JP4906360B2 - 補助冷却装置の固定構造 - Google Patents

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Description

この発明は、空調・冷凍・冷蔵装置等に用いる熱交換手段である凝縮器において、凝縮器の冷却用の吸い込み空気を給水されたクーリングマットに通過させることで冷却させる補助冷却装置に関する。
従来、空調・冷凍・冷蔵装置等の冷凍サイクルに用いられる凝縮器は、冷媒を液化するために冷却する必要がある。凝縮器の冷却を空気で行う空冷式は、装置構造が簡便なため安価であるが、夏場の高温時等に庫内・室内の冷却効率が落ちるという問題がある。
そこで、空冷式凝縮器に対してさらに補助冷却装置を用いることが数多く提案されており、その典型的な装置としては、放熱フィンに直接水を散布し冷却効率を向上させる補助冷却装置が知られている。空冷式凝縮器に用いる補助冷却装置の一例として、本出願人は、既に、凝縮器の放熱フィンの近傍にクーリングマットを配置し、例えば、圧縮機が運転されている時に外気温度が35℃前後の高温になった際に、該クーリングマットに冷却水を流下させて、この散水の蒸発潜熱によって、凝縮器に冷却ファンによって吸い込まれる空気を冷却させる方式を提案している(特許文献1参照)。
上記のクーリングマットを使用する冷却方式の補助冷却装置は、冷却水を凝縮器の放熱フィンに直接吹き付けるのではなく、凝縮器の放熱フィンを冷却する空気を冷却水により間接的に冷却しているので、放熱フィンには冷却水による腐食やスケールの付着が生じることがない。また、この補助冷却装置は、従来の凝縮器に後付けにより付加することができることから、既設ユニットに取付けが可能であり、また、着脱・交換も簡単である。更に、クーリングマットの製作には廃材を活用することもできるから、資源の有効利用にもなるという利点を備えている。
図12は、補助冷却装置を固定した従来の室外機の概略を示す斜視図であり、図13は、従来の冷凍サイクルの一例を示す概略図である。
図13に示すように、冷凍サイクル10は、圧縮機11、凝縮器2、ドライヤ14、膨張弁13及び蒸発器12を冷媒管7で接続して構成されている。従来周知の冷凍サイクル(図示せず)を構成する凝縮器2の近傍、即ち凝縮器2に付設された冷却ファン3とは一定距離離れた位置に補助冷却装置20が設けられている。補助冷却装置20は、マット状のクーリングマット21、冷却水を溜める貯水槽25、及び給水管31に冷却水を供給する給水ユニット30を具備している。給水ユニット30は、例えば、水道管に連通する給水管31、給水管31に介装され水道水を断水又は通水するための開閉弁となる電磁弁32、電磁弁32の開閉を制御するサーモスタット33、及びサーモスタット33を作動させるために補助冷却装置20への流入空気の温度を計るセンサ34を具備している。センサ34は、冷却ファン3が発生する冷却風の上流側(吸気側)に配置されている。
図12に示すように、補助冷却装置20の上部には、給水ユニット30から供給される冷却水をクーリングマット21に流下させる散水樋22、及びクーリングマット21を蒸発し切ることなく流下した水分を集める排水樋23を備えている。クーリングマット21は、冷却水がその落下に伴って飛び散ること、及び、冷却ファン3によって吸引される空気に伴って流されることを避けるために設置するものであり、支持部27により凝縮器2に取り付けられている。クーリングマット21の素材の性状としては、空気通過時の抵抗が少なく、且つ落下する冷却水との熱交換が円滑で、耐久性があるものが好ましい。空気を通し易いマットとしては、例えば不織布状の繊維体、例えば、資源の有効利用の観点から廃プラスチックをリサイクルして繊維状に再加工したものを使用することができる。クーリングマット21の形状は凝縮器2における空気吸入面を略カバーする形状が望ましく、厚みについては、その素材・形状にもよるが、数センチ程度のものでよい。また、クーリングマット21は伸縮可能な素材を選択することで設置を容易にすることができる。
