JP2006181766A - 枚葉印刷機の咥え万力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 版を大きな咥え力で咥えることができる枚葉印刷機の版万力装置を提供する。
【解決手段】 枚葉印刷機の咥え万力装置において、版胴1は旋回軸12と、旋回軸12と略平行な軸を中心に回転可能な回転体14とが設けられ、咥え尻側万力5の上歯7は回動軸9と回転体14の転動面が当接する当接面7aとが設けられ、上歯7は回動軸9を中心に回動可能に構成され、旋回軸12を旋回させて、回転体14が当接面7aと当接しながら回転している状態で、回転体14が上歯7を押圧し、上歯7と下歯8とが噛合するように構成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、版胴に版を取り付けるための咥え万力装置に関するものである。
輪転印刷機には連続的にウェブ(印刷紙)を供給するウェブ式輪転印刷機や、間欠的に印刷紙であるシートを供給する枚葉印刷機等の種々の形式がある。一般的な枚葉印刷機は図7に示すように、給紙装置56、複数組みの印刷装置55a〜55d、排紙装置57及び排紙装置57の下流端下側に設けたシート積重装置58等々によって構成されている。給紙装置56から1枚ずつ送り出されたシート61は次工程印刷装置55を経由する途中で所定の印刷が施され、続いて排紙装置57の下方に位置するシート積重装置58の排紙テーブル上へ積重された後、所定枚数の束として外部へ搬出されることになる。なお、図7においてFLはフロアを示し、Tは中間胴を示す。このような枚葉印刷機では、インキ色の異なる複数組みの印刷装置55a〜55dをシート61の進行方に並設しており、該印刷装置55a〜55dへ順次シート61へ通紙させ、インキを重ね合わせることによって、多色印刷ができるように構成されている。
版胴62には、例えば特許文献1に示すように、版11を取り付けるための版万力装置が設けられている。この版万力装置は、図8に示す咥え側万力Rと、図9に示す咥え尻側万力Sにより構成されている。版11の装着は、まず咥え側万力Rにおいて開口した上歯52と下歯53の中間に版11の前端を挿入して把持させ、続いて押さえローラ54にて版63の表面を押しつけた状態で版胴62を図8中の矢印Xの方向に回転させた後、最後に咥え尻側万力Sによって開口した上歯64と下歯65の中間へ版11の後端折り曲げ部を挿入して把持させることにより行なわれる。
次に、印刷装置55のインキ供給部から順次転移したインキは、版胴62へ装着した版11から図7に示すブランケット胴(ゴム胴)59へ転写され、さらにブランケット胴59と圧胴60の中間を走行するシート61へ転写され、これによって、印刷が行なわれることになる。
なお、上述の咥え尻側万力Sは、図9に示すように、版胴62の溝部において軸方向に固設したレール66と、このレール66に沿って移動できる摺動板67と、この摺動板67に対して移動可能に設備した台座68と、この台座68に対して図中左右方向に移動できるようにした下歯65と、この下歯65へボルト69および球面座金70を介して取り付けた上歯64と、この上歯64を閉口すべく作用する圧縮バネ71と、上歯64の開閉用カム72と、上歯64および下歯65を一体的、かつ上記レール66と直角方向へ移動させるカム73等で構成されている。
特開2000−246870号公報
このような多色印刷を施す印刷機では、印刷装置55a〜55dのそれぞれによってシート61上に印刷を施した絵柄が、咥え側から咥え尻側へ向かうに従い湿し水の付加、あるいはブランケット胴59からの印圧等によってシート61が徐々に天地方向(版11の前後方向)へ伸びることがある。この伸びによって、平行および直角が歪み、同一シート61上に転写された絵柄(インキ)がずれるといった見当ずれ(ファンアウト)が発生する。したがって、上記見当ずれによって印刷面が不鮮明になる等品質を著しく低下させるといった問題が生じてしまう。そのため、枚葉印刷機では、版11を取り付けた状態で、咥え尻側万力Sを版11の天地方向へ移動させて版11を張ることにより上述の見当ずれを補正する方法が採用されている。
