JP2006184702A - パターンデータ補正方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フォトマスクまたはウェハ上に半導体装置の設計データに基づいてパターンを形成する際に生じる近接効果の影響を補正する際に、フォトマスクまたはウェハ上に配置されて第1の方向に対向するパターン間に生じる所定の大きさのスペース部を設計データに基づいて検出し(S1)、そのスペース部を埋めるようなダミーパターンに対応するパターンデータを生成し(S2)と、ダミーパターンに近接して並置されるパターンの輪郭部のうち、対向するパターン間の第2の方向に伸びるダミーパターンのエッジの対向に位置する補正対象エッジを検出し(S3)、検出された補正対象エッジに対し、前記輪郭部の他のエッジとは独立に補正を行い(S4)、ダミーパターンを除去する(S5)。
【選択図】 図1
Description
図23は、パターン寸法の疎密依存性を示す図である。
また、図24は、図23で示したような疎密依存性を示すパターンに対して表1の補正テーブルに基づいた寸法補正を加えた結果を示す図である。
また、従来、近接効果により生じたパターンの変形を適切に修正し、補正するマスクのパターン形状補正方法において、マスクの角部パターンとゲート電極との距離に応じて補正パターンを付与するかしないかを選択する技術があった(例えば、特許文献2参照。)。
図25は、補正前のパターンとそのパターンを用いて作成した実際のマスクを示す図であり(A)が補正前のパターン、(B)がマスク像である。
図25、26のように、補正を行わないと、A部及びB部ともスペース寸法を狭くしたときに、例えば、800nm付近から寸法エラーが増大していくことがわかる。
また、図28は、補正後のパターン寸法の疎密依存性を示す図である。
また、本発明の他の目的は、所望の微細加工パターンを得ることが可能な半導体装置の製造方法を提供することである。
図1は、本発明の実施の形態のパターンデータ補正方法の概略を示す図である。
また、図2はパターンの例を示す図である。
図2のようなパターン1、2、3、4を有するような設計データに対し、従来の手法で近接効果補正を行う場合、例えばパターン4のエッジ4aは、対向する方向に他のパターンが存在しないことから、通常の近接効果補正ルール(ライン&スペース)では孤立のパターンとみなされるために補正がされない。ところが複雑なレイアウトでパターンが密に存在する場合は、この領域のエッチングも進行しにくくなるため、エッジ4aのパターン寸法も他のエッジと同様に所望の寸法より大きくなってしまう。そのために、適切な補正がされずに図27、図28で示したように寸法エラーが発生してしまう。
図3は、ダミーパターンを生成したときの様子を示す図である。
以下詳細を説明する。
まず、原図となる設計データを入力すると(ステップS10)、この設計データから図2で示したようなスペース部5を検出するために、パターンがI字状またはT字状に対向している部分を抽出する(ステップS11)。具体的には、以下のように配置されているパターンをI字部またはT字部と定義して抽出する。
まず、ある条件で矢印A1、A2方向の長さが一定の長さ以上あるパターン10の先端部10aを認識する。そしてその先端部10aから所定の距離L1内(例えば、2000nm以内)に対向するようなパターン11が存在する場合をI字部と認識する。また、パターン11の幅W1がある値より大きい場合はT字部と認識する。前述した図2の例では、パターン1、2が対向して配置されるI字部として認識される。
この例では、パターン12、13によるT字部と、パターン13、14によるT字部が抽出され、パターンが対向している部分に生じているスペース部15、16が検出される。
I字部またはT字部が抽出された場合には、そのI字部またはT字部において検出されたスペース部を埋めるようなダミーパターン(図3参照)を生成する(ステップS12)。なお、ダミーパターンに対応するパターンデータは、原図(実パターン)の設計データとは異なるレイヤ定義(変数など)とすることで、実際のマスクパターン作成時に消去したり、実パターンの設計データと区別したりすることを容易にできる。
図7は、第2の実施の形態のパターンデータ補正方法の処理の流れを示すフローチャートである。
