JP2006191963A

JP2006191963A - ファスナー

Info

Publication number: JP2006191963A
Application number: JP2005004007A
Authority: JP
Inventors: Kiyoyuki Takenaka; 清之竹中
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2005-01-11
Filing date: 2005-01-11
Publication date: 2006-07-27

Abstract

【課題】子供、老人、眼及び指に障害がある者、手袋を着用した者等においても容易に掛けられるファスナーの提供。
【解決手段】ファスナー１は、スライダー２、下止め部３、差し込み部４、務歯５、一対のファスナーテープ部６、テープ補強部７、はとめ８、小リング９、及び引っ張りリング１０を備える。右手で引っ張りリング１０を下方に引っ張りつつ、左手で引き手部２ａを引っ張って、スライダー２を上方にスライドさせる。これにより、バランスよく、確実に務歯５同士が噛み合わされ、容易にファスナーが掛けられる。
【選択図】図１

Description

本発明は、衣服、袋、テント等のアウトドアグッズ等に用いられるファスナーに関する。

ジャンパー等に設けられているファスナーは、その下止め部及びスライダーに、このスライダーが設けられていない方のファスナーテープ部に設けられた差し込み部が挿入され、スライダーがスライドさせられて、務歯が噛合されることにより閉じられる。

このとき、下止め側の服地を指で挟んで持っておかないと、務歯同士がうまく噛み合わず、スライダーを上方にスライドさせることが出来なかったり、服地が噛み込まれたりする。従って、指で挟んで持つべき服地の場所、力の入れ具合等が理解出来る者でないとファスナーをうまく掛けられず、子供、老人、眼及び指に障害がある者、手袋を着用した者等はファスナーをうまく掛けられないという問題がある。

本発明の目的は、簡単な構造であって、子供、老人、眼及び指に障害がある者、手袋を着用した者等においても容易に掛けられるファスナーの提供にある。

本発明に係るファスナーは、
スライダーがスライドさせられ、務歯が噛合させられる方向と反対方向に、下止め部の近傍部分が、引っ張られるための張力付与手段を備える。

好ましくは、張力付与手段が、スライダーが設けられていない方のファスナーテープ部に設けられている。

好ましくは、張力付与手段が、引き手金具、リング及び滑り難い材質からなる別布のうちのいずれかである。

このファスナーによれば、スライダーがスライドされるときに、張力付与手段によって下止め部の近傍部分が、スライダーのスライド方向と反対方向に引っ張られるので、確実に務歯同士が噛み合わされ、子供、老人、眼及び指に障害がある者、手袋を着用した者等においても、服地が噛み込まれることなく、容易に掛けられ得る。

以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。

図１は、本発明の一実施形態に係るファスナー１が示された正面図、図２は、図１のファスナー１の裏面図である。このファスナー１は、スライダー２、下止め部３、差し込み部４、務歯５、一対のファスナーテープ部６、テープ補強部７、はとめ８、小リング９、及び引っ張りリング１０を備える。スライダー２、下止め部３、差し込み部４、務歯５、はとめ８、小リング９、及び引っ張りリング１０は金属製、ファスナーテープ部６及びテープ補強部７は布製である。

務歯５は、各ファスナーテープ部６の内側端部において、ファスナーテープ部６の長手方向に多数、並設されている。務歯５の内側端部には、対向する務歯５同士が噛合するための噛合部５ａが設けられている。スライダー２は、指で挟んで引っ張るための引き手部２ａと、差し込み部４及び務歯５の外回りをスライダー２の本体がスライドすべく構成されている案内部２ｂとを備えている。下止め部３は、差し込み部４が挿入される挿入部（図示せず）を備えており、下止め部３の右半分は、図１において右側のファスナーテープ部６下部のテープ補強部７に固定されている。スライダー２は、図１において右側の務歯５に、スライド可能に係止されている。

はとめ８は、テープ補強部７の図１において左側に設けられており、はとめ８には、小リング９を介して引っ張りリング１０が掛けられている。

このファスナー１は、次のようにして使用される。図３及び図４は、ジャンパー１１に設けられたファスナー１が掛けられる状態が示された正面図である。

まず、ジャンパー１１の着用者は、スライダー２の引き手部２ａを左手１２の指で挟んで、スライダー２を下側にスライドさせ、下止め部３に当接させる。そして、引き手部２ａを下方に引っ張り、スライダー２を下止め部３に当接させた状態で、差し込み部４をスライダー２の案内部２ｂ及び下止め部３の挿入部に挿入させる。このとき、右手１３で引っ張りリング１０を下方に引っ張って、差し込み部４の端面を下止め部３の内面の下部に完全に当接させる。図３は、この差し込み部４の端面が下止め部３の内面下部に当接された状態が示されている。

次に、この状態で、右手１３で引っ張りリング１０を下方に引っ張りつつ、左手１２で引き手部２ａを引っ張って、スライダー２を上方にスライドさせる。これにより、スライダー２がスライドした部分の務歯５が噛合してファスナー１が閉じられる。図４において、スライダー２がスライドさせられて、ファスナー１が閉じられつつある状態が示されている。

