JP2006199123A - 階段運搬車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 荷台を円滑に運搬操作し方向転換が容易で逆転防止機能を備えていること。
【解決手段】 左右一対の車輪12を備えた荷台8の下端に荷受板9が設けられると共に、該荷台9の上端にハンドル4が設けられており、その荷台8を起立させた状態で荷受板9上に荷物Wを載置し、ハンドル4を把持して荷台8を傾斜させ、ハンドルを引っ張って荷物Wを運搬するようにした階段運搬車において、前記車輪12が円形状大車輪からなり、該大車輪12に隣接して前記ハンドル側に左右一対の円形状小車輪13が大車輪12に同一周速度で連動して正逆回転c,d駆動可能に設けられると共に、該小車輪13は荷台8を傾斜させることによって下段の踏板S1に接地する大車輪12を支持点として上段の踏板S2の踏板角部6に当接するように配設されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、階段に沿って荷物を円滑に運搬することができるようにした階段運搬車に関する。
従来、階段運搬車の一例として特許文献1に記載のものがある。これは、図9に示すように、荷台1の下端角部に左右一対のスターホイール形車輪2が設けられ、該各スターホイール形車輪2の各先端部にローラー3が回転可能に配置され、荷台1の上端部にハンドル4が設けられたものである。
階段上昇手順を説明すると、ハンドル4を把持して引っ張ることにより、荷台1を階段Sまで接近させ、図10(a)に示すように、下方前側ローラ3を下段の踏板S1と蹴上面5との隅部に当接させ、荷台1を階段S側に引っ張ることにより、図10(b)に示すように、下方前側ローラ3を中心にスターホイール形車輪2を回転させて該スターホイール形車輪2の円弧状ガイド面2aを上段の踏板S2の踏板角部6に当接させ、図10(c)に示すように、円弧状ガイド面2aを踏板角部6に沿って滑らすことにより、スターホイール形車輪2を上段の踏板S2まで引き上げ、これを繰り返すことにより、荷台1を階段Sに沿って引っ張り上げる。
特開2001−310738号公報
上記従来の構成では、車輪2がスターホイール形に形成されており、荷台1を移動させる際に各ローラ3が間欠的に接地して荷台1が上下に振動されるため、荷台1に載せた荷物が上下に揺れて荷崩れしたり損傷されることがある。
また、荷台1の方向を転換させる場合、4つのローラ3が接地しており、抵抗が大きいため、強く引っ張って荷台1の方向を転換する必要があり、操作する者に過大な負担がかかる。
更に、スターホイール形車輪2に逆転防止機能が無いため、階段Sに沿って荷台1を引っ張り上げている途中で、その引っ張り上げを休憩などのため一時停止したときに、荷台1が重みで階段Sに沿って滑り落ちる恐れがある。
本発明は、上記従来の欠点に鑑み、荷台を円滑に運搬操作し方向転換が容易で逆転防止機能を備えた階段運搬車を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための構成を実施の形態に対応する図面に基づいて説明すると、請求項1に記載の発明は、図1〜図8に示すように、左右一対の車輪12を備えた荷台8の下端部に荷受板9が設けられると共に、該荷台8の上端部にハンドル4が設けられ、ハンドル4を把持して荷台8を傾斜させ、ハンドル4を引っ張って荷受板9上の荷物を階段に沿って運搬するようにした階段運搬車において、前記車輪12が円形状大車輪からなり、該大車輪12に隣接して前記ハンドル4側寄りに該大車輪12よりも小径な左右一対の円形状小車輪13が大車輪と同一周速度で連動して駆動機構10により正逆回転駆動可能に設けられると共に、該小車輪13は、荷台8を傾斜させることによって、下段の踏板に接地する大車輪12を支持点として、上段の踏板の踏板角部に当接するよう配設されてなる構成を採用するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、図6に示すように、前記大小各車輪12,13と駆動機構10につながれた各車軸18,19との間に