JP3103326B2 - 携帯電話機の料金支払いシステム及び料金支払い方法 - Google Patents

携帯電話機の料金支払いシステム及び料金支払い方法

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JP3103326B2
JP3103326B2 JP09214222A JP21422297A JP3103326B2 JP 3103326 B2 JP3103326 B2 JP 3103326B2 JP 09214222 A JP09214222 A JP 09214222A JP 21422297 A JP21422297 A JP 21422297A JP 3103326 B2 JP3103326 B2 JP 3103326B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機の料金
支払いシステム及び料金支払い方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PHS(簡易携帯電話)を含む携帯電話
機の電話料金は、通常1か月毎に銀行引き落としなどに
より携帯電話会社に支払うシステムを採用している。ま
た、携帯電話会社では、携帯電話機の公共性を考慮し
て、電話料金の支払いが一定期間、例えば2か月間は未
払いでも通話できるようなシステムを採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、前述
のように電話料金が未納状態になってから、2か月間は
携帯電話機の回線が遮断されない、つまり携帯電話の申
込みから3か月間は回線が遮断されないことを悪用した
犯罪が増えつつある。例えば身分証明書を偽造して携帯
電話を申込み、該携帯電話機を3か月間無料で使用可能
な使い捨て携帯電話機として転売する、といった手口の
犯罪が実際に発生している。一方、携帯電話会社として
も、携帯電話機が急速に普及しつつある中で、生き残り
をかけた安売り合戦を行っており、契約時におけるチェ
ックが甘くなって、前述のような携帯電話機の不正利用
者を十分に排除できないといった状況にある。
【0004】本発明の目的は、携帯電話機の電話料金の
未払いによる不正行為を防止し得る携帯電話機の料金支
払いシステム及び料金支払い方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用】請求項1に
係る携帯電話機の料金支払いシステムは、携帯電話会社
のホストコンピュータが、予め携帯電話会社に預け入れ
した電話料金の残高を各携帯電話機に対応づけて記憶す
る残高記憶手段と、各携帯電話機毎に電話料金を演算
し、それに応じて残高記憶手段の残高を更新する残高更
新手段と、残高記憶手段の残高が零になったときに携帯
電話機の回線を遮断する回線遮断手段と、電話料金支払
いのために設けた専用の回線に公衆電話機を接続した状
態で、公衆電話機に投入した貨幣或いはテレフォンカー
ドの残高分の電話料金を残高記憶手段の残高に加 算して
預け入れ金を補充する残高補充手段とを備えたものであ
る。この携帯電話機の料金支払いシステムにおいては、
予め携帯電話会社に預け入れした電話料金の残高が各携
帯電話機に対応づけて残高記憶手段に記憶され、残高更
新手段では携帯電話機を使用する毎に電話料金を演算
し、演算結果に応じて残高記憶手段の残高を更新する。
そして、残高記憶手段の残高が零になったときに、携帯
電話機の回線を遮断することになる。つまり、携帯電話
の契約時に、利用者に対して例えば一定額の電話料金を
携帯電話会社に預け入れする契約を結び、この預け入れ
した電話料金が零になった時点で携帯電話機の回線を遮
断するので、料金未払い状態では携帯電話機を使用出来
ないことになる。但し、110番や119番など、緊急
を要する番号への通話時には回線を接続してもよいし、
携帯電話機の公共性を考慮して、残高が零になった状態
でも、一定期間だけは通話できるようにしてもよい。
た、電話料金支払いのために設けた専用の回線に公衆電
話機を接続した状態で、公衆電話機に投入した貨幣或い
はテレフォンカードの残高分の電話料金を残高記憶手段
の残高に加算して預け入れ金を補充する残高補充手段を
設けているので、携帯電話機の預け入れ金を公衆電話機
から容易に補充することが可能となる。
【0006】請求項2記載のように、携帯電話会社のホ
