JP2006195945A - 電子装置及びそのピーク電力制御方法 - Google Patents

電子装置及びそのピーク電力制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006195945A
JP2006195945A JP2005081765A JP2005081765A JP2006195945A JP 2006195945 A JP2006195945 A JP 2006195945A JP 2005081765 A JP2005081765 A JP 2005081765A JP 2005081765 A JP2005081765 A JP 2005081765A JP 2006195945 A JP2006195945 A JP 2006195945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peak power
management unit
request
power management
power consumption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005081765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006195945A5 (ja
Inventor
Ryuji Fuchigami
竜司 渕上
Toshihiro Ishikawa
利広 石川
Takashi Nishitoba
貴 西鳥羽
Takayuki Sasaki
孝幸 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005081765A priority Critical patent/JP2006195945A/ja
Priority to US11/792,719 priority patent/US7856568B2/en
Priority to EP05814645A priority patent/EP1825348A2/en
Priority to PCT/JP2005/022720 priority patent/WO2006064743A2/en
Publication of JP2006195945A publication Critical patent/JP2006195945A/ja
Publication of JP2006195945A5 publication Critical patent/JP2006195945A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/50Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU]
    • G06F9/5005Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] to service a request
    • G06F9/5011Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] to service a request the resources being hardware resources other than CPUs, Servers and Terminals
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • G06F1/3234Power saving characterised by the action undertaken
    • G06F1/329Power saving characterised by the action undertaken by task scheduling
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/50Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU]
    • G06F9/5094Allocation of resources, e.g. of the central processing unit [CPU] where the allocation takes into account power or heat criteria
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Abstract

【課題】 複数のプロセッサと複数のデバイスを備える電子装置のピーク電力を制御し、最新の情報でデバイスを動作させうる電力管理技術を提供する。
【解決手段】 電子装置200は、プロセッサ20〜22、デバイス30〜33、及び、総消費電力を格納する電力記憶部11と、保留された利用要求を格納する保留要求記憶部12とを有するピーク電力管理部10を備える。プロセッサ20〜22が、デバイス30〜33の利用要求をピーク電力管理部10に対して発行する。ピーク電力管理部10は、新しいデバイスが動作しても、総消費電力が規定値以内の場合、プロセッサにデバイスの利用許可通知を発行し、プロセッサは、その時点でデバイスの動作内容を設定する。総消費電力が規定値を超える場合、利用要求を保留して保留要求記憶部12に格納する。この結果、ピーク電力を制御し、常に最新の情報でデバイスを動作させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサとスレーブデバイスとして動作する複数のデバイスを備える電子装置において、そのピーク電力を制御する技術に関するものである。
近年広く利用されている電池駆動の情報端末等においては、装置全体が消費する最大ピーク電力が電池の容量設計の観点から重要である。このために、装置内の各種の周辺デバイスの同時使用を禁止して、最大ピーク電力を抑制する技術が開発されている。例えば、特許文献1は、プロセッサから周辺デバイスに対する動作要求をキューイングするブロックを設け、周辺デバイスの電力消費の総和が一定値を超えないように制御する技術を開示している。
図14は、従来の消費電力管理装置のブロック図である。図14は、特許文献1が開示している図4を簡易なブロック図として表示したものである。この消費電力管理装置は、プロセッサ1と、FDD、CD−ROM、HDDなどのデバイス3〜5と、電力管理部2を備える。プロセッサ1は、複数のスレッドを実行しており、それぞれのスレッドが、デバイス3〜5の利用を電力管理部2に対して要求する。電力管理部2のキュー制御プログラムは、各デバイスの消費電力を管理しており、全要求に要する消費電力の合計がシステムの電源の最大値を越えないように、許可できる要求をデバイス3〜5の制御プログラムに送る。
図15は、従来の消費電力管理装置の制御シーケンス図である。図15に示す制御シーケンス図にしたがって、図14に示す従来の消費電力管理装置における消費電力の方法を詳しく説明する。
プロセッサ1が、デバイス3の動作内容を決定して、時刻T1に利用要求を電力管理部2に送る。すると、電力管理部2は、プロセッサ1が送ってきた利用要求を待ち行列にキューイングする。その利用要求がキューイングの先頭になると、電力管理部2は、要求されたデバイス3も含め、実行中の全デバイスの消費電力の合計がシステムの電源の最大値を越えないことを確認して、時刻T2に要求をデバイス3に送る。デバイス3は、送られてきた要求を受けて所定の動作を行う。デバイス3は、動作が完了すると、時刻T3に動作の完了通知を電力管理部2に送る。電力管理部2は、時刻T4に利用完了通知をプロセッサ1に送る。
以上説明したように、従来の消費電力管理装置は、周辺デバイスの利用にあたって、最大消費電力をシステムの電源の最大値を越えないように制御している。しかしながら、従来の構成では、図15に示したように、デバイス利用要求を発行したプロセッサ1は、電力管理部2において要求が待ち行列にキューイングされている時間の大小を把握できない。したがって、キューイング中に、デバイス3に送るべきデータが更新されたり、キャンセルが発生したりした場合でも、すでに送っている古い情報でデバイスが動作してしまうという問題がある。また、プロセッサ1は、デバイス3での動作が完了して完了通知を受け取るまで、デバイス利用要求がどのような状態になっているかを把握できない。さらには、複数のデバイス3〜デバイス5の利用にあたって、利用の優先順位を付けることができない。
特開平9−237138号公報
そこで本発明は、複数のプロセッサと複数のデバイスを備える電子装置において、そのピーク電力を制御し、常に最新の情報でデバイスを動作させることのできる電力管理技術を提供することを目的とする。
請求項1記載の電子装置は、マスタデバイスとして動作し、複数のスレッドを処理するプロセッサと、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、ピーク電力を管理するピーク電力管理部とを備え、プロセッサは、複数のスレッドの処理にあたって、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するデバイス利用要求をピーク電力管理部に対して発行し、ピーク電力管理部は、デバイス利用要求を受信すると、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、プロセッサに対して、デバイス利用要求を許可する利用許可通知を発行する。
この構成によれば、プロセッサがスレッドの処理にあたって、デバイスの利用要求を出すと、ピーク電力管理部は、そのデバイスが動作しても全消費電力が所定の値以下の場合のみ、デバイスの利用を許可するので、ピーク電力が許容値を超えることがない。
請求項2記載の電子装置は、マスタデバイスとして動作し、複数のスレッドを処理するプロセッサと、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、ピーク電力を管理するピーク電力管理部とを備え、プロセッサは、複数のスレッドの処理にあたって、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するデバイス利用要求をピーク電力管理部に対して発行し、ピーク電力管理部は、デバイス利用要求を受信すると、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、プロセッサに対して、デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行し、プロセッサは、デバイス利用許可通知を受信すると、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作設定を行う。
この構成によれば、プロセッサがスレッドの処理にあたって、デバイスの利用要求を出すと、ピーク電力管理部は、そのデバイスが動作しても全消費電力が所定の値以下の場合のみ、デバイスの利用を許可するので、ピーク電力が許容値を超えることがない。さらに、プロセッサは、デバイス利用許可通知を受信してから、デバイスの動作設定を行うことができるので、デバイスを常に最新の情報で動作させることができる。
請求項3記載の電子装置は、マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサと、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、ピーク電力を管理するピーク電力管理部とを備え、ピーク電力管理部は、現在の消費電力に関する電力情報を格納する電力記憶部と、複数のプロセッサからの複数のデバイスに対するデバイス利用要求を保留して格納する保留要求記憶部とを有し、複数のプロセッサは、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、ピーク電力管理部に対して、デバイス利用要求を発行し、ピーク電力管理部は、デバイス利用要求を受信すると、電力記憶部に格納されている電力情報を参照し、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、デバイス利用要求を発行したプロセッサに対して、デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行し、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、デバイス利用要求を保留して保留要求記憶部に格納する。
