JP2006201520A - Memsミラースキャナ - Google Patents

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Abstract

【課題】静電駆動用MEMSミラースキャナにおいて、部品点数の削減と製造プロセスの簡素化により、製造コストの低減と品質の向上を図る。
【解決手段】 上下2層の基板10A,10Bで構成され、上層基板10Aは、一対のサスペンションビーム間で揺動支持可能に構成したミラー11と、サスペンションビームに沿ってミラー11の揺動軸方向に直交する両側に静電駆動部を備えたシリコン材からなり、下層基板10Bは、ミラー11が揺動可能なように空間が形成された絶縁材料からなり、上層基板10Aは、揺動軸を含み、上層基板の厚み方向に平行な面を対称面として揺動する部分が幾何学的に非対称になるように形成されている。
【選択図】 図1A

Description

この発明は、高速スキャニングが可能なレーザープリンタ用途に最適な小型ミラースキャナに関し、詳しくはシリコン基板を用いたマイクロ−エレクトロ−メカニカルシステム(micro−electro−mechanical system、以下MEMSという)による新規なMEMSミラースキャナに関する。
従来、レーザープリンタなどの用途でスキャナエンジンとして使用されるデバイスに、ポリゴンミラースキャナが用いられ、これは多角柱状ミラーをその軸中心に高速回転させることができ、高速のスキャニング動作を実現できた。
特開平5−119279
近年、シリコンなどの半導体基板に、エッチングや成膜などのマイクロマシニング技術を用い、例えば所要の溝を形成して構成したミラーをサスペンションビームで揺動可能に支持し、ミラー部と溝周辺に設けた電極対により静電力を発生させて、前記ミラーを揺動運動させる静電駆動型MEMSミラースキャナが種々提案されている。
特開2002−311376 特開2003−015064
前記静電駆動型ミラースキャナーは、文字どおり静電力で駆動され、サスペンションビームを軸とする回動角によって、入射させた光の反射経路を変換することが可能であり、レーザー光のスイッチングやスキャニングが実施できる。しかし、その駆動速度は、ポリゴンミラースキャナと比較してずっと低速度しか得られないものであった。
一方、基本構造に平行磁場を発生させる磁場発生手段と、棒状トーションバーで揺動可能に支持したミラーを有した電磁駆動型ミラースキャナは、電磁型の駆動力が大きく、偏向角度と動作周波数を向上させやすい利点がある。
また、ジンバル構造の光偏向器の構成を採り、シリコン基板と複数のポリイミド膜、金属膜とを積層し平行磁場中に配置された偏向ミラー素子アレイとを有した電磁駆動型ミラースキャナは、弾性部材としてのメッシュ状部を有するポリイミド膜を用いることで、例えば4.5mm×3.3mmのミラーサイズで4000Hzの共振周波数を有し、高速スキャニングを可能にしている。
特開2003−270558
シリコン基板を用いて数mm角寸法のミラーをサスペンションビームで揺動可能に支持する構成のMEMSミラースキャナは、ポリゴンミラースキャナに対して、小型化が容易であり、光学系の小型化と省レンズが可能となり、また回転体がなく発塵フリーであり、さらに省電力、静音、低振動、起動時間短縮などさまざまなメリットが得られる。
ポリゴンミラースキャナに匹敵あるいはそれ以上の高速スキャニングを可能する、特にレーザープリンタ用途としては、必要な印字分解能を得るために大きな寸法のミラーが必要となるため、ミラーを大型化し、高速で且つ大振幅で動作させる必要がある。
レーザープリンタ用途としては、必要な印字分解能を得るために大きな寸法のミラーが必要となり、該ミラーの大型化に伴いミラー部の慣性モーメントが大きくなり、共振周波数が低下してしまうという問題があった。また、大きなミラーのMEMSミラースキャナを高速化(高周波化)するには、例えばトーションバーの剛性を上げる必要があるが、トーションバーの剛性を上げると、静電型では駆動力が低いためミラーを十分な動作振幅で駆動できなくなる問題があり、これも静電駆動型MEMSミラースキャナの実用化を困難にしている大きな一因である。
そこで、これらの問題を克服すべく、発明者らは種々研究を重ねた。しかし、これまでに開発された静電駆動型MEMSミラースキャナは、全てサスペンションビーム及び静電駆動部を含むミラーを形成する基板に加え、該ミラーに最初の駆動(以下、初動という。)を与える電極を備えた別の基板を必要としており、前記各々の電極を備えた基板同士を接合する際のアライメント精度の問題や、プロセス数及び部品点数の増大により、歩留まりの低下とコスト高を招くこととなった。
