JP2006183952A - 補助冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 目詰まりを生じた場合などにおいて、排水樋に対して作業しやすい方向も考慮して、清掃作業や取付け・取外し作業のような作業性を改善し、短時間で且つ簡便な作業内容で済むことができる補助冷却装置を提供する。
【解決手段】 補助冷却装置20のマット21を通して放熱部へ吸入される空気を冷却させるためにマット21に流下された水のうち、マット21の下端に到達した水分は、枠フレームの一部としての下フレーム部60aを兼ねる排水樋23に受け止められる。排水樋23に受け止められた水は、排水樋23の端部62に取り付けられる排水ソケットを通じて外部に排水される。排水ソケットは排水樋23の端部62に対して雌ねじ72に螺合する形態で取り付けられるので、排水ソケットが目詰まりする等の場合に、排水ソケットに対して樋の長手方向にアクセスして取付け・取外しが可能になり作業性が改善される。
【選択図】 図4

Description

この発明は、空調・冷凍・冷蔵装置等に用いる凝縮器において、気温が高いとき等に凝縮器の吸い込み空気を水が流下するマットを通すことで冷却させる補助冷却装置に関し、更に詳しくは、マットに水を流下した水を外部に排出するための補助冷却装置の排水構造に関する。
従来、空調・冷凍・冷蔵装置等の冷凍サイクルに用いられる凝縮器は、冷媒を液化するときに発生する熱で高温になるので、これを冷却する必要がある。凝縮器の冷却を空気で行う空冷式は、装置構造が簡便なため安価であるが、夏場の高温時等に庫内・室内の冷却効率が落ちるという問題がある。そこで、空冷式凝縮器に補助冷却装置を用いることが数多く提案されており、その典型的な装置としては、放熱フィンに直接水を散布し冷却効率を向上させる補助冷却装置が知られている。
散水式の補助冷却装置は、空調室外機の凝縮器の放熱フィンに、細かい粒状または霧状の水をほぼ均一に散布する1基以上のスプレーノズル部と、このノズル部を作動・停止させる制御部とを備え、例えば、圧縮機が運転されている時に外気温度が35℃前後の高温になった際に、昇温した放熱フィンに対し、各スプレーノズル部から余分にドレン水が出ないように水量を調整して水を散布し、この散布した水の蒸発潜熱によって冷媒管に設けられた放熱フィンを冷却するようになっている。この形式の補助冷却装置は、夏季以外の時期では、従来の空冷装置として運転するものであり、運転を長期にわたって続ける間に放熱フィン表面に水垢・スケール等が付着するため、空冷運転時の熱交換効率の低下や放熱フィンの腐食などが発生する。
空冷式凝縮器に用いる補助冷却装置の一例として、本出願人は、既に、凝縮器の放熱フィンの近傍にクーリングマットを配置させ、該クーリングマットに冷却水を流下させて凝縮器の吸込空気を冷却させる方式を提案している(特許文献1参照)。この方式の補助冷却装置は、冷却水を凝縮器の放熱フィンに直接吹き付けるのではなく、凝縮器の放熱フィンを冷却する空気を冷却水により、凝縮器を間接的に冷却しているので、放熱フィンの冷却水による腐食やスケールの付着を少なくすることができる。また、この補助冷却装置は、従来の凝縮器に付加することができることから、既設ユニットに取付けが可能であり、また、着脱・洗浄も簡単である。また、クーリングマットは、廃材を活用することもできるから、資源の有効利用にもなるという利点を備えている。
図7は従来の補助冷却装置が適用された室外機の一例を示す図であり、図8は従来の冷凍サイクルの一例を示す概略図である。図8に示す冷凍サイクル10は、コンプレッサ11、凝縮器2、ドライヤ14、膨張弁13、及び蒸発器12が冷凍サイクルを構成すべく冷媒管7で連結されている。従来周知の冷凍サイクル(図示せず)を構成する凝縮器の近傍、即ち、凝縮器2に付設された冷却ファン3とは一定距離離れた位置に補助冷却装置20が設けられている。図7に示すように、補助冷却装置20は、マット状のクーリングマット21、給水ユニット30から供給される冷却水をクーリングマット21に流下させる散水樋22、クーリングマット21を流下した水分を集める排水樋23、及び給水管31に冷却水を供給する給水ユニット30を具備している。給水装置30は、例えば、水道管に連通する給水管31、給水管31に介装され水道水を断水又は通水するための開閉弁となる電磁弁32、電磁弁32の開閉を制御するサーモスタット33、及びサーモスタット33を作動させるために補助冷却装置20への流入空気の温度を計るセンサ34を具備している。
