JP2006197695A - ブラシ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシのがたつきを抑制できて小型のブラシ装置を提供する。
【解決手段】本ブラシ装置9では、コンミテータ7の摺接面10と摺接するブラシ12と、このブラシ12を付勢する付勢部材13と、ブラシ12を移動自在な状態でブラシ12および付勢部材13を保持するホルダ14とを備える。ブラシ12は、コンミテータ7の摺接面10と摺接する電極面15と、電極面15に対して傾斜する傾斜面16とを含む。ホルダ14は、箱状をなし、その内面に、ブラシ12の傾斜面16に沿う傾斜面22を含む。コンミテータ7の摺接面10とホルダ14の傾斜面22との間に、ブラシ12を保持するための楔状空間27が形成される。付勢部材13は、楔状空間27の狭い側へ向けて、電極面15と平行にブラシ12を付勢する。ブラシ12とコンミテータ7との接触を確保しつつ、ブラシ12の遊びを確実に除去できる。
【選択図】 図3
【解決手段】本ブラシ装置9では、コンミテータ7の摺接面10と摺接するブラシ12と、このブラシ12を付勢する付勢部材13と、ブラシ12を移動自在な状態でブラシ12および付勢部材13を保持するホルダ14とを備える。ブラシ12は、コンミテータ7の摺接面10と摺接する電極面15と、電極面15に対して傾斜する傾斜面16とを含む。ホルダ14は、箱状をなし、その内面に、ブラシ12の傾斜面16に沿う傾斜面22を含む。コンミテータ7の摺接面10とホルダ14の傾斜面22との間に、ブラシ12を保持するための楔状空間27が形成される。付勢部材13は、楔状空間27の狭い側へ向けて、電極面15と平行にブラシ12を付勢する。ブラシ12とコンミテータ7との接触を確保しつつ、ブラシ12の遊びを確実に除去できる。
【選択図】 図3
Description
この発明は、直流電動モータ等に用いられるブラシ装置に関する。
例えば特許文献1のブラシ装置では、筒状のブラシホルダに遊嵌されたブラシを筒状のブラシホルダから突出する方向へ付勢部材により付勢することにより、ブラシとコンミテータとの電気的接触を確保している。
特開2003−88050号公報
しかし、ブラシホルダ内でブラシががたつきを生じ易い。また、付勢部材、ブラシ、およびコンミテータは、この順で一直線状にならんでいる。このため、ブラシ装置が大型になる。
そこで、この発明の目的は、ブラシのがたつきが発生することを抑制できて小型のブラシ装置を提供することである。
そこで、この発明の目的は、ブラシのがたつきが発生することを抑制できて小型のブラシ装置を提供することである。
本発明のブラシ装置は、コンミテータの摺接面と摺接するブラシと、このブラシを付勢する付勢部材と、ブラシを移動自在な状態でブラシおよび付勢部材を保持するホルダとを備えるブラシ装置において、上記ブラシは、コンミテータの摺接面と摺接する第1の面および第1の面に対して傾斜する第2の面を含み、上記ホルダは、ブラシの第2の面に沿う第3の面を含み、コンミテータの摺接面とホルダの第3の面との間に、ブラシを保持するための楔状空間が形成され、上記付勢部材は、上記楔状空間の狭い側へ向けてブラシを付勢することを特徴とする。本発明では、楔状空間をなすホルダの第3の面およびコンミテータの摺接面の両面の間にブラシを押圧状態で挟み込むことができるので、ブラシとコンミテータとの接触を確保しつつ、ブラシの遊びを確実に除去できる。その結果、ブラシはがたつきを生じず、騒音を抑制できる。また、付勢部材、ブラシ、およびコンミテータを、この順で一直線状に並べずに済むので、ブラシ装置を小型化することができる。
また、本発明において、上記付勢部材は、ブラシを上記第1の面と平行な方向に付勢する場合がある。この場合、ブラシの遊びを最も効果的に除去できるので、騒音を抑制する効果を高めることができる。
また、この場合において、上記ブラシが付勢部材から受ける付勢力を第1の面と直交する方向への力に変換するカム機構を備え、カム機構はブラシの第2の面とホルダの第3の面とを含む場合がある。この場合、第1の面と平行な方向に作用する付勢力により、簡素な構造で、ブラシをコンミテータに確実に接触させることができる。
また、この場合において、上記ブラシが付勢部材から受ける付勢力を第1の面と直交する方向への力に変換するカム機構を備え、カム機構はブラシの第2の面とホルダの第3の面とを含む場合がある。この場合、第1の面と平行な方向に作用する付勢力により、簡素な構造で、ブラシをコンミテータに確実に接触させることができる。
