JP2006182854A - ポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体 - Google Patents

ポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐熱性と低硬度を両立できるポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体を提供する。
【解決手段】 下記一般式(1)、一般式(2)の繰り返し単位を有し、硬度が40以上95以下であり、320℃1時間熱処理した時の伸度が10%以上であることを特徴とするポリイミドシリコーン樹脂。
【化1】
Figure 2006182854

【化2】
Figure 2006182854

(式中Xは芳香族或いは脂環族テトラカルボン酸残基であり、Yは芳香族、脂環族、脂肪族ジアミン残基である。R1〜R6はアルキル基またはアリール基であり、それぞれ同一であっても異なっていても良く、l、p、qは整数である)
【選択図】 なし

Description

本発明はポリイミドシリコーン樹脂に関するものであり、更に詳しくは耐熱性、低弾性率、低硬度、低吸湿を有するポリイミドシリコーン樹脂に関する。
従来から工業的に利用されている熱可塑性エラストマーは種々のものが知られており、自動車部品、電子部品、航空部品等様々な用途に使用されている。熱可塑性エラストマーにはポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等があり、これらの中で耐熱性の面からはポリイミド樹脂が最も有利である。しかし、ポリイミド樹脂は一般的に高弾性率で硬いため、フィルムなどの基材に積層した場合、弾性率の差から反り等が発生するため問題がある。この問題を解決するためにポリイミド樹脂をシリコーンで変性して低弾性率化を図ったものが開示されている(例えば特許文献1)。しかし、これを用いて積層体を製造した場合、反り等の問題は解決するものの、硬いため弾性体として使用することは困難である。この問題を解決するために、ポリイミド樹脂にポリエーテルを共重合した樹脂が開示されている(特許文献2)。しかし、ポリエーテル骨格は耐熱性が低いため、ポリイミド樹脂の前駆体であるアミック酸を熱で閉環する工程、高沸点溶媒のN−メチル−2−ピロリドン等を乾燥する工程における熱により、本来の特性を発揮することが出来なくなってしまう。またポリエーテルをシリコーンに変更して、且つ長鎖脂肪族ジアミンを原料にした樹脂(例えば特許文献3)も開示されているが、耐熱性は改善されていても長鎖脂肪族ジアミンの骨格が耐熱性を低下させており、結局満足のいく耐熱性を発揮することが出来なかった。
特開昭46−2546号公報 特開平5−230212号公報 特開2003−2968号公報
本発明の目的は、耐熱性と低硬度を両立できるポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。即ち本発明は、以下のポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体である。
下記一般式(1)、一般式(2)の繰り返し単位を有し硬度が40以上95以下であり、320℃1時間熱処理した時の塗膜伸度が10%以上であることを特徴とするポリイミドシリコーン樹脂に関する。
Figure 2006182854
Figure 2006182854
(式中Xは芳香族或いは脂環族テトラカルボン酸残基であり、Yは芳香族、脂環族、脂肪族ジアミン残基である。R1〜R6はアルキル基またはアリール基であり、それぞれ同一であっても異なっていても良く、l、p、qは整数である)
また、上記ポリイミドシリコーン樹脂を、脱水閉環反応により生成し得るポリイミドシリコーン樹脂前駆体に関する。
本発明のポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体は耐熱性と低硬度を両立することが可能であり、自動車部品、電子部品、航空部品等様々な用途の中で特に耐熱性の要求が高い分野に使用することができる。
本発明の詳細を以下に説明する。
本発明のポリイミドシリコーン樹脂は一般式(1)、(2)で示される構造を有している。
Figure 2006182854
Figure 2006182854
(式中Xは芳香族或いは脂環族テトラカルボン酸残基であり、Yは芳香族、脂環族、脂肪族ジアミン残基である。R1〜R6はアルキル基またはアリール基であり、それぞれ同一であっても異なっていても良く、l、p、qは整数である)
具体的な構造としてはR1、R4〜R6がメチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン等のアルキル基、フェニレン、ナフタレン並び置換基を有するアリール基が挙げられる。また、R2、R3、R4、R5はメチル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル基、フェニル、ナフタレン並び置換基を有するアリール基が挙げられる。また、R2、R3、R4、R5の置換基にはアルキル基とアルキル基、アルキル基とアリール基、アリール基とアリール基の組み合わせがあり、前記組み合わせの単独の重合体、或いは2種以上を含むブロック共重合体及び/又はランダム共重合体でも良い。この中で、R2、R3、R4、R5がアリール基、より具体的にはフェニル基を含むブロック共重合体及び/又はランダム共重合体であることが好ましく、アルキル基とアリール基の比が9:1から1:9が好ましく、更に好ましくは2:8〜8:2である。より具体的にはX−22−1660B−3(信越化学工業製ポリフェニルメチルシロキサン分子量4400)が挙げられる。アリール基を有しない場合、ポリイミド樹脂との相溶性が悪くなり均一な樹脂膜を得ることが困難になる可能性がある。シロキサン骨格を導入するための原料モノマーの数平均分子量は1000以上10000以下であることが好ましく、より好ましくは2000以上8000以下、更に好ましくは3000以上6000以下である。1000未満の場合、分子鎖中にイミド結合基が多くなるために、硬度が高くなる恐れがある。また、10000を超える場合、相溶性が低くなり、均一な樹脂膜を得ることが困難になる可能性がある。
