JP2006185150A - ファイル管理システム、ファイル管理方法およびファイル管理プログラム - Google Patents

ファイル管理システム、ファイル管理方法およびファイル管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子ファイルに関する良好な管理効率と確かなセキュリティ維持とを両立する。
【解決手段】クライアントマシン10の記憶装置15において、新規作成、移動、およびコピーのいずれかの処理により管理対象ファイルとなる新規な電子ファイルが格納された事象を検知するファイル検知部110と、クライアントマシン10から外部記憶装置60への前記管理対象ファイルの移動処理を実行する移動処理部111と、管理対象ファイルのショートカットのクライアントマシン10の記憶装置15上への作成を指示するショートカット作成指示を該当クライアントマシン10に通知するショートカット作成指示部112と、からシステム構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子ファイルを管理するファイル管理システム、ファイル管理方法およびファイル管理プログラムに関し、特に電子ファイルの分類管理と実体ファイルへのセキュリティ管理に関する。
電子ファイルの管理手法として、クライアントマシンの記憶装置に格納する方法と外部の記憶装置へ格納する方法とがある。クライアントマシンの記憶装置に格納した電子ファイルの管理は、クライアントマシンの所有者に依存し、フロッピーディスク等の持ち運び可能な外部記憶装置による情報の持ち出しや、クライアントマシン自体の持ち出しにより、情報漏洩するおそれがある。
一方、ファイルサーバ等の外部記憶装置への格納は、前記の持ち出しについてはアクセスログの管理などで監視することが可能であるが、格納の方法が無秩序になりやすく、任意のファイルの検索や抽出が困難であった。
こうした点を改善する為の方法として例えば、電子ファイルも、分類キャビネットに整然と格納された物理ファイルと同様に、データベースソフトなしに階層を追って容易に検索できるようにするとの課題の下、被管理ファイルが格納されるべき階層フォルダと同じ名前で、階層構造順に並べた一連の格納先情報を原ファイル名に付けて、前記ファイルの原ファイル名を格納先情報付きファイル名に変更するファイル名作成手段と、前記ファイル名作成手段で作成された格納先情報付きファイル名の一連の格納先情報に従って前記ファイル格納先情報と同じ名前の階層フォルダを順次作成し、前記格納先情報付きファイル名の最後の格納先情報と同じ名前の階層フォルダの配下に前記格納先情報付きファイルを格納するファイル振分け手段とを備えたファイル管理装置(特許文献1参照)などが提案されている。
特開2001−188697号公報
上記したような従来のファイル管理装置は、ファイルを任意のルールに基づいて分類ディレクトリに自動的に移動し格納することで、ファイル分類及び管理に有用な装置である。しかしながら、次のような課題が残されていた。すなわち、実際に業務では、ファイル作成者および更新者はクライアントマシンの記憶装置上の任意のディレクトリに格納されたファイルに対して処理を行うのが一般的であり、共通のファイル格納先に移動されたファイルに対しもアクセスを行うということは作業が面倒になりがちで管理の実効性に問題がある場合がある。また、クライアントマシンの記憶装置上に格納されているファイルは、フロッピーディスク等の外部記憶装置による持ち出しや、クライアントマシン自体の持ち出しにより、情報漏洩する危険性があるが、機密情報となりうるファイルの持ち出しを効果的に防ぐ手だてが提案されてこなかった。
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、電子ファイルに関する良好な管理効率と確かなセキュリティ維持とを両立する、ファイル管理システム、ファイル管理方法およびファイル管理プログラムを提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決する本発明のファイル管理システムは、電子ファイルを管理するシステムであって、クライアントマシンの記憶装置において、新規作成、移動、およびコピーのいずれかの処理により管理対象ファイルとなる新規な電子ファイルが格納された事象を検知する、ファイル検知部と、前記クライアントマシンから外部記憶装置への前記管理対象ファイルの移動処理を実行する移動処理部と、前記管理対象ファイルのショートカットの、前記クライアントマシンの記憶装置上への作成を指示するショートカット作成指示を該当クライアントマシンに通知する、ショートカット作成指示部と、を備えることを特徴とする。
また、前記ファイル管理システムは、前記クライアントマシンの記憶装置上の任意のファイルについて、管理対象ファイルとする指示を入力インターフェイスより受け付けて、前記任意のファイルを管理対象ファイルとする、管理対象指示受付部を備えるものとすれば好適である。
また、前記ファイル管理システムは、、前記外部記憶装置へ移動する管理対象ファイルの名称変更指示を、入力インターフェイスより受け付ける、名称変更受付部を備えるものとすれば好適である。
また、前記ファイル管理システムは、前記外部記憶装置に移動される前記管理対象ファイルのファイル名を認識し、当該ファイル名の属性と適合する属性が設定された格納先フォルダを、前記外部記憶装置において特定し、当該特定した格納先フォルダに前記管理対象ファイルを格納する、振分処理部を備えるものとすれば好適である。
また、前記ファイル管理システムにおいて、前記振分処理部が、前記ファイル名の属性と適合する属性が設定された格納先フォルダを前記外部記憶装置において特定できなかった場合、前記ファイル名の属性と適合する属性の格納先フォルダを外部記憶装置において生成し、当該生成した格納先フォルダに前記管理対象ファイルを格納するものとすれば好適である。
また、前記ファイル管理システムにおいて、前記振分処理部が、前記ファイル名の属性として、対応する管理対象ファイルの発生元となったクライアントマシンの属性情報を設定するものとすれば好適である。
また、前記ファイル管理システムは、前記ファイル名の属性たるキーワードの定義または編集を入力インターフェイスより受け付ける、属性編集部を備えるものとすれば好適である。
また、前記ファイル管理システムは、外部記憶装置へ移動済みの管理対象ファイルに対する、クライアントマシンからのアクセスに際し、アクセス実行者のユーザ情報をクライアントマシンより取得し、当該取得したユーザ情報を、管理対象ファイル毎に設定された認証情報と照合してアクセス認証を行う、アクセス認証部を備えるものとすれば好適である。