一方、前記ミラーを構成する基板に対しては、例えば櫛歯構造による静電力を利用する駆動方法を採用する場合、該ミラーを構成する基板にのみ電圧を印加しても、単に櫛歯が平面方向で引き合い又は反発するだけであって、ミラーに対して初動、即ち、ミラーを静止状態から最初に動かせるために必要なサスペンションビームの捩れを生じさせる外力を与えるためには、どうしても該基板の上方または下方に電極を設けた別の基板が必要であった。即ち、共振現象を利用したミラースキャナでは、初動のための最初の変位を如何に与えるかが重要であり、その問題を克服すれば、安定かつ継続したミラーの駆動が可能となることが分かった。この点については、発明者らが当初、上層基板のみに単に静電駆動源を設けて一体化すれば、ミラーの初動についても容易に与えられると考えていたことには誤りがあることが、様々な実験を通じて明らかとなった。
この発明は、静電駆動用MEMSミラースキャナにおいて、ポリゴンミラースキャナと同等以上の高速スキャニングを実現できるという性能を維持しつつ、従来と全く異なる構成の採用と製造プロセスの簡素化により、製造コストの低減と品質の向上を図ること目的とする。
発明者らは、既に同一出願人により提案されている静電駆動型MEMSミラースキャナに関し、その構造が複雑であるために生産段階では歩留まりの低下を招き、製造コストを押し上げている問題について検討した。具体的には、実際にミラーが形成されている基板と、該ミラーに対して初動を与えるための電極が配置された基板との関係について、仮に該ミラーに初動を与える手段をミラーが形成されている基板と同一の基板上に設けることができれば、初動を与えるという重要な役割を担っていた別の基板を取り除くことが可能となり、結果として部品点数の低減及び製造プロセスの簡素化を図ることができると考え、それを可能とする手段について鋭意検討を行った。
その結果、ミラーに初動を与えるためには、ミラー自身やミラーと一体的に揺動することになるサスペンションビームや静電駆動部の一方の櫛歯構造、あるいは、揺動はしないが、該静電駆動部を構成する固定された他方の櫛歯構造について、揺動軸に直交する両側の形状を敢えて非対称な構造とし、換言すれば、幾何学的に非対称とする構造を採用することにより、従来のように別の基板に設けた電極への電圧印加という手段を用いずに、ミラーに初動のための十分な駆動力を与えることができ、且つ揺動時においても支障なく継続して動作しうることを知見した。
また、発明者らは、上記目的を達成すべく、より好ましい態様としてサスペンションビームを支持するとともに、揺動時の復元力を強めるため設けていたトーションバーの構造についても検討を行った。その結果、該トーションバーのバネ構造における固定端との接合部分をミラーの揺動軸上に配置しない構造、換言すれば、該固定端部がミラーの揺動軸上以外に配置されている構造を採用することにより、揺動部分となるミラー及びサスペンションビーム等の安定状態においても該揺動部分が固定されている上層基板の表面に対して若干傾いた状態となるため、固定櫛歯と揺動櫛歯が対向する面積が揺動軸に直交する両側で異なることとなるため、従来のように別の基板に設けた電極への電圧印加という手段を用いることなく、上層基板への電圧印加によりミラーに対して初動のための十分な駆動力を与えることができ、且つ揺動時においても支障なく継続して動作しうることを知見した。
さらに、発明者らは、ミラーを形成する基板については、依然として、同一出願人により既に提案されているシリコン材を用いることが加工精度の高いドライエッチング技術を適用できることによりプロセス上の優位性を維持できると判断する一方、その土台となる下層基板については、上記目的を達成するために新たな材料を種々検討した。その結果、従来のように、ミラーに初動を与えるために設けていた電極配置等の高精度のプロセスが不要となったことからシリコン酸化物などの絶縁材料、例えば珪ホウ酸ガラス材料を用いれば、上層の支持とミラーの稼動空間の確保が可能であるとともに、揺動櫛歯部と固定櫛歯部を電気的に容易に上層を独立させることが可能であることを知見し、この発明を完成した。
