JP2006196630A - 基板搬送方法、及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
基板の製品仕掛り時間(TAT)を短縮させることである。
【解決手段】
走行軌道L1 を構成する本線経路1の周囲に、基板Wに施す処理の工程順に各処理装置A〜Fを配設すると共に、前記本線経路1と前記各処理装置A〜Fとの間に、両者の間で基板Wの受渡しを行うための基板受渡し装置G1 を配設し、前記本線経路1を走行する基板搬送台車M1 によって1枚ずつ搬送される基板Wを、各処理装置A〜Fに受け渡して所定の処理をさせ、各処理装置A〜Fで処理された基板Wを基板受渡し装置G1 によって本線経路1に待機している空の基板搬送台車M1 に受け渡して、後工程の処理装置A〜Fに搬送する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多数工程を順次経て基板に半導体素子を成形する半導体製造装置又は液晶基板製造装置において、各工程の処理を行うために工程順に配置された多数の処理装置から成る処理装置群に沿って前記基板を搬送する方法、及び装置に関するものである。
基板に成形される半導体素子は、連続した異なる複数の工程を一工程群とした場合に、同一又は近似の複数の工程群を経て多層となって基板に成形されるものが多い。
例えば、半導体製造の場合、図16に示される基板Wは、洗浄装置Aによって基板Wの表面を洗浄した後、CVD装置Bにより、その表面に酸化膜51を形成する。その後、フォト装置Cによって、前記酸化膜51に感光剤52を塗布し、露光パターンに従って露光し、現像する。次に、エッチング装置Dによって露光パターン以外の部分を溶かし、更に、感光剤52を取り除く。これにより、基板Wの表面に、第1層の半導体素子が成形される。
このため、図17に示されるように、半導体素子の各層を成形する複数の工程群のうち、同一又は近似の工程を処理する複数の処理装置A〜Dを並列状態で配置したり、或いは並列状態で配置したものを対向配置させ、各層において同一又は近似の処理を行う「ベイ」と称される処理装置群をまとめて1箇所に配置させ、各層の工程数に対応する複数の「ベイ」を異なる場所に設置して行われている(例えば、特許文献1参照)。
そして、基板の搬送に関しては、多数枚の基板がカセットに収納された状態で行われ、全ての工程において、カセットに収納された多数枚の基板はまとめて同一処理(バッチ処理)が行われる。各ベイ間における基板群(カセットに収納された多数枚の基板を意味する)の移動は、各ベイ間を結ぶ専用の搬送車53によって行われる。基板に半導体素子を多層にして成形するには、基板群は、各層毎に相前後する工程の各ベイ間を何回も往復することとなる。なお、図17において、54は、カセットを仮置きするためのストッカである。
このように、上記した「ベイ方式」は、多数枚の基板をまとめて各工程毎にバッチ処理するために、製造ラインに基板を投入してから、全工程の処理を終えて完成品(製品)となるまでに要する製造ライン内での全待機時間を含んだ時間(製品仕掛り時間T12)は、相当に長くなる(図8参照)。この結果、製造ライン内に多数の仕掛り品(製造途中の未完成品)が在庫状態となって滞留するため、受注後から起算して発注主に完成品を納入できるまでの期間であるリードタイム(納期)が長くなる。このため、短納期の製品の製造には不適である。また、製品仕掛り時間T12が長いことは、製品として計上できずに、製造ライン内に恰も在庫のように滞留している未完成品の数(仕掛り在庫)が多いために、経営面からは投下資本の回転率(回収率)が悪くなる。更に、近時では、基板も大きくなり、それに伴って高価になるため、上記の問題は一層、顕著になっている。なお、「製品仕掛り時間」及び「仕掛り在庫」は、それぞれ「TAT(Turn Around Time)」、「WIP(Work-in-process)」と称されており、前者の略称「TAT」は、以下の説明で使用する。
特開2002−26106号公報
本発明は、半導体製造装置又は液晶基板製造装置において、基板の製品仕掛り時間(TAT)が短くなるようにすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、多数工程を順次経て基板に半導体素子を成形する半導体製造装置又は液晶基板製造装置において、各工程の処理を行うために工程順に配置された多数の処理装置から成る処理装置群に沿って前記基板を搬送する方法であって、各処理装置と基板搬送台車との間に配設された基板受渡し装置によって、前記基板搬送台車で1枚ずつ搬送される基板を各処理装置に受け渡し、各処理装置で処理された基板を前記基板受渡し装置によって基板搬送台車に受け渡して後工程の処理装置に搬送することを特徴としている。
この発明により、後述の請求項2とほぼ同一の作用効果が奏される。