また、前記ファイル管理システムにおいて、前記アクセス認証部が、クライアントマシンより取得するユーザ情報として、クライアントマシンの属性情報を当該クライアントマシンより取得し、このクライアントマシンの属性情報を前記管理対象ファイル毎に設定された認証情報と照合してアクセス認証を行うものとすれば好適である。
また、本発明のファイル管理方法は、電子ファイルの管理方法をコンピュータにて実行する方法であって、クライアントマシンの記憶装置において、新規作成、移動、およびコピーのいずれかの処理により管理対象ファイルとなる新規な電子ファイルが格納された事象を検知し、前記クライアントマシンから外部記憶装置への前記管理対象ファイルの移動処理を実行し、前記管理対象ファイルのショートカットの、前記クライアントマシンの記憶装置上への作成を指示するショートカット作成指示を該当クライアントマシンに通知することを特徴とする。
また、本発明のファイル管理プログラムは、電子ファイルの管理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、クライアントマシンの記憶装置において、新規作成、移動、およびコピーのいずれかの処理により管理対象ファイルとなる新規な電子ファイルが格納された事象を検知するステップと、前記クライアントマシンから外部記憶装置への前記管理対象ファイルの移動処理を実行するステップと、前記管理対象ファイルのショートカットの、前記クライアントマシンの記憶装置上への作成を指示するショートカット作成指示を該当クライアントマシンに通知するステップと、を含むことを特徴とする。
なお、本発明によれば、クライアントマシン上に機密情報となりうるファイルを無防備に残すことにならず、クライアントマシン以外の外部記憶装置上で管理することができる。また、移動したファイルのショートカットをそのファイルの格納されていた記憶装置上の同じ箇所に作成することにより、ファイル作成者は外部記憶装置上の格納先を意識することなくファイルに対しアクセスし作業することが可能となる。
また、クライアントマシンの記憶装置上の任意のファイルを管理対象ファイルとして新たに外部記憶装置への移動対象ファイルとするかの設定を行うこともできる。これにより、クライアントマシンの記憶装置上で作成し、修正を加えた時点から任意に外部記憶装置への移動が可能である。
また、外部記憶装置上に一定のルールに基づいて整理されたディレクトリが作成され、整然としたファイル管理が可能である。
また、管理対象ファイルのファイル名の判別に用いるキーワードを定義・編集する手段を提供することにより、独自のルールに基づくディレクトリ管理が可能である。
また、アクセス実行者のユーザID(ユーザ情報)と同じIDのディレクトリ以下にはアクセスを許可するが、それ以外のディレクトリについては、パスワードによる認証を求められるようにすることができる。これにより、外部記憶装置上の管理対象ファイルへのアクセスを管理し、機密情報の外部への持ち出しを防ぐことが可能である。
また、前記管理対象ファイルの移動に際し、外部記憶装置への移動の是非を問う手段を提供することにより、移動をさせない設定を行うことも可能である。こうした場合、ファイル名の変更も可能とし、ファイル名の属性に基づくファイルの振分処理にて振分の判断材料となる情報の変更が可能である。
また、クライアントマシンの記憶装置から外部記憶装置へのファイル移動のタイミングは、ファイル作成時に必ず画面をクライアントマシンのインターフェイスに表示し、利用者に選択を行わせる他に、クライアントマシンのシャットダウンのタイミングで全ファイルを移動させるように設定することも可能である。これにより、ファイル作成ごとに発生するファイル移動作業を行わずとも、外部記憶装置へのファイルの移動を行うことができる。
また、ファイルを移動する外部記憶装置については、クライアントマシンと外部記憶装置との間に一次保管用の外部記憶装置を用意することで、クライアントマシンのシャットダウン時等の一時的な外部記憶装置への転送負荷の集中を軽減することが可能である。一次保管用外部記憶装置に移動されたファイルは、一次保管用外部記憶装置ごとに夜間時などにおける定期的な処理によって、外部記憶装置への各々の転送処理のタイミングをずらし、転送負荷を軽減することができる。ファイル転送のタイミングをずらし転送負荷を軽減する一方、一次保管用外部記憶装置を設けることで、クライアントマシンにおけるファイルの格納場所を示すショートカットは一次保管用外部記憶装置から外部記憶装置への移動時にリンク先の変更が必要とされる。この処理は、クライアントマシンの起動時にショートカットのリンク先を検索し、ファイルが移動されていれば、新たにリンクを張りなおすことで、ファイル操作者にはファイルの保管場所を意識させることなく操作を行わせることが可能である。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電子ファイルに関する良好な管理効率と確かなセキュリティ維持とを両立できる。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態であるファイル管理システムを含むネットワーク構成を示した図である。本実施形態におけるファイル管理システム(以下、システム100)は、例えばサーバマシン20が主体となって、これに接続されるクライアントマシン10との協働を行うシステムを想定できるが、サーバマシン20とクライアントマシン10とが一体となった装置をシステム100とした状況も想定できる。
前記システム100を構成するサーバマシン20は、本発明のファイル管理方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース101に格納されたファイル管理サーバプログラム102をメモリ103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。
また、前記サーバマシン20は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス105を備えている。また、前記サーバマシン20は、クライアントマシン10といった外部装置との間のデータ授受を担う通信手段106を有している。
サーバマシン20は、前記通信手段106により、例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク150を介して、前記クライアントマシン10らと接続し、データ授受を実行する。サーバマシン20の各種機能部と通信手段106との間ではI/O部107がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