クーリングマット21は、冷却水がその落下に伴って飛び散ること、及び、冷却ファン3によって吸引される空気に伴って流されることを避けるために設置するものであり、クーリングマット21の素材の性状としては、空気通過時の抵抗が少なく、且つ落下する冷却水との熱交換が円滑で、耐久性があるものが好ましい。空気を通し易いマットとして、例えば不織布状の繊維体、例えば、資源の有効利用の観点から廃プラスチックをリサイクルして繊維状に再加工したものを使用することが好ましい。クーリングマット21の形状は凝縮器2における空気吸入面を略カバーする形状が望ましく、厚みについては、その素材・形状にもよるが、数センチ程度のものでよい。また、クーリングマット21は伸縮可能な素材を選択することで設置を容易にすることができる。そして、このクーリングマット21は支持部27(図7参照)によって凝縮器2に取り付けられる。
冷却水は、散水樋22からすだれ状となってクーリングマット21を伝って流下しつつ、凝縮器2に向かって通過する空気を冷却する。凝縮器2への吸込み空気を冷却した冷却水は、排水樋23に集められる。散水樋22は、給水装置30の給水管31から供給された冷却水をクーリングマット21の上部分に均等に散水するものであり、その底部には、多数の散水孔が穿設され、該散水孔から略均一に冷却水を落下させるように形成されている。排水樋23は、クーリングマット21下部から滴下する冷却水を受ける樋である。
この構成により、センサ34が流入空気の温度が設定値以上又は以下となったことを感知すると、サーモスタット33が働き、電磁弁32を開閉させる。電磁弁32が開状態になると給水管31より散水ノズル(図示せず)を介して、クーリングマット21に水道水を供給する。また、排水手段としては排水樋23の一端部に接続された排水管28(図7参照)を通じて直接に地面又は床面に排水される。図8に示す冷凍サイクルでは、クーリングマット21を流下した水は、貯水槽25に溜められて再使用等に供せられ、凝縮器2に流れ込む空気を冷却しながら循環する。
冷凍サイクル10には1つの凝縮器2を配置したもので説明したが、図7に示すように、2つの凝縮器2,2aを鏡面対称的に配置し、補助冷却装置20,20aもそれぞれの凝縮器2,2aの空気流入側に設けて左右対称とすることもできる。また、凝縮器2と補助冷却装置20の組み合わせを1セットとし、これを複数セット並行に配置させてもよい。また、以上の実施の形態では、散水手段としての散水樋22をクーリングマット21の上方に配置したが、散水管をクーリングマット21内に配置することで、全体の構成を簡略化することができる。更に、クーリングマット21は、繊維状物の外に、冷却水が伝って落下する素材であれば、例えば連続気泡を有する合成樹脂体など、他の形態のものを採用しても良い。
冷却水は、水道水に代えて、蒸発器12にて発生するドレン水を用いてもよい。即ち、ドレン水をドレンパンからポンプにより貯水槽に供給する。貯水槽25の冷却水はポンプにより再び循環用配水管を経て給水装置30により給水管31に供給されると共に、冷却に供された後、再び散水樋22を経て貯水槽25に流れ込む。なお、上記散水樋22及び排水樋23は、それぞれ散水管及び排水管であってもよい。貯水槽25には、レジオネラ除菌剤を入れることにより、衛生・環境の向上を図ることができる。上記除菌剤は、月に1回程度交換することにより、好ましい環境状況を維持できる。なお、貯水槽25の水温はセンサ(図示せず)により常時監視し、設定温度以上になった場合は貯水槽25の冷却水を排水し、同時に新たに例えば水道水を貯水槽25に供給するようにしてもよい。また、貯水槽25の冷却水は上記環境状態の維持のため1回/日強制排水してもよい。
このように、クーリングマットを用いた間接式の補助冷却装置においては、クーリングマットを放熱フィンから一定距離離して配置させることで、冷却水の放熱フィンへの影響(腐食、スケールの付着等)を確実に遮断することができ、また、クーリングマットの上部に散水手段を設け、クーリングマットの下部に排水手段を設け、且つ、排水手段と散水手段との間には冷却水を循環させるための循環用配管を設けることで、クーリングマットの給水・排水を円滑に行うとともに、冷却水の有効利用を図ること等も可能である。
しかしながら、従来の排水構造は、図9に示すように、排水樋23の一端部に排水管28を下方から交差する態様で接続し、排水管28の上端部28aと排水樋23との隙間をシール28bで密封した構造となっている。