この構成によれば、マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサが、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスを利用する場合に、あるプロセッサがスレッドの処理にあたって、あるデバイスの利用要求を出すと、ピーク電力管理部は、そのデバイスが動作しても全消費電力が所定の値以下の場合のみ、そのデバイスの利用を許可するので、ピーク電力が許容値を超えることがない。さらに、そのデバイスが動作すると全消費電力が所定の値を超える場合は、デバイス利用要求を保留して保留要求記憶部に格納する。こうすることによって、格納した保留要求は、他のデバイスが動作完了して、全消費電力に余裕ができて、デバイス利用の可否を改めて判定する時に利用できる。
請求項4記載の電子装置では、ピーク電力管理部は、複数のデバイスの内のいずれかが動作完了すると、保留要求記憶部に格納されているデバイス利用要求について、格納された順序が古いものから、デバイス利用の可否を判定する。
この構成によれば、保留されたデバイス利用要求を、保留要求記憶部に格納された順序が古いものから、デバイス利用の可否を判定することができる。
請求項5記載の電子装置では、ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、複数のプロセッサは、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求をピーク電力管理部に対して発行し、ピーク電力管理部は、優先度比較部において、デバイス利用要求が発行されたデバイスのデバイス利用優先度と動作中のデバイスのデバイス利用優先度とを比較し、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスの動作を中断して、デバイス利用許可通知を発行する。
この構成によれば、優先度の高いデバイス利用要求が生じた場合に、優先度の低いデバイスの利用を一時的に中断して、優先度の高いデバイスが動作しても全消費電力が所定の値以下になる条件で、優先度の高いデバイス利用要求を実行することができる。
請求項6記載の電子装置では、ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、複数のプロセッサは、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求をピーク電力管理部に対して発行し、ピーク電力管理部は、優先度比較部において、デバイス利用要求が発行されたデバイスのデバイス利用優先度と動作中のデバイスのデバイス利用優先度とを比較し、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスの消費電力を低減して、デバイス利用許可通知を発行する。
請求項7記載の電子装置では、ピーク電力管理部は、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスのクロック周波数と電源電圧の内の少なくとも1つを低減する。
これらの構成によれば、優先度の高いデバイス利用要求が生じた場合に、優先度の低いデバイスの消費電力を低減して、優先度の高いデバイスが動作しても全消費電力が所定の値以下になる条件で、優先度の高いデバイス利用要求を実行することができる。優先度の低いデバイスの消費電力の低減は、そのデバイスのクロック周波数あるいは電源電圧を低減することで実現する。
請求項8記載の電子装置では、ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、複数のプロセッサは、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求をピーク電力管理部に対して発行し、ピーク電力管理部は、優先度比較部において、デバイス利用要求が発行されたデバイスのデバイス利用優先度と動作中のデバイスのデバイス利用優先度とを比較し、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスの消費電力を増加させる。
請求項9記載の電子装置では、ピーク電力管理部は、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスのクロック周波数と電源電圧の内の少なくとも1つを増大させる。
これらの構成によれば、優先度の高いデバイス利用要求が生じた場合に、優先度の低いデバイスのクロック周波数あるいは電源電圧を高くして、消費電力を増大しつつも、優先度の低いデバイスの処理をできるだけ早く完了させて、そのデバイスを開放することにより、優先度の高いデバイスに必要な消費電力を確保する。その結果、優先度の高いデバイスが動作しても全消費電力が所定の値以下になる条件で、優先度の高いデバイス利用要求をできるだけ早く実行することができる。
請求項10記載の電子装置では、ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、複数のプロセッサは、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求をピーク電力管理部に対して発行し、ピーク電力管理部は、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、デバイス利用要求を保留して保留要求記憶部に格納し、複数のデバイスの内のいずれかが動作完了すると、保留要求記憶部に格納されているデバイス利用要求について、デバイス利用優先度の高いものから、デバイス利用の可否を判定する。
この構成によれば、保留されたデバイス利用要求を、優先度の高いデバイス利用要求から順番に、デバイス利用の可否を判定することができる。
請求項11記載の電子装置では、ピーク電力管理部は、消費電力のピーク値を検出するピーク電力検出部をさらに有し、ピーク電力検出部は、消費電力のピーク値を検出するたびに、電力記憶部に格納されている電力情報を更新する。
この構成によれば、ピーク電力管理部は、電子装置が消費するピーク電力を常に把握できる。
請求項15記載の電子装置は、マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサと、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、ピーク電力を管理するピーク電力管理部と、デバイスの消費電力を計測する電力計測部を備え、ピーク電力管理部は、複数のプロセッサからの複数のデバイスに対するデバイス利用要求を保留して格納する保留要求記憶部を有し、複数のプロセッサは、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、ピーク電力管理部に対して、デバイス利用要求を発行し、ピーク電力管理部は、デバイス利用要求を受信すると、電力計測部から現在の電力値を参照し、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、デバイス利用要求を発行したプロセッサに対して、デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行し、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、デバイス利用要求を保留して保留要求記憶部に格納する。
この構成により、電力計測部でリアルタイムに計測される電力値を基準として、利用要求を出力したデバイスに対する利用許可が判断される。リアルタイムに計測される電力値が基準とされるため、細かな電力制御が実現される。
請求項18記載の電子装置は、マスタデバイスとして動作し、複数のスレッドを処理するプロセッサと、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、ピーク電力を管理するピーク電力管理部と、残量管理部を備えたバッテリー装置とを備え、プロセッサは、複数のスレッドの処理にあたって、複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するデバイス利用要求をピーク電力管理部に対して発行し、ピーク電力管理部は、デバイス利用要求を受信すると、デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が、バッテリー装置の備える残量管理部のバッテリー残量から計算される所定の値以下の場合は、プロセッサに対して、デバイス利用要求を許可する利用許可通知を発行する。
この構成により、電子装置に電力を供給するバッテリー残量を基準として、利用要求を出力したデバイスに対する利用許可が判断される。実際の電力供給源であるバッテリーの残量が基準とされることで、最適な電力制御が実現される。
本発明によれば、複数のプロセッサと複数のデバイスを備える電子装置において、そのピーク電力を制御し、常に最新の情報でデバイスを動作させることのできる電力管理技術を提供できる。
次に、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電子装置100のブロック図である。本形態の電子装置100は、プロセッサ20、デバイス30、31、32、及び、ピーク電力管理部10を備える。プロセッサ20は、複数のスレッドを処理している。以下に本形態の電子装置100の動作を説明する。
図2は、本発明の実施の形態1における電子装置100の制御シーケンス図である。同図において縦軸は、上から下に向かって経過する時間を表している。
今、プロセッサ20がスレッドA、B、Cを処理していると仮定する。プロセッサ20がスレッドAの処理のために、時刻T1において、デバイス30の利用要求をピーク電力管理部10に対して発行したとする。
ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用要求を受信すると、新たにデバイス30が動作しても、全消費電力は所定の値以内かどうかを判定する。判定結果が「全消費電力は所定の値以内」の時は、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20に対して、直ちに、利用許可通知を発行する。しかし、判定結果が「全消費電力は所定の値を超える」の時は、ピーク電力管理部10は、デバイス30の利用要求を一旦保留する。そして、他のデバイスが動作を完了して全消費電力が低減し、新たにデバイス30が動作しても全消費電力が所定の値以内であると判断されると、時刻T2において、プロセッサ20に対して、利用許可通知を発行する。
プロセッサ20は、利用許可通知を受信すると、スレッドAの処理にあたって、デバイス30のその時点での動作内容を決定し、時刻T3において、デバイス30の動作を設定する。
デバイス30は、プロセッサ20が設定した動作内容にしたがって、動作を行う。デバイス30は、動作が完了すると、時刻T4において、完了通知をプロセッサ20に対して発行する。
プロセッサ20は、デバイス30から完了通知を受信すると、時刻T5において、ピーク電力管理部10に、デバイス30の利用完了通知を発行する。
以上が、本形態の電子装置100のピーク電力を制御するシーケンスである。これを、従来の技術として説明した図15と比較する。すなわち、従来技術では、デバイス3の動作内容は、デバイス3の利用要求を発行した時点で決定されていたのに比べ、本形態の電子装置100では、ピーク電力管理部10は、デバイス30の利用許可通知をプロセッサ20に送り、プロセッサ20は、デバイス30の利用許可通知を受信した時点における最新の情報で、デバイス30の動作内容を決定し、動作設定を行うことができる。
図3は、本発明の実施の形態1におけるピーク電力管理の例示図である。図3にしたがって、ピーク電力管理部10が行うピーク電力管理の経過例を説明する。
図3に示す例示図では、電子装置100において、プロセッサ20は、スレッドA、B、Cを処理している。デバイス30の最大消費電力は200mW、デバイス31の最大消費電力は300mW、デバイス32の最大消費電力は400mW、電子装置100がデバイス30〜32に同時に供給できる最大ピーク消費電力(最大利用可能電力)は、500mWであると仮定している。
シーケンス1において、プロセッサ20は、スレッドAの処理のためにデバイス30の利用要求をピーク電力管理部10に対して発行する。
