JP2006193788A - ハブの電着塗装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハブ本体13aの表面の一部に設けた被塗装部(α8 )にのみ、的確に塗装膜31を形成する作業を、マスキングテープを使用する事なく、容易に行える方法を実現する。
【解決手段】 ゴム製で有底円筒状のマスキングカバー32の上端面を、上記ハブ本体13aを構成する円筒部16の外端面に弾性的に押し付ける。これにより、上記被塗装部(α8 )とこの被塗装部(α8 )に隣接する部分との境界部分を液密に仕切った状態とする。そして、この状態で、給液管29から吐出した塗装液28を上記被塗装部(α8 )に接触させながら、この被塗装部(α8 )に塗料粒子を電着させる。この様な方法を採用する事により、上記課題を解決できる。
【選択図】 図1

Description

この発明に係るハブの電着塗装方法は、車輪支持用ハブユニットを構成するハブの外端部に設けた円筒部の表面に、防錆用の塗装膜を形成する為に利用する。
自動車の車輪を構成するホイール1、及び、制動用回転部材であって制動装置であるディスクブレーキを構成するロータ2は、例えば図11に示す様な構造により、懸架装置を構成するナックル3に回転自在に支持している。即ち、このナックル3に形成した円形の支持孔4部分に、車輪支持用ハブユニット5を構成する外輪6を、複数本のボルト7により固定している。一方、この車輪支持用ハブユニット5を構成するハブ8に上記ホイール1及びロータ2を、複数本のスタッド9とナット10とにより結合固定している。
上記外輪6の内周面には複列の外輪軌道11a、11bを、外周面には結合フランジ12を、それぞれ形成している。この様な外輪6は、この結合フランジ12を上記ナックル3に、上記各ボルト7で結合する事により、このナックル3に対し固定している。
一方、上記ハブ8は、ハブ本体13と内輪14とから成る。このうちのハブ本体13の外周面の一部で、上記外輪6の外端(軸方向に関して「外」とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外側となる、図1、2、3、4、6、7、8、9、10、13、14の下側、図11、12の左側を言う。反対に、自動車への組み付け状態で車両の幅方向中央側となる、図1、2、3、4、6、7、8、9、10、13、14の上側、図11、12の右側を、軸方向に関して「内」と言う。本明細書及び特許請求の範囲の全体で同じ。)開口から突出した部分には、取付フランジ15を形成している。又、上記ハブ本体13の外端部には、パイロット部と呼ばれる円筒部16を、このハブ本体13と同心に設けている。上記ホイール1及びロータ2は、この円筒部16に外嵌する事により径方向の位置決めを図った状態で、上記取付フランジ15の外側面に、上記各スタッド9とナット10とにより結合固定している。
又、上記ハブ本体13の外周面の中間部には、上記複列の外輪軌道11a、11bのうちの外側の外輪軌道11aに対向する内輪軌道17aを、同じく内端部には小径段部18を、それぞれ形成している。そして、この小径段部18に、上記内輪14を外嵌している。この内輪14の外周面には、上記複列の外輪軌道11a、11bのうちの内側の外輪軌道11bに対向する、内輪軌道17bを形成している。この様な内輪14は、上記ハブ本体13の内端部を径方向外方に塑性変形させて形成したかしめ部19により、このハブ本体13に対して固定している。そして、上記各外輪軌道11a、11bと上記各内輪軌道17a、17bとの間に転動体20、20を、それぞれ複数個ずつ転動自在に設けている。尚、図示の例では、上記外側の内輪軌道17aを上記ハブ本体13の外周面の中間部に直接形成しているが、この外側の内輪軌道17aは、図10に二点鎖線(仮想線)で示す様に、上記ハブ本体13の中間部に外嵌した別体の内輪14aの外周面に形成する場合もある。又、図示の例では、上記各転動体20、20として玉を使用しているが、重量の嵩む自動車用のハブユニットの場合には、円すいころを使用する場合もある。又、上記各転動体20、20を設置した円筒状の空間の両端開口部は、それぞれシールリング21a、21bにより密閉している。
更に、図示の例は、駆動輪(FF車の前輪、FR車及びRR車の後輪、4WD車の全車輪)用の車輪支持用ハブユニット5である為、上記ハブ8の中心部に、スプライン孔22を形成している。そして、このスプライン孔22に、等速ジョイント用外輪23の外端面に固設したスプライン軸24を挿入している。これと共に、このスプライン軸24の先端部にナット25を螺合し、更に緊締する事により、上記ハブ本体13を、このナット25と上記等速ジョイント用外輪23との間に挟持している。
