JP2006189514A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents
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Abstract
【構成】 複数の鍵31を有する鍵盤3と、複数の操作子を有する操作パネル部20と、レッスン機能部とを備え、そのレッスン機能部が、難易度が段階的に異なる複数のレッスン機能L1〜L3と、その複数のレッスン機能とは異なる学習機能L4とを備え、操作パネル部20における鍵盤3の鍵長手方向に対して異なる位置に、難易度が段階的に異なる複数のレッスン機能L1〜L3を選択するための複数の操作子201〜203を配設し、その複数の操作子201〜203のうち鍵盤3に最も近い位置に配設された操作子203が、学習機能L4を選択するための操作子を兼ねる。
【選択図】 図1
Description
押鍵タイミング及び音高の一致によって自動演奏が進行する機能も、上記とほぼ同時期から提案され、その後これらのワンキープレイのバリエーションが多種開発されている。その一つが、特許文献1に記載されており、かなり高度な機能になっている。
そして、上記鍵盤に最も近い位置に配設された操作子が、上記複数のレッスン機能のうちの最も難易度が高いレッスン機能を選択するための操作子と上記学習機能を選択するための操作子とを兼ねるようにするのが望ましい。
上記鍵盤に最も近い位置に配設された操作子が、最も難易度が高いレッスン機能と上記学習機能を選択するための操作子を兼ねるようすれば、最も難しいレッスン機能で練習した後に学習機能による学習に進む機能選択が容易になる。また、難易度が高いレッスンを行う人は操作に慣れているので、その機能選択用操作子が他の学習機能選択用の操作子を兼ねていても違和感がない。
図1はこの発明による電子鍵盤楽器の一実施形態の外観を示す平面図であり、この図1によってこの電子鍵盤楽器の上面の外観構成、特に操作パネル部の構成を説明する。
この電子鍵盤楽器1は、下ケースに上ケースを嵌合させてネジ止めにより一体化したケース2に各部が内蔵あるいは装着されている。そのケース2の手前側は上ケースが両側部を残して開放されており、そこに鍵盤3が装着されている。その鍵盤3は多数の白鍵と黒鍵からなる鍵31を有しており、この例では5オクターブの鍵盤を構成している。
ケース2(上ケース)の上面における左右のスピーカグリル4の間の部分が操作パネル部20である。
そして、LCD6の左側には、この電子鍵盤楽器1が有するレッスン機能部が備える複数のレッスン機能を選択するための複数(この例では3個)のレッスン機能選択用操作子201,202,203が、鍵盤3の鍵31の並び方向の標準鍵(この例では中央のオクターブのC鍵31C)位置における鍵長手方向(一点鎖線7で示す方向)に沿って、操作パネル部20に直線的に配設されている。
すなわち、この操作子203が予め設定した所定時間以内の短押しされたときは第3のレッスン機能を選択し、上記所定時間を超えて長押しされたときには上記学習機能L4を選択する。この場合は、学習機能の選択に兼用する操作子203が、この実施形態のように最も難易度の高いレッスン機能を選択する操作子である方がよい。
左手ボタン206は、楽曲のうち左手パートを練習パートとして指定するためのボタンである。そして、このボタンの押下により、指定のON/OFFをトグルで切り替えることができる。右手ボタン207は、楽曲のうち右手パートを練習パートとして指定するためのボタンであり、指定のON/OFFを左手パートとは独立にトグルで切り替えることができる。
スタイル指定ボタン212とボイス指定ボタン213については、この発明に直接関係しないので、その説明を省略する。
この電子鍵盤楽器1の内部には、CPU11,ROM12,RAM13,タイマ14,外部記憶媒体インタフェース(I/F)15,MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)I/F16,検出回路17,表示回路18,音源回路19,および通信I/F22を備え、これらがシステムバス25によって相互に接続されている。
