JP2006199509A - 改質反応器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構成が簡単であるにもかかわらず、原料ガスの均一化を図って温度差を少なくすることにより、水素の回収量を増大させ得る改質反応器を提供する。
【解決手段】 外部側から加熱される筒状体2にメンブレン管3が内設されると共に、前記筒状体2内に前記メンブレン管3が埋没する状態に、前記筒状体2の一端側から供給される炭化水素と水蒸気とからなる原料ガスを水素と一酸化炭素と二酸化炭素とに改質反応させる改質触媒4が充填されてなる改質反応器1において、前記筒状体2に、外周部がこの筒状体2の内周面に接触し、かつ内周部と前記メンブレン管3の外周面との間に、前記改質触媒4の粒径よりも大寸の隙間tを有する螺旋部材5を嵌装して、改質触媒4の粒間を流れる原料ガスを旋回させる構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池の燃料ガスとなる水素を発生させる改質反応器の改善に関し、より詳しくは、原料ガス温度の均一化を図ることにより、改質ガスの回収量の増大を可能ならしめるようにした改質反応器に関する。
近年、燃料電池が脚光を浴びているが、燃料電池に燃料となる水素(Hガス)を供給するものとして改質反応器が知られている。このような改質反応器では、改質反応器内の温度が均一でない場合、例えば改質反応器の一方側から加熱された場合に、加熱側と反対側の非加熱側との間に温度差が生じる。また、改質反応が改質反応器の周方向に不均一に行われる場合も温度差が生じる。改質触媒の充填層内を入口から出口に向かって流れる未反応の原料ガスや改質ガスは層流を形成しているが、メンブレン管では選択的に水素を透過させるため、改質反応器の中心方向にもガスが流れる。
しかしながら、ガスは改質反応器の円周方向に流れないため、温度が不均一な状態が残され、改質反応器の全体として原料ガスの改質効率が低下するため改質ガス(Hガス)の回収量が少なくなる。そのため、原料ガスを周方向に流したり、流れるガスの温度差をなくしたりすることにより、原料ガスの改質反応の向上を図るようにした種々の改質反応器が提案されている。以下、このような従来例に係る改質反応器の概要を説明する。
燃料電池に水素を供給する従来例1に係る改質反応器を、その構成説明図の図2を参照しながら説明する。図に示す符号30は、従来例1に係る改質反応器であって、この改質反応器30は、メタノールの改質効率の悪化と、逆シフト反応による一酸化炭素の増加を回避するために、後述するように構成されている。即ち、この改質反応器30は、第1改質触媒31、第2改質触媒33、第3改質触媒35が、第1ダクト部32、第2ダクト部34により直列に連結されている。そして、前記第1、2、3改質触媒31、33、35に燃料ガス(以下、原料ガスという。)を導入する原料ガス導入部36の端部に、この原料ガス導入部36内で旋回するように原料ガスを導入する第一原料ガス入口部37と、原料ガス導入部36内の原料ガスの流路面積を減少させる絞り板38と、原料ガスを撹拌する撹拌部39と、この撹拌部39の側面から第一原料ガス入口部37から供給された原料ガスの旋回方向と逆向きに旋回するように原料ガスを供給する第二原料ガス入口部40が設けられている。
従って、この従来例1に係る改質反応器30によれば、この改質反応器30の原料ガス導入部36から導入された原料ガスはこの原料ガス導入部36で旋回され、撹拌部39で撹拌され、そして第二原料ガス入口部40から導入される原料ガスにより逆方向に旋回されるため、原料ガスは均一化されて温度差がなくなった状態で第1、2、3改質触媒31、33、35に送られて改質される。なお、この改質反応器30のケーシングの図における左側に設けられてなるものは加熱ガス入口部41であり、右側に設けられてなるものは加熱ガス出口部42である。また、ケーシングから下方に突出してなるものは改質ガス通路43であり、この改質ガス通路43内に開口してなる円形のものは改質ガス出口部44である(例えば、特許文献1参照。)。
次に、従来例2に係る改質反応器を、その縦断側面図の図3と、その横断平面図の図4とを参照しながら説明する。図に示す符号52は改質室(改質反応器に相当する。)であり、この改質室52内に改質触媒53が収容されている。前記改質室52は分離板61により区画されて複数の反応ガス流路62が形成されている。この反応ガス流路62の一部区間に改質触媒53を保持する改質ブロック63が設けられ、また反応ガス流路62の出口部分に改質触媒53を保持する仕上げ用改質ブロック64が設けられている。また、この改質室52には相互にガスの往来のない3個の反応ガス流路62a、62b、62cが形成されている。反応ガス流路62aにはその一部の区間に改質ブロック63a、63bおよび仕上げ用改質ブロック64が設けられている。反応ガス流路62bにはその一部の区間に改質ブロック63c、63dおよび仕上げ用改質ブロック64が設けられている。
