JP2006200098A - 繊維布帛の深色化処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた深色性を有する、加工安定性の高い、耐久性に優れた深色加工布帛を提供する。繊維布帛の深色化効果を向上し、より実用特性に優れた繊維布帛を製造する。
【解決手段】 染色加工後の染色繊維布帛に、深色化剤を含有する処理液を用いて深色加工を行うに際し、深色加工における処理液の初期pH値を5以下とし、その後、深色加工の進行と共にアルカリ剤を徐々に添加することによって処理液の初期pH値を徐々に大きくし、当該処理液の最終pH値が9以下の範囲である時点で染色繊維布帛を取り出すことを特徴とする。この際、処理液の初期pH値はpH3〜5の酸性範囲であり、最終pH値は6〜9の範囲である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、染色された繊維布帛の発色性を改善し、深色性及び鮮明性を高めるための深色化処理方法(浴中処理方法、浴中浸漬処理法)に関する。詳しくは、合成繊維や羊毛繊維などからなり、黒色などの濃色に染色された繊維製品を低屈折率の樹脂化合物で被覆加工することにより深色化を行う深色化処理方法に関する。更に詳しくは、これらの染色布帛が深色性に優れ、深色化処理における加工ムラが起こりにくく、かつより再現性の高い染色された繊維布帛を得る処理方法に関する。
従来より、合成繊維や天然繊維において、鮮明で深みのある繊維の検討が行われており、繊維布帛の深色性を向上させるために、繊維表面の改質、あるいは繊維内部の改質による種々の方法が提案されている。特にブラックフォーマルや学生服など濃色がその商品価値を決める分野においては、大きな課題とされており、例えば合成繊維であるポリエステル繊維や天然繊維である羊毛繊維に関して言えば、染色性に欠けるという欠点があり、染色性の不足、濃色性の不足が従来からの大きな問題点とされてきた。
その改善策として、染色された繊維布帛に屈折率の低い化合物、例えば、フッ素系処理剤(例えば下記の特許文献1など)、シリコーン系処理剤(例えば下記の特許文献2など)、ウレタン系処理剤(例えば下記の特許文献3)などで繊維表面を被覆する方法がある。これらの加工手段は、多くはパッドキュア法にて行われるが、パッドキュア法では繊維表面の限られた部分被覆のみに依存しており、深色性のレベルやその耐久性という点では必ずしも十分なレベルにあるとは言い難い。またパッド法でのマングルによる絞りムラに起因する付着ムラや、エンディングの発生といった問題がある。更に、染色堅ろう度面においても、特に摩擦堅ろう度のレベルが低いという問題があった。
特開昭57−17275号公報 特開昭64−45466号公報 特開昭57−29682号公報
また、従来行われていた吸尽法とよばれる浴中処理法の場合は、深色化剤の安定的付与が難しくムラを発生しやすいという欠点をもっている。これは、深色化剤の繊維への急激な吸着が起こり、加工ムラが発生しやすく、またエマルションが破壊された場合には繊維布帛や染色機などの処理装置の缶体を汚染する問題もある。一方、エマルションを安定化させる方法も行われたが、その場合、吸尽性が劣り深色性レベルが低いという問題が残っている。
更に、これらの手段により深色化のレベルは向上するが、深色性の向上にともない、深色度のドライクリーニングや洗濯による低下や、染色堅ろう度低下などが起こりやすいといった問題があった。
一方、繊維の表面改質によって染色性を改良する方法も数多く提案されている。繊維表面に微細な凹凸を形成させ、繊維表面での光の乱反射を防ぎ深色化を狙う方法があり、例えば下記の特許文献4には、粒子径が0.1μm以下の微粒子を0.5〜10重量%含有させたポリエステル繊維をアルカリ処理して、繊維表面に微細な凹凸を形成させる方法や、繊維表面をプラズマエッチングして微細な凹凸を形成させる方法などがある(例えば下記の特許文献5及び6など)。
特公昭59−24233号公報 特開昭59−11709号公報 特公昭60−37225号公報
さらには、あらかじめ屈折率の低い化合物で繊維製品を処理し、次いで低温プラズマ処理する方法もある(例えば下記の特許文献7など)。これらの方法で繊維表面に微細な凹凸を形成させることにより、深色化も向上し、特に屈折率の低い化合物を表面に被覆するとその深色度は相当向上するが、繊維表面の凹凸部が破壊しやすく、例えば生地どうしがこすりあわされ、洗濯時に生地が絡み合うと深色効果は極度に低下し易く、深色性の耐久性という点では必ずしも十分なレベルにあるとは言い難い。また染色堅ろう度面では、特に摩擦堅ろう度のレベルが低いという問題があった。
特開昭61−97490号公報
