JP2006180726A - 野菜等の洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

野菜等の洗浄装置及び洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006180726A
JP2006180726A JP2004375254A JP2004375254A JP2006180726A JP 2006180726 A JP2006180726 A JP 2006180726A JP 2004375254 A JP2004375254 A JP 2004375254A JP 2004375254 A JP2004375254 A JP 2004375254A JP 2006180726 A JP2006180726 A JP 2006180726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
gap structure
vegetables
washing
water flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004375254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4711047B2 (ja
Inventor
Masatoshi Ino
正敏 井野
Shigeto Ino
成人 井野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOYU SHOKKI KK
Original Assignee
HOYU SHOKKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOYU SHOKKI KK filed Critical HOYU SHOKKI KK
Priority to JP2004375254A priority Critical patent/JP4711047B2/ja
Publication of JP2006180726A publication Critical patent/JP2006180726A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4711047B2 publication Critical patent/JP4711047B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Meat And Fish (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

【課題】 野菜等その他の食品等に付着している異物を確実かつ効率的に除去洗浄できる野菜等の洗浄装置及び洗浄方法を提供する
【解決手段】 洗浄槽12と、洗浄槽12内で洗浄水を横方向(F)に噴射する噴射手段14と、洗浄対象物が洗浄水の流れを交差方向から受けるように洗浄槽12内で洗浄対象物を搬送させる搬送手段16と、搬送中の洗浄対象物が流されないように保持する保持手段18と、保持手段18による洗浄対象物の保持位置を強制的に変化させるように移動させる移動手段20と、を含むことを特徴とする野菜等の洗浄装置10から構成される。洗浄水の一方向への速い流れに対し洗浄対象物を該水の流れに対して交差方向へ移動することによって洗浄効果を向上させ、洗浄対象物の表面に付着した異物を確実に除去洗浄できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、野菜、果物、肉、魚介類、その他の食品、あるいは機械部品、産業機器等の洗浄工程において使用される洗浄装置及び洗浄方法に関する。
野菜、果物、肉、魚その他の食品等に関しては人の体内に直接に取り込まれるものである点から、食品衛生上の厳格な管理が必要とされており、その洗浄を行なう装置として種々のものが提案されている。従来の一般的な野菜等の洗浄装置としては、水槽内に搬送用コンベアを配置し、該コンベアの搬送面の上方位置に払拭用布や板ブラシ、回転ブラシ等の洗浄機構を設置して野菜等の表面に付着した汚れや付着物等を除去するものが知られている。
一方、例えば、特許文献1には、洗浄槽内でエアレーションを行って上昇空気により洗浄対象物の表面に付着した異物等を除去するものが提案されている。特許文献1の食品洗浄装置は、洗浄槽内に食品取出部に向けて水流を生じさせるように斜め上方にエアーを噴出させるエアー噴出装置が設けられ、食品取出部に取出コンベアが一端側を水没させた状態で取り付けられている。洗浄槽に投入された食品は、エアーの噴出を下方から受けて異物を除去されるとともに、水流によって食品取出部側に送られ、取出部に取り付けられた取出コンベアによって洗浄槽から取出されるものであった。
特開2002−330743号公報
しかしながら、従来の一般的な野菜等の洗浄装置は、ブラシ等で野菜等の表面の付着物や汚れを掻き落とすものであるから、人毛や細かい砂粒、塵芥等を野菜等の表面から確実に除去することは困難なものであった。特に、葉物野菜等では葉と葉の間に砂や土を噛んでいることが多いため、確実な洗浄は困難ないし不可能であった。人毛等の異物が食品に付着したまま包装出荷された場合には、消費過程で発見されて全ロットが返品され、生産者に多額の損害を与えるとともに、社会的にも大きな事件となってしまうおそれがある。したがって、上記のような従来の装置は、主に収穫後の土、泥等が付着した状態のものの一次洗浄用として使用されることが多く、出荷用包装の直前の洗浄工程での仕上げ洗浄としては実用性に劣るものであった。