シーケンス2において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からの要求を受けて、新たなデバイス30の消費電力200mWが許可できるかどうかを判定する。この場合、ピーク電力管理部10は、現在使用されている消費電力はなく、新たなデバイス30の消費電力200mWは、最大利用可能電力の500mW以内であると判定して、プロセッサ20にデバイス30の利用許可通知を発行する。
シーケンス3において、プロセッサ20は、ピーク電力管理部10からの利用許可通知を受け取り、スレッドAの処理にあたって、その時に最新動作内容でデバイス30の利用を開始する。すると、デバイス30は、動作中となる。(図3では、デバイスが動作中の区間は、斜線で示されている。)
シーケンス4において、プロセッサ20は、スレッドBの処理のためにデバイス31の利用要求をピーク電力管理部10に対して発行する。
シーケンス5において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からの要求を受けて、新たなデバイス31の消費電力300mWが許可できるかどうかを判定する。この場合、ピーク電力管理部10は、現在使用されている消費電力200mWに、新たなデバイス31の消費電力300mWを追加した総消費電力500mWは、最大利用可能電力の500mW以内であると判定して、プロセッサ20にデバイス31の利用許可通知を発行する。
シーケンス6において、プロセッサ20は、ピーク電力管理部10からの利用許可通知を受け取り、スレッドBの処理にあたって、その時に最新動作内容でデバイス31の利用を開始する。すると、デバイス31は、動作中となる。
シーケンス7において、プロセッサ20は、スレッドCの処理のためにデバイス32の利用要求をピーク電力管理部10に対して発行する。
シーケンス8において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からの要求を受けて、新たなデバイス32の消費電力400mWが許可できるかどうかを判定する。この場合、ピーク電力管理部10は、現在使用されている消費電力500mWに、新たなデバイス32の消費電力400mWを追加した総消費電力900mWは、最大利用可能電力の500mWを超過すると判定して、プロセッサ20が発行したデバイス32の利用要求を保留する。
シーケンス9において、デバイス30の動作が完了し、デバイス30は、プロセッサ20に完了通知を発行する。プロセッサ20は、それを受けて、ピーク電力管理部10に、デバイス30の利用完了通知を発行する。
シーケンス10において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受けて、総消費電力500mWからデバイス30の消費電力200mWを引き、総消費電力300mWに更新する。そして、ピーク電力管理部10は、保留しているデバイス32の利用要求が許可できるかどうかを判定する。その結果、現在使用されている消費電力300mWに、新たなデバイス32の消費電力400mWを追加した総消費電力700mWは、最大利用可能電力の500mWを超過すると判定して、デバイス32の利用要求を継続して保留する。
シーケンス11において、デバイス31の動作が完了し、デバイス31は、プロセッサ20に完了通知を発行する。プロセッサ20は、それを受けて、ピーク電力管理部10に、デバイス31の利用完了通知を発行する。
シーケンス12において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス31の利用完了通知を受けて、総消費電力300mWからデバイス31の消費電力300mWを引き、総消費電力0mWに更新する。そして、ピーク電力管理部10は、保留しているデバイス32の利用要求が許可できるかどうかを判定する。その結果、現在使用されている消費電力はなく、新たなデバイス32の消費電力400mWは、最大利用可能電力の500mW以内であると判定して、プロセッサ20にデバイス32の利用許可通知を発行する。
シーケンス13において、プロセッサ20は、ピーク電力管理部10からの利用許可通知を受け取り、スレッドCの処理にあたって、その時に最新動作内容でデバイス32の利用を開始する。すると、デバイス32は、動作中となる。
シーケンス14において、デバイス32の動作が完了し、デバイス32は、プロセッサ20に完了通知を発行する。プロセッサ20は、それを受けて、ピーク電力管理部10に、デバイス32の利用完了通知を発行する。
シーケンス14において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス32の利用完了通知を受けて、総消費電力400mWからデバイス32の消費電力400mWを引き、総消費電力0mWに更新する。
以上で、ピーク電力管理部10が行う一連のピーク電力管理が終了する。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における電子装置200のブロック図である。図4において、 図1と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
本形態の電子装置200は、プロセッサ20、21、22、デバイス30、31、32、33、及び、ピーク電力管理部10を備える。プロセッサ20、21、22は、それぞれマスタデバイスとして動作し、デバイス30〜33の内いずれのデバイスでも利用できる。ピーク電力管理部10は、現在の消費電力に関する電力情報を格納する電力記憶部11と、許可できずに保留しているプロセッサからのデバイス利用要求を格納する保留要求記憶部12とを有する。
図5は、本発明の実施の形態2におけるプロセッサ20の動作のフローチャートである。図5に従って、本形態の電子装置200のプロセッサの動作を説明する。
ステップS10において処理が開始されると、ステップS11において、プロセッサ20〜22の内のいずれか(例えば、プロセッサ20)が、デバイス30〜33の内いずれか(例えば、デバイス30)の利用要求を、ピーク電力管理部10に対して発行する。(ステップS11の後、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用要求を受けて、デバイス30が利用可能かどうかを判定した後に、デバイス30の利用許可通知をプロセッサ20に対して発行する。ピーク電力管理部10の判定動作の詳細は、後述する。)
ステップS12において、プロセッサ20は、デバイス30の利用許可通知を受信する。
ステップS13において、プロセッサ20は、その時点でのデバイス30の動作内容を決定し、デバイス30の動作設定を行う。(ステップS13の後、デバイス30は、動作を開始し、動作が完了すると、動作完了通知をプロセッサ20に対して発行する。)
ステップS14において、プロセッサ20は、デバイス30から動作完了通知を受信する。
ステップS15において、プロセッサ20は、ピーク電力管理部10に、デバイス30の利用完了通知を発行し、ステップS16において、当該処理を終了する。
(ステップS15の後、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受けて、保留している利用要求の処理を行う。その詳細は、後述する。)
図6は、本発明の実施の形態2におけるピーク電力管理部10の動作のフローチャートである。図6に示すフローチャートは、上述した図5のステップS11における、プロセッサ20からデバイス30の利用要求を受けた後のピーク電力管理部10の動作を示す。
図6に示すステップS20において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20から、デバイス30の利用要求の通知を受信する。
ステップS21において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納している現在の総消費電力を参照して、要求されたデバイス30の消費電力を新たに加算しても、総消費電力は、所定の規定値、すなわち、最大利用可能電力を超えないかどうかを判定する。判定結果が、「Yes」(総消費電力は所定の規定値を超えない)ならば、制御は、ステップS22に進み、「No」(総消費電力は所定の規定値を超える)ならば、制御は、ステップS24に進む。
ステップS22において、ピーク電力管理部10は、現在の総消費電力に、デバイス30の消費電力を加算し、更新した総消費電力を電力記憶部11に格納する。
ステップS23において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20に対して、デバイス30の利用許可通知を発行し、ステップS25に進んで、処理を終了する。
一方、ステップS24では、ピーク電力管理部10は、ステップS21での判定結果が「No」であることを受けて、プロセッサ20からのデバイス30の利用要求を保留し、保留要求として保留要求記憶部12に格納して、ステップS25に進み、処理を終了する。
図7は、本発明の実施の形態2におけるピーク電力管理部10の動作のフローチャートである。図7に示したフローチャートは、上述した図5のステップS15における、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受けた後のピーク電力管理部10の動作を示す。
図7に示すステップS30において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受信する。
ステップS31において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている現在の総消費電力から利用完了したデバイス30の消費電力を差引き、更新した総消費電力を新たに電力記憶部11に格納する。
ステップS32において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている更新された総消費電力を参照して、保留要求記憶部12に格納されている保留要求を格納順に検索し、検索された保留要求の対応デバイスを新たに動作させても、総消費電力が最大利用可能電力を超えないかどうかを判定する。判定結果が、「No」(総消費電力が最大利用可能電力を超える)ならば、制御は、ステップS33に進んで処理を終了し、「Yes」(総消費電力が最大利用可能電力を超ない)ならば、制御は、ステップS34に進む。
ステップS34において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている現在の総消費電力に、新たに利用可能となるデバイスの消費電力を加算して、更新した総消費電力を電力記憶部11に格納する。
ステップS35において、ピーク電力管理部10は、新たに利用可能となるデバイスの保留要求を保留要求記憶部12から削除する。
ステップS36において、ピーク電力管理部10は、新たに利用可能となるデバイスの利用要求を発行したプロセッサに、当該デバイスの利用可能通知を発行する。
そして、ステップS32に戻り、ピーク電力管理部10は、更新した総消費電力の下でさらに利用可能となるデバイスの保留要求はないかを調べる。
以上説明したように、本形態の電子装置200によれば、複数プロセッサ及び、複数デバイスの構成において、装置全体のピーク電力を常に規定値以下に制限して、各デバイスを動作させることが可能になる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における電子装置300のブロック図である。図8において、 図1又は図4と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
本形態の電子装置300は、プロセッサ20、21、22、デバイス30、31、32、33、及び、ピーク電力管理部10を備える。プロセッサ20、21、22は、それぞれマスタデバイスとして動作し、デバイス30〜33の内いずれのデバイスでも利用できる。ピーク電力管理部10は、電力記憶部11、保留要求記憶部12、及び、優先度比較部13を有する。優先度比較部13は、デバイスの利用要求通知に付加された優先度情報に基づいて、保留要求の検索順序を決定する。
本形態の電子装置300では、プロセッサ20〜22は、デバイス30〜33のいずれかのデバイスの利用要求を行う時に、そのデバイスの利用優先度を示す優先度情報を付加した利用要求通知をピーク電力管理部10に対して発行する。ピーク電力管理部10は、優先度情報が付加された利用要求通知を基に、保留されている利用要求を管理する。
