JP2006199686A - シクロヘキサノンオキシムの製造方法 - Google Patents

シクロヘキサノンオキシムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シクロヘキサノンのアンモキシム化反応により、熱安定性に優れるシクロヘキサノンオキシムを製造しうる方法を提供する。
【解決手段】チタノシリケート触媒の存在下にシクロヘキサノンを過酸化水素とアンモニアでアンモキシム化反応させる反応工程(1)、反応液から残存アンモニアを留去させ、シクロヘキサノンオキシム/水混合液を得る第一蒸留工程(2)、シクロヘキサノンオキシム/水混合液から有機溶媒によりシクロヘキサノンオキシムを抽出する抽出工程(3)、シクロヘキサノンオキシム抽出液を水で洗浄する洗浄工程(4)、洗浄後のシクロヘキサノンオキシム抽出液から有機溶媒を留去させ、粗製シクロヘキサノンオキシムを得る第二蒸留工程(5)、及び、粗製シクロヘキサノンオキシムから残存シクロヘキサノンを留去させ、精製シクロヘキサノンオキシムを得る第三蒸留工程(6)の一連の工程により、シクロヘキサノンオキシムを製造する。
【選択図】図1

Description

本発明はシクロヘキサノンオキシムの製造方法に関する。シクロヘキサノンオキシムはε−カプロラクタムの原料、ひいてはナイロン6の原料等として有用である。
シクロヘキサノンオキシムを製造する方法の1つとして、チタノシリケート触媒の存在下に、シクロヘキサノンを過酸化水素とアンモニアでアンモキシム化反応させる方法が知られている(例えば特許文献1〜3参照)。このアンモキシム化反応により得られた反応液からシクロヘキサノンオキシムを回収する方法に関し、例えば、特許文献1には、反応溶媒として水を用いて上記アンモキシム化反応を行い、触媒濾別後の反応液からトルエンによりシクロヘキサノンオキシムを抽出する方法が開示されている。また、特許文献3には、反応溶媒としてt−ブチルアルコールと水の混合溶媒を用いて上記アンモキシム化反応を行い、触媒濾別後の反応液を蒸留して未反応のアンモニアと含水t−ブチルアルコールを留去させた後、缶出液からトルエンによりシクロヘキサノンオキシムを抽出し、次いで、抽出液を蒸留してトルエンを留去させ、缶出液としてシクロヘキサノンオキシムを回収する方法が開示されている。
特開昭62−59256号公報 特開平6−49015号公報 特開平6−92922号公報
しかしながら、上記従来の方法では、回収されるシクロヘキサノンオキシムの熱安定性が必ずしも十分でないため、例えば、加熱溶融状態で貯蔵や移送する場合、さらには蒸留精製や気相ベックマン転位反応に付すために気化させる場合等において、タール分の発生による問題や、収率や品質の低下の問題が生じることがある。
そこで、本発明者等は、上記アンモキシム化反応によるシクロヘキサノンオキシムの製造方法において、熱安定性に優れるシクロヘキサノンオキシムを有利に回収しうる方法を開発することを目的に鋭意研究を行った結果、アンモキシム化反応を行った後、該反応液を所定の蒸留、抽出及び洗浄からなる一連の工程に付すことにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記工程(1)〜(6)、
(1)反応工程:チタノシリケート触媒の存在下に、シクロヘキサノン、過酸化水素及びアンモニアを反応させて、シクロヘキサノンオキシム、水、未反応のアンモニア及び未反応のシクロヘキサノンを含む反応液を得る工程、
(2)第一蒸留工程:工程(1)で得られた反応液を蒸留して、アンモニアを留出させ、シクロヘキサノンオキシム、水及びシクロヘキサノンを含む缶出液を得る工程、
(3)抽出工程:工程(2)で得られた缶出液を有機溶媒と混合した後、有機層と水層とに分離する工程、
(4)洗浄工程:工程(3)で得られた有機層を水と混合した後、有機層と水層とに分離する工程、
(5)第二蒸留工程:工程(4)で得られた有機層を蒸留して、有機溶媒及び水を留出させ、シクロヘキサノンオキシム及びシクロヘキサノンを含む缶出液を得る工程、