また、サーバマシン20には、クライアントマシン10から移動される電子ファイルを格納するための、ハードディスクなどの外部記憶装置60が備わっている。また、当該サーバマシン20は、後述する、格納パターンマスタ70および時刻管理ファイル80を有している。
なお、前記ファイル管理サーバプログラム102は、媒体に記憶された状態で提供される。プログラムを記憶した媒体としては、例えばCD−ROM等を用いることができる。媒体に記録されたプログラムは、サーバマシン20のハードウェアシステムに組み込まれている前記外部記憶装置60、例えばハードディスク装置にインストールされることにより、サーバマシン20による実行に供される。
前記システム100を前記サーバマシン20と共に構成するクライアントマシン10も、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース201に格納されたファイル管理クライアントプログラム202をメモリ203に読み出し、演算装置たるCPU204により実行する。
また、前記クライアントマシン10は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス205を備えている。また、前記クライアントマシン10は、サーバマシン20との間のデータ授受を担う通信手段206を有している。
クライアントマシン10は、前記通信手段206により、例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク150を介して、前記サーバマシン20らと接続し、データ授受を実行する。クライアントマシン10の各種機能部と通信手段206との間ではI/O部207がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
また、クライアントマシン10には、利用者が作成するファイル、つまり管理対象ファイルを一旦格納する、ハードディスクなどの記憶装置15が備わっている。また、当該クライアントマシン10には、後述する環境設定ファイル13が備わる。
なお、前記ファイル管理クライアントプログラム202は、媒体に記憶された状態で提供される。プログラムを記憶した媒体としては、例えばCD−ROM等を用いることができる。媒体に記録されたプログラムは、クライアントマシン10のハードウェアシステムに組み込まれている記憶装置15、例えばハードディスク装置にインストールされることにより、クライアントマシン10による実行に供される。
続いて、前記システム100が、ファイル管理サーバプログラム102およびファイル管理クライアントプログラム202に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。前記システム100のうち、クライアントマシン10は、クライアントマシン10の記憶装置15において、新規作成、移動、およびコピーのいずれかの処理により管理対象ファイルとなる新規な電子ファイルが格納された事象を検知する、ファイル検知部110を備える。
また、システム100を構成するクライアントマシン10は、前記管理対象ファイルの外部記憶装置60への移動を実行するファイル移動処理を行う、移動処理部111を備える。
また、システム100を構成するサーバマシン20は、前記管理対象ファイルのショートカットの、前記クライアントマシン10の記憶装置15上への作成を指示するショートカット作成指示を、該当クライアントマシン10に通知する、ショートカット作成指示部112を備える。
また、システム100を構成するサーバマシン20またはクライアントマシン10は、前記クライアントマシン10の記憶装置15上の任意のファイルについて、管理対象ファイルとする指示を入力インターフェイスより受け付けて、前記任意のファイルを管理対象ファイルとする、管理対象指示受付部113を備えることとすれば好適である。
また、システム100を構成するクライアントマシン10またはサーバマシン20は、前記外部記憶装置60へ移動する管理対象ファイルの名称変更指示を、入力インターフェイスより受け付ける、名称変更受付部114を備えることすれば好適である。
また、システム100を構成するサーバマシン20は、前記外部記憶装置60に移動される前記管理対象ファイルのファイル名を認識し、当該ファイル名の属性と適合する属性が設定された格納先フォルダを、前記外部記憶装置60において特定し、当該特定した格納先フォルダに前記管理対象ファイルを格納する、振分処理部115を備えることとすれば好適である。
なお、前記振分処理部115が、前記ファイル名の属性と適合する属性が設定された格納先フォルダを前記外部記憶装置60において特定できなかった場合、前記ファイル名の属性と適合する属性の格納先フォルダを外部記憶装置60において生成し、当該生成した格納先フォルダに前記管理対象ファイルを格納することとすれば好適である。
また、前記振分処理部が115、前記ファイル名の属性として、対応する管理対象ファイルの発生元となったクライアントマシン10の属性情報を設定することとすれば好適である。
また、前記システム100を構成するサーバマシン20は、前記ファイル名の属性たるキーワードの定義または編集を入力インターフェイスより受け付ける、属性編集部116を備えることとすれば好適である。
また、システム100を構成するサーバマシン20は、外部記憶装置60へ移動済みの管理対象ファイルに対する、クライアントマシン10からのアクセスに際し、アクセス実行者のユーザ情報をクライアントマシン10より取得し、当該取得したユーザ情報を、管理対象ファイル毎に設定された認証情報と照合してアクセス認証を行う、アクセス認証部117を備えることとすれば好適である。
なお、前記アクセス認証部117が、クライアントマシン10より取得するユーザ情報として、クライアントマシン10の属性情報を当該クライアントマシン10より取得し、このクライアントマシン10の属性情報を前記管理対象ファイル毎に設定された認証情報と照合してアクセス認証を行うこととすれば好適である。
なお、本実施形態においては、一例として、前記ファイル管理サーバプログラム102が備える機能部として、ショートカット作成指示部112、管理対象指示受付部113、振分処理部115、属性編集部116、アクセス認証部117を例示し、他方、ファイル管理クライアントプログラム202が備える機能部として、ファイル検知部110、移動処理部111、名称変更受付部114を例示したが、クライアントマシン10とサーバマシン20との協働の際の役割分担や装置の一体化などにより、任意に機能部110〜117の配置構成を設定するとしてもよい。
