JP2006188033A - タイヤのシーリング・ポンプアップ装置 - Google Patents

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    • B29C73/16Auto-repairing or self-sealing arrangements or agents
    • B29C73/166Devices or methods for introducing sealing compositions into articles

Abstract

【課題】 液剤容器内に収容されたシーリング剤の粘度が高くても、液剤容器内に高圧の空気層を形成することなく、液剤容器内に供給された圧縮空気によりシーリング剤を十分な供給速度で空気入りタイヤ内へ供給する。
【解決手段】 シーリング装置では、圧力配管98を通して注入ユニット70の加圧給液室90内へ圧縮空気を供給し、この加圧給液室90内に圧縮空気及びシーリング剤82を共存させつつ、ジョイントホース104を通して加圧給液室90内からタイヤ64内へシーリング剤を圧送する。これにより、加圧給液室90内の空気溜りを形成する圧縮空気によりシーリング剤82を加圧給液室90内からジョイントホース104内へ強制的に押し出すことができるので、液剤容器68内に形成される空気層Gの空気圧が低いものであっても、ジョイントホース104を通して加圧給液室90内からタイヤ内へシーリング剤82を供給でき、かつ加圧給液室90内からタイヤ内へのシーリング剤82の供給速度を十分に高いものにできる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パンクした空気入りタイヤをシールするためのシーリング剤を空気入りタイヤ内へ注入した後、空気入りタイヤ内に圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するシーリング・ポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧をポンプアップするシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「シーリング装置」という。)が普及している。この種のシーリング装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようにものがある。
特許文献1に示されたシーリング装置は、図5に示されるように、シーリング剤を収容する貯蔵容器10と、この貯蔵容器10が着脱自在に取り付けられる抽出ユニット20とを備えている。このシーリング装置では、貯蔵容器10の内部スペースを介してエアコンプレッサ等のガス供給源に接続可能なガス流入口25Aとシール対象物である空気入りタイヤに接続可能な流出口28Aとが相互に導通されており、これらのガス流入口25A及び流出口28Aがそれぞれ抽出ユニット20に配設されている。また抽出ユニット20には、貯蔵容器10内に突出する内側管部26とガス流入口25Aが形成される外側管部27とを有する流入管部25及び、貯蔵容器10内に突出する内側管部29と流出口28Aが形成される外側管部30とを有する流出管部28がそれぞれ設けられている。
特許文献1のシーリング装置では、パンクした空気入りタイヤを修理する際に、エアコンプレッサ等のガス供給源を作動させると、圧縮空気がガス流入口25Aから流入路50を介して貯蔵容器10内に導かれ、かつシーリング剤を通り抜けてシール剤境界面40の上方側のスペース(空気層)に集合する。これにより、空気層内の圧縮空気によりシーリング剤が加圧され、この加圧されたシーリング剤が流出路52を通って空気入りタイヤ内へ注入される。
特許文献1のシーリング装置では、貯蔵容器10の下側に配置される抽出ユニット20から貯蔵容器10内に突出する流入管部25を通して貯蔵容器10内へ圧縮空気が供給される。このため、ガス供給源から貯蔵容器10内へ供給された圧縮空気は、その略全量が貯蔵容器10内でシーリング剤内から浮上して、一旦、空気層を形成する。従って、特許文献1のシーリング装置では、貯蔵容器10内に形成された空気層からの静圧(空気圧)によりシーリング剤が流出路52及び充填ホース36からなる気液供給路内へ押し出され、空気入りタイヤ内へ注入されることになる。
特開2000−108215号(図1)
しかしながら、特許文献1のシーリング装置で用いられるシーリング剤は、一般にかなり高い粘度(例えば、25℃にて、80〜100mPa・s)を有している。このため、特許文献1に記載されたようなシーリング装置では、貯蔵容器内に形成された空気層の空気圧のみによりシーリング剤を気液供給路内へ押し出そうとすると、空気層の空気圧をシーリング剤の粘度に応じて高圧に保っておかなければ、シーリング剤を十分な供給速度で貯蔵容器内から空気入りタイヤ内へ供給できない。例えば、80〜100mPa・s程度のシーリング剤を毎分100g前後の供給速度で貯蔵容器内から空気入りタイヤ内へ供給しようとすると、シーリング剤の水頭位置の変化によっても変動するが、空気層の空気圧を概ね600kPa以上に保っておく必要がある。
従って、シーリング剤を収容する貯蔵容器については、空気入りタイヤ内へのシーリング剤の供給時における破壊(破裂)を確実に防止するため、空気層の最大圧に所定の安全係数を乗じた耐圧性を有するものを使用する必要があり、このような貯蔵容器を特許文献1に記載されているように樹脂を素材として成形する場合には、樹脂材料として高強度のものを用いると共に、貯蔵容器の肉厚を十分に厚いものにすることが要求される。また貯蔵容器自体の耐圧性をだけ十分に高いものとしても、貯蔵容器と抽出ユニットとの連結強度を十分に高くしておかなければ、空気入りタイヤ内へのシーリング剤の供給中に、気層の空気圧により貯蔵容器と抽出ユニットとの連結部が破壊され、貯蔵容器と抽出ユニットが分解するおそれもある。
