JP2006180531A - 前払い契約情報を管理する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】テレコミュニケーションシステムにおいて前払い契約の契約情報を管理するための方法、テレコミュニケーションシステム及びネットワークノードが提供される。
【解決手段】本発明によれば、契約が満了となるときを指示する第１時間限界が契約準備中に設定される(302)。第１時間限界に遭遇すると(307,309)、契約がデアクチベートされる(308)。
【選択図】図１

Description

本発明は、前払い契約情報を管理するための方法及び装置に係る。前払い契約とは、個人的な契約又はグループの契約である。

パンヨーロピアンデジタル移動通信システムＧＳＭ（移動通信用のグローバルシステム）のようなテレコミュニケーションシステムでは、前払いＳＩＭ（加入者認識モジュール）カードの利用が増加している。前払いＳＩＭカードは、ネットワークサービスプロバイダーを預金の損失について解放する。更に、それらのカードは、親が電話勘定の上限を前もって設定できるようにする。第３の利益として、それらカードは、ローミングする加入者がそのローカルコールをローカル通話料率で支払いできるようにするが、ホームサービスプロバイダーのＳＩＭカードを使用すると、それらのホームネットワークへの接続及びその逆の接続に対して国際通話料率で料金を支払うことになる。

通常、サービスプロバイダーは、加入者が「インターアクティブ・ボイス・応答（ＩＶＲ）」サービスにコールするのを許し、これにより、サービス加入者は自分の口座残高をチェックしそしてより多くの金額を自分の口座に追加することができる。又、あるサービスプロバイダーは、ウェブベースのインターフェイスも提供し、従って、加入者は、インターネットを経て自分の口座残高をチェックしそしてより多くの金額を自分の口座に追加することができる。この金額追加は「再充填」と称され、例えば、証票やクレジットカードによって行われる。あるサービスプロバイダーは、例えば、「コール単位」数が互いに異なる種々の形式の証票を販売する。更に、各証票は、証票有効期間を有し、それを過ぎると、再充填することができない。

前払いＳＩＭカードを全く使用しないか、又は１つの前払いＳＩＭカードしか使用せず決して再充填しない加入者がいる。現在の前払い解決策に伴う問題は、前払い契約がシステムにいったん追加されると、それが解除されないことである。これは、サービスプロバイダーにとって、例えば、移動加入者のＭＳＩＳＤＮのような加入者番号を使い切ってしまうといった多くの問題を発生する。現在の前払い解決策に伴う別の問題は、例えば、発信前払い契約をした加入者が、たとえ自分の口座を既に使い切っても、何年にもわたり受信し続けられることである。従って、サービスプロバイダーは、その加入者から支払いを得ることがない。

本発明の目的は、上述した問題を克服することである。本発明の目的は、独立請求項に記載したことを特徴とする方法、システム及びネットワーク要素によって達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載する。

本発明は、契約をデアクチベートするために、少なくとも契約満了期間を定義することをベースとする。この期間は、厳密な日付として与えられてもよいし、又は例えば、タイマーがセットされてもよい。

本発明の実施形態では、前払い契約のユーザは、契約が満了する前に通知を受け取る。この実施形態の更に別の効果は、顧客が自分の口座に再充填し、ひいては、契約をアクティブに保つことを簡単に思い出すことである。

本発明の更に別の実施形態では、契約口座が再充填されたときに、時間限界、例えば、満了日付が更新される。この実施形態の更に別の効果は、満了が前払いサービスの利用に依存し、前払いサービスを利用しない契約のみがデアクチベートされることである。

本発明の実施形態では、前払い契約が前払いグループ契約である。満了期間を前払いグループ契約に適用する効果は、契約の全ての変化がグループの全メンバーに同時に作用することである。例えば、契約口座が再充填されると、それがグループの全メンバーに同時に同様に作用する。

本発明の効果は、サービスプロバイダーが、前払いシステムをもはや使用しない加入者及びグループを容易に見出し、そして彼等に対して何をなすべきか定義できることである。例えば、契約情報を含むデータベースから彼等を除去することができる。更に、契約の満了は、サービスプロバイダーがＭＳＩＳＤＮ番号を再使用できるようにする。未使用及び満了した契約はデアクチベートされ、その後、サービスプロバイダーは、それらをシステムから除去することもできるし、又はそれらを新たな加入者又はグループに再使用することもできる。

