JP2006193090A - インパネリーンフォース構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インパネリーンフォース構造において、インパネリーンフォースメント11の端部を車体フレームに対して強固に接合可能とする。施工面で取り付けやすく、かつ車幅方向への形状誤差の吸収を可能とする。
【解決手段】 インパネリ−ンフォースメント11と、その両端部に固定されたアルミニウム押出形材製の取付用ブラケット12と、取付用ブラケット12がボルト接合される車体側ブラケット13からなる。取付用ブラケット12は車体幅方向を押出方向とし、インパネリーンフォースメント11の前後のフランジ11a,11bに溶接接合させた一対の縦壁状フランジ15,16と、これらをつなぐ壁状リブ17からなる。車体側ブラケット13は取付部21と階段状のフランジ部22からなり、フランジ部22のうち縦壁状フランジ22a,22bに取付用ブラケットの延長部15a,16aがボルト接合される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車用インパネリーンフォースメントの取付構造に関し、特に剛性、変形強度、取り付け性に優れたインパネリーンフォースメントの取付構造に関するものである。
自動車などの車体では、車室内前方にステアリングコラムを支持するためのインパネリーンフォースメント(インパネリーンフォース,ステアリングサポート,クロスカービームなどともいう)が車体幅方向に設けられている。
このインパネリーンフォースメントは、周知の通り、車体に対し略水平方向で車幅方向に対し平行に延在するように配置され、直接あるいは車体幅方向の端部に設けられたブラケットを介して車体フレームに取り付けられるとともに、車体中央付近に設置される車体下方向に延在するステイと呼ばれる部品により車体フロアと連結される。このようなインパネリーンフォースメントは、種々の断面形状が選択されるとともに、他部品との干渉を回避するために長手方向に曲げ、スェージング、つぶし加工などが施される場合もある。さらに、コスト、性能面から、その素材についても鋼板、アルミニウム、マグネシウムなど様々な素材が選択される。
このようなインパネリーンフォースメントは、走行時に振動を防止するために高い剛性が要求される。また、衝突安全性能を確保するために、前面衝突において車体前方からステアリングを介して伝わる車体後方への荷重及び乗員の前方移動による車体前方への荷重に対して変形量が規定される。加えて、側面衝突における室内空間確保の観点から、車幅方向への荷重負荷条件、すなわちインパネリーンフォースメント軸方向荷重に対しても、高い強度が要求される。近年では、さらなる軽量化、省スペース化が望まれており、インパネリーンフォースメントの小径化、薄肉化、剛性及び強度要件の両立が望まれている。
一般的なインパネリーンフォースの端部取付構造が下記特許文献1,2に開示されている。この特許文献に開示された取付構造のように、車室幅と同じ長さのインパネリーンフォースメントを用い、車幅方向へボルト接合することで、インパネリーンフォースメント端部を車体フレームに強固に取り付けるものが多い。
特開2001−328565号公報 特開2000−238665号公報
しかし、上記のような構造では、製造時の組み立てやすさという観点では問題が生じることが多い。即ち、インパネリーンフォースメントの組み付けは、車体ボデーを組み上げた後に行われるために、車体後方からあるいは上方からしか施工できない。特許文献1,2に開示された取付構造の場合には、ビーム長さが車室幅と同じであるために、取り付け時に一度傾けて車室内部に挿入する必要があり、取り付けが煩雑になるという問題がある。また、インパネリーンフォースメント自体にある程度重量があるために、車体上方向からよりも、車体後方から前方に簡便に取り付けられることが望まれる。
また、特許文献1,2に開示された取付構造では、製品形状のバラツキにより、インパネリーンフォースメントの長さと車室内の幅に差異が生じた場合に、その形状誤差(長さの差異)を簡便に吸収できないという問題もある。