ストコンピュータに、残高が零に近づいた時に、携帯電
話機に警告を発する警告手段を設けてもよい。この場合
には、通話途中で残高記憶手段の残高が零になって、不
用意に回線が遮断されることを防止できる。
【0007】請求項に係る携帯電話機の料金支払い方
法は、携帯電話機の電話料金を予め携帯電話会社に預け
入れし、携帯電話会社のホストコンピュータでは、携帯
電話機の使用に応じてこの預け入れ金の残高を順次減算
し、残高が零になったときに、携帯電話機の回線を遮断
するとともに、公衆電話機が料金支払いのための専用の
回線に接続されて、公衆電話機に貨幣或いはテレフォン
カード投入された場合には、投入された貨幣或いはテ
レフォンカードの残高分の電話料金を預け入れ金の残高
に加算して、預け入れ金を補充するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1に示すように、携帯電
話網1は、基本的には、交換局2と無線基地局3と携帯
電話機4とから構成されており、携帯電話機4から電話
をかけると、最寄りの無線基地局3でそれを受信し、交
換局2にてダイヤルされた電話番号に基づいて、相手先
の電話機5や携帯電話機6等に回線を接続して、通話や
データ通信ができるように構成されている。この携帯電
話網1における電話料金は、基本的には、携帯電話機4
の利用者が携帯電話会社に予め預け入れした預け入れ金
から徴収する支払いシステムを採用している。つまり、
携帯電話の契約時に、一定額の電話料金を携帯電話会社
に予め預け入れすることを条件に、回線の利用を許諾す
るように設定されている。
【0009】交換局2又は無線基地局3のホストコンピ
ュータ10は、図2に示すように、残高記憶手段11、
通話料金演算手段12、固定料金演算手段13、残高更
新手段14、回線遮断手段15、警告手段16、残高補
充手段17などを備えている。残高記憶手段11は、預
け入れ金の残高を携帯電話機4の電話番号と夫々関連づ
けて記憶する。
【0010】通話料金演算手段12は、携帯電話機4か
ら電話をかけて回線を接続する毎に、通話エリアと通話
時間等に基づいて通話料金を演算する。固定料金演算手
段13は、基本料金と、留守番電話サービスや通話明細
発行サービス等の種々のサービス料金を含む固定料金を
演算する。残高更新手段14は、月初め等においてその
月の固定料金を預け入れ金から減算して残高記憶手段1
1の記憶内容を更新するとともに、携帯電話機4から電
話をかけて回線を接続したときに、通話料金を預け入れ
金から順次減算して残高記憶手段11の記憶内容を更新
する。
【0011】回線遮断手段15は、残高記憶手段11に
記憶された預け入れ金の残高が零になったときに、その
携帯電話機4の回線を遮断して、通話出来ないようにす
る。但し、110番通報や119番通報等のように緊急
を要する局番に電話をかける場合には、残高が零であっ
ても、通話できるように構成してもよい。また、残高が
零になっても、利用者の信用等に応じて、一定期間通話
できるようにしてもよい。例えば、過去に料金の延滞等
のない利用者においては、一定期間使用できるようにし
てもよい。警告手段16は、残高記憶手段11の残高が
零になって、回線が遮断される前に、利用者に対して預
け入れ金を補充するように警告を発する。警告方法とし
ては、携帯電話機4から警告内容を音声出力させたり、
携帯電話機4のディスプレイに対して警告内容を表示さ
せることになる。また、携帯電話機4のディスプレイ
に、例えば通話毎に預け入れ金の残高を表示させるよう
にしてもよい。
【0012】残高補充手段17は、料金支払いの専用の
回線を有し、公衆電話機18からこの回線に接続するこ
とで、テレフォンカードや投入した貨幣に応じて、預け
入れ金を補充できるように構成されている。例えば、公
衆電話機18から電話をかけて、公衆電話機18を前述
の専用の回線に接続すると、公衆電話機18から料金支
払いの手順等を出力させ、利用者は、その指示にしたが
って、携帯電話機4の電話番号を入力するなどして、使
用している携帯電話機4の残高記憶手段11における残
高データの格納位置を特定させ、テレフォンカードの残
度数を料金として残高に加算し、預け入れ金を補充する
ことになる。このようにテレフォンカードで料金を支払
う場合には、テレフォンカード自体に一定の割引がなさ
れているので、利用者はそのメリットを享受できること
になる。但し、テレフォンカードの残度数を全て預け入