以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図１は、本発明の好ましい実施形態による構成体が設けられたテレコミュニケーションシステムＳのブロック図である。テレコミュニケーションネットワークは、公衆地上移動ネットワークＰＬＭＮであると仮定するが、本発明は、この特定の形式のネットワークに限定されるものではない。本発明は、前払い契約者又は前払いグループが、システムに記憶された契約情報を有するいかなるテレコミュニケーションシステムにも使用できる。前払い契約者とは、前払い契約を利用する加入者、即ち前払い契約のユーザを指す。前払いグループとは、１つの前払いグループ契約を利用する１人以上の加入者のグループ、即ち１つの共通の前払い契約口座を共用する前払い契約のユーザのグループを指す。グループに属する加入者は、メンバーとも称する。前払いグループ契約を利用するグループのメンバーは、異なる形式に分けられる。好ましくは、それらメンバーは、２つの形式、即ち契約口座（グループ口座とも称する）に再充填することのできるメンバーと、契約口座に再充填することのできないメンバーに分けられる。以下、再充填できるメンバーは、スーパーメンバーと称され、そして再充填できないメンバーは、サブメンバーと称される。グループのメンバーは、移動加入者、固定加入者又はＰＢＸ（構内交換機）加入者である。従って、グループ契約は、多数の異なる種類の加入者を含む。又、グループは、グループの契約口座に再充填できる１人以上の外部当事者を含むこともできる。しかしながら、外部当事者は、グループのメンバーではない。外部当事者は、インターネットでイネーブルされるグループ管理者である。外部当事者は、以下に述べるように、全てのグループ情報を見、グループの契約口座に再充填し、そして契約をアクチベートすることができる。換言すれば、外部当事者は、管理手段をもつインターネットイネーブルされるユーザであり、グループのメンバー（電話を使用する）ではない。

図１に示す実施形態は、インテリジェントネットワーク技術を使用するものである。インテリジェントネットワークＩＮは、布線型ネットワーク又は移動電話ネットワークのようなテレコミュニケーションネットワークの加入者に種々のサービスを提供することができる。このようなインテリジェントネットワークの一例がＩＴＵ−Ｔ Ｑ−１２００シリーズの推奨勧告に記載されており、そのＱ−１２１０ないしＱ−１２１９は、ＣＳ−１（能力セット１）として知られている１組の特徴を規定し、そして対応的に、Ｑ−１２２０ないしＱ−１２２９は、１組の特徴ＣＳ−２を規定する。本発明及びその背景は、推奨勧告ＥＴＳ３００ ３７４−１ ＣｏｒｅＩＮＡＰの用語を使用して説明するが、本発明は、他のインテリジェントネットワーク規格、例えば、ＣＡＭＥＬに基づいて実施されるインテリジェントネットワークにも使用できる。

図１は、本発明を理解するのに関連したインテリジェントネットワークの幾つかの要素、例えば、インテリジェントペリフェラルＩＰとして知られているものを示す。通常、ＩＰは、加入者との相互作用に関連したネットワークメカニズムのインターフェイスである特殊なリソース機能ＳＲＦに関連している。従って、ＩＰは、一般に、交換機で行われる以上に進歩したスピーチ取り扱い機能を含むことができる。ＩＶＲアプリケーションは、通常は、ＩＰに配置される。ＩＶＲアプリケーションは、プリペイドＳＩＭ ＩＶＲアプリケーションとも称され、加入者が前払い証票の番号を入力することによりプリペイドＳＩＭ口座に金額を追加（預託、再充填）できるようにするインタラクティブ音声応答アプリケーションである。ＩＶＲボイステク・ジェネレーションは、ＩＶＲアプリケーションの実行環境として使用することができる。