一方向クラッチ38が介装されており、該一方向クラッチ38は、駆動機構10をスイッチオンして前記大小車軸18,19を正転駆動させることによってクラッチオンして前記大小車輪12,13が正転駆動を開始し、大小各車輪12,13の同調回転駆動力によって階段を上昇すると共に、駆動機構10をスイッチオフしても、大小各車輪12,13の逆転動作時にはクラッチオンが維持されて大小各車輪12,13の逆転が阻止され、反対に駆動機構10のスイッチオフにおいて大小各車輪12,13の正転動作時にはクラッチオフとなり大小各車輪12,13を自由に正転させるようクラッチ作動するようになっている構成を採用してなるものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記一方向クラッチ38は、大小各車輪12,13に一体的に嵌着される円筒部38aと、円筒部38aの内周面両側部に回転可能に配置した多数のニードル状のガイドローラー38bと、円筒部38aの内周面中央部に周方向適当間隔に配置した多数のニードル状のカム38cと、カム38cを常時はクラッチオンの状態に付勢する弾性体38dとからなり、ガイドローラー38bとカム38cが円筒部38aの内周面と各車軸18,19の外周面との間で接触するようになっている構成を採用してなるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記カム38cは、各車軸18,19の外周面に接触する円弧状外周面39と、その反対側にあって円筒部38aの内周面41に接触する略山形状外周面40とを有し、略山形状外周面40のうち、円筒部38aの内周面41に唯一接触する頂点Eから円弧状外周面39と各車軸18,19との接点Fまでの距離L3が円筒部38aの内周面41から各車軸18,19の外周面18a,19aまでの間隔L4よりも大きく設定されると共に、略山形状外周面40の頂点Eから若干ずれた位置Gから円弧状外周面39と各車軸18,19との接点Fまでの距離L5が間隔L4よりも小さく設定されてなる、即ち、L3>L4>L5である構成を採用してなるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記大小各車輪12,13の駆動機構10のオン・オフ操作レバー14が前記ハンドル4に設けられてなる構成を採用してなるものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、前記大小各車輪12,13の駆動機構10の正逆切換レバー15が荷台8側又はハンドル4側の適所に設けられてなる構成を採用してなるものである。
請求項1に記載の発明によれば、左右一対の車輪12を備えた荷台8の下端部に荷受板9が設けられると共に、該荷台8の上端部にハンドル4が設けられ、ハンドル4を把持して荷台8を傾斜させ、ハンドル4を引っ張って荷受板9上の荷物を階段に沿って運搬するようにした階段運搬車において、前記車輪12が円形状大車輪からなり、該大車輪12に隣接して前記ハンドル4側に大車輪12より小径な左右一対の円形状小車輪13が設けられると共に、該小車輪13は、荷台8を傾斜させることによって、下段の踏板に接地する大車輪12を支持点として上段の踏板の踏板角部に当接するよう配設されてなるため、階段の各段の高さが若干変更しても、荷台8の傾斜角度を階段の各段の高さに合わせて若干変更させるだけで容易に小車輪13を上段の踏板の踏板角部に当接することができ、これがためにその後の小車輪13の上段階への移動を無理なく行うことができる。
また、大小各車輪12,13が円形に形成されており、荷台8が移動の際に上下に振動することがないので、その移動途上で、荷台8上の荷物Wに荷崩れや損傷を生じるようなことがなく安全に且つ容易に運搬することができる。
また、荷台8の方向を転換させる場合、左右一対の大車輪12が接地しているだけであり、抵抗が小さいから、その一方の大車輪12の接地点を中心に荷台8の方向を容易に転換させることができる。