請求項2の発明は、多数工程を順次経て基板に半導体素子を成形する半導体製造装置又は液晶基板製造装置において、各工程の処理を行うために工程順に配置された多数の処理装置から成る処理装置群に沿って前記基板を搬送する装置であって、各処理装置の配列方向に沿って配設され、基板を1枚ずつ搬送するための基板搬送台車と、前記基板搬送台車の走行軌道と各処理装置との間に配設され、両者の間で基板の受渡しを行うための基板受渡し装置とを備え、前記各処理装置で処理された基板を、前記基板搬送台車によって後工程の処理装置に搬送することを特徴としている。
工程順に配置された処理装置群に沿って基板を1枚ずつ流して、多工程の処理を行う方式であるので、製品仕掛り時間が短くなる。このため、多数枚の基板をまとめて同一処理を行った後に、次の処理を同様にまとめて行う「ベイ方式」に比較して、前記製品仕掛り時間(TAT)が著しく短くなる。また、製造ライン内に仕掛り品(未完成品)となって滞留する基板の数も激減されるため、リードタイム(納期)が短くなって、短納期、或いは即納期に対応可能となる。この結果、上記した基板搬送方法に特徴を有する半導体の製造方法を経営面から見ると、投下資本の回収(回転)がはやくなって、資本回転率(回収率)が高まる。
請求項3の発明は、請求項2の発明を前提として、前記基板搬送台車の走行軌道と前記基板受渡し装置との間には、受け渡される基板を仮置きするための基板仮置き装置が配設されていることを特徴としている。
基板搬送台車から各処理装置に移載される未処理基板、及び各処理装置から基板搬送台車に移載される処理済基板は、いったん基板仮置き装置に移載される。このため、未処理基板を基板仮置き装置に移載させた後の基板搬送台車には基板が搭載されていない。もし、基板仮置き装置が配設されていない場合、基板搬送台車は、未処理基板を処理装置に移載した後、当該基板の処理が終了するまで待機していなければならない。このため、処理装置の処理時間の分だけの待ち時間が必要になる。しかし、基板仮置き装置が配設されていることにより、未処理基板を移載した基板搬送台車は、当該基板に対する処理が行われている間であっても、別の作業(例えば、基板仮置き装置に仮置きされている処理済基板を後工程に搬送する作業、或いは他の処理装置前の基板仮置き装置に仮置きされている処理済基板を受け取るために移動する作業)を行うことができる。即ち、基板搬送台車による基板の搬送作業と、各処理装置による処理作業をそれぞれ独立して行うことができ、各処理装置における処理時間に差があっても、基板搬送台車の走行に支障が生じない。この結果、基板搬送台車による基板の搬送作業を効率的に行うことができ、各処理装置における基板搬送台車の待ち時間を短くできる。
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明を前提として、前記走行軌道における各処理装置と対応する部分には、走行軌道の本線経路から分岐して、各処理装置と対向した後、再び本線経路に合流する基板受渡し経路が設けられていることを特徴としている。
基板搬送台車のうち、先行する基板搬送台車が、処理装置との間で基板の移載を行うために基板受渡し経路で待機していても、後続する基板搬送台車(上流側の基板搬送台車)が走行軌道の本線経路を走行することによって、先行する基板搬送台車(下流側の基板搬送台車)を追い越すことができる。この結果、特定の処理装置と基板搬送台車との間の作業が長時間に亘っても、他の処理装置と別の基板搬送台車との作業に支障をきたすことがなく、各処理装置における基板搬送台車の待ち時間を短くできる。また、処理装置との間で基板の受渡しを行った基板搬送台車が、本線経路に戻って走行することもできるため、基板の受渡し作業の効率化が図られる。
請求項5の発明は、請求項4の発明を前提として、前記本線経路の外側には、前記各基板受渡し経路を接続する周回経路が設けられていることを特徴としている。
複数台の基板搬送台車は、本線経路と、各処理装置との間で基板の受渡しを行うための基板受渡し経路と、前記本線経路の外側に設けられた周回経路のいずれをも走行できる。この結果、基板搬送台車の走行がよりスムーズになり、各処理装置における基板の待ち時間を更に短くできる。
請求項6の発明は、請求項2ないし5のいずれかの発明を前提として、前記走行軌道の内側には、基板を一時保管するための一時保管装置が設けられていることを特徴としている。
処理装置の故障や保守点検等により、処理済基板を後工程の処理装置に搬送することができなくなっても、該処理済基板を一時保管装置に保管しておくことができる。この結果、処理済基板をそのままの状態(例えば、処理装置に収容させた状態)で滞留させる必要がなくなり、製造ライン全体の効率化が図られる。
本発明は、多数工程を順次経て基板に半導体素子を成形する半導体製造装置又は液晶基板製造装置において、各工程の処理を行うために工程順に配置された多数の処理装置から成る処理装置群に沿って前記基板を搬送する装置であって、各処理装置の配列方向に沿って配設され、基板を1枚ずつ搬送するための基板搬送台車と、前記基板搬送台車の走行軌道と各処理装置との間に配設され、両者の間で基板の受渡しを行うための基板受渡し装置とを備え、前記各処理装置で処理された基板を、前記基板搬送台車によって後工程の処理装置に搬送することを特徴としている。即ち、工程順に配置された処理装置群に沿って基板を1枚ずつ流して、多工程の処理を行う方式であるので、製品仕掛り時間(TAT)が短くなると共に、製造ライン内に仕掛り品(未完成品)となって滞留する基板の数も激減されるため、リードタイム(納期)が短くなって、短納期、或いは即納期に対応可能となる。
