JP2006183245A - 軽量乾式外装材パネルとその製造方法 - Google Patents

軽量乾式外装材パネルとその製造方法 Download PDF

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Tomoaki Takeuchi
与哲 竹内
Masahiro Togawa
雅弘 戸川
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Abstract

【課題】薄肉・軽量な乾式タイル外装材パネルを提供する。
【解決手段】ガラス繊維含有コンクリートからなる矩形板状の壁本体1と、壁本体1の表面に埋め込まれた多数のタイル表装部2と、壁本体1の対抗する短辺部と長辺部の一方の全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた枠材3R,3L,3Uとを具備し、前記枠材3R,3L,3Uは、内側面に形成されてガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部と、枠材3R,3L,3Uから充填凹部内で凝固したガラス繊維含有コンクリートを抜け止めする抜け止め突部とが形成された。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガラス繊維含有コンクリート製の壁本体の表面にタイルなどの外装材を一体に取り付けた軽量乾式外装材パネルとその製造方法に関する。
たとえば特許文献1に、ガラス繊維補強コンクリート製の壁パネルの表面に外装仕上げ材を取り付け、裏面に外周フレームの一部を埋め込んで取り付けたものが提案されている。
特許第2869005号公報
上記壁パネルは、外周フレームの一部(L字断面のフランジ部分)を埋め込むために、フレームの板圧の少なくとも3倍以上の厚みを必要とし、また外周フレームが十分に大断面となることから、壁パネルの軽量化が図りにくいという問題があった。
本発明は上記問題点を解決して、薄肉で軽量化が図れる軽量乾式外装材パネルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載に係る軽量乾式外装材パネルは、ガラス繊維含有コンクリートからなる矩形板状の壁本体と、前記壁本体の表面に埋め込まれた多数の外装材と、前記壁本体の少なくとも一方の対抗側辺に全長にわたってそれぞれ厚み方向の全体が埋め込まれた枠材とを具備し、前記枠材は、内側面に形成されてガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部と、前記充填凹部内で凝固したガラス繊維含有コンクリートと枠材とを抜け止めする抜け止め突部とが形成されたものである。
請求項2記載の発明は、壁本体の厚みが外装材厚×1.0〜1.5の範囲に形成され、壁本体の裏面に、少なくとも四辺部に沿って他の部位より厚く形成された補強部を設け、前記補強部に枠材を埋め込んだものである。
請求項3記載の発明は、枠材を直状断面に形成するとともに、枠材の外側面に、壁設置部材がスライド自在に係合されるガイド溝を形成したものである。
請求項4記載の発明は、枠材の充填凹部は、外装材の裏面に接する基板部と、基板部に垂設された垂直板部と、前記垂直板部の内面部から基板部と平行に内側に延設され背面に露出される背面板部とにより形成され、抜け止め突部は、前記基板部と背面板部の少なくとも一方から充填凹部内に突出され、ガイド溝が、前記垂直板部から内側に突出して形成されたものである。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の軽量乾式外装材パネルの製造方法であって、四辺に沿って側壁面が形成された矩形枠型の底部に、一定の隙間をあけて整列された多数の外装材を配置する工程Aと、前記枠型枠の底部で外装材上に、枠材を少なくとも一方の対抗側辺の側壁面に面してそれぞれ配置する工程Bと、ガラス繊維含有コンクリートを前記枠型内に供給し、前記外装材と一体化させて壁本体を形成するとともに、前記枠材の充填凹部内に充填して前記枠材を壁本体に一体に埋め込む工程Cと、壁本体の裏面を形成する工程Dと、壁本体を所定時間養生させる工程Eとを順次行うものである。