一般式(2)におけるlについては8以上140以下であることが好ましい。好ましくは12以上100未満であり、さらに好ましくは20以上80未満である。8未満である場合、分子鎖中にイミド結合基が多くなるために、硬度が高くなる恐れがある。140を超える場合、相溶性が低くなり、均一な樹脂膜を得ることが困難になる可能性がある。
一般式(2)の構造は、樹脂中に45重量%以上95重量%以下共重合されていることが好ましい。好ましくは50重量%以上85重量%以下であり、最も好ましくは55重量%以上75重量%以下である。45重量%未満であると、硬度が高くなる恐れがある。95重量%を超えると耐熱性が満足できない可能性がある。従って一般式(1)の構造は5重量%以上55重量%以下、好ましくは15重量%以上50重量%以下、最も好ましくは25重量%以上45重量%以下で共重合されていることが好ましく、それ以外の構造を30重量%以下の範囲で共重合しても差し支えない。
本発明のポリイミドシリコーン樹脂及び後述するその前駆体は、ジアミン成分とテトラカルボン酸成分の当量比が0.95〜1.05なるように反応器に仕込み、溶媒中で反応させることにより製造することが出来る。好ましくは、反応容器中にジアミン成分を溶媒に分散または溶解させ、テトラカルボン酸成分を粉末、或いは溶媒に溶解または分散させて反応させる。特に本発明で使用するジアミノシロキサン化合物はポリイミド樹脂骨格との相溶性が良く、またN−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶剤にも溶解するため、特許文献1〜3のようなポリアミック酸を2段階で合成しなくても均一なポリイミドシリコーン及びその前駆体を得ることができる。加熱反応温度条件としては、ポリアミック酸を得る場合には、−10〜60℃、1〜24時間程度である。また、実質的に完全にイミド化したポリイミドシリコーンを得る場合は、120〜200℃、より好ましくは、140〜180℃の範囲で、1〜24時間程度加熱すればよい。120℃以下では転化速度が遅く、200℃以上であっても良いが特に利益はない。
ジアミン成分としてはジアミノシロキサン以外に4,4’−ジアミノジフェニルメタン、o−,m−,p−フェニレンジアミン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルフォン、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノトルエン、2,4−ジアミノキシレン、3,6−ジアミノジュレン、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジアルキル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジエトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン、3,3’−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルフォン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(3−アミノ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)オクタフルオロビフェニル、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル、3,5−ジアミノベンゾトリフルオリド、2.5−ジアミノベンゾトリフルオリド、3,3’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ビス(トリフルオロメチル)−5,5’−ジアミノビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノテトラフルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノテトラフルオロフェノキシ)オクタフルオロビフェニル、4,4’−ジアミノビナフチル、4,4’−ジアミノベンズアニリドの芳香族ジアミン。また、ヘキサメチレンジアミン、オクタンジアミン、ドデカンジアミン等の脂肪族ジアミンが挙げられる。これらのジアミンは1種あるいはそれ以上を併用しても良い。これらの中で耐熱性の観点から芳香族ジアミンを用いるほうが好ましく、芳香族ジアミンとジアミノシロキサンの合計量が全ジアミン中の50モル%以上が好ましく、更に好ましくは70モル%以上であり、最も好ましくは100モル%である。芳香族ジアミンの中でも低硬度の観点からエーテル結合を持つものが好ましく4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルフォン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパンが好ましい。尚、上記ジアミン成分は対応するイソシアネート化合物を用いても良い。