反応ガス流路62cには、その一部の区間に改質ブロック63e、63fおよび仕上げ用改質ブロック64が設けられている。
この従来例2に係る改質反応器51によれば、改質室52に導入された炭化水素またはアルコール類を主成分とする反応ガス(原料ガス)は、ディストリビュータによって適宜分散された後に、ある定められた比率にしたがって反応ガス流路62a、62b、62cに分配される。そして、反応ガス流路62bに分配された反応ガスは、先ず未反応のまま流通し、次いで改質ブロック63aに到達した一部の反応ガスのみが改質触媒53の機能によりほぼ平衡状態になるまで改質される。改質ブロック63aは、反応ガスの流れに垂直方向に分散して配置されているため、残部の反応ガスは改質ブロック63aを通過しない。そのため、残部の反応ガスは、途中改質触媒53に触れることなく未反応のまま進行し、別途設けられた改質ブロック63bにおいて改質触媒53の機能によりほぼ平衡状態になるまで改質される。
これにより、反応ガス流路62bに供給された反応ガスは改質ブロック63aまたは改質ブロック63bを通過し、ほぼ平衡状態になるまで改質される。反応ガスは、さらに出口部分に設けられた仕上げ用改質ブロック64を通過し、確実に平衡状態になるまで改質された後、出口から改質室52の外に排出される。反応ガス流路62cに分配された反応ガスも同様に、反応ガス流れ方向に相互にずらして設けられた改質ブロック63cおよび63dを通過し、ほぼ平衡状態になるまで改質され、さらに仕上げ用ブロック64を通過することにより確実な改質が行われる。反応ガス流路62aについても同様である。
改質ブロック63a〜63fは、反応ガス流路62において、反応ガス流路62の流路断面積の一部分を占有する形で改質触媒53を保持するように構成されている。改質触媒53が占有しない流路断面積の残部は、反応ガスが流通するガス流路内流通空間として機能するようになっている。改質触媒53を保持する空間とガス流路内流通空間とは開口部を有する区画板61により空間的に区画されている。そして、開口部の存在により反応ガスが両空間を相互に流通し得るように構成されている。そのため、反応ガスは流路抵抗の小さいガス流路内流通空間62を選択的に流れる。ガス流路内流通空間65を流れる反応ガスは、区画板61の開口部を介して改質ブロック63に保持されている改質触媒53と接触し、改質反応が促進される(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−261303号公報 特開平9−30801号公報
上記従来例1に係る改質反応器は原料ガス(反応ガス)を旋回流として流入させることにより原料ガスの均一化を図ると共に、改質触媒内に生じる温度差を少なくするようにしたものである。また、上記従来例2に係る改質反応器(改質室)は、改質反応器を区画板で区画して、改質反応器内に複数の反応ガス流路を形成することにより原料ガスの改質反応、熱の均一化を図るようにしたものである。従って、何れの改質反応器にあっても、改質ガスの回収量の向上は可能であるが、何れの改質反応器も構造が複雑で高コストにならざるを得ず、経済的に不利になるという問題がある。
従って、本発明の目的は、構造が簡単であるにもかかわらず、原料ガスの均一化を図って温度差を少なくすることができ、原料ガスの改質反応を促進させて水素の回収量の増大を可能ならしめる改質反応器を提供することである。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って、上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る改質反応器が採用した手段は、外部側から加熱される筒状体にメンブレン管が内設され、前記筒状体とメンブレン管との間に、前記筒状体の一端側から導入される炭化水素ガスと水蒸気とからなる原料ガスを水素と一酸化炭素と二酸化炭素とに改質反応させる粒状の改質触媒が充填され、この改質触媒による改質反応後の水素と一酸化炭素と二酸化炭素とのうち、水素を選択的に前記メンブレン管内に透過させると共に、透過させた水素ガスと未透過の残りのガスをオフガスとして他端側からそれぞれ個別に排出する改質反応器において、前記筒状体に、外周部がこの筒状体の内周面に接触し、かつ内周部と前記メンブレン管の外周面との間に、予め定めた隙間を有する螺旋部材が嵌装されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る改質反応器が採用した手段は、請求項1に記載の改質反応器において、前記螺旋部材は予め定めたピッチを有することを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る改質反応器が採用した手段は、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の改質反応器において、前記螺旋部材の前記筒状体への嵌装前の外径は、前記筒状体の内径よりも大寸に設定されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項1乃至3に係る改質反応器では、筒状体の一端側から導入される炭化水素と水蒸気とからなる原料ガスの一部は、螺旋部材により螺旋状に案内されて筒状体内において螺旋流となり、さらに螺旋部材とメンブレン管の間の隙間に流入した原料ガスの一部も前記螺旋流に追随して螺旋流となって流れる。