このように繊維布帛表面に深色化剤を付与する方法はポリエステル繊維や羊毛繊維などの深色化に不可欠のものであり、より大きい深色化効果が継続して求められてきている。
ここで上記のフッ素系処理剤、シリコーン系処理剤、ウレタン系処理剤などの深色化剤を用いて、パッドキュア法にて処理する場合に、深色化効果が不足する要因の一つは、このような処理方法では、その深色化剤の主成分が繊維布帛の表面のみに存在しているために繊維布帛と加工剤界面が剥離しやすいことや、同じ化合物が繊維布帛の表面を部分的にしか被覆できていないことによると考えられる。
また、従来の浴中吸尽法とよばれる方法は、限られたpH条件下での浴中処理となるため、深色化剤の吸着速度をコントロールすることが困難となり、安定的付与が難しく、ムラを発生しやすいという欠点をもっている。これは、深色化剤の繊維への急激な吸着が起こりやすく、また、加工ムラが起こり易い条件下での加工処方になっているからであり、逆に、安定なpH条件下での加工処方では十分な深色効果が得られない。更に、エマルションが破壊された場合には繊維布帛や処理装置などの缶体を汚染する問題もある。
本発明は、従来の深色化加工技術手段での問題、深色化処理における加工安定性、特に深色性が高いレベルにおける深色効果の安定付与と耐久性を実用上問題ないレベルまで改善した繊維布帛を提供することを目的とする。
本発明は、染色された繊維布帛に、深色化剤を含有する処理液を用いて深色加工を行うに際し、浴中処理方法(浴中浸漬処理法)で深色化剤を吸尽処理させる過程で、pHの低い状態、即ちエマルションの安定な状態からpHの高い状態、即ちエマルションの不安定な状態に時間とともに徐々に変化させることによって、深色性に優れた染色布を提供するだけでなく、合繊のフィラメントタフタ織物のように一般的なパディング法では良好な深色加工布が得られにくい薄地素材に対しても加工ムラのない、深色性及び堅ろう度に優れた深色加工布を再現性良く提供するものである。
また、吸尽処理は処理浴の環境条件を変化させることで、含有された化合物の溶解性や乳化性を大きく変化させることが容易であり、この性質を利用して深色化成分をより効率的に繊維布帛に付与することもできる。すなわち、処理工程の初期にはできる限り多量の深色化剤を処理浴中に含有できる条件を用い、処理工程の後期にはできる限り深色化剤が処理浴中に存在しにくい条件に変化させる。このような方法の例としては、処理工程の後期に初期よりもpHを上昇させて、深色化剤を含有する成分の処理浴への溶解性や乳化性などを低下させて繊維布帛内部への移行を促進する方法を挙げることができる。さらに、上記pH変動を緩やかに行えば、処理液中に残留した深色化剤を安定的に繊維布帛表面上に付与でき、繊維布帛を深色化剤で効率的かつ完全に被覆することもできる。
深色化剤を含有する処理液を用いて繊維布帛の深色加工を行うに際し、浴中処理方法(浴中浸漬処理法)で深色化剤を吸尽処理させ、その過程で処理浴のpHを時間とともに徐々に変化させることを特徴とする本発明の繊維布帛の深色化処理方法によれば、深色化効果を大きく向上することができ、深色化処理における加工ムラが起こりにくく、より再現性の高く、かつ堅牢度の良好な染色された繊維布帛を得ることができる。
即ち、本発明の繊維布帛の深色化処理方法においては、染色加工後の染色繊維布帛を、深色化剤を含有する処理液が入れられた処理浴中に浸漬させ、当該深色化剤を吸尽処理させて深色加工を行うことにより、当該染色繊維布帛の発色性を改善し、深色性及び鮮明性を高める際、深色加工における処理液の初期pH値を5以下とし、その後、深色加工の進行と共にアルカリ剤を徐々に添加することによって処理液の初期pH値を徐々に大きくし、当該処理液の最終pH値が9以下の範囲である時点で染色繊維布帛を取り出すことを特徴とする。
本発明は、処理浴中での深色化剤含有成分の布帛への浸透性向上並びに加工性改善のために浸透剤として界面活性剤および/または溶剤を併用する処理方法である。
本発明における繊維布帛としては、合成繊維、半合成繊維、再生繊維、天然繊維のうち少なくとも一つからなるフィラメント、紡績糸、織物、編物、不織布などを用いることができる。合成繊維としてはポリエステル、ナイロン、アクリル、アラミドなどの各種繊維、半合成繊維としてはセルロース系半合成繊維としてアセテート(トリアセテート)など、再生繊維としてはセルロース系再生繊維のレーヨン(ビスコースレーヨン)、キュプラ(銅アンモニアレーヨン)など、天然繊維としては綿、羊毛繊維、絹、麻などの各種繊維を挙げることができる。
