JP2006192645A - 情報処理装置、情報処理システムの通信設定方法、及び制御プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システムの通信設定方法、及び制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006192645A
JP2006192645A JP2005005108A JP2005005108A JP2006192645A JP 2006192645 A JP2006192645 A JP 2006192645A JP 2005005108 A JP2005005108 A JP 2005005108A JP 2005005108 A JP2005005108 A JP 2005005108A JP 2006192645 A JP2006192645 A JP 2006192645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filtering
communication
setting
printer
communication setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005005108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006192645A5 (ja
JP4630671B2 (ja
Inventor
Koji Fukunaga
耕司 福長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005005108A priority Critical patent/JP4630671B2/ja
Publication of JP2006192645A publication Critical patent/JP2006192645A/ja
Publication of JP2006192645A5 publication Critical patent/JP2006192645A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4630671B2 publication Critical patent/JP4630671B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 ネットワーク・インストールにおいて既にフィルタリングが設定されているプリンタで再設定を行おうとすると、フィルタリングを予め解除するか、プリンタを初期化してインストールする必要があり、インストール後にフィルタリングを復活させるには再度入力する必要があった。
【解決手段】インストールの利便性を図るためにインストールの際、フィルタリングが設定されていた場合は一時的にフィルタリングを解除し、インストール終了後に元に戻すようにする。また、インストールするホストPCがフィルタリングの対象になっていない場合は、自動的にフィルタリングに追加することでインストールをより簡単なものにする。
【選択図】 図18

Description

本発明は、特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なプリンタ等のデバイスと通信を行う情報処理装置、この情報処理装置を備えた情報処理システムの通信設定方法、及び前記情報処理装置で実行される制御プログラムに関する。
近年、無線インターフェースを有したデバイス、例えばプリンタやプリンタアダプタは、従来有線で行っていたネットワーク構成を無線で構築することができ、配線等が不要なことから広く使われようになってきている。一例として、IEEEで標準化されている802.11b規格があり、この規格に対応した無線機器として、例えば無線LAN(Wireless Lacal Area Network)用のアクセスポイントやルーターなどがある。
このような無線インターフェースを有するデバイスとして、無線LANに接続可能なプリンタは、配線等が不要で、且つ複数のコンピュータ(以下、ホストPCと記す)でプリンタを共有することができるために、家庭などでも一台のプリンタを使用して複数のホストPCから印刷する、といったようなニーズに応えられる(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
しかし、接続形態が無線であるため、無線が届く範囲では誰からも接続することができる可能性があり、情報の漏洩やハッキングに対するセキュリティ上の対策が重要になっている。その対策としては、無線LANに接続可能なプリンタに対してデータ送信を行うことができるホストPCを制限する方法がある。この方法の代表的なものとしては、MACアドレス(ネットワーク機器に個別に割り振られた唯一アドレス)を用い、通信を許可するホストPCをMACアドレスで制限しようとするようなものがある。
このような制限することをフィルタリングと呼び、MACアドレスを基にフィルタリングを行うものをMACアドレスフィルタリングと呼ぶ(例えば、特許文献3及び特許文献4)。フィルタリングは、通信を許可されていない相手からの通信を拒絶するため、セキュリティを保つことが可能になるほか、複雑な暗号化などを行う方式ではないため、実装することが比較的簡単である、といった長所を有している。
特開平07−013891号公報 特開2003−050677号公報 特開平11−027324号公報 特開2004−173148号公報
しかしながら、上記従来の技術では、フィルタリングが既に設定されたプリンタの無線LANを再設定して新たな環境で使用しようとした場合に次のような問題があった。すなわち、フィルタリングが既に設定されたプリンタは、フィルタリングで登録された通信相手との間でしか通信が許可されないため、無線LANの再設定を行うべくホストPCからプリンタをネットワーク経由で探す際に、該ホストPCが前記フィルタリングの対象機器となって通信が許可されずに無線LANの再設定ができない、という恐れがあった。
この問題を解決するために、フィルタリングを一度解除或いはプリンタを初期化して、無線LANの再設定を行う方法も考えられるが、セキュリティを保つためには無線LANの再設定後に再度フィルタリングを設定し直すことが必要となり、ユーザの利便性を損なうことになる。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、既にフィルタリングが設定されているデバイスでネットワーク・インストールを実行する場合でも、フィルタリングの解除や再設定をユーザが行うことなくネットワーク・インストールを簡単に実現することができる情報処理装置、情報処理システムの通信設定方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスとの接続を行う情報処理装置において、ネットワーク経由で前記デバイスとの間で通信を可能とするための通信設定を実行する通信設定手段と、前記通信設定手段を実行する前に前記フィルタリングを一時的に解除するフィルタリング解除手段と、前記通信設定手段の実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスとの接続を行う情報処理装置において、有線インターフェース経由で前記デバイスの制御を可能にするための第一の通信設定を実行する第一の通信設定手段と、前記第一の通信設定の実行後に、前記有線インターフェース経由で前記デバイスと通信して、無線インターフェースを使用して前記デバイスとの間で通信を可能とするための第二の通信設定を実行する第二の通信設定手段と、前記第一の通信設定手段を用いて前記第二の通信設定手段を実行する前に前記フィルタリングを一時的に解除するフィルタリング解除手段と、前記第二の通信設定手段の実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、特定のホスト装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスと、ホスト装置とを含む情報処理システムの通信設定方法において、前記フィルタリングを解除するフィルタリング解除工程と、ホスト装置がネットワーク経由で前記デバイスとの間で通信を可能とするための通信設定を実行する通信設定工程と、前記通信設定手段の実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定工程とを順次実行することを特徴とする。
また、本発明は、特定のホスト装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスと、ホスト装置とを含む情報処理システムの通信設定方法において、有線インターフェース経由で前記デバイスの制御を可能にするためのソフトウェアであるデバイスドライバを前記ホスト装置側にインストールするインストール工程と、前記フィルタリングを解除するフィルタリング解除工程と、前記有線インターフェース経由で前記デバイスと前記ホスト装置とが通信して、前記デバイスと前記ホスト装置とが無線インターフェース経由で通信するための無線インターフェース設定処理を実行する設定処理工程と、前記無線インターフェース設定処理の実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定工程とを順次実行することを特徴とする。