また、これまで示したシステム100を構成するクライアントマシン10やサーバマシン20における各機能部110〜117は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、前記CPU104、204がプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをメモリ103、203に読み出して、これを実行することとなる。
また、前記ネットワーク150に関しては、インターネット、LANの他、ATM回線や専用回線、WAN(Wide Area Network)、電灯線ネットワーク、無線ネットワーク、公衆回線網、携帯電話網、シリアル・インターフェース通信線など様々なネットワークを採用することも出来る。また、VPN(Virtual Private Network)など仮想専用ネットワーク技術を用いれば、インターネットを採用した際にセキュリティ性を高めた通信が確立され好適である。なお、前記シリアル・インターフェイスは、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で、外部機器と接続するためのインターフェースを指し、通信方式としてはRS−232C、RS−422、IrDA、USB、IEEE1394、ファイバ・チャネルなどが想定できる。
−−−管理用のファイル構造例−−−
次に、本実施形態における前記クライアントマシン10およびサーバマシン20が利用する各種管理用のファイルのデータ構造について説明する。図2はクライアントマシン10の記憶装置15上に保存する環境設定ファイル13の一例を示す。この環境設定ファイル13は、ファイルの移動先となるサーバマシン20(および一次保管用マシン50)のサーバ名の情報が記述される。クライアントマシン10における前記ファイル管理クライアントプログラム202は、サーバマシン20等との接続が必要となる処理時に、この環境設定ファイル13を参照することで、ファイル移動先のサーバを決定することとなる。
図3はサーバマシン20、一次保管用マシン50上に保管する時刻管理ファイル80の一例を示す。前記時刻管理ファイル80は、サーバマシン20や一次保管用マシン50における夜間処理(後述)の起動時刻が記述されたファイルである。前記ファイル管理サーバプログラム102は、本ファイルを夜間処理の実行時に参照することとなる。
図4はサーバマシン20、一次保管用マシン50上に保管する格納パターンマスタの一例を示す。この格納パターンマスタ70は、サーバマシン20らが、管理対象ファイルのファイル名による格納先のフォルダを特定する際に参照するキーワード(格納先のフォルダの属性)が格納されたものである。前記キーワードの編集、登録、更新、削除といった処理に際してもアクセスされるファイルである。前記ファイル管理サーバプログラム102は本マスタファイル70を処理実行時に参照することで、ファイル名に含まれるキーワードによるファイル格納先の判別を行うこととなる。
−−−処理の基本概念−−−
次に、本実施形態におけるファイル管理方法の基本的な概念について説明する。図5は、本実施形態におけるファイル管理方法の基本概念を示す図である。システム100を構成するクライアントマシン10は前記ファイル管理クライアントプログラム202により、記憶装置15上でファイル11が作成されたことを検知したら、サーバマシン20へ該当ファイルを移動処理要求する。
サーバマシン20では、ファイル管理クライアントプログラム202からのファイル移動処理要求を受信したファイル管理サーバプログラム102が動作する。このファイル管理サーバプログラム102は、サーバマシン20の外部記憶装置60上でクライアントマシン10のユーザIDと同じフォルダ下にファイルを移動した日付(YYYYMMDD)のフォルダを作成し該当ファイルを格納する。そして、この該当ファイルの格納後、サーバマシン20上のファイル管理サーバプログラム102は、格納先情報をクライアントマシン10へ送信する。
一方、クライアントマシン10では、前記格納先の情報を受信し、この情報を前記ファイル管理クライアントプログラム202が取得する。ファイル管理クライアントプログラム202は、該当ファイルの格納先場所を示すショートカット12をクライアントマシン10の、前記ファイルが作成された記憶装置15上に作成する。そうすることで、クライアントマシン10の使用者は、自分が作成したファイル11の実体の有無を意識することなく、作業を進めることが可能となる。
図6は、本実施形態のファイル管理システムにおけるアクセス管理の基本概念を示す図である。図6に示すように、クライアントマシン10からサーバマシン20上のファイル11:「開発メモ.doc」にアクセスしようとした場合、ファイル管理サーバプログラム102はクライアントマシン10のユーザID:「10240654」と、サーバマシン20上のファイル11が格納されているフォルダ名:「10240654」とを比較し、前記ユーザIDとフォルダ名とが等しい場合は、該当ファイル11へのアクセス可能とする。 他方、クライアントマシン10が、ファイル21:「見積.doc」にアクセスしようとした場合は、ファイル管理サーバプログラム102は、前記ユーザID:「「10240654」とフォルダ名:「見積.doc」との比較により、フォルダ名がユーザIDと異なるフォルダに対してアクセスしていることを検知する。この場合、前記使用者にファイル21へのアクセスに際し、前記ファイル管理サーバプログラム102は、認証用のパスワード入力を前記クライアントマシン10に求めることになる。これにより、任意の使用者による特定のファイルへの不正アクセスを防ぎ、セキュリティを確保することに繋がる。
−−−処理フロー−−−
以下、本実施形態におけるファイル管理方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するファイル管理方法に対応する各種動作は、前記システム100を構成する前記サーバマシン20またはクライアントマシン10が、メモリ103、203に読み出して実行するファイル管理サーバプログラム102、ファイル管理クライアントプログラム202らによって実現される。そして、これらファイル管理サーバプログラム102、ファイル管理クライアントプログラム202は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図7は、本実施形態におけるファイル管理方法の実際手順を示すフロー図である。まず、クライアントマシン10で管理対象ファイルとなるファイル11が作成されたとする(s101)。この場合、クライアントマシン10の記憶装置15にインストールされている前記ファイル管理クライアントプログラム202が、前記ファイル11の作成を検知する(s102)。