一方、特許文献1の洗浄装置では、エアーを槽内の下方側から取出部に向けて斜め上方に向けて噴射させるので、エアーによる水流によって食品が同方向に移動してしまい、その結果、食品が受けるエアー噴射力は弱まり、特に人毛等が食品に挟み込まれて付着している場合には、異物の除去が極めて困難であった。さらに、食品からいったん除去されて水中に浮遊する異物が、水流によって食品と同じ方向に流されたり、槽内で対流したりするので、該異物が食品に再付着するおそれが高かった。したがって、上記従来の装置と同様に、人毛等の異物が食品に付着したまま包装出荷されてしまうことも多く、消費過程で発見されて全ロットが返品され、生産者に多額の損害を与えるおそれがあった。また、洗浄槽内にエアー噴出装置やコンベアが配置されているので、点検、清掃、部品交換等を含むメンテナンス作業も煩雑で困難なものであった。また、洗浄効果を向上させるためには、洗浄槽を搬送方向に長く設けて食品にエアーを当てる時間を長くする方法も考えられるが、装置全体が大型化し高価になっていた。しかも、結局は上記のように異物の食品への再付着のおそれがあり、実用性が低いものであった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は、野菜、果物その他の食品あるいはその他の物品に付着している異物を確実かつ効率的に除去洗浄できる野菜等の洗浄装置及び洗浄方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、人毛等の再付着のおそれを低減させて、洗浄効果を向上させる野菜等の洗浄装置及び洗浄方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、メンテナンス等を簡便に行える野菜等の洗浄装置を提供することである。さらに、本発明の他の目的は、コンパクト、低コストな構成で製造できる野菜等の洗浄装置を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するために、洗浄槽12と、洗浄槽12内で洗浄水を横方向(F)に噴射する噴射手段14と、洗浄対象物Vが洗浄水の流れを交差方向から受けるように洗浄槽12内で洗浄対象物Vを搬送させる搬送手段16と、搬送中の洗浄対象物が流されないように保持する保持手段18と、保持手段18による洗浄対象物Vの保持位置を強制的に変化させるように移動させる移動手段20と、を含むことを特徴とする野菜等の洗浄装置10から構成される。洗浄装置は、野菜、魚介、肉等の食品等の第一洗浄から最終的な仕上げ洗浄まで広く適用できる。洗浄槽の具体的な形状は楕円状、円形状、多角形状、その他任意形状としてよい。噴射手段は、例えば、一方向に向けて噴射するように配置される噴射ノズルでよく、その個数、噴射力等は適宜設定される。また、例えば、洗浄槽の底壁に幅方向に長く凹設する長溝ポケットを設け、該長溝ポケットに開口を形成して該開口とバッファ槽を連通する排出パイプを配置させることとしてもよい。また、洗浄槽の噴射手段と対向する対向壁には、上端側にオーバフロー部、下部側にスリット孔、高さ中間位置に一個または複数個の開口等を適宜設けることとしてもよい。その際中間位置開口にバッファ槽へ向けた放出ノズルを取り付けることとしてもよい。これらを設けることにより、洗浄槽内の種々の異物を良好に排出できる。
また、移動手段20は、洗浄対象物Vを把持又は係止して水の流れ中を規則的又は不規則的に移動させる機構を有することとしてもよい。
また、洗浄水の流れの中で洗浄対象物Vの搬送と保持を同時に行い、内部に洗浄対象物Vを保持させる中空の洗浄水通流間隙構造体62が配置されていることとしてもよい。本質的には、保持手段と搬送手段は別構成としてもよいが、洗浄水通流間隙構造体により一体的な構造とすることにより、簡単に製造できる。
また、洗浄水通流間隙構造体62は、その回転軸線が横方向となるように配置されて回転駆動される筒体(66)からなることとしてもよい。筒体の形状は、円筒、多角形筒体、その他任意の形状でもよい。
また、洗浄水通流間隙構造体62は細線枠を骨組みとした籠体からなることとしてもよい。洗浄水通流構造体の材質は、例えば、ステンレス等の金属、プラスチック合成樹脂、竹材等、耐水性があってある程度強度を有するものであれば任意でよい。
また、洗浄水通流間隙構造体62は横方向からの洗浄水の流れに対して断面で縦線状に流れを遮蔽するような複数の投影縦線条(L1、L2、L3、・・・)と、該投影縦線条に交差状に連結された零または数個の投影横線条と、を含むこととしてもよい。投影横線条は、できるだけ少ない方が間隙構造体への異物の引っかかりが少なく、異物の再付着防止の点で好適である。
また、洗浄水通流間隙構造体62は洗浄対象物Vの搬送方向を進行方向とするように周回する螺旋線条筒体66からなることとしてもよい。螺旋の間隙は例えば、1mm〜15mm程度の任意の幅でよく、その他大小任意の大きさに設定してもよい。螺旋の間隙は、全体的に一定に形成してもよいが、幅を規則的又は不規則的に変化させるようにしてもよい。
また、洗浄水の流れと交差方向に洗浄水通流間隙構造体62を配置した状態で、該洗浄水通流間隙構造体62を回転自在に支持する支持機構64が設けられていることとしてもよい。支持機構は、洗浄槽内外いずれに設置することとしてもよい。洗浄槽内に配置する場合には、噴射手段からの水の流れを邪魔しないように、洗浄槽の中央側よりも側壁側に設けるとよい。
また、支持機構64に対して洗浄水通流間隙構造体66を載置させるだけで該洗浄水通流間隙構造体62を回転駆動可能とすることとしてもよい。
また、支持機構64に対して洗浄水通流間隙構造体62が着脱自在に支持されることとしてもよい。例えば、通流間隙の大きさや、細線の太さ等が異なる洗浄水通流間隙構造体の種々の形態のものを複数個用意しておいて、洗浄対象物の種類等に応じて任意に交換することとしてもよい。
また、洗浄水通流間隙構造体62には、その回転に伴い洗浄対象物Vを掻き揚げ、落下離脱させる係止部86が設けられていることとしてもよい。係止部は、例えば、平面あるいは湾曲して形成された板部材、水の流れを通すような網板、櫛状体、フック体、ロッド体、バケット、突起、その他任意の把持又は係止するものであってもよい。また、筒体の一部を変形加工して係止部を形成してもよい。係止部が搬送手段を兼用してもよい。
また、洗浄水通流間隙構造体62としての筒体(66)の洗浄対象物投入開口68aと排出開口68bにそれぞれ接続されて洗浄対象物Vを洗浄水通流間隙構造体62に連続投入、排出する外部搬送手段(88a、88b)が設けられ、係止部86と排出側外部搬送手段88bとが連係して洗浄水通流間隙構造体62の回転と、排出側外部搬送手段88bの搬送駆動のみにより洗浄水通流間隙構造体62から外部搬送手段への移載を行うようにしたこととしてもよい。洗浄対象物から異物を確実に除去する目的としては洗浄水通流間隙構造体内への洗浄対象物の投入は手作業でもよいが、外部搬送手段を備えることにより洗浄工程の自動化が図れ、作業者の労力が低減される。外部搬送手段としては、例えば、ベルトコンベア、ローラコンベア、チェーンコンベア等の搬送コンベアや、傾斜をつけたシュータ、その他任意の構成でもよい。
また、洗浄水は、洗浄対象物Vの搬送方向と略直交方向に当てられるように噴射されることとしてもよい。
