JP2006189087A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006189087A
JP2006189087A JP2005001115A JP2005001115A JP2006189087A JP 2006189087 A JP2006189087 A JP 2006189087A JP 2005001115 A JP2005001115 A JP 2005001115A JP 2005001115 A JP2005001115 A JP 2005001115A JP 2006189087 A JP2006189087 A JP 2006189087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction amount
learning correction
learning
throttle opening
shift time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005001115A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Murakami
実 村上
Teruhiro Sugimoto
彰宏 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2005001115A priority Critical patent/JP2006189087A/ja
Publication of JP2006189087A publication Critical patent/JP2006189087A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】この発明は、スロットル開度の全領域において変速時の作動圧が適性値に到達する時間を短縮することができ、スムーズな変速制御を実現することにある。
【解決手段】この発明は、スロットル開度検出手段と、作動圧制御手段と、学習補正制御手段とを備えた自動変速機の学習制御装置において、分割された領域毎に目標変速時間を設定する目標変速時間設定手段と、目標変速時間と実際の変速時間との差に応じて設定された学習補正量を分割された領域毎に記憶する学習補正量記憶手段と、スロットル開度が分割された領域のいずれか一つの領域にあり、この一つの領域において学習補正量に基づき作動圧を補正して変速した際に、一つの領域の学習補正量を更新するとともに、この更新された学習補正量に基づいて、その他の領域に記憶されている学習補正量を、予め設定された反映割合に応じて更新する学習補正量更新手段とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は自動変速機の学習制御装置に係り、特に、全領域において変速時の作動圧が適性値に到達する時間を短縮することができ、スムーズな変速制御を実現することができる自動変速機の学習制御装置に関する。
車両に搭載される自動変速機は、複数の摩擦係合要素を係合、あるいは解放させて変速を行っている。摩擦係合要素の係合は、デューティソレノイド等により行っているが、自動変速機のばらつきや、デューティソレノイド特性のばらつき、あるいは経年変化があるため、変速時の油圧が予め決められた値であると、変速ショックを発生する場合がある。この問題の対応策としては、分割した複数のスロットル開度領域毎に目標とする変速時間を定め、目標変速時間と実際の変速時間との比較から変速時の油圧を学習補正するものが知られている。
従来の所定の幅を持つスロットル開度領域毎に、摩擦係合要素に供給される作動圧たるライン圧を制御するためのライン圧制御ソレノイド駆動デューティの学習補正量を記憶しておく自動変速機の学習制御装置としては、目標とするイナーシャ相時間を設定し、実際のイナーシャ相時間が目標値となるように、変速時のライン圧を学習補正するものがある。なお、イナーシャ相時間は、摩擦係合要素に作動圧が供給された初期段階の、入力軸回転数が変化せずにトルクが変化しているトルク相時間に対して、摩擦係合要素が作動圧により動作して変速が行われ、入力回転数が変化する時間である。
特開平1−169164号公報
しかし、前記特許文献1に記載される従来装置では、ライン圧ソレノイド駆動DUTYの学習補正量を所定の幅を持つスロットル開度領域に分割して設定しており、あるスロットル開度領域では変速頻度が高く、学習補正が十分に行われ、従って変速時のライン圧が適正値に到達するまでの時間が短いが、別のスロットル開度領域では変速頻度が低く、学習補正が不十分になり、従って変速時のライン圧が適正値に到達するまでの時間が長くかかってしまう問題がある。
前記問題を解決する手段としては、スロットル開度変化に対する自動変速機への入力トルク変化率が小さい領域ではスロットル開度領域の幅を広く設定してその領域の変速頻度を高くし、変速時のライン圧が適正値に到達するまでの時間を短縮する方法が提案されている。
