JP2001153487A - ペルチェ素子の取付け構造 - Google Patents
ペルチェ素子の取付け構造Info
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- JP2001153487A JP2001153487A JP34016499A JP34016499A JP2001153487A JP 2001153487 A JP2001153487 A JP 2001153487A JP 34016499 A JP34016499 A JP 34016499A JP 34016499 A JP34016499 A JP 34016499A JP 2001153487 A JP2001153487 A JP 2001153487A
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- peltier
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B04—CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
- B04B—CENTRIFUGES
- B04B7/00—Elements of centrifuges
- B04B7/02—Casings; Lids
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B04—CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
- B04B—CENTRIFUGES
- B04B15/00—Other accessories for centrifuges
- B04B15/02—Other accessories for centrifuges for cooling, heating, or heat insulating
Landscapes
- Centrifugal Separators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 実質的な熱効率を高めことができ、取付け
が容易なペルチェ素子の取付け構造を提供すること。 【解決手段】 被冷却体と熱交換器との間にペルチェ素
子を介在させるとともに、前記被冷却体とは熱絶縁され
た部材と前記熱交換器とを連結させることによって、前
記熱交換器でペルチェ素子を前記被冷却体に圧接保持さ
せることを特徴としている。
が容易なペルチェ素子の取付け構造を提供すること。 【解決手段】 被冷却体と熱交換器との間にペルチェ素
子を介在させるとともに、前記被冷却体とは熱絶縁され
た部材と前記熱交換器とを連結させることによって、前
記熱交換器でペルチェ素子を前記被冷却体に圧接保持さ
せることを特徴としている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペルチェ素子の取
付け構造に関するもので、詳しくは、熱効率を高めたペ
ルチェ素子の取付け構造に関するものである。
付け構造に関するもので、詳しくは、熱効率を高めたペ
ルチェ素子の取付け構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年では、遠心分離機の使用が遺伝子工
学分野において増大している。このような分野で使用さ
れる遠心分離機では、細胞等の生体を扱うため試料の温
度管理が必須となる。例えば、細胞分画法の場合には、
遠心分離をしている間にモータから伝達される熱および
ロータと雰囲気との摩擦で熱が生じて、その熱で細胞小
器官やその成分が変性してしまう虞がある。そこで、こ
のような場合には、遠心室内を４〜１８℃に冷却する必
要がある。
学分野において増大している。このような分野で使用さ
れる遠心分離機では、細胞等の生体を扱うため試料の温
度管理が必須となる。例えば、細胞分画法の場合には、
遠心分離をしている間にモータから伝達される熱および
ロータと雰囲気との摩擦で熱が生じて、その熱で細胞小
器官やその成分が変性してしまう虞がある。そこで、こ
のような場合には、遠心室内を４〜１８℃に冷却する必
要がある。
【０００３】図４は、試料の温度管理が可能な従来の遠
心分離機を示している。この遠心分離機では、遠心室
（チャンバ）２０を画成するケース２１の外周に冷却管