このため、特許文献1に記載されているようなシーリング装置では、安全性を考慮し、貯蔵容器自体の耐圧性及び貯蔵容器と抽出ユニットとの連結部の強度をそれぞれ十分に高いものとする必要があるので、貯蔵容器及び抽出ユニットがそれぞれ高価なものとなり、このことが装置の製造コストを低減することを阻害する要因の一つになっている。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、液剤容器内に収容されたシーリング剤の粘度が高くても、液剤容器内に高圧の空気層を形成することなく、液剤容器内に供給された圧縮空気によりシーリング剤を十分な供給速度で空気入りタイヤ内へ供給できるシーリング・ポンプアップ装置を提供することある。
本発明の請求項1に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置は、パンクした空気入りタイヤ内に液状のシーリング剤を注入した後、空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置であって、シーリング剤を収容すると共に、該シーリング剤を吐出するための吐出口が形成された液剤容器と、前記液剤容器が連結される連結部及び、該連結部に前記液剤容器が連結された状態で、前記吐出口を通して前記液剤容器内と連通し、該液剤容器内からシーリング剤が流入する加圧給液室が設けられた注入ユニットと、一端部が前記加圧給液室内に面して開口するように前記注入ユニットに接続されたエア供給路と、一端部が前記加圧給液室内に面して開口するように前記注入ユニットに接続される共に、他端部が空気入りタイヤに接続されて前記加圧給液室を該空気入りタイヤ内に連通する気液供給路と、前記エア供給路を通して前記加圧給液室内へ圧縮空気を供給し、該加圧給液室内に圧縮空気及びシーリング剤を共存させつつ、前記気液供給路を通して前記加圧給液室内から空気入りタイヤ内へシーリング剤を圧送するエア供給手段と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置では、エア供給手段がエア供給路を通して加圧給液室内へ圧縮空気を供給し、この加圧給液室内に圧縮空気及びシーリング剤を共存させつつ、気液供給路を通して加圧給液室内から空気入りタイヤ内へシーリング剤を圧送することにより、加圧給液室内に存在する圧縮空気によりシーリング剤を加圧給液室内から気液供給路内へ強制的に押し出すことができるので、液剤容器内におけるシーリング剤の上側に形成される空気層の圧力だけで液剤容器内からシーリング剤を押し出す場合と比較し、液剤容器内に形成される空気層の圧力(空気圧)が低いものであっても、又は液剤容器内に空気層が形成されなくても、気液供給路を通して加圧給液室内から空気入りタイヤ内へシーリング剤を供給でき、かつ加圧給液室内から空気入りタイヤ内へのシーリング剤の供給速度を高いものにできる。
このとき、加圧給液室内に存在する圧縮空気によりシーリング剤を押し出すとは、加圧給液室内におけるエア供給路及び気液供給路の上方に形成された空気層(空気溜り)の静圧によりシーリング剤を加圧給液室内から押し出す場合、エア供給路の一端部から加圧給液室内へ噴射される空気流又は気泡にシーリング剤を巻き込んで、すなわち圧縮空気をキャリアガスとしてシーリング剤を加圧給液室内から気液供給路内へ送り込み、このシーリング剤を圧縮空気と共に空気入りタイヤ内まで給送する場合等が含まれる。
またエア供給手段によりエア供給路を通して加圧給液室内へ供給された圧縮空気の一部を液剤容器側へ浮上させ、この圧縮空気により液剤容器内に空気層を形成しても良い。これにより、液剤容器内におけるシーリング剤の上側に形成された空気層の圧力がシーリング剤を加圧給液室内から押し出す補助的な加圧力として作用することから、この液剤容器内における空気層の圧力及び加圧給液室内の圧縮空気によりシーリング剤を加圧給液室内から気液供給路内へ押し出すことができるので、空気入りタイヤ内へのシーリング剤の供給速度を効果的に高めることができる。
従って、請求項1に係るシーリング・ポンプアップ装置によれば、液剤容器内に収容されたシーリング剤の粘度が高くても、液剤容器内に高圧の空気層を形成することなく、加圧給液室内に供給された圧縮空気によりシーリング剤を十分な供給速度で空気入りタイヤ内へ供給できるので、液剤容器内におけるシーリング剤上方に形成される空気層の圧力だけで液剤容器内からシーリング剤を押し出す場合と比較し、液剤容器自体の耐圧性及び液剤容器と注入ユニットとの連結部の強度を低下させても、空気入りタイヤ内へのシーリング剤の供給中に液剤容器が破壊されず、液剤容器と注入ユニットとが分解することを防止できるので、液剤容器及び注入ユニットの強度を低下して部品コストを下げることで、装置の製造コストを効果的に低減できるようになる。
また本発明の請求項2に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項1記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記加圧給液室における前記液剤容器内からシーリング剤が流入する受入口に、前記液剤容器から前記加圧給液室内へのシーリング剤の流入量及び前記加圧給液室から前記液剤容器内への圧縮空気の流出量をそれぞれ制御するためのオリフィス部を設けたことを特徴とする。