また、本発明は、特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスとの接続を行う情報処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、前記フィルタリングを解除するフィルタリング解除ステップと、ネットワーク経由で前記デバイスとの間で通信を可能とするための通信設定を実行する通信設定ステップと、前記通信設定ステップの実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定ステップとを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスとの接続を行う情報処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、有線インターフェース経由で前記デバイスの制御を可能にするための第一の通信設定を実行する第一の通信設定ステップと、前記フィルタリングを解除するフィルタリング解除ステップと、前記第一の通信設定と前記フィルタリングの解除の実行後に、前記有線インターフェース経由で前記デバイスと通信して、無線インターフェースを使用して前記デバイスとの間で通信を可能とするための第二の通信設定を実行する第二の通信設定ステップと、前記第二の通信設定ステップの実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定ステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、既にフィルタリングが設定されているデバイスでネットワーク経由の通信設定を実行する場合に、フィルタリングの解除や再設定をユーザが行うことなく通信設定を簡単に実現することが可能になる。
本発明の情報処理装置、情報処理システムの通信設定方法、及び制御プログラムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を示すブロック図である。
図中のノートPC11は、有線ローカルインターフェースとしてUSBケーブル15を使用し、無線インターフェースとして例えばPCMCIAカードタイプの無線LANカード14を装着することが可能に構成されている。プリンタ12もPC11と同様に有線ローカルインターフェースと無線インターフェースの両者を備える。有線ローカルインターフェースは、PC11とプリンタ12とをUSBケーブル15で接続することで実現される。無線インターフェースは、例えばPCMCIAカードタイプの無線LANカード14を装着することで実現される。
アクセスポイント13は、無線インターフェースのアクセスポイントで無線機器同士の仲介の役割を果たす機能を有し、例えばPCMCIAカードタイプの無線LANカード14を装着することが可能に構成されている。なお、無線LANモジュールを内蔵した各機器を使用する場合は、PCMCIAカードタイプの無線LANカード14の装着は不要となる。
PC11とプリンタ12との間では、USBケーブル15を使って印刷データを送信することも可能であり、また無線LANインターフェースを用いてアクセスポイント13を経由してプリンタ12へ印刷データを送ることも可能になっている。本図では、1台のPC11のみが図示されているが、複数のPCが1つのアクセスポイントに接続可能であり、1つのプリンタを複数のPCで共有して印刷を行うこともできる。
無線LANには、アクセスポイントを経由して複数の無線LAN機器と接続可能なモードがあり、インフラストラクチャモードと呼ばれる。インフラストラクチャモードでは、アクセスポイントに設定されたID(SSID)と同じIDを無線LAN機器にも設定することで、複数の無線LAN機器からアクセスポイントを経由してLANを構成することができる。
無線LAN機器としてプリンタを使用する場合、プリンタがアクセスポイントに接続できるように設定する必要がある。本実施形態では、PC11とアクセスポイント13との間の設定は既になされていて、インフラストラクチャモードでアクセスポイントと通信できる状態になっているものとし、プリンタ12に関しては、まだ無線LANの設定が行われておらず、初期状態としてインフラストラクチャモードでIDは設定されていないものとしている。
PC11では何らかのOS(オペレーティングシステム)が動作していて、そのOS環境で印刷を行うためには、印刷用ソフトウェア(プリンタドライバ)をPC11にインストールする必要がある。さらに無線LANを使って印刷を行うような場合には、プリンタ12内の無線LANの設定を行い、プリンタ12がアクセスポイント13と接続できる状態にした上、PC11では無線LANでの印刷を可能とするソフトウェアをPC11にインストールする。そして、無線LANでの印刷を可能とするソフトウェアをプリンタ12に適した設定にしておく必要がある。
<プリンタドライバのインストール>
PC11などのホストPCにプリンタ12などのプリンタを接続して印刷を行えるようにするためには、ホストPCのOS上で印刷アプリケーションからの印刷命令を理解し、印刷命令に基づく印刷制御コマンド並びに印刷データをプリンタに転送し、プリンタの制御を行うためのソフトウェアが必要となる。このプリンタの制御を行うソフトウェアが前述したプリンタドライバである。
ホストPCに接続される全てのハードウェアは、プリンタドライバに代表されるようにデバイスドライバを介してアプリケーションからの制御命令を受け取る仕組みで制御される。デバイスドライバは、デバイスがホストPCに接続されている間は一種の常駐プログラムとして特定のメモリ領域を占有して常駐している。
Windows(登録商標)に代表される最近のOSは、デバイスをホストPCに接続したときに自動的にそのデバイスに対応した適切なデバイスドライバを組み込むといったプラグ・アンド・プレイ機能を有している。デバイスを初めてホストPCに接続した際のプラグ・アンド・プレイ処理において、OSが標準に備えているデバイスドライバの中に最適なものが無かった場合、デバイス購入時にフロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMといったメディアで添付されるデバイスドライバをOSに組み込む必要がある。このデバイスドライバの組み込み作業をドライバのインストール作業と称する。
図2は、本実施形態に係る、USBを用いたプリンタドライバ・インストール処理で表示される画面の一例を示す画面表示図である。この画面例は、図1のプリンタ12で印刷を行うためプリンタドライバをPC11にインストールする際に、PC11の画面上に表示されるものである。
まず始めの画面として、画面61が表示される。この画面61は、プリンタドライバ・インストール処理の開始画面になり、ユーザがインストール用のソフトウェアを起動することで、表示される。画面61上には、「実行」と「キャンセル」をそれぞれ選択する選択アイコン62,63があり、マウスなどで選択することができる。「実行」62を選択するとインストールが開始され、次の画面64が表示される。「キャンセル」63を選択した場合は、プリンタドライバのインストールは行われずに終了する。
画面64では、ユーザにUSBインターフェースを接続する旨の指示が表示され、ユーザはその指示に従ってプリンタ12のUSBインターフェースにUSBケーブル15を接続する。プリンタ12の電源が入っていない場合、ユーザはプリンタ12の電源を入れる。画面64でも、「キャンセル」65でインストールを中止することができる。
USBケーブル15を接続してプリンタ12の電源を入れると、プラグ・アンド・プレイによりプリンタドライバのインストール、及びプリンタ12の内部設定が完了する。
インストールに成功すると、画面66が表示されてインストールが完了し、「OK」67を選択することでソフトウェアが終了する。何らかの理由によりプリンタドライバのインストールが失敗した場合は、画面68が表示されてインストールに失敗したことをユーザに知らしめる。画面66と同様に「OK」69でソフトウェアが終了する。
以上のように、画面61→画面64→画面66と指示に従って操作することで、USBを使ったプリンタドライバのインストールが完了し、PC11からプリンタ12へUSBケーブル15を介して印刷データを送信することが可能となる。
<本実施の形態に係る無線ネットワーク・インストールの概要>
I.アクセスポイントとプリンタが複数の場合
図3(a)〜(c)及び図4(d),(e)は、本実施形態に係る、USBを用いた無線ネットワーク・インストール処理で表示される画面例を示す画面表示図である。この画面例は、図2で説明したプリンタドライバのインストールが終了した後、引き続き無線LANの設定を行う際に、PC11の画面上に表示されるものである。
図3(a)の画面66において、「OK」67が選択された場合は無線LANの設定は行われないが、「ネットワークインストール」70が選択されると、引き続き、無線ネットワーク・インストール処理が開始され、まず始めに、アクセスポイントと接続するためにアクセスポイントを選択する操作画面84(図3(b))が表示される。
この画面84は、プリンタ12に装着された無線LANカード14を使ってプリンタ12が接続可能なアクセスポイントの一覧を表示するために、PC11からUSBケーブル15経由でアクセスポイントサーチ用のコマンドをプリンタ12へ送り、その結果得られたアクセスポイント情報をUSBケーブル15経由で取得し、その取得内容を基に一覧を画面表示した状態を示している。プリンタ12は、アクセスポイントサーチ用のコマンドをUSBケーブル15を介してPC11から受信すると、無線LANカード14を使ってアクセスポイントをサーチする。
画面84内の表示領域85は、アクセスポイントサーチによってプリンタ12側から発見されたアクセスポイントの一覧を表示しており、この例では、3つのアクセスポイントA,B,Cがプリンタ12側から見つかったことを示している。複数のアクセスポイントから所望のアクセスポイントを選択できるように画面内85のハイライトされた行を移動することで、アクセスポイントを選択することができる。
画面84内の「戻る」87を選択すると、前の画面66へ戻り、「次へ」88を選択することで、領域85で選択したアクセスポイントが指定された状態で次の画面に進む。「キャンセル」89ではインストールを中止する。画面84において、ユーザがアクセスポイントを選択すると、使用するアクセスポイントの設定がプリンタ12で行われ、プリンタ12がアクセスポイント13から認識できるようになる。PC11は、プリンタ12が正しく接続されたどうかを確認するために無線LAN経由でプリンタの検索を行う。
