JP2006193229A - 展望エレベータのかご内操作盤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の展望エレベータのかご内操作盤10は、かご停止階登録やドア開閉のためのスイッチ類とこれらのスイッチ類のための制御配線とを透明電極および透明導電性フィルムによって透明なシート状に形成し、乗りかごの側壁に貫設した展望窓の透明ガラス板の表面に装着したものである。かご内操作盤自体が透明であり、展望窓の透明ガラス板の表面に装着するものであるから、この操作盤に向かい合って搭乗した乗客の視界を妨げることがない。
【選択図】 図1
Description
すなわち、図12に示したように、乗りかご1の乗降ドア2L,2Rと対向する奥側の壁面および左右の壁面にそれぞれ展望窓3,4L,4Rが設けられ、乗りかご1内の乗客が外界の景色を展望できるようになっている。
そこで、図12に示したように、乗降ドア2L,2Rにも展望窓5L,5Rを設けるとともに、左右の戸袋6L,6Rのうちかご内操作盤7を設けない側にも展望窓8を設ける工夫がなされている。
また、かご内操作盤7も金属板にスイッチや表示器等を取り付けた構造であり、やはり透明ではない。
これにより、かご内操作盤7に向き合うように搭乗した乗客は、かご内操作盤7や戸袋6Rによってその視界が妨げられ、外界の景色の展望を楽しむことができなかった。
また、不透明なかご内操作盤7や戸袋6Rにより、乗りかご1内の開放感が損なわれていた。
また、シート状スイッチを透明に構成すれば、この操作盤に向き合って搭乗した乗客の視界を妨げることがなく、水平方向の360度全体にわたって外界の景色の展望が可能な展望エレベータを実現することができる。
また、このかご内操作盤は、乗りかご内のどの展望窓にも装着することができるから、乗りかご内の乗客の利便性を向上させることができる。
また、このかご内操作盤が故障したり破損したりした場合には、このかご内操作盤を透明ガラス板の表面から容易に取り外して新しいものに交換することができる。
また、シート状スイッチを透明に構成すれば、この操作盤に向き合って搭乗した乗客の視界を妨げることがなく、水平方向の360度全体にわたって外界の景色の展望が可能な展望エレベータを実現することができる。
また、このかご内操作盤は、展望窓に装着する透明ガラス板として一体に製造することができるから、乗りかごを組み立てる作業を容易に行うことができる。
このとき、保護部材にスイッチ操作用の孔を設けることにより、乗客によるかご停止階登録やドア開閉等のスイッチ操作を妨げることがない。
なお、保護部材は、透明ガラス板やポリカーボーネート、アクリル等の透明あるいは透光性を有する樹脂板を用いることができる。
さらに、緩衝部材を介して保護部材を展望窓の透明ガラス板に装着すれば、乗りかご内の乗客の身体や手荷物等が保護部材に強く当たった場合でも、展望窓の透明ガラス板に異常な外力が作用することを防止できる。
なお、以下の説明においては、同一の部分には同一の符号を用いて重複した説明を省略する。
まず最初に図1乃至図3を参照し、第1実施形態の展望エレベータのかご内操作盤について詳細に説明する。
なお、このシート部材12には、ドア開閉用操作スイッチ13a,13b、複数のかご停止階登録スイッチ14、および非常用スイッチ15等が設けられている。
また、これらの操作スイッチ類のための制御回路16は、シート部材12の上縁から上方に延設されて細長く延びる部分12aに沿って延び、その先端に設けられているコネクタ17を介して乗りかご1側に設けられている図示されない制御配線に接続される。
これにより、各スイッチ類を操作するためにかご内操作盤10を指等で押したときに、透明ガラス板11に異常な外力が作用することを防止できる。
次に図4乃至図7を参照し、第2実施形態の展望エレベータのかご内操作盤について詳細に説明する。
このとき、保護部材21には、ドア開閉用操作スイッチ13a,13bに対応する円形の貫通孔22a,22b、複数のかご停止階登録スイッチ14に対応する円形の貫通孔23、および非常用スイッチ15に対応する円形の貫通孔24がそれぞれ貫設されているので、各スイッチの操作を妨げることがない。
なお、各貫通孔22〜24の断面形状は矩形となっている。
また、透明ガラス板11と共にその全周が緩衝ゴム材18を介して乗りかご1の戸袋6Rに支持されているから、各スイッチ類を操作するためにかご内操作盤20を指等で押したときに、透明ガラス板11に異常な外力が作用することを防止できる。
次に図6および図7を参照し、第2実施形態の展望エレベータのかご内操作盤の変形例について詳細に説明する。
これにより、各スイッチを指先で押して操作するときに、各貫通孔32〜34の表面側の周縁に干渉することがないから、各スイッチの操作性をより向上させることができる。
次に図8乃至図10を参照し、第3実施形態の展望エレベータのかご内操作盤について詳細に説明する。
これにより、保護部材41は、図9に示したように、もはやその全周が緩衝ゴム材18によって乗りかご1の戸袋6Rに支持されていない。