そして、鍵盤3及び前述した図1に示した操作パネル部20に設けられている多数の操作子を総称するパネル操作子21を検出回路17に接続し、LCD6及び各鍵31毎に設けられたLED32等からなる表示装置23を表示回路18に接続し、左右のスピーカ5及び図示していないアンプ等からなるサウンドシステム24を音源回路19に接続している。
ROM12は、変更の不要なデータを記憶させる読出し専用のメモリである。
この図に示すとおり、ROM12には、CPU11が実行する制御プログラムや、この電子鍵盤楽器1の初期設定値、および多数の楽曲の演奏データである楽曲データ等を記憶させる。このうち、制御プログラムは、CPU11にこの電子鍵盤楽器1の各部を制御させて種々の機能を実現させるためのプログラムであり、初期設定値は、通常演奏,自動演奏,および楽曲データ再生を行う際に全般的な発音内容や表示内容を定めるために使用するテンポデータ、音色データ、音量データ、および楽曲名データ等のデータである。
そして、各トラックの演奏データは、楽曲の再生内容を表わす情報であり、メロディパートに対応付けられるトラックでは主旋律を再生するための情報、それ以外のトラックでは主旋律以外の部分(和音演奏,ベース演奏,リズム演奏等)を再生するための情報である。そして、これらの情報は、再生進行順に配置されたタイミングデータとイベントデータの組み合わせを含む。
以上のようなデータを記憶するROM12を書き換え可能な不揮発性メモリによって構成し、データを追加したりアップデートできるようにしてもよい。また、楽曲データをROM12に記憶させず、再生する楽曲データを全て後述する記憶媒体や外部装置から読み出させるようにしてもよい。
タイマ14は計時手段であり、楽曲データに基づいて楽曲の演奏を行う場合の、指定されたテンポに従ったノートオンやノートオフ等のイベントに関する処理のタイミング制御等に使用される。
MIDII/F16は、MIDI規格に従ったデータを授受するためのインタフェースであり、例えば、MIDIに対応した別の電子楽器あるいはMIDIデータを取り扱うアプリケーションプログラムを備えたコンピュータ等と通信を行うために用いる。
表示回路18は、CPU11からの指示に従って表示装置23における表示を制御する表示制御手段である。そして、表示装置23は、図1における操作パネル部20に設けられたLCD6と、鍵盤3の各鍵31毎に設けられた押鍵ガイド用のLED32等によって構成される。
通信I/F22は、イーサネット(登録商標)方式やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394方式等の通信を行うためのインタフェースであり、このインタフェースを介してこの電子鍵盤楽器1を通信ネットワークに接続することができる。そして、この通信ネットワークを介して外部装置から楽曲データをダウンロードして再生することもできる。
まず、ユーザによる鍵盤3における鍵31の押離鍵操作に応じた楽音を生成して出力する通常演奏をすることができる。また、指定された楽曲の全パートあるいは指定されたパートを自動演奏しながら押えるべき鍵のLED32を点灯して表示する第1のレッスン機能(聴くだけ機能)L1、鍵盤3のいずれかの鍵が押されたタイミングで上記自動演奏を進行させる第2のレッスン機能(タイミングのみ一致進行機能)L2、鍵盤3の押された鍵とその押鍵タイミングとが次の演奏音と一致したときに上記自動演奏を進行させる第3のレッスン機能(タイミングと音高一致進行機能)L3を、それぞれレッスン機能選択用操作子201〜203による選択に応じて行うことができる。第2,第3のレッスン機能を実行する際にも、押えるべき鍵のLED32を点灯して学習者の押鍵操作をガイドする。
リズムラン機能のスタート/ストップ選択用操作子204がオフのときに押されるとスタートが選択されて自動的にリズム演奏を開始し、オンのときに押されるとストップが選択されて、その自動リズム演奏を停止する。