次の画面810(図3(c))は、アクセスポイント経由で発見されたプリンタの一覧を表示する画面である。このプリンタの一覧の取得及び表示は、PC11が無線LANインターフェースを使ってアクセスポイント13を経由してプリンタサーチ用のコマンドを送信し、プリンタサーチ用のコマンドを受け取ったプリンタがその返答を戻すことで行われる。すなわち、このサーチコマンドはブロードキャストでネットワーク上の全ての機器に送信され、サーチコマンドを受け取りこのコマンドを理解できる機器(この場合は特定のプリンタやプリンタアダプタ)がコマンドを送信したホストPCに対して、コマンドに対応して予め決められた情報を戻す。この情報には、プリンタの名称やID、アドレスなどが含まれていて、これら情報を基に接続したいプリンタを特定するようになっている。
画面810では、発見されたプリンタの一覧が表示領域811に表示され、この例では3つのプリンタが発見されている。アクセスポイントの選択と同様に、領域811内においてハイライトで示されたプリンタが選択される。画面810で「戻る」812を選択すると前画面84へ戻り、「キャンセル」814を選択するとインストールは中止される。
また、画面810で「次へ」813を選択することにより、表示領域811で選択したプリンタが接続相手として決定されると共に、ポート名を入力するための画面815(図4(d))が次に表示される。画面815内の入力領域816は、入力したいポート名を入れる領域である。ポート名は、1つのPCに接続される複数のプリンタが同じ機能を有する(例えば無線LAN)場合に、これらプリンタを区別するために用いられ、初期値として例えばWLAN01が設定される。
「WLAN」は、無線LANのプリンタを示すための識別名であり、「01」はシステムに登録されている最終の番号を表し、複数の同じ機能を有するプリンタを区別して扱うために順番に番号を付ける。プリンタドライバでは、このポート名によってプリンタを特定する。
画面815で「戻る」817を選択すると、前画面810へ戻り、「次へ」818を選択することにより、入力領域816で入力した名前がポート名として決まる。また、「キャンセル」819の選択でインストールを中止する。画面815で「次へ」818が選択されると、ネットワーク・インストールの完了を示す画面820(図4(e))が表示される。
画面820には、2つのラジオボタン821,822があり、ユーザは、無線LAN用のプリンタアイコンのみを作成する場合はラジオボタン821を選択し、無線LAN用のプリンタアイコンとUSB用のプリンタアイコンの両方のアイコンを作成する場合にはラジオボタン822を選択することになる。ユーザが「OK」823を選択すると、ラジオボタン821が選択されている場合には、図5に示すようなプリンタアイコンが作成される。ラジオボタン822が選択されている場合には、図6に示すようなプリンタアイコンが作成される。このプリンタアイコンは、登録されているプリンタをユーザが確認したり、区別したり、或いは現在準備可能なプリンタを識別するのに利用され、アプリケーションからの印刷ではこのアイコンが選択される。
例えば、図6において「BJ○○○USB001」のアイコンが選択されると、印刷データはUSBケーブル15経由で送信される。一方、「BJ○○○(コピー2)WLAN01」のアイコンが選択されると、印刷データは無線LAN経由で送信される。
以上の方法で、ネットワークインストール完了画面のラジオボタンによるユーザの選択に従い、無線LANポートのセットアップのみを選択した場合は、無線LANポートインスタンスを表すプリンタ・アイコンのみ、無線LANポートと共にUSBポートのセットアップを選択した場合は、無線LANポートとUSBポートの両インスタンスを表す2つのプリンタ・アイコンが作成される。
II.アクセスポイントとプリンタが1つのみの場合
図7は、本実施形態に係る、USBインターフェースを用いた無線ネットワーク・インストール処理で表示される他の画面例を示す画面表示図である。この画面例は、上述したUSBインターフェースを用いた無線ネットワーク・インストール処理に際して、前記アクセスポイントサーチとプリンタサーチによってアクセスポイントとプリンタがそれぞれ1つのみ発見された場合に、図3及び図4で説明した画面例に代えてPC11の画面上に表示されるものである。
本例の表示画面は、図3及び図4で説明した表示画面において、画面84,810,815が省略されて表示されず、画面66と、画面820に対応する画面94のみの表示となる。1つのアクセスポイントで且つプリンタが一台のみ存在する環境においてポート名も自動に作成されるものでよい場合に、ユーザは図7に示す画面66での「ネットワークインストール」70の選択と、完了画面94での「OK」97の2つの指示を行うだけで、無線ネットワークのインストールが完了することになる。
III.コマンド
USBケーブル15経由でプリンタへ送られるUSBコマンドとして、本実施形態では、3つのコマンドを用意している。USBコマンドには、この他にも、印刷データを送るコマンド、各種プリンタの設定を行うコマンドなどがあるが、本発明に直接関係するインストールコマンドだけを挙げる。1つがアクセスポイントをサーチするコマンドで、2つ目が情報取得コマンドであり、プリンタに設定されている無線LANに関する情報をプリンタから取得するのに用いられる。3つ目は情報設定コマンドであり、無線LANに関する情報(例えばアクセスポイントのアドレス、モード、チャネルなど)を設定するコマンドである。
また、無線LANを介してプリンタへ送信されるネットワークコマンドとして、本実施形態では、ネットワークコマンドの内のインストールに使用されるコマンドとして、全てのプリンタが受け取るブロードキャスト用プリンタサーチコマンドと、特定のプリンタが受け取るアドレス指定用プリンタサーチコマンドの2つのコマンドが用意されている。ネットワークコマンドには、この他にも印刷データを送るコマンド、各種プリンタの設定を行うコマンドなどがあるが、本発明に直接関係するインストールコマンドだけを挙げる。このコマンドを使うことにより、ネットワーク上にあるプリンタが正しく見つかったか、且つ正しく設定されているかどうかの判断、つまり無線LAN経由でのプリンタとの接続確認を行うことができる。これらコマンドは、ネットワーク上で一般的なTCP/IP,UDPなどのプロトコルを介して転送、返信が行われる。
<本実施の形態に係るフィルタリングの設定>
本実施の形態のプリンタ12は、特定のホストPCからの通信だけを行えるように制限するためにフィルタリングの設定が可能である。本実施の形態ではフィルタリングに2種類のフィルタ条件を設けている。1つがMACアドレスフィルタリングであって、ネットワーク機器に固有なMACアドレスをフィルタリングの条件とするものである。もう1つがIPアドレスフィルタリングであって、ネットワーク機器に割り振られるネットワークアドレスをフィルタリングの条件とするものである。どちらの場合も、ホストPCに割り振られたMACアドレス或いはIPアドレスを基に指定されたアドレスに合致するホストPCからの通信を許可するものである。このようなフィルタリングを設けることで、予期せぬホストPCからの通信を遮断することが可能となり、セキュリティを保つことが可能となる。
図8は、MACアドレスフィルタの設定画面を示す画面表示図である。
図中の20−1は、プリンタ12にMACアドレスフィルタリング及びIPアドレスフィルタリングの設定を行うために、ホストPC上で動作する設定ユーティリティソフトウェアの操作画面であり、この操作画面20−1の“アクセス制限”タブ20−2を選択することで表示することができる。そして、ボタン20−3でMACアドレスの設定を行うのか、或いはIPアドレスの設定を行うのかを切り替えることができ、MACアドレスフィルタリングの場合は、領域20−4上に、既に設定されているMACアドレスとコメントの一覧が表示される。
コメントは、MACアドレスだけではどのホストPCであるかが分かりにくい(単なる数字の列である)ため、ホストPCに愛称を付けてユーザから分かり易くするものである。領域20−5には、MACアドレスの一覧が表示され、領域20−6には、登録したMACアドレスに対応したコメントの一覧が表示される。
新しいアドレスを追加する場合には“追加”ボタン20−7を押すことで可能となり、図9で示した入力画面が表示される。一度登録したMACアドレスを削除するには、“削除”ボタン20−8を押すことで可能となる。追加或いは削除を行った後、その内容をプリンタに設定するためには、“OK”ボタン20−9を押すことで実行される。設定を行わない場合は“CANCEL”ボタン20−10を押す。
図9は、MACアドレスを追加する場合の入力画面を示す画面表示図である。
この入力画面21−1は、図8の“追加”ボタン20−7を押すことで表示される。入力領域21−2には、MACアドレスを2桁単位で6個分入力することができる。入力領域21−3には、コメントを入力することが可能で、自由な文字で登録することができる。図9の例では、“ボクのパソコン”というコメントをMACアドレス“33−44−55−66−77−88”に付ける例を示している。21−4“OK”を押すことで、図9の入力画面で入力したMACアドレスとコメントが保存され、図8の表示領域20−4に表示される。
これら追加処理を繰り返し行うことで、通信を許可するホストPCを登録することができる。
図10は、IPアドレスフィルタの設定画面を示す画面表示図である。
この設定画面は、“アクセス制限”タブ20−2を選択し、ボタン20−3でIPアドレスを選ぶことにより表示される。