ＩＰは、例えばＩＳＵＰ（ＩＳＤＮユーザパート）シグナリング及び１つ以上の音声搬送を使用してＳＳＰに接続される。ＳＳＰ（サービス交換ポイント）は、サービス交換機能（ＳＳＦ）を実行するネットワーク要素である。ＳＳＰは、ＳＳＦを含む移動サービス交換センターＭＳＣである。ＳＳＦは、インテリジェントネットワークの従来のコール制御機能ＣＣＦとサービス制御機能ＳＣＦとの間のインターフェイスである。ＳＣＦを実行するネットワーク要素は、サービス制御ポイントＳＣＰと称される。インテリジェントネットワークサービスは、サービスに関連した検出ポイントに遭遇した際に、ＳＳＰ／ＳＣＰインターフェイスを横切って送信されるべきメッセージによりサービス制御ポイントＳＣＰから命令を問合せるサービス交換ポイントＳＳＰによって発生される。インテリジェントネットワークサービスに関連して、サービスプログラムがサービス制御ポイントＳＣＰでスタートされ、このプログラムの実行は、コールの各段階にＳＣＰによりＳＳＰへ送信されるメッセージを決定する。しかしながら、通常は、プリペイドＳＩＭ ＩＶＲ再充填アプリケーションのサービスロジックにはＳＣＰが使用されず、即ちＩＶＲへのコールは、再充填のために加入者がダイヤルしたサービス番号に基づいてＣＣＦによりＩＶＲへ直接的にルート指定される。

図１に示すこの例では、前払い加入者特有の及びグループ特有の情報と、証票に関する情報が、サービスマネージメントポイントＳＭＰに位置するデータベースに入れられる。加入者特有の情報は、個人の前払い契約に関連し、そしてグループ特有の情報は、前払いグループ契約に関連している。或いは又、情報は、異なるデータベース及び／又は他のネットワーク要素、例えばホーム位置レジスタＨＬＲに配置されてもよい。ＩＶＲとＳＭＰデータベースとの間のインターフェイスは、サービスマネージメントインターフェイスＳＭＩと称される。ＳＭＰ及びＩＰは、例えば、ＴＣＰ／ＩＰ（送信制御プロトコル／インターネットプロトコル）を使用するローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）を経て接続される。破線で示されたＩＰとＳＭＰとの間の接続は、シグナリング接続をもたないマネージメント接続、例えば、満了期間を計算するのに使用される機能を表わす。

サービスマネージメントアクセスポイントＳＭＡＰは、サービスプロバイダー及びネットワークオペレータのような選択されたユーザに、ＰＳＴＮ又はＩＳＤＮのような公衆電話ネットワーク、セルラー無線ネットワーク（ＧＳＭのような）又は公衆データネットワーク（Ｘ．２５、インターネット）及びオーピンインターフェイスを経てサービスマネージメントポイントＳＭＰのサービスデータへのアクセスを与える。ＳＭＡＰは、ＳＭＰと直接対話する。更に、ＳＭＡＰは、加入者情報及びテレコミュニケーションサービスに関連したデータを含むホーム位置レジスタＨＬＲのような別のテレコミュニケーションネットワークのネットワーク要素へのアクセスを与えることができる。機能的に、ＳＭＡＰは、サービスマネージメントアクセス機能を含む。

ネットワークオペレータとサービスプロバイダーは、現在、分離されている。サービスプロバイダーは、必要なベアラサービスをネットワークオペレータから購入する。ネットワークオペレータは、サービスプロバイダーあってもよい。又、オペレータは、多数のサービスプロバイダーを有してもよい。
本発明による加入者特有の情報及びグループ特有の情報は、少なくとも、契約がいつ満了となるかのある種の指示を含む。又、加入者特有の情報及びグループ特有の情報は、預金（クレジット）がいつ尽きるかを指示する情報を含んでもよい。又、加入者特有の情報及びグループ特有の情報は、預金及び契約が尽きるか又は終わろうとしているときを指示する情報を含んでもよい。又、加入者特有の情報及びグループ特有の情報は、異なる状態、例えば、図２に示す異なる状態においてコールがどのようにしてどこにルート指定されるかに関する情報を含んでもよい。更に、加入者特有の情報及びグループ特有の情報は、契約状態を示す情報を含んでもよい。又、グループ特有の情報は、グループのメンバーが契約したサービスを指示する情報を含んでもよい。グループ特有の情報は、グループのメンバーに関する情報は含まないのが好ましい。しかしながら、グループ特有の情報は、契約口座に再充填できるスーパーメンバー及び外部当事者を示す情報を含んでもよい。