この製品形状のバラツキに起因する形状誤差を吸収するために、下記特許文献3〜5に開示されているように、インパネリーンフォースメント端部に塑性変形し得る伸縮部材やスライド部材を設定する試みも見られる。しかし、このような伸縮部材やスライド部材を組み合わせる方式では、側面衝突における車幅方向(軸方向)への変形開始荷重が極端に低下し、側面衝突における室内空間確保という要求を満足できなくなるという問題がある。
特開2002−53070号公報 特開2002−211441号公報 特開2002−108759号公報
一方、製造時の組み付け安さ、形状バラツキの吸収という観点からは、下記特許文献6に見られるように、車体後方から前方向へのボルト接合により、接合される構造が主体となる。本方式の場合には、ボルト接合部に長穴を設けるなどの手法により、形状バラツキの吸収が可能であるとともに、容易に車体への取り付けも可能といえる。
また、下記特許文献7に示すように、板成形により製作されたブラケットを用いて、後方からの車体への接合を可能にするとともに、取り付け剛性を確保するブラケット取り付け構造を提案した例も見られる。
これらの手法では、組み付け時に車体上下方向への位置決めが煩雑になるという問題があるが、これを解消するために、特許文献8に示すようにガイド部材を利用する方法も提案されている。
特開2001−1946号公報 特開2001−10509号公報 特開2003−261069号公報
しかし、特許文献6〜8に開示された構造は、車体前もしくは後ろ側のどちらか片側でインパネリーンフォースメントとブラケットを接合し、このブラケットを介して車体に組み付けを行う構造である。このような構造の場合、インパネリーンフォースメントのブラケットと接合されていない部分では、前面衝突に対する車体前後方向への荷重が負荷された際に軸方向へのすべり変形が容易に生じる。このため、特許文献1,2に開示された構造に比べて回転変形が生じやすく、変形量が大きくなるという問題がある。
図5(a),(b)は、インパネリーンフォースメント1の端部の車体後ろ側に取付用ブラケット2が溶接(溶接部3)されている場合に、荷重負荷によるインパネリーンフォースメント1の変形形態を模式的に示すもので、破線が変形前のインパネリーンフォースメント1の平面視形状、実線が荷重負荷による変形後のインパネリーンフォースメント1の平面視形状である。図5(a)に示すように、前方側から中央部に荷重が負荷されると、インパネリーンフォースメント1の曲げ外側(前方側)に引張力が加わってそこにすべり変形が生じ、そのすべり変形に起因して回転変形が生じ、変形量が大きくなる。また、図5(b)に示すように、後方側から中央部に荷重が負荷されるときも、前方側から荷重が付加されたときほどではないが、やはり回転変形が生じている。
車体前後方向への荷重負荷に対する変形量を低減するためには、インパネリーンフォースメント自体の曲げ剛性を大きくする方法と端部取り付け方法を工夫し、前記回転変形を抑制する方法が考えられる。しかし、前述のとおり、さらなる軽量化、省スペース化が要求されている状況では、インパネリーンフォースメント自体の剛性を大きくすることは困難である。
一方、端部の拘束状態を強固にするためのひとつの方法として、下記特許文献9に、インパネリーンフォースメントの端部全周をブラケットでかしめ接合する方法が提案されている。しかし、この方法では、インパネリーンフォースメントの断面形状あるいはブラケットの形状にバラツキが生じた場合には、このかしめ力に大きなバラツキが生じ、強度を保障することができないという問題がある。また、近年の高強度化したインパネリーンフォースメントをかしめ接合するためには、ボルト自体非常に強度の高いものを用いる必要があり、条件によっては、必要な締め付け強度を得ることが難しいという問題がある。
特開平11−222158号公報
以上の従来技術から、技術課題を整理すると以下のようになる。
(1)車体前後方向に対する変形量を低減するために、ビーム端部の拘束状態を強固にしたい。
(2)施工面での組み付け安さを確保するために、車体後方から前方向に接合できる構造にしたい。この接合時には、位置決めが容易に行えることが望ましい。