すなわち、この発明は、上下2層の基板で構成され、上層基板は、一対のサスペンションビーム間で揺動支持可能に構成したミラーと、該サスペンションビームに沿ってミラーの揺動軸方向に直交する両側に静電駆動部を備えたシリコン材からなり、下層基板は、該ミラーが揺動可能なように空間が形成された絶縁材料からなり、上層基板は、揺動軸を含み、上層基板の厚み方向に平行な面を対称面として揺動する部分が幾何学的に非対称に形成されていることを特徴とする静電駆動型MEMSミラースキャナである。即ち、この発明では、揺動軸に直交する両側において、サスペンションビームや静電駆動部、又はミラー、あるいはそれらの組合せにおける、揺動軸方向のねじりモーメントを積極的に生じさせることによって、ミラーに対して安定的に初動を与えることができ、その結果、従来必要とされていた初動を与えるための電極を備えた別の基板を取り除くことができた。
尚、この発明において、静電駆動部は、サスペンションビームと同一基板内にミラーの揺動軸に対して直交方向に形成する、揺動櫛歯と固定櫛歯とからなる櫛歯構造で構成されることがデバイスの省スペース化を図る意味で好ましい。
そして、ミラーの揺動軸に対して、一方側の揺動櫛歯数又は固定櫛歯数と、他方側の揺動櫛歯数又は固定櫛歯数とが異なることにより幾何学的な非対称を構成する手段は、この発明の好適な一例である。勿論、揺動櫛歯数と固定櫛歯数の両方が異なっても良い。
また、ミラーの揺動軸に対して、一方側のミラーと固定部との間の光透過窓の形状と、他方側のミラーと固定部との間の光透過窓の形状とが異なることにより幾何学的な非対称を構成する手段も、この発明の他の好適な一例である。ここで、光透過窓とは、上記基板にギャップを設けて分離形成したミラーをサスペンションビームで揺動支持可能にした際に、該ミラーを収容したギャップ内周部内のことをいう。
さらに、ミラーの揺動軸に対して、一方側の揺動櫛歯又は固定櫛歯における揺動軸方向の幅と、他方側の揺動櫛歯又は固定櫛歯の揺動軸方向の幅とを異なさせて幾何学的に非対称とする手段、また、ミラーの揺動軸に対して、一方側の揺動櫛歯又は固定櫛歯の基板の厚み方向における高さと、他方側の揺動櫛歯又は固定櫛歯の基板の厚み方向における高さとが異なさせて幾何学的に非対称とする手段も、この発明の好適な一例である。勿論、これら二つの手段のいずれにおいても、揺動櫛歯と固定櫛歯の両方が異なっても良い。
また、この発明は、上下2層の基板で構成され、上層基板は、一対のサスペンションビーム間で揺動支持可能に構成したミラーと、該サスペンションビームに沿って前記ミラーの揺動軸方向に直交する両側に静電駆動部を備えたシリコン材からなり、下層基板は、該ミラーが揺動可能なように空間が形成された絶縁材料からなり、上層基板の各サスペンションビーム内に少なくとも1つの屈曲型トーションバー部を備えるとともに、該トーションバーの固定端部が揺動軸上以外に配置されていることを特徴とする静電駆動型MEMSミラースキャナである。即ち、この発明では、上記基板において、トーションバー部を設ける際に、揺動軸上以外の位置にトーションバー部の固定端を配置することにより、揺動部分となるミラー及びサスペンションビーム等の安定状態においても該揺動部分が上層基板面に対して若干傾いた状態となるため、従来のように別の基板に設けた電極への電圧印加という手段を用いることなく、上層基板への電圧印加によりミラーに対して初動のための十分な駆動力を与えることができる。
尚、この発明におけるトーションバー部は、1つまたは2つのS字型バネ又は蛇行状のバネを備えていることは、MEMSミラースキャナデバイス全体をより小さく作ることが出来る点で好ましく、更に、ミラーに対する初動を与える効果をより安定的にするために、該トーションバーの数を3以上とすることが好ましい。ここで、S字型バネの形状としては、正弦波状のみならず、三角波状や矩形波状等も当然に含まれる。
また、上記のいずれの発明においても、ミラーの非反射裏面又は各サスペンションビームあるいはその両方に質量軽減手段が施されていることが好ましい。質量を低減することにより、ミラーに対してより初動を与えやすくなるからである。尚、質量軽減手段は、貫通孔、穴、多条リブ構造のいずれであってもよく、又はそれらの組合せであってもよい。
また、上記のいずれの発明においても、各サスペンションビーム、ミラー、静電駆動部で構成される揺動部分全体が真空雰囲気、具体的には200Pa以下、更に好ましくは100Pa以下の雰囲気中に配置されていることが、ミラーに対して駆動する際の空気抵抗を低減できるため好ましい。
この発明による静電駆動型MEMSミラースキャナは、静電力の少ない駆動力でも駆動可能な柔軟なミラーの支持構造を有し、さらにサスペンションビームに沿って静電駆動部が配置されて十分な静電容量が確保されるため、ポリゴンミラースキャナと同等以上の性能を維持した上で、上下2層の基板のみからなる構成を採用しているため、製造プロセスが著しく簡素化され、製造コストの低減と品質の向上が達成できる。具体的には、特にミラーに初動を与えるための手段を上層基板上に設けた結果、従来必要とされていたミラーの初動のための電極を配置した別の基板を不要とし、単に上層のミラー稼働空間を確保するための基板を設けるだけでよくなった。従って、上層と下層のアライメントや、歩留まり等、プロセス上の利点は極めて大きく、生産性を著しく向上させることができる。