また本発明の請求項3に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項1又は2記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記液剤容器と前記注入ユニットとを一体的に成形したことを特徴とする。
また本発明の請求項4に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項1又は2記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記液剤容器を前記連結部に融着して該液剤容器を前記加圧給液室に連通させたことを特徴とする。
また本発明の請求項5に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項1乃至5の何れか1項記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記エア供給路における前記注入ユニットと前記エア供給手段との間に、前記エア供給手段から前記加圧給液室内への圧縮空気の流通を許容するが、前記加圧給液室内から前記エア供給手段への圧縮空気及びシーリング剤の流通を阻止する逆止弁を配設したことを特徴とする。
また本発明の請求項6に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項5記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記エア供給路における前記エア供給手段と前記逆止弁との間にジョイント部材を設け、該ジョイント部材を介して前記エア供給路における上流部と下流部とを接離可能に接続したことを特徴とする。
また本発明の請求項7に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項6記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記ジョイント部材は、前記エア供給路における下流部の基端側に取り付けられたジョイントプラグと、前記エア供給路における上流部の先端側に取り付けられ、前記ジョイントプラグに着脱可能に装着されて前記エア供給路の上流部を下流部へ連通させるジョイントカプラと、を有することを特徴とする。
また本発明の請求項8に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項7記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前ジョイントカプラは、前記ジョイントプラグから離脱した状態で、空気入りタイヤのリムに設けられるタイヤバルブに着脱可能とされ、該タイヤバルブに装着されると、該タイヤバルブを通して前記エア供給路の上流部を空気入りタイヤの内部へ連通させることを特徴とする。
また本発明の請求項9に係るシーリング・ポンプアップ装置は、請求項5乃至8の何れか1項記載のシーリング・ポンプアップ装置において、前記エア供給路における前記ジョイント部材と前記エア供給手段との間に、該エア供給路内における空気圧を測定する圧力ゲージを配設したことを特徴とする。
以上説明したように、本発明のタイヤのシーリング・ポンプアップ装置によれば、液剤容器内に収容されたシーリング剤の粘度が高くても、液剤容器内に高圧の空気層を形成することなく、液剤容器内に供給された圧縮空気によりシーリング剤を十分な供給速度で空気入りタイヤ内へ供給できる。
以下、本発明の実施の形態に係るシーリング・ポンプアップ装置について説明する。
[第1の実施形態]
(シーリング・ポンプアップ装置の構成)
図1には、本発明の第1の実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「シーリング装置」という。)が示されている。シーリング装置60は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1に示されるように、シーリング装置60はコンプレッサユニット62を備えており、このコンプレッサユニット62には、その内部にモータ、エアポンプ、電源回路等が配設されると共に、電源回路からユニット外部へ延出する電源ケーブル(図示省略)が設けられている。この電源ケーブルの先端部に設けられたプラグを、例えば、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差込むことにより、車両に搭載されたバッテリにより電源回路を通してモータ等へ電源が供給可能になる。ここで、コンプレッサユニット62は、そのエアポンプにより修理すべきタイヤ64の種類毎に規定された基準圧よりも高圧(例えば、0.2MPa〜0.3MPa)の圧縮空気を発生可能とされている。
シーリング装置60には、シーリング剤(図2参照)を収容した液剤容器68及び、この液剤容器68が連結される注入ユニット70が設けられている。液剤容器68は、図2に示されるように、高さ方向(矢印H方向)に沿った一端側に径方向に沿った断面積が略一定とされた断面が円形、長円状又は楕円状とされた胴部72が形成されると共に、この胴部72の他端側から断面積が徐々に縮小する肩部74を介して高さ方向に沿って突出する略円筒状の首部76が一体的に形成されている。首部76は、その内周面が雌ねじ部78とされると共に、内周側の空間がシーリング剤82を容器外部へ吐出するための吐出口80とされている。