本発明は、既存のネットワーク要素に対して実施することができる。これらの要素は、全て、以下に述べる本発明の機能を実施できるプロセッサ及びメモリを有する。以下に述べる機能は、本発明を説明するのに使用する例においてそれらがいかに配置されるかに関わらず、１つのネットワーク要素に配置してもよいし、又はその幾つかをある要素に配置しそして他のものを他の要素に配置してもよい。
図２は、本発明の第１の好ましい実施形態の状態マシンを示す。各状態は、その状態において及び／又はその状態からの遷移を生じさせる事象と共に別々に説明する。明瞭化のために、証票又はクレジットカードが有効であると仮定する。又、コールがそれに対応するＩＶＲアプリケーションにリルーティングされると仮定する。他の実施形態では、サービスプロバイダーは、異なる状態においてコールがリルーティングされるところの他の番号を定義することもできる。更に、明瞭化のために、契約の適時のマネージメントとは個別に口座が取り扱われると仮定する。又、明瞭化のため、契約は、個人の前払い契約（即ち１人の加入者）であり、前払いグループ契約ではないと仮定する。更に、ここでは、加入者は、自分の全ての預金を使用しないと仮定する。

図２を参照すれば、第１状態ＳＴ１は、「前アクティブ」と称する。この状態には、前払い契約の準備の結果として入る。この第１の好ましい実施形態では、前払い契約準備の間に契約に対し満了日付が設定される。状態ＳＴ１では、入呼びが受け取られず、そして出呼びがＩＶＲアプリケーションにリルーティングされるか、又はサービスプロバイダーにより規定された他の番号へリルーティングされる。事象ｅ１又はｅ２の結果としてこの状態ＳＴ１から退出する。事象ｅ１は、加入者が第１の出呼びを発信するときに生じる。事象ｅ２は、契約が満了するとき、例えば、加入者が契約満了日の前にコールを発信しないときに生じる。

第２状態ＳＴ２は、「アクティブ」と称される。この状態には、事象ｅ１、ｅ３ａ、ｅ３ｂ、ｅ３ｃ又はｅ３ｄの結果として入る。事象ｅ１の結果としてこの状態に入るときには、加入者によりなされる第１のコールによって前払い契約が初期化される。このコールは、預託に関連したＩＶＲアプリケーションにリルーティングされ、そして契約がアクチベートされる。第１の好ましい実施形態では、次のデータ、即ち預金が間もなく尽きる日付、預金が尽きる日付、契約が間もなく満了する日付及び契約満了の日付、が計算される。預金が尽きる日付は、第１の好ましい実施形態では、例えば、この第１コールの日付に預金の有効期間を加算することにより計算され、そして預金が尽きる日付から他の日付が計算される。というのは、第１の好ましい実施形態では、終了機能が、状態ＳＴ２とＳＴ３との間、ＳＴ３とＳＴ４との間、ＳＴ４とＳＴ５との間、及びＳＴ５とＳＴ６との間の期間の長さを決定するからである。期間の長さは異なってもよい。預金が尽きる日付は、前払い加入者に自分の口座に再充填するように促し、従って、ネットワークにより多くの前払いトラフィックを発生してサービスプロバイダーにより多くの収入を与えるようにするために計算される。又、第１の好ましい実施形態では、再充填事象ｅ３ａ、ｅ３ｂ、ｅ３ｃ又はｅ３ｄの結果としてこの状態に入るときにも、同じ終了機能で同じ日付が計算（更新）される。

状態ＳＴ２では、加入者はコールを発信及び受信することができる。換言すれば、状態ＳＴ２では、前払いサービスの全サービスが加入者に利用できる（入呼び及び出呼びが許され、出呼びはＩＶＲにリルーティングされない）。
事象ｅ３ａ又は事象ｅ４の結果として、状態ＳＴ２から退出する。事象ｅ３ａは、再充填事象であり、加入者が自分の契約口座により多くの金額を追加しようと希望する（及びマネージする）ときに生じる。事象ｅ３ａの間に、状態ＳＴ２に入ったり出たりする。これは、契約が「アクティブ」状態に保たれ、そして満了日付及び間もなく満了になる日付が再計算されることを意味する。事象ｅ４は、契約が状態ＳＴ２に長いことあって（再充填されずに）、間もなく預金が尽きる日付に遭遇したときに生じる。