特開平8−159259号公報
また、前記問題を解決する別の手段としては、変速頻度の高い領域と低い領域とをオーバーラップさせて、変速頻度の低い領域での変速時ライン圧が適正値に到達するまでの時間を短縮する方法が提案されている。
特開2001−12595号公報
さらに、前記問題を解決する別の手段としては、スロットル開度とこのスロットル開度に対応する学習補正量とを一組の学習データとして記憶し、各データ間を直線補完して近似補正量を生成して、学習補正量が記憶されていないスロットル開度における変速時ライン圧が適正値に到達するまでの時間を短縮する方法が提案されている。
特開2000−346188号公報
ところが、前記解決手段においても変速頻度が低く、従って変速時のライン圧が適正値に到達するまでの時間が長くかかってしまう場合がある。例えば、運転者が比較的スロットル開度の低い領域を多用する場合は、前記解決方法においてもスロットル開度の高い領域では学習補正量が適正値に到達するのが遅れてしまうことになる。
特に、目標とするイナーシャ相の時間と実際のイナーシャ相時間とのずれがソレノイド駆動デューティと油圧特性のずれに起因する場合は、スロットル開度の低い領域(従ってライン圧の低い領域)での変速時のライン圧学習補正量を、スロットル開度の高い領域(従ってライン圧の高い領域)の学習補正量に反映すべきであり、改善の余地があった。
この発明は、スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、変速するために供給される作動圧を制御する作動圧制御手段と、前記スロットル開度検出手段により検出されるスロットル開度の全閉から全開までの全作動範囲を少なくとも二つ以上の領域に分割し、前記分割された領域毎に前記作動圧の学習補正量を設定し、前記設定された学習補正量を学習補正する学習補正制御手段とを備えた自動変速機の学習制御装置において、前記分割された領域毎に目標変速時間を設定する目標変速時間設定手段と、目標変速時間と実際の変速時間との差に応じて前記学習補正制御手段により設定された学習補正量を前記分割された領域毎に記憶する学習補正量記憶手段と、前記スロットル開度が分割された領域のいずれか一つの領域にあり、この一つの領域において前記学習補正制御手段により設定された学習補正量に基づき前記作動圧を補正して変速した際に、前記一つの領域において前記学習補正制御手段により設定された学習補正量を更新するとともに、この更新された学習補正量に基づいて、前記一つの領域以外のその他の領域に記憶されている学習補正量を、予め設定された反映割合に応じて更新する学習補正量更新手段とを備えていることを特徴とする。
この発明の自動変速機の学習制御装置は、分割されたスロットル開度のいずれか一つの領域において学習補正制御手段により設定された学習補正量に基づき作動圧を補正して変速した際に、一つの領域において学習補正制御手段により設定された学習補正量を更新するとともに、この更新された学習補正量に基づいて、一つの領域以外のその他の領域に記憶されている学習補正量を、予め設定された反映割合に応じて更新することにより、分割されて複数あるスロットル開度領域のなかで、運転者の癖等によりあるスロットル開度領域が変速に多用されてその他のスロットル開度領域に入ることが少ない場合でも、この入ることが少ないその他のスロットル開度領域の学習補正量を自動的に学習補正するので、全領域において変速時の作動圧が適性値に到達する時間を短縮することができ、これにより、スムーズな変速制御を実現することができる。
この発明の自動変速機の学習制御装置は、所定の幅を持つスロットル開度領域毎に作動圧の学習補正量を記憶しておき、あるスロットル開度領域において変速が行われ、この変速が行われたスロットル開度領域における変速時の作動圧の学習補正量を算出して更新したとき、別のスロットル開度領域の学習補正量へ反映する割合を予め決めておき、その反映割合に従ってあるスロットル開度領域の補正量を別のスロットル開度領域の補正量に反映して更新することにより、全領域において変速時の作動圧が適性値に到達する時間を短縮することができるものである。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図11は、この発明の実施例を示すものである。図2において、2は図示しない車両に搭載されるエンジン、4は自動変速機である。自動変速機4は、トルクコンバータ6と補助変速機構8とを備えている。
前記トルクコンバータ6は、ロックアップクラッチ10を備えている。前記補助変速機構8は、図示しないプラネタリギヤ等から構成され、クラッチやブレーキ等から構成される摩擦係合要素12により係合状態を切換えられる。
自動変速機4の下方には、バルブボディ14を設けている。バルブボディ14には、補助変速機構8の摩擦係合要素12に作動圧を供給して係合状態を切換えるシフトバルブ(図示せず)のシフト用第1・第2ソレノイド16・18と、トルクコンバータ6のロックアップクラッチ10に作動圧を供給して接続・解放するロックアップバルブ(図示せず)のロックアップ用ソレノイド20とを備えている。
