JP2006198915A - 樹脂成形金型 - Google Patents

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Yasuaki Kurahara
康朗 倉原
Tomokazu Kitagawa
智一 北川
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Abstract

【課題】トンネルゲートを用いた樹脂成形金型で、薄肉成形品を成形する場合、ゲートカット時に成形品のゲート付近が浮き上がり、ゲートの一部が切れ残るゲートカット不良を防止できるものである。
【解決手段】固定側金型1に成形品押さえピン2を設けスプリングにより可動できる金型構造とし、それにより、ゲートカット時に、成形品4の浮き上がりを阻止し、ランナー6だけを突き出すため、ゲートの一部が切れ残るゲートカット不良を防止できるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄肉成形品を製作するためのトンネルゲートを用いた樹脂成形金型に関するものである。
従来、トンネルゲートを用いた樹脂成形金型で薄肉成形品を成形する場合、ゲートカット時に成形品のゲート付近が浮き上がり、ゲートの一部が切れ残り、ゲートカット不良となっていたため、成形品にアンダーカットを付ける、成形条件を調整する等の対策を講じていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2002−11219号公報
しかしながら、成形品の浮き上がりを防止するため成形品にアンダーカットを設けるためには、成形品の形状変更が必要となり、また、成形条件により成形品の浮き上がりを防止しようとすると、ショートショット等の外観不良が発生する可能性があった。
そこで、本発明は、成形品の形状を変えず、また、成形条件の調整を行わずに成形品の浮き上がりを防止し、ゲートカット不良を無くすことを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、固定側金型に成形品押さえピンを設けたもので、上記成形品押さえピンはスプリングにより可動する構造とし、成形品のゲートカット時に成形品を押さえ、浮き上がりを防止するため、ゲートカット不良を防止するという作用効果が得られる。
以上のように本発明によれば、固定側金型に設けた成形品押さえピンにより、薄肉成形品におけるトンネルゲートのゲートカット時に、成形品の浮き上がりを防止し、ゲートカット不良を防止できるという効果を有する。
以下、実施の形態1を用いて、本発明の請求項1に記載の発明について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における金型の断面図である。
図1の状態で金型に射出成形機より樹脂を流し込み、樹脂を冷却後、図2のように可動側金型3が開き、一旦、型開きを中止する。その際、成形品4は固定側金型1に設けた成形品押さえピン2で押さえつけられており、その状態で、ランナーエジェクターピン7により、ランナー6を突き出し金型より排出する。
このとき、成形品4は成形品押さえピン2で押さえつけられているため、金型より浮き出ることなく金型内に残った状態で、ゲートカットが行われる。
次に、図3の様にさらに型開きを行い、成形品押さえピン2が成形品4より離れるまで型開きを行う。十分に金型が開いた後、成形品エジェクターピン5により、成形品4を突き出し金型より排出する。
以上のように、その切断方向側に形成されたランナー6を成形品4より切断(カット)する際、成形品押さえピン2で成形品4を押さえて保持することにより、ゲート(ランナー)の一部が切れ残る等のゲートカット不良を防止することができる。また、成形品4を取り出す際は、成形品押さえピン2を退避させて、容易に排出することができる。
本発明の樹脂成形金型は、固定側金型に成形品押さえピンを設けたことにより、成形品の浮き上がりを防止し、ゲートカット不良を防止でき、薄肉成形品におけるトンネルゲートのゲートカットなどの用途として有用である。
本発明の実施の形態1における金型の断面図 本発明の実施の形態1における金型のランナー突き出し時の断面図 本発明の実施の形態1における金型の成形品突き出し時の断面図
符号の説明
1 固定側金型
2 成形品押さえピン
3 可動側金型
4 成形品
5 成形品エジェクターピン
6 ランナー
7 ランナーエジェクターピン

Claims (1)

  1. トンネルゲートを用いた樹脂成形金型において、
    一対の固定側金型と可動側金型を型開きし、ゲートを切断する際に、成形品を保持固定する成形品押さえピンを設けたことを特徴とする樹脂成形金型。
JP2005013634A 2005-01-21 2005-01-21 樹脂成形金型 Withdrawn JP2006198915A (ja)

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