IPアドレスフィルタリングの場合は、領域上22−4上に、既に設定されているIPアドレスとコメントの一覧が表示される。領域22−5内にIPアドレスの一覧が表示され、領域22−6内には、登録したIPアドレスに対応したコメントの一覧が表示される。 IPアドレスは、MACアドレスとは異なり複数のアドレスを指定することができるように構成されている。IPアドレスは、機器に固有に振られることはMACアドレスと同様であるが、機器に予め決められているものではない場合が一般的で、機器に設定する、或いは機器がサーバー(DHCPサーバーなど)から取得するなどが一般的である。このため、あるアドレスのグループで制限をかけることも可能となる。本実施の形態では、IPアドレスの開始アドレスと終了アドレスを用いてアドレス決めることとし、開始アドレスと終了アドレスの間に含まれるアドレスがフィルタリング対象とされるアドレスとなる。
新しいアドレスを追加する場合には、“追加”ボタン22−7を押すことで可能となり、図11で示した入力画面が表示される。一度登録したIPアドレスを削除するには、“削除”ボタン22−8を押すことで可能となる。追加或いは削除を行った後、その内容をプリンタに設定するためには、“OK”ボタン20−9を押すことで実行される。設定を行わない場合は“CANCEL”ボタン22−10を押す。
図11は、IPアドレスを追加する場合の入力画面を示す画面表示図である。
この入力画面23−1は、図10の“追加”ボタン22−7を押すことで表示される。
入力領域23−2には、開始IPアドレスを3桁単位で4個分入力することができ、また、入力領域23−3には、終了IPアドレスを3桁単位で4個分入力することができる。 さらに入力領域23−4には、コメントを入力することが可能で、自由な文字で登録することができる。図11の例では“ボクのパソコン”というコメントをIPアドレス“111.111.111.113”に付ける例を示している。1つのアドレスを指定する場合、開始アドレスと終了アドレスを同じにすることで行うことができる。“OK”ボタン23−5を押すことで、図11で入力したIPアドレスとコメントが保存され、図10の表示領域22−4に表示される。
これら追加処理を繰り返し行うことで通信を許可するホストPCを登録することができる。
<MACアドレス/IPアドレスのテーブル>
図12は、MACアドレスのデータを保持するためのテーブルの内容を示す概念図であり、図13は、IPアドレスのデータを保持するためのテーブルの内容を示す概念図である。これらのテーブルは、それぞれ、プリンタ12内のROMメモリに記憶されている。そして、プリンタ12は、ホストPCからのテーブル操作データをプリンタ12が受信する。そして、プリンタ12内のCPUは、受信したテーブル操作データに従って、プリンタ12内のテーブルに記憶されている内容(後述する各種フラグ等)を読み出し又は変更する処理を制御する。
図12において、MACアドレスフィルタフラグ24−1は、MACアドレスフィルタが有効であるかどうかを示すフラグであり、“0”の場合にはMACアドレスフィルタが無効であることを示し、“1”の場合には有効であることを示している。MACアドレスフィルタ数24−2は、テーブルの中でいくつのアドレスが登録されているかの登録数を示す。MACアドレス24−3、コメント24−4が1つずつで1組として、本実施の形態では10組が登録できるようになっている。
図13において、IPアドレスフィルタフラグ25−1は、IPアドレスフィルタが有効であるかどうかを示すフラグであり、“0”の場合にはIPアドレスフィルタが無効であることを示し、“1”の場合には有効であることを示している。IPアドレスフィルタ数25−2は、テーブルの中でいくつのアドレスが登録されているかの登録数を示す。開始IPアドレス25−3、終了IPアドレス25−4、及びコメント25−5が1つずつで1組として、本実施の形態では10組が登録できるようになっている。
図8及び図9でMACアドレスが指定され入力された場合には、図12に示したMACアドレスのテーブルに登録され、MACアドレスフィルタフラグが“1”に設定されると共に、登録した個数がMACフィルタアドレス数に設定される。IPアドレスもMACアドレスと同様となる。
<フィルタの追加処理>
図14は、MACアドレスフィルタの追加処理の詳細を示したフローチャートである。IPアドレスフィルタ追加処理も同様のフローとなる。
まず、プリンタ12からホストPCがネットワークを介して読み込んだテーブルの情報に基づいて、ステップS260でアドレスの追加が可能かどうかを判定する。図12に示したテーブルで10個までの登録が可能なっているため、図12のMACアドレスフィルタ数24−2が“10”となっているかどうかをチェックする。“10”となっていた場合には追加が不可能なので、ステップS261へ進み、追加が不可能であることを示すメッセージをユーザにダイアログ等をホストPCのディスプレイ等に示し、終了となる。
ステップS260の判定で追加が可能と判断された場合、ステップS262へ進み、図9に示した追加の画面を表示する。ステップS263で追加の入力が行われ、続くステップS264では、図12で示したMACアドレスフィルタのテーブルに値を追加する。この時、MACアドレスフィルタ数に1を加算する。後述する処理において、テーブルはホストPCからプリンタ12へ転送される。そして、プリンタ12は、図12で示したMACアドレスフィルタのテーブルに値を追加する処理を行う。
次のステップS265では、プリンタ12から読み込んだテーブルに基づいて、MACアドレスフィルタフラグ24−1がオンかどうかをチェックする。オンの場合はステップS267へ進み、オンでない場合、ステップS266へ進み、MACアドレスフィルタフラグをオンとする。ステップS267では、ステップS264で追加したテーブルをプリンタ12にネットワークを介して転送して、プリンタ12に設定記憶させる。
<フィルタの削除処理>
図15は、MACアドレスフィルタの削除処理の詳細を示したフローチャートである。IPアドレスフィルタ削除処理も同様のフローとなる。
まずステップS270でアドレスの削除が可能かどうかを判定する。図12に示したテーブルでMACアドレスフィルタ数24−2が“0”となっているかどうかをチェックする。“0”となっていた場合には削除が不可能なので、ステップS271へ進み、削除が不可能であることを示すメッセージをユーザに示し、終了となる。
ステップS270の判定で削除が可能と判断された場合は、ステップS272へ進み、図12で示したMACアドレスフィルタのテーブル24−3の値を削除する。この時、MACアドレスフィルタ数24−2に1を減算する。そしてステップS273において、MACアドレスフィルタ数24−2が“0”かどうかをチェックする。“0”の場合にはステップS275へ進み、“0”でない場合はステップS274へ進んでMACアドレスフィルタフラグをオフとする。ステップS275では、ステップS272で削除したテーブルをプリンタ12にネットワークを介して転送し、プリンタ12は、転送されてきたテーブルを設定記憶する。
以上、図14及び図15の処理により、MACアドレスフィルタリング及びIPアドレスフィルタリングを行うアドレスの追加・削除が行え、プリンタ12にフィルタリングを行うアドレスを設定することができる。
<パケット取得処理>
図16は、プリンタ12がネットワーク経由でパケットを受信する際のパケット取得処理を示すフローチャートである。
プリンタ12は、ネットワークから印刷データやコマンドなどをパケットとして受け取り、パケット内の印刷データを処理して印刷を行う。パケットは物理層で受け取られ、上位層でプロトコルとして認識されて再構築され、さらに上位のアプリ層へと送られる。
本実施の形態に係るフィルタリング処理は、物理層で受け取られたパケットを上位層へ渡す間で行われ、条件に合わないパケット(図12及び図13で説明したフィルタリングのテーブルに登録されていないホストPCからのパケット)は、上位層に送らないようにし、条件に合うパケットは上位層へそのまま送るようにすることで、機能する。
この図16で示すパケット取得処理は、物理層の上に位置する層でのパケット取得を行う取得処理に当たり、フィルタリング条件に合うパケットのみパケットをセットし条件に合わないものは破棄する処理を行う。
まず、図16のステップS280でパケットを取得する。パケットの取得は物理層を構成するハードウェアの読み出しなどで行う。次のステップS281では、受け取ったパケットがフィルタリングの条件に合うかどうかを判定する。このステップS281の処理は図17のフローチャートで詳細に説明する。
続くステップS282では、ステップS281の判定結果としての戻り値をチェックする。ステップS281の判定で有効なパケットでないと判断された場合は、ステップS284へ進んでパケットを破棄し、戻りとしてパケットが無かったとして呼び出された先に通知する。ステップS282で有効なパケットであると判断された場合は、ステップS283へ進んでパケットをセットし、パケットがあったとして呼び出された先に通知する。
このようなパケット取得処理により条件に合わないパケットを上位層に渡さずに破棄することができる。
図17は、図16のフィルタアウト処理(ステップS281)の詳細を示すフローチャートである。
このフィルタアウト処理は、MACアドレスフィルタリングとIPアドレスフィルタリングの設定状況に従ってパケットが有効であるか無効であるかの判定を行う処理である。
まずステップS290では、MACアドレスフィルタリングが有効になっているかをチェックする。これは、図12のMACアドレスフィルタフラグ24−1がオンであるかどうかで判断され、オンでない場合、すなわちMACアドレスフィルタが有効でない場合は、ステップS295へ進み、MACアドレスに関するチェックは行われない。
ステップS290でMACアドレスフィルタフラグ24−1がオンである場合は、ステップS291へ進んで、図16のステップS280で取得したパケットからMACアドレスに関する情報を取り出す。パケットには一般的にパケットの送信元のMACアドレスが含まれいるので、この情報を利用する。