センサ34は、流入空気の温度が設定値以上又は以下となったことを感知すると、サーモスタット33が働き、電磁弁32を開閉させる。電磁弁32が開状態になると給水管31より散水ノズル(図示せず)を介して、クーリングマット21に水道水を供給する。散水樋22の底部には、多数の散水孔が穿設されており、給水ユニット30の給水管31から供給された冷却水をクーリングマット21の上端部に略均一に散水・滴下する。冷却水は、散水樋22からすだれ状となってクーリングマット21を伝って流下する。クーリングマット21を凝縮器2に向かって通過する冷却空気は、クーリングマット21を流下する冷却水の気化熱によって効率よく冷却される。クーリングマット21の下部から滴下する冷却水は、排水手段としての排水樋23に受けて集められる。冷却水は、排水樋23の一端部に接続された排水管28を通じて貯水槽25(図13参照)に排水されるか、或いは直接に地面に排水される。
冷却水は、水道水に代えて、蒸発器12にて発生するドレン水を用いてもよい。即ち、ドレン水をドレンパンからポンプにより貯水槽25に供給し、貯水槽25の冷却水をポンプにより再び循環用配水管を経て給水ユニット30の給水管31から散水樋22に供給することができる。散水樋22と排水樋23との間には冷却水を循環させるための循環用配管を設けることで、クーリングマット21の給水・排水を円滑に行うとともに、冷却水の有効利用を図ること等も可能である。なお、上記散水樋22及び排水樋23は、それぞれ散水管及び排水管であってもよい。
図13に示すように、室外機1には1つの凝縮器2を配置したもので説明したが、図12に示すように、2つの凝縮器2を鏡面対称的に配置し、補助冷却装置20,20aもそれぞれの凝縮器2の空気流入側に設けて左右対称とすることもできる。また、凝縮器2と補助冷却装置20の組み合わせを1セットとし、これを複数セット並行に配置させることもある。クーリングマット21を用いた間接式の補助冷却装置20,20aにおいては、クーリングマット21を放熱フィンから一定距離離して配置させることで、冷却水の放熱フィンへの影響(腐食、スケールの付着等)を確実に遮断することができる。
図12と図13に示す補助冷却装置20は、被冷却手段である凝縮器2の冷却能力を向上させることができ、間接冷却であることから、放熱フィンの冷却水による腐食やスケールの付着を生じることがないという優れた効果を奏し、従来の凝縮器に付加することができ、既設ユニットに取り付けが可能であり、また、着脱・交換の簡単であるという効果を奏することができる。さらに、クーリングマットは、廃材を使用することができるので、資源の有効利用にもなる。
クーリングマットの室外機への取付けについては、上記の従来例では支持部27により行われていたが、本出願人は、既に、室外機の側方にスペーサを介して置いた補助冷却装置に、バンド状の固定部材の両端部を係止し、その状態で固定部材を室外機の周囲に巻き付けて配置し、固定部材の中間部には、ばね部材としてのコイルばねを配置して、ばねの付勢力で補助冷却装置は室外機に押し付けて固定した構造を提案している(特願2004−378882)。室外機には、孔穿け加工などの固定のための必要がないので、錆を発生させる原因を作らず、外観を損ねることなく、汎用のスペーサを用いることを可能にして、コストを軽減することを図っている。
上記提案によれば、図14の室外機の斜視図に示すように、室外機1は冷却ファン3が天井部に設けられて上方に排気する形式であり、二つの補助冷却装置20,20aが室外機1の互いに反対側を向く側面側にそれぞれ適用され、放熱部を挟む両側面から冷却空気を導入可能にしている。補助冷却装置20,20aは、コーナ部にあてがって配置されているアングル材40に対して、その長手方向に並んで形成されている複数の長孔41を通して蝶ナット42を締め付けることでボルト止めされ、その重量が直接に床面に支持されている。長孔41での蝶ナット42による締め付け位置を変えることにより、補助冷却装置20,20aのアングル材40への高さ方向の取付け位置を調整可能である。各アングル材40の下端部には、床面等に対する高さをねじによって微調整可能な足部43が設けられている。