次に、図12は、従来から知られている車輪支持用ハブユニットの第2例として、従動輪(FF車の後輪、FR車及びRR車の前輪)用のものを示している。この第2例の車輪支持用ハブユニット5aは、従動輪用である為、ハブ8aを構成するハブ本体13aの中心部にスプライン孔を設けていない。尚、本例の場合も、外側の内輪軌道17aを、上記ハブ本体13aの外周面の中間部に直接形成しているが、上記外側の内輪軌道17aは、上記ハブ本体13aの中間部に外嵌した別体の内輪(図示省略)の外周面に形成する場合もある。又、図示の例では、内輪14の内端面を、上記ハブ本体13aの内端部に設けたかしめ部19により抑えているが、上記内輪14の内端面は、上記ハブ本体13aの内端部に螺合したナットにより抑える事もできる。この場合には、上記ハブ本体13aの内端部に、上記ナットを螺合する為の雄ねじ部を設ける。その他の部分の構造及び作用は、上述した第1例の車輪支持用ハブユニット5の場合と同様である。
ところで、上述した様な各車輪支持用ハブユニット5、5aの場合、ハブ本体13、13aのうち、少なくとも円筒部16の一部表面には、防錆等の目的で、塗装膜を形成する。この様な塗装膜を形成すべき面である、被塗装面の具体的な範囲(特許請求の範囲に記載した「所望範囲」)は、例えば図13の(A)〜(H)に破線α1 〜α8 を付して示す様に、目的に応じて種々異なる。又、上記被塗装面に塗装膜を形成する方法として従来から、刷毛塗り塗装法や電着塗装法等の各種の方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。これら各方法のうち、電着塗装法を採用すれば、他の方法を採用する場合に比べて、上記被塗装面に塗装膜を薄く均一に形成できるだけでなく、この塗装膜をこの被塗装面に焼き付ける際の乾燥時間を短くでき、しかもこの塗装膜をこの被塗装面から剥がれにくくできる為、好ましい。
図14は、上記特許文献2に記載された、電着塗装方法の1例を示している。本例の場合、被塗装面は、同図及び上述の図13(A)に破線α1 を付して示した部分、即ち、ハブ本体13を構成する円筒部16の外半部外周面、外半部内周面、及び外端面である。この様な被塗装面(α1 )に塗装膜を形成する場合には、先ず、この被塗装面(α1 )に対し、脱脂洗浄等の前処理を施す。次いで、図14に示す様に、支持台26の上面に固定した電極30aを上記ハブ本体13に接触させると共に、このハブ本体13を構成する取付フランジ15の外側面を図示しない支持台により支持した状態で、上記円筒部16の外半部を、塗装槽27の内側に満たした塗装液28に浸漬する。これにより、上記被塗装面(α1 )の全体に、この塗装液28を接触させた状態とする。尚、この際の浸漬作業は、給液管29を通じて上記塗装槽27の内側に塗装液28を連続供給する事により、この塗装液28をこの塗装槽27の上端縁から外部に溢れさせながら行なう。この様にして浸漬作業を行なう理由は、上記塗装液27の液面位置を一定とし、上記円筒部16の塗装範囲を適切に規制する為である。
上述の様に被塗装面(α1 )の全体に塗装液28を接触させたならば、次いで、この状態で、この塗装液28中に設置した電極30bと、上記ハブ本体13に接触させた電極30aとの間に、電圧を印加する(例えば、電極30b側に+極を、電極30a側に−極を、それぞれ通じさせる)。これにより、上記塗装液28中の塗料粒子をイオン化し、このイオン化した塗料粒子を上記被塗装面(α1 )に電着させる事で、この被塗装面(α1 )に未乾燥の塗装膜31を形成する。次いで、上記円筒部16を上記塗装液28から引き上げ、上記未乾燥の塗装膜31を加熱して乾燥させる事により、この塗装膜31を上記被塗装面(α1 )に焼き付ける。そして最後に、この塗装膜31を冷却して、塗装作業を完了する。尚、図示の例では、便宜上、上記塗装膜31を太線で示しているが、この太線の幅は、この塗装膜31の厚さを示すものではない。実際の塗装膜31の厚さは、上述した電圧の印加時間にもよるが、焼き付け後の状態で、例えば十数μm程度である。この点に関しては、後述する本発明の実施例に於いても同様である。
