JP2006180373A - アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラム - Google Patents

アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006180373A
JP2006180373A JP2004373556A JP2004373556A JP2006180373A JP 2006180373 A JP2006180373 A JP 2006180373A JP 2004373556 A JP2004373556 A JP 2004373556A JP 2004373556 A JP2004373556 A JP 2004373556A JP 2006180373 A JP2006180373 A JP 2006180373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
sampling frequency
sampling
desired channel
ifch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004373556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4501679B2 (ja
Inventor
Yoshio Kunisawa
良雄 國澤
Masato Iwai
誠人 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2004373556A priority Critical patent/JP4501679B2/ja
Publication of JP2006180373A publication Critical patent/JP2006180373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4501679B2 publication Critical patent/JP4501679B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

【課題】 アンダーサンプリングを用いて、1つ以上の無線システム帯域についてシステム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換する際に、できる限り低いサンプリング周波数を決定することができるサンプリング周波数決定方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】 所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と、周波数領域で干渉しないような最低のサンプリング周波数Fを決定する。複数のシステム帯域については、更に、所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、他のシステム帯域の帯域幅BWと、周波数領域で干渉しないようなサンプリング周波数Fを決定する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラムに関する。特に、1つ以上のシステム帯域についてシステム帯域毎に1つの所望チャネルを、同時に周波数変換をすることができるものであって、A/D変換器におけるサンプリング周波数を決定する技術に関する。
アンダーサンプリングとは、受信信号をナイキスト周波数よりも低い周波数でサンプリングすることにより、意図的に周波数のダウンコンバートイメージを発生させて周波数変換をする方法をいう(例えば非特許文献1参照)。ダウンコンバートとは、高周波信号又は中間周波数帯のイメージを低い周波数のイメージへ折り返させることをいう。これにより、1つのサンプリング周波数で、1つ以上の無線システム帯域のアナログ信号を同時に周波数変換することができる。
図1は、従来技術におけるアンダーサンプリングを用いた受信機の機能構成図である。
図1によれば、受信装置は、アンテナ001と、低雑音増幅器LNA(Low Noise Amplifier)002と、バンドパスフィルタBPF(Band Path Filter)003と、A/D変換器ADC(Analog/Digital Converter)004とから構成されている。アンテナ001によって受信された信号は、低雑音増幅器002によって増幅され、バンドパスフィルタ003によって所望帯域のみが取り出される。その所望帯域のみを、A/D変換器004によってアンダーサンプリングし、一括サンプリング及び周波数変換がなされた信号が出力される。尚、複数のシステム帯域についてシステム帯域毎に所望チャネルがある場合、バンドパスフィルタ003はシステム帯域毎に並列に設けられる。
図2は、アンダーサンプリングを用いた場合における周波数成分のダウンコンバートイメージ図である。
図2によれば、fとfとの間で表されるシステム帯域は、所定のアンダーサンプリング周波数Fを用いることによって、周波数F/2以下の低い周波数にダウンコンバートイメージを発生させている。
図3は、アンダーサンプリングにおけるダウンコンバートイメージであって、式(1)及び(7)〜(12)を説明する周波数成分のイメージ図である。
:所望信号の中心周波数
IF:ダウンコンバートイメージにおけるシステム帯域の中心周波数
fix(a):aの小数点以下が切り捨てられた値を得る関数
rem(a,b):aをbで割った余りを得る関数
周波数信号の折り返しは、サンプリング周波数の半分(F/2)毎に生じる。従って、前述の式(1)によって、所望信号の中心周波数Fが折り返される回数を、F/(F/2)によって算出する。算出された値は、fix()によって小数点以下が切り捨てられる。式(1)によって得られる値の偶数/奇数は、図3(a)に表されている。