本発明のポリイミドシリコーン樹脂及び後述するその前駆体を製造するために用いる芳香族テトラカルボン酸化合物および脂環式テトラカルボン酸化合物から選ばれるテトラカルボン酸化合物としては、テトラカルボン酸、およびその一無水物、二無水物、モノエステル、ジエステル等の誘導体を用いることが出来る(以下、「テトラカルボン酸成分」という)。具体例としては、好ましくはピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,3,3,−テトラメチルジシロキサン二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルメタンテトラカルボン酸二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、3,3’,4,4’−(2,2−ジフェニルプロパン)テトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−(2,2−ジフェニルヘキサフルオロプロパン)テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタリンテトラカルボン酸二無水物、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]メタン二無水物、1,1−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]エタン二無水物、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物などや、これらのテトラカルボン酸二無水物に対応するテトラカルボン酸や、そのエステル、ジエステルなどの反応性誘導体が例示される。これらは1種単独でも2種以上組み合わせても使用することができる。また、耐熱性の観点から芳香族テトラカルボン酸の使用が好ましく、芳香族テトラカルボン酸が全テトラカルボン酸成分中の50%モル以上含まれることが好ましく、更に好ましくは70モル%以上、最も好ましくは100モル%以上である。
製造の際に用いる溶媒としては、ポリアミック酸等の合成に当たって通常採用される溶解力の大きい溶媒が採用される。好ましい溶媒としては、例えば、N−メチルピロリドン;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒;γ−ブチロラクトン、α−メチル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、ε−カプロラクトンなどのラクトン類;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどのカーボネート類;ジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類;メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノンなどのケトン類;ブタノール、オクタノール、エチルセロソルブなどのアルコール類;鎖状ないし環状のアミド系、尿素系、スルフォキシド系、スルフォン系、炭化水素系、ハロゲン系溶媒等が挙げられる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。また、その使用量は、ポリイミドシリコーン樹脂の安定性およびコーティング特性に影響を及ぼさない範囲の量であり、生成するポリイミドシリコーン樹脂100重量部に対して、通常、50〜1900重量部、好ましくは100〜900重量部を用いる。
ポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体を製造する際、分子量調整のため無水フタル酸等の末端封鎖剤を用いる、或いは反応途中に酸無水物、ジアミンを添加して分子量を調整しても良く、前駆体のポリアミック酸の安定性を高めるためカルボン酸のエステル化、シリル化等を行なっても良い。また、酸無水物のハーフエステルとジアミンの混合物を加熱することによりポリイミドシリコーン樹脂を製造しても良い。
本発明のポリイミドシリコーン樹脂は、硬度が40以上95以下であり、好ましくは50以上95以下、更に好ましくは60以上90以下、最も好ましくは60以上90以下である。40以上であれば機械的強度が低下する問題も無く、また、95以下であれば硬くなりすぎず柔軟性や耐折性が劣ることも無く好ましい。なお、本発明で言う「硬度」は50μmのフィルムサンプルを空気が入らないように重ねて、厚さ3mmにした後、サンプルをガラス板の上に置き硬度計(高分子計器製作所製JA型)を用いて測定する値とする。測定は25℃60%RHの雰囲気下で行い、数値は指示直後の値を採用する。
本発明のポリイミドシリコーン樹脂は、空気中で320℃1時間処理した時の伸度が10%以上であることが好ましく、さらに好ましくは20%、最も好ましくは50%以上である。10%未満の場合、加工性が悪くなり破断したりする恐れがある。また、上限は500%未満が好ましい。尚、本発明で言う「伸度」とは、ポリイミドシリコーン樹脂の単層フィルムを用いて、サンプルサイズ10mm×80mmのものをサンプル固定チャックに上下20mmずつ挟み固定し、チャック間距離40mm、引張り速度20mm/分、温度23℃60RH%の条件で測定したものとする。