ここで、液剤容器68は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されている。また液剤容器68内には、シーリング装置60により修理すべきタイヤ64の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜400g)よりも若干多めのシーリング剤82が充填されている。この規定量よりも多めのシーリング剤82を収容した状態で、液剤容器68内には、図2に示されるようにシーリング剤82の上側に空気層Gが形成される。但し、シーリング剤82の酸化、窒化等による変質を防止するため、出荷時にはAr等の不活性ガスをシーリング剤82共に液剤容器68内へ封入するようにしても良く、また液剤容器68内にシーリング剤82を隙間なく充填するようにしても良い。
図2に示されるように、注入ユニット70には、略円筒状に形成されたユニット本体84及び、このユニット本体84の下端部から外周側へ延出するプレート状の脚部86が設けられている。ユニット本体84には、上部側外周面に液剤容器68の雌ねじ部78に対応する雄ねじ部88が形成されており、この雄ねじ部88は先細りのテーパを有するパイプねじとして形成されている。ユニット本体84の雄ねじ部88を液剤容器68の雌ねじ部78内へねじ込むことにより、ユニット本体84と液剤容器68とが互いに連結される。このとき、雄ねじ部88がパイプねじとして形成されていることから、雄ねじ部88と雌ねじ部78との間が液密性及び気密性が確保されるようにセルフシールされる。
ユニット本体84内には、液剤容器68と連結された状態で、吐出口80を通して液剤容器の内部と連通する略円柱状の加圧給液室90が設けられると共に、この加圧給液室90の液剤容器68内への開口面積を調整するためのオリフィス部92が加圧給液室90の上側に形成されている。オリフィス部92は、ユニット本体84の上端部から内周側へ向って延出するリブ状に形成されており、その径方向に沿った断面積(開口面積)が加圧給液室90の断面積よりも小さくなっている。
シーリング装置60では、図2に示されるように、液剤容器68を注入ユニット70の上側に直立した状態とすると、液剤容器68内のシーリング剤82が自重及び、後述する空気圧の作用等により注入ユニット70の加圧給液室90内へ流入する。このとき、オリフィス部92は、液剤容器68から加圧給液室90内へ流入するシーリング剤82の流入量及び加圧給液室90から液剤容器内へ浮上する圧縮空気の流出量をそれぞれ調整する機能を有している。
シーリング装置60には、図1に示されるように、コンプレッサユニット62から延出する耐圧ホース94が設けられると共に、図2に示されるように、注入ユニット70から延出し、カップラ及びプラグからなるカプラジョイント96を介して耐圧ホース94に着脱可能に接続される圧力配管98が設けられている。耐圧ホース94は、その基端部がコンプレッサユニット62内におけるエアポンプに接続されており、コンプレッサユニット62の作動時にはエアポンプが発生した圧縮空気を圧力配管98側へ供給する。また圧力配管98は、その先端部をユニット本体84の周壁部を貫通させて加圧給液室90内へ突出させている。
ここで、耐圧ホース94及び圧力配管98は、加圧給液室90内へ圧縮空気を供給するためのエア供給路を構成しており、コンプレッサユニット62(エアポンプ)の作動時には、耐圧ホース94を通してエアポンプから供給された圧縮空気を加圧給液室90内へ吹き込む。また圧力配管98には、カプラジョイント96とユニット本体84との間には逆止弁100が配設されており、この逆止弁100は、エアポンプから加圧給液室90内への圧縮空気の流通を許容するが、加圧給液室90内からコンプレッサユニット62への圧縮空気及びシーリング剤の流通を阻止する。これにより、エアポンプの作動を停止させた際に、タイヤ64からの空気圧により液剤容器68内のシーリング剤がエアポンプ内へ逆流し、コンプレッサユニット62の故障原因となることを防止している。
シーリング装置60には、基端部がニップル102を介してユニット本体84に接続されたジョイントホース104が設けられている。このジョイントホース104は、図2に示されるように、ニップル102を介して加圧給液室90内へ連通しており、ニップル102の開口端と圧力配管98の開口端とは加圧給液室90内で互いに正対するように配置されている。また図1に示されるように、ジョイントホース104の先端部には、タイヤ64のタイヤバルブ66に着脱可能に接続されるバルブアダプタ106が設けられている。ここで、ジョイントホース104は、タイヤ64内にシーリング剤82及び圧縮空気を供給するための気液供給路として構成されている。
(シーリング・ポンプアップ装置の作用)
次に、本実施形態に係るシーリング装置60を用いてパンクしたタイヤ64を修理する作業手順を説明する。
タイヤ64にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、液剤容器68の首部76を上方へ向けた状態で、液剤容器68の首部76にねじ止めされていた密封用のキャップ(図示省略)を取り外し、液剤容器68の雌ねじ部78内に注入ユニット70の雄ねじ部88をねじ込み、液剤容器68を注入ユニット70に連結した後、ジョイントホース104のバルブアダプタ106をタイヤ64のタイヤバルブ66にねじ止めし、ジョイントホース104を通して液剤容器68をタイヤ64内へ連通させる。
次いで、作業者は、図1に示されるように、注入ユニット70の上側に液剤容器68が位置するように注入ユニット70及び液剤容器68を保持しつつ、コンプレッサユニット62を作動させ、耐圧ホース94及び圧力配管98を通してコンプレッサユニット62により発生した圧縮空気をユニット本体84の加圧給液室90内へ吹き込む。
