JP2006184443A - 照明光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンデンサレンズの焦点距離とバックフォーカスの変化を伴わずに、光照射面における照度分布を調整できる簡素な照明光学装置を提供すること。
【解決手段】 光源11側から光照射面10Aに向かって順に、屈折力を有しない第1光学系12と、正の屈折力を有する第2光学系13とが配置される。第1光学系12は、第2光学系13に対して相対位置(例えば間隔d2)が可変であり、光照射面における照度分布の調整用の光学系である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光照射面における照度分布を調整可能な照明光学装置に関し、特に、光照射面を均一に照明する場合に好適な照明光学装置に関する。
光照射面における照度分布を調整するために、コンデンサレンズの少なくとも一部のレンズ群(以下「調整群」)を光軸方向に移動させることが提案されている(例えば特許文献1〜3を参照)。コンデンサレンズの調整群を移動させると、コンデンサレンズの歪曲収差が変化し、光照射面における照度分布も変化する。光照射面の任意の位置における歪曲収差量Vと照度Iとの関係は、特許文献3に記載されている通り、コンデンサレンズの全体の焦点距離fと定数Aとを用いて、近似的に次の式(1)により表される。
Figure 2006184443
また、コンデンサレンズの調整群を移動させたときに、コンデンサレンズの焦点距離が変化しないようにするため、特許文献1では、調整群とは別のレンズ群を移動させて、調整群の移動による焦点距離の変化を補償している。この場合、焦点距離が変化しないため、照度分布の調整時に、照明範囲や照明の開口数(照明NA)を一定に保つことができる。
さらに、コンデンサレンズの調整群を移動させたときに、バックフォーカス(つまり作動距離)が変化しないようにするため、特許文献2では、調整群とは別の補正光学系を追加して設け、調整群の移動によるバックフォーカスの変化を補償している。この場合、バックフォーカスが変化しないため、照度分布の調整時に、コンデンサレンズと光照射面との距離を固定したままで照明状態を良好に保つことができる。
特公平4−13686号公報 特開平10−189427号公報 特開平11−224853号公報
しかしながら、コンデンサレンズの調整群の移動による焦点距離の変化やバックフォーカスの変化を補償するために、調整群とは別のレンズ群を移動させたり補正光学系を追加して設けるような構成では、コンデンサレンズの構成が複雑化してコストアップになるだけでなく、照度分布の調整作業も煩雑になってしまう。
本発明の目的は、コンデンサレンズの焦点距離とバックフォーカスの変化を伴わずに、光照射面における照度分布を調整できる簡素な照明光学装置を提供することにある。
請求項1に記載の照明光学装置は、光源または光源像の側から光照射面に向かって順に、屈折力を有しない第1光学系と、正の屈折力を有する第2光学系とが配置され、前記第1光学系は、前記第2光学系に対して相対位置が可変であり、前記光照射面における照度分布の調整用の光学系である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の照明光学装置において、前記第1光学系は、正の屈折力を有する第3光学系と、絞りと、正の屈折力を有する第4光学系とで構成され、前記第3光学系の後側焦点面と前記絞りと前記第4光学系の前側焦点面とが一致するように配置されるものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の照明光学装置において、倍率が等しい複数の前記第1光学系を備え、前記複数の第1光学系のうち何れか1つが選択的に光路内に配置されるものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の照明光学装置において、前記第2光学系は、凹面鏡である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の照明光学装置において、前記第1光学系の前段にオプティカルインテグレータを備えたものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の照明光学装置において、前記第1光学系の前段に光路長変更手段を備えたものである。
本発明の照明光学装置によれば、コンデンサレンズの焦点距離とバックフォーカスの変化を伴わずに、光照射面における照度分布を調整することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の照明光学装置10は、図1(a)に示す通り、光源11と、屈折力を有しないアフォーカル光学系12と、正の屈折力を有する集光光学系13とで構成される。アフォーカル光学系12と集光光学系13とは、コンデンサレンズ(12,13)として機能する。光源11からの光束は、コンデンサレンズ(12,13)を介して、光照射面10Aに導かれる。照明光学装置10は、光照射面10Aを均一に照明する装置である。
コンデンサレンズ(12,13)は、光源11と光照射面10Aとの間に配置され、かつ、光照射面10Aをテレセントリック照明するように配置されている。つまり、コンデンサレンズ(12,13)の前側焦点面に光源11を配置し、後側焦点面を光照射面10Aとしている。このため、コンデンサレンズ(12,13)から光照射面10Aに向かう光束の主光線は、コンデンサレンズ(12,13)の光軸に平行となる。