また、上記楔状空間の狭い側へのブラシの移動を案内する案内機構を備える場合がある。この場合、ブラシをコンミテータに確実に接触させることができる。
また、本発明において、上記案内機構は、ブラシの第2の面およびホルダの第3の面の何れか一方に形成された断面山形の凸条と、他方に形成され凸条と嵌まり合う凹条とを含む場合がある。この場合、簡素な構造で、ホルダに対するブラシの遊びを規制し、がたつきを防止することができる。
また、本発明において、上記案内機構は、ブラシの第2の面およびホルダの第3の面の何れか一方に形成された断面山形の凸条と、他方に形成され凸条と嵌まり合う凹条とを含む場合がある。この場合、簡素な構造で、ホルダに対するブラシの遊びを規制し、がたつきを防止することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、ブラシ装置が、回転電機としての直流電動モータに適用される場合に則して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のブラシ装置を適用した直流電動モータの概略構成を示す断面図である。図1を参照する。
図1は、本発明の第1実施形態のブラシ装置を適用した直流電動モータの概略構成を示す断面図である。図1を参照する。
直流電動モータ1は、出力軸2と、この出力軸2を軸受3,4を介して支持するケーシング5と、出力軸2と一体回転する電機子6およびコンミテータ7と、ケーシング5内に固定されたマグネット8およびブラシ装置9とを有している。電機子6およびコンミテータ7は、出力軸2の軸方向に並んで両軸受3,4の間に配置されている。出力軸2の径方向について、電機子6に対向してその外方にマグネット8が配置され、コンミテータ7に対向してその外方にブラシ装置9が配置されている。
コンミテータ7は、円筒形状をなし、出力軸2の外周に取り付けられている。コンミテータ7の外周面は、摺接面10を有する。
摺接面10は、出力軸2と同心に配置された円筒面をなしていて、この円筒面は、導電性部材により形成された電極としての複数のセグメントと複数の絶縁部材とにより、周方向に連続して形成されている。セグメントと絶縁部材とは、コンミテータ7の周方向に交互に等角度間隔で並んでいる。セグメントは、電機子6の巻線に電気的に接続されている。この巻線には、コンミテータ7およびブラシ装置9を介して、図示しない電源から電力が供給される。
摺接面10は、出力軸2と同心に配置された円筒面をなしていて、この円筒面は、導電性部材により形成された電極としての複数のセグメントと複数の絶縁部材とにより、周方向に連続して形成されている。セグメントと絶縁部材とは、コンミテータ7の周方向に交互に等角度間隔で並んでいる。セグメントは、電機子6の巻線に電気的に接続されている。この巻線には、コンミテータ7およびブラシ装置9を介して、図示しない電源から電力が供給される。
ブラシ装置9は、コンミテータ7を挟んで少なくとも一対が設けられている。一対のブラシ装置9が、互いに出力軸2の径方向に対向するようにして円環状の取付部材11に配置されている。取付部材11は、ケーシング5に取り付けられている。
図2は、図1のブラシ装置9の一部断面分解斜視図である。図3は、図1のブラシ装置9の概略構造を模式的に示す断面図である。図4は、図3のIV−IV断面のブラシ装置の要部の断面図である。先ず、図2と図3を参照する。
図2は、図1のブラシ装置9の一部断面分解斜視図である。図3は、図1のブラシ装置9の概略構造を模式的に示す断面図である。図4は、図3のIV−IV断面のブラシ装置の要部の断面図である。先ず、図2と図3を参照する。
ブラシ装置9は、コンミテータ7の摺接面10と摺接するブラシ12と、このブラシ12を付勢する付勢部材13と、ブラシ12を移動自在な状態でブラシ12および付勢部材13を保持するホルダ14とを備えている。
本実施形態では、ブラシ12は、コンミテータ7の摺接面10と摺接する第1の面としての電極面15と、この電極面15に対して傾斜する第2の面としての傾斜面16と、付勢部材13により付勢される被付勢面17とを含んでいる。