本実施形態においては、スライダー２がスライドさせられるときに、引っ張りリング１０によって、テープ補強部７のスライダー２が設けられていない側の部分が、スライダー２のスライド方向と反対方向に引っ張られるので、バランスよく、確実に務歯５同士が噛み合わされ、子供、老人、眼及び指に障害がある者、手袋を着用した者、服を多く着込んでいる者等においても、ジャンパー１１の端部がスライダー２に噛み込まれることなく、容易にファスナー１を掛けることが出来る。

なお、本実施形態においては、小リング９及び引っ張りリング１０が金属製である場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、小リング９及び引っ張りリング１０は輪状の布製の紐から構成することにしてもよい。また、小リング９及び引っ張りリング１０は、縫製によりテープ補強部７に取り付けられることにしてもよい。

図５は、本発明の他の実施形態に係るファスナー２１が示された正面図である。このファスナー２１は、スライダー２、下止め部３、差し込み部４、務歯５、一対のファスナーテープ部６、テープ補強部７及び引っ張り金具２２を備える。この引っ張り金具２２は、三角形状の引き手部２２ａ、及びテープ補強部７の表裏を挟んで固定されるための挟み部２２ｂを備える。

このファスナー２１がジャンパー等に設けられている場合、ジャンパー等の着用者は、引っ張り金具２２の引き手部２２ａを右手の指で挟んで下方に引っ張りつつ、左手でスライダー２の引き手部２ａを引っ張って、スライダー２を上方にスライドさせる。

本実施形態においては、スライダー２がスライドさせられるときに、引き手部２２ａによって下止め部３の近傍部分が、スライダー２のスライド方向と反対方向に引っ張られるので、確実に務歯５同士が噛み合わされ、容易にファスナー２１を掛けることが出来る。

図６は、本発明のさらに他の実施形態に係るファスナー３１が示された正面図である。このファスナー３１は、スライダー２、下止め部３、差し込み部４、務歯５、一対のファスナーテープ部６、テープ補強部７及び引っ張り布３２を備える。この引っ張り布３２は、滑りにくい材質からなる。

このファスナー３１がジャンパー等に設けられている場合、ジャンパー等の着用者は、引っ張り布３２を右手の指で挟んで下方に引っ張りつつ、左手でスライダー２の引き手部２ａを上方に引っ張って、スライダー２を上方にスライドさせる。

本実施形態においては、スライダー２がスライドさせられるときに、引っ張り布３２によって下止め３の近傍部分が、スライダー２のスライド方向と反対方向に引っ張られるので、確実に務歯５同士が噛み合わされ、容易にファスナー３１を掛けることが出来る。

上記３つの実施形態においては、引っ張りリング１０、引っ張り金具２２及び引っ張り布３２が、テープ補強部７のスライダー２が設けられていない側に設けられた場合につき説明しているがこれに限定されるものではなく、ファスナー１、ファスナー２１、ファスナー３１が設けられている服地の上に設けられてもよい。この場合、バランスよく、確実に務歯５同士が噛み合わされるように、スライダー２が設けられていない側であって出来るだけスライダー２に近い部分に設けることにする。

そして、小リング９及び引っ張りリング１０、引き手部２２ａ並びに引っ張り布３２は取り外し可能に設けられてもよい。これによりファスナー１、ファスナー２１、ファスナー３１が掛けられた後、又は不要である場合に取り外され得る。

本発明は、衣服、袋、テント等のアウトドアグッズ等に適用され得る。

図１は、本発明の一実施形態に係るファスナーが示された正面図である。図２は、図１のファスナーが示された裏面図である。図３は、図１のファスナーの差し込み部の端面が下止め部の内面に当接された状態が示されが示された正面図である。図４は、図１のファスナーのスライダーがスライドさせられて、ファスナーが閉じられつつある状態が示された正面図である。図５は、本発明の他の実施形態に係るファスナーが示された正面図である。図６は、本発明のさらに他の実施形態に係るファスナーが示された正面図である。

符号の説明

１・・・ファスナー
２・・・スライダー
２ａ・・・引き手部
２ｂ・・・案内部
３・・・下止め部
４・・・差し込み部
５・・・務歯
６・・・ファスナーテープ部
７・・・テープ補強部
８・・・はとめ
９・・・小リング
１０・・・引っ張りリング
２１・・・ファスナー
２２・・・引っ張り金具
２２ａ・・・引き手部
２２ｂ・・・挟み部
３１・・・ファスナー
３２・・・引っ張り布

Claims

スライダーがスライドさせられて、務歯が噛合させられる方向と反対方向に、下止め部の近傍部分が引っ張られるための張力付与手段を備えるファスナー。
上記張力付与手段が、上記スライダーが設けられていない方のファスナーテープ部に設けられている請求項１に記載のファスナー。
上記張力付与手段が、引き手金具、リング及び滑り難い材質からなる別布のうちのいずれかである請求項１又は２に記載のファスナー。