上述の様に、図14に示した従来の電着塗装方法の場合には、被塗装面に塗装液28を接触させる方法として、ハブ本体13の一部を、単に、塗装槽27の内側に満たした塗装液28に浸漬する方法を採用している。この様な従来の電着塗装方法の場合、ハブ本体13の一部を塗装液28に浸漬した状態で、浸漬した部分の表面全体が被塗装面となる場合{例えば、この被塗装面が、図13(A)及び図14にそれぞれ破線α1 を付して示した様に、円筒部16の内外両周面で、軸方向同じ位置にまで塗装膜31を形成する場合}には、特に問題を生じない。ところが、浸漬した部分の表面の一部のみが被塗装面となる場合{例えば、この被塗装面が、図13の(B)〜(H)にそれぞれ破線α2 〜α8 を付して示した様に、円筒部16の内外両周面で、塗装膜31の端部の軸方向位置が互いに異なる場合}には、この被塗装面以外の部分にも塗装液28が接触した状態となる為、塗装範囲を適切に規制する事ができない。この場合に、被塗装面以外の部分にマスキングテープを貼り付けた状態で浸漬を行なえば、被塗装面にのみ塗装液28を接触させる事ができるが、浸漬を行なう前後で、マスキングテープの貼り付け作業及び剥し作業を行なう必要がある為、塗装作業が面倒となる。
特開2003−136902号公報 特開2003−342793号公報
本発明のハブの電着塗装方法は、上述の様な事情に鑑み、ハブの表面の所望範囲にのみ塗装膜を形成する作業を、マスキングテープを使用する事なく、容易に行なえる様にすべく発明したものである。
本発明のハブの電着塗装方法は、外周面の外端寄り部分に車輪及び制動用回転部材を支持固定する為の取付フランジを、外端部にこれら車輪と制動用回転部材とのうちの少なくとも一方を外嵌する為の円筒部を、それぞれ備えた、車輪支持用ハブユニットを構成するハブの表面うち、少なくとも上記円筒部の一部表面を含む所望範囲に塗装膜を形成する為、この所望範囲に塗装液を接触させた状態でこの塗装液中の塗料粒子をこの所望範囲に電着させる。
特に、本発明のハブの電着塗装方法に於いては、上記所望範囲に塗料粒子を電着させる作業を、上記ハブの表面のうちこの所望範囲とこの所望範囲に隣接する範囲との境界部分にマスキングカバーを当接若しくは近接対向させた状態で行なう。
尚、上記境界部分に上記マスキングカバーを近接対向させる場合の対向間隔は、この対向部に生じる隙間から塗装液が漏れ出す場合でも、その漏れ出し量が微量ずつとなる様にすべく、機械の調整が可能な限りできるだけ小さく{好ましくは1mm以下(より好ましくは0.5mm以下)と}する。
又、本発明は、上記車輪支持用ハブユニットを組み立てる以前の状態でのハブ(単体)に対し実施しても良いし、この車輪支持用ハブユニットを組み立てた状態でのハブに対し実施しても良い。
上述の様に、本発明のハブの電着塗装方法の場合には、ハブの表面の所望範囲とこの所望範囲に隣接する範囲との境界部分にマスキングカバーを当接若しくは近接対向させた状態(これら両範囲を互いに仕切った状態)で、上記所望範囲に塗料粒子を電着させる作業を行なう。この為、この作業中、この所望範囲に接触させている塗装液が、この所望範囲に隣接する範囲に接触する事を防止できる。特に、本発明の場合には、この隣接する範囲にマスキングテープを貼り付ける事なく、上記境界部分にマスキングカバーを当接若しくは近接対向させるだけで、上述の様な防止効果を得られる。従って、本発明によれば、上記所望範囲にのみ塗装膜を形成する作業を、容易に行なえる。
本発明のハブの電着塗装方法は、例えば請求項2に記載した様に、マスキングカバーを当接若しくは近接対向させるべき境界部分を、ハブを構成する円筒部の外端面の周縁部分(外周縁部分又は内周縁部分)として、実施する事ができる。
又、ハブの中心部に、このハブを軸方向に貫通する孔が設けられている場合には、例えば請求項3に記載した様に、マスキングカバーを当接若しくは近接対向させるべき境界部分を、上記ハブの外端面の一部で周囲を円筒部に囲まれた部分のうち上記孔の外端開口を囲む環状部分として、実施する事ができる。
又、これら請求項2〜3の何れか1項に記載した発明を実施する場合に、請求項4に記載した様に、ハブを構成する円筒部の径方向内側に塗装液を満たした状態で、この塗装液中の塗料粒子をこの円筒部の内周面に電着させてから、この塗装液をこの円筒部の外端開口を通じてこの円筒部の外側に排出した後、この円筒部の外端開口に気体(空気等)を吹き掛ける事もできる。
この様にすれば、上記円筒部から塗装液を排出する際に、この円筒部の外端開口部に塗装液の膜が形成された場合でも、この円筒部の外端開口部からマスキングカバーを分離する前に、この外端開口に吹き掛けた気体によって、上記塗装液の膜を破裂させる事ができる。この為、上記円筒部の外端開口部からマスキングカバーを分離する際に、上記塗装液の膜が破裂し、ハブの周囲に塗装液が飛び散ると言った不都合が生じる事を防止できる。
更に、上述した請求項1〜4の何れか1項に記載した発明を実施する場合に、請求項5に記載した様に、マスキングカバーとして、全体が筒状であって、その外周面の先端寄り部分を、ハブを構成する円筒部の外端面の内周縁部分に全周に亙り液密に押し付け可能であり、且つ、その先端部のうち上記円筒部の内側に進入可能な部分の一部に、当該部分の外周面と内周面とを連通する排液通路を有するものを使用する事ができる。