(3)車体幅方向への形状誤差バラツキを吸収できることが望ましい。
従って、本発明は、インパネリーンフォースメントの端部を車体フレームに対して強固に接合可能であり、施工面で取り付けやすく、かつ車幅方向への形状誤差の吸収が可能な、自動車のインパネリーンフォース構造を提供しようとするものである。
本発明に係る自動車のインパネリーンフォース構造は、車体幅方向に設置されるインパネリ−ンフォースメントと、前記インパネリーンフォースメントの車体幅方向両端部に固定されたアルミニウム押出形材製の取付用ブラケットからなり、前記取付用ブラケットは車体幅方向を押出方向とし、前記インパネリーンフォースメントの車体前側及び後ろ側との接合面を有する互いに間隔を置いて配置された一対の縦壁状フランジと、これら一対の縦壁状フランジをつなぐ壁状リブとから構成される断面形状を有し、押出方向に所定幅を有し、前記縦壁状フランジが前記インパネリーンフォースメントの上側及び下側への延長部を有してそこが車体側ブラケットに対するボルト接合部とされたことを特徴とする。この延長部にはボルト穴が形成される。
車体側ブラケットは車体フレームに固定され、ボルト接合用の縦壁状フランジを有し、前記取付用ブラケットの縦壁状フランジの延長部が車体後方側から前記車体側ブラケットの縦壁状フランジに当接し、両者がボルト接合される。
本発明に係るインパネリーンフォース構造では、インパネリーンフォースメントの車体前側及び後側の2箇所を含む位置で該インパネリーンフォースメントに取付用ブラケットを固定することにより、車体前方側及び後方側からのいずれの荷重負荷条件でも、インパネリーンフォースメントの曲げ外側部位のすべり変形を防止できる。また、この取付用ブラケットは、車体前後方向の曲げ変形に対して高い曲げ剛性を持つ所定幅の壁状リブを有することで、このすべり変形に起因する回転変形に対する大きな抵抗となる。
図5(c),(d)は、本発明の効果を従来技術((a),(b))と対比して示すもので、インパネリーンフォースメント1の端部の車体前側及び後ろ側に取付用ブラケット2が溶接(溶接部3)されている場合に、荷重負荷によるインパネリーンフォースメント1の変形形態を模式的に示す。破線が変形前のインパネリーンフォースメント1の平面視形状、実線が荷重負荷による変形後のインパネリーンフォースメント1の平面視形状である。
図5(c)に示すように、前方側から中央部に荷重が負荷されると、インパネリーンフォースメント1の曲げ外側(前方側)に引張力が同様に加わるが、インパネリーンフォースメント1の車体前側にも取付用ブラケット2が固定されているため、そこにすべり変形が生じにくく、回転変形が抑えられるため、図5(a)に比べて大幅に変形量を低減できる。また、図5(d)に示すように、後方側から中央部に荷重が負荷されるときも、若干ではあるが、図5(b)に比べて変形量が低減している。
また、本発明に係るインパネリーンフォース構造では、車体後方からボルトを用いて、車体側ブラケットに容易に組み付けが可能であり、取付用ブラケット又は車体側ブラケットに設けられるボルト穴のどちらかを長穴にしておけば、車幅方向の形状精度に問題があった場合にも、その形状誤差を容易に吸収できる。
本発明に係るインパネリーンフォース構造について、図1〜図5を用いて、より具体的に説明する。
先ず、図1は、アルミニウム合金製中空形材からなるインパネリーンフォースメント11の端部にアルミニウム押出形材からなる取付ブラケット12が固定され、これが図示しない車体フレームに予め取り付けられたアルミ鋳造製の車体側ブラケット13にボルト接合されたインパネリーンフォース構造を示すものであり、図2は組立の様子を示す要部の拡大斜視図である。図1,2に示すように、インパネリーンフォースメント11は車幅方向に延在し、両端部分に車体フレームと接合するための取り付けブラケット12が固定され、車体中央付近に、車体上下方向に延在するステイ14により、図示しない車体フロアに接合される。
図2に示すように、インパネリーンフォースメント11は、車体前側フランジ11a、車体後ろ側フランジ11b、上側壁状リブ11c及び下側壁状リブ11dからなる。なお、本発明では、インパネリーンフォースメントの中空断面(4角形断面に限らず)において、車体前側及び後ろ側の部分をフランジという。