なかでも、深色化効果が求められる繊維であるポリエステル繊維や羊毛繊維が最も実用用途面で重要であるため、これらの繊維を含有する繊維布帛を用いることがより有効である。ポリエステル繊維または羊毛繊維を含有する繊維布帛としては、ポリエステル繊維または羊毛繊維のみからなるもの以外に、綿などの天然繊維、アセテートなどの半合成繊維、レーヨンなどの再生繊維、ナイロンなどの合成繊維のうち少なくとも一つとポリエステル繊維または羊毛繊維を混紡または交撚、交織、交編などしたものなどが含まれる。
本発明においては、染色されたポリエステル系繊維布帛や羊毛繊維布帛が特にその対象の中心となる。ここで、染色されたポリエステル系繊維布帛とは、ポリエステル用の染料を用いて染色されたものをいい、染色方法としては浸染、サーモゾール、捺染のいずれの方法でも良い。また、これらの繊維には起毛加工など表面変化加工が行われたものであってもよい。また、染色された羊毛繊維布帛とは、羊毛用の染料を用いて染色されたものをいい、染色方法としては先染、浸染、捺染のいずれの方法でも良い。また、これらの繊維には起毛加工など表面変化加工が行われたものであってもよい。
本発明において、染色後の繊維布帛は、十分に洗浄がされていなければならない。洗浄が不充分の場合、堅ろう度の低下、さらに深色加工処理中に洗浄後にも残存した未固着染料が泣き出して深色加工剤のエマルションを破壊し、加工ムラを引き起す可能性がある。
本発明において、使用する深色化剤は屈折率が1.50以下、好ましくは1.48以下のフッ素系化合物、シリコーン系化合物、アクリル系化合物、ウレタン系化合物等を用いるが、必要に応じてそれらの配合物であってもよい。また、これらの化合物は通常自己乳化体または乳化剤の配合による水系エマルションとして使用される。この際、屈折率が1.50を極端に超える化合物を含む深色化剤を使用した場合には、布帛を構成する繊維の屈折率(ポリエステル;1.725、羊毛;1.553)に近づくかもしくは大きくなるので深色効果が得られなくなり好ましくない。
本発明においてフッ素系化合物とは、化学構造中にポリフルオロアルキル基を含むフッ素系化合物をいう。ポリフルオロアルキル基(Rf基と記す)とはアルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原子に置換された基をいう。Rf基の炭素数は2〜20が好ましく、特に6〜16が好ましい。Rf基は、直鎖構造であっても分岐構造であってもよく、直鎖構造が特に好ましい。分岐構造である場合には、分岐部分がRf基の末端部分に存在し、かつ、炭素数1〜4程度の短鎖であるのが好ましい。なかでもRf基は、アルキル基の水素原子がすべてフッ素原子に置換された基(すなわちパーフルオロアルキル基)が好ましい。フッ素系化合物としては、上記パーフルオロアルキル基を含有する重合体と重合可能な他の重合性単量体を公知ないしは周知の重合方法によって重合した共重合体を用いることができる。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、塩化ビニルなどのビニル化合物、との共重合体の形で使用されても良く、アクリル系化合物、酢酸ビニル化合物、メラミン系化合物などをブレンドしたものでもかまわない。これらの共重合ポリマーとしてはフッ素系撥水剤として市販されており、旭硝子社製の「アサヒガード」などが知られている。
これらのフッ素系化合物は、通常水溶性のエマルションの形態で使用される。
本発明においてシリコーン系化合物とは、化学構造中にシロキサン結合を有する化合物一般をいう。例としては、ポリジメチルシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、第4級アンモニウム塩変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどの各種変性シリコーン、上記シリコーンと親水基を結合させたシリコーン系界面活性剤、シリコーンゴム、シリコーン系熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。
本発明においては、繊維布帛への浸透の容易さから、なかでもポリジメチルシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アミノ変性シリコーンのうちの少なくとも一つを用いることが好ましい。これらのシリコーン系化合物は、通常水溶性のエマルションの形態で使用される。
本発明においては、アクリル系化合物とは、アクリル酸系単量体の重合物およびアクリル酸系単量体と重合可能な他の重合性単量体を公知ないしは周知の重合方法によって重合した共重合体をいう。アクリル酸系単量体としては、アクリル酸、メタアクリル酸とそれらの誘導体であるアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、メタクリル酸ジメチルアミノエチルなどが挙げられる。これらのアクリル系化合物は通常水溶性のエマルションの形態で使用される。