この様にすれば、上記円筒部の径方向内側に塗装液を満たした状態で、この塗装液中の塗料粒子をこの円筒部の内周面に電着させてから、この塗装液をこの円筒部の外端開口を通じてこの円筒部の外側に排出した後、上記マスキングカバーの先端部外周面と上記円筒部の内周面との間部分に、塗装液が溜まったままになる事を防止できる。この為、上記円筒部を下方に向けたまま、ハブと上記マスキングカバーとを上下方向に分離する際に、上記間部分に溜まった塗装液が、落下し、更に周囲の物体に当たって跳ね返り、上記ハブの表面の被塗装部以外の部分に付着すると言った不都合が生じる事を防止できる。
図1〜2は、請求項1、2、4に対応する、本発明の実施例1を示している。本実施例では、前述の図12に示した車輪支持用ハブユニット5aを構成するハブ本体13aを、実施の対象とする。そして、このハブ本体13aを構成する円筒部16の内周面、及び、このハブ本体13aの外端面の一部で周囲を上記円筒部16に囲まれた部分{図1〜2及び前述の図13(H)に破線α8 を付して示した部分}を、被塗装面とする。そして、この被塗装面(α8 )に塗装膜31を形成する為に、先ず、この被塗装面(α8 )に対し、脱脂洗浄等の前処理を施す。
次いで、上記被塗装面(α8 )に塗料粒子を電着させる作業を行なう。本実施例の場合には、この作業を行なう際に、ゴム製で、上端が開口した、有底円筒状のマスキングカバー32を使用する。即ち、上記作業を行なう際には、先ず、図1に示す様に、上記円筒部16の外端面に上記マスキングカバー32の上端面を、全周に亙り弾性的に押し付ける。これにより、この円筒部16の外端面と上記被塗装面(α8 )との境界部分を、液密に仕切った状態とする。そして、この状態で、上記マスキングカバー32の底部33の中央部を液密に貫通する状態で設けた給液管29を通じて、上記被塗装面(α8 )と上記マスキングカバー32の内面とに囲まれた空間内に、塗装液28を連続供給する。これにより、この空間内の空気を、上記底部33の一部で上記給液管29から外れた部分に設けた排出孔34を通じて外部に排出し、上記空間内を上記塗装液28で満たす。そして、この塗装液28を上記被塗装面(α8 )の全体に接触させた状態とする。
尚、上記給液管29から上記空間内に供給した塗装液28は、順次、上記排出孔34を通じて外部に排出し、再び上記給液管29から上記空間内に供給する塗装液28として利用する。この様に本実施例の場合には、上記空間内に塗装液28を連続供給している為、この空間内で液流を発生させる事ができ、仮にこの空間内に気泡が残った場合でも、この気泡が上記被塗装面(α8 )の1個所に留まる事を防止できる。
上述の様に被塗装面(α8 )の全体に塗装液28を接触させたならば、次いで、この状態で、この塗装液28中に設置した第一の電極(図示せず)と、上記ハブ本体13aに接触させた第二の電極(図示せず)との間に、電圧を印加する(例えば、第一の電極側に+極を、第二の側に−極を、それぞれ通じさせる)。これにより、上記塗装液28中の塗料粒子をイオン化し、このイオン化した塗料粒子を上記被塗装面(α8 )に電着させる事で、この被塗装面(α8 )に未乾燥の塗装膜31を形成する。
この様にして被塗装面(α8 )に未乾燥の塗装膜31を形成したならば、次いで、図2に示す様に、上記給液管29から上記空間内への塗装液28の供給を停止すると共に、この空間内の塗装液28を、上記排出孔34を通じて外部に排出する。尚、この様に空間内の塗装液28を外部に排出すると、この空間内が真空に近い状態になると共に、上記円筒部16の外端開口部に、この外端開口部を塞ぐ状態で、上記塗装液28の薄膜が形成される。そして、この状態のまま、上記円筒部16の外端面を上記マスキングカバー32の上端面から引き離すと、その瞬間に上記薄膜が破裂し、外部の空間に塗装液28の液粒が飛散する。この様な現象は、外部の空間を清浄に保つ観点、並びに、上記ハブ本体13aの表面のうち上記被塗装面(α8 )以外の部分に上記塗装液28が付着しない様にする観点から、好ましくない。
そこで、本実施例の場合には、上述の様に空間内から塗装液28を外部に排出したならば、次いで、上記円筒部16の外端開口部に対し、上記マスキングカバー32の上端寄り部分を貫通する状態で設けたエアノズル35の先端部から吐出した空気を吹き付ける。これにより、上記円筒部16の外端開口部に形成された塗装液28の薄膜を破裂させると共に、上記空間内の圧力を外部の圧力に近づける(好ましくは、外部の圧力と等しくする)。次いで、上記円筒部16の外端面を上記マスキングカバー32の上端面から引き離し、上記未乾燥の塗装膜31を加熱して乾燥させる事により、この塗装膜31を上記被塗装面(α8 )に焼き付ける。そして最後に、この塗装膜31を冷却して、塗装作業を完了する。