更に、大小各車輪12,13が同一周速度で連動して駆動機構10により正逆回転駆動可能に設けられているから、該大小各車輪12,13を階段Sの踏板S1,S2(図8)に当接させた状態で回転駆動させたときに、その大小各車輪12,13が互いに均等に駆動力を分担して、荷台8を階段Sに沿って確実に昇降させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、図6に示すように、前記大小各車輪12,13と駆動機構10につながれた各車軸18,19との間に一方向クラッチ38が介装されており、該一方向クラッチ38は、駆動機構10をスイッチオンして前記大小車軸18,19を正転駆動させることによってクラッチオンして前記大小車輪12,13が正転駆動を開始し、大小各車輪12,13の同調回転駆動力によって階段を上昇するにうクラッチ作動するようになっているため、荷台8を円滑に階段を上昇起動させることができると共に、駆動機構10をスイッチオフしても、大小各車輪12,13の逆転動作時にはクラッチオンが維持されるようになっているため、大小各車輪12,13の逆転が有効に阻止され、不測に大小各車輪12,13が逆転して階段を落下することがない。また反対に駆動機構10のスイッチオフにおいて大小各車輪12,13の正転動作時、即ち、ハンドル4を持って荷台8を前方に移動させる動作を開始することによってクラッチオフとなり大小各車輪12,13を自由に正転させて手軽に荷台8を前方に手動で移動させることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記一方向クラッチ38は、大小各車輪12,13に一体的に嵌着される円筒部38aと、円筒部38aの内周面両側部に回転可能に配置した多数のニードル状のガイドローラー38bと、円筒部38aの内周面中央部に周方向適当間隔に配置した多数のニードル状のカム38cと、カム38cを常時はクラッチオンの状態に付勢する弾性体38dとからなり、ガイドローラー38bとカム38cが円筒部38aの内周面と各車軸18,19の外周面との間で接触するようになっている独特の構成からなっているため、大小各車輪12,13に大きな負荷がかかっても有効に且つ正確にクラッチ作動し、安全に使用することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記カム38cは、各車軸18,19の外周面18a(19a)に接触する円弧状外周面39と、その反対側にあって円筒部38aの内周面41に接触する略山形状外周面40とを有し、略山形状外周面40のうち、円筒部38aの内周面41に唯一接触する頂点Eから円弧状外周面39と各車軸18,19との接点Fまでの距離L3が円筒部38aの内周面41から各車軸18,19までの間隔L4よりも大きく設定されると共に、略山形状外周面40の頂点Eから若干ずれた位置Gから円弧状外周面39と各車軸18,19との接点Fまでの距離L5が間隔L4よりも小さく設定されてなる、即ち、L3>L4>L5である構成を採用してなるため、簡単な構成にも係わらず、クラッチオンとクラッチオフの作動を有効に且つ正確に行うことができる。
さらに請求項2で説明したクラッチ作動と共に、図7に示すように、平地で大車輪12を接地させた状態でハンドル4を把持して荷台8を強く引っ張ることにより、大車輪12を車軸18よりも早く正転aさせると、クラッチオフにされるので(図6(b))、荷台8を小さな力で素早く移動させることができ、更には駆動機構10を逆転操作し、車軸18,19を逆転した際に、各車輪12,13が停止していの場合には、クラッチオフとなり各車輪18,19は逆転することがなく、各車輪12,13を逆転動作し、その逆転速度がある程度速くなることによってクラッチオンし、各車輪12,13が逆転駆動させることができるので、不測に急発進により逆転駆動することがなく、安心して、且つ駆動機構10の逆転駆動力の助けによって、少ないハンドル4に対する押圧力によって、荷台8を円滑に後退移動させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、ハンドル4を把持した状態でオン・オフ操作レバー14を手元操作することにより、大小各車輪12,13の駆動及び駆動停止の切り替え操作を容易に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、正逆切り替えレバー15を操作するだけで、大小各車輪12,13の正逆回転c,dの切り替えを容易に行うことができる。