前記ファイル11の作成を検知したファイル管理クライアントプログラム202は、ファイル移動確認画面30を起動する(s103)。図8は、本実施形態におけるファイル移動確認画面30を示す説明図である。クライアントマシン10でファイル11が作成された場合、ファイル管理クライアントプログラム202が動作し、この画面30をディスプレイ上に開くこととなる(s103)。この画面30では、使用者に対し、作成したファイル11のサーバマシン20への移動を行うか否かを問うことになる(s104)。
クライアントマシン10における前記ファイル管理クライアントプログラム202は、この画面30で前記使用者から「はい」を指定された場合は、クライアントマシン10からサーバマシン20へのファイルの移動処理要求を、サーバマシン20のファイル管理サーバプログラム102へ送信する。他方、この画面30で前記使用者から「いいえ」を指定された場合は、、ファイル移動確認画面30を閉じ、処理を終了する。つまり、クライアントマシン10からサーバマシン20へファイルの移動は行わない。
ここでは、クライアントマシン10で作成される全てのファイルについて確認を行わせることで、業務目的以外で作成したものも含む全てのファイルをサーバマシン20へ移動してしまうことを抑止しており、サーバマシン20の外部記憶装置60におけるデータ容量の急激増加を未然に防止している。また、前記画面30では、クライアントマシン10で作成したファイル11に対してファイル名を変更するインタフェースを設けることで、後述するファイル名の命名規則に従った、サーバマシン20へのファイルの移動・格納手法も提供している。
前記ステップs104において、ファイル11を移動するとした場合(s104:YES)、前記画面30において、ファイル名を変更するか利用者に対する確認処理を行う(s105)。利用者はファイル名を変更したい場合、ファイル移動確認画面30の「ファイル名を変更する」ボタンを押下することにより、ファイル名の変更を実施することができる。この時、ファイル管理クライアントプログラム202は、この押下した事象を認識し(s105:YES)、適宜な変更受付用の入力インターフェイスを画面表示する。そしてこの入力インターフェイスにて受け付けた変更ファイル名を前記ファイル11のファイル名とする(s106)。他方、ファイル名が変更されない場合(s105:NO)、前記ファイル管理クライアントプログラム202は、前記ファイル11をそのままサーバマシン20へ移動すべく、ファイル移動処理の要求をサーバマシン20に送信する(s107)。
一方、前記ファイル移動処理要求を受け付けしたサーバマシン20上のファイル管理サーバプログラム102は、クライアントマシン10からの移動処理が選択されたファイル11のファイル名を判別する(s108)。
続いて、サーバマシン20のファイル管理サーバプログラム102は、前記判別したファイル名の中にキーワードが含まれるか判定を行う(s109)。この判定に置いて、キーワードを含むファイル名であった場合(s109:YES)、前記ファイル管理サーバプログラム102は、該当するキーワードと同じ名称のフォルダを、外部記憶装置60において検索する(s110)。
一方、キーワードを含まないファイル名であった場合(s109:NO)、ファイル管理サーバプログラム102は、クライアントマシン10におけるログイン処理で取得されたユーザIDと同じ名称のフォルダを、外部記憶装置60にて検索する(s111)。
前記ファイル管理サーバプログラム102は、上記のステップs110、s111のフォルダ検索処理の結果に基づき、該当フォルダが存在しているかどうかの判定を行う(s112)。
サーバマシン20の外部記憶装置60上に該当フォルダが存在していなければ(s112:NO)、前記ファイル管理サーバプログラム102は、検索に用いた前記キーワードもしくはユーザIDをフォルダ名としたフォルダを外部記憶装置60にて作成する(s113)。
次に、前記ファイル管理サーバプログラム102は、前記フォルダ検索にて特定されたフォルダ、もしくは前記作成したフォルダへの、前記ファイル11の移動処理の実施日をサーバマシン20の備えるクロック機能等から取得する。そして、この実施日に対応する日付のフォルダが外部記憶装置60に存在しているか判定を行う(s114)。ここで、該当日付のフォルダが外部記憶装置60に存在していなければ(s114:NO)、該当日付が含まれるフォルダ名のフォルダを外部記憶装置60に作成する(s115)。
その後、ファイル管理サーバプログラム102は、移動対象としてクライアントマシン10より受信していたファイル11を、上記ステップs108〜s115の処理で検索ないし新規作成したフォルダへ、移動する(s116)。
前記フォルダへのファイル11の移動が完了したならば、前記ファイル管理サーバプログラム102は、サーバマシン20上のファイル11の格納先を示す情報を、クライアントマシン10のファイル管理クライアントプログラム202へ送信する。一方、クライアントマシン10のファイル管理クライアントプログラム202はこれを受信し、サーバマシン20の外部記憶装置60上の前記ファイル11の格納先と対応するショートカットを作成し(s117)、処理を終了する。
なお、前記ステップs102にてファイル11が検知されるタイミングのみならず、任意のタイミングで、サーバマシン20の外部記憶装置60への移動対象とするファイルの指定を利用者から受け付けることも可能である。図9は、本実施形態における移動ファイル選択画面を示す説明図であり、クライアントマシン10を使用する使用者による、移動対象となるファイルについての任意のタイミングでの選択を受付ける画面を示す。
例えば、前記ファイル管理クライアントプログラム202が、クライアントマシン10ディスプレイ上にてメニュー表示を行って、図9に示す画面40の起動指定を利用者より受け付けるとする。この画面40において利用者が「ファイルを開く」ボタンを押下することで、クライアントマシン10は、自身の記憶装置15が格納するファイル一覧等を表示して、サーバマシン20への移動対象となるファイルの選択を受付ける。一方、前記画面40にて利用者が「キャンセル」ボタンを押下すると、管理クライアントプログラム202は、この画面40を閉じて処理を終了する。他方、前記画面40にて利用者が、「サーバへ移動する」ボタンを押下すると、ファイル管理クライアントプログラム202は、前記「ファイルを開く」ボタンの押下に伴って選択されたファイルを、クライアントマシン10からサーバマシン20へ移動することとなる。