さらに、本発明は、洗浄槽内で洗浄水を横方向に向けて噴射させ、横方向からの洗浄水の貫通通流間隙を有する螺旋線条筒体66内に洗浄対象物Vを投入し、該螺旋線条筒体66を回転させながら洗浄対象物Vを移動させつつ洗浄対象物を洗浄することを特徴とする野菜等の洗浄方法から構成される。
また、螺旋線条筒体を回転させることによりそれ自体で洗浄対象物Vを前進させ、排出口で搬出工程に移載させて連続的な野菜等の洗浄を行うこととしてもよい。
本発明は、洗浄槽と、洗浄槽内で洗浄水を横方向に噴射する噴射手段と、洗浄対象物が洗浄水の流れを交差方向から受けるように洗浄槽内で洗浄対象物を搬送させる搬送手段と、搬送中の洗浄対象物が流されないように保持する保持手段と、保持手段による洗浄対象物の保持位置を強制的に変化させるように移動させる移動手段と、を含むことを特徴とする野菜等の洗浄装置から構成されることにより、洗浄水の一方向への速い流れに対し洗浄対象物を該水の流れに対して交差方向へ移動することによって洗浄効果を向上させ、洗浄対象物の表面に付着した異物を確実に除去洗浄できる。特に、例えば人毛等の除去しにくい異物が付着している場合でも効果的に除去洗浄できる。また、洗浄対象物は水流れと交差方向に搬送され、かつ除去された異物は一方向のみの流れによって流されるので該異物が洗浄対象物に再付着するのを防止できる。よって、例えば包装出荷直前等の特に衛生的に注意が必要な洗浄工程等にも有効に実用できる。また、洗浄工程での作業者の手数が少なくてすみ、省力的、効率的である。
また、移動手段20は、洗浄対象物を把持又は係止して水の流れ中を規則的又は不規則的に移動させる機構を有する構成とすることにより、単なる水流中の洗浄対象物の搬送と異なって洗浄対象物自体を強制的に移動させ、洗浄効果を飛躍的に向上させうる。
また、洗浄水の流れの中で洗浄対象物の搬送と保持を同時に行い、内部に洗浄対象物を保持させる中空の洗浄水通流間隙構造体が配置されている構成とすることにより、搬送手段と保持手段とを一体的に構成して簡単な構成とでき、少ない部品点数ですみ、低コストに製造し得る。
また、洗浄水通流間隙構造体は、その回転軸線が横方向となるように配置されて回転駆動される筒体からなる構成とすることにより、洗浄槽の限られた空間で洗浄水通流間隙構造体を効率よく配置させて、簡単、コンパクトな構成で製造できる。また、簡単な駆動機構の構成で安価に製造することができる。
また、洗浄水通流間隙構造体は細線枠を骨組みとした籠体からなる構成とすることにより、洗浄水が通流する間隙を形成しつつ洗浄対象物を確実に保持できる洗浄水通流間隙構造体を簡単、軽量、低コスト構成で具体的に実現できる。
また、洗浄水通流間隙構造体は横方向からの洗浄水の流れに対して断面で縦線状に流れを遮蔽するような複数の投影縦線条と、該投影縦線条に交差状に連結された零または数個の投影横線条と、を含む構成とすることにより、洗浄水通流間隙構造体の回転に伴って線条に引っかかった異物が洗浄水の噴射上流側に運ばれたり、間隙構造体内に落下したりしにくく、異物が洗浄対象物に再付着するのを防止できる。また、貫通通流する洗浄水を遮蔽する面積をできるだけ少ない構成とし、洗浄効果を維持できる。
また、洗浄水通流間隙構造体は洗浄対象物の搬送方向を進行方向とするように周回する螺旋線条筒体からなる構成とすることにより、簡単な構成で搬送と保持を行う間隙構造体を具体的に構成できる。さらに、線条同士の連結点のない筒体を構成し、水の流れに対して筒体全体が略投影縦線条となるように形成できる。異物が螺旋線条筒体に引っかかりにくくなり、洗浄対象物に異物が再付着するのを防止できる。
また、洗浄水の流れと交差方向に洗浄水通流間隙構造体を配置した状態で、該洗浄水通流間隙構造体を回転自在に支持する支持機構が設けられている構成とすることにより、洗浄水通流間隙構造体を安定的に支持した状態で回転させて、搬送手段、保持手段等を確実に作用させて、効果的に洗浄することができる。
また、支持機構に対して洗浄水通流間隙構造体を載置させるだけで該洗浄水通流間隙構造体を回転駆動可能とする構成とすることにより、洗浄水通流間隙構造体の設置作業を簡便に行えて短時間で作業準備を行なえる。また、複雑な連結作業を必要としないので、間隙構造体の着脱自在な構成も簡単に実現できる。
また、支持機構に対して洗浄水通流間隙構造体が着脱自在に支持される構成とすることにより、点検、清掃、交換等を含むメンテナンスを簡便に行える。
また、洗浄水通流間隙構造体には、その回転に伴い洗浄対象物を掻き揚げ、落下離脱させる係止部が設けられている構成とすることにより、水の流れ中で洗浄対象物を強制的に移動させる構造を簡素化し、低コストの製造を可能とする。
また、洗浄水通流間隙構造体としての筒体の洗浄対象物投入開口と排出開口にそれぞれ接続されて洗浄対象物を洗浄水通流間隙構造体に連続投入、排出する外部搬送手段が設けられ、係止部と排出側外部搬送手段とが連係して洗浄水通流間隙構造体の回転と、排出側外部搬送手段の搬送駆動のみにより洗浄水通流間隙構造体から外部搬送手段への移載を行うようにしたことにより、洗浄対象物の投入工程、洗浄工程、排出工程を連続的に行え、洗浄作業全体を自動化して効率化、省力化できる。また、洗浄作業者も少なくてすむ。さらに、洗浄水通流間隙構造体から外部搬送手段へ移載する構成を簡単な構成で製造できる。また、間隙構造体の着脱自在な構成も維持しながら外部搬送手段を備えた構成を具体的に実現できる。
また、洗浄水は、洗浄対象物の搬送方向と略直交方向に当てられるように噴射される構成とすることにより、洗浄対象物が受ける水の噴射力を維持しつつ、洗浄対象物を良好に搬送でき、効果的に洗浄が行える。
さらに、本発明は、洗浄槽内で洗浄水を横方向に向けて噴射させ、横方向からの洗浄水の貫通通流間隙を有する螺旋線条筒体内に洗浄対象物を投入し、該螺旋線条筒体を回転させながら洗浄対象物を移動させつつ洗浄対象物を洗浄する野菜等の洗浄方法から構成されることから、洗浄対象物から異物を確実に除去できるともに異物の再付着を防止でき、効果的に洗浄作業を行える。
また、螺旋線条筒体を回転させることによりそれ自体で洗浄対象物を前進させ、排出口で搬出工程に移載させて連続的な野菜等の洗浄を行うこととすることにより、洗浄作業を効率化、省力化できる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の野菜等の洗浄装置の実施の形態について説明する。本発明に係る野菜等の洗浄装置は、例えば、野菜、果物、肉、魚等の食品等の包装出荷前の最終洗浄工程等に適用され、人毛、糸くず、塵芥、小さな砂粒、その他の異物を好適に除去して洗浄できる。