本発明においては、ウレタン系化合物としては、末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーとアミノ基をもつ化合物を反応させ、あるいはさらに親水性化合物を反応させることで得られるポリウレタンであり、これらのウレタン系化合物は通常水溶性のエマルションの形態で使用される。
本発明において、使用する深色化剤は1種類のみであっても異なる内容のものを2種類以上使用してもよい。2種類以上使用する場合は、それぞれの深色化剤を混合して同時に添加しても2回以上に分けて、場合によっては別浴で添加してもよい。
本発明において、使用される浸透剤は特定の界面活性剤であり、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、両性系活性剤およびその配合物で良いが、なかでも好ましいものは、ノニオン系の活性剤やアニオン系の活性剤である。
本発明において、ノニオン系の浸透剤としては、ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンモノアルケニルエーテルからなるノニオン性界面活性剤が好ましく、アルキル基、アルケニル基は、それぞれ炭素数が4〜26であるのが好ましい。また、アルキル基、アルケニル基はそれぞれ、直鎖構造であっても分岐構造であってもよく、そのアルコールは一級、二級、三級のいずれであっても良い。アルキル基、アルケニル基の具体例としては、オクチル基、デシル基、ドデシル基、2−エチルへキシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、オレイル基などが挙げられる。アニオン系の浸透剤としては、アルキル硫酸エステル、スルホコハク酸エステル、ポリオキシアルキレン系ノニオン活性剤のエーテルサルフェートなどが挙げられる。
本発明において、浸透剤として使用する溶剤は、水系媒体中の水に溶解可能な有機溶剤としては、水100gに対する溶解度が10g以上であれば特に限定されないが、例えば、アセトンなどの低級ケトン、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどの一価アルコールとそれらのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコール、プロピレングリコールなどの飽和多価アルコールから選ばれる1種以上が好ましい。
本発明において、深色化剤または併用剤は現物をそのまま、または適当な濃度に希釈して処理浴中に添加する。使用される深色加工剤の有効成分量は繊維に対して0.05〜10重量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜4重量%である。深色加工剤量が多すぎると、処理残として無駄になるだけでなく、得られる深色性は低下、さらには摩擦堅ろう度が低下、風合いが変化するなどの問題が生じるようになる。また、0.05重量%以下では十分な深色性が得られない。
本発明において使用される浸透剤は、浸透剤の使用量は、処理布に対し0.01〜5重量%、更に好ましくは0.05〜1重量%である。浸透剤濃度が高いと、処理浴の繊維への浸透性は良くなるが起泡性が高くなり、更には深色化剤のエマルションを安定化、深色化剤の繊維への吸着量の低下から十分な深色性が得られなくなる。また、浸透剤濃度が低いと十分な浸透性が得られず、加工ムラが起こりやすくなる。
本発明において、処理浴中、および深色化剤溶液中には深色効果をより高めるため、または加工性向上および加工安定化のため、別の添加剤を併用してもよい(深色性向上剤、架橋剤、堅ろう度向上剤、消泡剤、キレート剤、均染剤、安定剤、無機塩等)。
本発明において、深色加工剤は20〜100℃で処理され、好ましくは、30〜80℃である。処理温度が低すぎる場合は深色加工剤の繊維への吸着量が少なく、十分な深色効果が得られないばかりか、夏季と冬季における水温差が深色性の差となってしまうことが考えられる。また、温度が高すぎる場合は、繊維から染料が泣き出して堅ろう度を低下させ、さらに深色化剤のエマルションが壊れやすくなるため、繊維に不均一に付着して均一な深色加工布が得られなくなる。
本発明において、pHスライド用アルカリ剤の処理浴への添加開始は加工処理の開始直後から所定温度到達後までのいずれの段階でもかまわないが、最も好ましいのは、所定温度到達後からの添加であり、10〜60分の時間をかけて分割添加するのが良い。
本発明において、繊維布帛を上記処理剤で処理する形態は、繊維布帛を液流染色機などの装置に入れ、その装置内で所定の温度、時間処理する。その処理浴に深色化剤と浸透剤としての界面活性剤、溶剤を併用させて導入するなどすればよい。