図10は、本実施形態におけるファイル移動手順を示すフロー図であり、ユーザによる任意のタイミングにおけるファイル移動操作の処理フローを示す。まず、クライアントマシン10においてファイル管理クライアントプログラム202が起動され、移動対象とするファイルを選択する前記画面40が表示されているとする(s301)。そして、この画面40において、上述の通り、移動対象とするファイルの選択を利用者より受け付ける(s302)。ここでファイルが選択されない場合(s302:NO)、ファイル管理クライアントプログラム202は処理を終了する。一方、前記ステップs302において、ファイルが選択された場合(s302:YES)、前記ファイル管理クライアントプログラム202は、サーバマシン20上のファイル管理サーバプログラム102に、該当ファイルに関するファイル移動処理要求を送信する(s303)。
クライアントマシン10より転送されてきたファイル11を受付けたサーバマシン20においては、ファイル管理サーバプログラム102が、前記ファイル11のファイル名を取得する(s304)。続いてファイル管理サーバプログラム102は、取得したファイル名の中にキーワードが含まれるか判定を行う(s305)。この判定において、キーワードが含まれないとなった場合(s305:NO)、ファイル管理サーバプログラム102は、クライアントマシン10のログイン処理時に取得した前記利用者のユーザIDと同じ名称を含むフォルダを外部記憶装置60にて検索する(s307)。
前記キーワードを含んだファイル名であった場合(s305:YES)、前記ファイル管理サーバプログラム102は、該当するキーワードと同じ名称を含むフォルダが外部記憶装置60にて存在しているか、検索を実施する(s306)。更に、ファイル管理サーバプログラム102は、前記ステップs305、及びステップs306で検索されたフォルダが外部記憶装置60に存在しているか判定を行う(s308)。この判定により、該当フォルダが外部記憶装置60に存在していない場合(s308:NO)、ファイル管理サーバプログラム102は、フォルダ作成を行う(s309)。
続いて、ファイル管理サーバプログラム102は、検索したフォルダないし新規作成したフォルダの中に、ファイル移動日付を名称に含むフォルダが存在しているか判定を行い(s310)、存在していれば該当のフォルダへ前記ファイル11を移動する(s310:YES、s312)。存在していない場合は(s310:NO)、日付のフォルダを作成しファイルを移動する(s311)。
前記ファイル11が外部記憶装置60のフォルダに格納された後、サーバマシン20上のファイル管理サーバプログラム102は、クライアントマシン10上のファイル管理クライアントプログラム102へ、外部記憶装置60における前記ファイル11の格納先情報を示すショートカットの作成処理要求を送信し(s313)、処理を終了する。
−−−他の実施形態−−−
図11は、他実施形態におけるファイル管理システムを含むネットワークシステム構成図である。図11で示すネットワーク構成は、図1にて既に示したネットワーク構成に一次保管用マシン50が追加された構成となっている。クライアントマシン10およびサーバマシン20の装置構成は上記実施形態と同様である。また、一次保管用マシン50も、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース301に格納されたファイル管理クライアントプログラム302をメモリ303に読み出し、演算装置たるCPU304により実行する。
また、前記一次保管用マシン50は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス305を備えているとしてもよい。また、前記一次保管用マシン50は、クライアントマシン10やサーバマシン20との間のデータ授受を担う通信手段306を有している。
一次保管用マシン50は、前記通信手段306により、例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク150を介して、前記クライアントマシン10やサーバマシン20らと接続し、データ授受を実行する。一次保管用マシン50の各種機能部と通信手段306との間ではI/O部307がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
また、一次保管用マシン50には、クライアントマシン10から移動される電子ファイルを格納するための、ハードディスクなどの一次保管用外部記憶装置が備わっている。また、当該一次保管用マシン50は、サーバマシン20と同様に、格納パターンマスタ70および時刻管理ファイル80を有している。
なお、前記ファイル管理サーバプログラム302は、媒体に記憶された状態で提供される。プログラムを記憶した媒体としては、例えばCD−ROM等を用いることができる。媒体に記録されたプログラムは、一次保管用マシン50のハードウェアシステムに組み込まれている前記一次保管用外部記憶装置55、例えばハードディスク装置にインストールされることにより、一次保管用マシン50による実行に供される。
−−−処理フロー−−−
以下、他の実施形態におけるファイル管理方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するファイル管理方法に対応する各種動作は、前記サーバマシン20、クライアントマシン10および一次保管用マシン50が、各メモリ103、203、303に読み出して実行するファイル管理サーバプログラム102、ファイル管理クライアントプログラム202、ファイル管理サーバプログラム302によって実現される。そして、このファイル管理サーバプログラム102、ファイル管理クライアントプログラム202、ファイル管理サーバプログラム302は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図12は、他実施形態のファイル管理方法において一次保管用記憶装置を用いる際の基本概念を示す図である。クライアントマシン10において、ファイル管理クライアントプログラム202により、ファイル11が作成されたことを検知し、サーバマシン20へファイル11を移動する処理要求を送信する。このとき、全体の管理を行うサーバマシン20ではなく、複数の一次保管用マシン50を中継地点として用いることで、大規模な複数のクライアントマシン10からのファイル転送処理要求の負荷を分散させることが可能となる。