２２を巻いて蒸発器とし、該冷却管２２の一端をコンプ
レッサ２３，コンデンサ２４，キャピラリチューブ２５
を介して冷却管の他端部に接続して冷却系を構成してい
る。そして、この遠心分離機では、コンプレッサ２３を
駆動することによって系内の冷媒を循環させて遠心室内
を冷房する。また、この遠心分離機では、遠心室２０内
に温度センサ２６を臨ませ、該温度センサ２６を温度制
御器２７に接続するとともに、試料温度設定器２８を温
度制御器２７に接続している。そして、温度制御器２７
において温度センサ２６からの検出値と試料温度設定器
２８で予め設定した温度設定値とを比較し、その演算結
果に基づいてコンプレッサ２３を駆動し、または停止し
ている。
心分離機を示している。この遠心分離機では、遠心室
（チャンバ）２０を画成するケース２１の外周に冷却管
２２を巻いて蒸発器とし、該冷却管２２の一端をコンプ
レッサ２３，コンデンサ２４，キャピラリチューブ２５
を介して冷却管の他端部に接続して冷却系を構成してい
る。そして、この遠心分離機では、コンプレッサ２３を
駆動することによって系内の冷媒を循環させて遠心室内
を冷房する。また、この遠心分離機では、遠心室２０内
に温度センサ２６を臨ませ、該温度センサ２６を温度制
御器２７に接続するとともに、試料温度設定器２８を温
度制御器２７に接続している。そして、温度制御器２７
において温度センサ２６からの検出値と試料温度設定器
２８で予め設定した温度設定値とを比較し、その演算結
果に基づいてコンプレッサ２３を駆動し、または停止し
ている。
【０００４】このような遠心分離機では、冷却系として
冷却管２２，コンプレッサ２３，コンデンサ２４等を必
要とし、それだけ遠心分離機が大型化している。
冷却管２２，コンプレッサ２３，コンデンサ２４等を必
要とし、それだけ遠心分離機が大型化している。
【０００５】これに対して、ペルチェ素子を使用して、
冷却系を小型化した遠心分離機が提供されている（例え
ば、特開平９−１４１１３８号公報）。
冷却系を小型化した遠心分離機が提供されている（例え
ば、特開平９−１４１１３８号公報）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペルチ
ェ素子の取付けは、図５に示したように、ペルチェ素子
３０を被冷却体３１と熱交換器３２とをネジ３３によっ
て互いに連結させているため、熱交換器２３の熱がネジ
３３を介して被冷却体３１に還流してしまい、実質的な
熱効率は必ずしも十分ではなく、ペルチェ素子３０の取
付けに際しても、それぞれネジ３３を均一なトルクによ
って締め付けない場合には、ペルチェ素子３０を破損す
る虞があり、その取付け作業が煩雑でもあった。
ェ素子の取付けは、図５に示したように、ペルチェ素子
３０を被冷却体３１と熱交換器３２とをネジ３３によっ
て互いに連結させているため、熱交換器２３の熱がネジ
３３を介して被冷却体３１に還流してしまい、実質的な
熱効率は必ずしも十分ではなく、ペルチェ素子３０の取
付けに際しても、それぞれネジ３３を均一なトルクによ
って締め付けない場合には、ペルチェ素子３０を破損す
る虞があり、その取付け作業が煩雑でもあった。
【０００７】そこで、本発明の目的は、実質的な熱効率
を高めことができ、取付けが容易なペルチェ素子の取付
け構造を提供することにある。
を高めことができ、取付けが容易なペルチェ素子の取付
け構造を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１のペル
チェ素子の取付け構造では、被冷却体と熱交換器との間
にペルチェ素子を介在させるとともに、前記被冷却体と
は熱絶縁された部材と前記熱交換器とを連結させること
によって、前記熱交換器でペルチェ素子を前記被冷却体
に圧接保持させることを特徴としている。
チェ素子の取付け構造では、被冷却体と熱交換器との間
にペルチェ素子を介在させるとともに、前記被冷却体と
は熱絶縁された部材と前記熱交換器とを連結させること
によって、前記熱交換器でペルチェ素子を前記被冷却体
に圧接保持させることを特徴としている。
【０００９】即ち、本発明のペルチェ素子の取付け構造
では、ペルチェ素子を圧接挟持する熱交換器をネジによ
って被冷却体に取付けるのではなく、熱交換器を被冷却
体とは熱絶縁された部材に連結させることによって、熱
交換器から被冷却体への熱の還流をなくしている。熱絶
