JP2006197656A - 電子部品ボックス - Google Patents

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一郎 高橋
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Abstract

【課題】 配線の自由度を増大させ、且つ、配線作業を容易にすることができ、又、高いシール機能を得ることが可能な電子部品ボックスを提供すること。
【解決手段】 各種電子部品を内装・保持する本体ケースと、上記本体ケースの一端に着脱可能に取り付けられ取り外すことにより上記内装・保持されている各種電子部品の着脱を可能にする一端側カバと、上記本体ケースの他端に着脱可能に取り付けられケーブル引出口を供えた可撓製材料から構成された他端カバと、を具備したもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、モーターボートにおいて電源装置の一部として使用されるヒューズボックス等の電子部品ボックスに係り、特に、ケーブルが引き出される側の他端カバを可撓性材料製とすることにより、ケーブルの引き回しの自由度を増大させると共にケーブル数の増加に容易に対応することができるように工夫したものに関する。
ヒューズボックスとしては、例えば、特許文献1、特許文献2に開示されているようなものがある。
特開2001−319557号公報 特開2002−199547号公報
上記特許文献1、特許文献2に開示されているヒューズボックスは、概略次のような構成になっている。まず、大きく分けて本体ケースと、この本体ケースの上部に着脱可能に被冠・固定される上部カバと、上記本体ケースの下部に被冠・固定される下部カバとから構成されている。上記本体ケース内には複数個のヒューズやリレが内装されている。又、上記下部カバにはケーブル引出口が形成されていて、このケーブル引出口を介してケーブルが外部に引き出されることになる。
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、下部カバのケーブル引出口からケーブルを引き出して必要なケーブル引き回しを行なうことになるが、ヒューズボックスが取り付けられる場所によっては、そのようなケーブル引き回し作業に困難を要してしまうという問題があった。これは、下部カバが樹脂製であって変形不可能な構成になっているために、ケーブルの引き回しの自由度が大きく制限されてしまうことによる。
又、下部カバ内に納められるケーブルの本数が増加したような場合には、下部カバ内に納まり切らないことがあり、そのような場合には、より大きな下部カバに交換しなければならないという問題があった。
又、従来は下部カバと本体ケースとの間にシールリングを装着して必要な防水機能を得るようにしていた。しかしながらこのような構成では確実な防水効果が得られないことがあり、又、下部カバとは別にシールリングを用意して装着しなければならないので、組立作業が煩雑であった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、ケーブルの引き回しの自由度を増大させ、且つ、ケーブルの引き回し作業を容易にすることができ、又、別途シールリングを要することなく高いシール機能を得ることが可能な電子部品ボックスを提供することにある。
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1による電子部品ボックスは、各種電子部品を内装・保持する本体ケースと、上記本体ケースの一端に着脱可能に取り付けられ取り外すことにより上記内装・保持されている各種電子部品の着脱を可能にする一端側カバと、上記本体ケースの他端に着脱可能に取り付けられケーブル引出口を備えた可撓製材料からなる他端カバと、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2による電子部品ボックスは、請求項1記載の電子部品ボックスにおいて、上記他端カバはゴム製であることを特徴とするものである。
又、請求項3による電子部品ボックスは、請求項1又は請求項2記載の電子部品ボックスにおいて、上記他端カバには上記ケーブル引出口が偏った位置に設けられていて、上記他端カバの取付向き或いは電子部品ボックス自体の取付向きを変更することにより上記ケーブル引出口の位置を変更可能にしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による電子部品ボックスは、請求項1〜請求項3の何れかに記載の電子部品ボックスにおいて、上記他端カバの本体ケースへの取付部の外周には固定用バンドが取り付けられることを特徴とするものである。
又、請求項5による電子部品ボックスは、請求項1〜請求項4の何れかに記載の電子部品ボックスにおいて、上記他端カバはシールリング機能を備えているものであることを特徴とするものである。
又、請求項6による電子部品ボックスは、請求項5記載の電子部品ボックスにおいて、上記他端カバの上記本体ケースへの取付部には複数個の凸状シール部が一体に形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項7による電子部品ボックスは、請求項1〜請求項6の何れかに記載の電子部品ボックスにおいて、上記電子部品にはヒューズとリレが含まれていて、ヒューズボックスとして構成されていることを特徴とするものである。
したがって、本願発明の請求項1による電子部品ボックスは、各種電子部品を内装・保持する本体ケースと、上記本体ケースの一端に着脱可能に取り付けられ取り外すことにより上記内装・保持されている各種電子部品の着脱を可能にする一端側カバと、上記本体ケースの他端に着脱可能に取り付けられケーブル引出口を備えた可撓製材料からなる他端カバと、を具備した構成になっているので、まず、下部カバが可撓性を備えた構成になっているので、ケーブルの引き回しの自由度が大幅に拡大されることになり、それによって、ケーブルの引き回し作業が容易になったものである。すなわち、ケーブルの引き回しの経路に応じて、下部カバが多少変形することができ、それによって、引き回しの自由度が拡大されることになるものである。