補助冷却装置20,20aを室外機1に固定する固定部材45は、中間部46に後述するばね部材を介在させたバンド47を備えた結束具の形態を備えている。固定部材45の両端部は、係止金具48,49で構成されている。固定部材45は、図14に示す室外機の平面図である図15に最も良く示すように、室外機1に巻き付けたバンド47の両端部の係止金具48,49を補助冷却装置20に係止させることで、補助冷却装置20は、中間部46に配置されているばね部材の付勢力によって室外機1の側面に押し付けて固定される。補助冷却装置20aについても、バンド47をその外側に沿わせて張り渡すことにより、ばね部材の付勢力によって室外機1の反対側の側面に押し付けられて室外機1に固定される。このように、一つの固定部材45で、補助冷却装置20,20aの室外機1への固定化が兼用されている。
補助冷却装置20,20aを室外機1に固定する際に、室外機1の四隅において、補助冷却装置20,20aとの間に、スペーサとして既製品である角パイプ50が挟まれている。スペーサは、補助冷却装置20,20aが目詰まりを生じた場合にも、補助冷却装置20,20aへの空気の流入を許容する隙間を確保する。
図16及び図17を参照して、固定部材45の中間部46の詳細を説明する。中間部46は、ばね部材としてのコイルばね51と、コイルばね51と並列に配置されているリミッタ部材としてのワイヤ53とを備えている。ワイヤ53は、コイルばね51の両端部51a,51bと同様に、係止金具48に形成された係止孔48a及びバックル52の係止孔52aに係止された後、かしめ等によって輪状に形成されている。固定部材45は、補助冷却装置20,20aを室外機1に対して押し付ける力を得るために、コイルばね51が一定の伸長状態で使用される。コイルばね51の内部にコイルばね51と並列に配置されているワイヤ53は、コイルばね51の許容伸長長さに等しい長さを持ち、コイルばね51がそれ以上に伸長しようとするのを制限するリミッタ部材である。コイルばね51が組成変形や切断を起こした場合には、ワイヤ53がコイルばね51に取って代わって固定部材45の長さが限界以上に伸びるのを防止し、補助冷却装置20,20aが室外機1から離脱するのを回避する。ワイヤ53をコイルばね51の空芯部分を通して配置しているので、固定部材45をレイアウト上、無駄のないコンパクトに纏めることができる。
固定部材45は、両端部を係止金具48,49で構成されており、一方の係止金具49と中間部46とはバックル52付きのバンド47で連結されている。固定部材45は、係止金具48,49によって補助冷却装置20,20aのフレーム枠等の構造部分に係止される。バックル52においてはバンド47をカム式で作動する摩擦握締めによってバンド47を固定するが、バックル52でのバンド47の握締め位置を調節することによりバンド47の長さを変更することができる。少なくとも一方の係止金具48,49と中間部46とをバックル52付きのバンド47で連結することにより、バンド47の長さを変更して補助冷却装置20,20aを室外機1のサイズに対応させて固定することができる。
固定部材45を、その両端部に設けられた係止金具48,49を補助冷却装置20,20aに係止させた状態で室外機1に巻き付け配置し、長手方向の中間部46に配置されているコイルばね51を伸長させた状態にすることによって、コイルばね51の復元力が補助冷却装置20,20aを室外機1に押し付ける状態となり、補助冷却装置20,20aが室外機1に固定される。固定部材45は、室外機1を取り巻いた状態に配置されるので、補助冷却装置20,20aはコイルばね51の復元力で緊張を以て固定される。室外機1には、孔穿け加工などの固定のための必要がないので、錆を発生することもない。コイルばね51の復元力は、補助冷却装置20,20aに働くと予想される様々な力に対向できる大きさに設定可能であるので、想定環境下での使用状態では、補助冷却装置20,20aは室外機1から外れることはない。