図1ないし図6は、本発明の野菜等の洗浄装置10の一実施形態を示している。図1、図2に示すように、本実施形態に係る野菜等の洗浄装置10は、洗浄槽12と、洗浄水を噴射する噴射手段14と、洗浄槽12内で洗浄対象物を搬送させる搬送手段16と、洗浄対象物を保持する保持手段18と、保持手段18による洗浄対象物の保持位置を変化させるように移動させる移動手段20と、を含む。本実施形態では、洗浄対象物Vは、例えば、きゅうり、なす、白菜、大根、ジャガイモ、その他の根物野菜、ブロック状にカットされた野菜、葉物野菜、又は、魚介類、肉類、それらの加工品、その他の食品や機会部品等の洗浄に広く適用することができる。
本実施形態において、図1、図2に示すように、洗浄槽12は、洗浄対象物が投入されて実際に洗浄される水槽であり、噴射手段14、搬送手段16、保持手段18、移動手段20等の主要構成が配置される。洗浄槽12は、例えば、ステンレス等の金属製で形成され、上面側を開口しつつ平面視略矩形状となるように形成された側壁22a〜22dと底壁24とを有するある程度の深さの立体矩形槽体から形成されている。洗浄槽12は金属製の機枠26によってある程度の高さ位置に支持されている。洗浄槽12は、互いに直交方向に交差するように配置された2組の対向壁を有している。一対の対向壁のうち一方の第1側壁22aには洗浄水の噴射手段14が設けられるとともに、これに対向する第2側壁22bには放出部30が設けられている。洗浄槽12には放出部30側に隣接してバッファ槽28が設けられており、洗浄槽12内では噴射手段14からの洗浄水は図上、右方向(F)に水流を生じつつ、放出部30から洗浄槽12外部のバッファ槽28へ放出される。本実施形態において、底壁24は、水の流れF方向に向けて下流側に下がり傾斜となる傾斜部241と、傾斜部241の傾斜端に接続され第2側壁22bに至るまで平坦状に形成された平坦部242と、を含む。底壁24に傾斜部241を含むことにより、洗浄水が第2側壁22bに当たった後の洗浄槽12内で対流あるいは循環流を生じにくくし、異物が水の噴射側へ戻ることを防止しうる。
図1、図2に示すように、噴射手段14は、洗浄槽12内で洗浄水を横方向に噴射する手段であり、洗浄槽12内に一方向に向けた速い流速の水の流れを生起させて、洗浄対象物V表面に付着している異物を洗い落とす。本実施形態において、噴射手段14は、洗浄槽12内に第2側壁22b側に向けて開口した噴射ノズル32a、32bを有する噴射管32を含む。本実施形態では第1側壁22aに互いに平行しかつ第2壁22bに向けて開口した平行噴射ノズル32aが設けられ、第1側壁22aから第2壁22bに向けての平行な噴射水流を生起させる。平行噴射ノズル32aは、洗浄槽12の比較的高位置に設定されており、平行噴射ノズル32aの口縁に後述する放出部30のオーバフロー部34が設定されている。さらに、本実施形態では、第1側壁22a側から交差状となるようにそれぞれ噴射方向を向けた一対の交差噴射ノズル32bが設けられている。本実施形態では、交差噴射ノズル32bは、底壁20の傾斜部241の傾斜終端部寄りに配置され、底壁の平坦部242に接しながら該平坦部242と平行に流れる流れの噴射水となるように設定されている。本実施形態では、上記のように平行噴射ノズル32aと交差噴射ノズルから洗浄槽内に噴射させて、洗浄槽内部で全体的に第2側壁22bの略全面に当たるように設定されている。なお、第1側壁22a側は、洗浄槽内への水補充用の水補充管33が配置されている。
図3は、放出部30の一部切欠拡大斜視図及びその作用説明図である。図2、図3に示すように、放出部30は、噴射手段14から噴射された洗浄水を洗浄槽12外部に放出させる放出手段である。本実施形態では、第2側壁22b側に設けられたオーバフロー部34と、スリット孔36と、を含む。オーバフロー部34は、第2側壁22bの上端部に設けられ溢流方向にせり上がり拡大した溢流促進壁38を有している。液面に浮遊する人毛等の軽比重の異物を含む洗浄水はこの溢流促進壁38を介してバッファ槽28側に溢流し、バッファ槽28に設けられた金網等の捕集手段40により捕集される。スリット孔36は、第2側壁22bの底壁24側の幅方向中央位置に設けられた横方向に長い孔であり、砂成分等の大きな比重の成分の異物を洗浄槽12外部に排出させる。スリット孔36のスリット幅は、例えば0.5mm〜数ミリメートル程度の孔で長さは任意に設定してよい。スリット孔36は、洗浄槽12の略横幅全長にわたって1個のみのスリット孔を設けてもよいし、2個、3個、4個以上の複数個設置してもよい。
図2に示すように、バッファ槽28は、洗浄槽12から放出された水を一旦収集しつつ、収集された水を水循環させるための循環機構44側に還流させる槽である。本実施形態において、バッファ槽28には、高さ中間位置に金網等の捕集手段40が設けられ、上位室281と下位室282とに上下に分割している。バッファ槽28では、下位室282には循環機構44の吸引部が配置されるとともに、上位室281は洗浄槽12の放出部30からの放出水を受けてこれを捕集手段40を介して下位室282側に流し、放出部30から異物が排出された場合にはこの捕集手段40により捕集し、最終的にこれを除去する。本実施形態において、上位室281は底壁を金網で構成した上面開口のフィルタケース42が配置されており、バッファ槽30側の受部46により受けられて該上位室281に出し入れ自在に設けられている。フィルタケース42の上部には取っ手48が取り付けられている。上位室281には第2側壁22bの外面から突出し、スリット孔36の開口下縁から下向き傾斜状に伸びるスリット孔受け50が取り付けられている。スリット孔受け50は、スリット孔36から排出される異物を金網の中央側に誘導して放出させ第2側壁22bの外面などに付着しないようにしている。下位室282には水位を保持するための開閉コック付きオーバフロー管52が設けられるとともに、同じく開閉コックつきの排水管54が配置されている。
循環機構44は、図2に示すように、バッファ槽28に放出された水を収集して噴射管32に圧送供給し、放出部30からの水を再び噴射手段14から洗浄水として噴射させる水循環手段である。本実施形態では、循環機構44は、バッファ槽28の水を戻す戻し管56と、戻し管56に連通接続された循環ポンプ58と、循環ポンプ58に連通接続される噴射ノズル32a、32bを有する噴射管32と、を含む。戻し管56の先端には脱着可能なフィルタキャップ60が取り付けられている。