又、下部カバが多少変形することにより、引き回されているケーブルに作用する負荷も軽減されることになり、それによって、ケーブルの損傷を防止して寿命を延長させることができるものである。
又、仕様によってはケーブルの本数が増加する場合があるが、そのようなケーブルの増加に対しても、下部カバが多少膨らむことができるので、対応することが可能になった。
又、他端カバの材質としては、例えば、ゴムが考えられる。
又、上記他端カバにケーブル引出口を偏った位置に設けた場合には、例えば、ヒューズボックス自体の取付の向きを左右逆向きにすることにより、ケーブルの引き出し位置を変更することができ、それによっても引き回しの自由度を拡大させることができる。
又、上記他端カバの本体ケースへの取付部の外周に固定用バンドを取り付けた場合には、下部カバの取付状態がより強固なものとなる。
又、上記他端カバにシールリング機能を備えさせた場合には、別途、シールリングを要することなく所望のシール機能を提供することができる。
又、電子部品ボックスとしては様々な態様か考えられるが、例えば、電子部品としてのヒューズとリレ等を収容したヒューズボックスとして構成することが考えられる。
以下、図1乃至図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この実施の形態は本願発明をヒューズボックスに適用した例を示すものである。
図1乃至図4に示すように、まず、樹脂製の本体ケース1があり、この本体ケース1は中空状であって略直方体形状をなしている。上記本体ケース1の長手方向左右両側には取付用耳部3、3が突出・形成されている。ヒューズボックスはこれら取付用耳部3、3を介して、任意の場所に取り付けられることになる。
上記本体ケース1内には、図6に示すように、基板部4が内装されていて、該基板部の上面側には、図5に示すように、ヒューズ5、ヒューズ7、リレ9が実装されている。又、上記基板部4の下面側には基板部4から引き出された複数本の各種ケーブル11が引き出されている。
上記本体ケース1の上端には樹脂製の上部カバ13が着脱可能に被冠・固定される。上記上部カバ13の左右両側端には係止片15、15が突出・形成されている。これら係止片15、15には係合凹部17、17が形成されている。一方、上記本体ケース1の左右の取付用耳部3、3の上方には係合凸部19、19が突出・形成されている。そして、上記上部カバ13を本体ケース1の上端部に被冠させることにより、上記係止片15、15が係合凸部19、19によって外側に弾性変形される。その後、係止片15、15の係合凹部17、17に上記係合凸部19、19が係合することになり、それによって、上部カバ13が本体ケース1に取り付けられることになる。
又、上記上部カバ13を外す場合であるが、この場合は、係止片15、15の上端の押圧操作部21、21を押圧操作する。それによって、係止片15、15の下部が外側に広がり、係合凹部17、17と係合凸部19、19との係合が解除される。後は、そのまま上部カバ13を引き上げれば良い。
上記本体ケース1の下端には下部カバ23が着脱可能に取り付けられている。この下部カバ23はゴム製であって可撓性を備えた構成になっている。上記下部カバ23の下面側にはケーブル引出口25が左右方向に偏った位置に突出・形成されている。このケーブル引出口25を介してケーブル11を外部に引き出すものである。
上記下部カバ23の上端部には複数段にわたって凸状シール部27が一体に突出・形成されている。これら凸状シール部27が形成されている部分は、本体ケース1の下端開口部内1a内に挿入・配置されることになる。そして、上記複数段に設けられた凸状シール部27がシールリングとしての機能を発揮するものである。
尚、既に説明した基板部4であるが、ボルト31とナット33とによって、本体ケース1内の所定位置に取付・固定されている。又、本体ケース1において、上記ボルト31とナット33との螺合部位に相当する箇所には凹部35が形成されている。又、それに対応するように、下部カバ側においても凹部37が形成されている。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、下部カバ23がゴム製であって可撓性を備えた構成になっているので、ケーブル11の引き回しの自由度が大幅に拡大されることになり、それによって、ケーブル11の引き回し作業が容易になったものである。すなわち、ケーブル11の引き回しの経路に応じて、下部カバ23が多少変形することができ、それによって、ケーブル11の引き回しの自由度が拡大されることになるものである。
又、下部カバ23が多少変形することにより、引き回されているケーブル11に作用する負荷も軽減されることになり、それによって、ケーブルの損傷を防止して寿命を延長させることができるものである。
又、仕様によってはケーブル11の本数が増加する場合があるが、そのようなケーブル11の増加に対しても、下部カバ23が多少膨らむことができるので、対応することが可能になった。
又、本実施の形態の場合には、下部カバ23の左右に偏った位置にケーブル引出口25が設けられているので、例えば、ヒューズボックス自体の取付の向きを左右逆向きにすることにより、ケーブル11の引き出し位置を変更することができ、それによってもケーブル11の引き回しの自由度を拡大させることができる。
又、下部カバ23の上端部には凸状シール部27が複数段にわたって一体に設けられているので、別途、シールリングを要することなく所望のシール機能を提供することができる。
