JP2006183854A - 多重構造を持つローラー及び歯車及びカップリングと不定形物圧搾装置 - Google Patents

多重構造を持つローラー及び歯車及びカップリングと不定形物圧搾装置 Download PDF

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Hisayuki Kamo
久幸 加茂
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Abstract

【課題】機械による複雑な機構を持たずに、太さや厚みの異なる不定形圧搾物に対応し、衝撃や騒音の少ない圧搾装置を得ること。
【解決手段】中心のシャフトと外側のローラー外皮との間を軟質材で充填し、軟質材の弾性によって偏心する多層構造ローラーを創り使用して、各ローラーのシャフト位置を変化させる複雑な機械装置を必要とせずに不定形物圧搾を可能にし、同様の多層構造を持つ多層構造歯車と多層構造カップリングを創り使用して、衝撃・騒音を緩和する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基礎ローラーとローラー外皮の間に、偏芯するための軟質材を充填した多重構造ローラー及び歯車及びカップリングにより騒音・衝撃を緩和した不定形物圧搾装置に関するものである。
厚みや太さの異なる自然界に存在する植物茎(サトウキビ、トウモロコシ殻、ケナフ等々)などの不定形物は、その汁を搾ったり、茎の繊維を柔らかくして利用するためにローラー圧搾しようとすると、太さがまちまちなため、各ローラーに均等の圧力で圧搾しようとすると、単一の材質で出来たローラーを使用した場合、どうしても、複雑な機械機構が必要になると言う問題がある。
また、駆動モーターから歯車を介して回転力を分岐し、圧搾ローラーに回転力を伝える際のカップリングに関しても、歯車を断続的に噛み合わせる際の騒音と機械式カップリングからの騒音と衝撃が大きい欠点がある。
ゴム材を用いたカップリングカバーを用いた圧延機における連結装置が実開平7−26001にあるが、騒音を遮音することではあるが、衝撃及び騒音の発生を抑えてはいない問題がある。
解決しようとする問題点は、複雑な機構を持たずに、太さや厚みの異なる圧搾物に対応し、衝撃や騒音の少ない圧搾装置を得ることである。
本発明は、シャフトとローラー外皮の中間に弾性のある軟質材を充填し、偏心する多層構造ローラーを使い、機械的にシャフトの位置を変化させる複雑な機構を持たず不定形物圧搾に対応し、多層構造ローラー同様に中間に軟質材を充填した歯車とカップリングにより騒音、衝撃を抑えた圧搾装置である。
本発明は、多層構造を持つ圧搾ローラー自身が偏心する事で、圧搾ローラーの中心軸を変化させる複雑な機械装置を必要とせず、太さや厚みの違う不定形物の圧搾を可能とする圧搾装置であり、製造価格を大幅に低減でき、又、圧搾ローラーと同様の多層構造を持つ歯車とカップリングの併用ににより、騒音・衝撃を大幅低減できるという利点がある。
中心のシャフトと外側のローラー外皮との間を軟質材で充填し、軟質材の弾性によって偏心する多層構造ローラーを創り不定形物圧搾を可能とし、同様の多層構造を持つ多層構造歯車と多層構造カップリングを創り、衝撃を緩和し、騒音を発生させない不定形物圧搾装置とした。
図1は、多層構造ローラーの半断面斜視図であり、図2は、多層構造ローラーによる圧搾動作側面図で、不定形物を圧搾する時の偏心の様子を示すものである。図3は、多層構造歯車の半断面斜視図である。図4は、多層構造歯車による噛み合わせ動作側面図で 噛み合わせの時の衝撃吸収の様子を示すものである。図5は、多層構造カップリングの半断面斜視図であり、カップリングの回転に対し、埋込軸の回転と振れの様子を示すものである。図6は、多層構造カップリングの全断面側面図である。