補助冷却装置は一般に外気に曝された状態で使用されるので、マットには塵埃が付着しやすい。したがって、排水構造においては目詰まりを生じ易く、排水管の取外し作業が面倒である。また、メンテナンスの後、排水管を排水樋に接続するには、シールを再度、施す必要があり、時間と手間のかかる作業が求められる。
特開2004−3806号公報(段落[0014]〜[0023]、図1〜図3)
そこで、上記の補助冷却装置において、目詰まりを生じた場合などのように、排水樋からの排水方向をも含めた排水構造を見直して、清掃作業や取付け・取外し作業のような作業性を改善する点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、目詰まりを生じた場合などにおいて、排水樋に対して作業しやすい方向も考慮して、清掃作業や取付け・取外し作業のような作業性を改善し、短時間で且つ簡便な作業内容で済むことができる補助冷却装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による補助冷却装置は、熱交換装置の室外機に備わる放熱部に対して対向配置されており且つ枠フレーム及び当該枠フレームに支持されるとともに水が流下されるマットを備え、前記マットを通して前記放熱部へ吸入される空気を冷却させる補助冷却装置であって、前記補助冷却装置の前記枠フレームの一部としての下フレーム部を兼ねるとともに前記マットを流下した水を受け止める排水樋、及び前記排水樋の端部に樋の長手方向に取り付けられる排水ソケットを備えたことから成っている。
この補助冷却装置によれば、補助冷却装置のマットを通して熱交換装置の放熱部へ吸入される空気を冷却させるために、マットに流下された水のうち、蒸発せずにマットの下端に到達した水分は、枠フレームの一部としての下フレーム部を兼ねる排水樋に受け止められる。排水樋に受け止められた水は、排水樋内を流れて排水樋の端部に取り付けられた排水ソケットを通じて外部の排水系に排水される。排水ソケットは排水樋の端部に対して樋の長手方向に取り付けられるので、排水ソケットが目詰まりするなどの場合に、排水ソケットに対して樋の長手方向にアクセスして取付け・取外しが可能になるので、排水樋に対して特に下方から交差する場合と比較して、作業性が改善される。
この補助冷却装置において、排水樋は、2枚の取付け板部と当該各取付け板部に対して間に流入スリットを開けて一体的に構成された水受け樋部とを備える構造とすることができる。この補助冷却装置によれば、排水樋は、2枚の取付け板部と水受け樋部とを一体構成であるので、アルミニウム又はその合金の鋳込み成形によって、製造可能である。取付け板部と水受け樋部とが一つの構造体となり、枠フレームにおいて、曲げモーメントに対抗する大きな曲げ剛性を持つ下フレーム部としての機能を果たすことができる。
更に、取付け板部の上端縁に、マットの表面を流下した水を受け止める鍔部を形成することができる。この補助冷却装置によれば、マットの表面を流下した水は、取付け板部の上端縁に形成されている鍔部に受け止められて、適宜、排水樋内に回収することができる。受け止めた水を排水樋内に導き易くするため、鍔部は、取付け板部に対して斜め上方へ張り出す態様で形成するのが好ましい。
上記各補助冷却装置において、取付け板部の側方には、補助冷却装置の室外機への固定の際に間に挟めるスペーサを取り付けることができる。上記したように、補助冷却装置は一般に外気に曝された状態で使用されるので、マットには塵埃が付着しやすい。マットに塵埃が付着すると放熱部へ流れる空気の吸気抵抗が高くなり、冷却能力が低下する。そこで、補助冷却装置を室外機に取り付ける際に、補助冷却装置と室外機との間にスペーサを介在させておくことにより、マットが塵埃等で目詰まりしたときにも、スペーサによって補助冷却装置と室外機との間に形成される隙間から、冷却用の空気が流入するのを確保することができる。スペーサは、例えば、市販製品としての角パイプから適宜のサイズのものを選択して用いることができる。角パイプの側面を利用することで、補助冷却装置を安定して室外機に取り付けることができる。
上記各補助冷却装置において、排水ソケットは、排水樋の端部に形成された雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、外部の排水系に接続可能な接続部とを備えた構造とすることができる。排水ソケットの排水樋の端部への取付け・取外しは、排水樋の長手方向に沿った側方からのねじ操作で行うことができるので、交差する方向への作業と比較して作業性が改善される。