以下、本発明の最良実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は第1実施例の基板搬送装置S1 の全体平面図、図2は基板搬送台車M1 と基板受渡し装置G1 の正面図、図3の(イ)は図2の要部の正面図であり、同じく(ロ)は(イ)の平面図である。
最初に、第1実施例の基板搬送装置S1 について説明する。図1に示されるように、第1実施例の基板搬送装置S1 は、基板Wに対して所定の処理を行うための多数の処理装置(本実施例の場合、6基の処理装置A〜F)から成る処理装置群に対して前記基板Wを搬送する装置であって、各処理装置A〜Fの配列方向に沿って設けられた走行軌道L1 を構成する本線経路1を自走して、基板Wを1枚ずつ搬送するための無人の基板搬送台車M1 と、前記基板搬送台車M1 と各処理装置A〜Fとの間に配設され、両者の間で基板Wの受渡しを行うための基板受渡し装置G1 とから構成されている。前記本線経路1は、平面視において四隅の各コーナー部が緩やかな円弧形状になった略長方形状である。また、本実施例の処理装置A〜Fは、洗浄装置A、CVD装置B、フォト装置C、エッチング装置D、検査装置E、リペア装置Fであり、前記本線経路1の外側に、基板Wの処理工程順に配置されている。そして、前記本線経路1には、複数台(本実施例の場合、10台)の基板搬送台車M1 が配置されている。図1において、各基板搬送台車M1 の走行方向を矢印Rで示す。
前工程から搬送された未処理の基板Wは、走行軌道L1 における第1工程の処理装置(本実施例の場合、洗浄装置A)の直上流側の部分に配設された基板搬入装置K1 により、基板搬送台車M1 に移載される。該基板Wは、基板搬送台車M1 に1枚だけ載置されて搬送され、基板受渡し装置G1 を介して各処理装置A〜Fに搬入され、所定の処理が行われる。そして、各処理装置A〜Fにおける全ての処理が終了した基板Wは、最終工程の処理装置(本実施例の場合、リペア装置F)の直下流側の部分に配設された基板搬出装置K2 により、基板搬送台車M1 から取り出されて、後工程に搬送される。図1において、基板搬送台車M1 と基板受渡し装置G1 及び基板受渡し装置G1 と各処理装置A〜Fとの間に記載された矢印は、基板Wの処理の流れ(動線)を示している。なお、基板搬送台車M1 には、「RGV」と称される有軌道のものと、「AGV」と称される無軌道のものとがあり、本実施例の基板搬送台車M1 はAGVである。
第1実施例の基板搬送台車M1 について説明する。図1及び図2に示されるように、基板搬送台車M1 の機体2の底面部には各車輪2aが取付けられている。そして、前記機体2に内装された駆動手段(図示せず)によって各車輪2aが駆動回転されて、本線経路1を走行する。機体2の上部にはベース部3が設けられていて、該ベース部3の上面部には、多数本(本実施例の場合、9本)の基板支持ピン4が、前後左右方向に所定間隔をおいて突設されている(図3参照)。各基板支持ピン4に、基板Wが1枚だけ載置される。各基板支持ピン4の上端部は、基板Wの底面部を損傷させないように球面状になっている。
第1実施例の基板受渡し装置G1 について説明する。図1及び図2に示されるように、各処理装置A〜Fと本線経路1との間には、基板搬送台車M1 の走行方向Rに沿って一対のガイドレール5が敷設されていて、該一対のガイドレール5に案内走行可能にしてベース6が装着されている。ベース6の上面には、機台部7と駆動モータ8とが取付けられていて、前記駆動モータ8を作動することによって、基板受渡し装置G1 の機台部7が一対のガイドレール5に案内されて走行する。前記機台部7の上部には、該機台部7に対して昇降かつ回転自在にして装置本体9が取付けられている。前記装置本体9に、基板受渡し機構が設けられている。図2に示される第1実施例の基板受渡し装置G1 の場合、前記基板受渡し機構はアーム形式である。即ち、図3に示されるように、装置本体9の上部に取付けられたベース部9aに、一定の間隔をおいて一対のガイドレール11が敷設されていて、該一対のガイドレール11に、橋渡し状態でアーム支持部12が取付けられている。アーム支持部12には、一対の受渡しアーム13が片持ち状態で取付けられている。一対の受渡しアーム13は、前記アーム支持部12と一体となって、図示しない駆動手段(例えば、ボールねじとモータ)により矢印14の方向(基板Wの受渡し方向)に案内走行される。前記一対の受渡しアーム13は、基板搬送台車M1 のベース部3に突設された各基板支持ピン4どうしの間に進入可能にして取付けられている。
