JP2006187833A - カッティングプロッタのカッター機構 - Google Patents

カッティングプロッタのカッター機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2006187833A
JP2006187833A JP2005001149A JP2005001149A JP2006187833A JP 2006187833 A JP2006187833 A JP 2006187833A JP 2005001149 A JP2005001149 A JP 2005001149A JP 2005001149 A JP2005001149 A JP 2005001149A JP 2006187833 A JP2006187833 A JP 2006187833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
hole
cutting
cut
cutter blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005001149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4548778B2 (ja
Inventor
Masabumi Okabe
正文 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mimaki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mimaki Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mimaki Engineering Co Ltd filed Critical Mimaki Engineering Co Ltd
Priority to JP2005001149A priority Critical patent/JP4548778B2/ja
Publication of JP2006187833A publication Critical patent/JP2006187833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4548778B2 publication Critical patent/JP4548778B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生する切り粉が、ホルダー底壁の穴と該穴に挿通されたカッター刃との間の隙間に詰まったり、ホルダー内側空間に堆積したりするのを防ぐことのできるカッター機構を提供する。
【解決手段】被カットメディア50をカット中のカッター刃の刃先22付近から発生してホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間を通してホルダー10内側に侵入した被カットメディアの切り粉を、そのホルダー10内底面近くのホルダー周壁に設けられた排出穴14を通して、ホルダー10外側に排出する。そして、その切り粉が、ホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間に詰まったり、カッター刃20を支持するホルダー10内側空間に堆積したりするのを防ぐ。
【選択図】図1

Description

本発明は、カッティングプロッタのヘッドに装着されて使用されるカッター機構であって、塩化ビニルシート、シールやステッカ作成用のシート等の被カットメディアを所望のカット線に沿ってカットするカッティングプロッタのカッター機構に関する。
図3や図4に示したような、プラテン60上に搭載された塩化ビニルシート、シールやステッカ作成用のシート等の被カットメディア50上方をプラテン60表面とほぼ平行なX−Y方向(図の前後左右方向)に相対的に移動させるヘッド70に装着されたカッター機構100のカッター刃20により、プラテン60上に搭載された被カットメディア50を所望のカット線80に沿ってカットするカッティングプロッタが周知である。
このカッティングプロッタには、図3に示したようなほぼ蒲鉾状をした横長のプラテン60上を被カットメディア50をX方向に移動させたり、ヘッド70をプラテン60上方をY方向に移動させたりして、ヘッド70をプラテン60上に搭載された被カットメディア50上方をX−Y方向に相対的に移動させる縦型のプロッタと、幅広いベッド状をしたプラテン60上に搭載された被カットメディア50上方をヘッド70をX−Y方向に移動させる横型のプロッタとがある。
これらの縦型や横型のプロッタのヘッド70に装着されたカッター機構100は、例えば、図5に示したような構造をしている。
このカッター機構100は、ヘッド70に装着される有底筒状をしたホルダー10内の軸心方向に、ほぼ棒状をしたカッター刃20が、支持棒30を介して、その軸心回りに回転可能に支持されている。カッター刃20の先端は、支持棒30下方に突出していて、そのカッター刃20先端のナイフエッジ状をした刃先22を、支持棒30をホルダー10内で回転させながら降下させることにより、ホルダー10底壁に開口された穴12内側を通して、ホルダー10下方に突出させることができる構造をしている。