本形態の電子装置300は、本発明の実施の形態2の電子装置200と比較して、保留された利用要求の処理の仕方が異なるが、その他の処理の仕方は、同じである。
すなわち、本形態の電子装置300は、図5に示すフローチャートに従って、本発明の実施の形態2の電子装置200と同様な動作をする。ただし、プロセッサ20〜22が発行するデバイス30〜33の利用要求には、利用するデバイスの利用優先度を示す優先度情報を付加されている。
また、プロセッサ20〜22からデバイス30〜33の利用要求を受けた後、ピーク電力管理部10は、図6に示すフローチャートに従って、本発明の実施の形態2のピーク電力管理部10と同様な動作をして、プロセッサ20〜22からのデバイス利用要求を処理する。
本形態の電子装置300の特徴は、保留された利用要求の処理の仕方に有る。以下に本形態の電子装置300の特徴的な動作を、優先度比較部13の動作を中心に説明する。
図9は、本発明の実施の形態3におけるピーク電力管理部10の動作のフローチャートである。図9に示したフローチャートは、上述した図5のステップS15における、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受けた後のピーク電力管理部10の動作を示す。
図9に示すステップS40において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受信する。
ステップS41において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている現在の総消費電力から利用完了したデバイス30の消費電力を差引き、更新した総消費電力を電力記憶部11に格納する。
ステップS42において、ピーク電力管理部10は、指定優先度を最高に設定する。
ステップS43において、ピーク電力管理部10は、保留要求記憶部12を参照して、指定優先度(この場合は最高優先度)を持つ保留要求は存在するかどうかを判定する。判定結果が、「No」(存在しない)ならば、制御は、ステップS44に進み、「Yes」(存在する)ならば、制御は、ステップS46に進む。
ステップS44において、優先度比較部13は、指定優先度が最低の優先度かどうかを判定する。優先度比較部13の判定結果が「Yes」(指定優先度は最低の優先度である)ならば、制御は、ステップS45に進み、処理を終了する。優先度比較部13の判定結果が「No」(指定優先度は最低の優先度でない)ならば、制御は、ステップS50に進む。
ステップS46において、ピーク電力管理部10は、保留要求記憶部12に格納されている指定優先度を持つ保留要求のデバイスが利用可能であるかどうかを判定する。すなわち、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている現在の総消費電力を参照して、指定優先度を持つ保留要求のデバイスを動作させても、総消費電力が最大利用可能電力を超えないかどうかを判定する。判定結果が、「No」(総消費電力が最大利用可能電力を超える)ならば、制御は、ステップS50に進み、「Yes」(総消費電力が最大利用可能電力を超えない)ならば、制御は、ステップS47に進む。
ステップS47において、ピーク電力管理部10は、新たに動作可能となる当該のデバイスの消費電力を現在の総消費電力に加算して、更新した総消費電力を電力記憶部11に格納する。
ステップS48において、ピーク電力管理部10は、新たに動作可能となるデバイスの保留要求を保留要求記憶部12から削除する。
ステップS49において、ピーク電力管理部10は、新たに動作可能となるデバイスの利用要求を発行したプロセッサに対して、当該デバイスの利用許可通知を発行する。
ステップS50において、ピーク電力管理部10は、指定優先度を1つ下げて、制御をステップS43に戻し、ステップS43からステップS50までの処理を繰返す。
この結果、ピーク電力管理部10は、ステップS40において受信したデバイス利用完了通知に伴って生じた、消費電力の余裕がすべて利用尽くされるまで、デバイス利用の優先度が高い順に利用可能なデバイスを検索する。
以上説明したように、本形態の電子装置300によれば、複数プロセッサ及び、複数デバイスの構成において、装置全体のピーク電力を常に規定値以下に制限し、かつ、優先度が高いデバイスを優先的に利用することが可能になる。
この結果、最高優先度のデバイス利用要求に対して当該デバイスが利用できるまでの最大待ち時間は、ピーク電力の規定値、すなわち、最大利用可能電力に従って、一意に特定可能となる。続けて、2番目に高優先度のデバイス利用要求に対する最大待ち時間は、最高優先度のデバイス利用要求に対する待ち時間と最高優先度のデバイス利用要求を実行するデバイス制御時間とによって一意に定まる。同様に、3番目、4番目の優先度のデバイス利用要求に対する最大待ち時間も一意に定まっていくため、電子装置300のリアルタイム性が保証されることになる。
なお、本形態の電子装置300では、優先度比較をデバイス利用完了通知の受信時に行っているが、デバイス利用要求を保留する際に、優先度比較部13が保留要求の優先度をソーティングして保持しておいても良い。これは、ソフトウェアによってピーク電力管理部10を構成する場合、一般的な優先度付きキューとして実装することに相当する。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4における電子装置400のブロック図である。図10において、 図1又は図8と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
本形態の電子装置400は、プロセッサ20、21、22、デバイス30、31、32、33、ピーク電力管理部10、及び、電力制御部40を備える。ピーク電力管理部10は、電力記憶部11、保留要求記憶部12、及び、優先度比較部13を有する。
電力制御部40は、ピーク電力管理部10からの指令により、デバイス30〜33の消費電力を制御する。すなわち、電力制御部40は、デバイス30〜33のそれぞれに供給されるクロック周波数、電圧、電流の内の1つ以上を制御して、消費電力を制御する。
本形態の電子装置400では、プロセッサ20〜22は、デバイス30〜33のいずれかのデバイスの利用に先立って、そのデバイスの利用優先度を示す優先度情報を付加した利用要求通知をピーク電力管理部10に対して発行する。ピーク電力管理部10は、優先度情報が付加された利用要求通知を基に、利用要求を管理する。
今、プロセッサ20〜22の内のいずれか(例えば、プロセッサ20)が、デバイス30〜33の内いずれか(例えば、デバイス30)の利用要求を、ピーク電力管理部10に対して発行したとする。
すると、ピーク電力管理部10は、図11のフローチャートにしたがって、電子装置400のピーク電力を管理する。すなわち、図11は、本発明の実施の形態4におけるピーク電力管理部10の動作のフローチャートである。以下に、図11のフローチャートにしたがって、本形態のピーク電力管理部10の動作を説明する。
ステップS60において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からのデバイス30に対する利用要求を受け付ける。
ステップS61において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納している現在の総消費電力を参照して、要求されたデバイス30の消費電力を新たに加算しても、総消費電力は、所定の規定値、すなわち、最大利用可能電力を超えないかどうかを判定する。判定結果が、「Yes」(総消費電力は所定の規定値を超えない)ならば、制御は、ステップS62に進み、「No」(総消費電力は所定の規定値を超える)ならば、制御は、ステップS64に進む。
ステップS62において、ピーク電力管理部10は、現在の総消費電力に、デバイス30の消費電力を加算し、更新した総消費電力を電力記憶部11に格納する。
ステップS63において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20に対して、デバイス30の利用許可通知を発行し、ステップS69に進んで、処理を終了する。
一方、ステップS64では、ピーク電力管理部10は、ステップS61での判定結果が「No」であることを受けて、デバイス30の利用要求に付加されている優先度情報を参照し、優先度比較部13において、現在動作中のデバイスに、デバイス30に与えられている優先度よりも低い優先度で許可されたものがないかどうかを判定する。判定結果が「Yes」(低い優先度で許可されたデバイスがある)の時は、制御は、ステップS65に進み、判定の結果が「No」(低い優先度で許可されたデバイスはない)の時は、制御は、ステップS68に進む。 ステップS65において、ピーク電力管理部10は、優先度比較部13において、低い優先度で許可されたデバイスは、すでに電力低減をしたデバイスかどうかを判定する。判定結果が「Yes」(電力低減をしたデバイスである)の時は、制御は、ステップS68に進み、判定の結果が「No」(電力低減をしたデバイスではない)の時は、制御は、ステップS66に進む。
ステップS66において、ピーク電力管理部10は、電力制御部40に信号を送り、低い優先度で許可されたデバイスの消費電力を低下させる。
ステップS67では、ピーク電力管理部10は、ステップS66において電力制御部40が低い優先度で許可されたデバイスに対して低下させた消費電力分を現在の総消費電力から減じて、更新した総消費電力を電力記憶部11に格納する。そして、制御は、再びステップS61に戻る。
ステップS68において、ピーク電力管理部10は、優先度を考慮しても要求が満たされなかったデバイス30に対する利用要求を保留し、保留要求として保留要求記憶部12に格納し、ステップS69に進んで処理を終了する。
また、ステップS66において、低い優先度で許可されたデバイスの消費電力を低下した後、ステップS61に戻った場合、ピーク電力管理部10は、ステップS61において、電力記憶部11に格納されている更新された総消費電力を参照して、デバイス30に対する利用要求が満たされるかどうかを、再び判定する。判定の結果が「Yes」(総消費電力は所定の規定値以内)ならば、ピーク電力管理部10は、制御をステップS62に進め、ステップS62とステップS63の処理を行う。判定の結果が「No」(総消費電力は所定の規定値を超える)ならば、ピーク電力管理部10は、制御をステップS64に進め、さらに優先度の低い動作中のデバイスがないかを検索する。
上述したように、ステップS66において、電力制御部40は、低い優先度で許可されたデバイスの消費電力を低減する。この際、当該デバイスの消費電力を低減する一手法としてクロック周波数を低下させるため、当該デバイスは、処理速度が低下したり、場合によっては動作が停止したりして、パフォーマンス低下を来たす。しかし、この結果、装置全体の消費電力は低下するため、高優先度の利用要求のデバイスの動作を許可できるようになる。
図12は、本発明の実施の形態4におけるピーク電力管理部10の動作のフローチャートであり、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受けた後のピーク電力管理部10の動作を示す。
図12に示すステップS70において、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受信する。
ステップS71において、電力記憶部11に格納されている総消費電力から利用完了したデバイス30の消費電力を差引き、更新した総消費電力を電力記憶部11に格納する。
ステップS72において、ピーク電力管理部10は、デバイス30を動作させるために消費電力を低減しているデバイスがあるかどうかを判定する。判定結果が「No」(消費電力を低減しているデバイスはない)の場合は、制御は、ステップS75に進み、判定結果が「Yes」(消費電力を低減しているデバイがある)の場合は、制御は、ステップS73に進む。
ステップS73において、ピーク電力管理部10は、電力を低減しているデバイスの消費電力を復元するように、電力制御部40に通知する。電力制御部40は、通知を受けて、当該デバイスの消費電力を復元する。
ステップS74において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている総消費電力に復元した消費電力を加算して、更新した総消費電力として、電力記憶部11に格納し、制御をステップS75に進める。