また、アフォーカル光学系12は、2群構成であり、負の屈折力を有する凹レンズ2Aと、正の屈折力を有する凸レンズ2Bとで構成され、その間隔d1が固定されている。このアフォーカル光学系12は、ガリレオ型のアフォーカル光学系であり、請求項の「第1光学系」に対応する。ガリレオ型は、正負の2群が互いに収差を打ち消し合うため、光学系全体の収差補正が容易であり、比較的簡素に構成できる。集光光学系13は、凸レンズからなり、請求項の「第2光学系」に対応する。
照明光学装置10を薄肉レンズ系とした場合の屈折力配置を図1(b)に示す。薄肉レンズ系における周知の近軸光線追跡によれば、アフォーカル光学系12の焦点距離fCと屈折力φCは、凹レンズ2Aの屈折力φ1(<0)と、凸レンズ2Bの屈折力φ2(>0)と、凹レンズ2Aと凸レンズ2Bとの間隔d1を用い、次の式(2)により表される。また、アフォーカル光学系12の焦点距離fCは無限大(つまり屈折力φC=0)であり、次の式(3)が成り立つ。この式(3)は、次の式(4)のように表すこともできる。式(4)のf1(=1/φ1)は凹レンズ2Aの焦点距離、f2(=1/φ2)は凸レンズ2Bの焦点距離に対応する。
Figure 2006184443
さらに、上記のアフォーカル光学系12は、集光光学系13に対して相対位置(ここでは間隔d2)が可変であり、光照射面10Aにおける照度分布の調整に用いられる。つまり、アフォーカル光学系12は、照度分布を調整する際の可動部(調整群)である。アフォーカル光学系12を光軸方向に移動させて間隔d2を変化させると、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差が変化し、光照射面10Aにおける照度分布も変化する。
光照射面10Aの任意の位置における歪曲収差量Vと照度Iとの関係は、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fと定数Aとを用いて、上記の式(1)により表される。なお、アフォーカル光学系12を光照射面10Aの方に移動させて歪曲収差をプラス方向に変化させることにより、光照射面10Aの周辺部の照度Iが減少する。逆に、アフォーカル光学系12を光源11の方に移動させて歪曲収差をマイナス方向に変化させることにより、光照射面10Aの周辺部の照度Iが増加する。
このようなアフォーカル光学系12の移動による照度分布の調整は、例えば、光照射面10Aにおける照度均一性を補正するために行われる。つまり、コンデンサレンズ(12,13)の製造誤差(例えば光学部材の表面のコート特性の誤差など)に起因して、個体ごとに異なる照度不均一(照度むら)を生じ、要求される高度な照度均一性の仕様を満たさない場合に、アフォーカル光学系12の移動による照度分布の調整が行われる。この場合、光照射面10Aの複数の箇所でモニタした照度Iに応じて、その照度Iが一致するようにアフォーカル光学系12を移動させればよい。
第1実施形態の照明光学装置10では、集光光学系13を固定して、アフォーカル光学系12を光軸方向に移動させ、アフォーカル光学系12と集光光学系13との間隔d2(厳密には主点間距離)を変化させることにより、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量Vを変化させ、光照射面10Aにおける照度分布を調整する。この場合、照度分布の中心対称成分(凹凸むら)を調整することができる。また、照度分布を調整することにより、製造誤差に起因する照度不均一(照度むら)を相殺することができ、光照射面10Aにおける照度均一性が向上する。
ここで、照度分布を調整する際のコンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fおよびバックフォーカスBfについて説明する。
上記と同様の薄肉レンズ系における近軸光線追跡によれば、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fとバックフォーカスBfは、一般に、上記のパラメータ(屈折力φ12,間隔d1)と、集光光学系13の屈折力φ3(>0)と、アフォーカル光学系12と集光光学系13との距離d2と、アフォーカル光学系12の屈折力φCとを用い、次の式(5),式(6)により表される。
Figure 2006184443
式(5),式(6)から明らかなように、照度分布を調整するために間隔d2を変化させても、間隔d2の変化はアフォーカル光学系12の屈折力φC=0との積によって打ち消されるため、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fとバックフォーカスBfが変化することはない。すなわち、間隔d2を変化させても、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fとバックフォーカスBfを一定に保つことができる。
したがって、第1実施形態の照明光学装置10では、アフォーカル光学系12の移動により間隔d2を変化させることで、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fとバックフォーカスBfの変化を伴わずに、光照射面10Aにおける照度分布を調整することができる。さらに、従来装置のような補償光学系を別に設ける必要がないため、コンデンサレンズ(12,13)の構成が簡素になり、低コスト化が図られる。また、照度分布の調整作業の簡略化も図られる。