本発明においては、深色化剤の付与をより効率的に行うために、繊維布帛を処理する装置は液流染色機のように、液を循環させる設備、繊維布帛を循環させる設備、またはその両者を備えていることが好ましい。ここでpHスライド用のアルカリ剤の導入には、ドージング装置とも呼ばれる薬液自動注入装置またはそれに類する装置にて布帛処理装置に媒体を注入するか、又は定量ポンプにて注入するなどすればよい。また、繊維布帛を循環させるには、液流染色機のような繊維布帛を充填する容器中で液体を流動させて繊維布帛を回転させるなどすればよい。
本発明において、繊維布帛を上記処理剤で処理するときに初期pHを3〜5に調整するために酸を用いるが、その酸としては、蟻酸、酢酸、マレイン酸などの有機酸を用いるのが好ましい。初期pHが5を越えた条件で深色化処理を行うと深色化剤の吸尽にムラが発生し易くなり、品位が劣るので好ましくない。
本発明において、繊維布帛を上記処理剤で処理するときにpHを上昇させるアルカリ剤としては、炭酸ソーダ、リン酸ソーダ、カセイソーダ、アンモニアなどの無機アルカリ剤やアルキルアミン、アルカノールアミンなどの有機アミンを用いることができるが、アルキルアミン、アルカノールアミンなどの有機アミンを用いるのが好ましく、更に好ましくはジエタノールアミン、トリエタノールアミンが挙げられる。この理由はpHの上昇が急激でなく直線的であり、これが加工の安定化に寄与するからである。急激にpHが上昇するアルカリ剤を使用したり、アルカリ剤を一度に添加してpH上昇が急激におこると、繊維布帛への深色化剤の吸尽にムラが発生し、品位が劣った最終製品が得られる。尚、処理液の最終pH値が6以下であった場合は、深色化剤の繊維への吸着量が低下し十分な深色効果が得られなくなる。また、最終pH値が9を越えた場合には、深色効果は得られるが、深色化剤の吸着ムラが発生し加工ムラとなり良好な品位の深色効果が得られなくなる。また、上記処理剤で処理するときにpHを上昇させるpH変化速度としては0.5/分以下が好ましく、更に好ましくは0.3/分以下の条件である。pH変化速度が0.5/分を超えると吸着ムラが起こりやすくなり、深色ムラが発生する。また、pH変化速度が0.05/分以下の場合は深色性には問題ないが、加工処理時間が長くなり加工コストに問題を残す。
本発明においては、深色化剤処理後、深色化剤が繊維表面に均一な皮膜を形成させるために乾燥・熱処理を行なう。乾燥条件は80〜130℃で、また熱処理条件は120〜200℃×30秒〜3分で行うのが好ましい。
次に、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
なお、実施例および比較例における測定は以下の方法で行った。
<深色化効果の測定>
JIS Z 8729(色の表示方法‐L*、a*、b*表色系およびL*、u*、v*表色系)に記載のL*値を深色性を表わす値として求めた。L*値が小さいほど深色効果が大きいことを示す。測色計には日本電色工業製SZ−Σ80を用いて測定し、光源はD65、視野角2°とした。また、処理前後のL*値の差の絶対値をΔL*とした。
<浸透性>
深色化処理液の加工布帛への浸透性を目視により判断した。
<加工ムラ>
試料を目視により判断した。
<エンディング(加工反末反始中央部の色相差)>
加工反の各反をサンプリングし、測色計にて測色(L*、a*、b*)してそのバラツキの絶対値を下式によりΔE*として評価した。ΔE*値が大きいほどエンディングが大きいことを示す
ΔE*=[(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)]1/2
<摩擦堅牢度>
JIS L−0849 II型法(学振形法)にて評価を行った。
<ドライクリーニング(DC)処理>
JIS L−1091 5(2)に準じて、チャージソープ入りのドライクリーニングを行い、この処理を3回繰り返して、ドライクリーニング処理後の耐久性評価とした。
[実施例1]
83デシテックス(75デニール)−36フィラメントのポリエステル糸を用い、経糸の表にS,Z撚2500T/mの強撚糸を、経糸の裏にS撚800T/mの撚糸を、緯糸にS,Z撚2500T/mの強撚糸を用いて、経密度220本/吋、緯密度87本/吋にて製織されたバックサテン梨地ジョーゼット織物を使用し、常法によりリラックスしぼ立て後、180℃でヒートセットし、アルカリ減量加工(アルカリ減量率20%)を実施した目付け180g/mの織物を得た。この織物を用いて液流染色機にて下記条件で染色、還元洗浄を行った。
<染色条件>
Dianix Tuxedo Black F conc liquid
(ダイスター社製、分散染料) 15%(o.w.f.)