(6)第三蒸留工程:工程(5)で得られた缶出液を蒸留して、シクロヘキサノンを留出させ、シクロヘキサノンオキシムを含む缶出液を得る工程、
から構成されるシクロヘキサノンオキシムの製造方法を提供するものである。
この製造方法において、第一蒸留工程(2)で留出させたアンモニアは、反応工程(1)で使用するアンモニアとしてリサイクルするのが望ましい。また、第二蒸留工程(5)で留出させた有機溶媒は、抽出工程(3)で使用する有機溶媒としてリサイクルするのが望ましく、第二蒸留工程(5)で留出させた水は、洗浄工程(4)で使用する水としてリサイクルするのが望ましい。さらに、第三蒸留工程(6)で留出させたシクロヘキサノンは、反応工程(1)で使用するシクロヘキサノンとしてリサイクルするのが望ましい。
加えて、洗浄工程(4)は、抽出工程(3)で得られた有機層を塩基を含む水溶液と混合した後、有機層と水層とに分離する第一洗浄工程(4a)と、この第一洗浄工程(4a)で得られた有機層を実質的に塩基を含まない水と混合した後、有機層と水層とに分離する第二洗浄工程(4b)とから構成するのが望ましい。このとき、第一洗浄工程(4a)で使用する塩基を含む水溶液としては、第二洗浄工程(4b)で得られた水層を塩基と混合したものをリサイクルすることができ、また、第二洗浄工程(4b)で使用する塩基を実質的に含まない水としては、第二蒸留工程(5)で留出させた水をリサイクルすることができる。
本発明によれば、熱安定性に優れるシクロヘキサノンオキシムを有利に製造することができる。
以下、添付の図面も参照しながら、本発明を詳細に説明する。本発明のシクロヘキサノンオキシムの製造方法は、チタノシリケート触媒の存在下にシクロヘキサノンを過酸化水素とアンモニアでアンモキシム化反応させる反応工程(1)、反応液から残存アンモニアを留去させ、缶出液としてシクロヘキサノンオキシム/水混合液を得る第一蒸留工程(2)、シクロヘキサノンオキシム/水混合液から有機溶媒によりシクロヘキサノンオキシムを抽出する抽出工程(3)、シクロヘキサノンオキシム抽出液を水で洗浄する洗浄工程(4)、洗浄後のシクロヘキサノンオキシム抽出液から有機溶媒を留去させ、缶出液として粗製シクロヘキサノンオキシムを得る第二蒸留工程(5)、及び、粗製シクロヘキサノンオキシムから残存シクロヘキサノンを留去させ、缶出液として精製シクロヘキサノンオキシムを得る第三蒸留工程(6)の一連の工程から構成されるものである。ここで、これらの工程は、全てを連続式で行ってもよいし、一部を連続式で行い、一部を回分式で行ってもよいし、全てを回分式で行ってもよいが、シクロヘキサノンオキシムの生産性、さらには得られるシクロヘキサノンオキシムの熱安定性ないし品質の点からは、全てを連続式で行うのが好ましい。
図1は、本発明によるシクロヘキサノンオキシムの連続式製造プロセスの例を、模式的に示すフロー図である。すなわち、まず、反応器1に触媒が分散した反応液を所定量滞留させ、この中に、シクロヘキサノン11、過酸化水素12、アンモニア13及び必要により溶媒等を供給しながら、これら原材料と略同量の反応液14を抜き出すことにより、アンモキシム化反応を行う〔反応工程(1)〕。ここで、反応液14の抜き出しは、フィルター等を介して、その液相のみを抜き出し、触媒は反応器1内に留まるようにするのがよい。触媒も一緒に抜き出す場合は、抜き出された反応液14から触媒を分離する工程が必要となり、また反応器1への触媒の供給も必要となる。なお、触媒濃度は、その活性や反応条件等にもよるが、反応液(触媒+液相)の容量あたりの重量として、通常1〜200g/Lである。また、反応器1としては、過酸化水素の分解を防ぐ観点から、グラスライニングが施されたものやステンレススチール製のものを使用するのがよい。
過酸化水素の使用量は、シクロヘキサノンに対し、通常0.5〜3モル倍、好ましくは0.5〜1.5モル倍である。また、アンモニアの使用量は、シクロヘキサノンに対し、通常1モル倍以上、好ましくは1.5モル倍以上である。ここで、アンモニアは、シクロヘキサノンや過酸化水素より過剰に使用して、反応液中に残存させるようにし、これにより、シクロヘキサノンの転化率やシクロヘキサノンオキシムの選択率が高められる。