請求項6記載の発明は、工程Dで、少なくとも四辺部に沿って補強部他の部位より厚い補強部を形成するものである。
請求項1記載の発明によれば、ガラス繊維含有コンクリート製の壁本体の少なくとも対抗する側辺にそれぞれ枠材を厚み方向の全体を埋め込んで形成し、さらに枠材にガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部と抜け止め突部とを形成したので、枠材をガラス繊維含有コンクリートに十分な結合力で結合して枠材を壁本体内に一体化でき、さらに十分な強度を確保し、ソリや撓みを防止しつつ薄肉・軽量化を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、壁本体を外装材厚×1.0〜1.5の範囲に形成するとともに、四辺部に沿って厚みの大きい補強部を形成し、対抗する辺の補強部に枠材を埋め込むことで、壁本体の強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、対抗する側辺に設けられた枠材に、ガイド溝を形成することにより、壁設置部材間でスライドさせて外装材パネルを嵌め込むことができ、組付けを容易かつ短時間でおこなうことができて施工性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、枠材を簡単な断面形状で充填凹部と抜け止め突部とガイド溝とを形成することができ、十分な強度と軽量化を図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、外装材上に矩形枠型内に枠材を配置してガラス繊維含有コンクリートを充填し、簡単な設備と手順で、容易かつ短時間で外装材パネルを製造することができる。
[実施の形態1]
以下、本発明に係る軽量乾式タイルパネルとその製造方法の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示すように、この軽量乾式タイルパネルP1は、たとえばベランダ(バルコニー)や集合住宅の廊下などの腰壁として、上下2段に並設されて使用されるものである。そしてこのタイルパネルP1は、ガラス繊維含有コンクリートからなる矩形状の壁本体1と、壁本体1の表面に一定の目地溝2bをあけて多数のタイル2aが埋め込まれたタイル表装部(外装材)2と、壁本体1で対抗する左右の辺にそれぞれ全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた縦枠材3R,3Lと、並設設置時に突合せ辺となる前後の一方の辺に全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた横枠材3Uと、壁本体1の裏面に他の部位より厚く形成された補強部4とが設けられている。
前記補強部4は、背面と外側面が露出するように縦枠材3R,3Lが埋め込まれた縦辺補強部4r,4lと、前後の辺で一方に背面と外側面が露出するように横枠材3Uが埋め込まれた横辺補強部4u,4dと、横辺補強部4u,4dの中央部を連結する縦辺補強部4a,4bと平行な中央補強部4sとで構成され、これら各補強部4は、残部の薄肉部1aから傾斜面を介して突出されている。また中央補強部4sには、タイルパネルP1を倒れ止めするための複数の転倒防止用ナット5が埋め込まれている。
前記各枠材3R,3L,3Uは、図5,図7に示すように、引抜き成形された直状断面(同一断面形状)のアルミ合金製型材により構成され、内側面でガラス繊維含有コンクリート1aが充填される充填凹部31と、前記充填凹部31内で凝固したガラス繊維含有コンクリート1aを抜け止めする抜け止め突部32と、外側面に形成されてこのタイルパネルP1の組み付け時に使用されるガイド溝33とを具備している。