Disper N−700(明成化学工業社製、分散均染剤) 0.5g/L
酢酸(90%) 0.3g/L
浴比 1:20
染色温度・時間 130℃×45分
<還元洗浄条件>
カセイソーダ(48°Be) 2g/L
ハイドロサルファイト 2g/L
ラッコール ISF(明成化学工業社製、ソーピング剤) 1g/L
浴比 1:20
処理温度・時間 80℃×20分
以後、水洗した後乾燥して黒色に染色されたポリエステルバックサテン梨地ジョーゼット織物(L*値は13.47)を得た。
この染色した織物4反(200m)を自動薬液添加装置を取り付けた高圧液流染色機(日阪製作所製)に投入した後(浴比1:20)、40℃まで昇温(2℃/分)し、まず、酢酸(90%品)を0.25g/Lの濃度になるように添加し5分循環させた後、下記組成にて調整した深色化処理剤を8%(o.w.f.)添加し、5分間循環させた。酢酸添加前の浴pHは6.97であり、深色化剤添加後の浴pHは4.19であった。
(深色化剤組成)
アサヒガード AG−8095 45部
(旭硝子社製フッ素系撥水剤、屈折率1.42)
トーレシリコーンSM8702 15部
(東レダウ社製アミノ変性ジメチルポリシロキサン、屈折率1.48)
浸透剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(アルキル基の炭素数=10〜13)) 5部
溶剤(ジプロピレングリコール) 4部
水 31部
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
100部
続いて、40℃をキープしながら、ジエタノールアミンを0.5g/Lの濃度になるように自動薬液添加装置(ドージングマシン)にて20分間かけて分割添加する。添加終了時の浴pHは7.13であった。その後、常法により水洗、脱水、乾燥(110℃×2分)し、熱処理(170℃×1分)を行った。
処理後のサンプルについて上記深色化効果の測定を行った結果、L*値は10.10で、染色後布帛のL*値に対する差ΔL*が3.37であり、深色化効果が非常に高い加工ができた。またその反間のΔE*は0.13以内であり均一性に優れムラのないものであった。また、摩擦堅牢度(乾/湿)も4/4+級で良好であり、更に、ドライクリーニング3回後のL*値は10.28であり耐久性が認められた。
[比較例1]
実施例1と同じ染色した織物4反を用いて、酢酸を添加せず、pHスライド処理をしないで、上記処方による深色化処理剤を8%(o.w.f.)加え40℃で30分間処理し実施例1と同じく水洗、脱水、乾燥(110℃×3分)し、熱処理(170℃×1分)を行った。処理浴の初期pHは6.94であり、終了時のpHは7.14であった。
処理後のサンプルについて上記深色化効果の測定を行った結果、L*値は11.34で、染色後布帛のL*値に対する差ΔL*が2.13であり、標準的な深色化効果であった。またその反間のΔE*は0.23であり均一性は良好であったが、加工ムラが多く認められた。また、摩擦堅牢度(乾/湿)も4/4級で良好であり、更にドライクリーニング3回後のL*値は11.67であり、ある程度の耐久性が認められた。
[比較例2]
実施例1と同じ染色した織物4反を用いて酢酸(90%品)を0.25g/Lの濃度になるように添加し5分循環させた後、pHスライド処理をしないで、上記処方による深色化処理剤を8%(o.w.f.)加え40℃で25分間処理し実施例1と同じく水洗、脱水、乾燥(110℃×3分)し、熱処理(170℃×1分)を行った。処理浴の初期pHは6.94であり、酢酸添加後のpHは4.19であり、終了時のpHは4.01であった。
処理後のサンプルについて上記深色化効果の測定を行った結果、L*値は12.41で、染色後布帛のL*値に対する差ΔL*が1.06であり、深色化効果としては劣る結果であった。またその反間のΔE*は0.18であり均一性は良好であり、加工ムラも無かった。また、摩擦堅牢度(乾/湿)も4/4級と良好であり、更に、ドライクリーニング3回後のL*値は12.73でありある程度の耐久性が認められた。
[比較例3]