シフト用第1・第2ソレノイド16・18とロックアップ用ソレノイド20とは、学習制御装置22の制御部24に接続している。制御部24には、エンジン2の回転速度を検出するエンジン回転センサ26と、エンジン2の冷却水温度を検出する水温センサ28と、エンジン2の負荷として図示しないスロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ(スロットル開度検出手段)30と、自動変速機4の入力軸の回転速度を検出する入力軸回転センサ32と、自動変速機4の出力軸の回転速度から車速を検出する車速センサ34と、自動変速機4の図示しないシフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置スイッチ36とを接続している。
学習制御装置22の制御部24は、これら各センサ26〜36から信号を入力し、シフト用第1・第2ソレノイド16・18へ制御信号を出力して摩擦係合要素12に供給する作動圧を制御し、補助変速機構8の係合状態を切り換えて変速制御を行うとともに、ロックアップ用ソレノイド20へ制御信号を出力してロックアップクラッチ10に供給する作動圧を制御し、ロックアップクラッチ10の接続・解放を行う。
自動変速機4の学習制御装置22は、制御部24に、作動圧制御手段38と、学習補正制御手段40と、目標変速時間設定手段42と、変速時間計測手段44と、学習補正量記憶手段46と、学習補正量更新手段48とを備えている。
前記作動圧制御手段38は、後述する変速時ライン圧設定手段50とライン圧−デューティ変換手段52とソレノイド駆動手段54とから構成され、変速するために摩擦係合要素12に供給される作動圧(ライン圧)を制御する。学習補正制御手段40は、スロットル開度センサ30により検出されるスロットル開度の全閉から全開までの全作動範囲を少なくとも二つ以上の領域に分割し、分割された領域毎に作動圧の学習補正量を設定し、設定された学習補正量を学習補正する。
これにより、学習制御装置22は、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ30と、変速するために供給される作動圧を制御する作動圧制御手段38と、スロットル開度センサ30により検出されるスロットル開度の全閉から全開までの全作動範囲を少なくとも二つ以上の領域に分割し、分割された領域毎に作動圧の学習補正量を設定し、設定された学習補正量を学習補正する学習補正制御手段40とを備えている。
また、前記目標変速時間設定手段42は、分割された領域毎に目標変速時間を設定する。変速時間計測手段44は、実際の変速時間を計測する。学習補正量記憶手段46は、目標変速時間と実際の変速時間との差に応じて学習補正制御手段40により設定された学習補正量を分割された領域毎に記憶する。学習補正量更新手段48は、スロットル開度が分割された領域のいずれか一つの領域にあり、この一つの領域において学習補正制御手段40により設定された学習補正量に基づき作動圧を補正して変速した際に、一つの領域において学習補正制御手段40により設定された学習補正量を更新するとともに、この更新された学習補正量に基づいて、一つの領域以外のその他の領域に記憶されている学習補正量を、予め設定された反映割合に応じて更新する。
これにより、この自動変速機4の学習制御装置22は、スロットル開度の分割された領域毎に目標変速時間を設定する目標変速時間設定手段42と、目標変速時間設定手段42が検出した目標変速時間と変速時間計測手段44が計測した実際の変速時間との差に応じて前記学習補正制御手段40により設定された学習補正量を分割された領域毎に記憶する学習補正量記憶手段46と、スロットル開度が分割された領域のいずれか一つの領域にあり、この一つの領域において学習補正制御手段42により設定された学習補正量に基づき作動圧を補正して変速した際に、一つの領域において学習補正制御手段42により設定された学習補正量を更新するとともに、この更新された学習補正量に基づいて、一つの領域以外のその他の領域に記憶されている学習補正量を、予め設定された反映割合に応じて更新する学習補正量更新手段48とを備えている。
このように、この自動変速機4の学習制御装置22は、所定の幅を持つスロットル開度領域毎に摩擦係合要素12の作動圧であるライン圧を制御するためのライン圧制御ソレノイド駆動デューティの学習補正量を記憶しておき、あるスロットル開度領域において変速が行われ、この変速が行われたスロットル開度領域における変速時のライン圧の学習補正量を算出して更新したとき、別のスロットル開度領域の変速時ライン圧の学習補正量へ反映する割合を予め決めておき、その割合に従ってあるスロットル開度領域の学習補正量を変速が行われなかった別のスロットル開度領域の学習補正量に反映して更新するものである。