上記の式(5),式(6)にアフォーカル光学系12の屈折力φC=0を代入し、上記の式(4)を用いて変形すると、次の式(7),式(8)を得ることができる。式(7)のf1,f2は凹レンズ2A,凸レンズ2Bの焦点距離に対応する。式(7),式(8)のf3(=1/φ3)は集光光学系13の焦点距離(有限値)である。また、mCは凹レンズ2A,凸レンズ2Bの焦点距離の比(mC=−f2/f1)であり、アフォーカル光学系12の倍率を表す。
Figure 2006184443
例えば、第1実施形態の照明光学装置10の各パラメータのうち、光照射面10Aにおける照明領域の大きさD2=60mm、光照射面10Aを照明する光束の開口数NA=0.05、コンデンサレンズ(12,13)のバックフォーカスBf=125mm、光源11の大きさD1=10mmとする。
コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fは、光源11の大きさD1と光照射面10Aにおける照明光の開口数NAとを用いて、次の式(9)により表される。そして、式(9)にD1=10mmとNA=0.05を代入すると、コンデンサレンズ(12,13)の好適な焦点距離f=100mmとなる。
f=D1/(2×NA) …(9)
また、上記の式(8)にBf=125mmを代入すると、集光光学系13の好適な焦点距離f3=125mmとなる。ただし、式(8)は、厚みの無い仮想的なレンズにおける説明であるため、厳密には、実際のレンズの厚みに応じてバックフォーカスBfが125mmより若干短くなる場合がある。実際のレンズ設計の際には、この薄肉レンズ系の光線追跡に基づく式(7),(8)と現実のレンズとの差異を踏まえ、各レンズの焦点距離,間隔を修正する必要がある。
上記の式(7)にf3=125mmとf=100mmを代入すると、アフォーカル光学系12の好適な倍率mC=1.25となる。この場合、凹レンズ2A,凸レンズ2Bの組み合わせとしては、例えば、凹レンズ2Aの焦点距離f1=−40mmとし、凸レンズ2Bの焦点距離f2=50mmとすることが考えられる。この場合、上記の式(4)から、凹レンズ2A,凸レンズ2Bの間隔d1=10mmとなる。
次に、第1実施形態の照明光学装置10において照度分布を調整する際の歪曲収差量Vの中心値について説明する。光照射面10Aには、仮に製造誤差に起因する照度不均一が存在しなくても、光源11から放射される光の配光分布に起因する照度不均一が存在する。このため、光源11に起因する照度不均一を相殺できるような歪曲収差量Vを予め求めておき、これを中心値とすることが好ましい。
光源11から放射される光の配光分布がランバート則を満たす場合、光源11から光軸方向に放射される光の強度をI0とすると、光軸に対して斜め方向(θ方向)に放射される光の強度I(θ)は、次の式(10)により表される。強度I0,I(θ)は、光照射面10Aにおける強度である。
I(θ)=I0×cosθ …(10)
さらに、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量V=0の場合、光軸に対して斜め方向(θ方向)に放射される光が、光照射面10Aに到達する点の光軸からの距離(つまり像高y)は、光の放射方向の傾斜角θと、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fとを用いて、次の式(11)により表される。
y=f×tanθ …(11)
このため、例えば光照射面10Aにおける照明領域の大きさD2を60mmとし、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離f=100mmとする場合、照明領域の最外周部(つまり像高y=30mmの点)に到達する光の傾斜角θmax=16.7°となる。そして、傾斜角θmax=16.7°を上記の式(10)に代入すると、照明領域の最外周部(像高y=30mm)における光の強度I(θmax)=0.96×I0となる。
すなわち、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量V=0と仮定した場合、照明領域の最外周部(像高y=30mm)における光の強度I(θmax)は、照明領域の中心部(像高y=0)における強度I0の約96%となる。このときの照度分布を図2(a)に実線で示す。図2(a)の横軸は像高yを表し、縦軸は光の強度を表す。
このような光源11に起因する照度不均一を補正して図2(b)のような照度分布を得るために必要なコンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量Vは、次のようにして求めることができる。まず、上記の式(1)に、補正前の強度I(θmax)=0.96×I0と、そのときの歪曲収差量V=0を代入し、次の関係式(12)を得る。また同様に、補正後の所望の強度I0を代入し、次の関係式(13)を得る。
Figure 2006184443