本発明のポリイミドシリコーン樹脂及び後述するその前駆体のガラス転移温度はシリコーン成分由来とそれ以外の成分由来がある。シリコーン成分由来のガラス転移温度は−120℃以上100℃以下が好ましく、更に好ましくは−100℃以上50℃以下である。100℃を超えるものはシリコーン成分が少ないため低硬度を満足できない恐れがあり、−120℃未満のものはポリイミドシリコーン樹脂膜のハンドリングが困難になる恐れがある。
また、ポリイミドシリコーン樹脂及び後述するその前駆体の対数粘度は0.2〜5.0dl/gが好ましく、さらに好ましくは0.3〜4.0dl/g、最も好ましくは0.4〜3.0dl/gである。5.0dl/gを超えると溶液粘度が高くなりハンドリングが困難になる恐れがある。また、0.2dl/g未満の場合、膜が脆くなり伸度が10%未満になる恐れがある。
ポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体は、基材上にコーティングした後、脱溶媒および/またはアミック酸の閉環を行なうことで製膜することができる。加熱条件としては、コーティング膜厚により異なるが、空気中あるいは窒素などの不活性ガス雰囲気下で、オーブン等で40〜150℃予備乾燥した後、本乾燥を200℃〜400℃でアミック酸の閉環と溶剤の除去を行なうことが好ましい。予備乾燥、本乾燥の処理温度は全体に亘って一定の温度であっても良いが、製膜の効率化、膜の均一化等の観点から、昇温プログラムにより昇温させるほうが好ましい。得られるポリイミドシリコーン樹脂の膜厚は、通常5〜250μm、好ましくは5〜200μmであり、より好ましくは10〜100μmである。また、ポリアミック酸の閉環を促進するために触媒を添加しても良い。
本発明における「ポリイミドシリコーン樹脂前駆体」とは、対応するポリアミック酸骨格を有する樹脂を指す。すなわち、上述のような熱処理することによる脱水閉環反応を進行させることにより本発明の「ポリイミドシリコーン樹脂」を生成し得るものを指す。
ポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体を塗布(積層)する基材としては、特に限定されないが、例えば、ポリイミド、BTレジンなどからなる有機基板;アルミニウム、銅、シリコン金属及びその酸化物、もしくはこれらの合金またはステンレス鋼等の金属;アルミナ、ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英、ジルコニア、ムライト、窒化珪素などのセラミックス、チタン酸バリウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸タンタル、ガリウム砒素、インジウム燐などの半導体材料などを挙げることができる。また、これらの表面にポリイミド、芳香族ポリアミド、ポリフェレン、ポリキシリレン、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルホン、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリベンズイミダゾール、ポリキナゾリンジオン、ポリベンゾオキサジノンなどの耐熱性高分子化合物を被覆した基板に対して本発明のポリイミドシリコーン樹脂をコーティングしてもよい。
本発明のポリイミドシリコーン樹脂に添加剤を加えることにより、種々の特性を付与することができる。添加剤としては、例えば、シリカ、タルク、カオリン又は炭酸カルシウム等の無機粒子、酸化チタン、カーボンブラック、ポリアニリン、染料、紫外線吸収剤、耐候性安定化剤、滑剤、離型剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤及び難燃剤等が挙げられる。
以下に実施例をもって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限られるものではない。実施例で示される評価は以下の方法で測定した。
1.フィルムサンプルの作成
ポリイミドシリコーン樹脂、或いは前駆体のポリアミック酸のワニスを延伸したポリプロピレンフィルム(東洋紡績製パイレン−OT;50μm)に流延して熱風乾燥機(ヤマト科学製DH42)で100℃20分半乾燥させたフィルムを得た。そのフィルムをポリプロピレンフィルムから剥がし300mm×200mmの金枠に張付け同じ熱風乾燥機を用いて空気中で320℃で1時間乾燥し30μmのポリイミドシリコーン樹脂フィルムを得た。
2.対数粘度
ポリイミドシリコーン樹脂、或いは前駆体のポリアミック酸0.5gが100mlのN−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液を用いて、ウベローデ粘度管で25℃において測定した。
3.ガラス転移温度
幅4mm×長さ21mmのフィルムをサンプリングして各3mmずつをチャックに挟み、測定長15mmで動的粘弾性測定装置(アイティー計側制御製DVA−220)を用い、周波数110Hz、昇温速度4℃/分の条件で測定した時の保存弾性率(E’)の変曲点をガラス転移温度とした。
4.硬度
50μmのフィルムサンプルを空気が入らないように重ねて、厚さ3mmにした後、サンプルをガラス板の上に置き硬度計(高分子計器製作所製JA型)を用いて測定した。測定は25℃60%RHの雰囲気下で行い、数値は指示直後の値を採用した。