図3に示す如く、自動変速機4の学習制御装置22は、摩擦係合要素12へ供給する作動圧を、スロットル開度センサ30により検出されるスロットル開度に基づき、スロットル開度が高くなるほど作動圧が高くなるように作動圧制御手段38を構成する変速時ライン圧設定手段50で設定する。また、学習制御装置22は、スロットル開度を所定の幅、例えばスロットル開度:10%毎に10の区分に領域分けし、図6・図7で示す如く、各スロットル開度領域:0〜9毎に目標変速時間:T0〜T9を目標変速時間設定手段42で設定する。
変速時間計測手段44は、例えば入力軸回転センサ32で検出される自動変速機4の入力回転が変速時に図4の(a)のように変化することから、時間Tを実際の変速に要する時間として計測する。学習補正制御手段40(変速時ライン圧学習補正制御手段)は、目標変速時間設定手段42で設定した目標変速時間:T0〜T9と変速時間計測手段44で計測した実際の変速時間:Tとを比較し、比較結果に基づいて次回の変速時に実際の変速時間Tが目標変速時間:T0〜T9に近づくように学習補正量を算出する。
図4の(b)に示す如く、実際の変速時間:Tが目標変速時間:T0〜T9に対して長い場合は、摩擦係合要素12への作動圧が適正値より低い場合であり、次回の変速時に目標変速時間:T0〜T9に近づくように、学習補正量を増加させる。逆に、図4の(c)に示如く、実際の変速時間:Tが目標変速時間:T0〜T9に対して短い場合は、摩擦係合要素12への作動圧が適正値より高い場合であり、次回の変速時に目標変速時間:T0〜T9に近づくように、学習補正量を減少させる。
学習制御装置22は、学習補正量更新手段48及び学習補正量記憶手段46により、別のスロットル開度領域の学習補正量に今回算出した学習補正量を反映して更新し、記憶する。例えば、図6〜図8に示す如く、今回の変速がスロットル開度=25%で行われた場合には、スロットル開度領域=2であり、学習補正制御手段40により算出された学習補正量を記憶領域=M2に記憶する。
従来の方法では、記憶領域:M2の学習補正量のみが更新されるが、この学習制御装置22では他の記憶領域:M0、M1、M3〜M9の学習補正量に、記憶領域:M2の学習補正量を更新した分(前回の学習補正量から変化した分)の予め設定した割合を反映させて、更新する。反映割合については、図9に示すように、記憶領域毎に異ならせて離れた記憶領域ほど小さくなるように設定する。なお、反映割合については、一律に例えば記憶領域:M2更新分の10%としてもよい。また、反映割合については、図10に示すように、学習補正量が初期値の段階から変速回数に応じて次第に小さくなるように設定することもできる。
これにより、自動変速機4の学習制御装置22は、あるスロットル開度領域の変速頻度が高く、別のスロットル開度領域の変速頻度が低い場合に、変速頻度が低いスロットル開度領域の学習補正量を更新することができ、作動圧が適正値に到達するまでの時間を短くすることができる。
記憶された学習補正量は、作動圧制御手段38を構成する変速時ライン圧設定手段50に入力されて変速時ライン圧を算出される。算出された変速時ライン圧は、ライン庄−デューティ変換手段52によりソレノイド駆動デューティに変換され、ソレノイド駆動手段54に出力される。ソレノイド駆動手段54は、例えば図5に示すような関係にライン圧とソレノイド駆動デューティとを設定しておき、ライン圧からソレノイド駆動デューティを算出する。
算出されたソレノイド駆動デューティは、シフト用第1・第2ソレノイド16・18へ出力され、シフトバルブ(図示せず)を動作させて摩擦係合要素12に供給される作動圧(ライン圧)を制御し、補助変速機構8の係合状態を切り換えて変速制御を行う。
次に、自動変速機4の学習制御装置22の作用を、図1に示すフローチャートに従って説明する。このフローチャートに示す学習補正量を更新する処理は、所定周期毎、例えば10msec毎に繰り返し実行される。
学習制御装置22は、制御がスタートすると(100)、まず、現在のスロットル開度からスロットル開度領域を算出する(102)。図6において、現在のスロットル開度=25%であれば、スロットル開度領域=2となる。
次に、求めたスロットル開度領域に基づいて、目標変速時間を算出する(104)。図6・図7においては、目標変速時間=T2となる。次に、実際の変速時間を計測して、Tとする(106)。
算出した目標変速時間と計測した実際の変速時間Tとが一致するかどうか判定する(108)。一致する場合(108:YES)は、処理を終了する(110)。一致しない場合(108:NO)は、実際の変速時間T>目標変速時間かどうか判定する(112)。
実際の変速時間T>目標変速時間である場合(112:YES)は、該当するスロットル開度領域の学習補正量Mnを更新量△Prs1で更新する(114)。図8において、学習補正量Mnのnは、2(M2)となる。更新量△Prs1は、例えば目標変速時間と変速時間Tとの比により図11のような関係から算出する。
次に、別のスロットル開度領域の学習補正量を更新する(116)。この更新は、スロットル開度領域=2の更新量△Prs1に対して、図9に示す如く、別のスロットル開度領域:0、1、3、…、mの学習補正量:M0、M1、M3、…、Mmへの更新割合:k0、k1、k3、…、km(mはスロットル開度領域の最大値。図6の例では9)を求め、スロットル開度領域=2の更新量△Prs1に各更新割合を乗じた値を各スロットル開度領域:0、1、3、…、mの学習補正量:M0、M1、M3、…、Mmに加えることにより行われる。