そして、上記の式(12),(13)から“0.96×(1−4V)=1”となり、照明領域の最外周部(像高y=30mm)で、中心部(像高y=0)と同じ強度I0を得るためには、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量V≒−1%とすることが必要であると分かる。この歪曲収差量V≒−1%は、光源11に起因する照度不均一を相殺可能な歪曲収差量Vである。そして、この歪曲収差量V≒−1%を、照度分布の調整時の中心値とすることが望ましい。照度分布の調整によって製造誤差に起因する照度不均一を補正する場合には、上記の中心値(V≒−1%)から歪曲収差量Vを増減させればよい。
また、第1実施形態の照明光学装置10では、アフォーカル光学系12の移動範囲によって、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量Vの増減範囲が決まり、その結果、光照射面10Aにおける照度分布の調整範囲も決まる。このため、製造誤差に起因する照度不均一の程度(個体差)を考慮して、必要となる照度分布の調整範囲(例えば±2%)を決定し、この調整範囲を実現可能な歪曲収差量Vの増減範囲(例えば±0.5%)に応じて、アフォーカル光学系12を設計すればよい。
上記のように、第1実施形態の照明光学装置10では、コンデンサレンズ(12,13)の中でアフォーカル光学系12を光源11側に配置し、アフォーカル光学系12を照度分布の調整に用いるため、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fとバックフォーカスBfの変化を伴わずに、光照射面10Aにおける照度分布を調整できる。つまり、アフォーカル光学系12を移動させるだけで、焦点距離fとバックフォーカスBfを一定に保ちつつ、照度分布を調整できる。
したがって、照度分布の調整時に、照明領域の大きさD2(例えば60mm)や照明NA(例えば0.05)を一定に保つことができる。さらに、コンデンサレンズ(12,13)と光照射面10Aとの距離を固定したままで照明状態を良好に保つことができる。このような照明光学装置10は、CCDやCMOSセンサなどの固体撮像素子の検査装置や、半導体検査装置、半導体露光装置などに適用できる。
固体撮像素子の検査に用いる場合、照明光学装置10の光照射面10Aには、検査対象の固体撮像素子の撮像面が配置される。固体撮像素子は、2次元光学センサとして広い分野で使用される。近年の電子カメラの普及に伴って、画素数の大きな固体撮像素子が実用化され、各画素の前面にマイクロレンズを備えたものも実用化されている。マイクロレンズは各画素での受光量を増やすと共に受光方向を特定方向に限定するためのものである。
固体撮像素子の検査は、固体撮像素子の製造工程においてウエハから切り出される前にウエハ状態で行われ、画素欠陥の有無,光に対する感度,色再現性,分光特性などを調べるものである。また、第1実施形態の照明光学装置10の他に、不図示のプローバーと信号処理装置を用いて行われる。プローバーは、固体撮像素子の回路の電極に、電気端子(プローブ)を接触させるための装置である。信号処理装置は、プローブを介して固体撮像素子への電力の供給や固体撮像素子との信号の授受を行い、固体撮像素子の出力信号が適正か否か(つまり固体撮像素子の良否)を判定する装置である。
固体撮像素子の製造工程では、全ての単位画素の素子に欠陥がないことを検査する必要がある。この検査は、照度平均値±1.5%程度の高い照度均一性を有する照明光で垂直方向から所定の開口数にて固体撮像素子を照明し、各素子からの出力が規定値になっているかどうかを調べることにより行われる。なお、このような固体撮像素子検査用照明装置の構成例として例えば特開2000−295639等がある。
また、半導体素子や液晶基板の製造に用いられる露光装置では、光照射面10Aにレチクルが配置され、レチクル上に形成された回路パターンを照明光学装置10で照明し、このパターンを投影光学系により感光剤(レジストなど)を塗布した感光基板(ガラスプレートやシリコンウエハなど)に結像転写するフォトリソグラフィ工程が用いられる。この露光装置において、レチクル面上の照明が均一でない場合、感光基板上に形成されるパターンの線幅が不均一になる。そのため半導体素子や液晶基板の露光装置には高い照度均一性が求められ、第1実施形態の照明光学装置10を用いることが有効である。
なお、上記した第1実施形態では、アフォーカル光学系12の光源11側に凹レンズ2Aを配置し、その後段に凸レンズ2Bを配置したが、本発明はこれに限定されない。例えば図3に示す通り、光源11側に凸レンズ2Cを配置し、その後段に凹レンズ2Dを配置しても、ガリレオ型のアフォーカル光学系を構成することができる。
また、上記した第1実施形態では、アフォーカル光学系12を光軸方向に移動させる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。アフォーカル光学系12を光軸に対して偏心方向に移動させても構わない。この場合、光照射面10Aにおける照度分布の傾斜成分(中心非対称成分)を調整することができる。この調整時にも、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fとバックフォーカスBfを一定に保つことができる。