また、内周部と前記メンブレン管の外周面との間の隙間を最適化することで、前記螺旋流との相乗効果により効果的に原料ガスを攪拌できる。従って、本発明の請求項1乃至3に係る改質反応器によれば、螺旋流に基づく攪拌作用により改質反応器内における改質ガスと未改質ガスとからなる混合ガスの組成や温度が均一化され、未改質ガスの改質反応が効果的に促進されるから、メンブレン管を透過する水素ガスの透過量が増大する。そして、筒状体内に螺旋部材が嵌装されているだけの構成であるから、上記従来例1および2に係る改質反応器の構成と比較して遥かに簡単である。
本発明の請求項2に係る改質反応器によれば、筒状体に螺旋部材を嵌装した後に、改質触媒の粒径の寸法より十分に大きな幅を持つピッチを有することから、改質触媒を入れて筒状体とメンブレン管との間に改質触媒を充填することができるので、支障なく改質反応器を製作することができる。
本発明の請求項3に係る改質反応器では、螺旋部材の筒状体への嵌装前の外径が筒状体の内径よりも大寸に設定されているから、螺旋部材を螺旋方向に捻って小径にして嵌装し、その後に捻り力を除去すると、螺旋部材の外周部が筒状体の内周面に密接するので実質的に隙間がなくなる。従って、本発明の請求項3に係る改質反応器によれば、螺旋部材の外周部と筒状体の内周面との間を改質ガスや未改質ガスからなる混合ガスが通過するようなことがないから、螺旋流となって流れる混合ガス量の減少を阻止することができる。
以下、本発明の形態に係る改質反応器を、その模式的構成説明図の図1を参照しながら説明する。符号1は、本発明の形態に係る横向き構成の改質反応器である。この改質反応器1は、同図における下側に設けられた図示しない加熱手段により、例えば650℃に加熱される筒状体2を備えている。この筒状体2の同図における左側の一端側には、図示しない蒸発器から炭化水素と水蒸気とからなる原料ガスが導入される原料ガス導入口2aが設けられている。また、この筒状体2の同図における右側付近の外壁部には、外方に突出し、オフガス(オフガスは水素と一酸化炭素とを含んでおり、通常、前記加熱手段に補助燃料として供給される。)を排出するオフガス排出口2bが設けられている。
前記筒状体2の内部には、この筒状体2と径方向の中心軸を共有するようにメンブレン管3が内設されている。このメンブレン管3は、同図における左側の一端側が閉塞されると共に、同図における右側の他端側に、内部に透過させた水素ガスを排出する水素ガス排出口(図示省略)を有する多孔質管と、この多孔質管の外表面に水素を選択的に透過する薄膜とから構成されている。なお、本発明の形態に係る改質反応器1の場合、メンブレン管3は、多孔質セラミック管(アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、ムライト、コージェライト、ジルコニア等から構成されている。)を膜厚が5μmのパラジウム合金(Pd−Ag)被膜3aで被覆している。その他のメンブレン管の形態としては、上記に換えてパラジウム合金等の水素透過性金属からできているものや細孔径が分子の大きさに近いセラミック等の無機材料からなるものでも良い。
前記筒状体2には、この筒状体2の内周面に外周部が接触する螺旋部材5が嵌装されている。この螺旋部材5の内径と前記メンブレン管3の外周面との間には、隙間tが設けられている。この隙間tは、原料ガスの改質反応を促進する螺旋流を発生させる為に、筒状体2の内周面とメンブレン管3の外周面との間の距離との比において、0.1〜0.9程度が望ましい。
前記改質装置1で使用される改触媒4は、粒状の多孔質アルミナに担持されたルテニウム(Ru)から構成され、粒径の寸法は最大1.5mm程度のものであり、炭化水素ガスと水蒸気とからなる原料ガスを水素と一酸化炭素と二酸化炭素とに水性ガス反応、シフト反応(以下、これらの反応を総称して改質反応という。)させる
前記筒状体2に改質触媒4を充填した後では、筒状体2内に螺旋部材5を嵌装することが実質的に不可能であるが、螺旋部材のピッチ(p)を改質触媒4の粒径の10倍以上にすることで、螺旋部材があっても筒状体2とメンブレン管3の間に改質触媒4を無理なく充填することができる。なお、前記螺旋部材5は、ステンレス線材が螺旋状に巻回されてなり、筒状体2に嵌装される前の螺旋部材5の外径寸法は筒状体2の内径より大径になるように設定され、螺旋方向に捻り力を加えて小径にして装入した後に、捻り力を解除して嵌装したものである。