また、図9および図10に示したように、透明ガラス板11の四隅の貫通孔44には、その裏面側から緩衝ゴムチューブ45を介して金属製の袋ナット46が装着されている。
そして、保護部材41の四隅の貫通孔42およびシート部材12の四隅の貫通孔43には、金属製のボルト47が緩衝ゴムワッシャ48と共に挿通され、その先端が袋ナット46に螺合している。
これにより、乗りかご1内の乗客の身体や手荷物等が保護部材41に強く当たるなどしてその表面に傷が付いた場合には、透明ガラス板11やシート部材12を取り外すことなく、保護部材41を容易に交換することができる。
また、緩衝ゴムチューブ45および緩衝ゴムワッシャ48を介して、袋ナット46およびボルト47を装着しているので、乗りかご1内の乗客の身体や手荷物等が保護部材41に強く当たった場合でも、展望窓の透明ガラス板11の異常な外力が作用することを防止できる。
次に図11を参照し、第4実施形態の展望エレベータのかご内操作盤について詳細に説明する。
これにより、ドア開閉用操作スイッチ52a,52bを操作している間に、その周囲の環状発光体が点灯するので、そのスイッチの操作性を向上させることができる。
また、かご停止階登録スイッチ53が操作されたときには、行き先の停止階に到着するまでそのかご停止階登録スイッチ53の周囲の環状発光体が点灯するので、どの停止階に向かっているのかを容易に把握することができる。
さらに、非常用スイッチ54が操作されたときには、コントロールセンターからの応答があるまでその周囲の環状発光体が点灯するので、コントロールセンターに通報されていることが明確に把握でき、乗りかご1内の乗客の安心感が増すことができる。
また、透明電極や透明導電性フィルムから成るシート部材51に、一体に実装することができる。
なお、これらの発光手段や表示手段は、各スイッチのための制御回路57およびコネクタ58を介して、乗りかご1側の電気配線に接続される。
例えば、上述した各実施形態においては、いずれもシート部材を「透明」に形成して水平方向の360度全体にわたる外界の景色の展望を可能としているが、シート部材を形成する素材に応じて「半透明」に形成しても、乗りかご内の開放感をより向上させることができることは言うまでもない。
また、シート部材を透明ガラス板と同じ大きさに形成しているが、シート部材をより小さく形成できることは言うまでもない。
2 乗降ドア
3,4,5 展望窓
6 戸袋
7 従来のかご内操作盤
8 展望窓
10 第1実施形態のかご内操作盤
11 透明ガラス板
12 シート部材
13 ドア開閉用操作スイッチ
14 停止階登録スイッチ
15 非常用スイッチ
16 制御回路
17 コネクタ
18 緩衝ゴム材
20 第2実施形態のかご内操作盤
21 透明保護部材
22,23,24 貫通孔
30 第2実施形態の変形例のかご内操作盤
31 保護部材
32,33,34 貫通孔
40 第3実施形態のかご内操作盤
41 保護部材
42,43,44 貫通孔
45 緩衝ゴムチューブ
46 袋ナット
47 ボルト
48 緩衝ゴムワッシャ
51 シート部材
52 ドア開閉用操作スイッチ
53 停止階登録スイッチ
54 非常用スイッチ
55,56 表示手段
57 制御回路
58 コネクタ
Claims (6)
- 展望エレベータの乗りかご内に設ける操作盤であって、
かご停止階登録やドア開閉のためのスイッチ類およびこれらのスイッチ類のための制御配線を透光性を有するシート状スイッチとして形成し、
前記乗りかごの側壁に貫設した展望窓の透明ガラス板の表面に装着したことを特徴とする展望エレベータのかご内操作盤。 - 展望エレベータの乗りかご内に設ける操作盤であって、
かご停止階登録やドア開閉のためのスイッチ類を透光性を有するシート状スイッチとして形成し、
透明ガラス板の表面に透明電極によって制御回路を形成し、
前記透明ガラスの表面に前記シート状スイッチを貼着して前記制御回路とともにかご内操作盤を構成し、
前記乗りかごの側壁に貫設した展望用の窓に前記透明ガラス板を装着したことを特徴とする展望エレベータのかご内操作盤。 - 前記シート状スイッチの表側に、透光性を有する板状に形成されるとともに前記スイッチ類を操作するための孔が貫設された、前記シート状スイッチを保護するための保護部材が装着されていることを特徴とする請求項1または2に記載した展望エレベータのかご内操作盤。
- 前記保護部材に貫設されている孔は、その断面形状が前記透明導電性フィルムから離れる側に向かって先広がりに形成されていることを特徴とする請求項3に記載した展望エレベータのかご内操作盤。
- 前記保護部材は、前記透明ガラス板に対し緩衝部材を介して着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項3または4に記載した展望エレベータのかご内操作盤。
- 運行方向や階床位置を表示する表示手段が、前記シート状スイッチに実装されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載した展望エレベータのかご内操作盤。
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