別のスロットル開度領域の学習補正量の更新(116)をした後は、処理を終了する(110)。
一方、前記判断(112)において、実際の変速時間T<目標変速時間である場合(112:NO)は、該当するスロットル開度領域の学習補正量Mnを更新量△Prs2で更新する(118)。図8において、学習補正量Mnのnは、2(M2)となる。更新量△Prs2は、前記△Prs1と同様に、例えば目標変速時間と変速時間Tとの比により図11のような関係から算出する。
次に、別のスロットル開度領域の学習補正量を更新する(120)。この更新は、スロットル開度領域=2の更新量△Prs2に対して、図9に示す如く、別のスロットル開度領域:0、1、3、…、mの学習補正量:M0、M1、M3、…、Mmへの更新割合:k0、k1、k3、…、km(mはスロットル開度領域の最大値。図6の例では9)を求め、スロットル開度領域=2の更新量△Prs2に各更新割合を乗じた値を各スロットル開度領域:0、1、3、…、mの学習補正量:M0、M1、M3、…、Mmから減じることにより行われる。
別のスロットル開度領域の学習補正量の更新(120)をした後は、処理を終了する(110)。
これにより、この学習制御装置22は、あるスロットル開度領域での変速による学習補正量が、別のスロットル開度領域の学習補正量に反映されて、変速時のライン圧が適正値に到達するまでの時間を短くすることができる。
このように、この自動変速機4の学習制御装置22は、分割されたスロットル開度のいずれか一つの領域において学習補正制御手段40により設定された学習補正量に基づき作動圧を補正して変速した際に、一つの領域において学習補正制御手段40により設定された学習補正量を更新するとともに、この更新された学習補正量に基づいて、一つの領域以外のその他の領域に記憶されている学習補正量を、予め設定された反映割合に応じて更新している。
これにより、この自動変速機4の学習制御装置22は、分割され複数あるスロットル開度領域のなかで、運転者の癖等によりあるスロットル開度領域が変速に多用されてその他のスロットル開度領域に入ることが少ない場合でも、この入ることが少ないその他のスロットル開度領域の学習補正量を自動的に学習補正するので、全領域において変速時の作動圧が適性値に到達する時間を短縮することができ、これにより、スムーズな変速制御を実現することができる。
また、反映割合は、分割された領域毎に異ならせて設定することにより、反映割合を分割された領域毎に任意に設定可能であり、精度の高い変速時作動圧制御を実現することが可能である。
さらに、反映割合は、学習補正回数に応じて設定することにより、反映割合を分割された領域毎に任意に設定可能であり、精度の高い変速時作動圧制御を実現することが可能である。
なお、上述実施例においては、所定の幅を持つスロットル開度領域毎に作動圧であるライン圧を制御するためのライン圧制御ソレノイド駆動デューティの学習補正量を記憶していたが、スロットル開度領域に限らず、変速時間に影響のあるパラメータ毎に、例えばエンジントルクや、それに関係したエンジン吸入空気量、自動変速機油温、変速が実行される時の車速等で領域分けすることもできる。
また、上述実施例においては、変速時の作動圧たるライン圧を適正化する方法としてイナーシャ相の時間を利用しているが、これに限らず、トルク相の時間、トルク相の時間+イナーシャ相の時間、出力軸回転変動、目標とする入力軸回転変化率等の、変速時のライン圧を適正化できる他の要因を利用することができる。
この発明の自動変速機の学習制御装置は、あるスロットル開度領域において変速が行われて作動圧の学習補正量を更新したとき、予め設定された反映割合に従って、あるスロットル開度領域の補正量を変速が行われなかった別のスロットル開度領域の補正量に反映して更新することにより、全領域において変速時の作動圧が適性値に到達する時間を短縮することができるものである。
自動変速機の学習制御装置の実施例を示す制御のフローチャートである。 学習制御装置の概略構成図である。 学習制御装置の制御構成図である。 変速時の入力回転数の変化を示す図である。 ライン圧とソレノイド駆動デューティとの関係を示す図である。 スロット開度を分割した領域の説明図である。 分割した領域と目標変速時間との関係を示す図である。 分割した領域と学習補正量の記憶領域との関係を示す図である。 記憶領域に対する反映割合の関係を示す図である。 変速回数による記憶領域に対する反映割合の関係を示す図である。 目標変速時間と実際の変速時間とによる学習補正量の更新量の関係を示す図である。
符号の説明
2 エンジン
4 自動変速機
6 トルクコンバータ
8 補助変速機構
10 ロックアップクラッチ
12 摩擦係合要素
14 バルブボディ
16 シフト用第1ソレノイド
18 シフト用第1ソレノイド
20 ロックアップ用ソレノイド