本実施形態では、例えば、上記のように洗浄槽12と、噴射手段14と、放出部30と、バッファ槽28と、循環機構44と、を含む水流れ機構を有しており、水流れ機構による洗浄槽12内で一方向への速い水流れ中で、搬送手段16と、保持手段18と、移動手段20とともに洗浄対象物Vを洗浄する。水流れ機構は上記の構成に限らず、少なくとも洗浄槽12と、噴射手段14と、を有していればよく、その他の構成は任意でもよい。
搬送手段16は、洗浄対象物Vが洗浄水の流れを交差方向から受けつつ洗浄槽12内で洗浄対象物Vを搬送させる搬送手段である。保持手段18は、搬送手段により搬送中の洗浄対象物Vが洗浄水の流れる方向に流されないように保持する保持手段である。本実施形態では、図1、図2に示すように、搬送手段16と保持手段18は、洗浄槽内に配置される一つの構造体で兼用されており、噴射手段14からの洗浄水の流れの中で洗浄対象物Vの搬送と保持を同時に行い、内部に洗浄対象物Vを保持させる中空の洗浄水通流間隙構造体(以下、「間隙構造体」という)62を含む。本実施形態では、搬送手段16としての間隙構造体62は、噴射手段14からの洗浄水の噴射方向Fに対して搬送方向が略直交方向になるよう設定されており、洗浄槽の第3側壁22cから第4側壁22dに向かう方向を搬送方向Xとしている。保持手段18としての間隙構造体20は、洗浄対象物が受ける洗浄水の噴射力と洗浄対象物の搬送方向を確実に維持する。本実施形態では、間隙構造体62は、その回転軸線が横方向となるように配置されて回転駆動する筒体からなり、支持機構64を介して回転自在に支持されている。
図1、図2、図4に示すように、間隙構造体62は、細線枠を骨組みとした籠体からなり、本実施形態では、円筒状に形成された螺旋線条筒体66からなる。螺旋線条筒体66は、両端を洗浄槽の第3、第4側壁22c、22d側に向けて円筒中心軸を横に向けて配置され、回転軸線が搬送方向Xに向けて設定されている。螺旋線条筒体66は、その略下半円程度が洗浄槽12内に配置されつつ上半円程度が洗浄槽上面側より突出した状態となっている。同時に、螺旋線条筒体66の少なくとも下部側空間が噴射手段14の噴出口の高さよりも下方側に配置されて、筒体内部の洗浄対象物に噴射手段からの洗浄水が確実に当たるように設定される。螺旋線条筒体66は、洗浄対象物の搬送方向を進行方向とするように周回するような螺旋を形成した筒体であり、該螺旋線条筒体66を回転させることによりそれ自体で洗浄対象物Vを搬送方向へ前進させるようになっている。螺旋線条筒体66は、洗浄水を貫通通流させつつ洗浄対象物が流れないように設定された螺旋間隙Hを有している。該螺旋間隙Hは、例えば、大根、人参等ある程度の大きさの洗浄対象物の場合には5mm程度の幅で設定される。螺旋線条筒体66を形成する線条は、例えば、径が3〜5mm程度の太さの金属線からなり、内部に洗浄対象物を入れてもその重量で螺旋線条筒体が撓まないような強度のものが好適である。なお、これらの螺旋線条間の間隙、洗浄の径太さは、洗浄対象物Vの大きさ、形状、種類等により適宜設定される。螺旋線条筒体66の両端側は開口されており、該開口を外部に連通させながら接続されたある程度肉厚のリング状の金属フレーム環部68が一体的に固定されている。螺旋線条筒体の両端開口は、それぞれ洗浄対象物投入開口68aと排出開口68bとなる。
さらに、螺旋線状筒体66は、螺旋周回して隣接する線条が略縦方向になるように形成されている。すなわち、図5において洗浄水は紙面手前方向に向けて噴射されており、螺旋線条筒体66は、この洗浄水の流れに対して断面で縦線状に複数の投影縦線条L1、L2、L3、・・・を形成している。これにより、螺旋線条筒体の回転に伴う洗浄水の流れを横切る遮蔽面積を少なくして、噴射される洗浄水の流速低下をできるだけ防止し、洗浄力を維持できる。さらに、螺旋線状筒体66に人毛等の異物が引っかかった際に、螺旋線条筒体の回転に伴って線条の位置が位相変化しても、異物が線条とともに移動しにくい。よって、線条に引っかかった異物が洗浄水の噴射上流側に運ばれたり、筒体内に落下したりして異物が洗浄対象物に再付着するのを防止できる。間隙構造体は、例えば、投影横線条部分を有してもよいが、該横線条に引っかかった人毛等が交差して間隙構造体の回転よって噴射上流側に戻って再び洗浄対象物に付着するおそれがあるので、投影横線条部分が少ない方が好ましい。本実施形態のように螺旋線条筒体とすることにより、水の流れに対して断面で少し斜めに傾斜されつつも全体的に投影縦線条部分のみで形成でき、連結箇所も少なく簡単な構造で実現できる。なお、洗浄水通流間隙構造体は、上記のような螺旋線条筒体に限らず、例えば、複数個の縦に立てた金属線リングを同心状に横に間欠配置させ、それらを交差状に向けた横方向の金属線条で連結して筒体を構成することとしてもよい。また、間隙構造体は、格子状や金網状の目の籠体やその他任意に構成しても良い。
支持機構64は、洗浄水の流れと交差方向に間隙構造体62を配置した状態で間隙構造体62を回転自在に支持する支持手段である。本実施形態では、支持機構64は、洗浄槽内に配置された支持腕70と、支持腕70に転動自在に支持された転動部材72と、間隙構造体62としての螺旋線条筒体66を回転駆動させる駆動転動部材74と、を含む。支持腕70は、例えば、略L字状に形成された金属製の板または杆状部材等からなり、水平辺部70aを洗浄槽12の底壁側付近に配置させながら洗浄槽の第3、第4側壁22c、22d側に固定されている。転動部材72は、例えば、金属ローラ体からなり、支持腕の水平辺部70aの延長端側に転動自在に軸支されている。駆動転動部材74は、支持腕70のL字上端側付近で、洗浄槽の上縁近傍に配置されている。なお、例えば、図2において、間隙構造体62の回転軸線に沿った鉛直面より左側に転動部材72が右側で比較的高い位置に駆動転動部材74を配置させており、螺旋洗浄筒体66が水の流れを受けても安定して支持しうる。駆動転動部材74は、例えば、ウレタンゴム等から形成されたゴムローラ体からなり、駆動軸76に軸固定されている。駆動軸76は、両端側を洗浄槽の上縁に設けられた軸受77に軸支されており、一端に固定されたスプロケット82を介して回転駆動装置78から駆動力を伝達される。回転駆動装置78は、例えば、モータと減速機構を含み、洗浄槽の横に付設された支持板80上に固定されている。回転駆動装置78は、駆動軸76のスプロケット82と無端チェーン84によって連結されている。支持機構64は、螺旋線条筒体66の両端側のフレーム環部68を転動部材72と駆動転動部材74に外接させつつそれらに受けさせて螺旋線条筒体66の螺旋線条部分の略全体が洗浄槽内で中空状に支持する。すなわち、支持機構64に対して螺旋線条筒体66は着脱自在に設けられており、螺旋線条筒体66を載置させるだけで螺旋線条筒体66を回転駆動可能としている。これにより、着脱操作も簡単に行えるとともに、メンテナンス等を簡便に行える。駆動転動部材74を回転駆動させると、ゴムの摩擦力によりフレーム環部68を回転させて螺旋線条筒体66が回転する。本実施形態において、螺旋線条筒体66の回転方向は図2上、左回転になっており、水没した下端側の移動方向が噴射方向Fと略同方向に移動するように設定されている。