しかしながら先願で提案している補助冷却装置については、両面タイプの場合(補助冷却装置が室外機の両サイドに配置されている場合)、固定具のバンドが室外機の外枠ケースの裏側をも周回しているので、クーリングマットの交換時などの場合には、バンドを係止させる係止金具をケースから取り外してバンドを外す必要があり、大掛かりになるとともに、時間と手間を要している。
特開2004−3806号公報
そこで、補助冷却装置を室外機に固定する場合に、バンドを室外機に掛け回すのではなく、バンドを室外機の周囲側面の一部に適用して、固定具の取扱いを簡素化し、また補助冷却装置の固定・取外しを簡単化する点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、室外機の表裏側に補助冷却装置を配置している場合であっても、室外機の周囲のうち補助冷却装置が配置されない側面のみにおいて、フックとバンドで両補助冷却装置を引き寄せて固定可能な補助冷却装置の固定構造を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による補助冷却装置の固定構造は、熱交換装置の室外機に備わる放熱部に対して対向配置されており且つ水が流下される内部を通過して前記放熱部へ吸入される空気を冷却させる補助冷却装置において、前記室外機のコーナ部に対応して配置されていて前記補助冷却装置の重量を支持する支持棒部材、及び両端部に前記補助冷却装置に係止される係止部材と中間部に長手方向に伸長するばね部材とを有する帯状の固定部材を備え、前記固定部材を前記室外機に巻き付けることで、前記補助冷却装置を、前記支持棒部材に支持された状態で、前記ばね部材の付勢力によって前記室外機の側面に押し付けて固定しており、前記補助冷却装置は、前記室外機の表裏側においてそれぞれ配置されており、前記帯状の固定部材は、前記室外機の側面において片側で1本備わっており、前記各帯状の固定部材は、両端部が前記係止部材によって一方の前記補助冷却装置に係止され且つ前記中間部が他方の前記補助冷却装置に係止される反転用フックを介して折り返されることでV字掛けされること、又は両端部が前記係止部材によって一方及び他方の前記補助冷却装置にそれぞれ係止され且つ前記中間部が他方及び一方の前記補助冷却装置にそれぞれ係止される反転用フックを介して折り返されることでZ字掛けされることにより、前記両補助冷却装置引き寄せ状態にして前記室外機に固定しており、前記反転用フックは、前記帯状の固定部材の前記中間部の挿脱を許容する間隙を備えていることを特徴としている。
この補助冷却装置の固定構造によれば、両面吸込み式の室外機に備わる放熱部に対して冷却用空気の各吸込み面において対向配置される両補助冷却装置は、互いに隣り合う2組の側端部を当該側端部間に張り渡した帯状の固定部材で引き寄せ状態にすることで、室外機のケースに押し当てられて、室外機に固定される。したがって、帯状の固定部材は、室外機の周りを巡らせる必要がなく、室外機の側面だけの取扱いで、両補助冷却装置の取付け、取外しが可能である。
この補助冷却装置の固定構造において、前記補助冷却装置は、繊維材からなり冷却水が流下されるクーリングマットと、当該クーリングマットを取り付ける枠フレームとを備えており、前記帯状の固定部材の前記両端部の係止部材及び前記反転用フックは、それぞれ、前記枠フレームの一部を構成する縦フレームに係止することができる。帯状の固定部材は、用い方によって異なるが、クーリングマットとともに補助冷却装置を構成する枠フレームの一部である縦フレームに係止され、枠フレームに作用する力によって両補助冷却装置を互いに引き寄せることができる。
上記の補助冷却装置の固定構造において、前記帯状の固定部材について、その一方の端部を一方の前記補助冷却装置の前記縦フレームに係止し、中間部分において他方の前記補助冷却装置の前記縦フレームに係止し且つ反転し、他方の前記端部を一方の前記補助冷却装置の前記縦フレームに係止することで、V字掛けされる。また、固定部材の別の掛け渡し形態として、前記帯状の固定部材について、一方の前記端部を一方の前記補助冷却装置の前記縦フレームに係止し、中間部分において他方と一方の前記補助冷却装置の前記縦フレームに順次係止し且つ反転し、他方の前記端部を他方の前記補助冷却装置の前記縦フレームに係止することで、Z字掛けされる