本実施形態では、ブラシ12は、コンミテータ7の摺接面10と摺接する第1の面としての電極面15と、この電極面15に対して傾斜する第2の面としての傾斜面16と、付勢部材13により付勢される被付勢面17とを含んでいる。
具体的には、ブラシ12は、導電性部材により、断面三角形の柱形状に形成されている。この柱形状の軸線18を直角に切る断面形状は、直角三角形をなし、この直角三角形の3つの辺は、電極面15と傾斜面16と被付勢面17とにより形成される。電極面15と傾斜面16とは鋭角をなし、電極面15と被付勢面17とは直角をなしている。また、ブラシ12は、軸線18と直角に交差して互いに対向する2つの端面19を有している。また、ブラシ12には、電線20が電気的に接続されている。電線20の一端が、傾斜面16を通ってブラシ12に埋設されている。
付勢部材13は、圧縮コイルばねからなり、コイルの軸線13aに沿って圧縮弾性変形することができる。
ホルダ14は、互いに接しあったブラシ12と付勢部材13とを取り囲む箱状をなし、内部にブラシ12と付勢部材13とを第1の方向P1に沿って並べて保持している。ホルダ14は、付勢部材13を第1の方向P1に沿って弾性変形可能に保持している。
ホルダ14は、互いに接しあったブラシ12と付勢部材13とを取り囲む箱状をなし、内部にブラシ12と付勢部材13とを第1の方向P1に沿って並べて保持している。ホルダ14は、付勢部材13を第1の方向P1に沿って弾性変形可能に保持している。
ホルダ14は、ブラシ12の電極面15を露出させる開口21を有する。また、ホルダ14の内面は、ブラシ12の傾斜面16に沿う第3の面としての傾斜面22と、この傾斜面22に対向し付勢部材13を受ける受け面23と、受け面23の縁部および傾斜面22の縁部を互いに接続する一対の対向面24と、この一対の対向面24の対向端縁同士を接続する一対の対向面25とを有している。
開口21は、第1の方向P1についてのブラシ12がある側に傾斜面22に対向して配置され、第1の方向P1と垂直に交差する方向である第2の方向P2に向けて開放されている。
傾斜面22は、第1の方向P1についてのブラシ12がある側の端部に配置されて開口21と対向する平坦面からなる。また、傾斜面22を貫通する挿通孔22aが形成されている。挿通孔22aは、電線20を通すために傾斜に沿って延びる長孔からなる。
傾斜面22は、第1の方向P1についてのブラシ12がある側の端部に配置されて開口21と対向する平坦面からなる。また、傾斜面22を貫通する挿通孔22aが形成されている。挿通孔22aは、電線20を通すために傾斜に沿って延びる長孔からなる。
受け面23は、第1の方向P1についての付勢部材13がある側の端部に配置されている。
図2と図4を参照する。一方の対の対向面24は、略台形形状をなし、ブラシ12と付勢部材13とを挟んで互いに対向する。他方の対の対向面25は、矩形をなし、付勢部材13を挟んで互いに対向する。2対の対向面24,25は、付勢部材13の周りに交互に配置されて接続され、全体として断面矩形の筒状をなしている。
図2と図4を参照する。一方の対の対向面24は、略台形形状をなし、ブラシ12と付勢部材13とを挟んで互いに対向する。他方の対の対向面25は、矩形をなし、付勢部材13を挟んで互いに対向する。2対の対向面24,25は、付勢部材13の周りに交互に配置されて接続され、全体として断面矩形の筒状をなしている。
図3を参照して、ホルダ14に保持された付勢部材13は、ブラシ12の被付勢面17と、ホルダ14の受け面23との間に、圧縮弾性変形された状態で介在している。付勢部材13の軸線13aは、第1の方向P1に沿って配置されていて、ブラシ12を第1の方向P1に沿って押圧付勢する。この付勢方向は傾斜面22と斜めに交差し、電極面15と平行とされる。
図3と図4を参照して、ホルダ14に保持された状態で、ブラシ12はホルダ14の傾斜面22に沿って摺動自在に保持されている。ブラシ12の傾斜面16はホルダ14の傾斜面22に面当たり状態で接触し、ブラシ12の電極面15が開口21を通り外側へ突出している。
図3を参照して、ホルダ14の開口21がコンミテータ7の摺接面10に対向した状態で、ホルダ14は固定されている。固定されたホルダ14の開口21の周縁と、コンミテータ7の摺接面10との間には、所定量の隙間が開けられている。
図3を参照して、ホルダ14の開口21がコンミテータ7の摺接面10に対向した状態で、ホルダ14は固定されている。固定されたホルダ14の開口21の周縁と、コンミテータ7の摺接面10との間には、所定量の隙間が開けられている。