この発明よる静電駆動型MEMSミラースキャナは、図1Aに示すごとく、上層側においては、シリコン基板の同一直線状に形成配置される一対のサスペンションビーム間にミラーを形成し、該直線を揺動軸としてミラーを揺動可能に支持する構成を基本構造として採用している。また、この発明による静電駆動型MEMSミラースキャナは、該サスペンションビームに沿って静電駆動部が配置されている。一方、下層側は、ガラスなどの絶縁材に対して該ミラーが稼働しうる十分な空間を形成した構成であって、電極は一切配置されていない。
以下に図面に基づき、この発明によるMEMSミラースキャナデバイス(以下、単にMEMSデバイスという。)の構成と製造方法について詳しく説明する。図1Aは組み立てられたMEMSデバイスの一構成例を示す。図1B及び図1Cは、図1Aの構成体の分解説明図である。
MEMSデバイス10は、上層基板10Aと下層基板10Bを積層した構成からなる。上層基板10Aは、中央に楕円板のミラー11を設け、そのx軸(揺動軸)方向にサスペンションビーム13A,13Bが設けられ、接続部12を介してミラー11がサスペンションビーム13A,13Bに支持される。
サスペンションビーム13A,13Bの端は、アンカーとなる接着パッド(以下、単に接着パッドという。)14A,14HとS字型(旋状)トーションバー構造のヒンジ15A,15Qと接続される。また、サスペンションビーム13A,13Bは、接続部12とヒンジ15A,15Qとの間のビーム内に、S字型(旋状)トーションバー構造のばね15B〜15H,15J,15K,15M,15N,15Pが形成されている。ばね15B〜15H,15J,15K,15M,15N,15Pには接着パッド14B〜14Gと接続される。
上層基板10Aのサスペンションビーム13A,13Bには、x軸(揺動軸)に直交するy軸方向に揺動櫛歯18A,18Bが形成され、同様に上層基板10A側からy軸方向に伸びる固定櫛歯19A,19Bと該揺動櫛歯18A,18Bはx軸方向に交互に配置される。すなわち、揺動櫛歯18群と固定櫛歯19群とは、静電駆動源としてサスペンションビーム13A,13Bを介してミラー11を揺動駆動する。そして、x軸(揺動軸)に対して、一方側の揺動櫛歯18Aと固定櫛歯18Bが周期的に除かれており、該一方側の揺動櫛歯18Aの数及び固定櫛歯19Aの数は、他方側の揺動櫛歯18Bの数及び固定櫛歯19Bの数に対して約25%少なくなっている。
また、下層基板10Bは、上層基板10Aのミラー11とサスペンションビーム13A,13Bが揺動可能なように同部を空洞化するために掘り込み領域17を形成してあり、さらに上層基板10Aと下層基板10Bが積層される時、上層基板10Aに形成される接着パッド14A〜14Hが固着されるように、下層基板10Bには島状に固定用パッド16A〜16Hが形成される。
また、この発明の他の構成例としては、図2に示すごとく、MEMSデバイスは、前述のMEMSデバイス10と基本構成は同じであるが、上層基板20Aにおける櫛歯構造だけが異なっている。具体的には、上層基板20Aのサスペンションビーム23A,23Bには、x軸(揺動軸)に直交するy軸方向に揺動櫛歯28A,28Bが形成され、同様に上層基板20A側からy軸方向に伸びる固定櫛歯29A,29Bと該揺動櫛歯28A,28Bはx軸方向に交互に配置される点は、MEMSデバイス10と同様であるが、x軸に対して、櫛歯間のピッチを変更することなく、一方側の揺動櫛歯28A及び固定櫛歯29Aの幅を周期的に小さく形成しているため、その箇所の櫛歯間のスペースは他の箇所よりも広くなっている。この実施例では、櫛歯の幅は、広い部分と狭い部分でそれぞれ15μmと11μmで構成され、櫛歯間のスペースは、広い部分と狭い部分でそれぞれ12μmと8μmである。尚、この構成例における下層基板は、図1Aに示す形状と同じものを用いているので図面は省略する。
さらに、図3に示すこの発明によるMEMSデバイスの実施例は、前述のMEMSデバイス10と基本構成は同じであるが、上層基板30Aにおける櫛歯構造とミラーの光透過窓部分の形状だけが異なっている。具体的には、固定櫛歯と揺動櫛歯の形状は揺動軸の両側で同じであるが、ミラーの光透過窓部分の形状については、x軸(揺動軸)に直交する方向y軸方向の一方側のギャップ32を広げることにより、他方側に比べて広い光透過窓35となっている。この広さの差は、後述する上層基板のドライエッチングプロセスにおいて、所謂マイクロローディング効果が現れるように差を設ける必要がある。尚、サスペンションビーム33A,33Bは、その表面に設けた穴34により質量を軽減している。また、下層基板は、基本構成としては図1Cに示す形状と同じであるが、光透過窓を形成する部分の形状については、上層基板に合わせるように空洞が形成されている。