図1及び図2は、本発明の実施の一形態である階段運搬車を示すものであって、所定間隔をおいて並列させた複数の金属製縦パイプ8aと、該各縦パイプ8aを一体連結する金属製横パイプ8bとにより荷台8が形成され、該荷台8の下端部に荷受板9が直角状に設けられると共に、両側一対の縦パイプ8aの上端部を上方傾斜状に延ばすことにより左右一対のハンドル4が形成され、荷台8の下面下端側に駆動機構10(図3及び図4参照)を収納するボックス11が取り付けられ、該ボックス11の両側に左右一対の円形状大車輪12が配置されると共に、該大車輪12に隣接してハンドル4側に左右一対の円形状小車輪13が配置され、駆動機構10のオン・オフ操作レバー14がハンドル4に設けられ、駆動機構10の正逆切り替えレバー15がボックス11の開閉蓋11a(または荷台8やハンドル4)に設けられており、図2に示すように、荷台8を起立させた状態で荷受板9上に荷物Wを載置し、ハンドル4を把持して荷台8を傾斜させ、ハンドル4を引っ張って荷物Wを階段上に運搬するようになっている(図7参照)。
上記構成によれば、大小各車輪12,13が円形に形成されており、荷台8が移動の際に上下に振動することがないので、その荷台8に載せた荷物Wが上下の振動で荷崩れや損傷するというようなことがなく安全に運搬することができる。
また、荷台8の方向を転換させる場合、左右一対の大車輪12が接地しているだけであり、抵抗が小さいから、その一方の大車輪12の接地点を中心に荷台8の方向を容易に転換させることができる。
図3及び図4に示すように、ボックス11の下部側で軸受17を介して下側車軸18がボックス11を貫通して回転可能に支持され、該ボックス11の側面より若干大きく突出した下側車軸18の両端部に前記大車輪12,12が一方向クラッチ38,38を介して取り付けられている。また、ボックス11の上部側で軸受17を介して上側車軸19ボックス11を貫通して回転可能に支持され、該上側車軸19は下側車軸18より短尺であり、従ってボックス11の側面近くに突出した上側車軸19の両端部に前記小車輪13,13が一方向クラッチ38,38を介して、且つ出来るだけ運搬車を小型化するために前記大車輪12,12に径方向に一部重合するようにして取り付けられている。そして大小両車輪12,13は、各車軸18,19に固着したスプロケットホイール20,21にチェン22を巻回させ、両スプロケットホイール20,21のギャ比を変えることにより、両者同一周速度で連動されるようになっている。
なお、大小車輪12,13の具体的寸法の一例を示すと、大車輪12の外径L1が400mm、小車輪13の外径L2が300mmであって、図7に示すように、一般に階段の高さは180mm程度が平均であるから、このような階段高さにおいて、荷台8を約45°に傾斜させたときに、小車輪13が大車輪12よりも斜め上方に突出して階段Sの踏板角部6に対応することができるようになっている(図8)。なお、大小各車輪12,13の外周面にゴム製タイヤ23が嵌着されており、該タイヤ23の表面は、階段に対する接触抵抗を大きくするために、通常よりも大きな凹凸面に形成することが好ましい。
前記駆動機構10は、図3〜図5に示すように、ウォームギヤ25及びウォームホイール26を介して下側車軸18を正逆回転a,bさせるためのギャードモータ27を有し、該ギャードモータ27とバッテリー28とを接続する電気回路29にオン・オフスイッチ30及び正逆切り替えスイッチ31が介在されている。
前記オン・オフスイッチ30に対向してボックス11内に突設した支軸33を中心に揺動可能な略L字状揺動レバー34が設けられ、該揺動レバー34と前記オン・オフ操作レバー14(図1)とがワイヤ35により連結され、ばね36により揺動レバー34をオン・オフスイッチ30から離間する後退位置Aに保持させており、ばね36に抗してオン・オフ操作レバー14を引き上げることにより、ワイヤ35を介して揺動レバー34が後退位置Aから前進位置Bまで揺動されてオン・オフスイッチ30をオン状態とし、バッテリー28をギャードモータ27に電気的に接続し、下側車軸18を低速(例えば2〜5km/h)で正逆回転a,bさせる。