また、固定されたホルダ14の傾斜面22とコンミテータ7の摺接面10との間に、ブラシ12を保持するための楔状空間27が形成されている。
楔状空間27は、ホルダ14内に保持されたブラシ12が占めることがある領域からなり、摺接面10へ向けての傾斜面22の延長面と摺接面10との間に形成される部分である隅部28を含んでいる。楔状空間27の狭い側には、コンミテータ7の摺接面10とホルダ14の傾斜面22とが互いに近接してなす上述の隅部28が含まれている。また、楔状空間27の広い側には、ブラシ12の被付勢面17が配置されている。
楔状空間27は、ホルダ14内に保持されたブラシ12が占めることがある領域からなり、摺接面10へ向けての傾斜面22の延長面と摺接面10との間に形成される部分である隅部28を含んでいる。楔状空間27の狭い側には、コンミテータ7の摺接面10とホルダ14の傾斜面22とが互いに近接してなす上述の隅部28が含まれている。また、楔状空間27の広い側には、ブラシ12の被付勢面17が配置されている。
楔状空間27に保持されたブラシ12は、付勢部材13により、楔状空間27の広い側から楔状空間27の狭い側へ向けて付勢されるようにされている。
本実施形態では、ホルダ14の第1の方向P1、および付勢部材13がブラシ12を付勢する付勢方向は、ともに摺接面10と平行な方向とされ、且つ電極面15と平行な方向F1とされ、且つコンミテータ7の中心軸線7aと平行とされる。また、ホルダ14の傾斜面22は、コンミテータ7の軸方向を含む断面(図3に相当する。)において、コンミテータ7の摺接面10と平行な方向に対して、角度DAをなして傾斜している。この傾斜角度DAは、鋭角であり、例えば、ブラシ12の電極面15および傾斜面16がなす角度と等しくされている。
本実施形態では、ホルダ14の第1の方向P1、および付勢部材13がブラシ12を付勢する付勢方向は、ともに摺接面10と平行な方向とされ、且つ電極面15と平行な方向F1とされ、且つコンミテータ7の中心軸線7aと平行とされる。また、ホルダ14の傾斜面22は、コンミテータ7の軸方向を含む断面(図3に相当する。)において、コンミテータ7の摺接面10と平行な方向に対して、角度DAをなして傾斜している。この傾斜角度DAは、鋭角であり、例えば、ブラシ12の電極面15および傾斜面16がなす角度と等しくされている。
ブラシ装置9は、ブラシ12が付勢部材13から受ける上述の平行な方向F1への付勢力を電極面15と直交する方向F2への力に変換するカム機構29を備えている。カム機構29は、ブラシ12の傾斜面16とホルダ14の傾斜面22とを含んでいる。また、カム機構29は、付勢力を受けた状態でブラシ12を上述の直交する方向F2へ変位させることができるので、ブラシ12の電極面15の摩耗に追従させて、ブラシ12とコンミテータ7との電気的な接続を長期間にわたり確保することができる。
このように本発明の実施形態によれば、楔状空間27に保持されたブラシ12を、付勢部材13により、楔状空間27の狭い側へ向けて付勢するようにしている。これにより、楔状空間27をなすホルダ14の傾斜面22およびコンミテータ7の摺接面10の両面の間にブラシ12を押圧状態で挟み込むことができるので、ブラシ12とコンミテータ7との接触を確保し電気的な接続を維持しつつ、ブラシ12をホルダ14へ押し付けてブラシ12の遊びを確実に除去できる。その結果、ブラシ12はがたつきを生じず、これに伴う騒音や振動の発生を抑制できる。また、付勢部材13、ブラシ12、およびコンミテータ7を、この順で一直線状に並べずに済むので、ブラシ装置9ひいてはこれを適用する直流電動モータ1等を小型化することができる。
また、本実施形態では、付勢部材13は、ブラシ12を電極面15と平行な方向F1に付勢することにより、ブラシ12の遊びを最も効果的に除去できるので、騒音を抑制する効果を高めることができる。
また、ブラシ12の傾斜面16とホルダ14の傾斜面22とを含むカム機構29により、電極面15と平行な方向F1に作用する付勢力を、電極面15と直交する方向F2に変換でき、簡素な構造でブラシ12をコンミテータ7に確実に接触させることができる。
また、ブラシ12の傾斜面16とホルダ14の傾斜面22とを含むカム機構29により、電極面15と平行な方向F1に作用する付勢力を、電極面15と直交する方向F2に変換でき、簡素な構造でブラシ12をコンミテータ7に確実に接触させることができる。