上記の補助冷却装置の固定構造において、前記縦フレームには複数の係止孔が形成されており、前記帯状の固定部材が前記両端部に有する前記係止部材は、前記補助冷却装置に係止可能な端部用フックであり、前記帯状の固定部材は、前記両端部において、前記縦フレームのいずれかの前記係止孔に掛けられた前記端部用フックによって前記補助冷却装置に係止することができる。この構成によれば、帯状の固定部材の両端部に備わる端部用フックを用いることで、両端部の縦フレームへの係止を、縦フレームに形成されている複数の係止孔の何れかに選択的に行うことができる。
上記の補助冷却装置の固定構造において、前記縦フレームには複数の係止孔が形成されており、前記帯状の固定部材の前記中間部部分は、前記係止孔に掛けられ且つ前記中間部分と係止する反転用フックを介して係止されている状の固定部材の中間部部分は係止孔に掛けられる反転用フックにすべり係止可能であるので、帯状の固定部材の掛け渡しの態様に応じて、その反転位置を反転用フックに対して任意に調整することができる。
上記の補助冷却装置の固定構造において、互いに隣り合う各組の側端部間において、前記帯状の固定部材は1本の帯材である。帯状の固定部材は1本の帯材であるので、その取扱いが便利であり、部品点数やコストを低減させることができる。
この補助冷却装置の固定構造において、前記帯状の固定部材は長手方向に沿って張力を生じるばね部材を備えており、前記ばね部材が伸びることにより前記両補助冷却装置に引き寄せ力を生じさせることができる。この構成によれば、両補助冷却装置は、ばね部材のばね力によって室外機に押し当てられるので、固定部材の長さや補助冷却装置の室外機に対する位置の変化があっても、押し当て力を安定化させることができる。
この発明は、上記のように構成されているので、室外機の表裏側に補助冷却装置を配置している場合であっても、室外機の周囲のうち補助冷却装置が配置されない側面のみにおいて、フックとバンドで両補助冷却装置を引き寄せて、補助冷却装置を室外機に固定することができる。また、その結果、固定具の取扱い及び補助冷却装置の固定・取外しが簡素化され、手間がかからず短時間で処理でき簡単化される。反転用フックは、帯状の固定部材の中間部の挿脱を許容する間隙を備えているので、両端部を係止部材によって一方又は他方の補助冷却装置にそれぞれ係止させた後であっても、帯状の固定部材の中間部を、間隙を介して反転用フックに挿脱させることができ、固定部材の掛け渡しの作業性や補助冷却装置の取付け・取り外しの作業性も格段に向上させることができる。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による補助冷却装置の固定構造の実施例を説明する。図1は本補助冷却装置の固定構造が適用される室外機の一例を示す斜視図、図2は図1に示す室外機の平面図、図3は図2に示す室外機に適用されている固定構造の一部拡大図である。図1〜図3に示す補助冷却装置の固定構造及びそれが適用された室外機において、従来技術について説明したものと同じ機能を奏する構成要素には同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。
図1〜図3において、補助冷却装置20,20aを室外機1に固定する帯状の固定部材65は、上記したばね部材を持つ中間部66に接続されたバンド67からなり、中間部66は、ばね部材としてのコイルばね51と、コイルばね51と並列に配置されているリミッタ部材としてのワイヤ53とを備えており、上記の先願における中間部46と同じ構造を有している。帯状の固定部材65は、室外機1の補助冷却装置20,20aが配置されていない側部にのみ設けられており、全体として、補助冷却装置20,20a間においてV字状に掛け渡されている。
帯状の固定部材65の両端部は、図2に示すように係止金具である端部用フック68,68となっており、一方の補助冷却装置20の端部(図示の例では右端)である縦フレーム90に係止されている。縦フレーム90には、長手方向に複数の係止孔が形成されており、係止する孔を選択することにより、固定部材65の補助冷却装置20への係止位置高さを変更・調整することができる。バンド67の中間部分は、補助冷却装置20aに係止金具である反転用フック69に係止されて反転されている。