まず、図4に示すメインルーチンの処理について説明する。
この電子鍵盤楽器の電源が投入されるとこの処理をスタートし、ステップ01では鍵盤3に関する押離鍵処理を実行し、マニュアル演奏を可能にする。
ステップS06でL3オンオフイベントがオフのときは、タイマフラグをリセットしてステップS09へ進む。
ここでタイマは、例えば10ms毎に発生するインタラプトによるタイマ割り込み処理で計測し、タイマフラグが1のときだけ1回毎にタイマカウンタを+1する。したがって、100カウントで1秒になる。タイマフラグが0のときは、それまでの積算値を保持する。
ステップS14ではコード学習機能であるコードディクショナリ処理のサブルーチンを実行した後、このメインルーチンの処理を終了する。しかし、電源が投入されている間はこのメインルーチンの処理を繰り返し実行する。
図5は、L1モードフラグが1のときに実行する第1のレッスン機能(聴くだけ機能)の処理を示すフローチャートである。この処理はL1モードフラグが1になるとスタートし、ステップS21で再生する楽曲データ及び練習パートが指定されているか否かを判断する。指定されていればステップS22以下の処理に進むが、指定されていなければ、ステップS28でLCD6に「楽曲が指定されていません。」又は「練習パートが指定されていません。」の表示を行わせて、処理を終了する。
そして、ステップS25では、ステップS22で読み出した演奏データに基づき、練習パートとして指定されているパートの演奏のために、押鍵すべき鍵に対応するLED32を発光させて、レッスン者の押鍵操作をガイドする。
ステップS22〜S25の処理は便宜上順次実行するように図示したが、実際には同時に並行して処理される。
したがって、ユーザは、練習したい楽曲と右手か左手のパートを指定し、第1のレッスン機能選択用操作子201を押して第1のレッスン機能を選択すれば、指定した楽曲の指定したパートがマスタボリューム208で設定した音量で自動演奏されると共に、指定していないパートが設定した音量より小さい音量で自動演奏される。
したがって、練習者には指定したパートの演奏音が大きく聞こえ、それ以外のパートの演奏音も小さく聞こえるので、練習したいパートが強調されて覚え易く、且つ他のパートとの関係も掴むことができる。
なお、この実施例では押鍵すべき鍵をLEDによって照光してガイドするようにしたが、図1に示したLCD6として表示画面が比較的大きいものを使用して、そこに練習パートの楽譜とともに鍵盤図を表示して、押鍵すべき鍵を押鍵すべきタイミングで反転表示させてガイドする機能を持たせてももよい。その場合には図5のステップS25で、押鍵すべき鍵に対応するLEDを発光させる処理に代えて、鍵盤図の表示と押鍵すべき鍵を押鍵すべきタイミングで反転表示させる処理を行うようにする。
その後ステップS33,S34に進んで押鍵すべきタイミングに押鍵があったか否かを判断し、押鍵すべきタイミングに押鍵があればステップS35に進んで楽曲の進行を続行させる。押鍵がなければステップS36で楽曲の進行を一時停止し、ステップS34へ戻って押鍵を待って楽曲の進行を続行する。なお、押鍵すべきタイミングより早く押鍵があった場合は、押鍵すべきタイミングになるのを待って楽曲の進行を続行するようにしてもよい。
そして、ステップS37で演奏データが終了すると処理を終了し、演奏データが終了しなければ、ステップS38で終了関連操作子によって終了宣言が成されたかどうかを判断して、そうであれば処理を終了し、そうでなければステップS32に戻って上述の処理を繰り返す。
この場合も、LCD6に指定したパートの演奏中の楽譜が表示され、指定したパートの演奏のために鍵盤3の押鍵すべき鍵が照光によってガイドされる。あるいは、前述のようにLCD6に鍵盤を表示して押鍵すべき鍵を反転表示するようにしてもよい。
ステップS44では、ステップS42で定義された演奏のための押鍵すべき鍵の音高データと同一の押鍵があったか否かを判断する。そして、同一の押鍵があればステップS45へ進んで楽曲の進行を続行するが、同一の押鍵がなければステップS46で楽曲の進行を一時停止してステップS44へ戻り、同一の押鍵があるのを待って楽曲の進行を続行する。