ステップS75において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている更新された総消費電力を参照して、保留要求記憶部12に格納されている保留要求を、優先度順に検索し、保留要求されているデバイスを新たに動作させても、総消費電力が所定の規定値、すなわち、最大利用可能電力以内のものがあるかどうかを判定する。判定結果が「No」(総消費電力が所定の規定値以内のものがない)ならば、制御は、ステップS79に進んで処理を終了し、「Yes」(総消費電力が所定の規定値以内のものがある)ならば、制御は、ステップS76に進む。
ステップS76において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている総消費電力に、新たに利用可能となるデバイスの消費電力を加算して、更新した総消費電力を電力記憶部11に格納する。
ステップS77において、ピーク電力管理部10は、新たに利用可能となるデバイスの保留要求を保留要求記憶部12から削除する。
ステップS78において、ピーク電力管理部10は、新たに利用可能となるデバイスの利用要求を発行したプロセッサに、当該デバイスの利用可能通知を発行する。
そして、ステップS75に戻り、ピーク電力管理部10は、更新した総消費電力の下でさらに利用可能となるデバイスの保留要求はないかを調べる。
以上説明したように、本形態の電子装置400では、高優先度処理に利用されるデバイスは、低優先度処理のデバイスの処理速度を低下させて、処理を開始できるため、高優先度処理の最大待ち時間を減少でき、リアルタイム制約がより厳しい処理を行うことが可能となる。
なお、本形態の電子装置400では、高優先度処理のデバイスの利用完了時に、消費電力を低減したデバイスの消費電力を復元させているが、復元を行わずに装置の簡略化を図ることも可能である。
また、本形態の電子装置400では、高優先度処理のデバイスの利用を可能とするために、低優先度処理のデバイスの消費電力を低減しているが、逆に、低優先度処理のデバイスの消費電力を一時的に増大させてもよい。この場合には、クロック周波数をあげて消費電力を一時的に増大させたデバイスは、それだけ早く実行中の処理を完了することができる。その結果、高優先度処理の最大待ち時間を減少させることになる。
(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5における電子装置500のブロック図である。図13において、 図1又は図10と同様な構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
本形態の電子装置500は、プロセッサ20、21、22、デバイス30、31、32、33、ピーク電力管理部10、及び、電力制御部40を備える。プロセッサ20、21、22は、それぞれマスタデバイスとして動作し、デバイス30〜33の内いずれのデバイスでも利用できる。本形態のピーク電力管理部10は、電力記憶部11、保留要求記憶部12、及び、ピーク電力検出部14を有する。
本形態のピーク電力管理部10が有するピーク電力検出部14は、デバイス30〜33の個々の消費電力と電子装置500のその他の構成要素の消費電力を常時計測している。その計測結果は、電力記憶部11に常に保存されている。さらに、ピーク電力検出部14は、デバイス30〜33の総消費電力が最大利用可能電力を超過したことを計測した場合は、警告を発することができる。
ピーク電力検出部14が警告を発した場合、ピーク電力管理部10は、電力制御部40を介して、デバイス30〜33のいずれかのデバイスの消費電力を低減する。
このように、本形態の電子装置500は、消費電力の最大値を常に所定の値以内に制御することができる。
また、本形態の電子装置500では、ピーク電力検出部14の計測結果を外部に出力することによって、電子装置500のピーク電力の計測が可能となる。この結果を利用すれば、各デバイスのピーク電力のより詳細な見積もりが可能となり、有益な設計情報を得ることができる。
(実施の形態6)
図16は、本発明の実施の形態6における電子装置のブロック図である。
電子装置600は、プロセッサ20、21、22、デバイス30、31、32、33、ピーク電力管理部10、及び、デバイス30〜デバイス33までの消費電力値を計測する電力計測部90を備える。プロセッサ20、21、22は、それぞれマスタデバイスとして動作し、デバイス30〜33の内いずれのデバイスでも利用できる。ピーク電力管理部10は、保留要求記憶部12を有する。保留要求記憶部12は、許可できずに保留しているプロセッサからのデバイス利用要求を格納する。
実施の形態6における電子装置600は、電力記憶部11の代わりに、電力計測部90を備えている。電力計測部90は、デバイス30〜33までの消費電力を計測し、計測結果をピーク電力管理部10に通知する。このため、ピーク電力管理部10は、リアルタイムにデバイス30〜33の消費電力を認識することができる。
図17は、本発明の実施の形態6におけるプロセッサの動作フローチャートである。図17を用いて、プロセッサ20の動作を説明する。
まず、ステップS10にて処理が開始される。
次に、ステップS11にて、プロセッサ20〜22の内のいずれか(例えば、プロセッサ20)が、デバイス30〜33の内いずれか(例えば、デバイス30)の利用要求を、ピーク電力管理部10に対して発行する。このステップS11の後、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用要求を受けて、デバイス30が利用可能かどうかを判定した後に、デバイス30の利用許可通知をプロセッサ20に対して発行する。ピーク電力管理部10の判定動作の詳細は、後述する。
次いで、ステップS12にて、プロセッサ20は、デバイス30の利用許可通知を受信する。
利用許可通知を受信したプロセッサ20は、ステップS13にて、その時点でのデバイス30の動作内容を決定し、デバイス30の動作を設定する。更に、ステップS13での動作設定後、デバイス30は、動作を開始し、動作が完了すると、動作完了通知をプロセッサ20に対して発行する。
ステップS14にて、プロセッサ20は、デバイス30から動作完了通知を受信する。
動作完了通知を受信し、ステップS15にて、プロセッサ20は、ピーク電力管理部10に、デバイス30の利用完了通知を発行する。ステップS16にて、処理は終了する。
ここで、ステップS15の後、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受けて、保留している利用要求の処理を行う。その詳細は、後述する。
次に、図18を用いて、図17のステップS11の後、ピーク電力管理部10の判定動作について詳述する。
図18は、本発明の実施の形態6におけるピーク電力管理部の動作フローチャートである。図18は、図17に示されるステップS11後の、ピーク電力管理部10の判定動作のフローを示している。
まず、ステップS20にて、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20から、デバイス30の利用要求の通知を受信する。
次に、ステップS21にて、ピーク電力管理部10は、電力計測部90から受け取った現在の消費電力値に、要求されたデバイス30の消費電力値を加えた総消費電力値と、所定の電力値(例えば、最大利用可能電力)比較する。この比較では、総消費電力値が、所定の電力値を超えないかが判定される。判定結果が、「Yes」(総消費電力は所定の電力値を超えない)ならば、制御は、ステップS23に進み、「No」(総消費電力は所定の電力値を超える)ならば、制御は、ステップS24に進む。
総消費電力値が所定の電力値を超えない場合は、ステップS23にて、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20に対して、デバイス30の利用許可通知を発行する。利用許可通知の発行後、ステップS25にて、処理は終了する。
一方、総消費電力値が所定の電力値を超える場合は、ステップS24にて、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20に対してデバイス30の利用要求を保留させる。保留させた利用要求は、保留要求記憶部12に格納される。
次に、図19を用いて、図17に示されるステップS15における、ピーク電力管理部10の動作について説明する。
図19は、本発明の実施の形態6におけるピーク電力管理部の動作フローチャートである。
まず、ステップS30にて、ピーク電力管理部10は、プロセッサ20からデバイス30の利用完了通知を受信する。
次に、ステップS31にて、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている現在の総消費電力値から、利用終了したデバイス30の消費電力値を差引き、更新した総消費電力値を新たに電力記憶部11に格納する。
ステップS32において、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている更新された総消費電力値を参照して、保留要求記憶部12に格納されている保留要求を格納順に検索する。更に、ピーク電力管理部10は、検索された保留要求の対応デバイスを新たに動作させても、総消費電力が最大利用可能電力を超えないかどうかを判定する。判定結果が、「No」(総消費電力が最大利用可能電力を超える)ならば、制御は、ステップS33に進んで処理を終了し、「Yes」(総消費電力が最大利用可能電力を超ない)ならば、制御は、ステップS34に進む。
ステップS34にて、ピーク電力管理部10は、電力記憶部11に格納されている現在の総消費電力値に、新たに利用可能となるデバイスの消費電力値を加算して、更新した総消費電力値を電力記憶部11に格納する。
ステップS35にて、ピーク電力管理部10は、新たに利用可能となるデバイスの保留要求を保留要求記憶部12から削除する。
ステップS36にて、ピーク電力管理部10は、新たに利用可能となるデバイスの利用要求を発行したプロセッサに、当該デバイスの利用可能通知を発行する。
そして、ステップS32に戻り、ピーク電力管理部10は、ステップS32以降の処理を繰り返しつつ、新たなデバイス動作の処理を実行する。
また、ピーク電力管理部10が、優先度比較部を有して、利用要求を発行したデバイスと動作中のデバイスとの優先度を比較した上で、デバイスの利用許可を発行することも好適である。
例えば、動作中のデバイスよりも利用要求を発行したデバイスが優先度が高い場合は、動作中のデバイスを中断して、利用要求を発行したデバイスに対して利用許可通知を発行することも好適である。もちろん、動作中のデバイスの優先度が高い場合には、動作中のデバイスの動作が続行する。
あるいは、動作中のデバイスの利用優先度が低い場合には、動作中のデバイスの消費電力を低減して、利用要求を発行したデバイスに対して利用許可通知を発行することも好適である。このとき、動作中の消費電力の低減は、クロック周波数の低減、及び電源電圧の低減、及びクロックゲーティングの少なくとも一つにより実現される。
また、保留要求記憶部12に、複数のデバイスの利用要求が記憶されている場合、ピーク電力管理部10が、優先度の高い利用要求から利用の可否を判定することも好適である。
あるいは、ピーク電力管理部10は、利用優先度の高い利用要求から、利用許可通知を発行することも好適である。なお、このときデバイスからの利用要求を考慮した総消費電力値が、所定の電力値を超える場合に、保留要求記憶部12は、デバイスからの利用要求を記憶する。
以上のように、実施の形態6における電子装置600によれば、複数のプロセッサ及び、複数のデバイスを備える電子装置において、電子装置全体のピーク電力を常に規定値以下に制限して、各デバイスを動作させることが可能になる。更に、電子装置の大量生産時にデバイスの個体差により消費電力に差異があった場合でも適切にピーク電力管理を行うことが可能となる。
特に、電力計測部90が設けられることで、リアルタイムに電力値が更新されるため、より細かな電力管理が可能となる。
(実施の形態7)
次に、図20を用いて実施の形態7について説明する。実施の形態7における電子装置は、ピーク電力管理部10が、バッテリー装置50に備えられた、電力の残量管理部51を基に処理を行う。
図20は、本発明の実施の形態7における電子装置のブロック図である。図20においては、電子装置700に、バッテリー装置50が接続されている。
なお、バッテリー装置50は、電子装置700と電気的に接続されている。
電子装置700は、プロセッサ20、21、22、デバイス30、31、32、33、ピーク電力管理部10を備える。プロセッサ20、21、22は、それぞれマスタデバイスとして動作し、デバイス30〜33の内いずれのデバイスでも利用できる。ピーク電力管理部10は、保留要求記憶部12を有する。