図4〜図6は、図1〜3に示した補助冷却装置の固定構造の更に詳細を示す図であり、図4は本発明による補助冷却装置の固定構造が適用された室外機の側面図、図5は図4に示すA部の拡大図、図6は図4に示すB部の拡大図である。図4〜図6に示すように、固定部材65は、両端部において、端部用フック68,68が補助冷却装置20の縦フレーム90に対して上下の離れた2個所で係止されており、中間部分が反転用フック69によって、補助冷却装置20aに対して中間高さの位置に係止されている。固定部材65は中間部66に配置されているばね部材(コイルばね51)の付勢力によって補助冷却装置20,20aを互いに引き寄せるので、補助冷却装置20,20aは室外機1の側面に押し付けられた状態で固定される。なお、室外機1の反対側においても、同様に掛け渡された固定部材65が補助冷却装置20,20aを互いに引き寄せているので、補助冷却装置20,20aは、左右においてバランス良く室外機1に押し付けられて、固定される。
図7は係止部材である端部用フック68を、図8は係止部材である反転用フック69をそれぞれ示す拡大図である。即ち、図7(a)(b)は端部用フック68の側面図と平面図、図8(a)(b)は反転用フック69の側面図と平面図である。端部用フック68は、中間部66又はバンド67に係止される円環部分70を一端側に持ち、また、縦フレーム90に係止されるフック部分71を他端に有している。反転用フック69は、バンド67に滑り可能に係合する反転案内部分72と、縦フレーム90に係止されるフック部分73を有している。反転用フック69は、バンド67の中間部の挿脱を許容する間隙74を備えているので、両端部の端部用フック68,68によって補助冷却装置20の縦フレーム90にそれぞれ係止させた後であっても、バンド67の中間部を、間隙74を通して反転用フック69に挿脱させることができる(図6参照、次の実施例では図11参照)。また、反転案内部分72はバンド67に滑り可能であるので、バンド67に対しては、釣り合い安定となる位置まで自動的に移動可能である。
図9〜図11は、本発明による補助冷却装置の固定構造の別の実施例の詳細を示す図であり、図9は本発明による補助冷却装置の固定構造が適用された室外機の側面図、図10は図9に示すC部の拡大図、図11は図9に示すD部の拡大図である。図9〜図11に示すように、固定部材75は、一方の端部において端部用フック68が補助冷却装置20aの縦フレーム90に対して上方の位置で係止されており、バンド77の中間部分が反転用フック69によって、補助冷却装置20の上方の位置にて、また補助冷却装置20aに対して下方の位置に係止されている。更に、固定部材75は、他方の端部において、端部用フック68が補助冷却装置20の縦フレーム90に対して下方の位置で係止されている。このように、この例では、固定部材75は、補助冷却装置20,20a間でZ字状に掛け渡されている。固定部材65は、中間部66と同じ構造を持つ中間部76が生じるばね付勢力によって補助冷却装置20,20aを互いに引き寄せるので、補助冷却装置20,20aは室外機1の側面に押し付けられた状態で固定される。なお、室外機1の反対側においても、同様に掛け渡された固定部材75が補助冷却装置20,20aを互いに引き寄せているので、補助冷却装置20,20aは、左右においてバランス良く室外機1に押し付けられて、固定される。
このように、帯状の固定部材65,75は、1本の帯状材であり、一方の端部を一方の補助冷却装置20(又は20a)に係止させ、次に、長手方向に沿って他方の端部まで、順次、補助冷却装置20,20aに交互に係止させているので、固定部材65,75の引く力によって、補助冷却装置20,20aが互いに引き寄せられて、室外機1に押し付けられた状態で固定される。また、固定部材65,75の中間部66,76にばね部材51を介装させることによって、補助冷却装置20,20aをばねの付勢力で安定して引き寄せることができる。なお、室外機が片側吸い込み式である場合には、補助冷却装置20aをクーリングマットの存在しない、ダミーの枠フレームのみの構造として、本発明による固定構造をそのまま適用することもできる。