第３状態ＳＴ３は、「間もなく預金が尽きる」と称される。上述した事象ｅ４の結果としてこの状態に入る。この状態の目的は、加入者が契約口座に再充填するようにさせることである。発信前払い契約をした加入者は、各出呼びの前に預金が尽きる日の情報を伴う通知を受け取る。着信前払い契約をした加入者は、コールを受信する直前に同じ通知を受け取る。加入者が発信及び着信の両前払い契約をした場合には、加入者は、各入呼び及び出呼びの前にこれら通知を受け取る。前払い契約の残りの預金は、証票プロフィールに定義された預託機能に基づいて減少される。事象ｅ３ｂ又は事象ｅ５の結果として状態ＳＴ３から退出する。加入者が自分の口座に再充填すると、事象ｅ３ｂが生じる。預金が尽きる日に遭遇すると（最後に計算された預金が尽きる日に基づいて）事象ｅ５が生じる。

第４状態ＳＴ４は、「預金が尽きた」と称される。上述した事象ｅ５の結果としてこの状態に入る。状態ＳＴ４では、前払い契約の残りの預金が、証票プロフィールに定義された預託機能に基づいて減少される。発信契約をした加入者によりなされるコールは、ＩＶＲ再充填アプリケーションへリルーティングされ、そして加入者は、預金が尽きたこと加入者に知らせる通知を得る。発信前払い契約をした加入者は、入呼びを依然受け取ることができる。着信契約をした加入者は、入呼びを受け取ることができない。この加入者は、入呼びではなく、預金が尽きたこと加入者に知らせる通知を受け取る。着信契約をした加入者は、コールを発信できる。本発明の他の実施形態では、この加入者は、各出呼びの前に預金が尽きたことを思い出させる通知を受け取ることができる。発信及び着信契約をした加入者は、全ての入呼びが阻止されそして出呼びがＩＶＲ再充填アプリケーションにリルートされるので、コールを発信も受信もできない。それ故、状態ＳＴ４では、契約口座から課金されるコールが阻止される。

事象ｅ３ｃ又は事象ｅ６の結果として状態ＳＴ５から退出する。事象ｅ３ｃは、加入者が自分の口座に再充填するときに生じる。事象ｅ６は、間もなく契約満了となる日付に遭遇したときに生じる。
上述した事象ｅ６及び事象ｅ８の結果として第５状態ＳＴ５に入る。事象ｅ８は、第１の好ましい実施形態においてサービスプロバイダーが契約の状態を状態ＳＴ６から状態ＳＴ５へ手動で切り換え、従って、正に同じ日に口座に再充填する機会を加入者に与えるときに生じる。他の実施形態では、サービスプロバイダーは、契約状態を切り換えるときに同時に契約満了日を手動で変更することができる。更に別の実施形態では、事象ｅ８に応答して新たな契約満了日が計算される。

状態ＳＴ５は、「間もなく契約が満了する」と称される。この状態では、前払い契約の残りの預金が、証票プロフィールに定義された預託機能に基づいて減少され、そして発信及び着信の両前払い契約に対して入呼びが阻止される。来るべき契約満了を加入者に知らせる通知が与えられる。この通知は、発信前払い契約をした加入者には各出呼びの前に与えられ、そして着信前払い契約をした加入者には各入呼びに代わって与えられる。両方の場合に、各出呼びは、ＩＶＲ再充填アプリケーションにリルーティングされる。
この通知は、契約がデアクチベートされる前に加入者が再充填するように特別な刺激を与える。
事象ｅ３ｄ又は事象ｅ７の結果として状態ＳＴ５から退出する。事象ｅ３ｄは加入者が自分の口座に再充填するときに生じる。事象ｅ７は、契約満了日に遭遇したときに生じる。第１の好ましい実施形態では、事象ｅ８の結果として状態ＳＴ５に入った場合に、状態が変化したのと同じ暦日に退出事象ｅ７に遭遇する。

上述した事象ｅ７及び事象ｅ２の結果として第６状態ＳＴ６に入る。事象ｅ２は、加入者が自分の契約をアクチベートせず、即ち契約中に与えられた時間限界、即ち状態ＳＴ１に入ったときに設定された契約満了日までに第１コールを発信しない場合に生じる。事象ｅ２の目的は、販売されていない契約の満了、例えば前払いパッケージ解決策を許すことである。
「契約が満了した」と称される状態ＳＴ６では、契約がデアクチベートされる。全てのコールが阻止され、即ち加入者は、契約の形式（出呼び、入呼び又はその両方）に関わりなく、入呼びを受信することも出呼びを発信することもできない。通知は再生されない。ＩＶＲ再充填アプリケーション及びサービスプロバイダーホットラインへのコールも阻止される。加入者は、自分の契約をもはや利用することができない。この状態では、前払い契約の残りの預金が、証票プロフィールに定義された預託機能に基づいて減少される。サービスプロバイダーは、例えば、自動夜間ジョブにより、状態ＳＴ６にある契約をシステムから除去することができる。この除去は、契約が例えば４日間状態ＳＴ６にあった場合に行うことができる。契約の除去は、除去された契約情報のスペースが空きとマークされ（又はそのスペースをオーバーライトできることが他の何らかのやり方で指示され）、そして情報がもはや使用できないことを意味する。