以下、上記構成になる改質反応器1の作用態様を説明する。即ち、筒状体2の一端側の原料ガス導入口2aから導入された炭化水素ガスと水蒸気とからなる原料ガスの一部は、螺旋部材5により螺旋状に案内されて筒状体2内において螺旋流となる。また、螺旋部材5とメンブレン管3との間の隙間tに流入した原料ガスの一部も前記螺旋流に追随して螺旋流となって攪拌される。そして、改質触媒4内を原料ガス導入口2a側からオフガス排出口2b側方向に螺旋流となって流れる間に未改質ガスと改質ガスとからなる混合ガスの組成や温度が均一化され、改質反応が促進される。
従って、本発明の形態に係る改質反応器1によれば、原料ガスの改質反応が促進されることからメンブレン管3を透過する改質ガスである水素の透過量が増大する。そして、筒状体2内に螺旋部材5が嵌装されているだけの構成であって、従来例1および2に係る改質反応器の構成に比較して遥かに簡単であるから、改質反応器1のコスト低減に対して大いに寄与することができる。
以下、本発明の改質反応器に係る実施例を説明する。本実施例においては、本発明の改質反応器1の優位性を確認するため、図1に示す構成の改質反応器1と、図1に示す構成の改質反応器1から螺旋部材5を取外した構成になる改質反応器との比較試験を行った。
本比較試験に用いた改質反応器は何れも試験装置であって、これら改質反応器の仕様は下記のとおりである。
(1)筒状体 内径;41mm,長さ;350mm
(2)メンブレン管 外径;29mm,長さ;280mm
(3)パラジウム合金被膜 膜厚; 5μm
(4)螺旋部材 外径;42mm,長さ;300mm,巻数;6
(5)改質触媒 粒径;1.5mm
なお、本実施例に用いた改質反応器の螺旋部材は、直径2mmの円形断面のステンレス線材から構成したものである。しかしながら、螺旋部材の断面形状は、例えば、正方形、長方形であってもよいので、円形断面形状に限定されるものではない。
上記仕様の改質反応器による試験の試験条件は、下記のとおりである。
(1)改質反応器の温度;650℃
(2)改質反応圧力;0.44MPa
(3)S/C;3.2
(4)炭化水素(C)導入量;95g/h
(5)メンブレン管の水素透過量(圧力;0.1〜0.2MPa);800Nl/h
筒状体に螺旋部材が嵌装されてなる本発明の形態に係る改質反応器の場合には、透過水素の回収量は305Nl/hであった。それに対して、筒状体に螺旋部材が嵌装されていない比較例に係る改質反応器の場合には、288Nl/hであり、本発明の形態に係る改質反応器の方が約6%回収水素量が多く、水素の回収性能が優れている。換言すれば、筒状体の一端側から導入された炭化水素と水蒸気とからなる原料ガスが水素と一酸化炭素と二酸化炭素とに効果的に改質反応したことを示唆するものである。
なお、以上では、横向き構成の改質反応器を例として説明した。しかしながら、これに限らず、縦向き構成の改質反応器に対しても、本発明の技術的思想を適用することができるので、上記形態に係る改質反応器の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。
本発明の形態に係る改質反応器の模式的構成説明図である。 従来例1に係る改質反応器の構成図である。 従来例2に係る改質反応器の縦断側面図である。 従来例2に係る改質反応器の横断平面図である。
符号の説明
1…改質反応器
2…筒状体,2a…原料ガス導入口,2b…オフガス排出口
3…メンブレン管,3a…パラジウム合金被膜
4…改質触媒
5…螺旋部材
t…螺旋部材の内径とメンブレン管の外周面との間の距離
p…螺旋部材のピッチ

Claims (3)

  1. 外部側から加熱される筒状体(2)にメンブレン管(3)が内設され、前記筒状体(2)とメンブレン管(3)との間に、前記筒状体(2)の一端側から導入される炭化水素ガスと水蒸気とからなる原料ガスを水素と一酸化炭素と二酸化炭素とに改質反応させる粒状の改質触媒(4)が充填され、この改質触媒(4)による改質反応後の水素と一酸化炭素と二酸化炭素とのうち、水素を選択的に前記メンブレン管(3)内に透過させると共に、透過させた水素ガスと未透過の残りのガスをオフガスとして他端側からそれぞれ個別に排出する改質反応器において、前記筒状体(2)に、外周部がこの筒状体(2)の内周面に接触し、かつ内周部と前記メンブレン管(3)の外周面との間に、予め定めた隙間(t)を有する螺旋部材(5)が嵌装されてなることを特徴とする改質反応器。
  2. 前記螺旋部材(5)と前記メンブレン管(3)との間の隙間(t)は、前記改質触媒(4)の粒径の寸法より大きな寸法に設定されてなることを特徴とする請求項1に記載の改質反応器。
  3. 前記螺旋部材(5)の前記筒状体(2)への嵌装前の外径は、前記筒状体(2)の内径よりも大寸に設定されてなることを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の改質反応器。
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