縁された部材は、例えば、被冷却体に断熱材を介して取
付けられた部材であってもよく、それ以外に被冷却体と
は全く独立して設置された部材であってもよい。また、
熱絶縁された部材と熱交換器とを連結させる手段として
は、ペルチェ素子を介して熱交換器を被冷却体に圧接さ
せることができる手段であればよく、スプリング，ネジ
等が挙げられる。
では、ペルチェ素子を圧接挟持する熱交換器をネジによ
って被冷却体に取付けるのではなく、熱交換器を被冷却
体とは熱絶縁された部材に連結させることによって、熱
交換器から被冷却体への熱の還流をなくしている。熱絶
縁された部材は、例えば、被冷却体に断熱材を介して取
付けられた部材であってもよく、それ以外に被冷却体と
は全く独立して設置された部材であってもよい。また、
熱絶縁された部材と熱交換器とを連結させる手段として
は、ペルチェ素子を介して熱交換器を被冷却体に圧接さ
せることができる手段であればよく、スプリング，ネジ
等が挙げられる。
【００１０】また、本発明のペルチェ素子の取付け構造
では、ペルチェ素子の周囲で、被冷却体と熱交換器との
間にネジを締結することによってペルチェ素子を挟持さ
せるのではなく、熱交換器を他の部材に連結させること
によって被冷却体と熱交換器との間にペルチェ素子を挟
持させるため、ペルチェ素子の取付けの際またはその後
においてもペルチェ素子に対して部分的に無理な力が働
くことはなく、したがって、ペルチェ素子が破損される
虞はなく、その取付け作業も容易になる。
では、ペルチェ素子の周囲で、被冷却体と熱交換器との
間にネジを締結することによってペルチェ素子を挟持さ
せるのではなく、熱交換器を他の部材に連結させること
によって被冷却体と熱交換器との間にペルチェ素子を挟
持させるため、ペルチェ素子の取付けの際またはその後
においてもペルチェ素子に対して部分的に無理な力が働
くことはなく、したがって、ペルチェ素子が破損される
虞はなく、その取付け作業も容易になる。
【００１１】本発明の請求項１の具体的構成としては、
請求項２に示したように、被冷却体とは熱絶縁された部
分と熱交換器との間にスプリングを装架させ、該スプリ
ングの付勢力によって、前記熱交換器を介してペルチェ
素子を前記被冷却体に圧接保持させる場合が挙げられ
る。この場合には、各要素の加工誤差等がスプリングに
よって吸収されるため、ペルチェ素子の両面が被冷却体
および熱交換器に対して片寄ることなく全面が当接され
る。また、それぞれのペルチェ素子をネジによってそれ
ぞれ取付ける必要がないため、複数個のペルチェ素子を
設置する場合には、取付け作業が極めて容易になる。
請求項２に示したように、被冷却体とは熱絶縁された部
分と熱交換器との間にスプリングを装架させ、該スプリ
ングの付勢力によって、前記熱交換器を介してペルチェ
素子を前記被冷却体に圧接保持させる場合が挙げられ
る。この場合には、各要素の加工誤差等がスプリングに
よって吸収されるため、ペルチェ素子の両面が被冷却体
および熱交換器に対して片寄ることなく全面が当接され
る。また、それぞれのペルチェ素子をネジによってそれ
ぞれ取付ける必要がないため、複数個のペルチェ素子を
設置する場合には、取付け作業が極めて容易になる。
【００１２】また、請求項２のさらなる具体的構成とし
て、請求項３に示したように、被冷却体の外周面の相対
向する部分に熱交換器を配置させ、それらの熱交換器と
前記被冷却体の外周面との間にペルチェ素子をそれぞれ
介在させるとともに、相対向する前記熱交換器間にスプ
リングを装架させ、該スプリングの付勢力によって前記
被冷却体の外周面と前記熱交換器との間に前記ペルチェ
素子をそれぞれ圧接挟持させる場合が挙げられる。この
発明では、熱交換器に一端を係合させたスプリングの他
端を係合させる相手側部材として相対向配置させた熱交
換器を使用しており、被冷却体に対して特別に熱絶縁さ
せる構造を採用する必要はなく、そのための部品，設置
スペース等が不要になる。
て、請求項３に示したように、被冷却体の外周面の相対
向する部分に熱交換器を配置させ、それらの熱交換器と
前記被冷却体の外周面との間にペルチェ素子をそれぞれ
介在させるとともに、相対向する前記熱交換器間にスプ
リングを装架させ、該スプリングの付勢力によって前記
被冷却体の外周面と前記熱交換器との間に前記ペルチェ
素子をそれぞれ圧接挟持させる場合が挙げられる。この