使用しうる反応溶媒の好適な例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、s−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、t−アミルアルコールの如きアルコール類や水、又はそれらの混合溶媒が挙げられる。
反応温度は通常50〜120℃、好ましくは70〜100℃である。また、反応液中へのアンモニアの溶解度を高めるため、反応は加圧下に行うのがよい。
こうして得られる反応液14中には、目的物のシクロヘキサノンオキシムと共に、理論上、シクロヘキサノンの2モル倍の生成水が含まれる(C6H10O + NH3 + H2O2 → C6H10NOH + 2H2O)。また、過酸化水素としては通常10〜70重量%程度の水溶液が使用されるので、その分の水も含まれる。さらに、上で述べたようにアンモニアを過剰に使用することで、未反応のアンモニアが含まれる。また、シクロヘキサノンを完全に反応させるのは困難であるので、未反応のシクロヘキサノンも含まれる。
そこで、次にこのシクロヘキサノンオキシム、水、アンモニア及びシクロヘキサノンを含む反応液14を、第一蒸留塔2に導入して蒸留し、留分15としてアンモニアを回収する共に、缶出液16として、シクロヘキサノンオキシム、水及びシクロヘキサノンの混合物を得る〔第一蒸留工程(2)〕。この蒸留は、通常、常圧で行えばよいが、必要により加圧下又は減圧下に行ってもよい。
留分15として回収されるアンモニアは、反応器1にリサイクルするのが望ましい。また、反応工程(1)で有機溶媒を使用する場合、すなわち反応器1に有機溶媒を供給する場合には、この有機溶媒は反応液14に含まれて第一蒸留塔2に導入されるが、これも留分15として回収し、反応器1にリサイクルするのが望ましい。有機溶媒も反応器1へリサイクルするためには、反応工程(1)で使用される有機溶媒は、シクロヘキサノンオキシムより低沸点である必要がある。なお、有機溶媒の種類によっては、その共沸組成等により水を同伴して留出するので、この水も一緒に反応器1にリサイクルすればよい。例えば、t−ブチルアルコールであれば、水を12〜18重量%程度含んだ状態で留出するので、この含水t−ブチルアルコールを反応器1にリサイクルすればよい。また、アンモニアは通常、ガスの状態で圧縮機を用いて反応器1にリサイクルするが、加圧下に低温に冷却して、有機溶媒ないし含水有機溶媒に溶解させ、溶液として反応器1にリサイクルしてもよい。
第一蒸留塔2から抜き出される缶出液16は、抽出器3に導入され、有機溶媒17と混合後、缶出液16中のシクロヘキサノンオキシム及びシクロヘキサノンが有機溶媒で抽出されてなる有機層18と、抽出残液である水層19とに分離される〔抽出工程(3)〕。この抽出用の有機溶媒17は、水と分液可能であって、シクロヘキサノンオキシム溶解能を有し、かつシクロヘキサノンオキシムより低沸点である必要がある。その好適な例としては、トルエンのような芳香族炭化水素系溶媒、シクロヘキサンのような脂環式炭化水素系溶媒、ヘキサンやヘプタンのような脂肪族炭化水素系溶媒、ジイソプロピルエーテルやt−ブチルメチルエーテルのようなエーテル類、酢酸エチルのようなエステル類等が挙げられるが、中でもトルエン、シクロヘキサン、ヘプタンのような炭化水素系溶媒が好ましく、特にトルエンのような芳香族炭化水素系溶媒が好ましい。有機溶媒17の使用量は、缶出液16中のシクロヘキサノンオキシムに対し、通常0.1〜2重量倍、好ましくは0.3〜1重量倍である。抽出温度は、通常、常温から有機溶媒17の沸点までの範囲で選択されるが、好ましくは40〜90℃である。なお、抽出器3としては、多段抽出が可能なものを用いてもよいし、混合部と分液部が分離したいわゆるミキサーセトラータイプのものを1段ないし多段で用いてもよい。