5.機械的強度
引張り試験機(オリエンテック製RTM−100)を用い1で作成したフィルムサンプルからサンプルサイズ10mm×80mmを切り出しのものをサンプル固定チャックに上下20mmずつ挟み固定し、チャック間距離40mm、引張り速度20mm/分、温度25℃60RH%の条件でテストしてS−S曲線より、弾性率、伸度を測定した。なお、測定は5回行い平均値を採用した。
実施例1
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にX−22−1660B−3(信越化学工業製 末端ジアミン変性フェニルメチルシロキサン 数平均分子量4400)880g(0.2モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成工業製)160g(0.8モル)、N−メチル−2−ピロリドン3774gを入れ、室温で攪拌して溶解した。10℃に冷却してピロメリット酸二無水物(ダイセル化学工業製)218g(1.0モル)を粉末の状態で添加し反応させた。添加後、反応系は反応熱で25℃程度まで上昇した。30分後冷却を止め、室温で1時間攪拌し、一般式(2)を73重量%共重合した淡黄色透明のポリイミドシリコーン樹脂前駆体溶液を得た。対数粘度は0.55dl/gであった。得られた樹脂前駆体溶液を前述に従い評価した。
実施例2
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にX−22−1660B−3(信越化学工業製 末端ジアミン変性フェニルメチルシロキサン 数平均分子量4400)1760g(0.4モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成工業製)120g(0.6モル)、N−メチル−2−ピロリドン4895gを入れ、室温で攪拌して溶解した。10℃に冷却してピロメリット酸二無水物(ダイセル化学工業製)218g(1.0モル)を粉末の状態で添加し反応させた。添加後、反応系は反応熱で20℃程度まで上昇した。30分後冷却を止め、室温で1時間攪拌し、一般式(2)を88重量%共重合した淡黄色透明のポリイミドシリコーン樹脂前駆体溶液を得た。対数粘度は0.32dl/gであった。得られた樹脂前駆体溶液を前述に従い評価した。
実施例3
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にX−22−1660B−3(信越化学工業製 末端ジアミン変性フェニルメチルシロキサン 数平均分子量4400)440g(0.1モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成工業製)180g(0.9モル)、N−メチル−2−ピロリドン2514gを入れ、室温で攪拌して溶解した。8℃に冷却してピロメリット酸二無水物(ダイセル化学工業製)218g(1.0モル)を粉末の状態で添加し反応させた。添加後、反応系は反応熱で20℃程度まで上昇した。30分後冷却を止め、室温で1時間攪拌し、一般式(2)を55重量%共重合した淡黄色透明のポリイミドシリコーン樹脂前駆体溶液を得た。対数粘度は0.71dl/gであった。得られた樹脂前駆体溶液を前述に従い評価した。
比較例1
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にX−22−1660B−3(信越化学工業製 末端ジアミン変性フェニルメチルシロキサン 分子量4400)440g(0.1モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成工業製)180g(0.9モル)、N−メチル−2−ピロリドン2579gを入れ、室温で攪拌して溶解した。8℃に冷却してピロメリット酸二無水物(ダイセル化学工業製)239.8g(1.1モル)を粉末の状態で添加し反応させた。添加後、反応系は反応熱で20℃程度まで上昇した。30分後冷却を止め、室温で1時間攪拌し、一般式(2)を51重量%共重合した淡黄色透明のポリイミドシリコーン樹脂前駆体溶液を得た。対数粘度は0.11dl/gであった。この溶液からフィルムサンプルの作成を試みたが、脆いためポリプロピレンフィルムから剥がすことが出来なかった。
比較例2
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にX−22−1660B−3(信越化学工業製 末端ジアミン変性フェニルメチルシロキサン 分子量4400)220g(0.05モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成工業製)190g(0.95モル)、N−メチル−2−ピロリドン2860gを入れ、室温で攪拌して溶解した。11℃に冷却してピロメリット酸二無水物(ダイセル化学工業製)218g(1.0モル)を粉末の状態で添加し反応させた。添加後、反応系は反応熱で24℃程度まで上昇した。30分後冷却を止め、室温で1時間攪拌し、一般式(2)を37重量%共重合した淡黄色透明のポリイミドシリコーン樹脂前駆体溶液を得た。対数粘度は0.94dl/gであった。得られた樹脂前駆体溶液を前述に従い評価した。
比較例3