このカッター機構100によれば、図3や図4に示したように、該機構のホルダー10をカッティングプロッタのヘッド70に装着して、そのホルダー10底面を、プラテン60上に搭載された被カットメディア50表面に押接又は近接させた状態で、ホルダー10を被カットメディア50上方をヘッド70と共にプラテン60表面とほぼ平行なX―Y方向に相対的に移動させることにより、そのホルダー10内の支持棒30に回転自在に支持されたカッター刃20をその軸心回りにカット線80に倣って適宜角度正逆に回転させながら、そのホルダー底壁の穴12内側を通してホルダー10下方に突出させたカッター刃の刃先22により、被カットメディア50を所望のカット線80に沿ってカットできる。その際には、被カットメディア50表面に押接又は近接させたホルダー10底面により、カッター刃20によりカットする被カットメディア50部分に皺が生じないように平面状に引き伸ばす等できる。そして、その被カットメディア50を所望のカット線80に沿ってずれなく正確にカットできる。
ところで、このような構造のカッター機構100を用いて、被カットメディア50をカットした場合には、被カットメディア50をカット中のカッター刃の刃先22により被カットメディア50の一部が削り取られて、そのカッター刃の刃先22付近から被カットメディア50の切り粉が発生した。そして、その切り粉が、ホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間に詰まってしまった。そして、その隙間に詰まった切り粉の影響を受けて、カッター底壁の穴12に挿通されたカッター刃20の回転が渋くなって、そのカッター刃20の円滑な回転が妨げられてしまった。
その結果、そのホルダー10内の支持棒30に回転自在に支持されたカッター刃20を、被カットメディアのカット線80に倣って、その軸心回りに適宜角度正逆に回転させながら、そのカッター刃の刃先22を被カットメディアのカット線80に的確に追従させることができなくなってしまった。そして、その被カットメディア50にカットされるカット線80に狂いが生じてしまった。
この傾向は、近時頻繁に使用されるシールやステッカー等のシートにおいて顕著に生じた。その理由は、シールやステッカー等のシートは、その表面に、インクジェットプリンタを用いて様々の絵図や文字をプリントするための、粘性素材からなるインク受理層(図示せず)が形成されているからである。そして、そのようなシートを、カッター刃20によりカットした場合には、その表面のインク受理層から、ホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間に詰まり易い粘性のある細かい切り粉が多数発生するからである。
このような、被カットメディア50をカット中のカッター刃の刃先22付近から発生する切り粉が、ホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間に詰まって、被カットメディア50を的確にカットできなくなるのを防ぐ手段を持つ先行カッター機構として、特開平11−99499号公報に開示されたものがある。
この先行カッター機構においては、ホルダー10に相当するケース底面に、カッター刃20に相当するカッティング刃の刃先付近から発生する切り粉を、ケース外方に逃がすための切り欠きを設けている。そして、その切り欠き内側を通して、切り粉をケース外方に排除して、その切り粉が、ケース底面のカッティング刃の突出口に詰まるのを、防いでいる。
特開平11−99499号公報
しかしながら、上記の先行カッター機構を用いて、前記のような、表面にインク受理層が形成された被カットメディアをカットした場合には、その被カットメディアをカット中のカッティング刃の刃先付近から多数発生する粘性のある細かい切り粉が、ホルダーに相当するケース底面に設けられた切り欠き内側を抜け切れずにその切り欠き内側中途部に詰まったり、その切り欠き内側を通してケース外方に円滑に排除されずに、ケース底面を押接又は近接させた被カットメディア部分表面に付着したりした。
先行カッター機構において、このような現象が起こる理由は、そのカッティング刃の刃先付近から発生した切り粉が、ケース底面のカッティング刃の突出口周縁からケース底壁周縁に亙って刻設された細長い切り欠き内側を通して、ケース外方に長い距離かけて排除される構造をしているからである。そのために、その粘性のある切り粉が、細長い欠き内側を長い距離かけて排除される間に、ケース底面に押されて、切り欠き中途部内壁やケース底面を押接又は近接させた被カットメディア部分表面に付着してしまうからであると、考えられる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生する切り粉が、ホルダー底壁の穴と該穴に挿通されたカッター刃との間の隙間に詰まって、カッター刃の円滑な回転が妨げられるのを的確に防ぐことのできるカッティングプロッタのカッター機構(以下、カッター機構という)を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明の第1のカッター機構は、
有底筒状をしたホルダー底面を被カットメディア表面に押接又は近接させた状態で、そのホルダー内の軸心方向に支持されたほぼ棒状をしたカッター刃をその軸心回りに適宜角度回転させながら、ホルダー底壁の穴を通してホルダー下方に突出するカッター刃の刃先により前記被カットメディアをカットするカッティングプロッタのカッター機構において、
前記ホルダー内底面近くのホルダー周壁に、前記被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生してホルダー底壁の穴を通してホルダー内側に侵入する被カットメディアの切り粉をホルダー外側に排出する排出穴が設けられたことを特徴としている。