しかしながら、版11を天地方向に張るためには、版万力装置の版11の咥え力を大きくしなければならない。従来の構造では、版11を上歯64(52)と下歯65(53)とを噛み合わせるために、開閉用カム72を上歯64に当接させ、かつカム面と上歯とを摺動させることにより上歯64を動かしている。この摺動させる構造では、当接面の摩擦力が障壁となり上歯64と下歯65との噛み合わせ力を大きくするのに限界がある。また、開閉用カム72を回転させるための大きな駆動力が必要となる。
本発明の目的は、版を天地方向に張るために、版の前端部および後端部を大きな咥え力で咥えることができる枚葉印刷機の版万力装置を提供することにある。
本発明では、枚葉印刷機の版胴の版溝内に設けられた版万力装置であって、前記版胴の周方向に巻きつけられる版の端部を下歯と可動する上歯によって咥えるように構成されている枚葉印刷機の咥え万力装置において、前記版胴の軸と略並行な旋回軸と、前記旋回軸の旋回により揺動しかつ前記旋回軸と略平行な軸を中心に回転可能な回転体とを有し、前記上歯は回動軸と前記回転体の転動面が当接する当接面とを有し、前記上歯は前記回動軸を中心に回動可能に構成され、前記旋回軸を旋回させて、前記回転体が前記当接面と当接しながら回転している状態で、前記回転体が前記上歯を押圧し、前記上歯と前記下歯とが噛合するように構成されている。
また、本発明では、枚葉印刷機の版胴の版溝内に版万力装置を備え、前記版万力装置は咥え側万力と咥え尻側万力とを備え、前記咥え側万力は前記版胴の周方向に巻きつけられる版の前端部を咥え、前記咥え尻側万力は前記版の後端部を咥えるようになっており、前記咥え側万力および前記咥え尻側万力は前記版を咥えるための上歯および下歯をそれぞれ備え、前記上歯を可動にして前記上歯および前記下歯が互いに噛合するように構成されている枚葉印刷機の咥え万力装置において、前記版胴の軸と略並行な旋回軸と、前記旋回軸の旋回により揺動しかつ前記旋回軸と略平行な軸を中心に回転可能な回転体とを有し、 前記咥え尻側万力の前記上歯は回動軸と前記回転体の転動面が当接する当接面とを有し、前記上歯は前記回動軸を中心に回動可能に構成され、前記旋回軸を旋回させて、前記回転体が前記当接面と当接しながら回転している状態で、前記回転体が前記上歯を押圧し、前記上歯と前記下歯とが噛合するように構成されている。
前記回転体は、前記旋回軸の外周面に軸受けを介して取り付けられている。
また、前記当接面をテーパー面で形成し、該テーパー面は、前記回転体と当接する位置によって前記上歯と前記下歯との噛み合い力が変化するように形成されている。
さらに、前記旋回軸と前記アーム部材との間に弾性部材を介在させている。
前記旋回軸が前記版胴の両端部まで延在し、前記旋回軸の軸端部を手動またはアクチュエータによって旋回させるように構成されている。
また、前記版胴はカム軸を備え、前記咥え側万力の前記上歯または前記下歯には、前記カム軸のカム面が当接する第2の回転体と、前記第2の回転体を前記カム面に付勢する付勢手段とが設けられ、前記カム軸を回動させて前記咥え側万力の前記上歯と前記下歯の噛み合いを開閉するように構成されている。
さらに、前記版万力装置が前記版を咥えた状態で、前記咥え尻側万力が前記版の天地方向に移動可能に形成されている。
本発明では、枚葉印刷機の版胴の版溝内に設けられた版万力装置であって、前記版胴の周方向に巻きつけられる版の端部を下歯と可動する上歯によって咥えるように構成されている枚葉印刷機の咥え万力装置において、前記版胴の軸と略並行な旋回軸と、前記旋回軸の旋回により揺動しかつ前記旋回軸と略平行な軸を中心に回転可能な回転体とを有し、前記上歯は回動軸と前記回転体の転動面が当接する当接面とを有し、前記上歯は前記回動軸を中心に回動可能に構成され、前記旋回軸を旋回させて、前記回転体が前記当接面と当接しながら回転している状態で、前記回転体が前記上歯を押圧し、前記上歯と前記下歯とが噛合するように構成されている。
また、本発明では、枚葉印刷機の版胴の版溝内に版万力装置を備え、前記版万力装置は咥え側万力と咥え尻側万力とを備え、前記咥え側万力は前記版胴の周方向に巻きつけられる版の前端部を咥え、前記咥え尻側万力は前記版の後端部を咥えるようになっており、前記咥え側万力および前記咥え尻側万力は前記版を咥えるための上歯および下歯をそれぞれ備え、前記上歯を可動にして前記上歯および前記下歯が互いに噛合するように構成されている枚葉印刷機の咥え万力装置において、前記版胴の軸と略並行な旋回軸と、前記旋回軸の旋回により揺動しかつ前記旋回軸と略平行な軸を中心に回転可能な回転体とを有し、 前記咥え尻側万力の前記上歯は回動軸と前記回転体の転動面が当接する当接面とを有し、前記上歯は前記回動軸を中心に回動可能に構成され、前記旋回軸を旋回させて、前記回転体が前記当接面と当接しながら回転している状態で、前記回転体が前記上歯を押圧し、前記上歯と前記下歯とが噛合するように構成されている。