上述の様に、本実施例のハブの電着塗装方法の場合には、被塗装面(α8 )に塗装液28を接触させながら、この被塗装面(α8 )に塗料粒子を電着させる作業を、この被塗装面(α8 )とこの被塗装面(α8 )に隣接する部分(円筒部16の外端面)との境界部分を、マスキングカバー32により液密に仕切った状態で行なう。この為、この作業中、上記被塗装面(α8 )に接触させている塗装液28が、ハブ本体13aの表面のうちこの被塗装面(α8 )以外の部分に接触する事を防止できる。特に、本実施例の場合には、この被塗装面(α8 )以外の部分にマスキングテープを貼り付ける事なく、上記境界部分に上記マスキングカバー32を液密に押し付けるだけで、上述の様な防止効果を得られる。従って、本実施例の場合には、上記被塗装面(α8 )にのみ塗装膜31を形成する作業を、容易に行なえる。
尚、上述した実施例1では、被塗装面(α8 )に塗装液28を接触させた状態とする為に、この被塗装面(α8 )とマスキングカバー32の内面とに囲まれた空間内に、給液管29を通じて塗装液28を供給し、この空間内をこの塗装液28で満たす方法を採用した。但し、本発明を実施する場合には、この方法に代えて、この塗装液28を上記給液管29の上端開口から上方に向け勢い良く、連続的に噴出する事により、この噴出した塗装液28を上記被塗装面(α8 )の全体に接触させ続ける方法を採用する事もできる。
次に、図3は、請求項1〜4に対応する、本発明の実施例2を示している。本実施例では、前述の図11に示した、駆動輪用の車輪支持用ハブユニット5を構成するハブ本体13を、実施の対象とする。そして、このハブ本体13を構成する円筒部16の内周面、及び、このハブ本体13の外端面の一部で周囲を上記円筒部16に囲まれた部分の径方向外半部{図3及び前述の図13(D)に破線α4 を付して示した部分}を、被塗装面とする。尚、本実施例の場合、上記ハブ本体13の外端面の一部で周囲を上記円筒部16に囲まれた部分の径方向内半部を被塗装面としない理由は、この径方向内半部はナット25(図11参照)の座面であり、この径方向内半部に電着塗装を施すと、上記ナット25が緩み易くなる為である。
そこで、本実施例の場合、上記被塗装面(α4 )に塗料粒子を電着させる作業を行なう際には、図示の様に、上述した実施例1の場合と同様、マスキングカバー32の上端面を上記円筒部16の外端面に弾性的に押し付ける事により、この円筒部16の外端面と上記被塗装面(α4 )との境界部分を、液密に仕切った状態とする。これと共に、給液管29の上端部に支持固定した、ゴム製の第二マスキングカバー36の上端面を、上記ハブ本体13の外端面の一部で周囲を上記円筒部16に囲まれた部分の径方向内半部に弾性的に押し付ける。この様に、上記第二マスキングカバー36により、この径方向内半部と上記被塗装面(α4 )との境界部分を液密に仕切ると共に、上記ハブ本体13の中心部に設けたスプライン孔22の外端開口を塞いだ状態とする。そして、この状態で、上記給液管29及び上記第二マスキングカバー36の内部に設けた給液通路37を通じて、上記被塗装面(α8 )と上記マスキングカバー32の内面とに囲まれた空間内に、塗装液28を連続供給する。これにより、この空間内の空気を、排出孔34を通じて外部に排出し、この空間内を上記塗装液28で満たす。これにより、この塗装液28を上記被塗装面(α8 )の全体に接触させた状態とする。
尚、本実施例の場合、上記被塗装面(α4 )に塗料粒子を電着させる作業を終了した後、塗料の飛散防止の為に空気を吹き付けるエアノズル35の先端部は、上記スプライン孔の内端部に配置している。電着作業終了時には、上記エアノズル35から圧縮空気を噴出しつつ、上記マスキングカバー32及び第二マスキングカバー36を下降させる。この際、この第二マスキングカバー36の上面と上記ハブ本体13の外端面との当接部に付着した塗料が周囲(特にスプライン孔22内)に飛散する事はない。又、上記円筒部16の内周面に付着した余分の塗料は、この円筒部16の内周面に沿って下方に流れる空気により、上記マスキングカバー32内に捕集される。その他の構成及び作用は、上述した実施例1の場合と同様である。
尚、上述した実施例2では、第二マスキングカバー36を給液管29の上端部に支持固定したが、本発明を実施する場合、上記第二マスキングカバー36は、別の支持部材に支持固定する事もできる。又、上述した実施例2に関して、本発明の場合、円筒部16の外端面にマスキングカバー32を押し付ける代わりに、塗装槽に収容した塗装液に上記円筒部16を浸漬した状態で電着作業を実施すれば、破線α4 を付して示した部分に加えて、上記円筒部16の外端面や外周面(上記塗装液に浸漬した部分)にも、塗料粒子を電着させる事ができる。