ダミーパターン6のエッジ6a、6bをそれぞれ矢印方向に移動させる。このとき、エッジ6aは、対向位置に実パターンであるパターン4が存在するので、ある距離だけ移動するとパターン4に接する。そして、この接した領域を抽出することで、補正対象エッジを検出する(ステップS25)。
図9は、第3の実施の形態のパターンデータ補正方法の処理の流れを示すフローチャートである。
この図のように、ダミーパターン6の第1のエッジ6a、6bに対し垂直な第2のエッジ6c、6dを定義して、そしてこの第2のエッジ6c、6dを延長する。一定距離延長すると、ダミーパターン6に近接して並置されるパターン4に接する。このとき接した2点P1、P2で挟まれた領域を抽出することで、補正対象のエッジ4aを検出することができる。
図11は、第4の実施の形態のパターンデータ補正方法の処理の流れを示すフローチャートである。
第1のダミーパターン6と、パターン4間のスペースを埋めるような第2のダミーパターン7を発生した例を示している。第4の実施の形態のパターンデータ補正方法では、さらに、発生した第2のダミーパターン7において、第1のダミーパターン6とパターン4に接しないエッジ7a、7bを抽出する(ステップS65)。そして第2のダミーパターン7とパターン4が接するエッジ領域を抽出することで、補正対象のエッジ4aを検出することができる(ステップS66)。さらに、ステップS67のルールチェックでは、エッジ6a、6bの長さ(つまり突合せ間隔)及び、第2のダミーパターン7のエッジ7a、7bの長さ(つまりスペース幅)をチェックしてエッジ4aが補正対象か否かを判定する。そして、エッジ4aが補正対象であれば、エッジ6a、6bの長さ及びエッジ7a、7bの長さに応じて補正値を決定してエッジ4aを補正する(ステップS68)。その後、生成した第1及び第2のダミーパターン6、7を除去し(ステップS69)、補正処理を終える。なお、補正対象エッジに補正が必要ないと判定された場合には、補正を行わずに、ステップS69の処理の後、補正処理を終える。ステップS70、S71の処理は、図4のステップS18、S19の処理と同様である。
まず、原図となる設計データを入力すると(ステップS80)、パターンの輪郭部のエッジの中で、エッジの鉛直方向の所定の距離以内に、対向するパターン間に生じるスペース部が存在する領域(孤立の領域)があるか否かを判定し(ステップS81)、存在する場合にはその領域を孤立エッジとして検出する(ステップS82)。なお、ステップS81の処理で、条件に見合う領域がない場合にはステップS77の処理に進む。
ここでは、パターン20の輪郭部のエッジ20aの鉛直方向に、パターン21、22が対向して生じるスペース部23が存在する例を示しており、このエッジ20aは孤立エッジとして検出される。
図15は、補正対象の孤立エッジの対向のスペース部にダミーパターンを生成させた様子を示す図である。
その後、対向するパターン21、22間の距離方向に伸びるダミーパターン24のエッジ24a、24bを抽出する(ステップS84)。
図16は、パターン寸法のスペース幅及び突合せ間隔依存性を示している。
まず、原図となる設計データを入力すると(ステップS90)、通常の近接効果補正ルール(ライン&スペース)に基づき補正を行うか否かを判定し(ステップS91)、補正を行う場合には、例えば表1で示したようなテーブルを用いてスペース寸法及びライン寸法に応じて補正値を決定して補正を行う(ステップS92)。そして補正した場合には補正したデータを、補正を行う必要がないと判定された場合には補正を行わずに元の設計データをハードディスクドライブなどの記録媒体30に出力する(ステップS93)。
ここでは、図2で示したパターンに対して、スペース寸法及びライン寸法に応じた補正を適用した結果の一例を示している。
図19、20、21、22は、半導体装置の製造工程の一工程を示す断面図である。
P型不純物拡散領域106は、例えばボロンイオン(B+)を、加速エネルギーを150keV、ドーズ量を3×1013cm-2としてイオン注入することにより形成する。
N型不純物拡散領域110は、例えばリンイオン(P+)を、加速エネルギーを300keV、ドーズ量を3×1013cm-2としてイオン注入することにより形成する。