したがって、旋回軸を回転させるのに過大なトルクを必要としないで、大きな咥え力を得ることができる。また、過大なトルクを必要としないので、旋回軸にねじれを発生させることがなく、版胴の長手方向に対して均一な咥え力を得ることができる。さらに、摺動部がないので、回転体や当接面に磨耗を生じさせない。
また、前記回転体は、前記旋回軸の外周面に軸受けを介して取り付けられているので、旋回軸の旋回と共に回転体を旋回させることができる。これにより、簡単な構成で摺動動作をなくすことができる。
前記当接面をテーパー面で形成し、該テーパー面は、前記回転体と当接する位置によって前記上歯と前記下歯との噛み合い力が変化するように形成されているので、旋回軸の旋回角度によって咥え力を調整および管理することができる。
また、前記旋回軸と前記アーム部材との間に弾性部材を介在させているので、過大な咥え力が発生しないようにすることができる。
さらに、前記旋回軸が前記版胴の両端部まで延在し、前記旋回軸の軸端部を手動またはアクチュエータによって旋回させるように構成されているので、版を咥えさせる作業が容易に行なえるようになる。
また、前記版胴はカム軸を備え、前記咥え側万力の前記上歯または前記下歯には、前記カム軸のカム面が当接する第2の回転体と、前記第2の回転体を前記カム面に付勢する付勢手段とが設けられ、前記カム軸を回動させて前記咥え側万力の前記上歯と前記下歯の噛み合いを開閉するように構成されているので、咥え側万力と咥え尻側万力との咥え力を共に高めることができる。
さらに、前記版万力装置が前記版を咥えた状態で、前記咥え尻側万力が前記版の天地方向に移動可能に形成されているので、版万力装置で咥えた版を版の天地方向に張ることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る枚葉印刷機の咥え万力装置ついて、図1〜図6を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る版万力装置を備えた版胴の斜視図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る咥え万力装置を備えた版胴の斜視図である。版胴1には、版胴1の回転軸2の長手方向に沿って版溝3が設けられ、この版溝3の溝内には、印刷用の版を取り付けるための版万力装置4が設けられている。この版万力装置4は、版胴1に対して移動可能に取り付けられた咥え尻側万力5と、版胴1に固定されている咥え側万力6(図2および図3参照)とで構成されている。なお、図1に示す版胴1には、咥え尻側万力5を詳細に示すために咥え側万力6を省略している。また、図2は、図1のA方向から見た斜視図であって、咥え側万力6を詳細に示すために咥え尻側万力5を省略して示したものである。
図3は、図1のB−B線に沿って切断した断面図であって、版胴1に版11が巻かれて取り付けられた状態を示している。最初に、咥え尻側万力5の構成について説明する。この咥え尻側万力5には、版胴1の長手方向に延びる上歯7および下歯8が設けられている。この上歯7には版胴1の長手方向に沿って延びる回動軸9が設けられており、この回動軸9を中心に上歯7が回動して下歯8と噛み合い、この噛み合い部10で版11の版尻11b(版の後端部)が咥えられることになる。また、上歯7の下部には、後述するカムフォロア14の転動面と当接するテーパー面(当接面)7aが形成されている。このテーパー面7aは、回動軸9に対して咥え側万力6側に設けられており、後述する旋回軸の時計回りの回転方向に沿って、所定の角度を有するなだらかな下り傾斜の傾斜面に形成されている。このため、上歯7の咥え側万力6側の下端部は、最下方に位置している。