基板受渡し装置G1 の作用について説明する。基板搬送台車M1 に載置されて搬送される基板Wは、基板受渡し装置G1 によって各処理装置A〜Fに搬入出される。ここで、各処理装置A〜Fにおける基板受渡し装置G1 は、いずれの処理装置A〜Fにおいてもほぼ同一なので、本明細書では、洗浄装置Aにおける基板受渡し装置G1 の作用について説明する。図2に示されるように、基板Wを載置した基板搬送台車M1 を走行させて、洗浄装置Aの側方で停止させる。基板受渡し装置G1 の一対の受渡しアーム13の先端部と基板搬送台車M1 とを相対向させ、一対の受渡しアーム13を、各基板支持ピン4どうしの隙間の部分に配置させる。そして、基板受渡し装置G1 の装置本体9を昇降させ、前記一対の受渡しアーム13を、基板搬送台車M1 のベース部3の上面部よりも上方で、各基板支持ピン4に支持されている基板W(未処理基板)の底面部よりも下方の高さ位置に配置する。
図示しない駆動手段を作動させると、図3に示されるように、一対の受渡しアーム13が一対のガイドレール11に案内されて前進し、基板搬送台車M1 に載置されている基板Wの直下に進入する。この状態で基板受渡し装置G1 の装置本体9を上昇させると、一対の受渡しアーム13に支持された基板Wが各基板支持ピン4から離脱される。一対の受渡しアーム13を後退させた後、基板受渡し装置G1 の装置本体9を半回転させて、一対の受渡しアーム13の先端部を洗浄装置Aの基板搬入開口10aと相対向させる。再び、図示しない駆動手段を作動させ、一対の受渡しアーム13を前進させて、基板Wを洗浄装置Aに搬入させる。洗浄装置Aによる処理が終了した基板W(処理済基板)は、洗浄装置Aの基板搬出開口10bから基板受渡し装置G1 に受け渡され、上記と逆の作用によって基板搬送台車M1 に移載され、次工程の処理装置A〜F(この場合、CVD装置B)に搬送される。このようにして、1枚の基板Wに対して各処理装置A〜Fの処理が、順次行われる(枚葉処理)。
上記した第1実施例の基板搬送台車M1 は、多数本の基板支持ピン4によって基板Wを支持する形態である。これに対して、図4に示される第2実施例の基板搬送台車M2 は、各基板支持ピン4の代りに複数本(本実施例の場合、3本)の基板支持板15が取付けられた形態である。図4は、第2実施例の基板搬送台車M2 と、前述した第1実施例の基板受渡し装置G1 とを組み合わせた場合である。基板搬送台車M2 のベース部3の上面部には、横方向(基板搬送台車M2 の幅方向で、走行方向Rと直交する方向)に沿って3本の基板支持板15が、前記走行方向Rに所定間隔(各受渡しアーム13が進入可能な間隔)をおいて取付けられている。そして、各基板支持板15どうしの間に、基板受渡し装置G1 を構成する一対の受渡しアーム13が進入する。第2実施例の基板搬送台車M2 の場合、第1実施例の基板搬送台車M1 と比較して基板Wの受圧面積が大きいため基板Wが安定し、走行中に基板Wがずれたり落下したりすることが防止されるという利点がある。
次に、第3実施例の基板搬送台車M3 と第2実施例の基板受渡し装置G2 について説明する。図5は、第3実施例の基板搬送台車M3 と第2実施例の基板受渡し装置G2 とを組み合わせた場合である。第3実施例の基板搬送台車M3 は、第1実施例の基板搬送台車M1 のベース部3において各基板支持ピン4が突設されているのとほぼ同じ位置に、各ローラ16がローラ支持柱17に回転自在に支承されている。各ローラ16の軸心は、基板搬送台車M3 の走行方向Rに沿って配置されている。基板搬送台車M1 の走行方向Rに沿った各列(縦列)のローラ16どうしは、それぞれ連結軸18によって連結されているため、各縦列のローラ16は一体となって回転される。各連結軸18の後端部はローラ支持柱17から突出されていて、該突出部にそれぞれプーリ19が装着されている。各プーリ19にはベルト21が掛装されていて、該ベルト21は、図示しない駆動手段により周回走行される。駆動手段によって各プーリ19が回転されると、すべてのローラ16が同方向に回転され、各ローラ16に支持されている基板Wが水平移動される。
また、図5に示されるように、第2実施例の基板受渡し装置G2 の基板受渡し機構は、ローラ形式である。即ち、装置本体9のベース部9aには、上述した第3実施例の基板搬送台車M3 とほぼ同一形態で各ローラ16が取付けられている。基板搬送台車M3 によって搬送された基板Wが基板受渡し装置G2 に受け渡されるとき、双方の装置M3,G2 における各ローラ16が同方向に回転される。これにより、基板搬送台車M3 の各ローラ16に支持されていた基板Wは、基板受渡し装置G2 に向かって水平移動される。基板Wの前端部が、基板受渡し装置G2 の端部に設けられた各ローラ16に受け渡されると、基板受渡し装置G2 側の各ローラ16により、そのまま基板受渡し装置G2 の側に引き寄せられる。その状態の基板Wを、図5の(イ),(ロ)に二点鎖線で示す。基板搬送台車M3 の各ローラ16から基板Wが離脱したときには、該基板Wは基板受渡し装置G2 の側の各ローラ16に支持されている。これにより、基板搬送台車M3 に載置されていた基板Wが基板受渡し装置G2 に受け渡される。第3実施例の基板搬送台車M3 の場合、各ローラ16によって基板Wを自力走行させることができるため、相手側の基板受渡し装置G2 に一対の受渡しアーム13が不要になり、基板受渡し装置G2 の構成が簡単になるという利点がある。また、第2実施例の基板受渡し装置G2 の場合、受け渡された基板Wをそのまま各処理装置A〜Fに搬入することができるため、装置本体9を昇降させたり回転させたりしなくても済む。