複数の一次保管用マシン50では、前述しているファイル管理システム100を構成するサーバマシン20と同等の処理を実施するが、ファイル転送処理の負荷集中を考慮して、日中では各一次保管用マシン50でファイルの移動処理要求を受付け、時刻管理ファイル80で実行時間を指定した夜間処理にて一次保管用マシン単位にサーバマシン20へファイルを移動する。
一次保管用マシン50からサーバマシン20へ実ファイルが移動されたことで、クライアントマシン10に対し、ファイル11が移動したことを通知する必要がある。そのため、ファイル管理サーバプログラム102の夜間処理にてファイル11のショートカット情報を変更する。クライアントマシン10では、マシン起動時に毎回サーバマシン20上で情報が変更されていないか確認し、変更されていればファイル管理クライアントプログラム202がファイル格納情報を表すショートカット情報をサーバマシン20から取得する。
このように各クライアントマシン10上のショートカットのリンク先を一次保管用マシン50上のファイル格納場所からサーバマシン20上のファイル格納場所へ変更することで、ユーザはファイルの操作性を落とすことなく進めることができる。また上述したように、一次保管用マシン50を用いることで、サーバマシン20への転送要求処理の負荷の集中を避けることができる。
図13は、他実施形態におけるファイル移動手順を示すフロー図であり、夜間処理におけるファイル移動の処理フローを示す。前記一次保管用マシン50のファイル管理サーバプログラム302は、時刻管理ファイル80に定義されている、夜間処理の開始時刻の到来を検知し(s201)、この開始時刻の検知をもって、一次保管用マシン50からサーバマシン20へのファイル移動処理を実行する(s202)。この移動処理は、各一次保管マシン50上の一次保管用外部記憶装置55にあるフォルダ構成において、前回夜間処理以降に作成したファイルのみ検索・抽出し(s203)、抽出したファイルが格納されている該当のフォルダ構成のままサーバマシン20へ移動する(s204)。
サーバマシン20では、ファイル管理サーバプログラム102が、作成されたフォルダおよびファイルの情報に基づき、各クライアントマシン10向けのファイル格納先情報を示すショートカットを作成する。
前記ファイル管理サーバプログラム102が作成したショートカットのリンク先については、夜間処理以降に各クライアントマシン10を起動したタイミングでショートカットのリンク情報をファイル管理クライアントプログラム202がダウンロードし、リンク更新情報を取得することによって(s205)、一次保管用マシン50の利用有無を意識することなく、一元的なファイル管理が行えるようになる。
−−−管理処理−−−
図14は本実施形態における管理者用メニュー画面90を示す説明図である。管理者用メニュー画面90は、ファイルの管理者が利用する画面であり、ファイル判別キーワード編集ボタン91、及びアクセス権管理ボタン92を画面構成に含むものである。管理者は、前記ファイル判別キーワード編集ボタン91を押下することで、ファイル名の判別に用いる前記キーワードの編集を行うことができる。
図15は本実施形態におけるファイル判別キーワード編集画面93を示す説明図である。本画面93では、キーワードテンプレートから適宜なキーワードの選択を受付けるインタフェース94、及びフリーキーワードの入力を受け付けてこれをキーワードとして登録処理を受付けるインタフェース95、さらに、登録したキーワードに対して削除を可能とするインタフェース96を提供する。これにより、ファイルの管理者は、ファイル名によるファイル分類のキーワードを自由に設定することが可能となる。
一方、管理者は、前記画面90においてアクセス権管理ボタン92を押下することで、サーバマシン20、もしくは一次保管用マシン50の任意のフォルダに対するアクセス権の管理を行うことが可能となる。
図16は本実施形態におけるアクセス権管理画面97を示す説明図である。本画面97では、外部記憶装置60における任意のフォルダに対してアクセス可能な利用者を追加・削除可能とするインタフェースを提供する。画面左部のユーザを選択するインターフェイス98については組織構造をツリー構造で表現することで、前記管理者はこの画面97を通じて、任意のユーザを組織構造に従って選択し追加することが可能となる。また画面右部のユーザを削除あるいは追加するインターフェイス99については、前記管理者はこの画面97を通じて、削除或いは追加したいユーザを選択しアクセス権限の削除や追加が可能となる。
本発明によれば、クライアントマシンにデータを持たせず、ファイルの実体を外部記憶装置上に移動することにより、クライアントの記憶装置からファイルの持ち出しを防ぐことができる。
また、各ユーザのクライアントマシンを会社以外の外部で紛失した場合やクライアントマシンの盗難の被害にあった場合でも自社情報や顧客情報の漏洩を物理的に防ぐことができる。
また、サーバマシンで情報を一元管理することで、データ保全性、安全性を確保することができ、業務で使用する大切なユーザデータの破壊や消失を防止することもできる。
また、外部記憶装置上のファイルについても、ユーザIDによるアクセス認証を行うことで、社内での情報セキュリティを高め、フリーアクセス可能なファイルの持ち出しを未然に防ぐことができる。
また、外部記憶装置上のファイル格納先をファイル名の中のキーワードによって振分けを行うこと、かつクライアントマシンにファイルの外部記憶装置における格納先を示すショートカットを作成することで、外部記憶装置へ格納したファイルを容易に検索・抽出することができ、情報資産のさらなる有効活用が図れる。
したがって、電子ファイルに関する良好な管理効率と確かなセキュリティ維持とを両立できる。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態におけるファイル管理システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態における環境設定ファイルの一例を示す説明図である。 本実施形態における時刻管理ファイルの一例を示す説明図である。 本実施形態における格納パターンマスタの一例を示す説明図である。 本実施形態におけるファイル管理方法の基本概念を示す図である。 本実施形態のファイル管理システムにおけるアクセス管理の基本概念を示す図である。 本実施形態におけるファイル管理方法の実際手順を示すフロー図である。 本実施形態におけるファイル移動確認画面を示す説明図である。 本実施形態における移動ファイル選択画面を示す説明図である。 本実施形態におけるファイル移動手順を示すフロー図である。 他実施形態におけるファイル管理システムを含むネットワークシステム構成図である。 他実施形態のファイル管理方法において一次保管用記憶装置を用いる際の基本概念を示す図である。 他実施形態におけるファイル移動手順を示すフロー図である。 本実施形態における管理者用メニュー画面を示す説明図である。 本実施形態におけるファイル判別キーワード編集画面を示す説明図である。 本実施形態におけるアクセス権管理画面を示す説明図である。