すなわち各枠材3R,3L,3Uは、タイル表装部2の裏面に面する基板部34と、基板部34の裏面に垂設された垂直板部35と、垂直板部35の先端から内面側に折り曲げられて基板部34に平行な背面板部36とにより、内側面が開口された充填凹部31が形成される。また基板部34と背面板部36の先端部内側に沿って抜け止め突部32が突設されている。さらにガイド溝33は、前記垂直板部35が基板部34側で基板部34と平行に内側に突出された折り曲げ部35aと基板部34との間に形成されて外側面に開口するように形成されている。そして折り曲げ部35aと垂直板部35と背面板部36からなる充填凹部31の反対側(外側面)が被係合部37に構成されている。
次に上記タイルバネルP1の製造方法を図2〜図3を参照して説明する。
底部52とその上面周囲に左右一対の縦辺壁材(側壁面)53と前後一対の横辺壁材(側壁面)54とが一体に突設された矩形型枠51が使用される。まず図2(a)(b)に示すように、矩形枠型51の底部52の全面にタイル表装シート2’が敷き詰められる(工程A)。このタイル表装シート2’は、図3(a)に示すように、表面シート2cに多数のタイル2aが目地溝に対応する隙間をあけてその表面を接着され、表面シート2d上の隙間には目地溝の深さ分だけ目地溝充填材2eが充填されている。完成後、表面シート2dによりタイル表装部2の表面が保護され、また表面シート2dと目地溝充填材2eとを剥すことにより、タイル2a間に所定深さの目地溝2bが形成される。
さらにタイル表装シート2’のタイル2aの上に、両縦辺壁材53に沿って縦枠材3R,3Lを配置するとともに、一方の横辺壁材54に沿って横枠材3Uを配置する。ついで、縦辺壁材53と横辺壁材54の上面に全長にわたってフランジ板55が取付けられ、縦枠材3R,3Lと横枠材3Uを上方から固定し、さらに横辺補強部4dの高さを規制する(工程B)。この時、縦枠材3R,3Lと横枠材3Uの隣接部分は、45°に切断されて当接状態であるが連結されていない。
ここで、横枠材3Uは、上下に並設された時に隣接するタイルパネルP1に突き合わされる横辺補強部4uまたは4dにのみ設けられる。したがって、上下方向に1段で施工されるタイルパネルP1には、横枠材3Uは不要である。また上下方向に3段に配置される場合、上下段のタイルパネルの横辺補強部4u,4dの一方に横枠材3Uが設けられ、中間のタイルパネルは両横辺補強部4u,4dにそれぞれ横枠材3Uが設けられる。
図3(b)〜(d)に示すように、矩形枠型51内に所定量のガラス繊維含有コンクリートを打設し、ガラス繊維含有コンクリートを縦枠材3R,3Lと横枠材3Uの充填凹部31内に充填し、壁本体1を形成する(工程C)。
次いで、鏝などによる手作業や押型などにより、縦辺補強部4r,4lと横辺補強部4u,4dと中央補強部4sとが形成される(工程D)。また中央補強部4sの所定位置には、複数の転倒防止用ナット5が埋め込まれる。
この時、図4に示すように、外装用のタイル2aの厚み:T(7mm)とすると、壁本体1aの厚み:t1=T×1.0〜1.5(7〜10.5mm)の範囲に形成され、また各補強部4r,4l,4u,4d,4sの厚み:t2=T×2.3〜2.9(16.1〜20.3mm)の範囲に形成されている。これは、t1>T×1.0、t2>T×1.8では、タイルパネルP1の十分な強度が確保されないためであり、t1<T×1.5、t2<T×2.2では、タイルパネルP1の重量が大きくなりすぎて、施工性が低下するためであり、また補強部4r,4l,4u,4d,4sの厚み:t2と枠材3R,3L,3Uの厚み方向の高さとは同一に設定されている。さらに枠材を有しない下辺部の厚みt3=T+t1+t2である。
さらに、所定時間かけてタイルパネルP1を養生させ固化させる(工程E)。そしてフランジ板55を外し、矩形型枠51からタイルパネルP1を取り出す。さらに表面シート2bをタイル表装シート2’から剥してタイル表装部2を露出させる。この時、表面シート2bと共に溝形成材料2dが目地から剥されて目地溝が形成される。もちろん施工時に表面シート2cを剥してもよい。
なお、このタイルパネルP1の大きさは、たとえば幅約2.0m、高さ約0.5m〜1.0mで、1枚当りの重量は約15〜30kg程度である。
前記タイルパネルP1は、ベランダや集合住宅の廊下などの腰壁として、パネル保持用の縦レール材11(壁接地部材)に嵌合されて保持されるとともに、パネル連結材(ジョイナー)21を介して上下2段に積み重ねて配列されるものである。