次のステップS292では、ステップS291で取り出してきたMACアドレスが、図12のテーブルに登録されているMACアドレス24−3の中に含まれるかどうかを検索する。一致するアドレスが含まれていれば(ステップS293)、MACアドレスに関しては有効なパケットであることが確認できたので、ステップS295へ進んでIPアドレスの判定処理を行う。ステップS293でテーブルに一致するMACアドレスが含まれていない場合には、送られてきたパケットはMACアドレスに関して無効なパケットであると判断されてステップS294へ進む。ステップS294では、判定の結果として受け取ったパケットは無効なパケットであることを戻り値とし、処理を終了する。
MACアドレスフィルタリングがオンではない、またはMACアドレスフィルタリングがオンで有効なパケットであると判断された場合には、ステップS295以降のIPアドレスフィルタの判定処理へ進む。
まずステップS295では、IPアドレスフィルタリングが有効になっているかをチェックする。これは、図13のIPアドレスフィルタフラグ25−1がオンであるかどうかで判断され、オンでない場合、すなわちIPアドレスフィルタが有効でない場合は、ステップS299へ進んでIPアドレスに関するチェックは行われない。
ステップS295でIPアドレスフィルタフラグ25−1がオンである場合は、ステップS296へ進み、図16のステップS280で取得したパケットからIPアドレスに関する情報を取り出す。パケットには一般的にパケットの送信元のIPアドレスが含まれいるので、この情報を利用する。
次のステップS297では、ステップS296で取り出してきたIPアドレスが、図13のテーブルに登録されているIPアドレス25−3の中に含まれるかどうかを検索する。一致するアドレスが含まれていれば(ステップS298)、IPアドレスに関しては有効なパケットであることが確認できたので、ステップS299へ進む。ステップS298でテーブルに一致するIPアドレスが含まれていない場合は、送られてきたパケットはIPアドレスに関して無効なパケットであると判断されて前記ステップS294へ進む。
ステップS299では、受け取ったパケットは有効なパケットであることを戻り値とし、処理を終了する。
このような図17の処理により、MACアドレス及びIPアドレスに関してフィルタリングがオンとなっている場合にはそれぞれの登録されているテーブルから、送信されたパケットが有効であるかどうかの判定が行われ、その結果が戻される。
<フィルタリングを考慮した本実施形態の無線ネットワーク・インストール>
次に、本実施の形態の特徴を成す処理として、上述の如く設定されたフィルタリングを考慮した場合の無線ネットワーク・インストールの処理について、図18、図19及び図20を参照しつつ説明する。
図18は、第1の実施の形態に係る、フィルタリングを考慮した無線ネットワーク・インストールの手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS300において、図3(a)の画面で「ネットワークインストール」70が選択されたかか否かを判定する。選択された場合はステップS301へ進んで、フィルタリングの解除処理を行う。フィルタリングの解除処理は、図12のMACアドレスフィルタフラグ24−1と図13のIPアドレスフィルタフラグ25−1を一時的にオフすることで行われる。フラグオフにされることで図17で説明したフィルタアウト処理が行われなくなり、送信された全てのパケットは有効なパケットとして処理を行うことができる。ネットワークインストールの最初の処理としてフィルタリングを解除するため、インストール時のみフィルタリングの影響を受けることなくインストールが可能となる。
次に、アクセスポイントサーチ用のコマンドをUSBケーブル15を介してプリンタ12へ送信する(ステップS302)。プリンタ12はアクセスポイントのサーチを行い、見つかったアクセスポイントの情報をUSBケーブル15経由でPC11へ戻す。
ここで、PC11がUSBケーブル15経由でプリンタ12へ送信する無線ネットワーク・インストール用のUSBコマンドとして、3つのコマンドが用意されている。その内のアクセスポイントサーチコマンドをプリンタ12へ送ることで、プリンタ12は、無線LANカード14等の無線LANモジュールを使い、アクセスポイントをサーチするための設定を無線LANモジュールに行う。
アクセスポイントサーチの設定がなされた無線LANモジュールは、アクセスポイントサーチの信号を発信する。この信号を受け取ったアクセスポイントは、自分のアクセスポイント情報(ID、電波状態、アドレス、チャネルなど)をサーチ信号を発信した相手へ返信する。無線LANモジュールはアクセスポイントから送り返されてきた情報を受信し、受信した情報をプリンタ12がPC11へ返送する。この時、プリンタ12は見つかった全てのアクセスポイントの情報をPC11へ返信する。
次のステップS303では、プリンタ12から戻されたアクセスポイント情報からアクセスポイントがいくつ見つかったかをチェックする。アクセスポイントが1つ以上見つかった場合は、ステップS304へ進んでアクセスポイント一覧の画面84(図3(b))を表示して、ユーザにアクセスポイントを選択させる。アクセスポイントが1つだけ見つかった場合は、ステップS304をスキップしてステップS305へ進む。
ステップS305では、無線LANに使用するアクセスポイントの設定を行う。これは、ステップS302で見つかったアクセスポイントの情報を基に、ユーザにより選択されたアクセスポイント或いは唯一見つかったアクセスポイントを指定するための情報設定コマンドをUSBケーブル15経由でプリンタ12へ送ることにより行う。アクセスポイントのアドレスや暗号化キーなどアクセスポイントを利用するために必要な情報を情報設定コマンドで設定することで特定のアクセスポイントにプリンタ12を接続することができる。
続くステップS306では、ネットワークコマンドを使ってプリンタのサーチを行う。ネットワークコマンドとして、プリンタサーチコマンド(ブロードキャスト)及びプリンタサーチコマンド(アドレス指定)の2つのネットワークインストール用コマンドを用意している。2つともプリンタサーチ用のコマンドで、プリンタサーチコマンド(ブロードキャスト)は相手を指定しないもので、プリンタサーチコマンド(アドレス指定)は特定の相手を指定したものである。
ここでは、PC11は、ブロードキャストのプリンタサーチコマンドを送信する。これは、無線LAN上に発信され、このコマンドを無線LANから受け取ったプリンタはプリンタ情報(ID、名称、アドレス、モデル名など)を、コマンドを送信したPC11へ無線LAN経由で返信する。これによって、PC11と該プリンタとの接続確認を無線LAN経由で行うことができる。このコマンドはブロードキャストで送信されるため、このコマンドを理解できるプリンタは全て該コマンドを送信したPC11へ返信する可能性がある。PC11は、プリンタから送り返された情報から自分が今インストールしようとしている機種を選別する必要がある。
PC11は、プリンタから送り返された情報から、接続可能なプリンタが1つであるかどうかをチェックする(ステップS307)。接続可能なプリンタが2つ以上見つかった場合には、ステップS308へ進んで画面810(図3(c))のプリンタ一覧を表示し、ユーザにプリンタを選択させる。見つかったプリンタが1つの場合、ステップS308をスキップしてステップS309へ進む。
ステップS309では、ポート名の表示が必要かどうかのチェックを行い、必要であればステップS310へ進んでポート名の入力画面815(図4(d))を表示し、ユーザに入力させる。ポート名の入力が必要ない場合は、ステップS310をスキップしてステップS311へ進む。ポート名の入力をユーザに行わせるかどうかは、その必要性によりインストールソフトを構成するかどうかで決め、少ない画面による比較的簡単なインストールを実現する場合には省略することも可能である。
ステップS311では、PC11はネットワーク情報の設定及び無線LAN用のポートインスタンスの登録をPC11内で行い、これによって無線LANインターフェース経由で印刷データをプリンタ12に送信できる状態になる。ネットワーク情報は、プリンタのアドレスや名称など印刷に必要となる情報を示している。次にステップS312でフィルタリングの再設定処理を行う。ステップS301でネットワークインストールを行うために一時的にオフしたフィルタリングの設定を元通りに再設定する処理で詳細は図19のフローチャートで説明する。ステップS312で元通りのフィルタリング設定に戻したので、次のステップS313では、図4(e)に示すネットワークインストール完了画面820を表示する。
図19は、図18のフィルタリング再設定処理(ステップS312)の詳細を示すフローチャートである。
まず、ネットワークインストールを実行する前からMACアドレスフィルタリングが設定されていたかどうかをチェックする(ステップS400)。予めMACアドレスフィルタリングが設定されていない場合は、IPアドレスの処理ステップS406へ進む。ステップS400でMACアドレスフィルタリングが設定されていた場合は、ネットワークインストールを行おうとしているホストPCのMACアドレスを取得する(ステップS401)。
次にステップS402で、ステップS401で取得したホストPCのMACアドレスが図12のMACアドレスフィルタリングテーブル24−3に含まれるかどうかを検索する。テーブルにホストPCのMACアドレスが無い場合には(ステップS403)、ステップS404へ進んでテーブルにホストPCのMACアドレスをプリンタに追加させる。テーブルにホストPCのアドレスが既に登録されていた場合は(ステップS403)、ステップS404をスキップし追加を行わない。続いてステップS405へ進んで、図12のMACアドレスフィルタフラグ24−1をオンにする。これにより、MACアドレスフィルタリングが元々オンであれば再度オンとすることと、ホストPCのMACアドレスがテーブルに含まれていなければ追加が行われる。