前払いグループ契約では、上記の状態がグループの全メンバーに対して同じであり、それらの状態に同時に入り、そしてグループの全メンバーが通知を聞く。第１の好ましい実施形態では、グループがスーパーメンバー及びサブメンバーに分割される。それ故、全てのグループメンバーに契約口座（即ちグループ口座）の再充填が許されるのではなく、再充填事象ｅ３ａ、ｅ３ｂ、ｅ３ｃ及びｅ３ｄは、再充填する加入者がグループのスーパーメンバーであるか又は外部当事者である場合しか生じない。第１の好ましい実施形態では、事象ｅ１は、契約を初期化する第１コールを発信する加入者がグループのスーパーメンバーである場合に生じる。グループがスーパーメンバー及びサブメンバーに分割される本発明の別の実施形態では、サブメンバーが第１コールを発信するときにも事象ｅ１が生じる。グループが分割されない実施形態では、グループの各メンバーをスーパーメンバーと考えることができる。

グループが少なくとも１人の外部当事者を有する場合には、第１コールではなく、第１ウェブ使用で契約を初期化することができる。「第１ウェブ使用」とは、ここでは、ウェブを経て前払いグループ契約の管理手段を初めて使用することを指す。第１の好ましい実施形態では、最初に行われたものが、契約を初期化する。換言すれば、事象ｅ１は、グループの外部当事者がウェブを経て契約をアクチベートする（第１コールが発信される前に）ときに生じる。外部当事者（１人又は複数）のみが契約を初期化できる実施形態では、事象ｅ１は、第１ウェブ使用にのみ応答して生じる。外部当事者は、ウェブを経て口座に再充填し及び／又は満了日等を調べることができる。又、サービスプロバイダーは、従来の手段、レター、ショートメッセージ、ｅメール等で、状態の変化及び契約に対するそれらの影響を外部当事者に通知することができる。

図２は、非常に一般的な状態マシンの一例のみを示す。他の実施形態では、より多くの状態を追加したり、又は状態を除去したりできる。又、事象を追加又は除去することもできる。本発明による状態マシンは、少なくとも状態ＳＴ１、ＳＴ２及びＳＴ６を適当な事象（ｅ１、ｅ２及び変形ｅ７）と共に含まねばならない。
図３は、本発明の第２の好ましい実施形態においてＳＭＰの機能を示すフローチャートであり、ここでは、明瞭化のため、口座が個別に取り扱われそして証票が有効であると仮定する。又、明瞭化のために、契約は個人の前払い契約（即ち１人の加入者）であり、前払いグループ契約ではないとも仮定する。第２の実施形態では、契約満了に対する時間限界、即ち契約満了日のみが計算される。

図３を参照すれば、ステップ３０１において、加入者特有の情報を有するサービスプロバイダーのデータベースに新たな契約が追加される。ステップ３０２では、契約満了日が設定される。第２の好ましい実施形態では、契約満了日がＳＭＰ（即ち加入者特有の情報を維持するネットワーク要素）によって設定される。第２の好ましい実施形態では、この契約満了日は一定であり、その値は構成可能である。契約が準備された後に、ステップ３０３において、加入者が第１コールを発信したかどうか監視される。加入者が第１コールを発信する場合には、ステップ３０４において契約がアクチベートされ、そしてステップ３０５において契約満了日が更新される。第２の好ましい実施形態では、新たな契約満了日は、預金の有効期間、例えば６ヶ月と、この第１コールの日付とを加算することにより得られる。図３には示されていないが、預金は口座に預託される。これで、加入者はコールを受信及び発信することができる。次いで、ステップ３０６において加入者が再充填を遂行するかどうか、又はステップ３０７において契約満了日に遭遇したかどうか監視される。加入者が再充填する（ステップ３０６）場合には、ステップ３０５において契約満了日が更新される。ここから、プロセスは上述したように進む。契約満了日に遭遇した（ステップ３０７）場合には、ステップ３０８において契約がデアクチベートされ、そして加入者は自分の契約をもはや利用することができない。ステップ３０９において、ステップ３０２で設定された契約満了日に、ステップ３０３の第１コールの前に遭遇した場合にも、同じステップ３０８に遭遇する。