また、付勢部材13の付勢方向と電極面15の法線方向とを互いに交差する方向に、より好ましくは直角に交差する方向に設定するのが、一直線に沿う方向についてブラシ装置9が大型化することを防止できて、好ましい。
また、本実施形態のホルダ14の傾斜面22は、摺接面10に接近した位置にまで延びているので、ブラシ12のがたつきが発生することを確実に防止することができる。
また、本実施形態のホルダ14の傾斜面22は、摺接面10に接近した位置にまで延びているので、ブラシ12のがたつきが発生することを確実に防止することができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図5は、第2実施形態のブラシ装置9の概略構成を模式的に示す断面図である。図5を参照して、第2実施形態のブラシ装置9では、付勢部材13とブラシ12とが、コンミテータ7の軸方向と直交する方向に平行な方向に並んでいる。この場合、ブラシ装置9を軸方向および径方向に小型化することができる。また、本実施形態では、付勢部材13の付勢方向は、電極面15と平行な方向とされるとともに、コンミテータ7の軸方向と直交する平面に含まれる方向であって、この平面において電極面15との接触位置での摺接面10の接線方向に平行な方向F1とされる。なお、以下で説明する各実施形態は、第1実施形態をもとにして説明するが、第2実施形態をもとにすることもできる。
図5は、第2実施形態のブラシ装置9の概略構成を模式的に示す断面図である。図5を参照して、第2実施形態のブラシ装置9では、付勢部材13とブラシ12とが、コンミテータ7の軸方向と直交する方向に平行な方向に並んでいる。この場合、ブラシ装置9を軸方向および径方向に小型化することができる。また、本実施形態では、付勢部材13の付勢方向は、電極面15と平行な方向とされるとともに、コンミテータ7の軸方向と直交する平面に含まれる方向であって、この平面において電極面15との接触位置での摺接面10の接線方向に平行な方向F1とされる。なお、以下で説明する各実施形態は、第1実施形態をもとにして説明するが、第2実施形態をもとにすることもできる。
図6は、第3実施形態のブラシ装置9Aの概略構成を模式的に示す断面図である。図7は、図6のVII-VII 断面のブラシ装置9Aの要部の断面図である。図6と図7を参照する。第3実施形態のブラシ装置9Aは、楔状空間27の狭い側へのブラシ12の移動を案内する案内機構としての凸条30および凹条31を備えている。
凸条30は、ブラシ12の傾斜面16に断面山形をなして形成されていて、断面山形の頂部が連なる角陵部からなる。凹条31は、ホルダ14の傾斜面22に断面V字形形状に形成されていて、断面V字形形状の底にある隅部からなる。凹条31と凸条30とは、傾斜面16,22の傾斜に沿って、楔状空間27の狭い側としての隅部28へ向けてそれぞれ延びていて、互いに嵌まり合っている。
凸条30は、ブラシ12の傾斜面16に断面山形をなして形成されていて、断面山形の頂部が連なる角陵部からなる。凹条31は、ホルダ14の傾斜面22に断面V字形形状に形成されていて、断面V字形形状の底にある隅部からなる。凹条31と凸条30とは、傾斜面16,22の傾斜に沿って、楔状空間27の狭い側としての隅部28へ向けてそれぞれ延びていて、互いに嵌まり合っている。
これにより、ブラシ12の移動を楔状空間27の狭い側へ向けて案内することができ、これとともに、案内する方向と直交する方向へのブラシ12の移動を規制できる。従って、ブラシ12のがたつきの発生を確実に防止することができる。また、ブラシ12をコンミテータ7に確実に接触させることができて好ましい。また、案内機構が凸条30と凹条31とを含むことにより、簡素な構造で、ホルダ14に対するブラシ12の遊びを規制し、がたつきを防止することができる。
図8は、第4実施形態のブラシ装置9Bの概略構成を模式的に示す断面図である。図9は、図8のIX-IX 断面のブラシ装置9Bの要部の断面図である。第4実施形態のブラシ装置9Bでは、凸条30がホルダ14の傾斜面22に形成され、凹条31がブラシ12の傾斜面16に形成されているが、第3の実施形態と同様に作用する。
なお、案内機構の凸条30は、ブラシ12の傾斜面16およびホルダ14の傾斜面22の何れか一方に形成され、凹条31は他方に形成されていればよい。