バッテリー装置50は、物理的又は科学的エネルギーを蓄積し電子装置700の一部または全部に電力を供給する。また、バッテリー装置は、電力の残量を管理する残量管理部51を備えている。
残量管理部51は、出力可能な瞬間最大電力の情報をピーク電力管理部10に出力する。
例えばリチウムイオン二次電池やニッカド電池などが、バッテリー装置50として用いられる場合は、電力残量によって出力可能な電力値が相違する。また、燃料電池が用いられる場合も、温度条件などによって、出力可能な電力値が相違する。
このため、残量管理部51による電力残量の管理と、残量の通知により、ピーク電力管理部10は、バッテリー装置50の正確な残量電力値を認識できる。
ピーク電力管理部10は、実施の形態6などで説明したのと同様に、デバイス30〜33からの利用要求を受けた場合、残量管理部51から受ける残量電力値と、総消費電力値との比較により、利用許可を決定する。この処理により、バッテリー装置50の有する最大電力値を超えずに、デバイス30〜33の動作を許可することができる。すなわち、電力切れが生じることなく、電子装置700は動作を継続することができる。
また、ピーク電力管理部10が、優先度比較部を有して、利用要求を発行したデバイスと動作中のデバイスとの優先度を比較した上で、デバイスの利用許可を発行することも好適である。
例えば、動作中のデバイスよりも利用要求を発行したデバイスが優先度が高い場合は、動作中のデバイスを中断して、利用要求を発行したデバイスに対して利用許可通知を発行することも好適である。もちろん、動作中のデバイスの優先度が高い場合には、動作中のデバイスの動作が続行する。
あるいは、動作中のデバイスの利用優先度が低い場合には、動作中のデバイスの消費電力を低減して、利用要求を発行したデバイスに対して利用許可通知を発行することも好適である。このとき、動作中の消費電力の低減は、クロック周波数の低減、及び電源電圧の低減、及びクロックゲーティングの少なくとも一つにより実現される。
また、保留要求記憶部12に、複数のデバイスの利用要求が記憶されている場合、ピーク電力管理部10が、優先度の高い利用要求から利用の可否を判定することも好適である。
あるいは、ピーク電力管理部10は、利用優先度の高い利用要求から、利用許可通知を発行することも好適である。なお、このときデバイスからの利用要求を考慮した総消費電力値が、所定の電力値を超える場合に、保留要求記憶部12は、デバイスからの利用要求を記憶する。
このように、優先度に従って利用許可を判定する場合も、許容される総電力値として、バッテリー装置50の残量電力値が用いられるので、正確な判定が行われる。
(実施の形態8)
次に、図21を用いて実施の形態8について説明する。
実施の形態8における電子装置は、動作中のデバイスを中断させる場合に、デバイスを起動したスレッドに対して中断指示を発行する。
図21は、本発明の実施の形態8におけるピーク電力管理部の処理フローチャートである。
まず、ステップS20にて、ピーク電力管理部10は、デバイス30〜33のいずれかからの利用要求通知を受信する。
次に、ステップS21にて、ピーク電力管理部10は、現在の総消費電力値に、要求のあったデバイスでの消費電力値を加えた場合、所定の規定値(例えば、最大電力値)を超えるか否かを判定する。
判定の結果、合算された総消費電力値が、所定の規定値を超えない場合は、ステップS22にて、現在の総消費電力値に利用要求を出力したデバイスの消費電力値を加算する。次いで、ステップS23にて、利用要求を出力したデバイスに対して、利用許可を発行する。
一方、判定の結果、合算された総消費電力値が、所定の規定値を超える場合には、ステップS80にて、利用中のデバイスの中から、優先度の低いスレッドの有無を検索する。
検索の結果、優先度の低いスレッドが無い場合には、ステップS24にて、ピーク電力管理部10は、利用要求を保留要求記憶部12に保存する。
検索の結果、優先度の低いスレッドが検索された場合には、ステップS81にて、この優先度の低いスレッドに対して、中断を指示する。中断を指示されたスレッドは、その通知を受ける。
実施の形態8における電子装置では、中断指示をうけるスレッドは、中断時には通知を受ける。このため、中断されるスレッドは、この通知を基に中断用の処理を実施したり、新しいデータで再計算により、次のスケジューリング時の処理に備えたりなどの有効な処理を実行できる。
実施の形態1〜8で説明されたプロセッサは、マスタデバイスとして動作するものであり、デバイスは、マスタデバイスとして動作するプロセッサから制御可能な、スレーブデバイスとして動作するデバイスであれば、DMA、ベクトル演算装置、通信装置、あるいは、プロセッサそのものなど、どのようなものであっも良い。また、デバイスは2つ以上あれば何個であっても構わない。
また、これらデバイスは個別のデバイスであっても、システムLSIのように1つのパッケージにまとめられてものであっても構わない。
実施の形態1〜8で説明されたピーク電力管理部10は、ピーク電力を管理するための処理部であり、これは、全てをハードウェアロジックで構成してもよいし、あるいは、その一部又は全部を、プロセッサ20〜22のソフトウェアの一部、あるいは第4のプロセッサのソフトウェアで構成しても良い。
なお、ピーク電力管理部10がスレッドを処理しているプロセッサ上にソフトウェアで構成される場合、ピーク電力管理部10を単なるシステムコールの呼び出しに相当する処理部として構成することも可能である。この場合には、デバイス利用要求の信号、及び、デバイス利用許可の信号は、ソフトウェアのシステムコールのパラメータとして含むことができる。より一般的には、セマフォカウンタを電力値とみなしたセマフォとして実装することができる。また、デバイス利用要求の信号に付加する優先度情報は、利用要求を発生させたソフトウェアスレッドの優先度によって定まる値にすることも可能である。
以上説明したように、本発明の趣旨は、複数のプロセッサと複数のデバイスを備える電子装置において、そのピーク電力を制御し、常に最新の情報でデバイスを動作させることのできる電力管理技術を実現することにあるのであって、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
本発明に係わる電子装置は、例えば、携帯情報端末等、電池駆動が主である電子装置とその応用分野において利用できる。
本発明の実施の形態1における電子装置のブロック図 本発明の実施の形態1における電子装置の制御シーケンス図 本発明の実施の形態1におけるピーク電力管理の例示図 本発明の実施の形態2における電子装置のブロック図 本発明の実施の形態2におけるプロセッサの動作のフローチャート 本発明の実施の形態2におけるピーク電力管理部の動作のフローチャート 本発明の実施の形態2におけるピーク電力管理部の動作のフローチャート 本発明の実施の形態3における電子装置のブロック図 本発明の実施の形態3におけるピーク電力管理部の動作のフローチャート 本発明の実施の形態4における電子装置のブロック図 本発明の実施の形態4におけるピーク電力管理部の動作のフローチャート 本発明の実施の形態4におけるピーク電力管理部の動作のフローチャート 本発明の実施の形態5における電子装置のブロック図 従来の消費電力管理装置のブロック図 従来の消費電力管理装置の制御シーケンス図 本発明の実施の形態6における電子装置のブロック図 本発明の実施の形態6におけるプロセッサの動作フローチャート 本発明の実施の形態6におけるピーク電力管理部の動作フローチャート 本発明の実施の形態6におけるピーク電力管理部の動作フローチャート 本発明の実施の形態7における電子装置のブロック図 本発明の実施の形態8におけるピーク電力管理部の処理フローチャート
符号の説明
1、20、21、22 プロセッサ
2 電力管理部
3、4、5、30、31、32、33 デバイス
10 ピーク電力管理部
11 電力記憶部
12 保留要求記憶部
13 優先度比較部
14 ピーク電力検出部
40 電力制御部
50 バッテリー装置
51 状態管理部
90 電力計測部
100、200、300、400、500、600、700 電子装置

Claims (20)

  1. マスタデバイスとして動作し、複数のスレッドを処理するプロセッサと、
    スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、
    ピーク電力を管理するピーク電力管理部とを備え、
    前記プロセッサは、前記複数のスレッドの処理にあたって、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記デバイス利用要求を受信すると、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、前記プロセッサに対して、前記デバイス利用要求を許可する利用許可通知を発行する電子装置。
  2. マスタデバイスとして動作し、複数のスレッドを処理するプロセッサと、
    スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、
    ピーク電力を管理するピーク電力管理部とを備え、
    前記プロセッサは、前記複数のスレッドの処理にあたって、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記デバイス利用要求を受信すると、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、前記プロセッサに対して、前記デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行し、
    前記プロセッサは、前記デバイス利用許可通知を受信すると、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作設定を行う電子装置。
  3. マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサと、
    スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、
    ピーク電力を管理するピーク電力管理部とを備え、
    前記ピーク電力管理部は、現在の消費電力に関する電力情報を格納する電力記憶部と、前記複数のプロセッサからの前記複数のデバイスに対するデバイス利用要求を保留して格納する保留要求記憶部とを有し、
    前記複数のプロセッサは、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、前記ピーク電力管理部に対して、デバイス利用要求を発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記デバイス利用要求を受信すると、前記電力記憶部に格納されている電力情報を参照し、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、前記デバイス利用要求を発行したプロセッサに対して、前記デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行し、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、前記デバイス利用要求を保留して前記保留要求記憶部に格納する電子装置。
  4. 前記ピーク電力管理部は、前記複数のデバイスの内のいずれかが動作完了すると、前記保留要求記憶部に格納されているデバイス利用要求について、格納された順序が古いものから、デバイス利用の可否を判定する、請求項3記載の電子装置。
  5. 前記ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、
    前記複数のプロセッサは、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記優先度比較部において、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスのデバイス利用優先度と動作中のデバイスのデバイス利用優先度とを比較し、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスの動作を中断して、前記デバイス利用許可通知を発行する、請求項3記載の電子装置。