取付用ブラケット12は、押出形材を押出方向に垂直に所定幅に切断したもので、インパネリーンフォースメント11の前面(車体前側フランジ11a)と接合される縦壁状フランジ15、後面(車体後ろ側フランジ11b)と接合される縦壁状フランジ16、及びこれらをつないで車体前後方向に延在する壁状リブ17からなる。
取付用ブラケット12において、縦壁状フランジ15は、壁状リブ17より下の部分がインパネリーンフォースメント11の車体前側フランジ11aに接合される。この接合は溶接(この例では両サイドの隅肉溶接が望ましい)により行われるのが望ましいが、ボルト止めあるいはリベット止めなども可能である。また、縦壁状フランジ15は、インパネリーンフォースメント11の上側に延びる延長部15a(壁状リブ17より上の部分)を有し、そこにボルト穴18が形成されている。
縦壁状フランジ16は、壁状リブ17のすぐ下の部分がインパネリーンフォースメント11の車体後ろ側フランジ11bに接合される。接合方法は縦壁状フランジ15と同じでよい。また、縦壁状フランジ16は、インパネリーンフォースメント11の下側に延びる延長部16aを有し、そこにボルト穴19が形成されている。
車体側ブラケット13は、車体フレームに固定される板状の取付部21と、取付部21から突出した階段状のフランジ部22からなり、該フランジ部22は、車体前後方向に間隔を置いて配置された上下の縦壁状フランジ22a,22bとそれらをつなぐ横壁状フランジ22cからなる。縦壁状フランジ22a,22bには、それぞれボルトねじ穴(ねじ切りされた穴)23,24が形成され、取付部21にはボルト穴25が形成されている。 車体側ブラケット13の上下の縦壁状フランジ22a,22bの間隔は、前記取付用ブラケット12の縦壁状フランジ15,16の間隔とほぼ一致する。インパネリーンフォースメント11に固定した取付用ブラケット12を車体側ブラケット13に組み付けたとき、ボルト穴18とボルトねじ穴23、ボルト穴19とボルトねじ穴24がそれぞれ連なるようになっている。
取付用ブラケット12をインパネリーンフォースメント11の端部所定位置に溶接固定したとき、インパネリーンフォースメント11の車体前側フランジ11a、車体後ろ側フランジ11b及び上側壁状リブ11cの周囲が、取付用ブラケット12の縦壁状フランジ15、縦壁状フランジ16及び壁状リブ17に接触状態で囲まれる。
次に、インパネリーンフォースメント11と取付用ブラケット12からなる構造体を、上方から下降させ又は後方から前方に進めて、インパネリーンフォースメント11の下側壁状リブ11dを、予め車体フレームに固定されていた車体側ブラケット13の横壁状フランジ22c上に置き、さらに該横壁状フランジ22cをガイドとして、取付用ブラケット12の縦壁状フランジ15、16が車体側ブラケット13の縦壁状フランジ22a,22bに当接するまで前方に進める。続いて、車体後方側からボルトを前方に進めて、取付用ブラケット11の縦壁状フランジ15、16のボルト穴18,19を通し、車体側ブラケット13の縦壁状フランジ22a,22bのボルトねじ穴23,24にねじ込み、固定する。
これにより、インパネリーンフォースメント11は、その全周が取付用ブラケット12の縦壁状フランジ15、縦壁状フランジ16及び壁状リブ17と、車体側ブラケット13の横壁状フランジ22cにより接触状態で囲まれることになり、強固に車体フレームに固定される。
なお、インパネリーンフォースメント11に固定した左右の取付用ブラケット12,12と左右の車体側ブラケット13,13の間に、車幅方向の形状誤差があったとき、その形状誤差を吸収する手段として次の方法が考えられる。
(1)ボルト穴18,19を長穴とし、車体後方側から前記ボルト穴18,19にボルトを通してボルトねじ穴23,24に接合する。
(2)ボルト穴18,19を長穴とし、ボルトねじ穴23,24の代わりにこれを単なる貫通穴として、その背面にナットを溶接し、車体後方側からボルト穴18,19及び前記貫通穴にボルトを通し、前記ナットに接合する。