この場合も、LCD6に指定したパートの演奏中の楽譜が表示され、指定したパートの演奏のために鍵盤3の押鍵すべき鍵が照光によってガイドされる。あるいは、前述のようにLCD6に鍵盤を表示して押鍵すべき鍵を反転表示するようにしてもよい。
この
この処理をスタートすると、まずステップS51でL4モードフラグが1か否かを判断し、0であれば何もせずに図4のメインルーチンへリターンする。L4モードフラグが1であれば学習機能が選択されているのでステップS52へ進んで、鍵盤3によってルート鍵(コードの根音の鍵)の押鍵のみ又はルート鍵の押鍵とテンキー210による数字(例えばC7の7)入力又はルート鍵とテンキー210のキーの組み合わせによるアルファベット入力(例えば「major」や「minor」など)によるコード指定の完了を待つ。なお、テンキー210から完全なコード名を入力してもよい。
あるいは、このモード(L4=1)に入ると、鍵盤がスプリットされ、ルート指定鍵群と種類指定鍵群とに分かれ、ルート鍵と種類指定鍵(例えば「m7:マイナセブンス」)との入力によって、LCD6の鍵盤図に押すべき3鍵が表示され、コード指定が完了するようにしてもよい。
このコード学習機能によれば、ルート鍵の押鍵のみあるいはそれと数字やアルファベットにより、あるいは上述して他のやり方によりコードを指定すると、そのコードの各構成音の各鍵がLEDの発光によって表示されるので、その照光している各鍵を同時に押鍵することによって所望のコードを演奏することができる。
この処理は、常にリズムの最小単位毎のタイマインタラプトでスタートし、まずステップS61でリズムランモード(RUNフラグが1)か否かを判断し、リズムランモードでなければ、そのままメインルーチンへリターンする。リズムランモードでなければ、ステップS62へ進んで、リズム種類選択手段により選択されたリズム種類データ(ワルツ、ルンバ、ジルバ等)と、そのリズム種類に応じた複数の発音すべきリズム音源種類データ(ハイハット、シンバル、スネアドラム、バスドラム等)と、リズムインタラプト毎にカウントされるカウントデータとのマトリクスの交点に、音源データがあるか否かを判断する。そして、上記マトリクスの交点に音源データがなければそのままメインルーチンへリターンするが、上記マトリクスの交点に音源データがあれば、ステップS63へ進んで定義されたデータの音を発音させた後、メインルーチンへリターンする。
203…第3のレッスン機能選択用操作子(学習機能選択用操作子を兼ねる)、
204…リズムラン機能のスタート/ストップ選択用操作子、205…シンクロスタートボタン、206…左手ボタン、207…右手ボタン、208…音量調整用のマスタボリューム、209…スタンバイオンランプ、210…テンキー、211…ソング指定ボタン、212…スタイル指定ボタン、213…ボイス指定ボタン、214…エンタボタン
Claims (2)
- 複数の鍵を有する鍵盤と、複数の操作子を有する操作パネル部と、レッスン機能部とを備えた電子鍵盤楽器において、
前記レッスン機能部は、難易度が段階的に異なる複数のレッスン機能と、その複数のレッスン機能とは異なる学習機能とを備え、
前記操作パネル部における前記鍵盤の鍵長手方向に対して異なる位置に、前記難易度が段階的に異なる複数のレッスン機能を選択するための複数の操作子を配設し、該複数の操作子のうち前記鍵盤に最も近い位置に配設された操作子が、前記学習機能を選択するための操作子を兼ねていることを特徴とする電子鍵盤楽器。 - 請求項1記載の鍵盤電子楽器において、
前記鍵盤に最も近い位置に配設された操作子が、前記複数のレッスン機能のうちの最も難易度が高いレッスン機能を選択するための操作子と前記学習機能を選択するための操作子とを兼ねていることを特徴とする電子鍵盤楽器。
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