上記構成によれば、ハンドル4を把持した状態でオン・オフ操作レバー14を手元操作することにより、大小各車輪12,13の駆動及び駆動停止の切り替え操作を容易に行うことができる。
前記正逆切り替えスイッチ31は、正逆切り替えレバー15で操作されるようになっており、該レバー15を前方位置Cにすることにより、正逆切り替えスイッチ31を正転側にして下側車軸18を正転aさせ、そのレバー15を後方位置Dにすることにより、正逆切り替えスイッチ31を逆転側に切り替えて下側車軸18を逆転bさせる。
上記構成によれば、正逆切り替えレバー15を操作するだけで、大小各車輪12,13の正逆回転c,dの切り替えを簡単に行うことができる。
図6(a)、(b)に示すように、大小各車輪12,13と各車軸18,19との間に前述のようにリング状一方向クラッチ38が介装されており、これは、軸方向に若干広幅の円筒部38aと、該円筒部38aの内周面両側部に回転可能に配置された多数のニードル状のガイドローラー38bと、円筒部38aの内周面中央部に周方向適当間隔に配置された多数のニードル状のカム38cと、該カム38cを常時は後述のようにクラッチオンの状態に維持するために該カム38cを保持する周方向にリング状に円筒部38a内周面に配置されたコイルスプリング等の弾性体38dとからなり、円筒部38aが大小各車輪12,13の軸孔12a,13aに一体的に嵌着されると共に、ニードル状ガイドローラー38bとニードル状カム38cが円筒部38aの内周面と各車軸18,19の外周面との間で接触するようになっている。
そして、本発明では、更に、図6(b)に示すカム38cの構成に特徴を有し、各車軸18,19の外周面18a(19a)に接触する円弧状外周面39と、その反対側にあって円筒部38aの内周面41に接触する略山形状外周面40とを有し、略山形状外周面40のうち、円筒部38aの内周面41に唯一接触する頂点Eから円弧状外周面39と各車軸18,19の外周面18a(19a)との接点Fまでの距離L3が円筒部38aの内周面41から各車軸18,19の外周面18a(19a)までの間隔L4よりも大きく設定されると共に、略山形状外周面40の頂点Eから若干ずれた位置Gから接点Fまての距離L5が間隔L4よりも小さく設定されている(L3>L4>L5)。
一方向クラッチ38のオン・オフ操作の手順を説明すると、オン・オフ操作レバー14の操作による駆動機構10とのスイッチオフの状態、即ち各車軸18,19を停止させた状態で、荷台8をゆっくりと前進方向gに引っ張り、大小各車輪12,13を正転させると(図7)、カム38cは、同(b)に示すように、その外周面39と各車輪12,13外周面との接触抵抗によりコイルスプリング38dの付勢力に抗して矢印f方向に回転して、略山形状外周面40の位置Gが円筒部38dの内周面41に対向し、クラッチオフの状態となり、大小各車輪12,13を自由に正転c、即ち前進方向gに手動で移動させることができる。
また、同じく車軸18,19を停止させた状態で、大小各車輪12,13を逆転dさせると(同(b))、コイルスプリング38dの付勢力によってカム38cが矢印e方向に回転して、略山形状外周面40の頂点Eが円筒部38aの内周面41に食い込み、クラッチオンの状態となり、大小各車輪12,13が各車軸18,19に一体的に連結され、駆動機構10がスイッチオフの状態のときには、停止状態の各車軸18,19に規制されて、大小各車輪12,13は後退方向に移動することができない。
更に、大小各車輪12,13をその停止状態から各車軸18,19を正転aさせると、カム38cは、図6(b)に示すように矢印e方向に回転して、略山形状外周面40の頂点Eが円筒部38aの内周面41に食い込み、クラッチオンの状態となり、大小各車輪12,13が各車軸18,19に一体的に連結され、各車軸18,19の回転力が大小各車輪12,13に伝わって、ギャードモーター27により荷台8を低速(例えば2〜5km/h)で前進gさせ、大小車輪18,19の協働作用によって円滑に階段を上昇することができる。