咥え尻側万力5は、図1に示すように、版胴1の長手方向に対して4分割で構成されており、この4分割のうちの1つを図4に拡大して示す。この下歯8には、図3および図4に示すように、版胴1の軸方向に沿って延びる旋回軸12が設けられており、この旋回軸12の外周面には、上歯を回動させるための回動手段13が取り付けられている。なお、この旋回軸12は、4分割された軸の端部12aを連結して1つの軸として組み立てることができるようになっており、組み立てられた旋回軸12の両端部は、版胴1の端部まで延在し、この旋回軸12の端部を手動またはアクチュエータで旋回させるように構成されている。
図5は旋回軸12と回動手段13とを分解した状態を示す斜視図を示している。この回動手段13は、版胴の回転軸2と略平行な軸を中心に回転可能なカムフォロア14と、このカムフォロア14が取り付けられる軸18と、この軸18を取り付けるための軸受け15およびブロック16と、このブロック16を付勢するさらばね17とで構成されている。カムフォロア14は、軸18の長手方向に間隔を置いて4つ取り付けられている。この軸18には軸受け15およびブロック16が取り付けられ、このブロック16が旋回軸12の外周面部にさらばね17を介して取り付けられている。なお、軸18が取り付けられる軸受け15の取付け穴は、軸18の外径よりも取付け穴の径の方が大きく形成されており、さらばね17によって付勢された軸18が取付け穴の中で動くことができるようになっている。
次に、咥え側万力6の構成について説明する。図2および図3に示すように、咥え側万力6は版胴1の軸方向に3分割で構成されており、それぞれ上歯19と下歯20とを備えている。版胴1には、その軸方向に延びるカム軸21が設けられており、上歯19には、カム軸21のカム面と当接するカムフォロア(第2の回転体)22が設けられている。このカムフォロア22は、カム軸21の下側に配置され、カム軸21と略平行な軸上を回転することができるようになっている。このカムフォロア22の回転軸は、付勢手段のさらばね23を介して上歯19に取り付けられており、このさらばね23はカムフォロア22を上側に付勢している。
カム軸21は、略円筒形状を有しており、図3および図6(a)〜(c)に示す断面形状において、その外周面の一部が削られて第1の平面部21aが形成されている。この平面部21aには、上歯7に固定されたピン24が当接するようになっている。また、カム軸21の外周面には、カム軸21の長手方向に第1の平面部21aとずれた位置に形成された第2の平面部21b(図6(a)〜(c)において点線で示されている)が形成されている。この第2の平面部21bには、カムフォロア22の転動面が当接するようになっている。
次に、本発明の実施の形態に係る咥え万力装置の作用を、図3および図6を用いて説明する。
最初に、咥え側万力について説明する。版胴1の端部から突出しているカム軸21が図6(a)に示すように時計回りに回されている状態では、第1の平面部21aがピン24と面しておらず、第2の平面部21bはカムフォロア22と当接している。この状態では、カム面がピン24を上方に押し上げて、上歯19と下歯20との噛み合いが開いた状態になっており、版11の前端部11a(図3参照)を上歯19と下歯20との間にセットすることができる。
図6(a)の状態から図6(b)および図6(c)に示すようにカム軸21が反時計回りに回されている状態では、第1の平面部21aがピン24に面しており、第2の平面部21bはカムフォロア22との当接が解除される。この状態では、カム軸21のカム面はピン24を押し上げていないので上歯19と下歯20との噛み合いが閉じるようになり、カム軸21に押し下げられたカムフォロア22はカムフォロア軸を押し下げ、更にカムフォロア軸を付勢しているさらばね23を介して上歯19が所定の力で押し下げられるので、版11を上歯19と下歯20との噛み合いにより咥えることができる。
次に、咥え尻側万力について説明する。版胴1の端部から突出している旋回軸12が図3の反時計回りに回されている状態では、カムフォロア14は上歯7のテーパー面7aには当接しておらず、上歯7は回動軸9を中心に時計回りに自由に回動することができる。この状態における上歯およびカムフォロアを、図3の2点鎖線で示す。