さらに、この発明の他の実施例としては、図4Aに示すごとく、MEMSデバイス40の実施例は、上層基板40Aと下層基板40Bを絶縁して積層した構成からなる。図4B,4Cには上層基板40の詳細が示される。上層基板40Aには楕円形状のミラー上層41が形成されている。尚、このミラー上層41の表面であっても、光を反射させる有効領域以外の場所には質量軽減を図るために細く深い形状の多数の溝条(trenches)や穴が形成されるが、ここでは図示を省略している。
MEMSデバイス40は、前述のMEMSデバイス10と基本構成は同じであるが、上層基板40Aにおける櫛歯構造とサスペンションビームの内側に形成されたトーションバーの構造だけが異なっている。具体的には、固定櫛歯と揺動櫛歯の形状は揺動軸の両側で同じであるが、サスペンションビーム43A,43Bには、図1乃至3に示すトーションバーとは異なるS字型トーションバーが形成され、接着パッドは下層基板40Bの表面に形成されるパッドに接着されている。
サスペンションビーム43Aの遠心端は、接着パッド47Aに接続するS字型ヒンジ46aと連結され、中央側は接着パッド48A,48B,48Cに接続されるS字型ヒンジ46b〜46gと連結される。
同様にサスペンションビーム43Bの遠心端は、接着パッド47Bに接続するS字型ヒンジ46qと連結され、中央側は接着パッド48D,48E,48Fに接続されるS字型ヒンジ46h,46j,46k,46m,46n,46pと連結される。即ち、サスペンションビーム43A,43Bは、ミラー41の短円の直径方向に設定される揺動軸に分散配置するS字型ヒンジ46a〜46h,46j,46k,46m,46n,46pで連結される。また、サスペンションビーム43A,43Bは、その表面に設けた穴44により質量を軽減する。
ミラー41は、短円の直径方向に設けられる接続部42を介してサスペンションビーム43A,43Bに支持される。尚、接続部42は、その形状や数を有限要素法にて最適化されている。
ここで、サスペンションビーム43A,43Bの内側に設けられた各パッド48A〜48Fに接続する複数のS字型トーションバーの端部は、該パッドが、下層基板40Bに一体形成されている柱状構造体63A〜63Fに接着されていることから、固定端となっている。そして、これらのトーションバーの固定端は、いずれも揺動軸上には配置されていない。尚、この実施例では、該固定端の位置は、ミラー41に対して初動をより容易に与えることができるように、揺動軸からの距離を130μm以上としている。また、この実施例のごとく、全ての固定端の位置を揺動軸に対して一方側に配置しておくことで、ミラーに対して初動を与える効果が更に上がる。
図4D、4Eは下層基板40Bの詳細を示す。下層基板40Bは、全体がガラス材で構成されている。下層基板40Bは、サンドブラスター加工や、ウェットまたはドライエッチング技術を用いた加工により楕円形の掘り込み領域61と矩形の掘り込み領域62A,62Bが形成されている。
また、下層基板40Bは、上層基板40Aにおける揺動構造の接着パッド48A〜48Fを固定するための表面を有している。特に、固定用パッド63A〜63Fは、上層基板の接着パッド48A〜48Fに対応する固定用表面を備えた柱状構造体であり、固定用パッド64は、接着パッド47A,47B,51に対応する固定用表面を備えている。
尚、これまでに述べた様々な実施例における各特徴については、それぞれの特徴を個々に実施しても良いし、1つの基板において複数の特徴を組み合わせても良い。むしろ、ミラーの初動を容易に得るという観点からは、複数の特徴を備える方が好ましい。
これまで図面に基づいて種々の構成例について具体的に説明してきたが、次に、これらの製造方法について説明する。尚、上述の全ての実施例における差は、フォトリソグラフィー技術におけるマスク設計の差に過ぎないため、該マスクについては、次に述べる製造方法において当業者により容易かつ適切に選定されるものとして、個々の詳細な説明を省略する。
図5A〜図5Cは、この発明よる静電駆動型MEMSデバイスの全体的な製造プロセスの流れを表したものである。まず、上層のシリコン基板の加工について説明する。