なお、案内機構の凸条30は、ブラシ12の傾斜面16およびホルダ14の傾斜面22の何れか一方に形成され、凹条31は他方に形成されていればよい。
図10は、第5実施形態のブラシ装置9Cの概略構成を模式的に示す断面図である。図11は、図10に示すブラシ装置9Cが長期間使用された後の状態を示す。図10および図11を参照する。第5実施形態のブラシ装置9Cのブラシ12Aは、断面台形の柱形状をなしていて、電極面15と傾斜面16との間に配置されて被付勢面17と平行な接続面32をさらに含んでいる。ブラシ12Aは、接続面32と被付勢面17との間にあり電極面15に隣接する部分33を有している。この隣接する部分33では、電極面15と平行な断面におけるブラシ12Aの断面形状が、電極面15と等しくされ、電極面15の法線方向について一定とされている。これにより、ブラシ12Aでは、摩耗しても電極面15の大きさが変わらずに済む。
また、上述の各実施形態において、付勢部材13の付勢方向としては、電極面15に対して傾斜し、楔状空間27を通りその隅部28へ向く方向とされることも考えられる。また、摺接面10がコンミテータ7の軸方向の端面にある場合も考えられる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
9,9A,9B,9C…ブラシ装置、7…コンミテータ、10…摺接面、12,12A…ブラシ、13…付勢部材、14…ホルダ、15…電極面(第1の面)、16…傾斜面(第2の面)、22…傾斜面(第3の面)、27…楔状空間、28…隅部(楔状空間の狭い側)、F1…平行な方向、F2…直交する方向、29…カム機構、30…凸条(案内機構)、31…凹条(案内機構)
Claims (5)
- コンミテータの摺接面と摺接するブラシと、このブラシを付勢する付勢部材と、ブラシを移動自在な状態でブラシおよび付勢部材を保持するホルダとを備えるブラシ装置において、
上記ブラシは、コンミテータの摺接面と摺接する第1の面および第1の面に対して傾斜する第2の面を含み、
上記ホルダは、ブラシの第2の面に沿う第3の面を含み、
コンミテータの摺接面とホルダの第3の面との間に、ブラシを保持するための楔状空間が形成され、
上記付勢部材は、上記楔状空間の狭い側へ向けてブラシを付勢することを特徴とするブラシ装置。 - 請求項1に記載のブラシ装置において、
上記付勢部材は、ブラシを上記第1の面と平行な方向に付勢することを特徴とするブラシ装置。 - 請求項2に記載のブラシ装置において、
上記ブラシが付勢部材から受ける付勢力を第1の面と直交する方向への力に変換するカム機構を備え、カム機構はブラシの第2の面とホルダの第3の面とを含むことを特徴とするブラシ装置。 - 請求項1から3の何れかに記載のブラシ装置において、
上記楔状空間の狭い側へのブラシの移動を案内する案内機構を備えることを特徴とするブラシ装置。 - 請求項4に記載のブラシ装置において、
上記案内機構は、ブラシの第2の面およびホルダの第3の面の何れか一方に形成された断面山形の凸条と、他方に形成され凸条と嵌まり合う凹条とを含むことを特徴とするブラシ装置。
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JP (1) | JP2006197695A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010124526A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Toyota Central R&D Labs Inc | 回転電機 |
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2005
- 2005-01-12 JP JP2005005490A patent/JP2006197695A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010124526A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Toyota Central R&D Labs Inc | 回転電機 |
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