版胴1に版11を巻きつけ、版11の後端部11b(版尻)を噛み合い部10にセットして、旋回軸12を時計回りに回動させると、カムフォロア14は旋回軸12の回転方向に移動して、上歯17のテーパー面7aに当接する。そして、カムフォロア14は回転しながら下り傾斜面のテーパー面7aを介して上歯7を徐々に上方向に押し上げる。この状態では、旋回軸12に取り付けられたブロック16および軸受け15がさらばね17の付勢力によって上方向に押し上げられ、これに伴って軸受け15の取付け穴に支持された軸18を介してカムフォロア14が所定の力で押し上げられるので、上歯7は回動軸9を中心に反時計回りに回動し、上歯7と下歯8との噛み合いにより噛み合い部10で版11の後端部11bを咥えることができる。このテーパー面7aの形状は、旋回軸12の回転角度によって、上歯7と下歯8の噛み合い力が調整できるように所定の傾斜角度で形成されているので、この回転角度を管理して噛み合い力を調整することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る枚葉印刷機の咥え万力装置では、テーパー面7aと回転体14とが摺動することなく上歯7を回動させることができるので、旋回軸12を回転させるのに過大なトルクを必要としないで、大きな咥え力を得ることができる。また、過大なトルクを必要としないので、旋回軸12にねじれを発生させることがなく、版胴1の長手方向に対して均一な咥え力を得ることができる。さらに、カムフォロア14やテーパー面7aに磨耗を生じさせない。
さらに、旋回軸12の旋回角度によって咥え力を調整および管理することができる。また、旋回軸12の軸端部を手動またはアクチュエータによって旋回させるように構成されているので、版11を咥えさせる作業が容易に行なえるようになる。一方、咥え側万力6についても摺動動作をなくすことで、咥え側万力と咥え尻側万力との咥え力を共に高めることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、咥え尻側万力5において、カムフォロア14を上歯7側に設け、テーパー面7aを旋回軸12側に設けることにより、上述の実施例と同等の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る咥え万力装置に使用される版胴の斜視図であって版溝の中に咥え尻側万力のみを組み込んだ状態を示す外観図である。 本発明の実施の形態に係る咥え万力装置に使用される版胴の斜視図であって版溝の中に咥え側万力のみを組み込んだ状態を示す外観図である。 本発明の実施の形態に係る版胴を長手方向に対して直角な面で切断した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る咥え尻側万力であって、図1の版胴の長手方向に沿って4分割されているうちの1つを拡大して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る咥え尻側万力に使用されるカム軸の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る咥え側万力であって、(a)から(c)はカム軸の回転位置と上歯の動きを示す動作図である。 従来の一般的な枚葉印刷機の全体的な概略を示す構成図である。 版胴を長手方向に対して直角な面で切断した状態を示す断面図であって、従来の咥え側万力の構造の一例を示す図である。 版胴を長手方向に対して直角な面で切断した状態を示す断面図であって、従来の咥え尻側万力の構造の一例を示す図である。
符号の説明
1 版胴
2 版胴の回転軸
3 版溝
4 版万力装置
5 咥え尻側万力
6 咥え側万力
7 上歯
8 下歯
9 回動軸
10 噛み合い部
11 版
11a 版の前端部(版尻)
11b 版の後端部
12 旋回軸
12a 軸端部
13 回動手段
14 カムフォロア(回転体)
14a 転動面
15 軸受け
16 ブロック
17 さらばね
18 軸
19 上歯
20 下歯
21 カム軸
21a 第1の平面部
21b 第2の平面部
22 カムフォロア(第2の回転体)
23 さらばね
52 上歯
53 下歯
54 押さえローラ
55a〜55d 印刷装置
56 給紙装置
57 排紙装置
58 シート積重装置
59 ブランケット胴
60 圧胴
61 シート
62 版胴
64 上歯
65 下歯
66 レール
67 摺動板
68 台座
69 ボルト
70 球面座金
71 圧縮バネ
72 開閉用カム
73 カム
R 咥え側万力
S 咥え尻側万力
T 中間胴
FL フロア