さらに、複数のアフォーカル系12を予め用意し、このうち何れか1つを選択的に光路内に配置するように構成してもよい。ただし、全てのアフォーカル光学系12は、その倍率mCが互いに等しくなるように、凹レンズ2A(または凸レンズ2C)の焦点距離f1と凸レンズ2B(または凹レンズ2D)の焦点距離f2との組み合わせが決められている。複数のアフォーカル系12を使い分けることで、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量Vの増減範囲をシフトさせることができるため、光照射面10Aにおける照度分布の調整範囲を広げることができる。アフォーカル光学系12の交換時にも、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離fとバックフォーカスBfを一定に保つことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の照明光学装置20は、図4(a)に示す通り、上記したガリレオ型のアフォーカル光学系12に代えて、ケプラー型のアフォーカル光学系15を用いたものである。照明光学装置20を薄肉レンズ系とした場合の屈折力配置を図4(b)に示す。
ケプラー型のアフォーカル光学系15は、2群構成であり、2群の双方が正の屈折力を有する凸レンズ5A,5Bにより構成される。また、凸レンズ5A,5Bの間に絞り5Cが配置され、光源11側の凸レンズ5Aの後側焦点面と絞り5Cと光照射面10A側の凸レンズ5Bの前側焦点面とが一致するように配置されている。
さらに、絞り5Cの配置面F(図4(b))は光照射面10Aと共役である。この場合、絞り5Cは、照野を制限する照野絞りとして機能する。したがって、第2実施形態の照明光学装置20では、光照射面10Aの照明領域の形状を絞り5Cの形状と概ね相似に制限できる。また、絞り5Cを異なる寸法形状のものに交換する(または絞り5Cを径可変の虹彩絞りとする)ことで、照明領域を可変にすることもできる。その他、絞り5Cを設けたことにより、光学系の迷光による悪影響を低減できる。
さらに、第2実施形態の照明光学装置20でも、上記の式(7),(8)にしたがって各パラメータを求めることができる。例えば、照明領域の大きさD2=60mm、照明NA=0.05、バックフォーカスBf=125mm、光源11の大きさD1=10mmとし、光源11の配光分布がランバート則(式(10))を満たす場合、各パラメータの好適な値は次のようになる。
コンデンサレンズ(15,13)の焦点距離f=−100mm、歪曲収差量Vの調整中心値V≒−1%、集光光学系13の焦点距離f3=125mm、アフォーカル光学系15の倍率mC=1.25、凹レンズ5Aの焦点距離f1=40mm、凸レンズ5Bの焦点距離f2=50mmである。
また、絞り5Cと光照射面10Aとの倍率Mは、凸レンズ5Bの焦点距離f2=50mmと、集光光学系13の焦点距離f3=125mmとを用い、M=125/50=2.5となる。この場合、光照射面10Aにおける照明領域の大きさD2=60mmとするためには、絞り5Cの直径を24mmとすればよい。
なお、ケプラー型のアフォーカル光学系15を用いる場合には、アフォーカル光学系15の倍率mCが負となり、コンデンサレンズ(15,13)の焦点距離fも負となるが、光照射面10Aにおける照明状態に本質的な違いはない。
第2実施形態の照明光学装置20では、ケプラー型のアフォーカル光学系15の移動により間隔d2を変化させることで、コンデンサレンズ(15,13)の焦点距離fとバックフォーカスBfの変化を伴わずに、光照射面10Aにおける照度分布を調整することができる。また、第2実施形態でも、アフォーカル光学系15を光軸に対して偏心方向に移動させることで、照度分布の傾斜成分を調整できる。さらに、複数のアフォーカル光学系15を使い分けることで、照度分布の調整範囲を広げることもできる。
上記した第2実施形態では、2群構成のケプラー型のアフォーカル光学系12を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。アフォーカル光学系として3枚以上のレンズからなる構成を採用することもできる。
(第3実施形態)
第3実施形態の照明光学装置30は、図5(a)に示す通り、上記した第1実施形態の照明光学装置10のアフォーカル光学系12の前段に光路長変更機構(31,32)を設けたものである。光路長変更機構(31,32)は、厚さの異なる複数の平行平面板31,32,…を有し、このうち何れか1つを選択的に光路内に配置できるようになっている。
平行平面板31,32,…を配置することで、その厚さに応じて、光源11からコンデンサレンズ(12,13)までの光路長を変更することができる。このような平行平面板31,32,…の切り替えは、光照射面10Aにおける照度分布を調整する際、アフォーカル光学系12の移動量に応じて行われる。
光路長変更機構(31,32)を設けない場合、アフォーカル光学系12を光軸方向に移動させると、コンデンサレンズ(12,13)の前側焦点面の位置が変化する。このため、光源11の位置が固定である場合には、照度分布の調整に応じて光照射面10Aでのテレセントリシティが変化してしまう。
しかし、第3実施形態の照明光学装置30では、光路長変更機構(31,32)を用いることによって、コンデンサレンズ(12,13)の前側焦点面と光源11とを常に一致させることができ、テレセントリシティの変化を補償することができる。
例えば、アフォーカル光学系12の倍率mC(=−f2/f1)の絶対値が|mC|<1の場合には、アフォーカル光学系12を光照射面10Aの方に移動させたときに厚い平行平面板(32)を挿入し、光源11の方に移動させたときに薄い平行平面板(31)を挿入する(または全ての平行平面板を退避させる)。また、|mC|>1の場合には、光照射面10Aの方に移動させたときに薄い平行平面板(31)を挿入し(または全ての平行平面板を退避させ)、光源11の方に移動させたときに厚い平行平面板(32)を挿入する。