抽出器3からの有機層18は、洗浄器4に導入され、水20と混合後、有機層18から不純物が水洗除去されてなる有機層21と、この不純物が水に溶解してなる水層22とに分離される〔洗浄工程(4)〕。この不純物としては、例えば反応工程(1)で副生しうる硝酸アンモニウムや亜硝酸アンモニウム等が挙げられる。洗浄用の水20の使用量は、有機層18中のシクロヘキサノンオキシムに対し、通常0.05〜1重量倍であり、また洗浄温度は、通常40〜90℃である。なお、洗浄器4としては、抽出器3と同様、多段抽出が可能なものを用いてもよいし、混合部と分液部が分離したいわゆるミキサーセトラータイプのものを1段ないし多段で用いてもよい。
洗浄器4からの有機層21を、第二蒸留塔5に導入して蒸留することにより、留分23として、有機層21中の有機溶媒を回収することができると共に、缶出液24として、前記未反応のシクロヘキサノンを含む粗製シクロヘキサノンオキシムを得ることができる〔第二蒸留工程(5)〕。また、その際、有機層21中に溶解ないし分散した状態で含まれる水は、有機溶媒と共に留分23として回収される。この蒸留は、通常、有機溶媒の沸点により常圧ないし微減圧で行われる。
留分23として回収される有機溶媒及び水は、それぞれ、抽出器3に導入される抽出用の有機溶媒17及び洗浄器4に導入される洗浄用の水20としてリサイクルするのが望ましい。具体的には、留分23として回収される有機溶媒及び水を、分液器7に導入して、有機層17と水層20とに分離し、有機層17を抽出器3に導入し、水層20を洗浄器4に導入すればよい。
第二蒸留塔5の缶出液24として抜き出される粗製シクロヘキサノンオキシムを、第三蒸留塔6に導入して蒸留することにより、留分25として、シクロヘキサノンを回収することができると共に、缶出液26として、シクロヘキサノンが除去ないし低減された精製シクロヘキサノンオキシムを得ることができる〔第三蒸留工程(6)〕。この蒸留は、通常、圧力10kPa以下の減圧下に、温度140℃以下で行われる。こうして得られる精製シクロヘキサノンオキシムは、熱安定性に優れ、気相ベックマン転位用の原料として好適に用いることができる。気相ベックマン転位における副反応抑制の観点からは、該精製シクロヘキサノンオキシム中のシクロヘキサノン濃度が1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下となるように、上記蒸留条件を調整するのがよい。
留分25として回収されるシクロヘキサノンは、反応器1にリサイクルするのが望ましい。なお、長期運転等により留分25中の不純物の蓄積が顕著となれば、少なくとも一部を精留等により精製すればよい。
以上のプロセスにより得られる精製シクロヘキサノンオキシムの熱安定性をさらに高めるには、洗浄工程(4)を工夫する、具体的には、洗浄工程(4)を、塩基を含む水溶液による第一洗浄工程(4a)と、実質的に塩基を含まない通常の水(所謂、蒸留水、脱イオン水、精製水等)による第二洗浄工程(4b)とで構成するのが、有利である。このとき、第一洗浄工程(4a)で用いる塩基を含む水溶液として、第二洗浄工程(4b)で発生した水層を塩基と混合して調製したものを使用することにより、洗浄工程(4)全体で発生する水層の量を低減できる。また、第二洗浄工程(4b)で用いる塩基を実質的に含まない水としては、第二蒸留工程の留分である水を使用できる。
さらに、以上のプロセスにおけるシクロヘキサノンオキシムのロスを低減するためには、抽出工程(3)で排出される水層及び洗浄工程(4)で排出される水層中に微量に含まれうるシクロヘキサノンオキシムを、有機溶媒で抽出して回収するのが望ましい。ここで使用される有機溶媒は、抽出工程(3)で使用されるものと同様であることができる。そこで、抽出工程(3)で使用するための有機溶媒を、まず上記水層からの微量のシクロヘキサノンオキシムの回収に使用してから、抽出工程(3)で使用するようにするのが望ましい。また、このシクロヘキサノンオキシムの回収は、多段抽出により行うのが望ましい。