Claims (11)

  1. 枚葉印刷機の版胴の版溝内に設けられた版万力装置であって、前記版胴の周方向に巻きつけられる版の端部を下歯と可動する上歯によって咥えるように構成されている枚葉印刷機の咥え万力装置において、
    前記版胴の軸と略並行な旋回軸と、
    前記旋回軸の旋回により揺動しかつ前記旋回軸と略平行な軸を中心に回転可能な回転体 とを有し、
    前記上歯は回動軸と前記回転体の転動面が当接する当接面とを有し、前記上歯は前記回動軸を中心に回動可能に構成され、
    前記旋回軸を旋回させて、前記回転体が前記当接面と当接しながら回転している状態で、前記回転体が前記上歯を押圧し、前記上歯と前記下歯とが噛合するように構成されていることを特徴とする枚葉印刷機の咥え万力装置。
  2. 前記回転体は、前記旋回軸の外周面に軸受けを介して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
  3. 前記当接面をテーパー面で形成し、該テーパー面は、前記回転体と当接する位置によって前記上歯と前記下歯との噛み合い力が変化するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
  4. 前記旋回軸と前記回転体との間には、弾性部材が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
  5. 枚葉印刷機の版胴の版溝内に版万力装置を備え、前記版万力装置は咥え側万力と咥え尻側万力とを備え、前記咥え側万力は前記版胴の周方向に巻きつけられる版の前端部を咥え、前記咥え尻側万力は前記版の後端部を咥えるようになっており、前記咥え側万力および前記咥え尻側万力は前記版を咥えるための上歯および下歯をそれぞれ備え、前記上歯を可動にして前記上歯および前記下歯が互いに噛合するように構成されている枚葉印刷機の咥え万力装置において、
    前記版胴の軸と略並行な旋回軸と、
    前記旋回軸の旋回により揺動しかつ前記旋回軸と略平行な軸を中心に回転可能な回転体 とを有し、
    前記咥え尻側万力の前記上歯は回動軸と前記回転体の転動面が当接する当接面とを有し、前記上歯は前記回動軸を中心に回動可能に構成され、
    前記旋回軸を旋回させて、前記回転体が前記当接面と当接しながら回転している状態で、前記回転体が前記上歯を押圧し、前記上歯と前記下歯とが噛合するように構成されていることを特徴とする枚葉印刷機の咥え万力装置。
  6. 前記回転体は、前記旋回軸の外周面に軸受けを介して取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
  7. 前記当接面をテーパー面で形成し、該テーパー面は、前記回転体と当接する位置によって前記上歯と前記下歯との噛み合い力が変化するように形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
  8. 前記旋回軸と前記回転体との間には、弾性部材が配設されていることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
  9. 前記旋回軸が前記版胴の両端部まで延在し、前記旋回軸の軸端部を手動またはアクチュエータによって旋回させるように構成されていることを特徴とする請求項5から請求項8のいずれかに記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
  10. 前記版胴はカム軸を備え、前記咥え側万力の前記上歯または前記下歯には、前記カム軸のカム面が当接する第2の回転体と、前記第2の回転体を前記カム面に付勢する付勢手段とが設けられ、前記カム軸を回動させて前記咥え側万力の前記上歯と前記下歯の噛合するように構成されていることを特徴とする請求項5から請求項9に記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
  11. 前記版万力装置が前記版を咥えた状態で、前記咥え尻側万力が前記版の天地方向に移動可能に形成されていることを特徴とする請求項5から請求項10のいずれかに記載の枚葉印刷機の咥え万力装置。
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