次に、図4〜5は、請求項1、2、4、5に対応する、本発明の実施例3を示している。本実施例では、前述の図1〜2に示した実施例1の場合と同様、従動輪用の車輪支持用ハブユニットを構成する、ハブ本体13bを実施の対象とする。但し、本実施例の対象となるハブ本体13bの場合、このハブ本体13bの内端部には、内輪14(図12参照)の内端面を抑え付ける為に利用するナットを螺合させる為の雄ねじ部38を設けている。又、本実施例の場合も、前述した実施例1の場合と同様、上記ハブ本体13bを構成する円筒部16の内周面、及び、このハブ本体13bの外端面の一部で周囲を上記円筒部16に囲まれた部分{図3及び前述の図13(H)に破線α8 を付して示した部分}を、被塗装面とする。
本実施例の場合、上記被塗装面(α8 )に塗料粒子を電着させる作業を行なう際に使用するマスキングカバー32aは、大略円筒状に構成すると共に、金属等の素材により造った有底円筒状の容器39の上端開口部に結合固定している。これに伴い、本実施例の場合、給液管29を、上記容器39の底部40の中央部を液密に貫通する状態で設けている。又、排出孔34を、この底部40のうち、上記給液管29から外れた部分に設けている。
又、本実施例の場合、上記マスキングカバー32aの上半部は、上側に向かう程径寸法が小さくなる方向に傾斜した、円すい筒部41としている。この円すい筒部41の大径側端縁の外径寸法D41は、上記円筒部16の内径寸法d16よりも大きく(D41>d16)、この円すい筒部41の小径側端縁の外径寸法d41は、上記円筒部16の内径寸法d16よりも小さい(d41<d16)。又、上記円すい筒部41の小径側端部で、その外径寸法が上記円筒部16の内径寸法d16よりも小さい部分(図5の鎖線Xよりも径方向内側の部分)の円周方向複数個所(図示の例では、6個所)に、それぞれ上記円すい筒部41の小径側端縁に開口する切り欠き42、42を設けている。本実施例の場合、これら各切り欠き42、42が、それぞれ特許請求の範囲に記載した「排油通路」に相当する。
本実施例の場合、上記被塗装面(α8 )に塗料粒子を電着させる作業を行なう際には、図示の様に、上記マスキングカバー32aを構成する円すい筒部41の小径側端部を上記円筒部16の内側に挿入すると共に、この円すい筒部41の外周面を、この円筒部16の外端面と上記被塗装面(α8 )との境界部分に弾性的に押し付ける。これにより、この境界部分を液密に仕切った状態とする。そして、この状態で、上記給液管29を通じて、上記被塗装面(α8 )と上記マスキングカバー32a及び上記容器39の内面とに囲まれた空間内に、塗装液28を連続供給する。これにより、この空間内の空気を、上記排出孔34を通じて外部に排出し、この空間内を上記塗装液28で満たす。これにより、この塗装液28を上記被塗装面(α8 )の全体に接触させた状態とする。
尚、本実施例の場合には、上記円すい筒部41の小径側端部を上記円筒部16の内側に挿入している為、これら円すい筒部41の小径側端部の外周面と円筒部16の内周面との間に、断面三角形状で円環状の液溜り部43が形成され、この液溜り部43に上記塗装液28が溜まる。但し、この液溜り部43に溜まった塗装液28は、上記空間内の塗装液28を上記排出孔34を通じて外部に排出する際に、上記各切り欠き42、42の内側を通じて、上記円すい筒部41の径方向内側に排出される。この為、本実施例の場合には、その後、上記円筒部16の外端部内周縁を上記円すい筒部41の外周面から引き離す際に、上記液溜り部43に溜まった塗装液28により、周囲を塗料により汚損する事を防止できる。これに対して、上記各切り欠き42、42を形成していないと、図6に矢印で示す様に、上記液溜り部43に溜まった塗装液28が、上記円筒部16の外端縁から上記円すい筒部41の外周面等に滴り落ち、更に当該部分から跳ね返って、前記ハブ本体13bの表面のうち上記被塗装面(α8 )以外の部分に付着すると言った不都合が生じる。その他の構成及び作用は、前述の図1〜2に示した実施例1の場合と同様である。
次に、図7は、やはり請求項1、2、4、5に対応する、本発明の実施例4を示している。本実施例の場合には、容器39の底部40を液密に貫通する状態で設けたエアノズル35の先端部(図7の上端部)を、ハブ本体13bを構成する円筒部16の径方向内側に配置している。これと共に、上記エアノズル35の先端開口を、上記ハブ本体13bの外端面に対向させている。これにより、このエアノズル35の先端開口から噴出した空気を、上記ハブ本体13bの外端面及び上記円筒部16の内周面に沿って流通させ、液溜り部43に溜まった塗装液に上方から吹き付ける様にしている。これにより、この液溜り部43に溜まった塗装液が、マスキングカバー32aの上端縁に設けた複数の切り欠き42、42を通じて、このマスキングカバー32aの径方向内側に排出し易くなる様にしている。その他の構成及び作用は、上述した実施例3の場合と同様である。