移動手段20は、図2、図5、図6に示すように、保持手段18による洗浄対象物の保持位置を強制的に変化させるように移動させる。本実施形態において、移動手段20は、間隙構造体62内に設けられた係止部86を含む。係止部86は、間隙構造体62の回転に伴い洗浄対象物Vを掻き揚げ、落下離脱させる。本実施形態では、係止部86は、間隙構造体としての螺旋線条筒体内側で、係止面を軸線方向に向けながら係止面を中心軸に向けて突出された複数個の掻き揚げ板を含む。係止部86は、例えば、筒体の内周面に沿って間欠的に設けられ、軸線方向すなわち搬送方向へ向けて規則的または不規則的に並設されている。係止部86は、螺旋線条筒体の回転に伴って、螺旋線条筒体内部の下方側に位置された洗浄対象物Vを係止面で係止しつつある高さまで掻き揚げし、さらに回転が進むと支持力を解放して重力により落下離脱させて再び水中内に配置させる。このように洗浄対象物を搬送させながら横方向から洗浄水を受けさせつつ、規則的あるいは不規則的に移動させることにより、洗浄効果を向上させ洗浄対象物から離脱させにくい人毛等の異物でも良好に離脱させうる。なお、係止部は、洗浄対象物を落下離脱させる際に搬送方向へと移動させるような角度に設定していてもよく、また設定角度を自在に変更可能に設けてもよい。
さらに、本実施形態において、図1、図2、図5に示すように、螺旋線条筒体66の投入開口68aには投入側外部搬送装置88aが排出開口68bには排出側外部搬送装置88bがそれぞれ接続されている。外部搬送装置88a、88bは、洗浄対象物Vを螺旋線条筒体に連続投入、排出する外部搬送手段である。外部搬送装置88a、88bは、例えば、ベルトコンベアからなり、搬送面は洗浄槽の上縁側で間隙構造体62の投入開口68a及び排出開口68bとの高さを合わせた状態でキャスタ付きの金属フレーム枠90に支持されている。投入側外部搬送装置88aの投入側先端は、螺旋線条筒体の投入開口位置に設定されている。一方、排出側外部搬送装置88bの先端は、螺旋線条筒体66の排出開口68bから内部へ侵出した状態で配置されている。よって、螺旋線条筒体66内を排出開口側に搬送された洗浄対象物Vは、排出開口側の係止部86で掻き揚げられた後、侵出している排出側外部搬送装置の先端部の搬送面上に落下離脱される。すなわち、排出開口側で係止部64と排出側外部搬送装置88bとが連係して間隙構造体から洗浄対象物を外部搬送装置へ連続的に移載するようになっている。これにより、洗浄対象物の投入工程、洗浄工程、排出工程と連続的に自動的に行うことができ、洗浄作業を省力化して、作業者をほとんど必要とせず、効率よく洗浄対象物を洗浄することができる。
また、図1、図2に示すように、洗浄槽12の噴射手段取り付け側被覆するようにカバー板92が、バッファ槽28側の上方を被覆するようにカバー板93がそれぞれ配置されている。なお、94、96はキャスタであり、後部側のキャスタ96は機枠26に対して着地高さが調整自在となっている。
次に、本実施形態に係る野菜等の洗浄装置の作用及び洗浄方法について説明する。図2に示すように、洗浄槽に洗浄手段から洗浄水を横方向に噴射させつつ、螺旋線条筒体を回転させておく。洗浄対象物を投入側搬送装置を介して螺旋線条筒体内に連続して投入する。図5、図6にも示すように、投入された洗浄対象物は、横方向から螺旋線条筒体の間隙を貫通通流してくる噴射洗浄水を受けつつ、洗浄対象物が該洗浄水に流されないように保持されながら螺旋線条筒体自体が回転することによって洗浄対象物はその螺旋周回方向に沿って徐々に搬送方向に搬送される。さらに、洗浄対象物は、螺旋線条筒体の回転に伴って、係止部によって掻き揚げ、落下離脱動作が繰り返される。このようにして洗浄対象物が洗浄されることにより、該洗浄対象物から異物を確実に除去できる。洗浄対象物から除去された異物は洗浄水の速い流れにのって第2側壁側へ流され、洗浄槽内で対流することなく放出部から洗浄槽外部へ放出される。洗浄水の流れすなわち異物の流れる方向と、洗浄対象物の移動方向とは、交差方向となるのでいったん除去された異物が洗浄対象物へ再付着するのを防止できる。螺旋線条筒体内で洗浄されながら排出開口側に搬送された洗浄対象物は、排出開口側の係止部によって掻き揚げられ、排出側外部搬送装置の搬送面上に落下離脱されて排出側外部搬送装置に移載される。これにより、投入工程から洗浄装置による洗浄工程及び排出工程を自動化でき、洗浄作業を効率化、省力化することができる。
以上、説明した野菜等の洗浄装置は、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を加えても良い。
本発明の野菜等の洗浄装置は、生の果菜食品や漬物等の一次加工品としての果菜食品の洗浄に有効に適用され、根菜類、ブロック状の食品から葉物野菜、魚介類、肉、その他の食品についての洗浄全般について適用しうる。また、電子、機械部品、産業部品、産業機器等の洗浄工程における洗浄にも用いることができる。
本発明の一実施形態に係る野菜等の洗浄装置の平面説明図である。 図1の野菜等の洗浄装置のA−A線断面図である。 図1の野菜等の洗浄装置の放出部の一部拡大斜視図及び作用説明図である。 図1の野菜等の洗浄装置の洗浄水通流間隙構造体及びその支持機構の一部省略説明図である。 図1の野菜等の洗浄装置のB−B線断面の上部側拡大図及び作用説明図である。 図1の野菜等の洗浄装置の要部の作用説明図である。
符号の説明
10 野菜等の洗浄装置
12 洗浄槽
14 噴射手段
16 搬送手段
18 保持手段
20 移動手段
62 間隙構造体
64 支持機構
66 螺旋線条筒体
86 係止部
88a、88b 外部搬送装置

Claims (15)

  1. 洗浄槽と、
    洗浄槽内で洗浄水を横方向に噴射する噴射手段と、
    洗浄対象物が洗浄水の流れを交差方向から受けるように洗浄槽内で洗浄対象物を搬送させる搬送手段と、
    搬送中の洗浄対象物が流されないように保持する保持手段と、