図3(A)には、圧力配管98から加圧給液室90へ吹き込まれる圧縮空気の流れが模式的に示されている。加圧給液室90内では、圧縮空気が矢印Fで示されるように、一部がオリフィス部92を通って液剤容器68内へ直接流出すると共に、残りの一部が加圧給液室90におけるオリフィス部92の下側に空気溜りPDを一旦形成した後、オリフィス部92を通って液剤容器68内へ流出する。この液剤容器68内へ流出した圧縮空気は、シーリング剤82内を浮上し、図2に示されるように液剤容器68内におけるシーリング剤82の上側に形成された空気層Gに吸収される。また加圧給液室90内では、液剤容器68内へ流出しなかった圧縮空気が気泡としてニップル102内へシーリング剤82と共に流れ込み、ジョイントホース104内を通ってタイヤ64側へ流通する。
このとき、加圧給液室90内のシーリング剤82には、加圧給液室90内に形成された空気溜りPDの圧力(空気圧)が作用すると共に、液剤容器68内に形成された空気層Gの空気圧が作用する。これらの空気圧は、加圧給液室90内のシーリング剤82をジョイントホース104内へ押し出す加圧力として作用する。また圧力配管98の先端部から加圧給液室90内へ噴射された圧縮空気は、高速の空気流を形成してシーリング剤を巻き込んで、すなわちキャリアガスとなってシーリング剤82を加圧給液室90内からジョイントホース104内へ搬送する。さらに加圧給液室90内に吹き込まれて気泡となった圧縮空気は、高粘度のシーリング剤82中に拡散され、シーリング剤82の見掛け上の粘度を低下させるように作用する。これにより、加圧給液室90内でのシーリング剤82の流動性が高まり、シーリング剤82単体の場合よりも、加圧給液室90内からジョイントホース104内へのシーリング剤82の流入量が増加する、という効果も期待できる。
シーリング装置60では、加圧給液室90内からジョイントホース104内へ流れ込んだシーリング剤82が圧縮空気の圧力(空気溜りPD及び空気層Gの静圧及び空気流の圧力)によりタイヤ64側へ圧送されてタイヤ64内部へ注入される。この後、液剤容器68内から略全量のシーリング剤82が吐出され、ジョイントホース104を通して規定量のシーリング剤82がタイヤ64内へ注入完了すると、耐圧ホース94及び圧力配管98が加圧給液室90及び液剤容器68の内部空間を介してジョイントホース104へ連通し、コンプレッサユニット62により発生した圧縮空気はタイヤ64内へ供給開始される。
この後、作業者は、コンプレッサユニット62に設けられた圧力ゲージ108によりタイヤ64の内圧が指定圧になったことを確認したならば、コンプレッサユニット62を停止し、バルブアダプタ106をタイヤバルブ66から取り外す。
作業者は、タイヤ64の膨張完了後一定時間内に、シーリング剤82が注入されたタイヤ64を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ64内部にシーリング剤82が均一に拡散し、シーリング剤82がパンク穴に充填されてパンク穴を閉塞する。予備走行完了後に、作業者は、タイヤ64の内圧を再測定し、必要に応じて再びジョイントホース104のバルブアダプタ106をタイヤバルブ66にねじ止めし、コンプレッサユニット62を再作動させてタイヤ64を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ64のパンク修理が完了し、このタイヤ64を用いて一定の距離内で一定速度以下(例えば、80km/h以下)での走行が可能になる。
以上説明した本発明の実施形態に係るシーリング装置60では、コンプレッサユニット62が耐圧ホース94及び圧力配管98を通して注入ユニット70の加圧給液室90内へ圧縮空気を供給し、この加圧給液室90内に圧縮空気及びシーリング剤82を共存させつつ、ジョイントホース104を通して加圧給液室90内からタイヤ64内へシーリング剤を圧送することにより、加圧給液室90内に形成された空気溜りPDを形成する圧縮空気によりシーリング剤82を加圧給液室90内からジョイントホース104内へ強制的に押し出すことができるので、液剤容器68内におけるシーリング剤82の上側に形成される空気層Gの圧力だけで液剤容器68内からシーリング剤を押し出す場合と比較し、液剤容器68内に形成される空気層Gの空気圧が低いものであっても、ジョイントホース104を通して加圧給液室90内からタイヤ64内へシーリング剤82を供給でき、かつ加圧給液室90内からタイヤ64内へのシーリング剤82の供給速度を十分に高いものにできる。
このとき、加圧給液室90内における圧力配管98の開口端及びジョイントホース104の開口端の上方に形成された空気溜りPDの静圧によりシーリング剤を加圧給液室90内からジョイントホース104内へ押し出すと同時に、圧力配管98の先端から加圧給液室90内へ噴射される空気流をキャリアガスとしてシーリング剤82を加圧給液室90内からジョイントホース104内へ送り込むことができ、更に加圧給液室90内のシーリング剤82には液剤容器68内に形成された空気層Gの静圧が作用し、この静圧がシーリング剤82を加圧給液室90内かあらジョイントホース104内へ押し出す補助的な加圧力として作用するので、加圧給液室90内からタイヤ64内へのシーリング剤の供給速度を効果的に高めることができる。