この発明による補助冷却装置は、上記のように構成されているので、熱交換装置の放熱部へ吸入される空気を冷却させるために補助冷却装置のマットに流下された水のうち、蒸発せずにマットの下端に到達した水分は、排水樋に受け止められる。排水樋に受け止められた水は、排水樋内を流れて排水樋の端部に取り付けられた排水ソケットを通じて外部の排水系に排水される。排水ソケットは排水樋の端部に対してその長手方向に取り付けられるので、排水ソケットが目詰まりするなどの場合に、排水ソケットに対して樋の長手方向に沿った側方からアクセスして、取付け・取外し等の作業を行うことができる。したがって、排水樋に対して特に下方から交差する場合と比較して、短時間で且つ簡便な作業内容で済み、作業性が改善される。また、枠フレームの一部としての下フレーム部を兼ねるので、枠フレームの剛性強化にも貢献する。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による補助冷却装置の実施例を説明する。図1はこの発明による補助冷却装置が適用された熱交換装置の室外機の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す室外機の概略上面図である。図1、図2において、図7に示した構成要素と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付すことによって、再度の説明を省略する。
図1に示す補助冷却装置が適用された室外機において、図7に示す場合と同様に、二つの補助冷却装置20,20aが室外機1の互いに反対側を向く側面側にそれぞれ適用されている。熱交換装置の能力が高い場合など、凝縮器2での発熱量が多いときには、室外機1に対して補助冷却装置20に加えて、補助冷却装置20と同じ又は異なる構造を有する別の補助冷却装置20aが設けられる。室外機1は冷却ファン3が天井部に設けられて上方に排気する形式であって放熱部を挟む両側面から冷却空気を導入可能にしている構造であるので、補助冷却装置20aは、室外機1において補助冷却装置20とは反対側の側面に設けられる。
補助冷却装置20,20aの重量は、荷重支持や安全性の観点から室外機1で支持するよりも、直接に床面に支持することが好ましい。そこで、補助冷却装置20,20aは、各装置の重量を支持棒部材であるアングル材40によって支持されている。アングル材40は、例えば組立家具のパーツとして販売されている断面L字形の部材とすることができる。アングル材40は、補助冷却装置20,20aのコーナ部にあてがって配置される。アングル材40に予め長手方向に並んで形成されている複数の長孔41を通して蝶ナット42を締め付けることで、補助冷却装置20,20aを各アングル材40にボルト止めされる。室外機1において放熱部が設けられる位置は、熱交換容量や各種の形式によって異なるので、室外機1の形式に応じて補助冷却装置20,20aの取付け高さも異なる。そこで、長孔41での蝶ナット42による締め付け位置を変えることにより、補助冷却装置20,20aのアングル材40への高さ方向の取付け位置を調整することができる。これにより、室外機1の放熱部に合わせて位置を調整した上での補助冷却装置20,20aの室外機1への固定準備が整う。各アングル材40の下端部には、床面等に対する高さをねじによって微調整可能な足部43が設けられている。
補助冷却装置20,20aを室外機1に固定する固定部材45は、張力部46に後述するばね部材を介在させたバンド47を備えた結束具の形態を備えている。固定部材45の両端部は、係止金具48,49で構成されている。固定部材45は、図2に最も良く示すように、室外機1に巻き付けたバンド47の両端部の係止金具48,49を補助冷却装置20に係止することにより、長手方向の張力部46に配置されているばね部材の復元力によって、補助冷却装置20を室外機1の側面に押し付けて固定する。別の補助冷却装置20aについても、バンド47をその外側に沿わせて張り渡すことにより、ばね部材の復元力によって室外機1の反対側の側面に押し付けられることで、室外機1に固定される。このように、一つの固定部材45で、補助冷却装置20,20aの室外機1への固定化が兼用されている。