次に、第4実施例の基板搬送台車M4 について説明する。図6は、第4実施例の基板搬送台車M4 と、前述した第2実施例の基板受渡し装置G2 とを組み合わせた場合である。図6に示されるように、第4実施例の基板搬送台車M4 は、第3実施例の基板搬送台車M3 における各ローラ支持柱17の取付部分に各プーリ支持柱22を取付け、各ローラ16に代えて各歯付プーリ23を回転自在に支承させ、各歯付プーリ23に各歯付ベルト24を掛装させた形態である。図示しない駆動手段によって各横列の歯付プーリ23が駆動回転され、各歯付ベルト24が同期して周回走行される。この結果、各歯付ベルト24に支持されている基板Wが、基板受渡し装置G2 の側に向かって水平移動される。第4実施例の基板搬送台車M4 の場合、第3実施例の基板搬送台車M3 が各ローラ16の点接触で基板Wを支持しているのに対し、各歯付ベルト24の線接触で基板Wを支持するので、第3実施例の基板搬送台車M3 の有する利点に加えて、走行中の基板Wが一層安定する。
次に、第5実施例の基板搬送台車M5 と第3実施例の基板受渡し装置G3 について説明する。図7は、第5実施例の基板搬送台車M5 と第3実施例の基板受渡し装置G3 とを組み合わせた場合である。第5実施例の基板搬送台車M5 のベース部3には、基板搬送台車M5 の横方向に沿って3本のエア浮上装置25が取付けられている。各エア浮上装置25は、それらの表面に多数のエア孔(図示せず)が設けられていて、各エア孔から噴出されるエアによって基板Wを支持する形態である。この実施例の基板搬送台車M5 の場合、基板Wがエアによって浮上支持されるため、該基板Wが損傷されるおそれが全くないという利点がある。
そして、図7に示されるように、第3実施例の基板受渡し装置G3 の装置本体9のべース部9aにも、第5実施例の基板搬送台車M5 とほぼ同一の3本のエア浮上装置25が横方向に沿って取付けられている。各エア浮上装置25どうしの間には、基板Wを把持するための基板把持装置26が取付けられている。本実施例の基板把持装置26は、基板Wの端部を真空吸着する真空吸着装置であるが、基板Wの端部をクランプするクランプ装置であっても構わない。そして、図示しない手段により、横方向に沿って水平移動可能である。基板把持装置26を基板搬送台車M5 に接近させ、該基板搬送台車M5 に載置されている基板Wの端部を真空吸着してそのまま後退させる。前記基板Wは、エア浮上したまま、基板受渡し装置G3 の側に水平移動される。基板受渡し装置G3 に受け渡された基板Wを各処理装置A〜Fに搬入するときは、該基板受渡し装置G3 を半回転させる。上記した基板搬送台車M5 及び基板受渡し装置G3 では、基板Wをベース部3,9aから離脱させるためにエア浮上装置25が取付けられているが、エア浮上装置25以外のもの、例えば、フリーローラ装置、ローラコンベア装置であっても構わない。
次に、第1実施例の基板搬送装置S1 における基板Wの処理時間を、従来のベイ方式によるバッチ処理の場合と比較して説明する。図8は、処理途中の基板Wが枚葉処理、及びバッチ処理により正常に処理されている場合の基板Wの流れを示す模式的なタイムチャートである。なお、図8は、基板Wの正常な流れを理解するための模式的なタイムチャートであるため、前述した実施例の処理工程とは対応しておらず、その工程数を少なくしてある。以下、1枚の基板Wを示すときは、符号に添字「1 」〜「n」を付す。なお、各処理装置の処理時間(タクトタイム)は、ほぼ同一となるように設定されている。
本発明に係る枚葉処理においては、各基板(W1 〜Wn)は、設定タクトタイムT1 で工程(イ)の処理装置に投入されて処理された後に、工程(ロ)の処理装置に投入されて処理される。更に、工程(ロ)の処理装置から取り出された基板Wは、工程(ハ)の処理装置に投入されて処理される。このように、基板Wが正常に流れている場合(換言すれば、各処理装置に故障が発生しない場合)には、各基板(W1 〜Wn)は下流の工程に順次流れて、各工程において、ほぼ同一の設定タクトタイムT1 で処理される。
以上のことを、具体的に説明する。本発明の場合、図8に示されるように、1枚目の基板W1 が工程(イ)に投入されると、該工程(イ)の処理装置によって、基板W1 に所定の処理が施される。この処理が終了すると、該基板W1 は、基板搬送台車M1 によって搬送され、工程(ロ)の処理装置に投入される。これに伴い、2枚目の基板W2 が、工程(イ)の処理装置に投入される。このように、本発明では、基板W1 〜W3 が、それぞれ1枚ずつ各工程(イ),(ロ),(ハ)に投入されて処理される(枚葉処理)。これに対して、従来のベイ方式では、多数枚の基板Wが、各工程毎にまとめて処理されるため、各工程毎の処理時間は長くなってしまう。しかし、本発明の場合、各基板W1 〜W3 のTAT(T2)は、ベイ方式の場合のTAT(T12)と比較して、極めて短くなる。また、本発明の各基板W1 〜W3 のタクトタイムT1 も、ベイ方式のタクトタイムT11と比較して、短くなる。