符号の説明
10 クライアントマシン
11 ファイル(管理対象ファイル)
12 管理対象ファイルのショートカット
13 環境設定ファイル
15 (クライアントマシンの)記憶装置
20 ファイル管理システム、サーバマシン
21 他ユーザによって作成されたファイル(管理対象ファイル)
30 ファイル移動確認画面
40 移動ファイル選択画面
50 一次保管用マシン
55 一次保管用外部記憶装置
60 外部記憶装置
70 格納パターンマスタ
80 時刻管理ファイル
90 管理者用メニュー画面
93 ファイル判別キーワード編集画面
97 アクセス権管理画面
101 プログラムデータベース
102 ファイル管理サーバプログラム
103 メモリ
104 CPU
105 入出力インターフェイス
106 通信手段
107 I/O部
110 ファイル検知部
111 移動処理部
112 ショートカット作成指示部
113 管理対象指示受付部
114 名称変更受付部
115 振分処理部
116 属性編集部
117 アクセス認証部
150 ネットワーク

Claims (11)

  1. 電子ファイルを管理するシステムであって、
    クライアントマシンの記憶装置において、新規作成、移動、およびコピーのいずれかの処理により管理対象ファイルとなる新規な電子ファイルが格納された事象を検知する、ファイル検知部と、
    前記クライアントマシンから外部記憶装置への前記管理対象ファイルの移動処理を実行する移動処理部と、
    前記管理対象ファイルのショートカットの、前記クライアントマシンの記憶装置上への作成を指示するショートカット作成指示を該当クライアントマシンに通知する、ショートカット作成指示部と、
    を備えることを特徴とするファイル管理システム。
  2. 請求項1において、
    前記クライアントマシンの記憶装置上の任意のファイルについて、管理対象ファイルとする指示を入力インターフェイスより受け付けて、前記任意のファイルを管理対象ファイルとする、管理対象指示受付部を備えることを特徴とするファイル管理システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記外部記憶装置へ移動する管理対象ファイルの名称変更指示を、入力インターフェイスより受け付ける、名称変更受付部を備えることを特徴とするファイル管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記外部記憶装置に移動される前記管理対象ファイルのファイル名を認識し、当該ファイル名の属性と適合する属性が設定された格納先フォルダを、前記外部記憶装置において特定し、当該特定した格納先フォルダに前記管理対象ファイルを格納する、振分処理部を備えることを特徴とするファイル管理システム。
  5. 請求項4において、
    前記振分処理部が、前記ファイル名の属性と適合する属性が設定された格納先フォルダを前記外部記憶装置において特定できなかった場合、前記ファイル名の属性と適合する属性の格納先フォルダを外部記憶装置において生成し、当該生成した格納先フォルダに前記管理対象ファイルを格納することを特徴とするファイル管理システム。
  6. 請求項5において、
    前記振分処理部が、前記ファイル名の属性として、対応する管理対象ファイルの発生元となったクライアントマシンの属性情報を設定することを特徴とするファイル管理システム。
  7. 請求項4〜6のいずれかにおいて、
    前記ファイル名の属性たるキーワードの定義または編集を入力インターフェイスより受け付ける、属性編集部を備えることを特徴とするファイル管理システム。
  8. 請求項1〜7のいずれかにおいて、
    外部記憶装置へ移動済みの管理対象ファイルに対する、クライアントマシンからのアクセスに際し、アクセス実行者のユーザ情報をクライアントマシンより取得し、当該取得したユーザ情報を、管理対象ファイル毎に設定された認証情報と照合してアクセス認証を行う、アクセス認証部を備えることを特徴とするファイル管理システム。
  9. 請求項8において、
    前記アクセス認証部が、クライアントマシンより取得するユーザ情報として、クライアントマシンの属性情報を当該クライアントマシンより取得し、このクライアントマシンの属性情報を前記管理対象ファイル毎に設定された認証情報と照合してアクセス認証を行うことを特徴とするファイル管理システム。
  10. 電子ファイルの管理方法をコンピュータにて実行する方法であって、
    クライアントマシンの記憶装置において、新規作成、移動、およびコピーのいずれかの処理により管理対象ファイルとなる新規な電子ファイルが格納された事象を検知し、
    前記クライアントマシンから外部記憶装置への前記管理対象ファイルの移動処理を実行し、
    前記管理対象ファイルのショートカットの、前記クライアントマシンの記憶装置上への作成を指示するショートカット作成指示を該当クライアントマシンに通知することを特徴とするファイル管理方法。
  11. 電子ファイルの管理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    クライアントマシンの記憶装置において、新規作成、移動、およびコピーのいずれかの処理により管理対象ファイルとなる新規な電子ファイルが格納された事象を検知するステップと、
    前記クライアントマシンから外部記憶装置への前記管理対象ファイルの移動処理を実行するステップと、
    前記管理対象ファイルのショートカットの、前記クライアントマシンの記憶装置上への作成を指示するショートカット作成指示を該当クライアントマシンに通知するステップと、
    を含むことを特徴とするファイル管理プログラム。
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