このような構成の第1のカッター機構においては、被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生してホルダー底壁の穴と該穴に挿通されたカッター刃との間の隙間を通してホルダー内側に侵入した被カットメディアの切り粉を、そのホルダー内底面近くのホルダー周壁に設けられた排出穴を通して、ホルダー外側に排出できる。そして、その切り粉がホルダー底壁の穴と該穴に挿通されたカッター刃との間の隙間に停滞して詰まったり、そのホルダー底壁の穴と該穴に挿通されたカッター刃との間の隙間を通してホルダー内側に侵入した切り粉が、カッター刃を支持するホルダー内側空間に堆積したりして、カッター刃の円滑な回転が切り粉により妨げられるのを、防ぐことができる。
また、ホルダー底壁を薄く形成して、そのホルダー底壁に開口された穴を短尺化したり、ホルダー周壁を薄く形成して、そのホルダー周壁に開口された排出穴を短尺化したり、それらの穴や排出穴に連なるホルダー内側空間を広げたりできる。そして、それらの穴、ホルダー内側空間及び排出穴内側を通して、ホルダー外側に排出する切り粉が、ホルダー周壁に押されて、その途中で停滞し、それらの穴や排出穴やホルダー内側空間の内壁に付着してしまうのを、防ぐことができる。そして、粘性のある切り粉であっても、その切り粉をホルダー底壁の短尺化された穴と広いホルダー内側空間とホルダー周壁の短尺化された排出穴とを通して、ホルダー外側に抵抗少なく円滑かつ的確に排除できる。
また、本発明の第2のカッター機構は、
有底筒状をしたホルダー底面を被カットメディア表面に押接又は近接させた状態で、そのホルダー内の軸心方向に支持されたほぼ棒状をしたカッター刃をその軸心回りに適宜角度回転させながら、ホルダー底壁の穴を通してホルダー下方に突出するカッター刃の刃先により前記被カットメディアをカットするカッティングプロッタのカッター機構において、
前記ホルダー内側空間に圧縮空気を供給して、その圧縮空気を前記ホルダー底壁の穴を通してホルダー外部に排出させる圧縮空気循環手段であって、そのホルダー底壁の穴からホルダー外部に排出させる圧縮空気の持つ空気圧により、前記被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生した被カットメディアの切り粉が、前記ホルダー底壁の穴を通してホルダー内側に侵入するのを防ぐ圧縮空気循環手段が備えられたことを特徴としている。
このような構成の第2のカッター機構においては、圧縮空気循環手段を用いて、圧縮空気をホルダー内側空間に供給して、その圧縮空気をホルダー底壁の穴を通してホルダー外部に排出させることができる。そして、そのホルダー底壁の穴からホルダー外部に排出させる圧縮空気の持つ空気圧により、被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生した被カットメディアの切り粉が、ホルダー底壁の穴と該穴に挿通されたカッター刃との間の隙間を通して、ホルダー内側に侵入するのを防いだり、その穴とカッター刃との間の隙間を通してホルダー内空間に入り込んだ切り粉を、ホルダー底壁の穴を通して、ホルダー外方に強制排出したりできる。そして、そのカッター刃の刃先付近から発生した被カットメディアの切り粉を、ホルダー底壁の穴を通してホルダー外部に排出される圧縮空気の持つ空気圧により、ホルダー底面と該底面を押接又は近接させた被カットメディア表面との間の小間隙を通して、圧縮空気と共に、ホルダー外方に押し出して排除できる。そして、その切り粉が、ホルダー底壁の穴と該穴に挿通されたカッター刃との間の隙間に詰まったり、ホルダー内側空間に堆積したりして、カッター刃の円滑な回転が切り粉により妨げられるのを、防ぐことができる。
ここで、圧縮空気は、カッター刃により被カットメディアをカットする間、圧縮空気循環手段を用いて、ホルダー内側空間に連続して供給し続けても良く、又はホルダー内側空間に所定の間隔をあけて間欠的に供給し続けても良い。換言すれば、圧縮空気循環手段を用いた圧縮空気のホルダー内側空間への供給方法は、ホルダー内に切り粉が入り込むのを防いだり、ホルダー内に入り込んだ切り粉を、ホルダー底壁の穴を通して、ホルダー外方に排出したりできる方法であれば、いかなる方法であっても構わない。
以上説明したように、本発明の第1、第2のカッター機構によれば、被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生した被カットメディアの切り粉が、ホルダー底壁の穴と該穴に挿通されたカッター刃との間の隙間に詰まったり、カッター刃を支持するホルダー内側空間に堆積したりして、カッター刃の円滑な回転が切り粉により妨げられるのを、確実に防ぐことができる。そして、カッター刃を被カットメディアにカットするカット線に沿わせて常に抵抗少なく円滑に適宜角度正逆に追従回転させながら、そのカッター刃により、被カットメディアをカット線に沿って正確にカットできる。
図1は本発明の第1のカッター機構の好適な実施の形態を示し、図1はその正面断面図である。以下に、この第1のカッター機構を説明する。
この第1のカッター機構は、有底筒状をしたホルダー10を備えていて、そのホルダー底壁の中央には、円形状の穴12が開口されている。
ホルダー10内の軸方向には、ほぼ棒状をしたカッター刃20が、支持棒30を介して、その軸心回りに回転自在に支持されている。