次にIPアドレスフィルタに関してステップS406以降で同様の処理を行う。まずIPアドレスフィルタリングが設定されていたかどうかをチェックする(ステップS406)。予めIPアドレスフィルタリングが設定されていない場合は、処理を終了する。 ステップS406でIPアドレスフィルタリングが設定されていた場合には、ネットワークインストールを行おうとしているホストPCのIPアドレスを取得し(ステップS407)、続いてステップS408において、ステップS407で取得したホストPCのIPアドレスが図13のIPアドレスフィルタリングテーブル25−3に含まれるかどうかを検索する。
テーブルにホストPCのIPアドレスが無い場合は(ステップS409)、ステップS410へ進んでプリンタ12内のテーブルにホストPCのIPアドレスを追加する。テーブルにホストPCのアドレスが既に登録されていた場合は(ステップS409)、ステップS410をスキップし追加をプリンタ12に行わせない。そして、ステップS411へ進んで、IPアドレスフィルタフラグ25−1をオンにする。これにより、IPアドレスフィルタリングが元々オンであれば再度オンとすることと、ホストPCのIPアドレスがテーブルに含まれていなければ追加がプリンタ12により行われる。
図20は、図19のアドレス追加処理(ステップS404,S410)の詳細を示すフローチャートであり、本実施の形態に係る、MACアドレス或いはIPアドレスの追加を行う処理の具体例を表している。
まずステップS420でテーブルが一杯であるかどうかをチェックする。これは、図12のMACアドレスフィルタ数24−2或いは図13のIPアドレスフィルタ数25−2が最大の登録可能数に達しているかどうかで判断される。テーブルが一杯でなければ追加が可能なのでステップS423へ進む。テーブルが一杯であった場合は、ステップS421へ進んでテーブルから1つアドレスを削除し、アドレスフィルタ数をディクリメント(−1)する(ステップS422)。そして、ステップS423でアドレスの追加を行い、さらにステップS424においてアドレスフィルタ数をインクリメント(+1)して、終了して戻りとなる。
以上の図18〜図20の処理により、無線ネットワークのインストールに際して、既にフィルタリングが設定されている場合は、自動的に、一旦フィルタリングを解除してインストールが完了した後にフィルタリングを基へ戻すことが可能となる。従来のネットワークインストールと操作的には変わらずにフィルタリングの再設定が行われることになる。また、無線ネットワークのインストールを実行しているホストPCの情報がプリンタ12内のフィルタリングのテーブルに自動的に追加される。
<本実施形態の利点>
本実施形態は、次のような利点を有する。
(1)既にフィルタリングが設定されているプリンタを使い無線LANの設定(無線ネットワーク・インストール)を実行する場合において、その実行前に自動的にフィルタリングを一時的に解除しておき、無線LANの設定を実行した後にフィルタリングを自動的に再設定するようにしたので、無線LANの設定をより簡単に実現することが可能になり、フィルタリングの有り無しで操作を変える必要がなくなる。これにより、ユーザオペレーションを統一することができる。さらに、フィルタリングが自動的に復帰するため、無線LANの設定を行ったことによりセキュリティレベルが低下する危険性を回避することができる。
(2)既にフィルタリングが設定されているプリンタを使い無線ネットワーク・インストールを実行する際に、インストールしようとしているホストPCがフィルタリングに登録されていないような場合には、そのホストPCの情報が自動的にフィルタリングに追加されるので、ユーザが改めてフィルタリングを設定する必要がなくなり、インストールしたホストPCではセキュリティを保ったままプリンタを直ぐに使い始めることができる。
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態では、テーブルに登録されたものと一致するホストPCからのパケットを有効とするようなフィルタリングの構成を説明したが、テーブルに登録されたものと一致するホストPCからのパケットを無効とするようなフィルタリングの構成も考えられる。すなわち、このような構成においては、前述した図9及び図11のMACアドレス及びIPアドレスの追加処理を繰り返し行うことで、通信を拒絶するホストPCを登録することができる。
以下、第2の実施の形態として、このようなフィルタリング構成を考慮した無線ネットワーク・インストールの処理について、図21及び図22を参照しつつ説明する。なお、この処理のメインフローは、第1実施の形態の図18で説明したものと同様であるので、その説明を省略する。
図21は、第2の実施の形態に係るフィルタリング再設定処理の詳細を示すフローチャートであり、上記第1の実施の形態の図18で説明した、フィルタリングを考慮した無線ネットワーク・インストール手順におけるステップS312の処理について、図19のフローチャートに代えて用いられるものである。
まず、無線ネットワーク・インストールを実行する前からMACアドレスフィルタリングが設定されていたかどうかをチェックする(ステップS500)。予めMACアドレスフィルタリングが設定されていない場合、IPアドレスの処理であるステップS506以降へ進む。
ステップS500でMACアドレスフィルタリングが設定されていた場合は、ネットワークインストールを行おうとしているホストPCのMACアドレスを取得する(ステップS501)。次のステップS502では、ステップS501で取得したホストのMACアドレスが図12のMACアドレスフィルタリングテーブル24−3に含まれるかどうかを検索する。テーブルにホストのMACアドレスがある場合は(ステップS503)、ステップS504へ進んでテーブルに登録されているホストのMACアドレスを削除する。テーブルにホストのアドレスが登録されていない場合は(ステップS503)、ステップS504をスキップして削除を行わない。次にステップS505へ進んで、図12のMACアドレスフィルタフラグ24−1をオンにする。
これにより、MACアドレスフィルタリングが元々オンであれば再度オンとすることと、ホストPCのMACアドレスがテーブルに含まれていれば削除が行われる。
次にIPアドレスフィルタに関して同様の処理を行う。まずIPアドレスフィルタリングが設定されていたかどうかをチェックする(ステップS506)。予めIPアドレスフィルタリングが設定されていない場合は、処理を終了して戻りとなる。ステップS506でIPアドレスフィルタリングが設定されていた場合は、ネットワークインストールを行おうとしているホストPCのIPアドレスを取得する(ステップS507)。
続くステップS508では、ステップS507で取得したホストのIPアドレスが図13のIPアドレスフィルタリングテーブル25−3に含まれるかどうかを検索する。テーブルにホストのIPアドレスがある場合には(ステップS509)、ステップS510へ進んでテーブルからホストPCのIPアドレスを削除する。テーブルにホストのアドレスが登録されていない場合は(ステップS509)、ステップS510をスキップし削除を行わない。そして、ステップS511へ進んで、図13のIPアドレスフィルタフラグ25−1をオンにする。
これにより、IPアドレスフィルタリングが元々オンであれば再度オンとすることと、ホストPCのIPアドレスがテーブルに含まれていれば削除が行われる。
図22は、図21のアドレス削除処理(ステップS504,S510)の詳細を示すフローチャートであり、本実施の形態に係る、MACアドレス或いはIPアドレスの削除を行う処理の具体例を表している。
まずステップS521で、テーブル(図12の24−3或いは図13の25−3)から1つアドレスを削除し、次のステップS522において、アドレスフィルタ数(図12の24−2或いは図13の25−2)をディクリメント(−1)し、処理を終了して戻りとなる。
以上、図18、図21及び図22の処理により、無線ネットワークのインストールに際して、既にフィルタリングが設定されている場合、自動的に一旦フィルタリングを解除しインストールが完了した後にフィルタリングを基へ戻すことが可能となる。従来のネットワークインストールと操作的には変わらずにフィルタリングの再設定が行われることになる。また、無線ネットワーク・インストールを行っているホストPCの情報がフィルタリングのテーブルから自動的に削除される。
<本実施形態の利点>
本実施形態は、次のような利点を有する。
(1)第1実施の形態と同様に、無線LANの設定をより簡単に実現することが可能になり、フィルタリングの有り無しで操作を変える必要がなくなる。さらに、フィルタリングが自動的に復帰するため、無線LANの設定によりセキュリティレベルが低下する危険性を回避することができる。
(2)テーブルに登録されたアドレスを無効とする(テーブルに登録されたアドレスからの通信を行えないようにする)ようなフィルタリング構成において、インストールしようとしているホストPCがフィルタリングに登録されていた場合には、そのホストPCの情報が自動的にフィルタリングから削除されるので、インストールしたホストPCでは、セキュリティを保ったままプリンタを直ぐに使い始めることができる。
なお、上述した図16〜図22のフローチャートに従ったプログラムをPC11などのホストPC内の記憶装置に格納し動作することにより、上述の制御方法を実現させることが可能となる。
<変形例>
(1)第1の実施の形態では、テーブルに登録されたものと一致するホストPCからのパケットを有効とするようなフィルタリングの構成を説明し、第2の実施の形態では、テーブルに登録されたものと一致するホストPCからのパケットを無効とするようなフィルタリングの構成を説明したが、これら両者の構成を合わせたフィルタリングの構成も可能である。例えば、ある範囲のIPアドレスを許可して、その中で特定のMACアドレスの機器だけを使えないようにすることは想定され得る。この場合は、IPアドレスは有効なものが登録され、MACアドレスには無効なものが登録されることになり、有効なものと無効なものとが登録されるテーブルに共存することになる。有効なものが登録される場合は第1の実施の形態と同じで、無効なものが登録される場合は第2の実施の形態と同じになる。