本発明による補助冷却装置の固定構造が適用される室外機の一例を示す斜視図である。 図1に示す室外機の平面図である。 図2に示す室外機に適用されている固定構造の一部拡大図である。 本発明による補助冷却装置の固定構造が適用された室外機の側面図である。 図4に示すA部の拡大図である。 図4に示すB部の拡大図である。 係止部材である端部用フックの拡大図である。 係止部材である反転用フックの拡大図である。 本発明による補助冷却装置の別の固定構造が適用された室外機の側面図である。 図9に示すC部の拡大図である。 図9に示すD部の拡大図である。 補助冷却装置を固定した従来の室外機の概略を示す斜視図である。 従来の冷凍サイクルの一例を示す概略図である。 先願に係る室外機の斜視図である。 図14に示す室外機の平面図である。 図14に示す固定構造に用いられる中間部の拡大図である。 図14に示す固定構造に用いられる中間部の斜視図である。
符号の説明
1 室外機
20,20a 補助冷却装置
51 コイルばね
53 ワイヤ
65,75 帯状の固定部材
66,76 中間部
67,77 バンド
68 端部用フック
69 反転用フック
70 コイル部分
71 フック部分
72 反転案内部分
73 フック部分
90 縦フレーム

Claims (4)

  1. 熱交換装置の室外機に備わる放熱部に対して対向配置されており且つ水が流下される内部を通過して前記放熱部へ吸入される空気を冷却させる補助冷却装置において、
    前記室外機のコーナ部に対応して配置されていて前記補助冷却装置の重量を支持する支持棒部材、及び両端部に前記補助冷却装置に係止される係止部材と中間部に長手方向に伸長するばね部材とを有する帯状の固定部材を備え、
    前記固定部材を前記室外機に巻き付けることで、前記補助冷却装置を、前記支持棒部材に支持された状態で、前記ばね部材の付勢力によって前記室外機の側面に押し付けて固定しており、
    前記補助冷却装置は、前記室外機の表裏側においてそれぞれ配置されており、
    前記帯状の固定部材は、前記室外機の側面において片側で1本備わっており、
    前記各帯状の固定部材は、両端部が前記係止部材によって一方の前記補助冷却装置に係止され且つ前記中間部が他方の前記補助冷却装置に係止される反転用フックを介して折り返されることでV字掛けされること、又は両端部が前記係止部材によって一方及び他方の前記補助冷却装置にそれぞれ係止され且つ前記中間部が他方及び一方の前記補助冷却装置にそれぞれ係止される反転用フックを介して折り返されることでZ字掛けされることにより、前記両補助冷却装置引き寄せ状態にして前記室外機に固定しており、
    前記反転用フックは、前記帯状の固定部材の前記中間部の挿脱を許容する間隙を備えていることを特徴とする補助冷却装置の固定構造。
  2. 前記補助冷却装置は、繊維材からなり冷却水が流下されるクーリングマットと、当該クーリングマットを取り付ける枠フレームとを備えており、前記帯状の固定部材の前記両端部の係止部材及び前記反転用フックは、それぞれ、前記枠フレームの一部を構成する縦フレームに係止されることを特徴とする請求項1に記載の補助冷却装置の固定構造。
  3. 前記縦フレームには複数の係止孔が形成されており、
    前記帯状の固定部材が前記両端部に有する前記係止部材は、前記補助冷却装置に係止可能な端部用フックであり、
    前記帯状の固定部材は、前記両端部において、前記縦フレームのいずれかの前記係止孔に掛けられた前記端部用フックによって前記補助冷却装置に係止されることを特徴とする請求項2に記載の補助冷却装置の固定構造。
  4. 前記帯状の固定部材は長手方向に沿って張力を生じるばね部材を備えており、前記ばね部材が伸びることにより前記両補助冷却装置に引き寄せ力を生じることを特徴とする請求項1〜に記載の補助冷却装置の固定構造。
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