具体的には、支持棒30が、ホルダー10内側に回転可能に螺挿されている。そして、支持棒30をホルダー10に対して正逆に回転させることにより、支持棒30をホルダー10内側空間をその軸心方向に昇降させることができる構造をしている。ホルダー10上方に突出した支持棒30上端周囲には、止め輪40が螺嵌されていて、その止め輪40により、ホルダー10内側空間を昇降させる支持棒30をホルダー10に対して所定位置に動かぬように固定できる構造をしている。
支持棒30下端の軸心方向には、盲穴32が開口されていて、その盲穴32内の軸心に沿ってカッター刃20上部が遊挿されている。カッター刃20は、ピポット機構34とベアリング機構36とを介して、その軸心回りに回転自在に盲穴32内に支持されている。
支持棒30下方には、カッター刃20先端が突出している。そして、支持棒30をホルダー10内側空間を所定距離下方に降下させることにより、そのカッター刃20先端のナイフエッジ状をした刃先22を、ホルダー底壁の穴12を通して、ホルダー10下方に所定長さ突出させることができる構造をしている。
そして、そのカッター刃の刃先22をホルダー10下方に突出させたホルダー10底面をプラテン60上に搭載された被カットメディア50表面に押接又は近接させた状態で、ホルダー10を被カットメディア50上方をプラテン60表面とほぼ平行なX−Y方向に相対的に移動させることにより、ホルダー10内でカッター刃20を被カットメディア50の所望のカット線80沿わせて適宜角度正逆に追従回転させながら、被カットメディア50をカッター刃20により所望のカット線80に沿ってカットできる構造をしている。
以上の構成は、図5に示した既述従来のカッター機構100と同様であるが、図1の第1のカッター機構においては、さらに、そのホルダー10底面近くのホルダー10周壁に、プラテン60上に搭載された被カットメディア50をカット中のカッター刃の刃先22により被カットメディア50から削り取られて、そのカッター刃の刃先22付近から発生して、ホルダー底壁の穴12を通して、ホルダー10内側に侵入する切り粉(図示せず)を、ホルダー10外側に排出する1個ないし複数個の排出穴14が設けられている。排出穴14は、その下端をホルダー10内底面に食い込ませた状態で、ホルダー10周壁に開口されている。そして、ホルダー10内底面とそれに連なる排出穴14下端内周壁との間に、上方に起立する障害壁が生じない構造としている。そして、ホルダー10内底面に堆積する切り粉を、それに連なる排出穴14内側に引っ掛かりなく円滑に誘導できる構造としている。
図1に示した第1のカッター機構は、以上のように構成されていて、この第1のカッター機構によれば、被カットメディア50をカット中のカッター刃の刃先22付近から発生してホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間を通してホルダー10内側に侵入した被カットメディア50の切り粉を、ホルダー周壁の排出穴14を通して、ホルダー10外側に的確に排出できる。そして、その切り粉がホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間に詰まったり、そのホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間を通してホルダー10内側に侵入した切り粉が、カッター刃20を回転自在に支持するホルダー10内側空間に堆積したりして、カッター刃20の円滑な回転が切り粉により妨げられるのを、防ぐことができる。
また、ホルダー10底壁やホルダー10周壁を薄く形成して、そのホルダー底壁に開口された穴12やホルダー10周壁に開口された排出穴14を短尺化したり、それらの穴12や排出穴14に連なるホルダー10内側空間を広げたりして、それらの穴12とホルダー10内側空間と排出穴14内側とを通して、ホルダー10外部に排出する切り粉が、ホルダー10周壁に押されて、その途中で強い抵抗を受けて停滞し、それらの穴12や排出穴14やホルダー10内側空間の内壁に付着してしまうのを、防ぐことができる。そして、粘性のある切り粉であっても、その切り粉をホルダー底壁の短尺化された穴12と広いホルダー10内側空間とホルダー周壁の短尺化された排出穴14とを通して、ホルダー10外部に抵抗少なく円滑かつ的確に排除できる。
図2は本発明の第2のカッター機構の好適な実施の形態を示し、図2はその正面断面図である。以下に、この第2のカッター機構を説明する。
この第2のカッター機構においては、ホルダー周壁に排出穴が設けられずに、その代わりに、ホルダー10内側空間に圧縮空気を供給して、その圧縮空気をホルダー底壁の穴12を通してホルダー10外部に排出させる圧縮空気循環手段90が設けられている。そして、そのホルダー底壁の穴12からホルダー10外部に排出させる圧縮空気の持つ空気圧により、被カットメディア50をカット中のカッター刃の刃先22により削り取られて、そのカッター刃の刃先22付近から発生した被カットメディア50の切り粉が、被カットメディア50表面に押接又は近接させたホルダー底壁の穴12を通してホルダー10内側に侵入するのを防ぐ構造をしている。
圧縮空気循環手段90は、図2に示したように、ホルダー10の中途部周壁に開口された空気穴16を通して、ホルダー10外部に設置されたコンプレッサー(図示せず)等から発生させた圧縮空気を、フレキシブルチューブ92内等を介して送り込んで、その圧縮空気をホルダー10内側空間を通して、それに連なるホルダー底壁の穴12からホルダー10外部に排出させる構造をしている。