(2)上記各実施形態では、フィルタリングを行う情報として、パケットに含まれるMACアドレス及びIPアドレスを用いたが、パケットの送信元を特定する情報であればこの限りではない。すなわち、本実施の形態では、通信プロトコルとして、TCP/IPプロトコルを使っているが、別のプロトコルでは、IPアドレスやMACアドレスに代わる情報が使われているものもある。このような情報を、フィルタリングを行う情報として用いることも可能である。また、TCP/IPプロトコルの層では、IPアドレス、MACアドレスが送信元を特定する情報になり、TCP/IP以下の層(物理層)或いはTCP/IPより上の層(アプリ層)全体で通信が成立している。例えば、アプリ層では、実際に送られてくるデータの中に識別を行うような情報を持つことがあり、このような識別情報を基にフィルタリングすることも可能である。
(3)上記各実施形態では、フィルタリングを行う処理をパケット取得処理の中で実行するように構成したが、パケットを制限することができる場所で実行するような構成であれば、その限りではない。すなわち、TCP/IPプロトコルでは、上記各実施の形態のように、IP層がパケットを物理層から取ってくるところでフィルタリングすることできるほか、例えばTCP層で、IP層から渡されたパケットを解析してフィルタリングすることもできる。また、TCP層の上のアプリ層でも、IPアドレスやMACアドレスの情報が伝えられるように構成されている場合にはフィルタリングすることが可能である。
なお、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態に係る、USBを用いたプリンタドライバ・インストール処理で表示される画面の一例を示す画面表示図である。 実施形態に係る、USBを用いた無線ネットワーク・インストール処理で表示される画面例を示す画面表示図である。 図3の続きの図である。 無線LANポートのセットアップのみを選択した場合のプリンタ一覧画面を示した図である。 無線LANポートと共にUSBポートのセットアップを選択した場合のプリンタ一覧画面を示した図である。 USBインターフェースを用いた無線ネットワーク・インストール処理で表示される他の画面例を示す画面表示図である。 MACアドレスフィルタの設定画面を示す画面表示図である。 MACアドレスを追加する場合の入力画面を示す画面表示図である。 IPアドレスフィルタの設定画面を示す画面表示図である。 IPアドレスを追加する場合の入力画面を示す画面表示図である。 MACアドレスのデータを保持するためのテーブルの内容を示す概念図である。 IPアドレスのデータを保持するためのテーブルの内容を示す概念図である。 MACアドレスフィルタの追加処理の詳細を示したフローチャートである。 MACアドレスフィルタの削除処理の詳細を示したフローチャートである。 プリンタがネットワーク経由でパケットを受信する際のパケット取得処理を示すフローチャートである。 図16のフィルタアウト処理(ステップS281)の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る、フィルタリングを考慮した無線ネットワーク・インストールの手順を示すフローチャートである。 図18のフィルタリング再設定処理(ステップS312)の詳細を示すフローチャートである。 図19のアドレス追加処理(ステップS404,S410)の詳細を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るフィルタリング再設定処理の詳細を示すフローチャートである。 図21のアドレス削除処理(ステップS504,S510)の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
11 ノートPC
12 プリンタ
13 アクセスポイント
14 無線LANカード
15 USBケーブル

Claims (10)

  1. 特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスとの接続を行う情報処理装置において、
    ネットワーク経由で前記デバイスとの間で通信を可能とするための通信設定を実行する通信設定手段と、
    前記通信設定手段を実行する前に前記フィルタリングを一時的に解除するフィルタリング解除手段と、
    前記通信設定手段の実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記フィルタリング再設定手段は、前記通信設定手段を用いて設定を行う装置の情報を前記フィルタリングに追加するフィルタリング追加手段を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記フィルタリング再設定手段は、前記通信設定手段を用いて設定を行う装置の情報を前記フィルタリングから削除するフィルタリング削除手段を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスとの接続を行う情報処理装置において、
    有線インターフェース経由で前記デバイスの制御を可能にするための第一の通信設定を実行する第一の通信設定手段と、
    前記第一の通信設定の実行後に、前記有線インターフェース経由で前記デバイスと通信して、無線インターフェースを使用して前記デバイスとの間で通信を可能とするための第二の通信設定を実行する第二の通信設定手段と、
    前記第一の通信設定手段を用いて前記第二の通信設定手段を実行する前に前記フィルタリングを一時的に解除するフィルタリング解除手段と、
    前記第二の通信設定手段の実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  5. 前記フィルタリング再設定手段は、前記第一の通信設定手段及び前記第二の通信設定手段を用いて設定を行う装置の情報を前記フィルタリングに追加するフィルタリング追加手段を有することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記フィルタリング再設定手段は、前記第一の通信設定手段及び前記第二の通信設定手段を用いて設定を行う装置の情報を前記フィルタリングから削除するフィルタリング削除手段を有することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 特定のホスト装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスと、ホスト装置とを含む情報処理システムの通信設定方法において、
    前記フィルタリングを解除するフィルタリング解除工程と、
    ホスト装置がネットワーク経由で前記デバイスとの間で通信を可能とするための通信設定を実行する通信設定工程と、
    前記通信設定手段の実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定工程とを順次実行することを特徴とする情報処理システムの通信設定方法。
  8. 特定のホスト装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスと、ホスト装置とを含む情報処理システムの通信設定方法において、
    有線インターフェース経由で前記デバイスの制御を可能にするためのソフトウェアであるデバイスドライバを前記ホスト装置側にインストールするインストール工程と、
    前記フィルタリングを解除するフィルタリング解除工程と、
    前記有線インターフェース経由で前記デバイスと前記ホスト装置とが通信して、前記デバイスと前記ホスト装置とが無線インターフェース経由で通信するための無線インターフェース設定処理を実行する設定処理工程と、
    前記無線インターフェース設定処理の実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定工程とを順次実行することを特徴とする情報処理システムの通信設定方法。
  9. 特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスとの接続を行う情報処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、
    前記フィルタリングを解除するフィルタリング解除ステップと、
    ネットワーク経由で前記デバイスとの間で通信を可能とするための通信設定を実行する通信設定ステップと、
    前記通信設定ステップの実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定ステップとを備えたことを特徴とする制御プログラム。
  10. 特定の装置との間で通信を有効/無効とするためのフィルタリングの設定が可能なデバイスとの接続を行う情報処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、
    有線インターフェース経由で前記デバイスの制御を可能にするための第一の通信設定を実行する第一の通信設定ステップと、
    前記フィルタリングを解除するフィルタリング解除ステップと、
    前記第一の通信設定と前記フィルタリングの解除の実行後に、前記有線インターフェース経由で前記デバイスと通信して、無線インターフェースを使用して前記デバイスとの間で通信を可能とするための第二の通信設定を実行する第二の通信設定ステップと、
    前記第二の通信設定ステップの実行後に前記フィルタリングを再設定するフィルタリング再設定ステップとを備えたことを特徴とする制御プログラム。