すなわち、図4に示すように、基台部に立設された角筒断面の支柱材41の外周部にL形断面の一対の支柱カバー材42が組み合されて外嵌され、この支柱カバー材42に形材からなる直状断面の縦レール材11が取り付けられている。縦レール材11は、正面板12と前後板13と背面板14とで内側が開口されて縦枠材3R,3Lの被嵌合部37に嵌合される嵌合空間15が形成されたチャンネル形断面に形成される。また、背面板14から背面側に直角に折り曲げられた取付板16が一体に形成され、背面板14と取付板16とが、支柱カバー材22のコーナー部の両側に当て付けられるとともに、背面板14と支柱カバー材22とが連結具(リベット)23により固定されている。さらに、正面板12の先端部から背面に突設されたずれ止め用の係合突部17が前記ガイド溝33に嵌合され、嵌合空間15が被係合部37の外側部に長さ方向にスライド自在に嵌合されている。
また上下タイルパネルP1,P1の連結部に介在されるパネル連結材21は、図7に示すように、互いに平行な正面板22および背面板23と、正面板22と背面板23とを連結する中間連結板24からなる略H形断面に形成されている。正面連結板22は、上下タイルパネルP1,P1の嵌合空間15にそれぞれ嵌合されるとともに、上下タイルパネルP1,P1間の隙間(目地溝2bと同一間隔)を閉鎖する。そして、正面連結板22の上下先端部には、上下タイルパネルP1,P1を前後にずれ止めする正面係合突部26U,26Dが背面側に突設されている。また背面カバー板23は、垂直板部35の背面側に当接して上下のタイルパネルP1の間隔を保持するとともに、上タイルパネルP1の荷重を支持する折り曲げ部27U,27Dが形成されている。
上記タイルパネルP1の組み付け方法を説明する。
タイルパネルP1の幅に対応して立設された一対の支柱材41に支柱カバー材42を外嵌固定し、さらに支柱カバー材42に縦レール材11を取り付ける。
ついで、下段のタイルパネルP1を横枠材3Uが上辺に位置する姿勢として、左右の縦レール材11の上端から嵌合空間15に、タイルパネルP1の縦枠材3R,3Uの被係合部37を嵌入してタイルパネルP1を下方にスライドさせ、左右の縦レール材11で支柱カバー材42の間に連結された下枠材43のパネル受け部43aに下段タイルパネルP1を設置する。
次いで下段のタイルパネルP1の横枠材3Uのガイド溝33に正面板22を嵌合させてパネル連結材21を支柱カバー材42間の全長にわたって配置する。
上段のタイルパネルP1を横枠材3Uが下辺に位置する姿勢として、左右の縦レール材11の上端から嵌合空間15に、タイルパネルP1の縦枠材3R,3Uの被係合部37を嵌入してタイルパネルP1を下方にスライドさせる。そして、下段のタイルパネルP1上のパネル連結材21の正面板22に、上段タイルパネルP1の横枠材3Uのガイド溝33を嵌合させ、下段のタイルパネルP1上にパネル連結材21を介して上段のタイルパネルP1を設置する。そして左右の縦レール材11間に上枠材44にパネルカバー44aを取り付けて上段のタイルパネルP1の上辺部を保持する。さらに下枠材43と上枠材44の間に取付けられた縦レール材11と平行に配置された縦桟材45から連結ボルト46を転倒防止用ナット5に装着する。
上記実施の形態によれば、ガラス繊維含有コンクリート製の壁本体1の側辺に縦枠材3R,3Lおよび横枠材3Uをそれぞれ枠材厚み方向の全体を埋め込んで形成し、さらに縦枠材3R,3Lおよび横枠材3Uにガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部31と抜け止め突部32とを形成したので、縦枠材3R,3Lおよび横枠材3Uをガラス繊維含有コンクリートに十分な結合力で結合して壁本体1内に一体化でき、十分な強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。また、軽量で薄く形成しても、縦枠材3R,3Lおよび横枠材3Uによりソリやたわみを防止して精度のよいタイルパネルP1を提供することができる。
さらに、壁本体1aの厚みt1=T×1.0〜1.5とし、さらに壁本体1の四辺部に沿って厚み:t2=T×2.3〜2.9の範囲の縦辺補強部4r,4lおよび横辺補強部4u,4dを形成して、補強部4r,4l,4uにそれぞれ枠材3R,3L,3Uを埋め込んだので、壁本体1の強度を確保しつつさらに軽量化を図ることができる。