第3実施形態の照明光学装置30では、第1実施形態の効果に加えて、照度分布を調整する際のテレセントリシティの変化を補償することも可能となる。そのため、照明光学装置10により照明された物体を撮像して検査する装置(例えば半導体検査装置)や、投影光学系により投影する装置(例えば半導体露光装置)などに特に好適である。
なお、上記した光路長変更機構(31,32)に代えて、図5(b)に示すような光路長変更機構(33,34)を設けた場合にも、上記と同様の効果を得ることができる。ただし、光路長変更機構(33,34)では、2枚の偏角プリズム33,34のうち何れか一方を光軸と垂直方向に移動させるため、光路長を連続的に変更することができ、照度分布を調整する際のテレセントリシティの変化を連続的に補償することが可能となる。
また、上記のような光路長変更機構(31,32)や光路長変更機構(33,34)を、第2実施形態で説明したケプラー型のアフォーカル系15(図4)の前段に設ける場合にも、同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態の照明光学装置40は、図6に示す通り、上記した第1実施形態の照明光学装置10の集光光学系13に代えて、凹面鏡41を設けたものである。凹面鏡41も、正の屈折力を有する。第4実施形態の照明光学装置40では、アフォーカル光学系12と凹面鏡41とが、コンデンサレンズ(12,41)として機能する。照明光学装置40を薄肉レンズ系とした場合の屈折力配置は図1(a)と同じである。
第4実施形態の照明光学装置40では、第1実施形態の効果に加えて、光照射面10Aにおける照明領域を広くすることも可能となる。また、コンデンサレンズ(12,41)の集光部を反射光学系とした(つまり凹面鏡41を用いた)ことにより、色収差を低減させることができる。
そのため、特に広い光照射面を必要とする場合や、広い波長帯域の光(例えば白色光)による照明を行う場合、または、異なる波長の光源を切り替える場合に好適である。例えば、半導体ウエハの全面を一括照明して検査する半導体検査装置(自動マクロ検査装置など)の照明光学装置に有効である。
上記のような凹面鏡41を、第2実施形態で説明したケプラー型のアフォーカル系15(図4)と組み合わせて設ける場合にも、同様の効果を得ることができる。また、凹面鏡41を用いる場合にも、第3実施形態で説明した光路長変更機構(31,32)や光路長変更機構(33,34)を設けることで、照度分布を調整する際のテレセントリシティの変化を補償することが可能となる。
(第5実施形態)
第5実施形態の照明光学装置50は、図7(a)に示す通り、上記した第1実施形態の照明光学装置10のアフォーカル光学系12の前段にフライアイインテグレータ51と開口絞り52を設けたものである。フライアイインテグレータ51の前段には光源が配置されるが、図7(a)では光源を図示省略した。ここでは、照明領域50mm×50mm、照明NA=0.06、バックフォーカスBf=200mm程度となる場合を例に説明する。
フライアイインテグレータ51は、四角柱の要素レンズ53を3×3個(計9個)積み重ねたものである。また、各要素レンズ53の焦点距離fe=21mm、入射面および出射面の大きさD3=7×7mmとする。不図示の光源からの光は、フライアイインテグレータ51の各要素レンズ53によって集光され、その出射面に複数の光源像(2次光源)を形成する。
また、フライアイインテグレータ51の出射面はコンデンサレンズ(12,13)の前側焦点面と一致し、光照射面10Aはコンデンサレンズ(12,13)の後側焦点面と一致し、光照射面10Aをテレセントリック照明している。各要素レンズ53の入射面と光照射面10Aは共役な配置となり、各要素レンズ53の入射面(D3=7×7mm)が光照射面10Aに拡大投影される。
開口絞り52は、フライアイインテグレータ51の出射面近傍に配置され、フライアイインテグレータ51の出射面の光束を絞ることで、照明NAを所定の値(本実施形態ではNA0.06)に制限している。
第5実施形態の照明光学装置50におけるコンデンサレンズ(12,13)の好適な焦点距離fは、次のようにして求めることができる。各要素レンズ53の入射面は光照射面10Aと共役であり、このときの投影倍率βは、各要素レンズ53の焦点距離feを用いて、次の式(14)により表される。
Figure 2006184443
そして、各要素レンズ53の入射面(D3=7×7mm)を光照射面10Aの照明領域(50mm×50mm)に投影するための倍率β=−50/7であり、この値と各要素レンズ53の焦点距離fe=21mmを上記の式(14)を代入することにより、コンデンサレンズ(12,13)の好適な焦点距離f=150mmとなる。
また、照明光学装置50における集光光学系13の好適な焦点距離f3は、バックフォーカスBf=200mmを上記の式(8)に代入することにより、f3=200mmとなる。ただし、式(8)は、厚みの無い仮想的なレンズにおける説明であるため、厳密には、実際のレンズの厚みに応じてバックフォーカスBfが200mmより若干短くなる場合がある。実際のレンズ設計の際には、この薄肉レンズ系の光線追跡に基づく式(7),(8)と現実のレンズとの差異を踏まえ、各レンズの焦点距離,間隔を修正する必要がある。