式(1)の値が偶数であった場合、F/2以下に折り返されたダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数FIFを算出する。rem(F,F)は、FをFで割った余りの値を得る。従って、FがF/2以下に折り返された周波数FIFは、図3(b)に表されている。
式(1)の値が奇数であった場合、F/2以下に折り返されたダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数FIFを算出する。従ってFがF/2以下に折り返された周波数FIFは、図3(c)に表されている。
図4は、従来技術におけるダウンコンバート後の所望システム帯域の帯域幅の収容を表しており、式(2)、(3)及び(4)を説明する周波数成分のイメージ図である。図4(a)は、式(2)及び(3)を表しており、1つのシステム帯域のダウンコンバートイメージを表している。図4(b)は、式(4)を表しており、2つのシステム帯域のダウンコンバートイメージを表している。
サンプリング周波数Fは、周波数信号の折り返しによって自分自身の信号に影響を受けないようにするために、以下の式(2)及び(3)の条件を満たす必要がある。
BW:所望システム帯域の帯域幅
式(2)について、所望システム帯域の中心周波数FIFから、所望システム帯域の帯域幅の半分BW/2を減算した周波数が、周波数0よりも高いこと表す。
式(3)について、所望システム帯域の中心周波数FIFに所望システム帯域の帯域幅の半分BW/2を加算した周波数が、サンプリング周波数の半分F/2よりも低いことを表す。
これにより、1つのシステム帯域について1つの所望チャネルを周波数変換するために、システム帯域のダウンコンバートイメージがベースバンド0〜F/2に収容されることが確保される。従って、式(2)及び(3)の条件を満たすサンプリング周波数Fにおいて、アンダーサンプリングが可能となる。
次に、2つのシステム帯域を一括してサンプリングするためには、システム帯域毎に式(1)〜(3)の条件を満たしていることに加えて、以下の式(4)の条件を満たすことを要する。これにより、2つのシステム帯域が重ならないようなサンプリング周波数Fを選択することができる。式(4)の添字1,2は、システム帯域の番号を表す。
IF1:システム帯域1におけるダウンコンバート後の信号の中心周波数
IF2:システム帯域2におけるダウンコンバート後の信号の中心周波数
BW:所望システム帯域1の帯域幅
BW:所望システム帯域2の帯域幅
式(4)について、2つの所望システム帯域の帯域幅の半分(BW/2、BW/2)の和が、2つの所望システム帯域の中心周波数FIFの差以下であることを表す。これにより、2つのシステム帯域が重ならないことが確保される。
更に、2つのシステム帯域における式(4)を拡張させることにより、N個のシステム帯域を一括にサンプリングするサンプリング周波数Fを決定することもできる。この場合、式(1)〜(3)及び(5)を満足することを要する。
これにより、全てのシステム帯域同士が重ならないことが確保される。
尚、サンプリングした後の信号は、直交復調器に入力される。直交復調器は、数値制御発振器NCO(Numerical Controlled Oscillator)によって所望チャネルのイメージ周波数の正弦波を発生させ、乗算器によるミキサで、サンプリング後の信号と正弦波信号とを乗算することにより所望チャネルのベースバンド信号IチャネルとQチャネルとの信号を出力する(例えば特許文献1参照)。
Dennis M. Akos, Michael Stockmaster, James B. Y. Tsui and Joe Caschera 「Direct Bandpass Sampling of Multiple Distinct RF Signals」、IEEE Transactions on communications、vol.47、No.7、July 1999、pp.983-988 特開2001−45081号
しかしながら、アンダーサンプリングを用いて1つの所望システム帯域を1つのA/D変換器で同時にサンプリングする場合、その所望システム帯域が広いと、アンダーサンプリング可能なサンプリング周波数が少なくなり、必然的にサンプリング周波数が高くなるとう問題があった。
また、複数の所望システム帯域を1つのA/D変換器で同時にサンプリングする場合、そのサンプリング周波数Fは、全ての所望システム帯域を加算した帯域幅の2倍以上が必要となる。従って、アンダーサンプリング可能なサンプリング周波数が少なくなり、必然的にサンプリング周波数が高くなるとう問題があった。
サンプリング周波数Fが高くなるほど高速なA/D変換器を必要とし、ディジタル信号処理のためのデータ量が増大し、更には消費電力の増大を招くという問題があった。
従って、本発明は、アンダーサンプリングを用いて、1つ以上の無線システム帯域についてシステム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換する際に、できる限り低いサンプリング周波数を決定することができるサンプリング周波数決定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、アンダーサンプリングを用いて、1つ以上の無線システム帯域についてシステム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換するためのサンプリング周波数Fを決定するサンプリング周波数決定方法及びプログラムに関する。