さらにまた、対抗する側辺に設けられた枠材3R,3Lにガイド溝33を形成するとともに被係合部37を縦枠材11の嵌合空間15に嵌合させてスライドさせ、外装材パネルを縦枠材11の間に嵌め込むことができ、組付けを容易かつ短時間でおこなうことができて施工性を向上させることができる。また並設されたタイルパネルP1の隣接する辺にそれぞれ設けられた横枠材3Uの嵌合空間15にパネル連結材21を介在させて、パネル連結材21の上下嵌合空間25U,25Dを横枠材3Uの被係合部37に嵌合させることで、タイルパネルP1の目地溝の分の隙間を正面連結板22で閉鎖して、タイルパネルP1を連続状態で良好に連結することができ、繋ぎ目が不自然になることがない。
また製造方法において、外装材上に矩形枠型51内に敷設した外装材シート2’上に枠材3R,3L,3Uを配置してガラス繊維含有コンクリートを充填して壁本体1を形成するので、簡単な設備と手順で、容易かつ短時間で外装材パネルを製造することができる。
[実施の形態2]
本発明に係る軽量乾式タイルパネル実施の形態2を図8〜図15を参照して説明する。なお、実施の形態1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
この軽量乾式タイルパネルP2は、たとえばベランダ(バルコニー)や集合住宅の廊下などの腰壁として使用される縦長のパネルである。そしてこのタイルパネルP2は、ガラス繊維含有コンクリートからなる矩形状の壁本体1と、壁本体1の表面に一定の目地溝2bをあけて多数のタイル2aが埋め込まれたタイル表装部(外装材)2と、壁本体1の少なくとも互いに対抗する左右の側辺にそれぞれ全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた縦枠材3R,3Lと、下辺に全長にわたって厚み方向の全体が埋め込まれた支持枠材3Dと、支持枠材3Dから所定距離離れて下辺と平行に配置された中間取付枠材3Sと、壁本体1の裏面に他の部位より厚く形成された補強部4とが設けられている。
前記補強部4は、背面と外側面が露出するように縦枠材3R,3Lが埋め込まれた縦辺補強部4r,4lと、上下辺の一方に背面と外側面が露出するように支持枠材3Dが埋め込まれてされた上下辺補強部4u,4dと、下辺補強部4dの上方で背面が露出するように中間取付枠材3Sが埋め込まれた中間補強部4sとで構成され、これら各補強部4は、残部の薄肉部1aから傾斜面を介して突出されている。
前記縦辺枠材3R,3Lは、先の実施の形態と同一に構成されている。
また前記支持枠材3DはタイルパネルP2の重量を下方から支持可能な構造に形成され、図11,図14,図15に示すように、前面板61aがタイル表装部2に面し、背面板61bが下辺補強部4dの背面に露出される矩形断面(正方形に近似)の支持部本体61が設けられ、また前面板61aから内面側に延長された前面延長部62aと、背面板61bから内面側に延長された背面延長部62bと、枠本体61の内面板61cとで、ガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部62が形成されている。さらに前面延長部62bと背面延長部62bの先端部に沿って、充填凹部62内に突出された抜け止め突部63a,63bが形成されている。
前記中間取付枠材3Sは背面側からタイルパネルP2を倒れ止めするために、後述する固定ビス86を打ち込んで連結可能に構成され、図12に示すように、前面板71aがタイル表装部2に面し、背面板71bが下辺補強部4dの背面に露出される矩形断面(縦長)の取付枠本体71が設けられ、また前面板71aからタイル表装部2に沿って両側に延長された前面延長部72a,73aと、背面板71bから背面に沿って延長された背面延長部72b,73bと、取付枠本体71の内外面板71c,71dとでガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部72,73がそれぞれ形成されている。さらに前面延長部72a,73aと背面延長部72b,73bの先端部に沿って、充填凹部62内に突出された抜け止め突部74a,74b,75a,75bが形成されている。