実施例1と同じ染色した織物5反を用いて、パディング法にて上記処方による深色化処理剤の8重量%処理液に浸漬し、マングルにてピックアップ量70重量%になるように絞り、110℃で3分間乾燥した後170℃で1分間熱処理した。パディング処理浴のpHは6.88であった。
処理後のサンプルについて上記深色化効果の測定を行った結果、L*値は12.02で、染色後布帛のL*値に対する差ΔL*が1.45であった。またその加工反始と加工反末の色相差はΔE*値で0.84であり均一性に劣りエンディングが認められ、加工ムラも少々認められた。また、摩擦堅牢度(乾/湿)も3級/2級と劣っており、更に、ドライクリーニング3回後のL*値は13.03であり耐久性が低いと判断された。
以上の結果をまとめると表1になる。
Figure 2006200098
[実施例2]
48番双糸の羊毛糸を用いた、経密度77本/吋、緯密度69本/吋の2/2斜文組織の羊毛繊維布帛(ウールサージ織物)を使用し、常法により前処理(精練、乾燥)を実施して目付け280g/mの織物を得た。この織物を1浴2段法にて下記条件で染色、クローミングを行った。
<染色条件>
(1段目)
Sunchromine Black P2B
(住化ケムテックス社製、媒染染料) 6%(o.w.f.)
クロマース W(明成化学工業社製、摩擦堅牢度向上剤) 3%(o.w.f.)
酢酸(90%) 2%(o.w.f.)
無水芒硝 5%(o.w.f.)
蟻酸(80%) 2%(o.w.f.)
浴比 1:30
染色温度・時間 97℃×60分
(2段目:クローミング;上記条件で染色後引き続き80℃に冷却して下記処方の剤を添加)
重クロム酸カリ 2%(o.w.f.)
クロマース W(明成化学工業社製、摩擦堅牢度向上剤) 1%(o.w.f.)
1:30
処理温度・時間 97℃×30分
以後、湯洗、水洗した後乾燥して黒色に染色した羊毛繊維布帛(ウールサージ織物、L*値は14.11)を得た。
次いで、この染色済の羊毛繊維布帛を用いて下記条件で深色加工を行った。
染色済みの羊毛繊維布帛100gを内容積300mlの染色機に投入した後(浴比1:20)、40℃まで昇温(2℃/分)し、まず、酢酸(90%品)を0.25g/Lの濃度になるように添加し5分循環させた後、下記組成にて調整した深色化処理剤を8%(o.w.f.)添加し、5分間循環させた。酢酸添加前のpHは7.10であり、深色化剤添加後のpHは4.22であった。
(深色化剤組成)
アサヒガード AG−8095 45部
(旭硝子社製フッ素系撥水剤、屈折率1.42)
トーレシリコーンSM8702 15部
(東レダウ社製アミノ変性ジメチルポリシロキサン、屈折率1.48)
浸透剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(アルキル基の炭素数=10〜13)) 5部
溶剤(ジプロピレングリコール) 4部
水 31部
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
100部
続いて、40℃をキープしながら、ジエタノールアミンを0.5g/Lの濃度になるように自動薬液添加装置(ドージングマシン)にて20分間かけて添加する。添加終了時のpHは7.34であった。その後、常法により水洗、脱水、乾燥(100℃×3分)し、熱処理(160℃×1分)を行った。
処理後のサンプルについて上記深色化効果の測定を行った結果、L*値は11.70で、染色後布帛のL*値に対する差ΔL*が2.41であり、深色化効果が良好な加工ができた。また、加工ムラも認められなかった。更に、ドライクリーニング3回後のL*値は11.82であり耐久性が認められた。
[比較例4]
実施例2と同じ染色した羊毛繊維布帛を用いて、酢酸添加もせず、pHスライド処理をしないで、上記処方による深色化処理剤を8%(o.w.f.)加え30分間処理し、実施例1と同じく水洗、脱水、乾燥(100℃×3分)し、熱処理(160℃×1分)を行った。処理浴の初期pHは6.78であり、終了時のpHは7.10であった。
処理後のサンプルについて上記深色化効果の測定を行った結果、L*値は11.70で、染色後布帛のL*値に対する差ΔL*が2.41であり、良好な深色化効果であった。ただ、加工ムラが認められた。また、ドライクリーニング3回後のL*値は11.97であり、ある程度の耐久性が認められた。