図2は、上記の二段階洗浄及びシクロヘキサノンオキシム回収の例を、模式的に示すフロー図であり、図1の破線で囲まれた部分は、この図2のフロー図に置き換えることができる。
すなわち、まず、上記の二段階洗浄に関し、抽出器3からの有機層18は、第一洗浄器4aに導入され、塩基を含む水溶液20aと混合後、有機層21aと水層22aとに分離される〔第一洗浄工程(4a)〕。ここで、水溶液20aに含まれる塩基としては、例えば、アルカリ金属の水酸化物や炭酸塩、アンモニア等が挙げられ、その水溶液20a中の濃度は、通常0.01〜2N、好ましくは0.05〜0.5Nである。洗浄温度は好ましくは60〜90℃であり、塩基を含む水溶液20aの使用量は、有機層18中のシクロヘキサノンオキシムに対し、好ましくは0.2〜2重量倍である。次いで、第一洗浄器4aからの有機層21aは、第二洗浄器4bに導入され、実質的に塩基を含まない水20bと混合後、有機層21bと水層22bとに分離される〔第二洗浄工程(4b)〕。そして、有機層21bは、第二蒸留塔5に導入され、蒸留が行われる。また、水層22bは、塩基又はその水溶液27と混合され、この混合液が、第一洗浄器4aに導入される塩基を含む水溶液20aとして、リサイクルされる。第二洗浄器4bに導入される実質的に塩基を含まない水20bとしては、第二蒸留塔5の留分23からの水層20が使用できる。
次に、上記のシクロヘキサノンオキシム回収に関し、抽出器3からの水層19と第一洗浄器4aからの水層22aは、回収器8に導入され、有機溶媒17と混合後、水層19及び水層22a中の微量のシクロヘキサノンオキシムが有機溶媒17で抽出されてなる有機層28と、抽出残液である水層29とに分離される。そして、有機層28は、抽出器3に導入され、第一蒸留塔2の缶出液16からシクロヘキサノンオキシムを抽出するための有機溶媒として使用される。また、水層29は、排水として処理される。回収器8に導入される有機溶媒17としては、第二蒸留塔5の留分23からの有機層17が使用できる。なお、回収器8としては、抽出器3や洗浄器4と同様、多段抽出が可能なものを用いてもよいし、混合部と分液部が分離したいわゆるミキサーセトラータイプのものを1段ないし多段で用いてもよい。
また、洗浄工程(4)で排出される水層中に微量に含まれうるシクロヘキサノンオキシムを回収するために、該水層を、第一蒸留工程(2)の缶出液であるシクロヘキサノンオキシム/水混合液と共に、抽出工程(3)に付すのも有利である。その際、この抽出工程(3)を多段抽出により行えば、該抽出工程(3)から排出される水層を、実質的にシクロヘキサノンオキシムを含まない回収処理不要のものとすることができ、一層有利である。
次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれによって限定されるものではない。例中、含有量を表す%は、特記ないかぎり重量基準である。
実施例1
図1に示される連続式製造プロセスに、図2に示される洗浄及び回収操作を適用して、以下の各工程及び熱安定性試験を実施した。
〔反応工程(1)〕
攪拌槽型の反応器1に、チタノシリケート触媒が分散した反応液を滞留させ、この中に、シクロヘキサノン11、60%過酸化水素水12、アンモニア13、及び15%含水t−ブチルアルコールを供給しながら、フィルターを介して反応液14を抜き出すことにより、シクロヘキサノン/過酸化水素/アンモニア/水/t−ブチルアルコール=1/1.1/1.8/4.29/4.0の供給モル比で、圧力0.25MPa(ゲージ圧)の条件下に、温度85℃で反応を行った。反応で副生する窒素ガスは系外に除去し、その際、同伴するアンモニアガスは水に吸収させて回収した。得られた反応液14中の成分濃度は、シクロヘキサノンオキシム20.89%、水21.69%、アンモニア2.30%、シクロヘキサノン0.09%、及びt−ブチルアルコール55.03%であった。
〔第一蒸留工程(2)〕