図1に示す多層構造ローラーは、シャフト1に取り付けた基礎ローラー2とローラー外皮4の間を軟質材3を充填した構造である。充填する軟質材3は、圧搾するものの太さや厚みにより偏心し元に戻る、弾性を持った材質で、用途によりウレタンであったり、ゴムであったり、シリコンであったり変化させる。又、図1、図3、図5とも、軟質材3は1層で描いてあるが、弾性の持たせ方の必要性により、2層とも3層とも変化させる。
また、図2に示す多層構造ローラーによる圧搾動作側面図では、不定形物5を矢印方向に圧搾する際の、多層構造ローラーの偏心の様子を示すものである。シャフト1は、全て固定されており、不定形物5の厚みが厚い時は、ローラー外皮4が外側に偏心し、不定形物5の厚みが薄くなれば、軟質材3の弾性によりローラー外皮4が元の位置に戻る様子を図示したものである。、
図3は多層構造歯車の半断面斜視図であるが、図1に示す多層構造ローラーのローラー外皮4を歯車外皮6に変えた、ローラーと同様の多層構造を持った歯車である。多層構造歯車においては、軟質材3は、衝撃緩和材として働く。軟質材3は、偏心を目的とした多層構造ローラーとは違い、回転力を伝える際の歯車噛み合わせの衝撃緩和を目的とした材質となる。
図4は、多層構造歯車による噛み合わせ動作側面図で 噛み合わせの時の衝撃吸収の様子を示すものである。、回転しながら矢印方向に歯車同士が噛み合ったり離れたりする歯車の噛み合わせの際に生じる衝撃を軟質材3が緩和するのである。
図5は、多層構造カップリングの半断面斜視図であり、カップリングの回転に対し、埋込軸の回転と振れの様子を示すものである。カップリングにおいては、シャフト1の取り付くカップリングケース10の内部に軟質材3を充填し、その中心に埋込軸9を埋め込んでだ構造で、受け側シャフト11周囲の、四方矢印で示す、あらゆる角度の埋込軸9に伝わるぶれを、弾性を持った軟質材3が吸収し、騒音を発生させずに、機械式カップリングと同様の働きをする。ここでも、軟質材3は、偏心を目的とした多層構造ローラーとは違い、埋込軸9に伝わるぶれの吸収を目的とした材質となる。図6は、多層構造カップリングの全断面側面図である。
産業状の利用可能性
この多層構造ローラー、多層構造歯車、多層構造カップリングを使用することにより、不定形物圧搾装置の製造コストを大幅削減でき、また、装置そのものの騒音、衝撃などを軽減し、耐久性向上にも大いに役立つ。また、多層構造ローラー、多層構造歯車、多層構造カップリングは、その特性(静音化、静寂化)を必要とする各種装置への使用により、あらゆる分野で大いに役立つ。
多層構造ローラーの半断面斜視図である。 多層構造ローラーによる圧搾動作側面図である。 多層構造歯車の半断面斜視図である。 多層構造歯車による噛み合わせ動作側面図である。 多層構造カップリングの半断面斜視図である。 多層構造カップリングの全断面側面図である。
符号の説明
1 シャフト
2 基礎ローラー
3 軟質材
4 ローラー外皮
5 不定形物
6 歯車外皮
7 キー
8 止めネジ
9 埋込軸
10 カップリングケース
11 受け側シャフト

Claims (4)

  1. 中心のシャフトと外側のローラー外皮との間を軟質材で充填し、軟質材の弾性によって偏心する多層構造ローラーを創り、各ローラーのシャフト位置を変化させる複雑な機械装置を必要としない不定形物圧搾を可能とし、同様の多層構造を持つ多層構造歯車と多層構造カップリングを創り、衝撃・騒音を緩和した不定形物圧搾装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、ローラー外皮と基礎ローラーの間に弾性を持った軟質材を充填した多層構造を持つローラー
  3. 請求項1に記載の装置において、ローラー外皮を歯車外皮に変更し、噛み合わせの際に生じる衝撃と騒音を軟質材によって緩和する多層構造を持つ歯車。
  4. 請求項1に記載の装置において、ローラー外皮をカップリングケースに変更し、カップリングケース内に充填した軟質材の中に埋め込んだ埋込軸に受け側シャフトをつないで、騒音を発生させず、機械式カップリングと同様の働きをする多層構造を持つカップリング。
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