[比較例5]
実施例2と同じ染色した羊毛繊維布帛を用いて、酢酸(90%品)を0.25g/Lの濃度になるように添加し5分循環させた後、pHスライド処理をしないで、上記処方による深色化処理剤を8%(o.w.f.)加え40℃で25分間処理し、実施例2と同じく水洗、脱水、乾燥(100℃×3分)し、熱処理(160℃×1分)を行った。処理浴の初期pHは6.78であり、酢酸添加後のpHは4.21であり、終了時のpHは4.56であった。
処理後のサンプルについて上記深色化効果の測定を行った結果、L*値は12.10で、染色後布帛のL*値に対する差ΔL*が2.01であり、深色化効果としては劣る結果であった。また、ドライクリーニング3回後のL*値は12.35でありある程度の耐久性が認められた。
[比較例6]
実施例2と同じ染色した羊毛繊維布帛を用いて、パディング法にて上記処方による深色化処理剤の8重量%処理液に浸漬し、マングルにてピックアップ量60重量%になるように絞り、100℃で3分間乾燥した後160℃で1分間熱処理した。パディング処理浴のpHは7.02であった。
処理後のサンプルについて上記深色化効果の測定を行った結果、L*値は13.00で、染色後布帛のL*値に対する差ΔL*が1.11であった。また、加工ムラが少々認められた。更に、ドライクリーニング3回後のL*値は13.20であり耐久性はありと判断されるが深色レベルが低いと判断された。
以上の結果をまとめると表2になる。
Figure 2006200098
表1及び表2の実験結果から、本発明の深色化処理方法を用いることによって、深色性に優れるだけでなく、加工ムラがなく、深色性及び堅ろう度に優れた深色加工布を製造することができる。

Claims (7)

  1. 染色加工後の染色繊維布帛を、深色化剤を含有する処理液が入れられた処理浴中に浸漬させ、当該深色化剤を吸尽処理させて深色加工を行うことにより、当該染色繊維布帛の発色性を改善し、深色性及び鮮明性を高める深色化処理方法において、前記深色加工における前記処理液の初期pH値を5以下とし、その後、深色加工の進行と共にアルカリ剤を徐々に添加することによって前記処理液の初期pH値を徐々に大きくし、当該処理液の最終pH値が9以下の範囲である時点で前記染色繊維布帛を取り出すことを特徴とする繊維布帛の深色化処理方法。
  2. 前記処理液の初期pH値が3〜5の範囲であり、しかも、前記処理液の最終pH値が6〜9の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の繊維布帛の深色化処理方法。
  3. 前記処理液にアルカリ剤を添加する手段として、定量ポンプ又は薬液自動添加注入装置を使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の繊維布帛の深色化処理方法。
  4. 前記深色化剤が、屈折率が1.50以下であるフッ素系化合物、シリコーン系化合物、アクリル系化合物、ウレタン系化合物から成る群より選ばれた少なくとも1種の化合物を含む水系エマルションで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の繊維布帛の深色化処理方法。
  5. 前記染色繊維布帛に吸尽させる前記深色化剤の有効成分量が、当該染色繊維布帛に対して0.05〜10重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の繊維布帛の深色化処理方法。
  6. 前記処理浴の温度が20℃〜100℃の範囲であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の繊維布帛の深色化処理方法。
  7. 前記処理液から染色繊維布帛を取り出した後、更に当該染色繊維布帛に対して100℃以上の乾熱処理を施すことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の繊維布帛の深色化処理方法。
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