従って、本実施形態に係るシーリング装置60によれば、液剤容器68内に収容されたシーリング剤82の粘度が高くても、液剤容器68内に形成される空気層Gの空気圧を上昇させなくても、加圧給液室90内に供給された圧縮空気によりシーリング剤82を十分な供給速度で加圧給液室90内からタイヤ64内へ供給できるので、液剤容器内におけるシーリング剤上方に形成される空気層の圧力だけで液剤容器内からシーリング剤を押し出す場合(図5参照)と比較し、液剤容器68自体の耐圧性及び液剤容器68の雌ねじ部78付近及び注入ユニット70の雄ねじ部88付近の強度を低下させても、タイヤ64内へのシーリング剤82の供給中に液剤容器68が破壊したり、雌ねじ部78付近及び雄ねじ部88付近が分解することを防止できるので、液剤容器68及び注入ユニット70の強度を低下させて部品コストを下げることで、シーリング装置60の製造コストを効果的に低減できるようになる。
なお、シーリング装置60では、オリフィス部92の開口面積を適宜調整することにより、加圧給液室90内へ吹き込まれた圧縮空気が液剤容器68内へ流出しないようにすることも可能であり、このようした場合でも、すなわち液剤容器68内の空気層Gの圧力をシーリング剤82に作用させなくても、加圧給液室90内に形成された空気溜りPD及び空気流の作用のみにより加圧給液室90内のシーリング剤82をジョイントホース104内へ送り込み、このシーリング剤82をタイヤ64内へ供給することもできる。
また図3(B)に示される注入ユニット110のように、注入ユニット70には加圧給液室90の入口部に設けられていたオリフィス部92(図3(A)参照)を省略しても良い。この図3(B)に示される注入ユニット110では、図3(A)に示される注入ユニット70と比較し、加圧給液室90の内容積が若干小さくなっている。シーリング装置60に注入ユニット110を適用した場合には、注入ユニット70を適用した場合と比較し、圧力配管98から加圧給液室90内へ吹き込まれ液剤容器68内へ流出する圧縮空気が加圧給液室90内に留まる時間が短くなることから、加圧給液室90内に空気溜りPDが生じ難くなり、又は空気溜りPDが生じなくなるが、この場合でも、加圧給液室90内でシーリング剤82と共存する圧縮空気がシーリング剤82へ空気圧を作用させると共に、圧縮空気の空気流がシーリング剤82を加圧給液室90内からジョイントホース104内へ送り込むので、液剤容器68内の空気層Gの圧力を上昇させなくても、十分な供給速度でシーリング剤82を加圧給液室90内からタイヤ64内へ供給可能である。
また図4に示されるように、注入ユニット70におけるユニット本体112を液剤容器68と一体成形したほうがより好ましい。図4に示されるユニット本体112には、その底面部から加圧給液室90内へ貫通する注入穴114が穿設されており、この注入穴114を通して液剤容器68内にシーリング剤82が充填される。この注入穴114は、液剤容器68内へのシーリング剤82の充填完了後に樹脂製の蓋部材116が溶着されて封止される。またジョイントホース104の基端側には、作業者によりタイヤ64の修理時のみ開放される開閉弁118が配設されており、この開閉弁118は、シーリング装置60が使用されない時には加圧給液室90内からのシーリング剤82の漏洩を防止している。
図4に示される液剤容器68と一体成形されたユニット本体112によれば、雌ねじ部78及び雄ねじ部88を用いて液剤容器68とユニット本体84とを連結する場合と比較し、これらと同一の材料(樹脂材料)を素材として液剤容器68及びユニット本体112を成形した場合でも、強度的なネック部分(脆弱部)となり易い液剤容器68とユニット本体112との連結強度を大幅に増強できるので、結果として、液剤容器68及びユニット本体112の強度を低下させて、これらの部品コストを低減することが可能になる。
また図1に示されるように、液剤容器68とユニット本体84とをそれぞれ別部品として成形した場合でも、液剤容器68の首部76内にユニット本体84の上端部を嵌挿し、液剤容器68の首部76とユニット本体84の上端部とを融着(例えば、熱融着、スピン融着、超音波融着)することによっても、液剤容器68とユニット本体112とを一体成形した場合と略等しい連結強度を得ることができる。
[第2の実施形態]
(シーリング・ポンプアップ装置の構成)
図6には、本発明の第2の実施形態に係るタイヤのシーリング装置が示されている。シーリング装置120は、第1の実施形態に係るシーリング装置60と同様に、自動車等の車両に装着されたタイヤがパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
本実施形態に係るシーリング装置120が第1の実施形態に係るシーリング装置60と異なる点は、耐圧ホース94の先端部と圧力配管98の基端部との間にカプラジョイント122が配設され、このカプラジョイント122により耐圧ホース94と圧力配管98とが接離可能に接続されている点と、耐圧ホース94におけるコンプレッサユニット62とカプラジョイント122との間に圧力ゲージ130が配設されている点である。
カプラジョイント122は、図7に示されるように、耐圧ホース94の先端部に取り付けられた略円筒状のカプラ124と、圧力配管98の基端部に取り付けられた略円筒状のプラグ126とを備えている。プラグ126には、耐圧ホース94側の基端部に外周面にねじ山が形成された雄ねじ部127が設けられており、この雄ねじ部127は、タイヤ64のリム65に配置されたタイヤバルブ66の雄ねじ部67(図7(B)参照)と同一の形状及び寸法(呼び径)を有している。これらの雄ねじ部67,127は、それぞれ8V1の管用テーパねじとして構成されている。またカプラ124には、その内周面にねじ溝が形成された雌ねじ部125が設けられると共に、この雌ねじ部125の内周側に耐圧ホース94側の基端部から先端側へ突出する押圧突起128が設けられている。