次に、図7を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、前記第1の実施の形態におけるヒューズボックスの構成において、下部カバ23を本体ケース1に強固に固定するための固定バンド51を設けたものである。上記固定バンド51は樹脂製である。
その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
よって、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができると共に、固定バンド51を設けたことにより、下部カバ23の固定がより強固なものとなり、例えば、下部カバ23の変形によって、下部カバ23が本体ケース1より離脱してしまうようなことを防止することができる。
尚、本発明は前記第1、第2の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、ヒューズボックスの各部品の形状、大きさ、内装される電子部品の個数、種類等についてはこれを特に限定するものではない。
又、前記各実施の形態では、下部カバ23に凹部37を形成している関係で、下部カバ23の本体ケース1に対する取付向きが特定されることになるが、そのような凹部がない構成であれば、下部カバ23の本体ケース1に対する取付向きが特定されることはないので、取付向きを反対にすることによりケーブル11の引き出し位置を変更することができる。
又、前記各実施の形態では電子部品ボックスの一例としてヒューズボックスを例に挙げて説明したが、その他の様々な電子部品ボックスに適用可能である。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、例えば、電源装置の一部として使用されるヒューズボックス等の電子部品ボックスに係り、特に、ケーブルが引き出される側のカバを可撓性材料製とすることにより、配線の自由度を増大させると共に配線数の増加に容易に対応することができるように工夫したものに関し、例えば、モーターボートの電源装置に使用されるヒューズボックス等に好適である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、ヒューズボックスの全体の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ヒューズボックスの全体の構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ヒューズボックスの全体の構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ヒューズボックスの全体の構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ヒューズボックスの分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、ヒューズボックスの本体ケースと下部カバとの関係を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、ヒューズボックスの全体の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 本体ケース
3 耳部
4 基板部
5 ヒューズ(電子部品)
7 ヒューズ(電子部品)
9 リレ(電子部品)
11 ケーブル
13 上部カバ(一端側カバ)
15 係止片
17 係合凹部
19 係合凸部
21 押圧・操作部
23 下部カバ(他端側カバ)
25 ケーブル引出口
27 凸状シール部
31 ボルト
33 ナット
35 凹部
37 凹部





















Claims (7)

  1. 各種電子部品を内装・保持する本体ケースと、
    上記本体ケースの一端に着脱可能に取り付けられ取り外すことにより上記内装・保持されている各種電子部品の着脱を可能にする一端側カバと、
    上記本体ケースの他端に着脱可能に取り付けられケーブル引出口を備えた可撓製材料からなる他端カバと、
    を具備したことを特徴とする電子部品ボックス。
  2. 請求項1記載の電子部品ボックスにおいて、
    上記他端カバはゴム製であることを特徴とする電子部品ボックス。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電子部品ボックスにおいて、
    上記他端カバには上記ケーブル引出口が偏った位置に設けられていて、上記他端カバの取付向き或いは電子部品ボックス自体の取付向きを変更することにより上記ケーブル引出口の位置を変更可能にしたことを特徴とする電子部品ボックス。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の電子部品ボックスにおいて、
    上記他端カバの本体ケースへの取付部の外周には固定用バンドが取り付けられることを特徴とする電子部品ボックス。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の電子部品ボックスにおいて、
    上記他端カバはシールリング機能を備えているものであることを特徴とする電子部品ボックス。
  6. 請求項5記載の電子部品ボックスにおいて、
    上記他端カバの上記本体ケースへの取付部には複数個の凸状シール部が一体に形成されていることを特徴とする電子部品ボックス。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の電子部品ボックスにおいて、
    上記電子部品にはヒューズとリレが含まれていて、ヒューズボックスとして構成されていることを特徴とする電子部品ボックス。
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