さらに、アフォーカル光学系12の好適なパラメータ(倍率mC,焦点距離f1,f2,間隔d1)は、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離f=150mmと、集光光学系13の焦点距離f3=200mmを、上記の式(7)に代入することにより、倍率mC=1.33となる。この場合、凹レンズ2A,凸レンズ2Bの組み合わせとしては、例えば、凹レンズ2Aの焦点距離f1=−60mmとし、凸レンズ2Bの焦点距離f2=80mmとすることが考えられる。この場合、上記の式(4)から、凹レンズ2A,凸レンズ2Bの間隔d1=20mmとなる。
また、開口絞り52の好適な径は、次のようにして求めることができる。上記の式(9)における光源11の大きさD1を開口絞り52の径(つまりフライアイインテグレータ51の出射面に形成された2次光源の大きさ)と考えて、式(9)にコンデンサレンズ(12,13)の焦点距離f=150mmと、照明NA=0.06を代入することにより、開口絞り52の好適な径は、φ18mmとなる。
次に、第5実施形態の照明光学装置50において照度分布を調整する際の歪曲収差量Vの中心値について説明する。上記と同様、光照射面10Aには、仮に製造誤差に起因する照度不均一が存在しなくても、フライアイインテグレータ51から放射される光の配光分布に起因する照度不均一が存在する。このため、フライアイインテグレータ51に起因する照度不均一を相殺できるような歪曲収差量Vを予め求めておき、これを中心値とすることが好ましい。
フライアイインテグレータ51に起因する照度不均一をコンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量Vによって相殺し、光照射面10Aにおける照明領域の照度分布を均一とするためには、フライアイインテグレータ51の各要素レンズ53の入射面での矩形が、照明領域で完全に相似形となるように、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量Vを決めればよい。
各要素レンズ53の入射高h(=D3/2)は、各要素レンズ53から光軸に対して斜め方向(θ方向)に放射される光の傾斜角θ、各要素レンズ53の焦点距離fe、各要素レンズ53の正弦条件の不満足量S.C.(θ)を用いて、次の関係式(15)を満足する。また、照明領域の高さH(=D2/2)は、コンデンサレンズ(12,13)の焦点距離f、コンデンサレンズ(12,13)の写像関係g(θ)を用いて、次の関係式(16)を満足する。
Figure 2006184443
さらに、要素レンズ53の入射高h(=D3/2)と照明領域の高さH(=D2/2)は、完全に相似形となる場合、要素レンズ53の入射面の矩形と光照射面10Aの照明領域との投影倍率βを用いて、次の関係式(17)を満足する。
H=−β×h …(17)
したがって、上記の式(15),(16)を式(17)に代入すると共に、上記の式(14)を用いて整理すると、コンデンサレンズ(12,13)の写像関係g(θ)は、次の式(18)のようになる。
Figure 2006184443
式(18)の写像関係g(θ)は、フライアイインテグレータ51の配光分布を加味しつつ、光照射面10Aにおける照明領域の照度分布を均一にできるような写像関係である。このため、式(18)の写像関係g(θ)において、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量Vは有限値をとる。この歪曲収差量Vは、理想的な写像関係g'(θ)=tanθ との差分により求めることができる。
ここで、フライアイインテグレータ51の配光分布を加味した写像関係g(θ)を、理想的な写像関係g'(θ)=tanθ と、コンデンサレンズ(12,13)の歪曲収差量Vとを用いて表すと、次の式(19)のようになる。したがって、式(19)に式(18)を代入することで、フライアイインテグレータ51に起因する照度不均一を相殺可能な歪曲収差量Vは、次の式(20)により表される。
Figure 2006184443
式(20)の歪曲収差量Vを見積もるためには、要素レンズ53の正弦条件の不満足量S.C.(θ)を見積もる必要がある。不満足量S.C.(θ)は、要素レンズ53の形状や材料(例えばガラス)の特性により異なる。例えば、要素レンズ53の材料の屈折率n=1.5168とし、要素レンズ53の端面の一辺の大きさD3=7mmとする。また、上記の屈折率nと、要素レンズ53の長さL(図7(b))と、入射面の曲率半径R1と、出射面の曲率半径R2と、焦点距離feとが、次の式(21),(22)を満たすとする。
L=n×fe …(21)
|R1|=|R2|=(n−1)×fe …(22)
このとき光照射面10Aの照明領域の四隅に到達する光束の不満足量S.C.(θ)=−0.51となる。そして、この不満足量S.C.(θ)=−0.51と、要素レンズ53の焦点距離fe=21mmを、式(20)に代入することにより、フライアイインテグレータ51に起因する照度不均一を相殺可能な歪曲収差量V=−5.3%と見積もることができる。フライアイインテグレータ51を用いた場合には、歪曲収差量V=−5.3%を、照度分布の調整時の中心値とすることが望ましい。照度分布の調整によって製造誤差に起因する照度不均一を補正する場合には、上記の中心値(V≒−5.3%)から歪曲収差量Vを増減させればよい。