ここで、カプラ124の雌ねじ部125は、カプラ124の雄ねじ部127及びタイヤバルブ66の雄ねじ部67の何れにもねじ込みにより接続可能とされている。このとき、シーリング装置120では、カプラジョイント122のカプラ124をプラグ126にねじ込みより接続すると、カプラジョイント122を通して耐圧ホース94が圧力配管98に連通する。またシーリング装置120では、カプラジョイント122のカプラ124をプラグ126から取り外し、このカプラ124をねじ込みよりタイヤバルブ66に接続すると、押圧突起128がタイヤバルブ66内のバルブコア(図示省略)を押圧してタイヤバルブ66を開放する。これにより、カプラ124及びタイヤバルブ66を通して耐圧ホース94がタイヤ64の内部へ連通する。
また圧力ゲージ130は、カプラ124がプラグ126及びタイヤバルブ66の何れかに接続された状態で、コンプレッサユニット62から供給される圧縮空気が流通する耐圧ホース94内の空気圧を測定し、その測定値を指針131の位置により外部へ表示する。
(シーリング・ポンプアップ装置の作用)
本実施形態に係るシーリング装置120では、パンクしたタイヤ64を修理する際には、第1の実施形態に係るシーリング装置60を用いてタイヤ64を修理する作業と基本的に同じ作業を行う。
またシーリング装置120は、タイヤ64の内圧がパンク以外の何らかの原因で指定圧よりも低下した場合には、注入ユニット70及び液剤容器68を介すことなく、コンプレッサユニット62を直接タイヤ64に接続し、タイヤ64の内圧を昇圧できるようになっている。この場合には、作業者は、先ず、カプラジョイント122におけるカプラ124をプラグ126から取り外し、このカプラ124をねじ込みによりタイヤ64のタイヤバルブ66に接続する。これにより、コンプレッサユニット62が耐圧ホース94及びタイヤバルブ66を通してタイヤ64の内部に連通する。この状態で、作業者がコンプレッサユニット62を作動させると、コンプレッサユニット62により発生した圧縮空気がタイヤ64の内部へ供給されてタイヤ64の内圧が徐々に昇圧する。このとき、耐圧ホース94の内圧がタイヤ64内の空気圧と略等しくなるので、作業者は、圧力ゲージ130の指針131を視認しつつ、コンプレッサユニット62を作動させることにより、タイヤ64の内圧が指定圧に達することを容易に判断できる。
作業者は、圧力ゲージ130によりタイヤ64の内圧が指定圧に達したことを判断したならば、コンプレッサユニット62を停止させた後、カプラ124をタイヤバルブ66から取り外す。これにより、指定圧よりも内圧が低下していたタイヤ64の指定圧までの昇圧が完了する。
本実施形態に係るシーリング装置120では、第1の実施形態に係るシーリング装置60と同様の作用及び効果を得られることに加え、第1の実施形態に係るシーリング装置60と比較し、耐圧ホース94及びタイヤバルブ66のみを介してコンプレッサユニット62をタイヤ64に簡単に接続できるので、パンクが発生することなくタイヤ64の内圧が低下した場合には、タイヤ64内にシーリング剤82を注入することなく、タイヤ64内にコンプレッサユニット62からの圧縮空気のみを供給してタイヤ64の内圧を昇圧できる。
またシーリング装置120では、逆止弁100が耐圧ホース94及び圧力配管98からなるエア供給路における圧力ゲージ130の下流側(注入ユニット70側)に配置されていることから、作業者がタイヤ64へのシーリング剤82の注入途中でコンプレッサユニット62を停止した場合でも、タイヤ64の内圧により注入ユニット70及び液剤容器72内からシーリング剤82が耐圧ホース94側へ逆流することを逆止弁100により阻止できるので、圧力ゲージ130及びコンプレッサユニット62内へシーリング剤82が浸入し、このシーリング剤82により圧力ゲージ130又はコンプレッサユニット62が故障することを確実に防止できる。
またタイヤ64へのシーリング剤82の注入途中に作業者が誤ってカプラジョイント122のカプラ124をプラグ126から取り外した場合でも、液剤容器72及び注入ユニット70内のシーリング剤82が圧力配管98及びプラグ126を通して外部へ飛散することも確実に防止できるので、シーリング剤82の漏洩によりシーリング剤82の残量が不足してパンク修理を継続できなくなったり、飛散したシーリング剤82が作業者に付着する危険を回避できる。なお、シーリング剤82の逆流を防止するための逆止弁については、独立した部品として圧力配管98に配置することなく、カプラジョイント122のプラグ126内にバルブコアを配置し、このプラグ126内により構成するようにしても良い。
またシーリング装置120では、圧力ゲージ130が耐圧ホース94のコンプレッサユニット62とカプラジョイント122との間に配置されていることから、第1の実施形態に係るシーリング装置60のように、圧力ゲージ108(図1参照)がコンプレッサユニット62に配置されている場合と比較し、コンプレッサユニット62によりタイヤ64内へ圧縮空気を供給している際に、圧力ゲージ130により表示される耐圧ホース94内圧の測定値をタイヤ64の内圧に十分に近いものにできるので、タイヤ64の昇圧途中又は昇圧完了後に、インフレータゲージ等のタイヤ64内圧の測定機器によりタイヤ64の内圧を確認する作業を不要にすることもできる。