発明では、熱交換器に一端を係合させたスプリングの他
端を係合させる相手側部材として相対向配置させた熱交
換器を使用しており、被冷却体に対して特別に熱絶縁さ
せる構造を採用する必要はなく、そのための部品，設置
スペース等が不要になる。
【００１３】また、本発明の請求項１の具体的構成とし
ては、請求項４に示したように、被冷却体とは熱絶縁さ
れた部分と熱交換器との間にネジを締結させ、該ネジの
締結力によって、前記熱交換器を介してペルチェ素子を
前記被冷却体に圧接保持させる場合が挙げられる。この
発明のペルチェ素子の取付け構造によれば、複数のペル
チェ素子を取り付ける場合に、各ペルチェ素子を個々に
ネジ止めする必要がなく、しかもネジの締結力が多少の
不均一であっても、熱交換器に吸収されるためその影響
を受けることがなく、したがってペルチェ素子の取付け
作業が容易になる。
ては、請求項４に示したように、被冷却体とは熱絶縁さ
れた部分と熱交換器との間にネジを締結させ、該ネジの
締結力によって、前記熱交換器を介してペルチェ素子を
前記被冷却体に圧接保持させる場合が挙げられる。この
発明のペルチェ素子の取付け構造によれば、複数のペル
チェ素子を取り付ける場合に、各ペルチェ素子を個々に
ネジ止めする必要がなく、しかもネジの締結力が多少の
不均一であっても、熱交換器に吸収されるためその影響
を受けることがなく、したがってペルチェ素子の取付け
作業が容易になる。
【００１４】また、請求項請求項４のさらなる具体的構
成として、請求項５に示したように、被冷却体の外周面
の相対向する部分に熱交換器を配置させ、それらの熱交
換器と前記被冷却体の外周面との間にペルチェ素子をそ
れぞれ介在させるとともに、相対向する前記熱交換器を
ネジによって互いに連結させ、該ネジの締結力によって
前記冷却体の外周面と前記熱交換器との間に前記ペルチ
ェ素子をそれぞれ圧接挟持させる場合が挙げられる。こ
の発明では、熱交換器をネジ止めさせるための相手部材
として、相対向配置させた熱交換器を使用しており、被
冷却体に対して特別に熱絶縁させる構造を採用する必要
はなく、そのための部品，設置スペース等が不要にな
る。
成として、請求項５に示したように、被冷却体の外周面
の相対向する部分に熱交換器を配置させ、それらの熱交
換器と前記被冷却体の外周面との間にペルチェ素子をそ
れぞれ介在させるとともに、相対向する前記熱交換器を
ネジによって互いに連結させ、該ネジの締結力によって
前記冷却体の外周面と前記熱交換器との間に前記ペルチ
ェ素子をそれぞれ圧接挟持させる場合が挙げられる。こ
の発明では、熱交換器をネジ止めさせるための相手部材
として、相対向配置させた熱交換器を使用しており、被
冷却体に対して特別に熱絶縁させる構造を採用する必要
はなく、そのための部品，設置スペース等が不要にな
る。
【００１５】
【発明の実施の形態】図１乃至図３は、本発明に係るペ
ルチェ素子の取付け構造を遠心分離機に適用した場合を
示しており、図１は遠心分離機の上部を概念的に示した
斜視図，図２はその遠心分離機の要部を示した平面図，
図３はその遠心分離機の要部を示した側面断面図であ
る。
ルチェ素子の取付け構造を遠心分離機に適用した場合を
示しており、図１は遠心分離機の上部を概念的に示した
斜視図，図２はその遠心分離機の要部を示した平面図，
図３はその遠心分離機の要部を示した側面断面図であ
る。
【００１６】この遠心分離機では、遠心室１を画成する
ケース（被冷却体）２ががアルミニウムブロックによっ
て構成されている。このケース２は直方体を成してお
り、相対向する一対の側面に２つの突起３，３がそれぞ
れ形成されている。そして、このケース２では、突起３
を除いた側面が、図２において２点鎖線で示したよう
に、発泡スチロール等の断熱材４によって囲繞されてい
る。
ケース（被冷却体）２ががアルミニウムブロックによっ
て構成されている。このケース２は直方体を成してお
り、相対向する一対の側面に２つの突起３，３がそれぞ
れ形成されている。そして、このケース２では、突起３
を除いた側面が、図２において２点鎖線で示したよう
に、発泡スチロール等の断熱材４によって囲繞されてい
る。
【００１７】一方、この遠心分離機は、２つの熱交換器
５，５を有している。それらの熱交換器５，５のハウジ
ング６は４角筒を成しており、一側面に冷却板７を備え
ている。また、ハウジング６の内部には、該冷却板７に