22 学習制御装置
24 制御部
26 エンジン回転センサ
28 水温センサ
30 スロットル開度センサ
32 入力軸回転センサ
34 車速センサ
36 シフト位置スイッチ
38 作動圧制御手段
40 学習補正制御手段
42 目標変速時間設定手段
44 変速時間計測手段
46 学習補正量記憶手段
48 学習補正量更新手段
50 変速時ライン圧設定手段
52 ライン圧−デューティ変換手段
54 ソレノイド駆動手段

Claims (3)

  1. スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、変速するために供給される作動圧を制御する作動圧制御手段と、前記スロットル開度検出手段により検出されるスロットル開度の全閉から全開までの全作動範囲を少なくとも二つ以上の領域に分割し、前記分割された領域毎に前記作動圧の学習補正量を設定し、前記設定された学習補正量を学習補正する学習補正制御手段とを備えた自動変速機の学習制御装置において、前記分割された領域毎に目標変速時間を設定する目標変速時間設定手段と、目標変速時間と実際の変速時間との差に応じて前記学習補正制御手段により設定された学習補正量を前記分割された領域毎に記憶する学習補正量記憶手段と、前記スロットル開度が分割された領域のいずれか一つの領域にあり、この一つの領域において前記学習補正制御手段により設定された学習補正量に基づき前記作動圧を補正して変速した際に、前記一つの領域において前記学習補正制御手段により設定された学習補正量を更新するとともに、この更新された学習補正量に基づいて、前記一つの領域以外のその他の領域に記憶されている学習補正量を、予め設定された反映割合に応じて更新する学習補正量更新手段とを備えていることを特徴とする自動変速機の学習制御装置。
  2. 前記反映割合は、分割された領域毎に異ならせて設定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の学習制御装置。
  3. 前記反映割合は、学習補正回数に応じて設定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の学習制御装置。
JP2005001115A 2005-01-06 2005-01-06 自動変速機の変速制御装置 Pending JP2006189087A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001115A JP2006189087A (ja) 2005-01-06 2005-01-06 自動変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001115A JP2006189087A (ja) 2005-01-06 2005-01-06 自動変速機の変速制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006189087A true JP2006189087A (ja) 2006-07-20

Family

ID=36796484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005001115A Pending JP2006189087A (ja) 2005-01-06 2005-01-06 自動変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006189087A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20080016148A (ko) * 2006-08-17 2008-02-21 현대자동차주식회사 자동변속기의 학습값 전파 방법
JP2008069891A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の制御装置
CN113847419A (zh) * 2020-06-25 2021-12-28 丰田自动车株式会社 车辆用控制装置、车辆用控制系统、车辆用学习装置及车辆用学习方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05203032A (ja) * 1991-10-15 1993-08-10 General Motors Corp <Gm> 自動変速機の制御装置及び作動方法
JPH1182721A (ja) * 1997-09-05 1999-03-26 Toyota Motor Corp 自動変速機の変速制御装置
JP2001012595A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Mazda Motor Corp 自動変速機の変速制御装置