グループ契約を伴う第２の好ましい実施形態におけるＳＭＰの機能は、上述したものとほとんど同じである。その相違点を以下に述べる。前払いグループ契約では、新たな加入者ではなく、新たなグループがステップ３０１においてサービスプロバイダーの加入者データベースに追加される。グループに関する情報、即ちグループのメンバー等が加入者データベースに追加される。契約が準備された後に、ステップ３０３において、グループに属する加入者が第１コールを発信したかどうか監視される。第２の好ましい実施形態では、グループが外部当事者を有しておらず、グループに属する全ての加入者が第１コールを発信して契約をアクチベートできると仮定する。グループのスーパーメンバーのみが第１コールを発信するように許された実施形態では、ステップ３０３において、スーパーメンバーが第１コールを発信するかどうか監視される。契約をアクチベートすることが許された少なくとも１人の外部当事者がいる実施形態では、ステップ３０３において、契約をアクチベートできる加入者により第１コールがなされたか、又は第１ウェブ使用が外部当事者によりなされたか監視される。どちらが先に契約をアクチベートしようと、外部当事者のみがステップ３０３において契約をアクチベートできる本発明の１つの実施形態では、第１ウェブ使用がなされたかどうか監視される。ステップ３０５の後に、グループに属する全ての加入者がコールを受信及び発信することができる。ステップ３０６では、グループの外部当事者、又はグループに属していて契約口座に再充填する権利を有する加入者が、再充填を遂行する。再充填の権利をもたない加入者によりなされた再充填の試みは無視される。換言すれば、システムは、再充填の試みを受け入れない。契約がデアクチベートされた場合には（ステップ３０８）、グループに属する加入者は、もはやグループ契約を利用することができない。

図３では絶対的な時間シーケンスでステップを説明した。上述したステップのあるものは、例えば、同時に行うこともできるし又は異なる順序で行うこともできる。又、サービスプロバイダーが固定の契約満了日を設定する実施形態では、ステップ３０５のようなあるステップをスキップすることもできる。又、上述したステップ間に、図３に示さない他のステップがあってもよい。
加入者によりなされる第１コールに応答して契約がアクチベートされると仮定して本発明を上述したが、契約が準備中にアクチベートされるような前払いシステムにおいて本発明を実施することもできる。これらのシステムでは、契約満了日が２回計算されない。添付図面及び上記説明は、本発明を例示するものに過ぎない。請求の範囲に規定された本発明の精神及び範囲から逸脱せずに種々の変更や修正がなされ得ることが当業者に明らかであろう。

幾つかの当該ネットワーク要素を示すブロック図である。 本発明の第１の好ましい実施形態の状態マシンを示す図である。 本発明の第２の好ましい実施形態を示すフローチャートである。

Claims (16)