本発明の第1の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置の構成を示す構成図である。 図1に示されるシーリング・ポンプアップ装置における液剤容器及び注入ユニットの構成を示す側面断面図である。 (A)は図1に示されるシーリング・ポンプアップ装置における加圧給液室に圧力配管から圧縮空気を吹き込んだ状態を模式的に示す側面断面図、(B)は図1に示されるオリフィス部が省略された注入ユニットの構成を示す側面断面図である。 図1に示されるシーリング・ポンプアップ装置における液剤容器と注入ユニットとを一体成形した場合の構成を示す側面断面図である。 従来のシーリング・ポンプアップ装置の一例を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置の構成を示す構成図である。 (A)は図6に示されるシーリング・ポンプアップ装置における液剤容器及び注入ユニットとカプラジョイントとの構成を示す側面断面図、(B)はタイヤにおけるリムに配置されたタイヤバルブの構成を示す側面図である。
符号の説明
60 シーリング装置(シーリング・ポンプアップ装置)
62 コンプレッサユニット(エア供給手段)
64 タイヤ(空気入りタイヤ)
68 液剤容器
70 注入ユニット
82 シーリング剤
84 ユニット本体
90 加圧給液室
92 オリフィス部
94 耐圧ホース(エア供給路)
96 ジョイントカップラ(エア供給路)
98 圧力配管(エア供給路)
100 逆止弁
104 ジョイントホース(気液供給路)
110 注入ユニット
112 ユニット本体
120 シーリング装置
122 カプラジョイント(ジョイント部材)
124 カプラ(ジョイントカプラ)
126 プラグ(ジョイントプラグ)
130 圧力ゲージ

Claims (9)

  1. パンクした空気入りタイヤ内に液状のシーリング剤を注入した後、空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置であって、
    シーリング剤を収容すると共に、該シーリング剤を吐出するための吐出口が形成された液剤容器と、
    前記液剤容器が連結される連結部及び、該連結部に前記液剤容器が連結された状態で、前記吐出口を通して前記液剤容器内と連通し、該液剤容器内からシーリング剤が流入する加圧給液室が設けられた注入ユニットと、
    一端部が前記加圧給液室内に面して開口するように前記注入ユニットに接続されたエア供給路と、
    一端部が前記加圧給液室内に面して開口するように前記注入ユニットに接続される共に、他端部が空気入りタイヤに接続されて前記加圧給液室を該空気入りタイヤ内に連通する気液供給路と、
    前記エア供給路を通して前記加圧給液室内へ圧縮空気を供給し、該加圧給液室内に圧縮空気及びシーリング剤を共存させつつ、前記気液供給路を通して前記加圧給液室内から空気入りタイヤ内へシーリング剤を圧送するエア供給手段と、
    を有することを特徴とするシーリング・ポンプアップ装置。
  2. 前記加圧給液室における前記液剤容器内からシーリング剤が流入する受入口に、前記液剤容器から前記加圧給液室内へのシーリング剤の流入量及び前記加圧給液室から前記液剤容器内への圧縮空気の流出量をそれぞれ制御するためのオリフィス部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  3. 前記液剤容器と前記注入ユニットとを一体的に成形したことを特徴とする請求項1又は2記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  4. 前記液剤容器を前記連結部に融着して該液剤容器を前記加圧給液室に連通させたことを特徴とする請求項1又は2記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  5. 前記エア供給路における前記注入ユニットと前記エア供給手段との間に、前記エア供給手段から前記加圧給液室内への圧縮空気の流通を許容するが、前記加圧給液室内から前記エア供給手段への圧縮空気及びシーリング剤の流通を阻止する逆止弁を配設したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  6. 前記エア供給路における前記エア供給手段と前記逆止弁との間にジョイント部材を設け、該ジョイント部材を介して前記エア供給路における上流部と下流部とを接離可能に接続したことを特徴とする請求項5記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  7. 前記ジョイント部材は、前記エア供給路における下流部の基端側に取り付けられたジョイントプラグと、前記エア供給路における上流部の先端側に取り付けられ、前記ジョイントプラグに着脱可能に装着されて前記エア供給路の上流部を下流部へ連通させるジョイントカプラと、を有することを特徴とする請求項6記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  8. 前ジョイントカプラは、前記ジョイントプラグから離脱した状態で、空気入りタイヤのリムに設けられるタイヤバルブに着脱可能とされ、該タイヤバルブに装着されると、該タイヤバルブを通して前記エア供給路の上流部を空気入りタイヤの内部へ連通させることを特徴とする請求項7記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  9. 前記エア供給路における前記ジョイント部材と前記エア供給手段との間に、該エア供給路内における空気圧を測定する圧力ゲージを配設したことを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項記載のシーリング・ポンプアップ装置。
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