連設された多数のフィン８が収容され、ハウジング６の
開口端にはファン９が設置されている。また、ハウジン
グ６の両端にはスプリング掛け１０が形成されている。
５，５を有している。それらの熱交換器５，５のハウジ
ング６は４角筒を成しており、一側面に冷却板７を備え
ている。また、ハウジング６の内部には、該冷却板７に
連設された多数のフィン８が収容され、ハウジング６の
開口端にはファン９が設置されている。また、ハウジン
グ６の両端にはスプリング掛け１０が形成されている。
【００１８】この遠心分離機では、冷却板７をケース２
の突起３に向けて熱交換器５をそれぞれ配置させるとと
もに、冷却板７と突起３との間にペルチェ素子１１を配
置させ、相対向する熱交換器５，５のスプリング掛け１
０，１０にスプリング１２の端部を係合させることによ
って熱交換器５，５をケース２に保持させる。この状態
においては、ペルチェ素子１１は、スプリング１２の付
勢力によって熱交換器５の冷却板７とケース２との間に
圧接挟持される。
の突起３に向けて熱交換器５をそれぞれ配置させるとと
もに、冷却板７と突起３との間にペルチェ素子１１を配
置させ、相対向する熱交換器５，５のスプリング掛け１
０，１０にスプリング１２の端部を係合させることによ
って熱交換器５，５をケース２に保持させる。この状態
においては、ペルチェ素子１１は、スプリング１２の付
勢力によって熱交換器５の冷却板７とケース２との間に
圧接挟持される。
【００１９】そして、ペルチェ素子１１の各端子は、図
示しない公知の手段、即ちリード線を介してコントロー
ラに接続される。そして、コントローラによって設定さ
れた電流がリード線を介してペルチェ素子１１に供給さ
れ、該ペルチェ素子１１の一方の面が冷却される。した
がって、ケース２は、そのペルチェ素子１１によって冷
却される。その際、ペルチェ素子１１の他方の面は加熱
されるが、その熱は冷却板７、さらにはフィン８から放
熱される。このフィン８は、ファン９によってハウジン
グ６内に発生される空気の流に晒され、強制的に冷却
（放熱）されている。
示しない公知の手段、即ちリード線を介してコントロー
ラに接続される。そして、コントローラによって設定さ
れた電流がリード線を介してペルチェ素子１１に供給さ
れ、該ペルチェ素子１１の一方の面が冷却される。した
がって、ケース２は、そのペルチェ素子１１によって冷
却される。その際、ペルチェ素子１１の他方の面は加熱
されるが、その熱は冷却板７、さらにはフィン８から放
熱される。このフィン８は、ファン９によってハウジン
グ６内に発生される空気の流に晒され、強制的に冷却
（放熱）されている。
【００２０】なお、上記実施の形態では、熱交換器５，
５にスプリング１２を装架し、該スプリング１２によっ
て熱交換器５をケース２方向へ付勢しているが、例え
ば、図１において円Ａ内に示したように、熱交換器５，
５を互いにネジ１３によって締結させ、その締結力で熱
交換器５をケース２へ圧接させるようにしてもよい。
５にスプリング１２を装架し、該スプリング１２によっ
て熱交換器５をケース２方向へ付勢しているが、例え
ば、図１において円Ａ内に示したように、熱交換器５，
５を互いにネジ１３によって締結させ、その締結力で熱
交換器５をケース２へ圧接させるようにしてもよい。
【００２１】また、上記実施の形態では、遠心分離機を
例にして、本発明を説明したが、本発明は、遠心分離機
に限らず、他の熱管理装置のチャンバを画成するケース
に適用することができることは言うまでもない。ここで
いう熱管理装置とは、遠心濃縮機，恒温槽等のチャンバ
内の温度管理を行なう全ての装置をいう。また、特許請
求の範囲では、被冷却体としているが、冷却ばかりでな
く加熱の場合も含むものとする。その場合にはケースは
被加熱体となる。
例にして、本発明を説明したが、本発明は、遠心分離機
に限らず、他の熱管理装置のチャンバを画成するケース
に適用することができることは言うまでもない。ここで
いう熱管理装置とは、遠心濃縮機，恒温槽等のチャンバ
内の温度管理を行なう全ての装置をいう。また、特許請
求の範囲では、被冷却体としているが、冷却ばかりでな
く加熱の場合も含むものとする。その場合にはケースは
被加熱体となる。
【００２２】
【発明の効果】上記したように、本発明のペルチェ素子
の取付け構造では、被冷却体と熱交換器との間にペルチ
ェ素子を介在させるとともに、前記被冷却体とは熱絶縁