れ金として補充してもよいし、テレフォンカードの残度
数の一部を預け入れ金として補充できるようにしてもよ
い。
【0013】テレフォンカードとしては、現在普及して
いる磁気記憶部を有するテレフォンカードであってもよ
いし、ICカードを用いたテレフォンカードであっても
よい。また、クレジットカードを公衆電話機18に挿入
して預け入れ金を補充することも可能である。但し、預
け入れ金が一定金額になるように、携帯電話機4の所有
者の銀行口座や郵便口座から電話料金を自動引き落とし
するようにしてもよい。また、コンビーニエンスストア
ー等で預け入れ金を補充出来るようにすると大変便利で
好ましい。また、このような料金支払いシステムでは、
携帯電話機4の不正使用を効果的に防止でき、携帯電話
会社のメリットも大きいので、その分通話料金や固定料
金を割引いて携帯電話機の利用者に還元するようにして
もよい。
【0014】
【発明の効果】請求項1及び4に係る携帯電話機の料金
支払いシステム及び料金支払い方法によれば、携帯電話
の契約時において予め携帯電話会社に預け入れした電話
料金の残高が、補充されないで零になったときには、携
帯電話機の回線を遮断するので、電話料金未払い状態で
の携帯電話機の不正使用を確実に防止できる。また、テ
レフォンカード等を用いて預け入れ金を公衆電話機から
容易に補充することが可能となる。
【0015】請求項2記載のように構成すると、残高が
零に近づいた時に、携帯電話機に警告を発するので、通
話途中で残高記憶手段の残高が零になって、不用意に回
線が遮断されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 携帯電話網の全体構成図
【図2】 ホストコンピュータの制御系のブロック図
【符号の説明】
1 携帯電話網 2 交換局 3 無線基地局 4 携帯電話機 5 電話機 6 携帯電話機 10 ホストコンピュータ 11 残高記憶手段 12 通話料金演算手段 13 固定料金演算
手段 14 残高更新手段 15 回線遮断手段 16 警告手段 17 残高補充手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−83676(JP,A) 特開 平3−80756(JP,A) 特開 平5−63855(JP,A) 特開 平9−18609(JP,A) 特開 平10−304104(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 3/42 H04M 15/00 - 15/38 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話会社のホストコンピュータが、 予め携帯電話会社に預け入れした電話料金の残高を各携
    帯電話機に対応づけて記憶する残高記憶手段と、 各携帯電話機毎に電話料金を演算し、それに応じて残高
    記憶手段の残高を更新する残高更新手段と、 残高記憶手段の残高が零になったときに携帯電話機の回
    線を遮断する回線遮断手段と、電話料金支払いのために設けた専用の回線に公衆電話機
    を接続した状態で、公衆電話機に投入した貨幣或いはテ
    レフォンカードの残高分の電話料金を残高記憶手段の残
    高に加算して預け入れ金の残高を補充する残高補充手段
    と、 を備えた携帯電話機の料金支払いシステム。
  2. 【請求項2】 携帯電話会社のホストコンピュータに、
    残高が零に近づいた時に、携帯電話機に警告を発する警
    告手段を設けた請求項1記載の携帯電話機の料金支払い
    システム。
  3. 【請求項3】 携帯電話機の電話料金を予め携帯電話会
    社に預け入れし、携帯電話会社のホストコンピュータで
    は、携帯電話機の使用に応じてこの預け入れ金の残高を
    順次減算し、残高が零になったときには、携帯電話機の
    回線を遮断するとともに、公衆電話機が料金支払いのた
    めの専用の回線に接続されて、公衆電話機に貨幣或いは
    テレフォンカードが投入されたときには、投入した貨幣
    或いはテレフォンカードの残高分の電話料金を預け入れ
    金の残高に加算して預け入れ金を補充する携帯電話機の
    料金支払い方法。
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