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にビフェニルテトラカルボン酸二無水物(三菱化学製)294g(1モル)をジグライム3783gに分散させ、これにKF−8010(信越化学工業製 末端ジアミン変性ジメチルシロキサン 数平均分子量900)450g(0.5モル)をジグライム1000gに溶解させた溶液を滴下し反応させた。このようにして、シロキサンブロックを形成させた後、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成工業製)100g(0.5モル)を加え、25℃で5時間反応させて一般式(2)を71重量%共重合した淡黄色透明のポリイミドシリコーン樹脂前駆体溶液を得た。対数粘度は0.63dl/gであった。得られた樹脂前駆体溶液を前述に従い評価した。
比較例4
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にビフェニルテトラカルボン酸二無水物(三菱化学製)51.45g(0.175モル)、N−メチル−2−ピロリドン2000gを仕込み0℃に冷却した。4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成工業製)17.5g(0.0875モル)をN−メチル−2−ピロリドン2500gに溶解したものを1時間かけて加えポリアミック酸溶液を得た。窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にポリプロピレングリコールの末端アミン体1510gを入れ、その中に前記ポリアミック酸溶液を1時間かけて加え室温で10時間反応させポリプロピレングリコールを96重量%共重合した淡黄色透明のポリイミドーポリプロピレングリコール樹脂前駆体溶液を得た。対数粘度は0.26dl/gであった。この溶液からフィルムサンプルの作成を試みたが、半乾燥したフィルムは作成できたものの320℃で1時間乾燥するとフィルムが脆くなり評価できなかった。
比較例5
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にビフェニルテトラカルボン酸二無水物(三菱化学製)294g(1モル)をジグライム3743gに分散させ、これにKF−8010(信越化学工業製 末端ジアミン変性ジメチルシロキサン 分子量900)450g(0.5モル)をジグライム1000gに溶解させた溶液を滴下し反応させた。このようにして、シロキサンブロックを形成させた後、1,12−ドデカンジアミン(東京化成工業製)93g(0.5モル)を加え、25℃で5時間反応させてシリコーンを54重量%共重合した透明のポリイミドシリコーン樹脂前駆体溶液を得た。対数粘度は0.48dl/gであった。この溶液からフィルムサンプルの作成を試みたが、半乾燥フィルムは作成できたものの320℃で1時間乾燥するとフィルムが脆くなり評価できなかった。
比較例6
窒素導入管と冷却装置と攪拌器の付いた反応容器にKF−8010(信越化学工業製 末端ジアミン変性ジメチルシロキサン 分子量900)360g(0.4モル)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(東京化成工業製)120g(0.6モル)、N−メチル−2−ピロリドン1628gを入れ、室温で攪拌して溶解した。10℃に冷却してピロメリット酸二無水物(ダイセル化学工業製)218g(1.0モル)を粉末の状態で添加し反応させた。添加後、反応系は白濁し、攪拌器に餅状のものが絡まった。30分後冷却を止め、室温で1時間攪拌し、シリコーンを52重量%共重合した白濁した不均一なポリイミドシリコーン樹脂前駆体溶液を得た。この溶液からフィルムサンプルの作成を試みたが、不均一で半乾燥フィルムの作成が困難であった。
Figure 2006182854
本発明のポリイミドシリコーン樹脂及びその前駆体は耐熱性と低硬度を両立することが可能であり、自動車部品、電子部品、航空部品等様々な用途の中で特に耐熱性の要求が高い分野に使用することができる。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)、一般式(2)の繰り返し単位を有し、硬度が40以上95以下であり、320℃1時間熱処理した時の伸度が10%以上であることを特徴とするポリイミドシリコーン樹脂。
    Figure 2006182854
    Figure 2006182854
    (式中Xは芳香族或いは脂環族テトラカルボン酸残基であり、Yは芳香族、脂環族、脂肪族ジアミン残基である。R1〜R6はアルキル基またはアリール基であり、それぞれ同一であっても異なっていても良く、l、p、qは整数である)
  2. 2、R3、R4またはR5の一部あるいは全部がアリール基である請求項1に記載のポリイミドシリコーン樹脂。
  3. lが6以上140以下である請求項1または2に記載のポリイミドシリコーン樹脂。
  4. 一般式(2)の構造が、樹脂中に45重量%以上95重量%以下共重合されている請求項1〜3のいずれかに記載のポリイミドシリコーン樹脂。
  5. 一般式(1)、一般式(2)の繰り返し単位を有し、一般式(2)の構造が樹脂中に45重量%以上95重量%以下共重合されており、一般式(2)のR2、R3、R4またはR5の一部あるいは全部がアリール基であるポリイミドシリコーン樹脂。
  6. 請求項1〜5のいずれかの記載のポリイミドシリコーン樹脂を、脱水閉環反応により生成し得るポリイミドシリコーン樹脂前駆体。
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