された部材と前記熱交換器とを連結させることによっ
て、前記熱交換器でペルチェ素子を前記被冷却体に圧接
保持させることを特徴としている。したがって、この発
明のペルチェ素子の取付け構造によれば、被冷却体と熱
交換器がネジ等の熱伝導体によって直接連結されていな
いので、熱交換器の熱が被冷却体へ還流することがな
く、したがって実質的に熱効率の良い熱管理装置が得ら
れる。また、本発明のペルチェ素子の取付け構造では、
ペルチェ素子の周囲で、被冷却体と熱交換器との間にネ
ジを締結することによってペルチェ素子を挟持させるの
ではなく、熱交換器を他の部材に連結させることによっ
て被冷却体と熱交換器との間にペルチェ素子を挟持させ
るため、ペルチェ素子の取付けの際またはその後におい
てもペルチェ素子に対して部分的に無理な力が働くこと
はなく、したがって、ペルチェ素子が破損される虞はな
く、その取付け作業も容易になる。さらにまた、本発明
のペルチェ素子の取付け構造では、ペルチェ素子を個々
に取付ける必要がないため、複数個のペルチェ素子を設
置する場合には、その取付け作業が有利になる。
の取付け構造では、被冷却体と熱交換器との間にペルチ
ェ素子を介在させるとともに、前記被冷却体とは熱絶縁
された部材と前記熱交換器とを連結させることによっ
て、前記熱交換器でペルチェ素子を前記被冷却体に圧接
保持させることを特徴としている。したがって、この発
明のペルチェ素子の取付け構造によれば、被冷却体と熱
交換器がネジ等の熱伝導体によって直接連結されていな
いので、熱交換器の熱が被冷却体へ還流することがな
く、したがって実質的に熱効率の良い熱管理装置が得ら
れる。また、本発明のペルチェ素子の取付け構造では、
ペルチェ素子の周囲で、被冷却体と熱交換器との間にネ
ジを締結することによってペルチェ素子を挟持させるの
ではなく、熱交換器を他の部材に連結させることによっ
て被冷却体と熱交換器との間にペルチェ素子を挟持させ
るため、ペルチェ素子の取付けの際またはその後におい
てもペルチェ素子に対して部分的に無理な力が働くこと
はなく、したがって、ペルチェ素子が破損される虞はな
く、その取付け作業も容易になる。さらにまた、本発明
のペルチェ素子の取付け構造では、ペルチェ素子を個々
に取付ける必要がないため、複数個のペルチェ素子を設
置する場合には、その取付け作業が有利になる。
【図１】本発明に係るペルチェ素子の取付け構造を遠心
分離機に適用した場合を示しており、その遠心分離機の
上部を概念的に示した斜視図である。
分離機に適用した場合を示しており、その遠心分離機の
上部を概念的に示した斜視図である。
【図２】図１に示した遠心分離機の要部を示した平面図
である。
である。
【図３】図１に示した遠心分離機の要部を示した側面断
面図である。
面図である。
【図４】従来の遠心分離機を示した概念的断面図であ
る。
る。
【図５】従来のペルチェ素子の取付け構造を示した斜視
図である。
図である。
１ 遠心室 ２ ケース（被冷却体） ３ 突起 ４ 断熱材 ５ 熱交換器 ６ ハウジング ７ 冷却板 ８ フィン ９ ファン １０ スプリング掛け １１ ペルチェ素子 １２ スプリング
Claims (5)
- 【請求項１】 被冷却体と熱交換器との間にペルチェ素
子を介在させるとともに、前記被冷却体とは熱絶縁され
た部材と前記熱交換器とを連結させることによって、前
記熱交換器でペルチェ素子を前記被冷却体に圧接保持さ
せることを特徴とするペルチェ素子の取付け構造。 - 【請求項２】 前記被冷却体とは熱絶縁された部材と前
記熱交換器との間にスプリングを装架させ、該スプリン
グの付勢力によって、前記熱交換器を介してペルチェ素
子を前記被冷却体に圧接保持させることを特徴とする請
求項１に記載のペルチェ素子の取付け構造。 - 【請求項３】 被冷却体の外周面の相対向する部材に熱
交換器を配置させ、それらの熱交換器と前記被冷却体の
外周面との間にペルチェ素子をそれぞれ介在させるとと
もに、相対向する前記熱交換器間にスプリングを装架さ
せ、該スプリングの付勢力によって前記被冷却体の外周
面と前記熱交換器との間に前記ペルチェ素子をそれぞれ
圧接挟持させたことを特徴とする請求項２に記載のペル
チェ素子の取付け構造。 - 【請求項４】 前記被冷却体とは熱絶縁された部材と前
記熱交換器との間にネジを締結させ、該ネジの締結力に
よって、前記熱交換器を介してペルチェ素子を前記被冷