(3)ボルト穴18,19を長穴とし、車体側ブラケット13の縦壁状フランジ22a、23aにはボルトねじ穴23,24をあけずに、その位置に車体後方向きにスタッドボルトを溶接しておき、該スタッドボルトをボルト穴18,19に通して、後方側からナット接合する。
(4)ボルトねじ穴23,24の代わりにこれを単なる貫通穴(長穴)とし、車体後方側からボルト穴18,19(丸穴)及び前記貫通穴にボルトを通し、別途ナットを用いてボルト止めする。
(5)ボルトねじ穴23,24の代わりにこれを単なる貫通穴(長穴)とし、取付用ブラケット12の縦壁状フランジ15,16の延長部15a,16aに穴18,19をあけずに、その位置に車体前方向きにスタッドボルトを溶接しておき、そのスタッドボルトを前記貫通穴に通し、別途ナットを用いてボルト止めする。
インパネリーンフォースメント11、取付用ブラケット12及び車体側ブラケット13(フランジ部22のみ示す)の断面を図3(a)に示す。26はボルトである。このほかにも、取付用ブラケット及び車体側ブラケットの断面形状について、種々の形態が考えられる。
図3(b)では、取付用ブラケット32は、縦壁状フランジ34がインパネリーンフォースメント11の下側に延びる延長部34aを有し、縦壁状フランジ35がインパネリーンフォースメント11の上側に延びる延長部35aを有し、壁状リブ36がインパネリーンフォースメント11の上側壁状リブ11cに接触している。車体側ブラケット33は階段状のフランジ部37を有し、下側の縦壁状フランジ37aが取付用ブラケット32の縦壁状フランジ34に接触してその延長部34aとボルト接合され、上側の縦壁状フランジ37bが取付用ブラケット32の縦壁状フランジ35の延長部35aにボルト接合され、横壁状フランジ37cが取付用ブラケット32の壁状リブ36上に接触している。
図3(c)では、取付用ブラケット42は、縦壁状フランジ44がインパネリーンフォースメント11の上側に延びる延長部44a及び下側に延びる延長部44bを有し、縦壁状フランジ45は延長部を有しない。壁状リブ46がインパネリーンフォースメント11の上側壁状リブ11cに接触している。車体側ブラケット43は単なる縦壁状のフランジ部47を有し、これが縦壁状フランジ44に接触してその延長部44a、44bとボルト接合されている。
図3(d)では、取付用ブラケット52は、縦壁状フランジ54がインパネリーンフォースメント11の下側に延びる延長部54aを有し、縦壁状フランジ55がインパネリーンフォースメント11の上側に延びる延長部55aを有し、壁状リブ56がインパネリーンフォースメント11の下側壁状リブ11dに接触している。車体側ブラケット53は階段状のフランジ部57を有し、下側の縦壁状フランジ57aが取付用ブラケット52の縦壁状フランジ54に密着してその延長部54aとボルト接合され、上側の縦壁状フランジ57bが取付用ブラケット52の縦壁状フランジ55の延長部55aにボルト接合され、横壁状フランジ57cがインパネリーンフォースメント11の上側壁状リブ11c上に接触している。
図3(e)では、取付用ブラケット62は、縦壁状フランジ64がインパネリーンフォースメント11の上側に延びる延長部64aを有し、縦壁状フランジ65がインパネリーンフォースメント11の下側に延びる延長部65aを有し、壁状リブ66がインパネリーンフォースメント11の下上壁状リブ11dに接触している。車体側ブラケット63は階段状のフランジ部67を有し、上側の縦壁状フランジ67aが取付用ブラケット62の縦壁状フランジ64に接触してその延長部64aとボルト接合され、下側の縦壁状フランジ67bが取付用ブラケット62の縦壁状フランジ65の延長部65aにボルト接合され、横壁状フランジ67cが取付用ブラケット62の壁状リブ66上に接触している。
図3(f)では、取付用ブラケット72は、縦壁状フランジ74がインパネリーンフォースメント11の上側に延びる延長部74a及び下側に延びる延長部74bを有し、縦壁状フランジ75は延長部を有しない。壁状リブ76がインパネリーンフォースメント11の下側壁状リブ11dに接触している。車体側ブラケット73は単なる縦壁状のフランジ部77を有し、これが縦壁状フランジ74に接触してその延長部74a、74bとボルト接合されている。