また、図9に示されるグラフは、本発明に係る枚葉処理とバッチ処理との時間に対する基板Wの処理枚数の関係を示したものである。この図において、実線27は、本発明の枚葉処理の場合を示していて、二点鎖線28は、従来のベイ方式の場合を示している。ただし、本図は、基板Wを製造ラインに投入してから完成品として取り出されるまでに要する基板W1枚当りの総処理時間が、枚葉処理とバッチ処理とで同一であると仮定した場合である。従来のベイ方式では、例えば20枚の基板Wをまとめて処理しているため、そのTAT(T12)が経過しなければ、完成品である基板Wが得られない。しかし、本発明の場合、1枚ずつ処理する形態であるため、1枚分のTAT(T2)が経過すれば1枚の基板Wが生産される。
上記した結果、製造ライン内に仕掛り品(未完成品)となって滞留する基板W(仕掛り在庫)の数も少なくなり、運転資金が少なくて済む、投下資本に対して回収が短時間で済むので資本回転率が良い等の経理上の利点がある。また、仕掛り在庫の減少により、製造ライン内における基板Wの保管スペースが少なくて済むため、クリーンルームの建設費が安価になるという利点がある。特に、近時では、基板Wのサイズが大きくなっていて、基板W1枚当りの単価も高額となっているため、上記したTATの短縮や仕掛り在庫の減少は、大きな利益を発生させることとなる。更に、リードタイム(納期)が短くなって、短納期、或いは即納期に対応可能となる。
次に、第2実施例の基板搬送装置S2 について説明する。図10に示されるように、第2実施例の基板搬送装置S2 において第1実施例の基板搬送装置S1 と異なる点は、第6実施例の基板搬送台車M6 と第4実施例の基板受渡し装置G4 との間に基板仮置き装置Hが配設されていることである。基板仮置き装置Hについて説明する。図10及び図11に示されるように、本実施例の基板仮置き装置Hは、複数段に亘って基板Wの収容棚29が設けられたパレットPが載置されるパレット台31と、各段の収容棚29に収容された基板Wを搬入出させる際に該基板Wを昇降させるために、前記パレットPの各収容棚29に挿脱される昇降アーム32が設けられた基板昇降装置Uとから構成されている。本実施例のパレットPは、樹脂又は樹脂と金属との複合材より成る枠状のもので、基板搬送台車M6 及び基板受渡し装置G4 と対向する部分は、基板Wの搬入出ができるように開放されていて、当該部分に各搬入出開口33が設けられている。そして、前記搬入出開口33の両側部分には複数本(本実施例の場合、4本)の縦板34が立設されていて、相対向する各縦板34どうしの同一高さ位置には、各支持ワイヤ35が高さ方向に一定の間隔をおいて、張力付与状態で取付けられている。これにより、各支持ワイヤ35どうしの間には、基板Wを1枚だけ収容可能な収容棚29が多段にして形成されている。
第6実施例の基板搬送台車M6 と第4実施例の基板受渡し装置G4 はいずれも、それらのベース部3,9aに、第3実施例の基板搬送台車M3 及び第2実施例の基板受渡し装置G2 と同様にして、各ローラ16が回転自在にして取付けられている。第6実施例の基板搬送台車M6 と第4実施例の基板受渡し装置G4 の場合、各ローラ16は、それぞれ単独で回転自在にしてローラ支持柱17に取付けられている。そして、各ローラ列の間には、第3実施例の基板受渡し装置G3 と同一の基板把持装置26(図7参照)が取付けられている。パレットPから基板Wが搬出されるとき、基板Wの直下の収容棚29に挿入された昇降アーム32が、僅かに上昇される。これにより、各支持ワイヤ35に支持されていた基板Wが持ち上げられる。この状態で、基板Wの端部が基板把持装置26によって引き出される。
第2実施例の基板搬送装置S2 の作用について説明する。図10及び図11に示されるように、洗浄装置Aに対応する基板仮置き装置Hの前で停止した基板搬送台車M6 から、基板W(未処理基板)がパレットPに搬入される。そして、洗浄装置Aによる処理が終了してパレットPに収容されている基板W(処理済基板)が引き出されて、基板搬送台車M6 に載置される。また、基板受渡し装置G4 によってパレットPに収容されている基板W(未処理基板)が引き出されて洗浄装置Aに搬入され、洗浄装置Aによる処理が終了した基板W(処理済基板)が、基板受渡し装置G4 を介してパレットPに搬入される。第2実施例の基板搬送装置S2 の場合、基板搬送台車M6 とパレットPとの間で行われる基板Wの受渡し作用と、基板受渡し装置G4 とパレットPとの間で行われる基板Wの受渡し作用は、別個独立したものとなる。第1実施例の基板搬送装置S1 の場合、基板受渡し装置G1 を介して基板W(未処理基板)を洗浄装置Aに搬入させた基板搬送台車M1 は、洗浄装置Aによる処理が終了するまでそのままの位置で待機する必要がある。即ち、基板搬送台車M1 には、洗浄装置Aの処理時間に等しいだけの待ち時間Twがかかる(図12参照)。しかし、第2実施例の基板搬送装置S2 の場合、基板W(未処理基板)をパレットPに搬入させた基板搬送台車M6 は、そのまま前記パレットPに収容されている基板W(処理済基板)を引き出して、次工程に搬送させることができるため、基板搬送台車M6 の待ち時間Tw'は短くて済む。