上層のシリコン基板70表面には、レジスト膜をフォトリソグラフィ技術によりパターニングし、マスク71を形成する(図5A(a))。さらに、シリコン基板70の裏面側にはレジスト膜72を全面に塗布した後、硬化させる(図5A(b))。裏面側レジスト膜72を下にして、後述する異方性エッチングの際のストップ層となるシリコン基板74を、ワックス73を介して接着させる(図5A(c))。
続いて、該基板70を、ICPエッチング装置によるガススイッチングプロセスにより、基板表面からマスク71の開口部に対して異方性エッチングを行い、基板70を貫通させる(図5A(d))。具体的なエッチング条件としては、エッチング工程は、SF6 110sccm、コイル印加600W、基台印加25W、圧力3.5Pa形成工程は、C4840sccm、コイル印加600W、基台0W、圧力1.2Paとし、エッチング工程と保護膜形成工程の時間をそれぞれ15秒と8秒で交互に繰り返した。総プロセス時間は100分とした。
尚、本実施例では、ミラーの初動を容易にするため、シリコン厚さとエッチング速度から割り出される時間よりも100%以上長いエッチング(所謂、オーバーエッチング)を行った。これにより、当初から櫛歯間のスペースをミラーの揺動軸方向に直交する両側で異ならせることにより、シリコン基板70が貫通するために必要な時間が異なる結果、先に貫通してしまった領域、特にシリコン基板70と裏面レジスト膜72の界面付近に対して、意図的に基板の厚み方向に直交する方向にもエッチングを進行させることができる。図6は、図1Bの構成を採用した場合のS−S部分のエッチング後における断面図である。この横方向のエッチングにより、該領域に隣接する櫛歯は、その下端部が削られた結果、シリコン基板の厚みが実質的に薄くなる部分18S,19Sとなるため、その部分の質量は揺動軸に対する他方側のそれよりも低減される。これにより、該揺動軸に直交する両側で、シリコン基板70の深さ方向の形状に非対称を生じさせることが可能となるため、該揺動軸のねじりモーメントを生じさせることとなり、結果としてミラー駆動時に、ミラーに対する初動を容易に得ることができる。これは、光透過窓部分の幅をミラーの揺動軸方向に直交する両側で異ならせる場合も同様である。即ち、上記実施例からも分かるように、マスクパターン時の平面図における非対称が、エッチングの深さ方向、即ち、シリコンの厚み方向における非対称を生み出すことになる。尚、この横方向のエッチングの効果をより有効に活用するためには、ミラーの揺動軸方向に直交する両側のマスク開口部の幅を、所謂マイクロローディング効果が顕著に起こる1μm以上50μm以下にすることが好ましく、1μm以上25μm以下にすることがさらに好ましい。
上記のほかに、エッチング条件を工夫して、エッチングの寸法制御を異ならせる手段もミラーの初動を得るためには有効である。具体的には、エッチング条件を最適化すれば、ミラーの揺動軸に直交する両側の開口部におけるマスクアンダーカットを異ならせることができるため、これによっても上記の非対称構造を形成することができる。
シリコン基板70の異方性エッチングが終わったら、マスク71をアッシング処理により除去する(図5A(e))。その後、裏面側について、ストップ層の基板74を処理液(例えば、硫酸と過酸化水素水の混合液)を用いて除去する。本実施例では、該処理液により、ワックス73と裏面のレジスト膜72も同時に除去される(図5B(f))。
次に、下層のガラス基板の加工について説明する。厚さ1mmのガラス基板80の表面にフィルムレジスト技術によりマスク81を形成する(図5B(g))。サンドブラストによりマスク開口部を加工した(図5B(h))後、マスク81を除去した(図5B(j))。尚、本実施例では、加工深さは0.7mmとした。
そして、上層基板及び下層基板を洗浄液により洗浄した後、接合位置を合わせた上で、上層基板の裏面と下層基板の表面を、大気中において陽極接合を行った(図5C(k))。具体的には、温度400℃、印加電圧600Vの条件において約40分間で接合した。
上層のシリコン基板表面に所定の箇所にアルミニウム膜を蒸着し、電極パッド90とミラー91の反射面を形成する(図5C(m))。最後に、所定の位置をダンシングすることにより、MEMSデバイスを完成した。
前述した図1Aと同様構成を採用した静電駆動型MEMSミラースキャナを作製し、図7A〜図7Cに示すような、下層基板にミラーの初動与えるための電極を備えた従来のMEMSミラースキャナとの性能上の比較を行った。尚、図面中の各符号は、図1A〜図1Cに対応させている。その結果、表1に示すように、ミラーへの初動を与えるための電極を備えた基板が無くても、図1Aに示す構成を採用することにより、同等の性能を有することが分かった。