却体に圧接保持させることを特徴とする請求項１に記載
のペルチェ素子の取付け構造。 - 【請求項５】 被冷却体の外周面の相対向する部材に熱
交換器を配置させ、それらの熱交換器と前記被冷却体の
外周面との間にペルチェ素子をそれぞれ介在させるとと
もに、相対向する前記熱交換器をネジによって互いに連
結させ、該ネジの締結力によって前記冷却体の外周面と
前記熱交換器との間に前記ペルチェ素子をそれぞれ圧接
挟持させたことを特徴とする請求項４に記載のペルチェ
素子の取付け構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34016499A JP2001153487A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ペルチェ素子の取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34016499A JP2001153487A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ペルチェ素子の取付け構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001153487A true JP2001153487A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18334353
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34016499A Pending JP2001153487A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | ペルチェ素子の取付け構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001153487A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007198674A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Fuji Koki Corp | 補助冷却装置の固定構造 |
| AT507376B1 (de) * | 2008-08-29 | 2013-09-15 | Anagnostics Bioanalysis Gmbh | Vorrichtung zum temperieren eines rotationssymetrischen behältnisses |
| CN110332728A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-10-15 | 深圳市瑞沃德生命科技有限公司 | 一种制冷系统 |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34016499A patent/JP2001153487A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007198674A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Fuji Koki Corp | 補助冷却装置の固定構造 |
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| US8986934B2 (en) | 2008-08-29 | 2015-03-24 | Anagnostics Bioanalysis Gmbh | Device for thermally regulating a rotationally symmetrical container |
| CN110332728A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-10-15 | 深圳市瑞沃德生命科技有限公司 | 一种制冷系统 |
| WO2021000600A1 (zh) * | 2019-07-04 | 2021-01-07 | 深圳市瑞沃德生命科技有限公司 | 一种制冷系统 |
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