  6. 前記ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、
    前記複数のプロセッサは、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記優先度比較部において、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスのデバイス利用優先度と動作中のデバイスのデバイス利用優先度とを比較し、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスの消費電力を低減して、前記デバイス利用許可通知を発行する、請求項3記載の電子装置。
  7. 前記ピーク電力管理部は、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスのクロック周波数と電源電圧の内の少なくとも1つを低減する、請求項6記載の電子装置。
  8. 前記ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、
    前記複数のプロセッサは、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記優先度比較部において、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスのデバイス利用優先度と動作中のデバイスのデバイス利用優先度とを比較し、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスの消費電力を増加させる、請求項3記載の電子装置。
  9. 前記ピーク電力管理部は、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスのクロック周波数と電源電圧の内の少なくとも1つを増大させる、請求項8記載の電子装置。
  10. 前記ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、
    前記複数のプロセッサは、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、前記デバイス利用要求を保留して前記保留要求記憶部に格納し、
    前記複数のデバイスの内のいずれかが動作完了すると、前記保留要求記憶部に格納されているデバイス利用要求について、デバイス利用優先度の高いものから、デバイス利用の可否を判定する、請求項3記載の電子装置。
  11. 前記ピーク電力管理部は、消費電力のピーク値を検出するピーク電力検出部をさらに有し、
    前記ピーク電力検出部は、消費電力のピーク値を検出するたびに、前記電力記憶部に格納されている電力情報を更新する、請求項3記載の電子装置。
  12. マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサと、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスとを備えた電子装置のピーク電力を制御するピーク電力制御方法であって、
    前記複数のプロセッサのいずれかが、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用要求を発行するステップと、
    前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、前記デバイス利用要求を発行したプロセッサに対して、前記デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行するステップと、
    前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、前記デバイス利用要求を保留するステップとを含む、ピーク電力制御方法。
  13. マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサと、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスとを備えた電子装置のピーク電力を制御するピーク電力制御方法であって、
    前記複数のプロセッサのいずれかが、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用要求を発行するステップと、
    前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、前記デバイス利用要求を発行したプロセッサに対して、前記デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行するステップと、
    前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、前記デバイス利用要求を保留するステップと、
    前記デバイス利用要求を含む複数の保留されたデバイス利用要求について、保留された順序が古いものから、デバイス利用の可否を判定するステップを含む、ピーク電力制御方法。
  14. マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサと、スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスとを備えた電子装置のピーク電力を制御するピーク電力制御方法であって、
    前記複数のプロセッサのいずれかが、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求を発行するステップと、
    前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、前記デバイス利用要求を発行したプロセッサに対して、前記デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行するステップと、
    前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、前記デバイス利用要求を保留するステップと、
    前記デバイス利用要求を含む複数の保留されたデバイス利用要求について、デバイス利用優先度が高いものから、デバイス利用の可否を判定するステップを含む、ピーク電力制御方法。
  15. マスタデバイスとして動作する複数のプロセッサと、
    スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、
    ピーク電力を管理するピーク電力管理部と、
    前記デバイスの消費電力を計測する電力計測部を備え、
    前記ピーク電力管理部は、前記複数のプロセッサからの前記複数のデバイスに対するデバイス利用要求を保留して格納する保留要求記憶部を有し、
    前記複数のプロセッサは、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、前記ピーク電力管理部に対して、デバイス利用要求を発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記デバイス利用要求を受信すると、前記電力計測部から現在の電力値を参照し、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値以下の場合は、前記デバイス利用要求を発行したプロセッサに対して、前記デバイス利用要求を許可するデバイス利用許可通知を発行し、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、前記デバイス利用要求を保留して前記保留要求記憶部に格納する電子装置。
  16. 前記ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、
    前記複数のプロセッサは、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記優先度比較部において、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスのデバイス利用優先度と動作中のデバイスのデバイス利用優先度とを比較し、デバイス利用優先度が低い動作中のデバイスの動作を中断する、及びデバイス利用優先度の低い動作中のデバイスに対する消費電力を低減することの少なくとも一方を行って、前記デバイス利用許可通知を発行する請求項15記載の電子装置。
  17. 前記ピーク電力管理部は、優先度比較部をさらに有し、
    前記複数のプロセッサは、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するにあたって、デバイス利用優先度を含むデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が所定の値を超える場合は、前記デバイス利用要求を保留して前記保留要求記憶部に格納し、
    前記複数のデバイスの内のいずれかが動作完了すると、前記保留要求記憶部に格納されているデバイス利用要求について、デバイス利用優先度の高いものから、デバイス利用の可否を判定する請求項15記載の電子装置。
  18. マスタデバイスとして動作し、複数のスレッドを処理するプロセッサと、
    スレーブデバイスとして動作する複数のデバイスと、
    ピーク電力を管理するピーク電力管理部と、
    残量管理部を備えたバッテリー装置とを備え、
    前記プロセッサは、前記複数のスレッドの処理にあたって、前記複数のデバイスの内の1つのデバイスを利用するデバイス利用要求を前記ピーク電力管理部に対して発行し、
    前記ピーク電力管理部は、前記デバイス利用要求を受信すると、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作により増加する消費電力を含む全消費電力が、前記バッテリー装置の備える残量管理部のバッテリー残量から計算される所定の値以下の場合は、前記プロセッサに対して、前記デバイス利用要求を許可する利用許可通知を発行する電子装置。
  19. 前記プロセッサは、前記デバイス利用許可通知を受信すると、前記デバイス利用要求が発行されたデバイスの動作設定を行う請求項18記載の電子装置。
  20. 前記ピーク電力管理部は、動作中のデバイスの中断を行う場合に、デバイスを起動したスレッドに中断指示を発行する請求項5記載の電子装置。
JP2005081765A 2004-12-14 2005-03-22 電子装置及びそのピーク電力制御方法 Pending JP2006195945A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005081765A JP2006195945A (ja) 2004-12-14 2005-03-22 電子装置及びそのピーク電力制御方法
US11/792,719 US7856568B2 (en) 2004-12-14 2005-12-05 Electronic apparatus and peak power-controlling method related thereto
EP05814645A EP1825348A2 (en) 2004-12-14 2005-12-05 Electronic apparatus and peak power-controlling method related thereto
PCT/JP2005/022720 WO2006064743A2 (en) 2004-12-14 2005-12-05 Electronic apparatus and peak power-controlling method related thereto

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004361853 2004-12-14
JP2005081765A JP2006195945A (ja) 2004-12-14 2005-03-22 電子装置及びそのピーク電力制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006195945A true JP2006195945A (ja) 2006-07-27
JP2006195945A5 JP2006195945A5 (ja) 2007-12-20

Family