その他は、図1に示した第1のカッター機構と同様に構成されていて、この第2のカッター機構によれば、圧縮空気循環手段90を用いて、圧縮空気をホルダー10内側空間に供給して、その圧縮空気をホルダー底壁の穴12を通してホルダー10外部に排出させることができる。そして、そのホルダー底壁の穴12からホルダー10外部に排出させる圧縮空気の持つ空気圧により、被カットメディア50をカット中のカッター刃の刃先22付近から発生した被カットメディア50の切り粉が、ホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間を通して、ホルダー10内側に侵入するのを防いだり、その穴12とカッター刃20との間の隙間を通してホルダー10内側空間に入り込んだ切り粉を、ホルダー底壁の穴12を通して、ホルダー10外方に強制排出したりできる。そして、そのカッター刃の刃先22付近から発生した被カットメディア50の切り粉を、ホルダー底壁の穴12を通してホルダー10外部に排出される圧縮空気の持つ空気圧により、ホルダー10底面と該底面を押接又は近接させた被カットメディア50表面との間の小間隙を通して、圧縮空気と共に、ホルダー10外方に押し出して排除できる。そして、その切り粉が、ホルダー底壁の穴12と該穴に挿通されたカッター刃20との間の隙間に詰まったり、ホルダー10内側空間に堆積したりして、カッター刃20の円滑な回転が切り粉により妨げられるのを、確実に防ぐことができる。
ここで、圧縮空気は、カッター刃20により被カットメディア50をカットする間、圧縮空気循環手段90を用いて、ホルダー10内側空間に連続して供給し続けても良く、又はホルダー10内側空間に所定の間隔をあけて間欠的に供給し続けても良い。換言すれば、圧縮空気循環手段90を用いた圧縮空気のホルダー10内側空間への供給方法は、ホルダー10内に切り粉が入り込むのを防いだり、ホルダー10内に入り込んだ切り粉を、ホルダー底壁の穴12を通して、ホルダー10外方に排出できる方法であれば、いかなる方法であっても構わない。
本発明の第1、第2のカッター機構は、塩化ビニルシート、シールやステッカ作成用のシート等の様々の被カットメディアを所望のカット線に沿ってカットする前述の縦型や横型のカッティングプロッタのヘッドに装着されて使用されるカッター機構に、広く利用可能である。
本発明の第1のカッター機構の正面断面図である。 本発明の第2のカッター機構の正面断面図である。 縦型のカッティングプロッタの概略構造説明図である。 横型のカッティングプロッタの概略構造説明図である。 従来のカッター機構の正面断面図である。
符号の説明
10 ホルダー
12 ホルダー底壁の穴
14 ホルダー周壁の排出穴
16 ホルダー中途部周壁の空気穴
20 カッター刃
22 カッター刃の刃先
30 支持棒
32 盲穴
34 ピポット機構
36 ベアリング機構
40 止め輪
50 被カットメディア
60 プラテン
70 ヘッド
80 カット線
90 圧縮空気循環手段
100 カッター機構

Claims (2)

  1. 有底筒状をしたホルダー底面を被カットメディア表面に押接又は近接させた状態で、そのホルダー内の軸心方向に支持されたほぼ棒状をしたカッター刃をその軸心回りに適宜角度回転させながら、ホルダー底壁の穴を通してホルダー下方に突出するカッター刃の刃先により前記被カットメディアをカットするカッティングプロッタのカッター機構において、
    前記ホルダー内底面近くのホルダー周壁に、前記被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生してホルダー底壁の穴を通してホルダー内側に侵入する被カットメディアの切り粉をホルダー外側に排出する排出穴が設けられたことを特徴とするカッティングプロッタのカッター機構。
  2. 有底筒状をしたホルダー底面を被カットメディア表面に押接又は近接させた状態で、そのホルダー内の軸心方向に支持されたほぼ棒状をしたカッター刃をその軸心回りに適宜角度回転させながら、ホルダー底壁の穴を通してホルダー下方に突出するカッター刃の刃先により前記被カットメディアをカットするカッティングプロッタのカッター機構において、
    前記ホルダー内側空間に圧縮空気を供給して、その圧縮空気を前記ホルダー底壁の穴を通してホルダー外部に排出させる圧縮空気循環手段であって、そのホルダー底壁の穴からホルダー外部に排出させる圧縮空気の持つ空気圧により、前記被カットメディアをカット中のカッター刃の刃先付近から発生した被カットメディアの切り粉が、前記ホルダー底壁の穴を通してホルダー内側に侵入するのを防ぐ圧縮空気循環手段が備えられたことを特徴とするカッティングプロッタのカッター機構。
JP2005001149A 2005-01-06 2005-01-06 カッティングプロッタのカッター機構 Active JP4548778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001149A JP4548778B2 (ja) 2005-01-06 2005-01-06 カッティングプロッタのカッター機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001149A JP4548778B2 (ja) 2005-01-06 2005-01-06 カッティングプロッタのカッター機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006187833A true JP2006187833A (ja) 2006-07-20