JP2005005108A 2005-01-12 2005-01-12 情報処理装置及びその通信設定方法、並びに制御プログラム Expired - Fee Related JP4630671B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005005108A JP4630671B2 (ja) 2005-01-12 2005-01-12 情報処理装置及びその通信設定方法、並びに制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005005108A JP4630671B2 (ja) 2005-01-12 2005-01-12 情報処理装置及びその通信設定方法、並びに制御プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006192645A true JP2006192645A (ja) 2006-07-27
JP2006192645A5 JP2006192645A5 (ja) 2008-02-28
JP4630671B2 JP4630671B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=36799082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005005108A Expired - Fee Related JP4630671B2 (ja) 2005-01-12 2005-01-12 情報処理装置及びその通信設定方法、並びに制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4630671B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251476A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びその消費電力表示方法
JP2018014611A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 通信機器及び通信プログラム
JP2022087295A (ja) * 2019-06-11 2022-06-09 キヤノン株式会社 情報処理装置、制御方法及びプログラム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0713891A (ja) * 1993-06-18 1995-01-17 Canon Inc 画像処理装置
JPH1127324A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Nec Corp 通信制御装置
JP2003050677A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Canon Inc プリンタ、プリントシステム、並びにプリントシステム通信装置及び方法
JP2004173148A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Sony Corp 情報処理装置、サーバクライアントシステム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2004320478A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Canon Inc 通信装置およびその制御方法、並びに、通信方法
JP2004328288A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Canon Inc 撮像装置及び画像処理装置、及びそれらの制御方法、並びに、無線通信環境設定方法
JP2004362322A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Fuji Photo Film Co Ltd ブラウジングシステム
JP2006523412A (ja) * 2003-03-14 2006-10-12 トムソン ライセンシング 公共のホット・スポットにおけるクライアント端末の自動設定

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0713891A (ja) * 1993-06-18 1995-01-17 Canon Inc 画像処理装置
JPH1127324A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Nec Corp 通信制御装置
JP2003050677A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Canon Inc プリンタ、プリントシステム、並びにプリントシステム通信装置及び方法
JP2004173148A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Sony Corp 情報処理装置、サーバクライアントシステム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2006523412A (ja) * 2003-03-14 2006-10-12 トムソン ライセンシング 公共のホット・スポットにおけるクライアント端末の自動設定
JP2004320478A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Canon Inc 通信装置およびその制御方法、並びに、通信方法
JP2004328288A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Canon Inc 撮像装置及び画像処理装置、及びそれらの制御方法、並びに、無線通信環境設定方法
JP2004362322A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Fuji Photo Film Co Ltd ブラウジングシステム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251476A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びその消費電力表示方法
JP2018014611A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 通信機器及び通信プログラム
US10624139B2 (en) 2016-07-21 2020-04-14 Kyocera Document Solutions Inc. Communication device and storage medium suitable for connection to wireless LAN (local area network)
JP2022087295A (ja) * 2019-06-11 2022-06-09 キヤノン株式会社 情報処理装置、制御方法及びプログラム
JP7314354B2 (ja) 2019-06-11 2023-07-25 キヤノン株式会社 情報処理装置、制御方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4630671B2 (ja) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6345317B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、並びにプログラム
US7689725B2 (en) Peripheral control device and method for controlling peripheral device
JP5074677B2 (ja) 情報処理装置、方法、周辺装置、制御プログラム
US7523224B2 (en) Information processing apparatus control method for device having both first and second interface settings enabling the information processing apparatus to communicate with the device via both first and second interface
JP2010136118A (ja) 無線通信装置及びプログラム
JP3948455B2 (ja) 設定処理プログラム、設定処理装置、およびネットワーク装置
JP4630671B2 (ja) 情報処理装置及びその通信設定方法、並びに制御プログラム
JP2006338358A (ja) アプリケーションプログラム
JP5105708B2 (ja) アドレス情報に基づいてアクセス制限を行なうデータ処理装置、データ処理装置と通信する情報処理装置、アドレス情報の設定方法、情報処理装置の制御方法及びプログラム
JP2004328274A (ja) 無線移動局及びその接続方法
JP4612809B2 (ja) 情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP5230126B2 (ja) サービス公開抑制装置、方法、及び、プログラム
JP4579623B2 (ja) 情報処理装置及び受信パケットのフィルタリング処理方法
JP2005150794A (ja) コンピュータ装置及びコンピュータプログラム
JP4051906B2 (ja) 通信装置及び通信システム
JP4630579B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム
JP2009020591A (ja) プリンタアダプタ装置および制御方法
JP2005229332A (ja) 画像処理装置
JP2004206162A (ja) 通信装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060420

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees