JP2006181136A - 収納ユニット及び収納ユニット用棚受け部 - Google Patents

収納ユニット及び収納ユニット用棚受け部 Download PDF

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Abstract

【課題】 側板等の扉側に棚用ダボ孔列と蝶番用孔列の二列設けたため、側板等の生産時の効率が悪いとともに、見栄えが悪いという課題があった。又蝶番用孔を限定した数カ所にしか設けないと蝶番の高さ位置が限定されてしまうため、多様な寸法に上下分割した開閉可能な扉には使用できない課題があった。
【解決手段】 この発明の収納ユニットは、左右側板3、3の扉側内面及び後側内面に、それぞれ上下に一列状に孔8を間隔を置いて複数設け、且つ扉側内面に設けた孔列8aは、ダボ孔と蝶番用孔との共用の孔列として形成してなり、棚受け部7は、それぞれの孔8に挿脱自在な突起部70を扉側端部に有するとともに、扉側の突起部70から間隔をあけて中央側に端部710を有する棚受け止め7を形成してなり、適宜側板3、3に取り付けたそれぞれの棚受け部7、7に棚板6を載置し、かつ扉板5を閉鎖した状態で箱内の扉側に上下に連通する収納空間10を形成する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、スリッパ、靴などの履き物とともに傘などの多種類の日用品を収納可能な収納装置であり、詳細には一般の人が組立て可能な収納ユニット及び収納ユニットに使用する収納ユニット用棚受け部に関する。
スリッパ、靴などの履き物の収納装置としては、一般的に玄関に置かれ、靴入れであると、箱体の中に複数の棚を上下に間隔をあけて設けている。これらの箱体の大きさ形状は、様々であり、設置する場所の大きさ、形状によって様々なものがあり、棚の数、棚間の間隔等も様々である。
スリッパ、靴などの履き物の収納装置の中で、従来の収納ユニットの構成部品としては、箱体を形成する上板、下板、左右の側板、仕切り板、後面板及び両開き、片開き等の扉板、それに側板間に設ける棚板(或はダボ付棚板)、棚板を受けるダボ又はダボ付の棚受け部、側板内側にはダボを挿入抜き取り可能なダボ孔及び扉板を側板に取付ける蝶番が一般的に必要であり、蝶番の取付けはダボ孔を使用して取付けていた(従来技術1)。
更に、棚に靴を収納する他、扉板の内側にも傘やスリッパ等の別種の品物も収納可能な収納ユニットも知られていた。このような収納ユニットは、扉側に傘やスリッパを収納する空間を確保するために、側板や仕切り板に棚用ダボ孔をやや中央よりに上下一列に設け、更にそれより扉側に同様に蝶番用孔を上下一列に設け、側板の扉側に二列の孔が複数上下に設けられた構成になっていた。(従来技術2)
また、特開2002−209646号公報(従来技術3)に「下駄箱の構造」として、「基箱の側板間に、靴を載置する載置面を有する棚板を上下多段に架け渡してなり、該棚板は、前記側板の内面から突出する前、後の支持片に係止され、水平状態と前下がりの傾斜状態とで位置替え可能に支持される」構成により、「使用者の要求に応じた効率の良い靴の収納を、使い勝手良く行うことができる」との記載がある。そして、従来技術3の棚板は、斜めの角度を得るため裏面に複数のダボと係止可能な溝が複数形成されて、いずれかの溝をダボに掛けて傾斜角度を変更する構成である。
更に、特開平8−228849号公報(従来技術4)に、「棚用棚受具」として「棚体に縦列状態に形成した掛孔に引っ掛け係止する掛部を両端に設けた棚受桟体の一方の掛部を、他方の掛部を掛孔に引っ掛係止した状態でこの他方の掛部に対して少なくとも掛孔より着脱できる角度範囲で正逆回動自在に設けた棚用棚受具」の構成により「棚受桟体を傾斜状態として棚板を前傾斜させたい場合に、一々両端の掛部を掛孔から掛脱するような煩わしいことをせずとも、いずれか一方の掛部だけを掛孔より取り外してこの掛部を一段下の掛孔に引っ掛け係止することができる」との記載がある。
特開2002−209646号公報(従来技術3) 特開平8−228849号公報(従来技術4)
従来技術1の収納ユニットでは、扉側に空間がないので、靴以外の傘等を収納することはできなかった。また、従来技術2の収納ユニットは、傘やスリッパ等のものを収納できるが、側板や仕切り板に、扉側に棚用ダボ孔列と蝶番用孔列の二列設けるため、側板や仕切り板の生産時における効率が悪いとともに、孔が内面に多数形成されるため、美観的に見栄えが悪いとともに側板や仕切り板の強度も減少する課題があった。更に、従来技術2では、そのような問題点を減少させるため蝶番用孔の数を減らし限定した数カ所にしか設けない場合がある。このような収納ユニットであると、蝶番の高さ位置が限定されてしまうため、多様な寸法に 上下分割して開閉可能な扉には使用できない欠点があった。
また、従来技術3及び4は、棚板を斜め状に係止可能な収納装置であるが、従来技術3の棚板は、裏面に設けられた複数の溝のいずれかの溝を、高さの違うダボと係止させて傾斜角度を変更するが、溝の数や間隔に限定があるため、ダボ孔同士の間隔と溝同士の間隔が決められたものでないと組み合わせられないため、多様な寸法の製品間に使用ができない問題点があった。また、その為、決まった一定の斜度にした棚板が設置できない問題点があった。
上記の課題を解決するため、上板、下板、左右の側板、後板、扉板を少なくとも有する箱体の内部に複数の棚板を棚受け部によって設置可能な収納ユニットにおいて、
左右側板は、扉側内面及び後側内面に、それぞれ上下に一列状に孔を間隔を置いて複数設け、且つ扉側内面に設けた孔列は、ダボ孔と蝶番用孔との共用の孔列として形成してなり、
棚受け部は、それぞれの孔に挿脱自在な突起部を扉側端部に有するとともに、扉側の突起部から間隔をあけて中央側に端部を有する棚受け止めを形成してなり、
適宜側板に取り付けたそれぞれの棚受け部に棚板を載置し、かつ扉板を閉鎖した状態で箱内の扉側に上下に連通する収納空間を形成することを特徴とする収納ユニットを提案する。
更に、上板、下板、左右の側板、後板、扉板を少なくとも有する箱体の内部に複数の棚板を棚受け部によって設置可能な収納ユニットにおいて、
左右側板は、扉側内面及び後側内面に、それぞれ上下に一列状に孔を間隔を置いて複数設け、且つ扉側内面に設けた孔列は、ダボ孔と蝶番用孔との共用の孔列として形成してなり、
棚受け部は、それぞれの孔に挿脱自在な突起部を扉側端部に形成するとともに、後板側に前後方向に長い取付長孔を形成し、かつ扉側の突起部から間隔をあけて中央側に端部を有する棚受け止めを形成してなり、
適宜側板に取り付けたそれぞれの棚受け部に棚板を載置し、かつ扉板を閉鎖した状態で箱内の扉側に上下に連通する収納空間を形成するとともに、棚受け部は、取付長孔と取付用ダボにより傾斜角度を自在に選択可能に設置できることを特徴とする収納ユニットを提案する。
更にまた、収納ユニットの側板や仕切り板等に形成されるダボ孔に、挿脱自在な突起部を一端部に有するとともに、突起部から間隔をあけて中央側に端部を有し棚部を載置自在な棚受け止めを有することを特徴とする収納ユニット用棚受け部、及び収納ユニットの側板や仕切り板等に形成されるダボ孔に、挿脱自在な突起部を一端部に有するとともに他端側に前後方向に長い取付長孔を形成し、かつ突起部から間隔をあけて中央側に端部を有し棚部を載置自在な棚受け止めを有することを特徴とする収納ユニット用棚受け部を提案する。
この発明によれば、靴などの履き物の他、傘やスリッパ等を扉側に収納可能な収納ユニットにおいて側板や仕切り板に形成される孔列が一列減るため、生産効率が向上するとともに、扉を開けたときに見えてしまう孔による製品としての美観、見栄えが向上した。
また、蝶番用の孔をダボ孔と兼用したことによって、蝶番の取付け位置の選択が広がり、上下別開閉する二つ以上の扉を設けること ができるとともに、その扉の大きさ等の選択幅が広くなる利点がある。
更に、請求項2及び請求項4に係る発明によれば、棚受け部が取付長孔によって、ダボ孔の設けられた間隔が異なる側板等においても対応でき、かつ従来技術より比較的設置傾斜角度を自由に選択できる利点がある。
この発明の1つの実施形態である収納ユニットについて、正面説明図である図1、図1のAA線断面図である図2、図1のBB線断面図である図3、この発明に使用する棚受け部の正面図である図4、同じく棚受け部の平面図である図5、同じく棚受け部の後面図である図6、同じく棚受け部の側面図である図7、他の実施形態である棚受け部の平面図である図8、同じく棚受け部の別の実施形態の平面図である図9、同じく棚受け部の別の実施形態の後面図である図10、同じく棚受け部の別の実施形態の側面図である図11、この発明の実施形態であり、棚板の傾斜角度を説明する説明部分断面図である図12、この発明の実施形態であり、上下別々に開閉可能な扉板を設けた正面図である図13、同じく図13のCC線断面図である図14、取付用ダボの斜視図である図15に基づいて説明する。
この発明の好ましい実施形態の収納ユニットについて説明する。この発明の収納ユニットの箱体は、上板1、下板2、左右の側板3、3、後板4、扉板5を少なくとも有する。これらの他、側板3、3の間に平行に設けられる図示しない仕切り板を設けてもよい。箱体は、その内部に複数の棚板6を棚受け部7によって設置可能である。
左右の側板3、3は、扉板5側の内面にダボ孔8を上下に一列状形成した前部ダボ孔列8aを設ける。ダボ孔列8aは、ダボ孔と蝶番用孔との共用の孔列として形成してなる。また左右の側板3、3は、後板4側の内面にダボ孔8を上下に一列状に後部ダボ孔列8bを設ける。図示しない仕切り板の構成も、側板3と同じである。
扉板5は、蝶番取付け具付蝶番9によって側板3に開閉自在に取り付けられている。蝶番取付け具付蝶番9は、前部ダボ孔8aのいずれかのダボ孔8に挿入可能な取付け突起を有する取付け具を使用して側板3に取付けるとともに、扉板5の任意の高さの蝶番取付部分に孔50を設け蝶番を取付けている。この蝶番取付け具付蝶番9によって扉板5の任意の高さ位置に蝶番を取付けることができる。
10は、箱体内の扉板5側に上下に連通して形成される収納空間である。Sは、この実施形態ではスリッパであるが、傘等別種の物品でもかまわない。スリッパ等Sは、扉板5の内面側に設けたスリッパ掛け部100に係止され、扉板5を閉鎖した状態で収納空間10に位置するため棚部6の前端辺に衝突して押しつぶされることはない。
棚受け部7は、ほぼ箱体奥行き寸法前後の長さの板状体の一側面に突出する突起部(ダボ部)70を扉板5側の前端部に形成しそれぞれの前部ダボ孔列8aのいずれかのダボ孔8に挿脱自在であるとともに、突起部70から間隔をあけて中央側に前端部710を有する棚受け止め71を形成してなる。棚受け止め71は、側板3のダボ孔8に突起部70を挿入して設置された状態で突起部70とは逆方向に水平状に突出する板状体であり、ほぼ板状体の後部まで設けられている。
図4乃至図7に示す棚受け部7aの実施形態では、上述した構成に加え、後板4側に前後方向に長い取付長孔72を形成している。取付長孔72は、取付用ダボ73によって適宜高さのダボ孔8に取付けることが可能である。取付長孔72と取付用ダボ73により、後板4側の後部ダボ孔列8bの複数の高さ位置のいずれかの孔8に容易に取り付けることができ、傾斜角度を設定、或は変更可能である。
又、図8乃至図11は、棚受け部7bの他の実施形態であり、板状体の一側面で扉板5側の前端部に突出する前部突起部70aを形成するとともに、取付長孔72の代わりに後部突起部70bを前部突起部70aと同じ方向に突出して形成する。後部突起部70bは、後部ダボ孔列8bのそれぞれのダボ孔8に挿脱自在である。
図12は、複数の傾斜角度で棚受け部7aを設置し、棚受け部7a間に棚板6を角度を変えて載置した複数の棚板6の傾斜状態を示す説明図である。
この発明の収納ユニットは、上述したような構成を有し、一般的には購買者が購買後に棚板6の数、間隔、傾斜角度などを好みによって選択し組み立てることが可能である。棚板6は、側板3、3にそれぞれ係止される棚受け部7の棚受け止め71上面間に載置される。そして棚受け止め71の前端部710により、傾斜角度があっても扉板5方向へズレ移動することはない。
棚受け部7aであると取付長孔72があるため、製品によってダボ孔8の上下の間隔が異なって形成された側板3の場合でも対応が可能である利点があり、棚部6を水平状態から数種の傾斜角度の異なる状態に設けることが可能である。図12に示す図例では上下4段のダボ孔8に取付用ダボ73によって取付け可能である。
又、扉板5は、図13及び図14に示すように一枚扉でない例えば上下別々に開閉可能な2枚の扉板5a、5bを設けてもよく、この場合も前部ダボ孔列8aにより様々な大きさの扉板5の選択が可能である。
この発明は、靴等の履き物の他、傘やスリッパ等の別種類の物を収納可能であるため、購買者が購買後自宅等において容易に組立て可能なため、一般の家庭、事務所、会社等様々な場所において利用性が高い。
この発明の1つの実施形態である収納ユニットの扉板の裏側を正面から見た説明図 同じく図1のAA線断面図 同じく図1のBB線断面図 この発明に使用する棚受け部の1つの実施形態の正面図 同じく棚受け部の1つの実施形態の平面図 同じく棚受け部の1つの実施形態の後面図 同じく棚受け部の1つの実施形態の側面図 この発明の棚受け部の別の実施形態の正面図 同じく棚受け部の別の実施形態の平面図 同じく棚受け部の別の実施形態の後面図 同じく棚受け部の別の実施形態の側面図 この発明の実施形態であり、棚板の傾斜角度を説明する説明部分断面図 この発明の実施形態であり、上下別々に開閉可能な扉板を設けた正面図 同じく図13のCC線断面図 取付用ダボの斜視図
符号の説明
1 上板
2 下板
3 側板
4 後板
5 扉板
5a 扉板(上部)
5b 扉板(下部)
50 蝶番取付部分の孔
6 棚板
7 棚受け部
7a 棚受け部
7b 棚受け部
70 突起部(ダボ部)
70a 前部突起部
70b 後部突起部
71 棚受け止め
710 棚受け止め端部
72 取付長孔
73 取付用ダボ
8 ダボ孔
8a 前部ダボ孔列
8b 後部ダボ孔列
9 蝶番取付具付蝶番
10 収納空間
100 スリッパ掛け部
S スリッパ等

Claims (4)

  1. 上板、下板、左右の側板、後板、扉板を少なくとも有する箱体の内部に複数の棚板を棚受け部によって設置可能な収納ユニットにおいて、
    左右側板は、扉側内面及び後側内面に、それぞれ上下に一列状に孔を間隔を置いて複数設け、且つ扉側内面に設けた孔列は、ダボ孔と蝶番用孔との共用の孔列として形成してなり、
    棚受け部は、それぞれの孔に挿脱自在な突起部を扉側端部に有するとともに、扉側の突起部から間隔をあけて中央側に端部を有する棚受け止めを形成してなり、
    適宜側板に取り付けたそれぞれの棚受け部に棚板を載置し、かつ扉板を閉鎖した状態で箱内の扉側に上下に連通する収納空間を形成することを特徴とする収納ユニット。
  2. 上板、下板、左右の側板、後板、扉板を少なくとも有する箱体の内部に複数の棚板を棚受け部によって設置可能な収納ユニットにおいて、
    左右側板は、扉側内面及び後側内面に、それぞれ上下に一列状に孔を間隔を置いて複数設け、且つ扉側内面に設けた孔列は、ダボ孔と蝶番用孔との共用の孔列として形成してなり、
    棚受け部は、それぞれの孔に挿脱自在な突起部を扉側端部に形成するとともに、後板側に前後方向に長い取付長孔を形成し、かつ扉側の突起部から間隔をあけて中央側に端部を有する棚受け止めを形成してなり、
    適宜側板に取り付けたそれぞれの棚受け部に棚板を載置し、かつ扉板を閉鎖した状態で箱内の扉側に上下に連通する収納空間を形成するとともに、棚受け部は、取付長孔と取付用ダボにより傾斜角度を自在に選択可能に設置できることを特徴とする収納ユニット。
  3. 収納ユニットの側板や仕切り板等に形成されるダボ孔に、挿脱自在な突起部を一端部に有するとともに、突起部から間隔をあけて中央側に端部を有し棚部を載置自在な棚受け止めを有することを特徴とする収納ユニット用棚受け部。
  4. 収納ユニットの側板や仕切り板等に形成されるダボ孔に、挿脱自在な突起部を一端部に有するとともに他端側に前後方向に長い取付長孔を形成し、かつ突起部から間隔をあけて中央側に端部を有し棚部を載置自在な棚受け止めを有することを特徴とする収納ユニット用棚受け部。
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