上記した作用を、図12のグラフで説明する。即ち、第1実施例の基板搬送装置S1 の場合、1枚目の基板W1 の工程(イ)の処理終了後でなければ、工程(イ)の処理装置に2枚目の基板W2 を搬入させることはできない。このため、工程(イ)の処理時間の分だけ基板搬送台車M1 に待ち時間Twが発生する。しかし、第2実施例の基板搬送装置S2 の場合、1枚目の基板W1 が工程(イ)の処理装置における処理中であっても、2枚目の基板W2'をパレットPに搬入させることができる。このため、基板搬送台車M6 の待ち時間Tw'は、第1実施例の場合と比較して遥かに短くなる。これにより、第2実施例の基板搬送装置S2 におけるタクトタイムT1'は、第1実施例の基板搬送装置S1 におけるタクトタイムT1 よりも短くなる。上記した結果、製造ラインに滞留する仕掛り在庫(WIP)の数を減少させることができる。
第3実施例の基板搬送装置S3 について説明する。図13に示されるように、第3実施例の基板搬送装置S3 の走行軌道L2 は、第1実施例の基板搬送装置S1 の本線経路1において、各処理装置A〜Fと対応する部分に、それぞれ基板受渡し経路36を設けた形態である。即ち、本線経路1における各処理装置A〜F、基板搬入装置K1 及び基板搬出装置K2 の直上流側には、該本線経路1から外側に分岐する基板受渡し経路36が設けられている。該基板受渡し経路36は、各処理装置A〜Fにおける基板仮置き装置Hと対向した後、それらの直下流側で、再度本線経路1に合流される。
第3実施例の基板搬送装置S3 では、基板Wの受渡しを行うために、基板受渡し経路36上に先行する基板搬送台車M6 が基板受渡し経路36の基板受渡し位置36a(各処理装置A〜Fの基板仮置き装置Hと対向する位置)に停止していた場合であっても、後続する基板搬送台車M6'が本線経路1を走行することにより、先行する基板搬送台車M6 を追い越すことが可能である。これにより、各処理装置A〜Fにおける処理時間に差がある場合であって、処理時間の短い後工程の処理装置A〜Fに処理済基板Wを搬送する必要があるときであっても、基板Wが載置されていない基板搬送台車M6 が、作業中の基板搬送台車M6 を追い越して後工程の処理装置A〜Fにまで移動させることができる。また、各処理装置A〜Fによって処理された処理済基板Wの抜取り検査をするために、パレットPから1枚だけ基板Wを抜き取って、そのまま検査装置Eに搬送させることも容易である。
第4実施例の基板搬送装置S4 について説明する。図14に示されるように、第4実施例の基板搬送装置S4 の走行軌道L3 は、第3実施例の基板搬送装置S3 における本線経路1の外側に、各基板受渡し経路36の基板受渡し部36aを接続する周回経路37を設けた形態である。本実施例の場合、周回経路37は、本線経路1と略相似形である。第4実施例の基板搬送装置S4 の場合、基板搬送台車M6 は、本線経路1と周回経路37のいずれをも走行できると共に、基板受渡し経路36を走行して本線経路1又は周回経路37に移動することができる。これにより、基板Wが載置された基板搬送台車M6 と、基板Wが載置されていない基板搬送台車M6 とを同時に周回走行させることができ、各基板搬送台車M6 の走行制御を容易に行うことができる。
第5実施例の基板搬送装置S5 について説明する。図15に示されるように、第5実施例の基板搬送装置S5 は、第4実施例の基板搬送装置S4 における本線経路1の内側に基板Wの一時保管装置Qを配設した場合である。該一時保管装置Qは、多数枚の基板Wを収容可能にして配設された複数基(本実施例の場合、6基)の保管棚38と、各保管棚38に基板Wを搬入出させるためのバイパス搬送車39とから構成されている。前記各保管棚38は、例えば、第2実施例の基板搬送装置S2 を構成するパレットPとほぼ同一構成のものであり、各処理装置A〜Fの直下流側において、本線経路1を走行する基板搬送台車M6 との間で基板Wの受渡しができるように配置されている。また、各保管棚38の内側には、バイパス搬送路41が設けられていて、前記バイパス搬送車39は、バイパス搬送路41に案内されて走行可能である。各保管棚38に一時的に収容された基板Wは、基板搬送台車M6 又はバイパス搬送車39により、他の保管棚38に移送される。
第5実施例の基板搬送装置S5 の場合、基板仮置き装置HのパレットPだけでなく、各保管棚38によっても基板Wを一時保管できると共に、基板Wを、基板搬送台車M6 だけでなくバイパス搬送車39によっても他の処理装置A〜Fに搬送することができる。これにより、所定の処理が終了した基板Wを、後工程の処理装置A〜Fの故障や保守点検等により、後工程に搬送することができなくなっても、当該基板Wを一時保管装置Qの各保管棚38に一時保管させることができるため、処理途中の基板Wをそのままの状態(例えば、処理装置A〜Fに収容させたままの状態)で滞留させなくても済む。この結果、多数枚の基板Wの処理を効率的に行うことができる。