反応器1から抜き出した反応液14を上記アンモニア吸収水と共に、第一蒸留塔2に導入し、50kPa(ゲージ圧)にて温度83℃で蒸留を行い、留分15として、アンモニア及び含水t−ブチルアルコールを回収し、缶出液16として、シクロヘキサノンオキシム46.23%、水53.45%、及びシクロヘキサノン0.205%からなる混合物を得た。留分15は、反応器1に供給するアンモニアの一部及び15%含水t−ブチルアルコールとして使用した。
〔抽出工程(3)〕
第一蒸留塔2からの缶出液16と、該缶出液16中に含まれるシクロヘキサノンオキシムと同重量のトルエン28とを、抽出器3に導入し、約72℃にて攪拌した後、トルエン層18と水層19に分離した。
〔第一洗浄工程(4a)〕
抽出器3からのトルエン層18と、該トルエン層18中に含まれるシクロヘキサノンオキシムと同重量の0.1N水酸化ナトリウム水溶液20aとを、第一洗浄器4aに導入し、約72℃にて攪拌した後、トルエン層21aと水層22aに分離した。
〔第二洗浄工程(4b)〕
第一洗浄器4aからのトルエン層21aと、該トルエン層21a中に含まれるシクロヘキサノンオキシムと同重量の水20bとを、第二洗浄器4bに導入し、約72℃にて攪拌した後、デカンターで分液し、トルエン層21bと水層22bに分離した。水層22bに水酸化ナトリウムを加えて0.1N水酸化ナトリウム水溶液を調製し、これを第一洗浄器4aに導入する0.1N水酸化ナトリウム水溶液20aとして使用した。
〔オキシム回収工程〕
抽出器3からの水層19と第一洗浄器4aからの水層22aとを混合し、この混合水層とトルエン17を回収器8に導入し、約72℃にて攪拌した後、トルエン層28と水層29とに分離した。トルエン層28は、抽出器3に導入するトルエン28として使用した。
〔第二蒸留工程(5)〕
第二洗浄器4bからのトルエン層21bを第二蒸留塔5に導入し、圧力30kPaの減圧下に温度107℃で蒸留を行い、留分23として、トルエン及び水の混合物を回収し、缶出液24として、シクロヘキサノン0.54%を含む純度98.13%の粗製シクロヘキサノンオキシムを得た。留分23を分液器7に導入し、約35℃にてトルエン層17と水層20とに分離した。トルエン層17は、回収器8に導入するトルエン17として使用し、水層20は、第二洗浄器4bに導入する水20bとして使用した。
〔第三蒸留工程(6)〕
第二蒸留塔5からの缶出液24を第三蒸留塔6に導入し、圧力4kPaの減圧下に温度120℃で蒸留を行い、留分25として、シクロヘキサノンを回収し、缶出液26として、シクロヘキサノン0.02%を含む純度99.70%の精製シクロヘキサノンオキシムを得た。留分25は、反応器1に供給するシクロヘキサノンの一部として使用した。
〔熱安定性試験〕
缶出液26として得られた精製シクロヘキサノンオキシムを、圧力15torr(2kPa)の減圧下に温度120℃で、留出が見られなくなるまで減圧蒸留したところ、残留したタール分の量は、蒸留仕込量に対し0.01%であった(加熱処理前のタール量)。また、同シクロヘキサノンオキシムを、窒素気流下に200℃で5時間加熱処理した後、上記と同様に減圧蒸留したところ、残留したタール分の量は蒸留仕込量に対し0.54%であった(加熱処理後のタール量)。加熱処理によるタールの増加量は0.53%であった。
比較例1
実施例1と同様に反応工程(1)及び第一蒸留工程(2)を行った。第一蒸留塔2からの缶出液16に、硫酸アンモニウムを投入して、油水分離し、有機層として、シクロヘキサノン0.11%、水分2.7%を含む純度96.8%のシクロヘキサノンオキシムを得た。得られたシクロヘキサノンオキシムについて、実施例1と同様に熱安定性試験を行ったところ、加熱処理前のタール量は0.21%であり、加熱処理後のタール量は15%であり、加熱処理によるタールの増加量は14.79%であった。
比較例2
実施例1と同様に反応工程(1)、第一蒸留工程(2)、抽出工程(3)、第一洗浄工程(4a)、及び第二洗浄工程(4b)を行った。第二洗浄器4bからのトルエン層21bを、圧力65〜30kPaの減圧下に温度104〜108℃で16時間かけてバッチ濃縮し、缶出液として、シクロヘキサノン0.66%を含む純度99.1%のシクロヘキサノンオキシムを得た。得られたシクロヘキサノンオキシムについて、実施例1と同様に熱安定性試験を行ったところ、加熱処理前のタール量は0.07%であり、加熱処理後のタール量は7.1%であり、加熱処理によるタールの増加量は7.03%であった。