上記のようにクラッチオンにより荷台8を低速で移動させている途中で、その荷台8を前進g側に強く引っ張ることにより、車軸18,19の正転a速度よりも大小各車輪12,13の正転c速度が早くなると、カム38cが矢印f方向に回転されて、クラッチオフ状態になり、大小各車輪12,13とギャードモータ27との連結が解除され、荷台8を小さな力で手動で素早く前進gさせることができる。
また更に、大小各車輪12,13の停止状態から、正逆切換レバー15の操作によって、各車軸18,19を逆転bさせると、各車輪12,13の停止時には、カム38cは矢印f方向に回転するためカム38cのG点が円筒部38aの内周面に対向することになりクラッチオフとして各車輪12,13は逆転駆動することはないが、この空回り状態から、荷台8を後進h側に引っ張っても、当初は各車輪12,13の逆転速度dは各車軸18,19の逆転速度bよりも低速であるから、カム38cはf方向に回転してクラッチオフの状態を維持し、手押し開始当初(後進h側への引っ張り当初)では、急発進による逆転駆動することはなく、手押し開始から荷台8を強く押されるに至って、各車輪12,13の逆転速度dは各車軸18,19の逆転速度bより高速となって、カム38cはe方向に改定してクラッチオンとなり、逆転駆動を開始し、例えば階段に沿って前述のように低速(例えば、2〜5km/h)で安全に且つタイミング良く下降させることができる。なお、この状態で荷台8を後進側bに強く押しても、クラッチオンの状態が維持され、ギャードモーター27による荷台8の低速後進を維持させることができるから、階段下降時に常時一定の低速で安全に下降させることができる。
階段上昇手順を説明すると、ハンドル4を把持して引っ張ることにより、荷台8を階段Sまで接近させ、図8(a)に示すように、大車輪12を下段の踏板S1に接地させ、該大車輪12を支持点として小車輪13を上段の踏板S2の踏板角部6に当接させ、正逆切り替えレバー15を前方位置Cにして、正逆切り替えスイッチ31を正転側に切り替えると共に、オン・オフ操作レバー14を引き上げてオン・オフスイッチ30をオン状態とし、ハンドル4を把持して荷台8を階段S側に引っ張ることにより、一方向クラッチ38をオフからオンに切り替える。これにより、ギャードモータ27により大小各車輪12,13を正転cさせ、図8(b)に示すように、小車輪13を上段の踏板S2に乗り上げさせ、それとほぼ同時に、大車輪12を上段の踏板S2の踏板角部6に当接させ、図8(c)に示すように、大車輪12を上段の踏板S2に乗り上げさせ、以後は同様の手順で荷台8を階段Sに沿って上昇させる。
階段下降手順を説明すると、正逆切り替えレバー15を後方位置Dにして正逆切り替えスイッチ31を逆転側に切り替え、それ以外は、上昇手順とほぼ同じにすることにより、荷台8を階段Sに沿って降ろす。
上記構成によれば、大小各車輪12,13が同一周速度で連動されるから、該大小各車輪12,13を階段Sの踏板S1,S2に当接させた状態で回転駆動させたときに、その大小各車輪12,13が空回りすることがなく、両車輪12,13の協働駆動力によって、荷台8を階段Sに沿って確実に昇降させることができる。
また、クラッチオンとし、大小各車輪12,13を正転cさせることより、荷台8を階段Sに沿って上昇させている途中で、その上昇を休憩などのために停止しても、各車軸18,19が正転a状態にあるときは、カム38cは常にe方向に回転しようとしているので、クラッチオン状態にあり、大小各車輪12,13は正転方向への負荷がかかっており逆転することはない。また、一旦、オン・オフ操作レバー14の操作によって駆動機構10をスイッチオフとし、各車軸18,19を一時停止させたときで、不測に荷台8がその重みで階段Sを下降しようとしても、各車輪12,13のd方向への負荷によりカム38cがe方向に変位してE点が円筒部38aの内周面41への食い込み勝手となり、クラッチオンの状態が確保され、停止状態の各車軸18,19に規制されて荷台8が階段Sに沿って滑り落ちる恐れがなく、安全に使用することができる。