次に、図8は、請求項1、2、4に対応する、本発明の実施例5を示している。本実施例の場合、ハブ本体13bを構成する円筒部16の外端面及び内周面、並びに、このハブ本体13bの外端面の一部で周囲を上記円筒部16に囲まれた部分{図8及び前述の図13(G)に破線α7 を付して示した部分}を、被塗装面とする。これに伴い、本実施例の場合、この被塗装面(α7 )に塗料粒子を電着させる作業を行なう際には、図示の様に、略円筒状に構成したマスキングカバー32bの内周面の上端寄り部分を、上記円筒部16の外端面の外周縁部分に、全周に亙り弾性的に押し付ける。これにより、上記被塗装面(α7 )と上記円筒部16の外周面との境界部分を液密に仕切った状態とする。その他の構成及び作用は、前述の図4に示した実施例3の場合と同様である。
次に、図9は、請求項1、2に対応する、本発明の実施例6を示している。本実施例の場合、ハブ本体13aの被塗装面(α7 )に塗料粒子を電着させる作業を行なう際には、図示の様に、略円筒状に構成したマスキングカバー32cの上端縁部分を、上記ハブ本体13aを構成する円筒部16の外端面の外周縁部分に、全周に亙り、例えば0.5mm程度の間隔をあけて近接対向させる。そして、上記マスキングカバー32cと上記ハブ本体13aとに囲まれた空間内に満たした塗装液28を、上記マスキングカバー32cの上端縁部分と上記円筒部16の外端面の外周縁部分との間に形成された微小隙間45を通じて外部空間に微量ずつ流出させながら、上記電着作業を行なう。
この様にして電着作業を行なう本実施例の場合、上記マスキングカバー32cと上記ハブ本体13aとに囲まれた空間(内部空間)と外部空間とが上記微小隙間45を介して連通している為、この内部空間に満たした塗装液28を図示しない排出孔を通じて外部に排出しても、この内部空間が真空状態となる事はない。従って、その後、上記マスキングカバー32と上記円筒部16とを互いに引き離す際に、上記被塗装面(α7 )に付着している塗装液28が周囲に飛散すると言った不都合が生じる事を防止できる。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施例5の場合と同様である。
尚、上述した実施例6では、電着作業を行なう際に、マスキングカバー32cの上端縁部分を、円筒部16の外端面の外周縁部分に、全周に亙り近接対向させたが、これに代えて、円周方向の一部のみを近接対向させると共に、円周方向の残部を液密に押し付けた場合でも、同様の効果を得られる。前述の実施例1〜4を実施する場合に関しても、同様である。
次に、図10は、請求項1、2に対応する、本発明の実施例7を示している。本実施例の場合、ハブ本体13bを構成する円筒部16の外半部外周面及び外端面{図10及び前述の図13(B)に破線α2 を付して示した部分}を、被塗装面とする。本実施例の場合、この被塗装面(α2 )に塗料粒子を電着させる作業を行なう際には、前述の図14に示した従来方法の場合と同様、上記円筒部16の外半部を、塗装槽27aに収容した塗装液28に浸漬する。但し、本実施例の場合には、この浸漬作業を、有底円すい筒状に構成したマスキングカバー32dの外周面に、上記円筒部16の外端面の内周縁部分を、全周に亙り弾性的に押し付けた状態で行なう。これにより、この浸漬作業中、上記被塗装面(α2 )と上記円筒部16の内周面との境界部分を液密に仕切り、この円筒部16の内周面に上記塗装液28が接触しない様にしている。尚、上記マスキングカバー32dは、上記塗装槽27aに固設した支持台44の上面に支持固定している。
又、本実施例の場合には、給液管29を通じて上記塗装槽27aの内側に塗装液28を給排する事に基づき、この塗装槽27aに収容した塗装液28の液面の位置を上げ下げできる様にしている。本実施例の場合、上述の様に被塗装面(α2 )に塗料粒子を電着させる作業を行なうべく、上記マスキングカバー32dの外周面に上記円筒部16の外端面の内周縁部分を押し付ける際には、上記液面の位置を、上記マスキングカバー32dの底面よりも下に下げておく。そして、同じく押し付けた後に、上記液面の位置を、図示の様に上記塗装槽27aの上端縁まで上げる(この上端縁から上記塗装液28を溢れさせる状態とする)。又、上記電着作業を終了した後は、上記液面の位置を上記マスキングカバー32dの底面よりも下に下げてから、上記円筒部16の外端面の内周縁部分を上記マスキングカバー32cの外周面から引き離す。その他の構成及び作用は、上述した各実施例の場合と同様である。