本発明によるシクロヘキサノンオキシムの連続式製造プロセスの例を、模式的に示すフロー図である。 洗浄工程(4)を塩基洗浄を含む二段階で行い、抽出工程(3)及び洗浄工程(4)の水層からシクロヘキサノンオキシムを回収する例を、模式的に示すフロー図である。
符号の説明
1……反応器、
2……第一蒸留塔、
3……抽出器、
4……洗浄器、
4a…第一洗浄器、
4b…第二洗浄器、
5……第二蒸留塔、
6……第三蒸留塔、
7……分液器、
8……回収器、
11……シクロヘキサノン、
12……過酸化水素、
13……アンモニア、
17……有機溶媒、
20……水、
24……粗製シクロヘキサノンオキシム、
26……精製シクロヘキサノンオキシム。

Claims (9)

  1. 下記工程(1)〜(6)、
    (1)反応工程:チタノシリケート触媒の存在下に、シクロヘキサノン、過酸化水素及びアンモニアを反応させて、シクロヘキサノンオキシム、水、未反応のアンモニア及び未反応のシクロヘキサノンを含む反応液を得る工程、
    (2)第一蒸留工程:工程(1)で得られた反応液を蒸留して、アンモニアを留出させ、シクロヘキサノンオキシム、水及びシクロヘキサノンを含む缶出液を得る工程、
    (3)抽出工程:工程(2)で得られた缶出液を有機溶媒と混合した後、有機層と水層とに分離する工程、
    (4)洗浄工程:工程(3)で得られた有機層を水と混合した後、有機層と水層とに分離する工程、
    (5)第二蒸留工程:工程(4)で得られた有機層を蒸留して、有機溶媒及び水を留出させ、シクロヘキサノンオキシム及びシクロヘキサノンを含む缶出液を得る工程、
    (6)第三蒸留工程:工程(5)で得られた缶出液を蒸留して、シクロヘキサノンを留出させ、シクロヘキサノンオキシムを含む缶出液を得る工程、
    から構成されることを特徴とするシクロヘキサノンオキシムの製造方法。
  2. 工程(3)で使用される有機溶媒が、炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒及びエステル系溶媒から選ばれる請求項1に記載の方法。
  3. 工程(2)で留出させたアンモニアを工程(1)にリサイクルする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 工程(5)で留出させた有機溶媒を工程(3)にリサイクルする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 工程(5)で留出させた水を工程(4)にリサイクルする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 工程(6)で留出させたシクロヘキサノンを工程(1)にリサイクルする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 工程(4)が下記工程(4a)及び(4b)、
    (4a)第一洗浄工程:工程(3)で得られた有機層を塩基を含む水溶液と混合した後、有機層と水層とに分離する工程、
    (4b)第二洗浄工程:工程(4a)で得られた有機層を実質的に塩基を含まない水と混合した後、有機層と水層とに分離する工程、
    から構成され、工程(4b)で得られた有機層を工程(5)に付す請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 工程(4b)で得られた水層を塩基と混合し、得られた塩基を含む水溶液を工程(4a)にリサイクルする請求項7に記載の方法。
  9. 工程(5)で留出させた水を工程(4b)にリサイクルする請求項7又は8に記載の方法。
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