前記フォトマスクまたはウェハ上に配置されて第1の方向に対向するパターン間に生じる所定の大きさのスペース部を前記設計データに基づいて検出するステップと、
前記スペース部を埋めるようなダミーパターンに対応するパターンデータを生成するステップと、
前記ダミーパターンに近接して並置される前記パターンの輪郭部のうち、前記対向するパターン間の第2の方向に伸びる前記ダミーパターンのエッジの対向に位置する補正対象エッジを検出するステップと、
検出された前記補正対象エッジに対し、前記輪郭部の他のエッジとは独立に補正を行うステップと、
前記ダミーパターンを除去するステップと、
を有することを特徴とするパターンデータ補正方法。
(付記4) 前記ダミーパターンに近接して並置される前記パターンの輪郭部のうち、前記エッジの対向に位置し且つ前記エッジと同じ長さの領域を抽出することで、前記補正対象エッジを検出することを特徴とする付記1記載のパターンデータ補正方法。
前記第2のダミーパターンと前記パターンが接する領域を抽出することで、前記補正対象エッジを検出することを特徴とする付記1記載のパターンデータ補正方法。
(付記10) 前記所定のルールは、前記パターンのライン寸法及び前記パターン間のスペース寸法に応じて補正値を決定する補正ルールであることを特徴とする付記9記載のパターンデータ補正方法。
第1のパターンの輪郭部のエッジの中で、第1の方向の所定の距離以内に、対向する第2のパターンの間に生じるスペース部が存在する領域を孤立エッジとして抽出するステップと、
前記スペース部を埋めるようなダミーパターンに対応するパターンデータを生成するステップと、
前記対向する第1のパターンと第2のパターン間の第2の方向に伸びる前記ダミーパターンのエッジを抽出するステップと、
前記孤立エッジに対して、前記ダミーパターンの前記エッジの長さと、前記ダミーパターンと前記孤立エッジとの間隔に応じて補正を行うステップと、
前記ダミーパターンを除去するステップと、
を有することを特徴とするパターンデータ補正方法。
(付記14) 前記所定のルールは、前記パターンのライン寸法及び前記パターン間のスペース寸法に応じて補正値を決定する補正ルールであることを特徴とする付記13記載のパターンデータ補正方法。
フォトマスクまたはウェハ上に半導体装置の設計データに基づいてパターンを形成する際に生じる近接効果の影響を補正するために、前記フォトマスクまたはウェハ上に配置されて第1の方向に対向するパターンデータ間に生じる所定の大きさのスペース部を前記設計データに基づいて検出し、前記スペース部を埋めるようなダミーパターンに対応するパターンデータを生成し、前記ダミーパターンに近接して並置される前記パターンの輪郭部のうち、前記対向するパターン間の第2の方向に伸びる前記ダミーパターンのエッジの対向に位置する補正対象エッジを検出し、検出された前記補正対象エッジに対し、前記輪郭部の他のエッジとは独立に補正を行い、前記ダミーパターンを除去するようにして形成したフォトマスクを用いて露光を行う露光工程、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
フォトマスクまたはウェハ上に半導体装置の設計データに基づいてパターンを形成する際に生じる近接効果の影響を補正するために、第1のパターンの輪郭部のエッジの中で、第1の方向の所定の距離以内に、対向する第2のパターンの間に生じるスペース部が存在する領域を孤立エッジとして抽出し、前記スペース部を埋めるようなダミーパターンに対応するパターンデータを生成し、前記対向する第1のパターンと第2のパターン間の第2の方向に伸びる前記ダミーパターンのエッジを抽出し、前記孤立エッジに対して、前記ダミーパターンの前記エッジの長さと、前記ダミーパターンと前記孤立エッジとの間隔に応じて補正を行い、前記ダミーパターンを除去するようにして形成したフォトマスクを用いて露光を行う露光工程を、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
4a、6a、6b、6c、6d エッジ
5 スペース部
6 ダミーパターン
Claims (10)
- フォトマスクまたはウェハ上に半導体装置の設計データに基づいてパターンを形成する際に生じる近接効果の影響を補正するパターンデータ補正方法において、
前記フォトマスクまたはウェハ上に配置されて第1の方向に対向するパターン間に生じる所定の大きさのスペース部を前記設計データに基づいて検出するステップと、