本発明は、1つ以上の無線システム帯域についてシステム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換するためのサンプリング周波数Fを決定するサンプリング周波数決定方法について、
所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と周波数領域で干渉しない最低のサンプリング周波数Fを決定するステップを有することを特徴とする。
また、本発明のサンプリング周波数決定方法における他の実施形態によれば、
前記ステップは、システム帯域のダウンコンバートイメージの中心周波数FIF、及び所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchとした場合に、
/2−(FIFch+BWch/2)>(FIF+BW/2)−F/2及び
IFch−(BWch/2)>−(FIF−BW/2)
の条件を満たす最低のサンプリング周波数Fを決定することも好ましい。
更に、本発明のサンプリング周波数決定方法における他の実施形態によれば、
所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されるまで、決定された最低のサンプリング周波数Fから所定のサンプリング周波数ΔFを増分しつつ前記ステップを繰り返すことも好ましい。
本発明は、アンダーサンプリングを用いて、複数の無線システム帯域について該システム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換するためのサンプリング周波数Fを決定するサンプリング周波数決定方法について、
所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と周波数領域で干渉せず、且つ、所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、他のシステム帯域の帯域幅BW他のIFと、周波数領域で干渉しない最低のサンプリング周波数Fを決定するステップを有することを特徴とする。
また、本発明のサンプリング周波数決定方法における他の実施形態によれば、
前記ステップは、システム帯域のダウンコンバートイメージの中心周波数FIF、及び所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchとした場合に、
/2−(FIFch+BWch/2)>(FIF+BW/2)−F/2及び
IFch−(BWch/2)>−(FIF−BW/2)
の条件を満たす1つ以上のサンプリング周波数Fであって、且つ、他の全てのシステム帯域について
|FIFch−F他のIF|≧(BWch+BW他のIF)/2
の条件を満たす最低のサンプリング周波数Fを決定することも好ましい。
更に、本発明のサンプリング周波数決定方法における他の実施形態によれば、
所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されるまで、決定された最低のサンプリング周波数Fから所定のサンプリング周波数ΔFを増分しつつ前記ステップを繰り返すことも好ましい。
本発明は、アンダーサンプリングを用いて、1つの無線システム帯域について1つの所望チャネルを周波数変換するサンプリング周波数Fを決定するようにコンピュータを実行させるサンプリング周波数決定プログラムについて、
所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と周波数領域で干渉しない最低のサンプリング周波数Fを決定するステップとしてコンピュータを実行させることを特徴とする。
また、本発明のサンプリング周波数決定プログラムにおける他の実施形態によれば、
前記ステップは、システム帯域のダウンコンバートイメージの中心周波数FIF、及び所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchとした場合に、
/2−(FIFch+BWch/2)>(FIF+BW/2)−F/2及び
IFch−(BWch/2)>−(FIF−BW/2)
の条件を満たす最低のサンプリング周波数Fを決定するようにコンピュータを実行させることも好ましい。
更に、本発明のサンプリング周波数決定プログラムにおける他の実施形態によれば、
所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されるまで、決定された最低のサンプリング周波数Fから所定のサンプリング周波数ΔFを増分しつつ前記ステップを繰り返すようにコンピュータを実行させることも好ましい。
本発明は、アンダーサンプリングを用いて、複数の無線システム帯域について該システム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換するサンプリング周波数Fを決定するように、コンピュータを実行させるサンプリング周波数決定プログラムについて、
所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と周波数領域で干渉せず、且つ、所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、他のシステム帯域の帯域幅BW他のIFと、周波数領域で干渉しない最低のサンプリング周波数Fを決定するステップとしてコンピュータを実行させることを特徴とする。
また、本発明のサンプリング周波数決定プログラムにおける他の実施形態によれば、
前記ステップは、システム帯域のダウンコンバートイメージの中心周波数FIF、及び所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchとした場合に、
/2−(FIFch+BWch/2)>(FIF+BW/2)−F/2及び
IFch−(BWch/2)>−(FIF−BW/2)