ID=35645597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005081765A Pending JP2006195945A (ja) 2004-12-14 2005-03-22 電子装置及びそのピーク電力制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7856568B2 (ja)
EP (1) EP1825348A2 (ja)
JP (1) JP2006195945A (ja)
WO (1) WO2006064743A2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011129100A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Intel Corp 時間インタリーブされた電圧変調を利用した電力プロフィール形成方法および装置
WO2013140532A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 富士通株式会社 電源投入制御装置、電源投入制御方法およびプログラム
WO2015145561A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 三菱電機株式会社 計算機装置及びプログラム
JP2016197825A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 シャープ株式会社 機器制御装置、ウェアラブル機器、機器制御装置の制御方法およびプログラム。
WO2018198501A1 (ja) * 2017-04-26 2018-11-01 富士通株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
WO2023002845A1 (ja) 2021-07-21 2023-01-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 電子装置及びその制御方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8145918B2 (en) * 2007-06-28 2012-03-27 International Business Machines Corporation Monitoring system processes energy consumption
US8719599B2 (en) * 2011-08-15 2014-05-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Monitoring subsystem power
US9311484B2 (en) * 2014-01-09 2016-04-12 International Business Machines Corporation Enhanced security and resource utilization in a multi-operating system environment
US10255231B1 (en) * 2015-07-31 2019-04-09 Marvell International Ltd. Apparatus and methods for managing aggregate integrated circuit (IC) current demand
CN105764066B (zh) * 2016-01-29 2018-10-16 江苏省电力公司南京供电公司 一种面向配网信息感知的协作覆盖方法
CN110196626B (zh) * 2018-02-23 2023-06-02 飞捷科技股份有限公司 整合式电脑系统与应用于其上的功耗控制方法
TWI644201B (zh) * 2018-02-23 2018-12-11 飛捷科技股份有限公司 整合式電腦系統與應用於其上的功耗控制方法
KR20200057331A (ko) * 2018-11-16 2020-05-26 에스케이하이닉스 주식회사 메모리 시스템 및 그것의 동작방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH086803A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Canon Inc 情報処理方法とその装置
JPH09237138A (ja) * 1996-02-26 1997-09-09 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 消費電力の管理装置及び方法
JP2002358167A (ja) * 2001-02-13 2002-12-13 Hitachi Ltd オンデマンドストレージ装置及びその運用方法
JP2004334582A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びにプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0683451B1 (en) * 1994-05-09 2004-02-25 Canon Kabushiki Kaisha Power supply control method in multi-task environment
JPH09231195A (ja) 1996-02-26 1997-09-05 Hitachi Ltd マイクロコンピュータ
US7418606B2 (en) * 2003-09-18 2008-08-26 Nvidia Corporation High quality and high performance three-dimensional graphics architecture for portable handheld devices

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH086803A (ja) * 1994-06-20 1996-01-12 Canon Inc 情報処理方法とその装置
JPH09237138A (ja) * 1996-02-26 1997-09-09 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 消費電力の管理装置及び方法
JP2002358167A (ja) * 2001-02-13 2002-12-13 Hitachi Ltd オンデマンドストレージ装置及びその運用方法
JP2004334582A (ja) * 2003-05-08 2004-11-25 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びにプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011129100A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Intel Corp 時間インタリーブされた電圧変調を利用した電力プロフィール形成方法および装置
WO2013140532A1 (ja) * 2012-03-19 2013-09-26 富士通株式会社 電源投入制御装置、電源投入制御方法およびプログラム
WO2015145561A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 三菱電機株式会社 計算機装置及びプログラム
CN106133639A (zh) * 2014-03-25 2016-11-16 三菱电机株式会社 计算机装置和程序
JPWO2015145561A1 (ja) * 2014-03-25 2017-04-13 三菱電機株式会社 計算機装置及びプログラム
JP2016197825A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 シャープ株式会社 機器制御装置、ウェアラブル機器、機器制御装置の制御方法およびプログラム。
WO2018198501A1 (ja) * 2017-04-26 2018-11-01 富士通株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2018185691A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 富士通株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
WO2023002845A1 (ja) 2021-07-21 2023-01-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 電子装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006064743A3 (en) 2007-02-22
US20070266269A1 (en) 2007-11-15
US7856568B2 (en) 2010-12-21
EP1825348A2 (en) 2007-08-29
WO2006064743A2 (en) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006195945A (ja) 電子装置及びそのピーク電力制御方法
US10429921B2 (en) Datacenter power management optimizations
JP3573957B2 (ja) コンピュータ内のプロセッサの動作速度制御方法及びコンピュータ
US9825469B2 (en) Equipment power management system
JP6252594B2 (ja) 蓄電池管理装置、蓄電池管理方法及びプログラム
TWI451337B (zh) 控制裝置及電腦程式產品
JP2005285093A (ja) プロセッサ電力制御装置及びプロセッサ電力制御方法
JP2010165259A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
US20120246356A1 (en) Control device and computer program product
KR101155202B1 (ko) 멀티 코어 프로세서의 전력 관리 방법, 멀티 코어 프로세서의 전력 관리 방법이 기록된 기록매체 및 이를 실행하는 멀티 코어 프로세서 시스템
TW200910207A (en) Task processor
JPWO2005106623A1 (ja) Cpuクロック制御装置、cpuクロック制御方法、cpuクロック制御プログラム、記録媒体、及び伝送媒体
JP2002099433A (ja) 演算処理システム及び演算処理制御方法、タスク管理システム及びタスク管理方法、並びに記憶媒体
JP5802637B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
TW201333830A (zh) 電池放電方法
JP2006331107A (ja) 電力管理回路、及び電子回路
JP2003271401A (ja) 負荷監視機能を有するマイクロプロセッサ
CN100527047C (zh) 电子装置及其相关峰值功率控制方法
JP2003122586A (ja) タスク・スケジューリング装置
CN115686863A (zh) 一种混合轮询方法、装置、设备及可读存储介质
CN113886196B (zh) 片上功耗管理方法、电子设备及存储介质
CN114706663A (zh) 一种计算资源调度方法、介质及计算设备
WO2016058149A1 (zh) 一种预测处理器利用率的方法、处理装置和终端设备
KR100633576B1 (ko) 버퍼를 이용한 실시간 다중 태스크 스케줄링에서의 동적전압 조정 시스템 및 방법
KR101271854B1 (ko) 태스크 주기 스케쥴링 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101001

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101108

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20101217