図3に種々の断面形状の取付用ブラケットを例示したが、取付用ブラケットの断面形状は車体上方向又は下方向からインパネリーンフォースメントに組みつけられることを前提に、インパネリーンフォースメント断面形状に応じて便宜選択される。車体側ブラケットの形状は、選択された取付用ブラケットの断面形状に合わせて設計される。
なお、図3において、(a),(e)に示す取付用ブラケット(12,62)の場合、この取付用ブラケット(12,62)を車体側ブラケット(13,63)に取り付ける際に、車体側ブラケット(13,63)の横壁状フランジ(22c,67c)を位置決めガイドとして利用できる利点がある。
また、図3において、(a),(d)に示す取付用ブラケット(12,52)の場合、車体側ブラケット(13,53)と組み合わせることにより、インパネリーンフォースメントの外周全てにブラケットが存在することになり、インパネリーンフォースメントを車体フレームに強固に取り付けることができる利点がある。
さらに、取付用ブラケットは、車体幅方向を押出方向とする押出形材からなることで、単純切断により容易に、かつ低コストで量産可能である。さらには、適切な肉厚配分を設けることで、軽量化も可能である。
取付用ブラケットには、インパネ(インストルメントパネル)を取り付けるためのインパネ取付用ブラケットを便宜設けることができる。このインパネ取付用ブラケットは、取付用ブラケットの押出形材の断面形状として予め一体的に設けてもよいし、取付用ブラケットに別途溶接等により取り付けてもよい。
図4(a)は前者の例を示すもので、取付用ブラケット82の断面形状は基本的に図3(a)の取付用ブラケット12と同じであり、縦壁状フランジ84がインパネリーンフォースメント11の上側に延びる延長部84aを有し、縦壁状フランジ85がインパネリーンフォースメント11の下側に延びる延長部85aを有し、壁状リブ86がインパネリーンフォースメント11の上側壁状リブ11cに接触し、さらに、縦壁状フランジ85は壁状リブ86より上側に延びる延長部(インパネ取付用ブラケット)85bを有する。このインパネ取付用ブラケット85bには、インパネ89がボルト止め等により接合される。なお、車体側ブラケット83は図3(a)の車体側ブラケット13と同じ構造である。
また、図4(b)は後者の例を示すもので、楕円形中空断面のインパネリーンフォースメント91に取付用ブラケット92が溶接等により固定され、取付用ブラケット92に、板材等の別部材からなるインパネ取付用ブラケット98が溶接等により接合されている。
取付用ブラケット92は、インパネリーンフォースメント91の前面(車体前側フランジ91a)と接合される縦壁状フランジ94、後面(車体後ろ側フランジ91b)と接合される縦壁状フランジ95、及びこれらをつないで車体前後方向にインパネリーンフォースメント91の上面に沿って延在する壁状リブ96からなる。縦壁状フランジ94がインパネリーンフォースメント91の上側に延びる延長部94aを有し、縦壁状フランジ95がインパネリーンフォースメント91の下側に延びる延長部95aを有する。
車体側ブラケット93は、階段状のフランジ部97を有し、このフランジ部97の上側の縦壁状フランジ97aと前記延長部94aがボルト接合され、下側の縦壁状フランジ97bが前記延長部95aとボルト接合され、横壁状フランジ97cがインパネリーンフォースメント91の下面に接触している。
縦壁状フランジ95の上端に前記インパネ取付用ブラケット98が固定され、このインパネ取付用ブラケット98にインパネ99がボルト止め等により接合される。
なお、以上の例では、インパネリーンフォースメントがアルミニウム合金製であることを前提に、取付用ブラケットをインパネリーンフォースメントに溶接接合したが、インパネリーンフォースメントが鋼管製である場合には、ボルト、セルフピアシングリベットなどにより、取付用ブラケットを接合する。しかし、すべり変形を防止するという利点からは、溶接接合できることが最も望ましく、インパネリーンフォースメント自体もアルミニウム製であることが望ましい。