    保持手段による洗浄対象物の保持位置を強制的に変化させるように移動させる移動手段と、を含むことを特徴とする野菜等の洗浄装置。
  2. 移動手段は、洗浄対象物を把持又は係止して水の流れ中を規則的又は不規則的に移動させる機構を有することを特徴とする請求項1記載の野菜等の洗浄装置。
  3. 洗浄水の流れの中で洗浄対象物の搬送と保持を同時に行い、内部に洗浄対象物を保持させる中空の洗浄水通流間隙構造体が配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の野菜等の洗浄装置。
  4. 洗浄水通流間隙構造体は、その回転軸線が横方向となるように配置されて回転駆動される筒体からなる請求項3記載の野菜等の洗浄装置。
  5. 洗浄水通流間隙構造体は細線枠を骨組みとした籠体からなる請求項3又は4記載の野菜等の洗浄装置。
  6. 洗浄水通流間隙構造体は横方向からの洗浄水の流れに対して断面で縦線状に流れを遮蔽するような複数の投影縦線条と、該投影縦線条に交差状に連結された零または数個の投影横線条と、を含む請求項3ないし5のいずれかに記載の野菜等の洗浄装置。
  7. 洗浄水通流間隙構造体は洗浄対象物の搬送方向を進行方向とするように周回する螺旋線条筒体からなる請求項3ないし6のいずれかに記載の野菜等の洗浄装置。
  8. 洗浄水の流れと交差方向に洗浄水通流間隙構造体を配置した状態で、該洗浄水通流間隙構造体を回転自在に支持する支持機構が設けられていることを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の野菜等の洗浄装置。
  9. 支持機構に対して洗浄水通流間隙構造体を載置させるだけで該洗浄水通流間隙構造体を回転駆動可能とする請求項8記載の野菜等の洗浄装置。
  10. 支持機構に対して洗浄水通流間隙構造体が着脱自在に支持されることを特徴とする請求項8又は9記載の野菜等の洗浄装置。
  11. 洗浄水通流間隙構造体には、その回転に伴い洗浄対象物を掻き揚げ、落下離脱させる係止部が設けられていることを特徴とする請求項4ないし10のいずれかに記載の野菜等の洗浄装置。
  12. 洗浄水通流間隙構造体としての筒体の洗浄対象物投入開口と排出開口にそれぞれ接続されて洗浄対象物を洗浄水通流間隙構造体に連続投入、排出する外部搬送手段が設けられ、
    係止部と排出側外部搬送手段とが連係して洗浄水通流間隙構造体の回転と、排出側外部搬送手段の搬送駆動のみにより洗浄水通流間隙構造体から外部搬送手段への移載を行うようにしたことを特徴とする請求項11記載の野菜等の洗浄装置。
  13. 洗浄水は、洗浄対象物の搬送方向と略直交方向に当てられるように噴射されることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の野菜等の洗浄装置。
  14. 洗浄槽内で洗浄水を横方向に向けて噴射させ、
    横方向からの洗浄水の貫通通流間隙を有する螺旋線条筒体内に洗浄対象物を投入し、該螺旋線条筒体を回転させながら洗浄対象物を移動させつつ洗浄対象物を洗浄することを特徴とする野菜等の洗浄方法。
  15. 螺旋線条筒体を回転させることによりそれ自体で洗浄対象物を前進させ、排出口で搬出工程に移載させて連続的な野菜等の洗浄を行うことを特徴とする請求項14記載の野菜等の洗浄方法。
JP2004375254A 2004-12-27 2004-12-27 野菜等の洗浄装置 Active JP4711047B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375254A JP4711047B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 野菜等の洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375254A JP4711047B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 野菜等の洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006180726A true JP2006180726A (ja) 2006-07-13
JP4711047B2 JP4711047B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=36734266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004375254A Active JP4711047B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 野菜等の洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4711047B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011019415A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Yoshiizumi Sangyo Kk 食品洗浄機
CN104839864A (zh) * 2015-05-06 2015-08-19 绍兴文理学院 一种滚筒式香榧清洗机
JP2018114435A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 株式会社ナゴヤ大島機械 洗浄装置
CN109090645A (zh) * 2018-09-04 2018-12-28 衢州市煜鑫农产品加工技术开发有限公司 小球刷协同刷洗的螺线刷板式农作物清洗机
JP2019013201A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 株式会社吉野谷 獣脂の異物除去方法及び異物除去装置並びにそれを用いた食用脂の製造方法
CN109349668A (zh) * 2018-10-25 2019-02-19 九江市湘赣食品有限公司 一种新型农副产品精深加工装置
JP7253106B1 (ja) * 2022-12-26 2023-04-05 弘毅 今井 洗浄具