上記した各実施例の基板搬送装置S1 〜S5 では、走行軌道L1 〜L3 の周囲に各処理装置A〜Fが配設されている。このため、各基板搬送装置S1 〜S5 が設置されるクリーンルームの敷地面積を少なくすることができるという利点がある。しかし、前記走行軌道L1 〜L3 が周回形状でなく、例えば一直線形状であっても構わない。
上記した各実施例では、基板搬送装置S1 〜S5 を半導体製造装置に配設した場合について説明した。しかし、前記基板搬送装置S1 〜S5 を液晶基板製造装置に配設しても構わない。
第1実施例の基板搬送装置S1 の全体平面図である。 基板搬送台車M1 と基板受渡し装置G1 の正面図である。 (イ)は図2の要部の正面図であり、(ロ)は(イ)の平面図である。 (イ)は基板搬送台車M2 と基板受渡し装置G1 の要部の正面図であり、(ロ)は(イ)の平面図である。 (イ)は基板搬送台車M3 と基板受渡し装置G2 の要部の正面図であり、(ロ)は(イ)の平面図である。 (イ)は基板搬送台車M4 と基板受渡し装置G2 の要部の正面図であり、(ロ)は(イ)の平面図である。 (イ)は基板搬送台車M5 と基板受渡し装置G3 の要部の正面図であり、(ロ)は(イ)の平面図である。 処理途中の基板Wが枚葉処理、及びバッチ処理により正常に処理されている場合の基板Wの流れを示す模式的なタイムチャートである。 本発明に係る枚葉処理とバッチ処理との時間に対する基板Wの処理枚数の関係を示す図である。 第2実施例の基板搬送装置S2 が配設された半導体製造装置の全体平面図である。 基板搬送台車M6 と基板受渡し装置G4 の正面図である。 第2実施例の基板搬送装置S2 における基板搬送台車M6 の待ち時間Tw'を示す模式的なタイムチャートである。 第3実施例の基板搬送装置S3 の全体平面図である。 第4実施例の基板搬送装置S4 の全体平面図である。 第5実施例の基板搬送装置S5 の全体平面図である。 基板Wに半導体素子が成形される工程を示す図である。 従来のベイ方式による半導体製造装置の全体平面図である。
符号の説明
A:洗浄装置(処理装置)
B:CVD装置(処理装置)
C:フォト装置(処理装置)
D:エッチング装置(処理装置)
E:検査装置(処理装置)
F:リペア装置(処理装置)
1 〜G4 :基板受渡し装置
H:基板仮置き装置
1 〜L3 :走行軌道
1 〜M6 :基板搬送台車
Q:一時保管装置
1 〜S5 :基板搬送装置
W:基板
1:本線経路
36:基板受渡し経路
37:周回経路

Claims (6)

  1. 多数工程を順次経て基板に半導体素子を成形する半導体製造装置又は液晶基板製造装置において、各工程の処理を行うために工程順に配置された多数の処理装置から成る処理装置群に沿って前記基板を搬送する方法であって、
    各処理装置と基板搬送台車との間に配設された基板受渡し装置によって、前記基板搬送台車で1枚ずつ搬送される基板を各処理装置に受け渡し、各処理装置で処理された基板を前記基板受渡し装置によって基板搬送台車に受け渡して後工程の処理装置に搬送することを特徴とする基板搬送方法。
  2. 多数工程を順次経て基板に半導体素子を成形する半導体製造装置又は液晶基板製造装置において、各工程の処理を行うために工程順に配置された多数の処理装置から成る処理装置群に沿って前記基板を搬送する装置であって、
    各処理装置の配列方向に沿って配設され、基板を1枚ずつ搬送するための基板搬送台車と、
    前記基板搬送台車の走行軌道と各処理装置との間に配設され、両者の間で基板の受渡しを行うための基板受渡し装置とを備え、
    前記各処理装置で処理された基板を、前記基板搬送台車によって後工程の処理装置に搬送することを特徴とする基板搬送装置。
  3. 前記基板搬送台車の走行軌道と前記基板受渡し装置との間には、受け渡される基板を仮置きするための基板仮置き装置が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記走行軌道における各処理装置と対応する部分には、走行軌道の本線経路から分岐して、各処理装置と対向した後、再び本線経路に合流する基板受渡し経路が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の基板搬送装置。
  5. 前記本線経路の外側には、前記各基板受渡し経路を接続する周回経路が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の基板搬送装置。
  6. 前記走行軌道の内側には、基板を一時保管するための一時保管装置が設けられていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の基板搬送装置。
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