前記スペース部を埋めるようなダミーパターンに対応するパターンデータを生成するステップと、
前記ダミーパターンに近接して並置される前記パターンの輪郭部のうち、前記対向するパターン間の第2の方向に伸びる前記ダミーパターンのエッジの対向に位置する補正対象エッジを検出するステップと、
検出された前記補正対象エッジに対し、前記輪郭部の他のエッジとは独立に補正を行うステップと、
前記ダミーパターンを除去するステップと、
を有することを特徴とするパターンデータ補正方法。 - 前記ダミーパターンに対応する前記パターンデータは、前記パターンのパターンデータとは異なるレイヤまたは変数で定義されていることを特徴とする請求項1記載のパターンデータ補正方法。
- 前記ダミーパターンに近接して並置される前記パターンの輪郭部のうち、前記エッジの対向に位置し且つ前記エッジと同じ長さの領域を抽出することで、前記補正対象エッジを検出することを特徴とする請求項1記載のパターンデータ補正方法。
- 前記ダミーパターンの前記エッジを、近接して並置される前記パターンに接するように移動させて、前記パターンデータの輪郭部において前記エッジが接した領域を抽出することで、前記補正対象エッジを検出することを特徴とする請求項1記載のパターンデータ補正方法。
- 前記ダミーパターンの、前記対向するパターン間の第2の方向に伸びる前記エッジに対し垂直な2つのエッジを延長し、前記ダミーパターンに近接して並置される前記パターンデータと接する2点で挟まれた領域を抽出することで、前記補正対象エッジを検出することを特徴とする請求項1記載のパターンデータ補正方法。
- 前記エッジの延長線と前記パターンの前記補正対象エッジとがなす角度に応じて、前記補正対象エッジの補正値を決定することを特徴とする請求項5記載のパターンデータ補正方法。
- 前記ダミーパターンと、前記ダミーパターンに近接して並置される前記パターン間のスペースを埋めるような第2のダミーパターンを形成するステップをさらに有し、
前記第2のダミーパターンと前記パターンが接する領域を抽出することで、前記補正対象エッジを検出することを特徴とする請求項1記載のパターンデータ補正方法。 - 予め所定のルールに従って補正を行った設計データに対して、前記各ステップの処理を行うことを特徴とする請求項1記載のパターンデータ補正方法。
- フォトマスクまたはウェハ上に半導体装置の設計データに基づいてパターンを形成する際に生じる近接効果の影響を補正するパターンデータ補正方法において、
第1のパターンの輪郭部のエッジの中で、第1の方向の所定の距離以内に、対向する第2のパターンの間に生じるスペース部が存在する領域を孤立エッジとして抽出するステップと、
前記スペース部を埋めるようなダミーパターンに対応するパターンデータを生成するステップと、
前記対向する第1のパターンと第2のパターン間の第2の方向に伸びる前記ダミーパターンのエッジを抽出するステップと、
前記孤立エッジに対して、前記ダミーパターンの前記エッジの長さと、前記ダミーパターンと前記孤立エッジとの間隔に応じて補正を行うステップと、
前記ダミーパターンを除去するステップと、
を有することを特徴とするパターンデータ補正方法。 - 半導体装置の製造方法において、
フォトマスクまたはウェハ上に半導体装置の設計データに基づいてパターンを形成する際に生じる近接効果の影響を補正するために、前記フォトマスクまたはウェハ上に配置されて第1の方向に対向するパターン間に生じる所定の大きさのスペース部を前記設計データに基づいて検出し、前記スペース部を埋めるようなダミーパターンに対応するパターンデータを生成し、前記ダミーパターンに近接して並置される前記パターンの輪郭部のうち、前記対向するパターン間の第2の方向に伸びる前記ダミーパターンのエッジの対向に位置する補正対象エッジを検出し、検出された前記補正対象エッジに対し、前記輪郭部の他のエッジとは独立に補正を行い、前記ダミーパターンを除去するようにして形成したフォトマスクを用いて露光を行う露光工程、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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