JP4548778B2 JP4548778B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=36795472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005001149A Active JP4548778B2 (ja) 2005-01-06 2005-01-06 カッティングプロッタのカッター機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4548778B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008013138A1 (fr) * 2006-07-25 2008-01-31 Rosecc Co Ltd Procédé et dispositif de découpe automatique en trois dimensions

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0290092U (ja) * 1988-12-28 1990-07-17
JPH1199499A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Graphtec Corp カッティングプロッタ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0290092U (ja) * 1988-12-28 1990-07-17
JPH1199499A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Graphtec Corp カッティングプロッタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008013138A1 (fr) * 2006-07-25 2008-01-31 Rosecc Co Ltd Procédé et dispositif de découpe automatique en trois dimensions
JPWO2008013138A1 (ja) * 2006-07-25 2009-12-17 株式会社Rosecc 3次元自動切断方法及び装置
JP5344918B2 (ja) * 2006-07-25 2013-11-20 株式会社Rosecc 3次元自動切断方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4548778B2 (ja) 2010-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1964683A3 (en) Ink-jet recording apparatus
JP4548778B2 (ja) カッティングプロッタのカッター機構
JP2007331255A (ja) インクジェット記録装置
US9199499B2 (en) System for detecting inoperative inkjets in three-dimensional object printing using a camera and substrate roll
US20100020150A1 (en) Vacuum platen for an image forming apparatus
JP2006192862A (ja) 液体噴射装置及びそのフラッシング方法
JP5361446B2 (ja) インクジェット記録装置
KR100909246B1 (ko) 프린트 장치
JP4466329B2 (ja) プリンタ装置におけるごみ除去・切断機構の制御方法
US8029093B2 (en) Overprint trough for an image forming apparatus
JP4874531B2 (ja) カッティングヘッド付きインクジェットプリンタ
JP2013244633A (ja) 印刷装置
JP2010179387A (ja) 切断装置及びそれを備えた画像記録装置
JP2012061813A (ja) 記録媒体支持装置及び記録装置
JPS6058866A (ja) インクジエツトプリンタ
JP2011046101A (ja) カッター装置及び記録装置
JP5600906B2 (ja) カッター装置及び記録装置
JP6453429B1 (ja) 印刷機能付きカッティング装置
JP2010052268A (ja) 記録装置
JP2009179007A (ja) 印字装置
JP2006168119A (ja) 用紙加工装置
US20100021224A1 (en) Cutting station for an image forming apparatus
JP2007136947A (ja) 印刷装置
JP3072400B2 (ja) プロッタにおけるロール紙の切断方法
US20060176351A1 (en) Platen assembly for an ink jet printer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070702

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4548778

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250