本発明の実施の一形態である階段運搬車の斜視図である。 同側面図である。 同縦断面図である。 同横断面図である。 同電気回路図である。 (a)は一方向クラッチを示す横断面図、(b)は一方向クラッチの要部の拡大縦断面図である。 同平地移動状態の概略側面図である。 (a)〜(c)は階段上昇手順を示す概略側面図である。 従来例を示す側面図である。 (a)〜(c)は階段上昇手順を示す概略側面図である。
符号の説明
4 ハンドル
6 踏板角部
8 荷台
9 荷受板
10 駆動機構
12 大車輪
13 小車輪
14 オン・オフ操作レバー
15 正逆切り替えレバー
18 下側車軸
19 上側車軸
38 一方向クラッチ

Claims (6)

  1. 左右一対の車輪12を備えた荷台8の下端部に荷受板9が設けられると共に、該荷台8の上端部にハンドル4が設けられ、ハンドル4を把持して荷台8を傾斜させ、ハンドル4を引っ張って荷受板9上の荷物を階段に沿って運搬するようにした階段運搬車において、前記車輪12が円形状大車輪からなり、該大車輪12に隣接して前記ハンドル4側寄りに該大車輪12よりも小径な左右一対の円形状小車輪13が大車輪12と同一周速度で連動して駆動機構10により正逆回転駆動可能に設けられると共に、該小車輪13は、荷台8を傾斜させることによって、下段の踏板に接地する大車輪12を支持点として、上段の踏板の踏板角部に当接するよう配設されてなる階段運搬車。
  2. 前記大小各車輪12,13と駆動機構10につながれた各車軸18,19との間に一方向クラッチ38が介装されており、該一方向クラッチ38は、駆動機構10をスイッチオンして前記大小車軸18,19を正転駆動させることによってクラッチオンして前記大小車輪12,13が正転駆動を開始し、大小各車輪12,13の同調回転駆動力によって階段を上昇すると共に、駆動機構10をスイッチオフしても、大小各車輪12,13の逆転動作時にはクラッチオンが維持されて大小各車輪12,13の逆転が阻止され、反対に駆動機構10のスイッチオフにおいて大小各車輪12,13の正転動作時にはクラッチオフとなり大小各車輪12,13を自由に正転させるようクラッチ作動するようになっている請求項1に記載の階段運搬車。
  3. 前記一方向クラッチ38は、大小各車輪12,13に一体的に嵌着される円筒部38aと、円筒部38aの内周面両側部に回転可能に配置した多数のニードル状のガイドローラー38bと、円筒部38aの内周面中央部に周方向適当間隔に配置した多数のニードル状のカム38cと、カム38cを常時はクラッチオンの状態に付勢する弾性体38dとからなり、ガイドローラー38bとカム38cが円筒部38aの内周面と各車軸18,19の外周面との間で接触するようになっている請求項1又は2に記載の階段運搬車。
  4. 前記カム38cは、各車軸18,19の外周面18a,19aに接触する円弧状外周面39と、その反対側にあって円筒部38aの内周面41に接触する略山形状外周面40とを有し、略山形状外周面40のうち、円筒部38aの内周面41に唯一接触する頂点Eから円弧状外周面39と各車軸18,19の外周面18a,19aとの接点Fまでの距離L3が円筒部38aの内周面41から各車軸18,19の外周面18a,19aまでの間隔L4よりも大きく設定されると共に、略山形状外周面40の頂点Eから若干ずれた位置Gから円弧状外周面39と各車軸18,19の外周面19a,19aとの接点Fまでの距離L5が間隔L4よりも小さく設定されてなる、即ち、L3>L4>L5である請求項1〜3の何れかに記載の階段運搬車。
  5. 前記大小各車輪12,13の駆動機構10のオン・オフ操作レバー14が前記ハンドル4に設けられてなる請求項1〜4の何れかに記載の階段運搬車。
  6. 前記大小各車輪12,13の駆動機構10の正逆切換レバー15が荷台8側又はハンドル4側の適所に設けられてなる請求項1〜5の何れかに記載の階段運搬車。
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