補助冷却装置20,20aを室外機1に固定する際に、補助冷却装置20,20aと室外機1との間に角パイプ50がスペーサとして挟まれる。スペーサは、補助冷却装置20,20aが目詰まりを生じた場合にも、補助冷却装置20,20aと室外機1との間に空気の流入を許容する隙間を形成し放熱部への気流を確保するために設けられる。角パイプ50の個数・配置については、安定した固定状態を得るため、少なくとも四隅に配置することが好ましい。スペーサとしては、設定する隙間の大きさに応じて既存の製品である角パイプから適宜のサイズのものを選択すればよく、補助冷却装置20,20aの設置現場における作業性を向上することができる。なお、補助冷却装置20,20aの排水樋23からの冷却水は、補助冷却装置20,20aの側方から排水管29を経て排水される。
図3は図1に示す補助冷却装置の詳細図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は裏面図である。補助冷却装置20は、矩形状のクーリング用のマット21を支持する枠フレーム60を備えている。枠フレーム60は、本排水構造が適用される下フレーム部60a、下フレーム部60aと対向する上フレーム部60b、上下のフレーム部60a,60bを連結する左右のフレーム部60c,60d及び中央の縦フレーム部60eを備えた枠構造となっており、枠で囲まれた空間にマット21を配置して空気を通過可能に構成している。図3(c)に示すように、裏面側には、上下のフレーム部60a,60bを連結する態様で、補助フレーム部61a,61bが設けられている。また、枠フレーム60の裏面側の四隅、即ち、上下のフレーム部60a,60bの両端部には、当接する室外機との間に隙間を形成するためのスペーサ50が取り付けられている。
図4は、図3に示す補助冷却装置の拡大図であり、(a)はC部の拡大図、(b)はD−D断面図である。排水樋23は、二枚の取付け板部65,65と、当該取付け板部65,65に対して間に流入スリット67を開けて一体的に構成された一部を切り欠いた断面円筒形水受け樋部66とを備えており、補助冷却装置20の下辺に渡って延びている下フレーム部60aとしての構造となっている。取付け板部65,65は、フレーム部60d及び補助フレーム部61aにおいて、適当な板材64,64にリベット止めなどの固定手段によって固着される。排水樋23は、二枚の取付け板部65,65と水受け樋部66とを一体構成であるので、アルミニウム又はその合金の鋳込み成形によって製造される。取付け板部65,65と水受け樋部66とが一つの構造体となった下フレーム部60aは、枠フレーム60において、曲げモーメントに対抗する大きな曲げ剛性を持つ。
この補助冷却装置20において、取付け板部65,65の上端縁には、マット21の表面(表裏両面)を流下した水を受け止める鍔部68,68が形成されている。マット21の表面を流下した水は、鍔部68,68に受け止められて、適宜の通路孔などを通じて排水樋23内に回収することができる。受け止めた水を排水樋23内に導き易くするため、鍔部68,68は、取付け板部65,65に対して斜め上方へ張り出す態様で形成されている。
補助冷却装置20において、各取付け板部65の両端部の裏面側には、補助冷却装置20の室外機1への固定の際に間に挟めるスペーサとしての角パイプ50,50を取り付けることができる。補助冷却装置20を、補助冷却装置20と室外機1との間に四隅において角パイプ50を介在させて室外機1に取り付けることにより、マットが塵埃等で目詰まりしたときにも、補助冷却装置20と室外機1との間に角パイプ50によって形成される隙間から流入する冷却用の空気を確保して、冷却能力が低下するのを防止することができる。角パイプ50は、市販製品のものでよく、適宜のサイズのものを選択して用いることができる。角パイプ50の側面を利用することで、補助冷却装置20を安定して室外機1に取り付けることができる。
図5は、図3に示す補助冷却装置の拡大図であり、(a)はA部の拡大図、(b)はB−B断面図である。枠フレーム60の上フレーム部60bは、図4に示す下フレーム部60aの場合と同様に、フレーム部60d及び補助フレーム部61aに連結されて、枠構造を構成している。上フレーム部60b内には、散水樋と同様の働きをする散水管22aが横設されており、マット21に冷却用の水を供給している。
図6には、補助冷却装置20において排水ソケットが装着された排水構造の断面図が示されている。排水ソケット63は、一側には雄ねじ部70を、他側には外部の排水系に接続可能なプラグ状の接続部71を備えている。雄ねじ部70は、排水樋23の端部62に形成された雌ねじ部72に螺合される。雄ねじ部70は、流入スリット67に相当する箇所でねじ係合する雌ねじが切り欠かれているが、ねじの締めつけにより、シール性は確保される。排水ソケット63の排水樋23の端部62への取付け・取外しは、排水樋23の長手方向に沿った側方からのねじ操作で行うことができるので、下側から交差する方向に作業するよりも作業性が改善される。外部の排水系は、この例では、図1に示すように排水管29が用いられる。排水管29は、樹脂製、金属製、いずれも可能である。