また、図2、図3、及び図4Aに示す構成を採用した静電駆動型MEMSミラースキャナを作製し、前述と同様、従来の構造を有するMEMSミラースキャナと比較し、表1に結果と示した。図2、図3、及び図4Aに示す構成を採用した場合であっても、図7A〜図7Cに示すMEMSミラースキャナと同等の性能を有することが分かった。
なお、シリコン基板の物性値は以下のとおりである。
密度: 2.33×103kg/m3(0.238×10−9kgw・sec2/mm4
弾性率: 150GPa(15000kgf/mm2,15300kgf/mm2
剪断弾性率: G=E/2/(1+ν)=6.538(kgf/mm2
ポアソン比: 0.17
Figure 2006201520
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示にすぎない。例えば、図1では、サスペンションビームの一方側において、固定櫛歯と揺動櫛歯を周期的に除いた構成を採用したが、この発明ではこれらの櫛歯の除去が周期的ではない構成も採用しうる。具体的には、櫛歯間のスペースの疎密を変化させずに、単に櫛歯本数のみを低減する態様、即ち、サスペンションビームの一方側には櫛歯の無い広い空間が形成される構成を採用することもできる。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
この発明による静電駆動型MEMSミラースキャナは、コピー機、ファクシミリ、バーコードリーダ、レーザープリンタ、共焦点顕微鏡、光ファイバ・ネットワーク構成部材、プロジェクタ用の映写ディスプレイ、背面映写TV、装着可能なディスプレイ、及び軍事用レーザ追跡・誘導システムなどの用途がある。
この発明による静電駆動型MEMSミラースキャナの一実施例を示す斜視説明図である。 図1Aのミラースキャナの上層基板の説明図である。 図1Aのミラースキャナの下層基板の説明図である。 この発明による静電駆動型MEMSミラースキャナの別の実施例を示す上層基板の説明図である。 図2AにおけるZ領域の拡大図である。 この発明による静電駆動型MEMSミラースキャナの別の実施例を示す上層基板の説明図である。 この発明による静電駆動型MEMSミラースキャナの他の実施例を示す斜視説明図である。 図4Aのミラースキャナの上層基板の斜視説明図である。 図4Aのミラースキャナの上層基板の上面説明図である。 図4Aのミラースキャナの下層基板の斜視説明図である。 図4Aのミラースキャナの下層基板の説明図である。 ミラースキャナの製造プロセスフローの説明図である。 ミラースキャナの製造プロセスフローの説明図である。 ミラースキャナの製造プロセスフローの説明図である。 図1BにおけるS−S部の断面図である。 従来の構成を採用したミラースキャナの全体斜視図である。 従来の構成を採用したミラースキャナの全体斜視図である。 従来の構成を採用したミラースキャナの全体斜視図である。
符号の説明
10,20,30,40,100 MEMSデバイス
10A,20A,30A,40A,70,100A 上層基板
10B,40B,80,100B 下層基板
11,21,31,41,91,101 ミラー
12,42,102 接続部
13A,13B,23A,23B,33A,33B,43A,43B,103A,103B
サスペンションビーム
14A〜14H, 47A,47B,48A〜48F,51,104A〜104H
接着パッド
15A,15H,46a〜46h,46j〜46n,46p,
105A,105B ヒンジ
15B〜15H,15J,15K,15M,15N,15P,
105B〜105G ばね
16A〜16H,63A〜63F,64,106A〜106H
固定用パッド
18A,18B,18S,28A,28B,108A,108B
揺動櫛歯
19A,19B,19S,29A,29B,109A,109B,109C
固定櫛歯
32 ギャップ
34,44 穴
35 光透過窓
17,61,62A,62B,107 掘り込み領域
70,74 シリコン基板
71,81 マスク
72 裏面レジスト膜
73 ワックス
90 電極パッド

Claims (14)

  1. 上下2層の基板で構成され、
    前記上層基板は、一対のサスペンションビーム間で揺動支持可能に構成したミラーと、前記サスペンションビームに沿って前記ミラーの揺動軸方向に直交する両側に静電駆動部を備えたシリコン材からなり、
    前記下層基板は、前記ミラーが揺動可能なように空間が形成された絶縁材からなり、