JP2004183759A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の変速制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05203032A (ja) * 1991-10-15 1993-08-10 General Motors Corp <Gm> 自動変速機の制御装置及び作動方法
JPH1182721A (ja) * 1997-09-05 1999-03-26 Toyota Motor Corp 自動変速機の変速制御装置
JP2001012595A (ja) * 1999-06-28 2001-01-16 Mazda Motor Corp 自動変速機の変速制御装置
JP2004183759A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の変速制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20080016148A (ko) * 2006-08-17 2008-02-21 현대자동차주식회사 자동변속기의 학습값 전파 방법
JP2008069891A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の制御装置
CN113847419A (zh) * 2020-06-25 2021-12-28 丰田自动车株式会社 车辆用控制装置、车辆用控制系统、车辆用学习装置及车辆用学习方法
CN113847419B (zh) * 2020-06-25 2022-12-16 丰田自动车株式会社 车辆用控制装置、车辆用控制系统、车辆用学习装置及车辆用学习方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2615872B2 (ja) 自動変速機のライン圧制御装置
JP2007271035A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4185878B2 (ja) 自動変速機の制御装置
KR101812336B1 (ko) 자동 변속기의 제어 장치
US20120109385A1 (en) Hydraulic pressure control apparatus
JPH0238748A (ja) パワートレーンの変速ショック軽減用総合制御装置
KR0171468B1 (ko) 자동 변속 학습 제어 장치
JP2006189087A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3189216B2 (ja) 自動変速機の液圧制御装置
JPH06109125A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2005076593A (ja) 自動変速機の変速ショック軽減装置
US6925863B2 (en) Method and apparatus for learning an initial value of hydraulic pressure for upshift control of an automatic transmission
KR100838119B1 (ko) 차량용 자동 변속기의 편차 보정방법
JP4023395B2 (ja) 自動変速機のセレクトショック軽減装置
KR100211094B1 (ko) 자동 변속 학습 제어 장치
JP4400077B2 (ja) 自動変速機の制御装置
KR100337320B1 (ko) 차량용 엔진 아이들 제어 방법
JP2611749B2 (ja) 自動変速機のライン圧制御装置
JP4175305B2 (ja) 自動変速機の変速過渡制御装置
KR100203889B1 (ko) 자동변속기의 변속 제어방법
JPH0771574A (ja) 車両用油圧作動式変速機の油圧制御装置
JP3598569B2 (ja) 自動変速機の変速過渡制御装置
JP3097442B2 (ja) 自動変速機の変速容量制御装置
JP4667193B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2927534B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071212

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100610

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100617

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A521 Written amendment

Effective date: 20100803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110112

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02