この補助冷却装置20においては、枠フレーム60の一部としての下フレーム部60aを兼ねるとともにマット21を流下した水を受け止める排水樋23と、排水樋23の端部62に樋の長手方向に取り付けられる排水ソケット63を備えている。補助冷却装置20のマット21を通して熱交換装置の放熱部へ吸入される空気を冷却させるために、マット21に流下された水のうち、蒸発せずにマット21の下端に到達した水分は、下フレーム部60aを兼ねる排水樋23に受け止められる。排水樋23に受け止められた水は、排水樋23内を流れてその端部62に取り付けられた排水ソケット63を通じて外部の排水系に排水される。排水ソケット63は排水樋23の端部62に対して樋の長手方向に取り付けられているので、排水ソケット63が目詰まりするなどした場合には、排水ソケット63に対して樋の長手方向、即ち、側方からアクセスして取付け・取外しが可能になる。したがって、排水樋に対して特に下方から交差する場合と比較して、作業性が改善され、作業内容が簡素化されるとともに、作業時間の短縮を図ることができる。
この発明による補助冷却装置が適用された熱交換装置の室外機の一例を示す斜視図。 図1に示す室外機の概略上面図。 図1に示す補助冷却装置の詳細図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は裏面図。 図3に示す補助冷却装置の拡大図であり、(a)はC部の拡大図、(b)はD−D断面図。 図3に示す補助冷却装置の拡大図であり、(a)はA部の拡大図、(b)はB−B断面図。 図3に示す補助冷却装置において排水ソケットが装着された排水構造の断面図。 従来の補助冷却装置が適用された熱交換装置の室外機の一例を示す斜視図。 従来の冷凍サイクルの一例を示す概略図。 従来の排水樋に設けられる排水構造の断面図。
符号の説明
1 室外機
2 凝縮器
3 冷却ファン
7 冷媒管
10 冷凍サイクル
11 コンプレッサ
12 蒸発器
13 膨張弁
14 ドライヤ
20,20a 補助冷却装置
21 クーリングマット
22 散水樋
22a 散水管
23 排水樋
25 貯水槽
27 支持部
28 排水管
29 排水管
30 給水ユニット
31 給水管
32 電磁弁
33 サーモスタット
34 センサ
40 アングル材
41 長孔
42 蝶ナット
43 足部
45 固定部材
46 張力部
47 バンド
48,49 係止金具
50 角パイプ
60 枠フレーム
60b 上フレーム部
60c,60d フレーム部
60e 中央の縦フレーム部
61a,61b 補助フレーム部
62 端部
63 排水ソケット
64 板材
65 取付け板部
66 水受け樋部
67 流入スリット
68 鍔部
70 雄ねじ部
71 接続部
72 雌ねじ部

Claims (5)

  1. 熱交換装置の室外機に備わる放熱部に対して対向配置されており且つ枠フレーム及び当該枠フレームに支持されるとともに水が流下されるマットを備え、前記マットを通して前記放熱部へ吸入される空気を冷却させる補助冷却装置であって、前記枠フレームの一部としての下フレーム部を兼ねるとともに前記マットを流下した水を受け止める排水樋及び前記排水樋の端部にその長手方向に取り付けられる排水ソケットを備えたことから成る補助冷却装置。
  2. 前記排水樋は、2枚の取付け板部と当該各取付け板部に対して間に流入スリットを開けて一体的に構成された水受け樋部とを備えていることから成る請求項1に記載の補助冷却装置。
  3. 前記取付け板部の上端縁には、前記マットの表面を流下した水を受け止める鍔部が形成されていることから成る請求項2に記載の補助冷却装置。
  4. 前記取付け板部の側方には、前記補助冷却装置の前記室外機への固定の際に間に挟まれるスペーサが取り付けられていることから成る請求項1〜3のいずれか1項に記載の補助冷却装置。
  5. 前記排水ソケットは、前記排水樋の端部に形成された雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、外部の排水系に接続可能な接続部とを備えていることから成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の補助冷却装置。
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