尚、上述した各実施例では、電着塗装法による塗装膜の形成作業を、車輪支持用ハブユニットを組み立てる以前の、ハブ単体の状態で実施する方法を採用した。但し、本発明を実施する場合には、前述の図14に示した従来方法の様に、電着塗装法による塗装膜の形成作業を、車輪支持用ハブユニットを組み立てた状態で実施しても良い。
本発明の実施例1を、被塗装面に塗装液を接触させた状態で示す断面図。 その後、塗装液をマスキングカバーの内部から排出し、円筒部の外端開口部に空気を吹き付ける状態で示す断面図。 本発明の実施例2を示す断面図。 同実施例3を示す断面図。 マスキングカバーを図3の上方から見た図。 マスキングカバーの上端縁部分に切り欠き等の排液通路を設けない場合に生じる不都合を説明する為の断面図。 本発明の実施例4を示す断面図。 同実施例5を示す断面図。 同実施例6を示す断面図。 同実施例7を示す断面図。 駆動輪用の車輪支持用ハブユニットの1例を、ナックルに組み付けた状態で示す断面図。 従動輪用の車輪支持用ハブユニットの1例を示す断面図。 塗装膜を形成すべき範囲の8例を示す図。 従来の電着塗装方法の1例を示す断面図。
符号の説明
1 ホイール
2 ナックル
3 ロータ
4 支持孔
5、5a 車輪支持用ハブユニット
6 外輪
7 ボルト
8、8a ハブ
9 スタッド
10 ナット
11a、11b 外輪軌道
12 結合フランジ
13、13a、13b ハブ本体
14、14a 内輪
15 取付フランジ
16 円筒部
17a、17b 内輪軌道
18 小径段部
19 かしめ部
20 転動体
21a、21b シールリング
22 スプライン孔
23 等速ジョイント用外輪
24 スプライン軸
25 ナット
26 支持台
27、27a 塗装槽
28 塗装液
29 給液管
30a、30b 電極
31 塗装膜
32、32a、32b、32c、32d マスキングカバー
33 底部
34 排出孔
35 エアノズル
36 第二マスキングカバー
37 給液通路
38 雄ねじ部
39 容器
40 底部
41 円すい筒部
42 切り欠き
43 液溜り部
44 支持台
45 微小隙間

Claims (5)

  1. 外周面の外端寄り部分に車輪及び制動用回転部材を支持固定する為の取付フランジを、外端部にこれら車輪と制動用回転部材とのうちの少なくとも一方を外嵌する為の円筒部を、それぞれ備えた、車輪支持用ハブユニットを構成するハブの表面うち、少なくとも上記円筒部の一部表面を含む所望範囲に塗装膜を形成する為、この所望範囲に塗装液を接触させた状態でこの塗装液中の塗料粒子をこの所望範囲に電着させるハブの電着塗装方法に於いて、この所望範囲に塗料粒子を電着させる作業を、上記ハブの表面のうちこの所望範囲とこの所望範囲に隣接する範囲との境界部分にマスキングカバーを当接若しくは近接対向させた状態で行なう事を特徴とするハブの電着塗装方法。
  2. マスキングカバーを当接若しくは近接対向させるべき境界部分が、ハブを構成する円筒部の外端面の周縁部分である、請求項1に記載したハブの電着塗装方法。
  3. ハブの中心部にこのハブを軸方向に貫通する孔が設けられており、マスキングカバーを当接若しくは近接対向させるべき境界部分が、上記ハブの外端面の一部で周囲を円筒部に囲まれた部分のうち上記孔の外端開口を囲む環状部分である、請求項1〜2の何れか1項に記載したハブの電着塗装方法。
  4. ハブを構成する円筒部の径方向内側に塗装液を満たした状態で、この塗装液中の塗料粒子をこの円筒部の内周面に電着させてから、この塗装液をこの円筒部の外端開口を通じてこの円筒部の外側に排出した後、この円筒部の外端開口に気体を吹き付ける、請求項2〜3の何れか1項に記載したハブの電着塗装方法。
  5. マスキングカバーとして、全体が筒状であって、その外周面の先端寄り部分を、ハブを構成する円筒部の外端面の内周縁部分に全周に亙り液密に押し付け可能であり、且つ、その先端部のうち上記円筒部の内側に進入可能な部分の一部に、当該部分の外周面と内周面とを連通する排液通路を有するものを使用する、請求項1〜4の何れか1項に記載したハブの電着塗装方法。
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CN111556934A (zh) * 2018-01-11 2020-08-18 罗伯特·博世有限公司 用于制造制动盘的方法、制动盘

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