次に上記タイルバネルP2の製造方法を図9,図10に示す。
底部52とその上面周囲に左右一対の縦辺壁材(側壁面)53と前後一対の横辺壁材(側壁面)54とが一体に突設された矩形型枠51が使用される。
まず図9に示すように、矩形枠型51の底部52の全面にタイル表装シート2’が敷き詰める(工程A)。
さらに図10(a)に示すように、タイル表装シート2’のタイル2aの上に、両縦辺壁材53に沿って縦枠材3R,3Lが配置するとともに、一方の横辺壁材54に沿って支持枠材3Dが配置し、さらに所定位置に中間取付枠材3Sを配置する。ついで、縦辺壁材53と横辺壁材54の上面に全長にわたってフランジ板55が取付けられ、縦枠材3R,3Lと横枠材3Uを上方から固定し、さらに横辺補強部4dの高さを規制する(工程B)。
図10(b)〜(d)に示すように、矩形枠型51内に所定量のガラス繊維含有コンクリートを打設し、ガラス繊維含有コンクリートを縦枠材3R,3Lと横枠材3Uの充填凹部31内に充填し、壁本体1を形成する(工程C)。
次いで、鏝などによる手作業や押型などにより、縦辺補強部4r,4lと横辺補強部4u,4dと中央補強部4sとが形成される(工程D)。
さらに、所定時間かけてタイルパネルP1を養生させ固化させる(工程E)。そしてフランジ板55を外し、矩形型枠51からタイルパネルP1を取り出す。
なお、このタイルパネルP2の大きさは、たとえば幅約0.9m、高さ約1.1mで、1枚当りの重量は約25〜30kg程度である。
さらに、所定時間かけてタイルパネルP1を養生させ固化させる(工程E)。
上記タイルパネルP2の取付装置を説明する。
実施の形態1と同様であり図4,図5と図11〜図14を参照する。ベランダ用または廊下用の躯体80の外側部にタイルパネルP3の幅に対応して支柱材41が立設され、各支柱材41の底部にパネル受け具81がそれぞれ取付けられている。また各支柱材41には、支柱カバー材42を外嵌固定し、さらに支柱カバー材42に前記縦レール材11がそれぞれ取付けられている。
タイルパネルP2を支持枠材3Dが下辺に位置する姿勢として、左右の縦レール材11の上端から嵌合空間15に、タイルパネルP1の縦枠材3r,3Uの被係合部37を嵌入してタイルパネルP2を下端までスライドさせる。そしてタイルパネルP2の支持枠材3Dがパネル受け具81に支持され、タイルパネルP3の重量が支持枠材3Dにより支持される。さらにタイルパネルP3の下端面と支持枠材3Dが底部カバー82により覆われ、底部カバー82のパネル連結部82aと支持枠材3Dとが固定ビス83により連結されている。
さらに支柱材41の支柱カバー材42間に固定されたパネル連結材85と中間取付枠材3Sとが連結具である固定ビス86により連結固定される。
上記実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。またパネル本体1の下辺にタイルパネルP2の重量を支持可能な支持枠材3Dを埋め込み、支持枠材3Dにガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部31と抜け止め突部32とを形成したので、支持枠材3Dをガラス繊維含有コンクリートに十分な結合力で結合して壁本体1内に一体化できる。また支持枠材3Dを所定位置でパネル受け材83により下方から支持することでタイルパネルP2を保持することができる。さらに中間取付枠材3SによりタイルパネルP2を倒れ止めして保持することができ、躯体80の腰壁として軽量のタイルパネルP2を容易かつ短時間に組み付けることができる。