さらに衝突時の強度を高くしたいという要求からは、使用されるアルミニウム素材について高強度のJIS7000系合金を用いることが最も好ましい。また、アルミ7000系合金は、アルミ6000系合金に比べて溶接軟化による強度低下が小さいという利点もある。
本発明に係るインパネリーンフォース構造の平面図(a)及びそれを車体後方からみた正面図(b)である。 図1のインパネリーンフォース構造の端部の拡大斜視図(分解図)である。 本発明に係る種々のインパネリーンフォース構造の断面図である。 インパネ取付用ブラケットを有するインパネリーンフォース構造の断面図である。 荷重負荷によるインパネリーンフォースメントの変形形態を、片側支持(a),(b)及び両側支持(c),(d)について模式的に示す図である。
符号の説明
11 インパネリーンフォースメント
12 取付用ブラケット
13 車体側ブラケット
15,16 取付用ブラケットの縦壁状フランジ
15a,16a その延長部
17 取付用ブラケットの壁状リブ
22 車体側ブラケットのフランジ部
22a,22b 車体側ブラケットのフランジ部のうち縦壁状フランジ
22c 車体側ブラケットのフランジ部のうち横壁状フランジ

Claims (6)

  1. 自動車の車体幅方向に設置されるインパネリ−ンフォースメントと、前記インパネリーンフォースメントの車体幅方向両端部に固定されたアルミニウム押出形材製の取付用ブラケットからなり、前記取付用ブラケットは車体幅方向を押出方向とし、前記インパネリーンフォースメントの車体前側及び後ろ側との接合面を有する互いに間隔を置いて配置された一対の縦壁状フランジと、これら一対の縦壁状フランジをつなぐ壁状リブとから構成される断面形状を有し、押出方向に所定幅を有し、前記縦壁状フランジが前記インパネリーンフォースメントの上側及び下側への延長部を有してそこが車体側ブラケットへのボルト接合部とされたことを特徴とするインパネリーンフォース構造。
  2. 自動車の車体幅方向に設置されるインパネリ−ンフォースメントと、前記インパネリーンフォースメントの車体幅方向両端部に固定されたアルミニウム押出形材製の取付用ブラケットと、車体フレームに固定され前記取付用ブラケットがボルト接合される車体側ブラケットからなり、前記取付用ブラケットは車体幅方向を押出方向とし、前記インパネリーンフォースメントの車体前側及び後ろ側との接合面を有する互いに間隔を置いて配置された一対の縦壁状フランジと、これら一対の縦壁状フランジをつなぐ壁状リブとから構成される断面形状を有し、押出方向に所定幅を有し、前記縦壁状フランジが前記インパネリーンフォースメントの上側及び下側への延長部を有してそこがボルト接合部とされ、前記車体側ブラケットは、前記延長部が車体後方側から当接してボルト接合される縦壁状フランジを有することを特徴とするインパネリーンフォース構造。
  3. 前記取付用ブラケットの壁状リブが前記インパネリーンフォースメントの上面側に位置し、車体前側の縦壁状フランジが上側への延長部を有し、車体後ろ側の縦壁状フランジが下側への延長部を有することを特徴とする請求項1に記載されたインパネリーンフォース構造。
  4. 前記取付用ブラケットの壁状リブが前記インパネリーンフォースメントの上面側に位置し、車体前側の縦壁状フランジが上側への延長部を有し、車体後ろ側の縦壁状フランジが下側への延長部を有し、前記車体側ブラケットは、前後の縦壁状フランジの間に前記インパネリーンフォースメントの下面側に位置する横壁状フランジを有することを特徴とする請求項2に記載されたインパネリーンフォース構造。
  5. 前記インパネリーンフォースメントがアルミニウム製であり、前記取付用ブラケットとインパネリーンフォースメントの接合が溶接接合であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載されたインパネリーンフォース構造。
  6. 前記インパネリーンフォースメント及び取付用ブラケットが、JIS7000系アルミニウム合金製であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載されたインパネリーンフォース構造。
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