第5実施形態の照明光学装置50では、第1実施形態の効果に加えて、フライアイインテグレータ51を用いたことにより、光照射面10Aを重畳的にテレセントリック照明するため、光照射面10Aにおける極めて高い照明均一性を実現することができる。つまり、光源(不図示)の輝度分布に起因する照明ムラだけでなく、光源の各点での指向性の影響(角度特性に起因する照明ムラ)を取り除くこともできる。
なお、上記した第5実施形態では、フライアイインテグレータ51による照明均一化を1段階利用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、2組以上のフライアイインテグレータをアフォーカル光学系12の前段に設ける場合にも本発明を適用できる。さらに、照明均一化手段(オプティカルインテグレータ)としてフライアイインテグレータを用いる場合に限定されず、フライアイインテグレータとインテグレータロッド(および/またはバンドルファイバ)を組み合わせて用いてもよいし、インテグレータロッドのみを照明均一化手段として用いても構わない。
また、上記のような照明均一化手段を、第2実施形態で説明したケプラー型のアフォーカル系15(図4)と組み合わせて設ける場合にも、同様の効果を得ることができる。さらに、照明均一化手段による2次光源とコンデンサレンズ(12,13)との間に、第3実施形態で説明した光路長変更機構(31,32)や光路長変更機構(33,34)を設けることで、照度分布を調整する際のテレセントリシティの変化を補償することが可能となる。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、光照射面10Aをテレセントリック照明する例で説明したが、本発明はこれに限定されない。光源または光源像とコンデンサレンズと光照射面との配置関係がテレセントリック以外の条件を満たす場合も、本発明を適用できる。
さらに、上記した実施形態では、各レンズ2A,2B,13,5A,5B,…が単レンズである例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば球面収差を低減するために、各レンズ2A,2B,13,5A,5B,…を複数の単レンズからなるレンズ群としてもよい。また、例えば波長帯域の広い光源により光照射面10Aを照明する場合には、各レンズ群2A,2B,13,5A,5B,…を、ガラス材料の種類が異なる凸レンズと凹レンズとの張り合わせとすることにより、色収差補正をすることが可能である。
また、上記した第1実施形態から第4実施形態では、光源11の配光分布が式(10)のランバート則を満たすと仮定したが、本発明はこれに限定されない。光源11の配光分布が既知であれば、上記と同様に、光源に起因する照度不均一を相殺可能な好適な歪曲収差量Vを算出することができる。
第1実施形態の照明光学装置10の全体構成を示す図である。 光照射面10Aにおける照度分布を説明する図である。 ガリレオ型のアフォーカル光学系の別の構成例を説明する図である。 第2実施形態の照明光学装置20の全体構成を示す図である。 第3実施形態の照明光学装置30の全体構成を示す図である。 第4実施形態の照明光学装置40の全体構成を示す図である。 第5実施形態の照明光学装置50の全体構成を示す図である。
符号の説明
10,20,30,40,50 照明光学装置
10A 光照射面
11 光源
12,15 アフォーカル光学系
2A,2D 凹レンズ
2B,2C,5A,5B 凸レンズ
5C 絞り
13 集光光学系
31,32 平行平面板
33,34 偏角プリズム
41 凹面鏡
51 フライアイインテグレータ
52 開口絞り
53 要素レンズ

Claims (6)

  1. 光源または光源像の側から光照射面に向かって順に、屈折力を有しない第1光学系と、正の屈折力を有する第2光学系とが配置され、
    前記第1光学系は、前記第2光学系に対して相対位置が可変であり、前記光照射面における照度分布の調整用の光学系である
    ことを特徴とする照明光学装置。
  2. 請求項1に記載の照明光学装置において、
    前記第1光学系は、正の屈折力を有する第3光学系と、絞りと、正の屈折力を有する第4光学系とで構成され、前記第3光学系の後側焦点面と前記絞りと前記第4光学系の前側焦点面とが一致するように配置される
    ことを特徴とする照明光学装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の照明光学装置において、
    倍率が等しい複数の前記第1光学系を備え、
    前記複数の第1光学系のうち何れか1つが選択的に光路内に配置される
    ことを特徴とする照明光学装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の照明光学装置において、
    前記第2光学系は、凹面鏡である
    ことを特徴とする照明光学装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の照明光学装置において、
    前記第1光学系の前段にオプティカルインテグレータを備えた
    ことを特徴とする照明光学装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の照明光学装置において、
    前記第1光学系の前段に光路長変更手段を備えた
    ことを特徴とする照明光学装置。
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