(a),(b)は本発明に係る軽量乾式タイルパネルの実施の形態1を示し、(a)は正面側斜視図、(b)は背面側斜視図である。 (a),(b)は同タイルパネルの製造方法の説明図で、(a)は枠型への組立手順を示す分解斜視図、(b)は組立状態の斜視図である。 (a)〜(e)は同タイルパネルの製造方法の説明図で、(a)はタイル表装シートを示す部分拡大断面図、(b)は枠型へのコンクリート打設状態を示す斜視図、(c)は(b)に示すC部拡大断面図、(d)は(b)に示すD部拡大断面図、(e)は枠型から離型状態を示す斜視図である。 同タイルパネルの組み付け状態を示す平面断面図である。 図4の要部拡大図である。 同タイルパネルの組み付け状態を示す側面断面図である。 図6のA部拡大図である。 (a),(b)は本発明に係る軽量乾式タイルパネルの実施の形態2を示し、(a)は正面側斜視図、(b)は背面側斜視図である。 同タイルパネルの製造方法を説明する分解斜視図である。 (a)〜(e)は同タイルパネルの製造方法の説明図で、(a)は枠型に枠材を組み付けた状態の斜視図、(b)は枠型へのコンクリート打設状態を示す斜視図、(c)は(b)に示すE部拡大断面図、(d)は(b)に示すF部拡大断面図、(e)は枠型からの離型状態を示す斜視図である。 同タイルパネルの組み付け状態を示す側面断面図である。 図11に示すB部拡大図である。 図11に示すC部拡大図である。 支柱材部分のC部拡大断面図である。
符号の説明
P1, P2 タイルパネル
1 壁本体
1a 薄肉部
2 タイル表装部(外装材)
2a タイル
3R,3L 縦枠材
3U 横枠材
4 補強部
4r,4l 縦辺補強部
4u,4d 横辺補強部
4s 中央補強部
5 転倒防止用ナット
11 縦レール材
21 パネル連結材
25U,25D 上下嵌合空間
31 充填凹部
32 抜け止め突部
33 ガイド溝
51 矩形枠型
52 底部
53 縦辺壁材(側壁面)
54 横辺壁材(側壁面)
3D 支持枠材
3S 中間取付枠材
61 支持部本体
62 充填凹部
63a,63b 抜け止め突部
71 取付枠本体
72,73 充填凹部
74a,74b 抜け止め突部
75a,75b 抜け止め突部
80 躯体
81 パネル受け材
82 底部カバー
82a パネル連結部
83 固定ビス

Claims (6)

  1. ガラス繊維含有コンクリートからなる矩形板状の壁本体と、
    前記壁本体の表面に埋め込まれた多数の外装材と、
    前記壁本体の少なくとも一方の対抗側辺に全長にわたってそれぞれ厚み方向の全体が埋め込まれた枠材とを具備し、
    前記枠材は、内側面に形成されてガラス繊維含有コンクリートが充填される充填凹部と、前記充填凹部内で凝固したガラス繊維含有コンクリートと枠材とを抜け止めする抜け止め突部とが形成された
    軽量乾式外装材パネル。
  2. 壁本体の厚みが外装材厚×1.0〜1.5の範囲に形成され、
    壁本体の裏面に、少なくとも四辺部に沿って他の部位より厚く形成された補強部を設け、
    前記補強部に枠材を埋め込んだ
    請求項1記載の軽量乾式外装材パネル。
  3. 枠材を直状断面に形成するとともに、枠材の外側面に、壁設置部材がスライド自在に係合されるガイド溝を形成した
    請求項1または2記載の軽量乾式外装材パネル。
  4. 枠材の充填凹部は、外装材の裏面に接する基板部と、基板部に垂設された垂直板部と、前記垂直板部の内面部から基板部と平行に内側に延設され背面に露出される背面板部とにより形成され、
    抜け止め突部は、前記基板部と背面板部の少なくとも一方から充填凹部内に突出され、
    ガイド溝が、前記垂直板部から内側に突出して形成された
    請求項3記載の軽量乾式外装材パネル。
  5. 請求項1記載の軽量乾式外装材パネルの製造方法であって、
    四辺に沿って側壁面が形成された矩形枠型の底部に、一定の隙間をあけて整列された多数の外装材を配置する工程Aと、
    前記枠型枠の底部で外装材上に、枠材を少なくとも一方の対抗側辺の側壁面に面してそれぞれ配置する工程Bと、
    ガラス繊維含有コンクリートを前記枠型内に供給し、前記外装材と一体化させて壁本体を形成するとともに、前記枠材の充填凹部内に充填して前記枠材を壁本体に一体に埋め込む工程Cと、
    壁本体の裏面を形成する工程Dと、
    壁本体を所定時間養生させる工程Eとを順次行う
    軽量乾式外装材パネルの製造方法。
  6. 工程Dで、少なくとも四辺部に沿って補強部他の部位より厚い補強部を形成する
    請求項5記載の軽量乾式外装材パネルの製造方法。

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