    前記上層基板は、前記揺動軸を含み、上層基板の厚み方向に平行な面を対称面として前記揺動する部分が幾何学的に非対称に形成されていることを特徴とする
    静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  2. 前記静電駆動部は、サスペンションビームと同一基板内にミラーの揺動軸に対して直交方向に形成する、揺動櫛歯と固定櫛歯とからなる櫛歯構造で構成されることを特徴とする
    請求項1に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  3. 前記揺動軸に対して、一方側の揺動櫛歯数及び/又は固定櫛歯数と、他方側の揺動櫛歯数及び/又は固定櫛歯数とが異なることにより、幾何学的に非対称であることを特徴とする
    請求項2に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  4. 前記揺動軸に対して、一方側のミラーと固定部との間の光透過窓の形状と、他方側のミラーと固定部との間の光透過窓の形状とが異なることにより幾何学的に非対称であることを特徴とする
    請求項1に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  5. 前記揺動軸に対して、一方側の揺動櫛歯及び/又は固定櫛歯における揺動軸方向の幅と、他方側の揺動櫛歯及び/又は固定櫛歯の揺動軸方向の幅とが異なることにより、幾何学的に非対称であることを特徴とする
    請求項1に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  6. 前記揺動軸に対して、一方側の揺動櫛歯及び/又は固定櫛歯の基板の厚み方向における高さと、他方側の揺動櫛歯及び/又は固定櫛歯の基板の厚み方向における高さとが異なることにより、幾何学的に非対称であることを特徴とする
    請求項1に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  7. 上下2層の基板で構成され、
    前記上層基板は、一対のサスペンションビーム間で揺動支持可能に構成したミラーと、前記サスペンションビームに沿って前記ミラーの揺動軸方向に直交する両側に静電駆動部を備えたシリコン材からなり、
    前記下層基板は、前記ミラーが揺動可能なように空間が形成された絶縁材からなり、
    前記上層基板の各サスペンションビーム内に少なくとも1つの屈曲型トーションバー部を備えるとともに、前記トーションバーの固定端部が前記揺動軸上以外に配置されていることを特徴とする
    静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  8. 前記トーションバー部は、1つまたは2つのS字型バネを備えていることを特徴とする
    請求項7に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  9. 前記トーションバー部は、1つまたは2つの蛇行状バネを備えていることを特徴とする
    請求項7に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  10. 前記トーションバーの数が3以上であることを特徴とする
    請求項7乃至9のいずれか1項に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  11. 前記ミラーの非反射裏面又は各サスペンションビームあるいはその両方に質量軽減手段が施されていることを特徴とする
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  12. 前記質量軽減手段は、貫通孔、穴、多条リブ構造のいずれか、あるいはそれらの組合せであることを特徴とする
    請求項11に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  13. 各サスペンションビーム、ミラー、静電駆動部で構成される揺動部分全体が真空雰囲気に配置されることを特徴とする
    請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
  14. 前記絶縁材料は、シリコン酸化物であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の静電駆動型MEMSミラースキャナ。
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