1. テレコミュニケーションシステムにおいて前払い契約の契約情報を管理する方法であって、
   契約準備中に、契約が満了となるときを示す第１時間限界を設定し(302)、
   上記第１時間限界に遭遇し(307,309)、そして
   遭遇した第１時間限界に応答して契約をデアクチベートする(308)、
   という段階を含むことを特徴とする方法。
2. テレコミュニケーションシステムにおいて前払い契約の契約情報を管理する方法であって、上記前払い契約は、全てのグループメンバーに対して１つの共通の前払い契約口座を有する前払いグループ契約であり、上記方法は、
   契約準備中に、契約が満了となるときを示す第１時間限界を設定し(302)、
   上記第１時間限界に遭遇し(307,309)、そして
   遭遇した第１時間限界に応答して契約をデアクチベートする(308)、
   という段階を含むことを特徴とする方法。
3. 契約アクチベーション中に上記第１時間限界を更新する段階(306)を更に含む請求項１又は２に記載の方法。
4. 上記契約アクチベーション中に、上記第１時間限界より所定時間周期だけ手前の第２時間限界を計算し、
   上記第２時間限界に遭遇し、そして
   上記第２時間限界に遭遇した後に、契約が間もなく満了することを告げる通知を契約ユーザに与える、
   という段階を更に含む請求項１、２又は３に記載の方法。
5. 上記契約アクチベーション中に、加入者の口座の預金が尽きるときを指示する第３時間限界を計算し、
   上記第３時間限界に遭遇し、そして
   遭遇した第３時間限界に応答して少なくとも契約から課金される全てのコールを阻止する、
   という段階を更に含む請求項１ないし４のいずれかに記載の方法。
6. 上記契約アクチベーション中に、上記第３時間限界より所定の時間周期だけ手前の第４時間限界を計算し、
   上記第４時間限界に遭遇し、そして
   上記第４時間限界に遭遇した後に、預金が間もなく尽きることを告げる通知を契約ユーザに与える、
   という段階を更に含む請求項５に記載の方法。
7. 前払い契約口座に再充填されたときには上記時間限界を更新する段階(306)を更に含む請求項１ないし６のいずれかに記載の方法。
8. テレコミュニケーションシステムにおいて前払い契約情報を管理する方法であって、
   契約アクチベーション中に、預金が尽きるときを指示する第１時間限界を設定し、
   上記第１時間限界に遭遇し(307,309)、
   上記第１時間限界に遭遇した後の所定の時間周期内に再充填も許し、
   上記再充填に応答して第１時間限界を更新し、そして
   上記第１時間限界に遭遇した後の所定の時間周期内に再充填が行われなかった場合に契約をデアクチベートする(308)、
   という段階を含むことを特徴とする方法。
9. 前払い契約サービスを提供するテレコミュニケーションシステム(S)であって、少なくとも１つの前払い契約の契約情報を有する少なくとも１つのデータベース(SMP)を備えたシステムにおいて、
   このシステム(S)は、契約準備中に契約情報に対する第１時間限界を設定し、この時間限界は、契約が満了となるときを指示するものであり、そして第１時間限界に遭遇するのに応答して契約をデアクチベートするように構成されたことを特徴とするテレコミュニケーションシステム。
10. 上記システム(S)は、更に、契約アクチベーション中に、契約口座の預金が尽きるときを指示する第２時間限界を計算し、そしてこの第２時間限界に遭遇するのに応答して少なくとも契約に課金される全てのコールを阻止するように構成された請求項９に記載のシステム(S)。
11. 上記契約はグループ契約であり、グループは、契約をアクチベートすることが許された少なくとも１人の第１メンバーと、契約をアクチベートすることが許されない少なくとも１人の第２メンバーとを含み、そして
    上記システム(S)は、更に、その第１加入者が契約をアクチベートするのに応答して、契約をアクチベートしそして第２時間限界を計算するように構成された請求項１０に記載のテレコミュニケーションシステム(S)。
12. 上記システム(S)は、更に、契約口座が再充填されるのに応答して上記時間限界を更新するように構成された請求項９、１０又は１１に記載のテレコミュニケーションシステム(S)。
13. 上記契約はグループ契約であり、グループは、契約口座に再充填することが許された少なくとも１人の第３メンバーと、契約口座に再充填することが許されない少なくとも１人の第４メンバーとを含み、そして
    上記システム(S)は、更に、その第３加入者が契約口座に再充填するのに応答して上記時間限界を更新するように構成された請求項１２に記載のテレコミュニケーションシステム(S)。
14. 上記契約は、グループには属さないが契約口座に再充填することが許された少なくとも１人の外部当事者を有するグループ契約であり、そして
    上記システム(S)は、更に、その外部当事者が契約口座に再充填するのに応答して上記時間限界を更新するように構成された請求項１２又は１３に記載のテレコミュニケーションシステム(S)。
15. テレコミュニケーションシステムにおいて前払い契約の契約情報を有するデータベースを備えたネットワーク要素(SMP)において、
    契約が満了となるときを指示する時間限界を監視し、そして第１時間限界に遭遇するのに応答して契約をデアクチベートするように構成されたことを特徴とするネットワーク要素(SMP)。
16. 上記ネットワーク要素(SMP)は、更に、契約準備中に時間限界を設定するように構成された請求項１５に記載のネットワーク要素(SMP)。

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