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106262973A (zh) * 2016-09-12 2017-01-04 湖南农业大学 一种便于芋头叶柄干燥的预处理方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10313842A (ja) * 1997-05-19 1998-12-02 Arusu:Kk 食品処理装置
JP3058532U (ja) * 1998-10-16 1999-06-18 ショウワ洗浄機株式会社 高圧エジェクター噴射装置付異物分離・選別・洗浄機
JP2000000057A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Taiyo Seisakusho:Kk サケ卵の洗浄装置
JP2003158943A (ja) * 2001-11-29 2003-06-03 Masayoshi Ogata 養殖貝用洗浄選別装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0358532A (ja) * 1989-07-27 1991-03-13 Toshiba Corp 光伝送方式

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10313842A (ja) * 1997-05-19 1998-12-02 Arusu:Kk 食品処理装置
JP2000000057A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Taiyo Seisakusho:Kk サケ卵の洗浄装置
JP3058532U (ja) * 1998-10-16 1999-06-18 ショウワ洗浄機株式会社 高圧エジェクター噴射装置付異物分離・選別・洗浄機
JP2003158943A (ja) * 2001-11-29 2003-06-03 Masayoshi Ogata 養殖貝用洗浄選別装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011019415A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Yoshiizumi Sangyo Kk 食品洗浄機
CN104839864A (zh) * 2015-05-06 2015-08-19 绍兴文理学院 一种滚筒式香榧清洗机
JP2018114435A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 株式会社ナゴヤ大島機械 洗浄装置
JP2019013201A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 株式会社吉野谷 獣脂の異物除去方法及び異物除去装置並びにそれを用いた食用脂の製造方法
CN109090645A (zh) * 2018-09-04 2018-12-28 衢州市煜鑫农产品加工技术开发有限公司 小球刷协同刷洗的螺线刷板式农作物清洗机
CN109349668A (zh) * 2018-10-25 2019-02-19 九江市湘赣食品有限公司 一种新型农副产品精深加工装置
CN109349668B (zh) * 2018-10-25 2021-04-02 九江市湘赣食品有限公司 一种新型农副产品精深加工装置
JP7253106B1 (ja) * 2022-12-26 2023-04-05 弘毅 今井 洗浄具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4711047B2 (ja) 2011-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9295194B2 (en) Apparatus for cleaning field crops
KR20180010412A (ko) 농산물 세척 장치
KR101545165B1 (ko) 홍합 세척 및 분리 장치
KR20120083786A (ko) 마늘 선별장치
US20160143345A1 (en) Apparatus and method for cleaning produce
JP4711047B2 (ja) 野菜等の洗浄装置
CN207839456U (zh) 一种玉米循环清洗装置
KR102143204B1 (ko) 멸치자숙용 발 세척장치
EP3117711B1 (en) Self-cleaning conveyor and method for operating the same
KR20120013077A (ko) 야채류 가공장치
CN203447253U (zh) 餐具残渣自动输出装置
JP6224422B2 (ja) 金属加工屑の洗浄処理設備
KR20100091874A (ko) 양파 탈피장치
JP5663553B2 (ja) 果実選別装置
CN108887703B (zh) 香菇清洗设备
JP2007143502A (ja) 作物洗浄装置
JP3881965B2 (ja) 物品処理装置
JP6259637B2 (ja) 食品洗浄機
JP6730541B1 (ja) 食品洗浄装置
JP4145443B2 (ja) イクラ選別洗浄機
US8778088B2 (en) Foreign matter removal device, foreign matter removal method and foreign matter removal system
WO2007110728A1 (en) Washing apparatus for baskets, especially handheld shopping baskets and the like
JPH1190360A (ja) 果菜洗浄装置
JP2004267043A (ja) 食品洗浄装置および食品洗浄方法
JP2006191829A (ja) 海藻・小魚・野菜又は山菜から異物を除去するための方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4711047

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140401

Year of fee payment: 3

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140401

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250