の条件を満たす1つ以上のサンプリング周波数Fであって、且つ、他の全てのシステム帯域について
|FIFch−F他のIF|≧(BWch+BW他のIF)/2
の条件を満たす最低のサンプリング周波数Fを決定するようにコンピュータを実行させることも好ましい。
更に、本発明のサンプリング周波数決定プログラムにおける他の実施形態によれば、
所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されるまで、決定された最低のサンプリング周波数Fから所定のサンプリング周波数ΔFを増分しつつ前記ステップを繰り返すようにコンピュータを実行させることも好ましい。
本発明によれば、アンダーサンプリングを用いて、1つ以上の無線システム帯域についてシステム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換する際に、できる限り低いサンプリング周波数を決定することができる。
特に、RFサンプリングに適用し、決定されたサンプリング周波数Fは、1つ以上の所望チャネルのダウンコンバートイメージが重畳されることなく、サンプリング周波数の半分F/2以内に並べて収容することができるものである。これにより、サンプリング周波数として使用することができる周波数が増大し、必然的に最低サンプリング周波数がより低くなる。これは、ディジタル信号処理のためのデータ量が低減し、比較的低速なA/D変換器であっても実現できるので、低消費電力化及び無線通信装置の小型化を可能とする。
尚、従来技術によれば、サンプリング後、ディジタル的に直交復調を行う際、複雑なsin及びcos信号を発生するための演算が必要となるために、デバイスの高速化又はsin及びcosの値を保持する数値テーブルの所持により、回路規模の増大、消費電力の増大、及び装置の大型化を招いていた。本発明によれば、所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されので、直交復調器の回路構成が簡素化され、無線装置の小型化及び信号処理の高速化を可能とする。
このようなサンプリング周波数決定方法及びプログラムは、サンプリング周波数を決定する発振周波数決定回路に、特に用途がある。
図5は、本発明におけるアンダーサンプリングを用いた受信機の機能構成図である。ここでは、2つのシステム帯域の一括サンプリングに対応したものが描かれている。
アンテナ101による受信信号は、低雑音増幅器102によって増幅され、バンドパスフィルタ103及び104によって所望帯域のみが取り出される。所望帯域のみが取り出された2つのシステム帯域の受信信号は、アンダーサンプリング処理部に入力される。アンダーサンプリング処理部は、A/D変換器105によって、一括サンプリング及びダウンコンバートが行われる。
A/D変換器105のサンプリング周波数Fは、シンセサイザ106から供給される。サンプリング周波数Fは、受信するシステム帯域毎のダウンコンバート後の中心周波数FIFと、帯域幅BWと、ダウンコンバート後のシステム帯域内における所望チャネルの中心周波数FIFchと、所望チャネルの帯域幅BWchとの情報に基づいて、CPU107によって決定される。本発明によれば、1つ以上のシステム帯域についてシステム帯域毎に1つの所望チャネルを一括してサンプリングすることができるサンプリング周波数Fであって、最低のサンプリング周波数Fを決定することに特徴がある。
アンダーサンプリング処理部から出力された信号は、直交復調器110に入力される。直交復調器110は、入力された信号を、乗算器501及び504によって、数値制御発振器502から出力された正弦波信号と乗算する。ここで、数値制御発振器502の発振周波数は、ダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数FIFchと同じである。また、Qチャネルには、移相器503によってπ/2ラジアンだけ位相の遅れた正弦波が乗算される。その結果、乗算器501及び504それぞれは、所望チャネルのIチャネル及びQチャネルのベースバンド信号を出力する。尚、アンダーサンプリング処理部から出力された信号における、所望チャネルの中心周波数が、サンプリング周波数の4分の1の周期である場合、乗算器501及び504で乗算される値は、−1、1、0だけでよい。尚、直交復調器110の他の実施形態については、後述する。
直交復調器110から出力されたベースバンド信号は、ローパスフィルタ111及び112によって、直交復調により生じた高周波成分が除去される。これらローパスフィルタ111及び112から出力された所望チャネルの信号は、復調器113によって復調される。
図6は、本発明におけるサンプリング周波数F決定方法のフローチャートである。
図6の処理は、基本的に、1つのシステム帯域における1つの所望チャネルをサンプリングするためのサンプリング周波数を決定するものであって、CPU107によって行われる。また、図6の処理は、複数のシステム帯域におけるシステム帯域毎の所望チャネルをサンプリングするためのサンプリング周波数を決定するために、その一部で用いられる。
まず、仮のサンプリング周波数Fを決定した上で、処理を開始する。ここでは、以下の式(6)に基づいて仮のサンプリング周波数Fが決定される。
BW:所望システム帯域の帯域幅
BWch:所望チャネルの帯域幅
(S201)周波数成分の折り返しは、サンプリング周波数F/2毎に生じる。従って、以下の式(7)によって、所望システム帯域の中心周波数Fが折り返される回数を、 fix{F/(F/2)}によって算出する。尚、fix()によって小数点以下を切り捨てた値を得る。以下の式(7)によって得られる値の偶数/奇数は、図3(a)に表されている。
(S202)式(7)の値が偶数であった場合、以下の式(9)によってF/2以下に折り返されたダウンコンバート後の所望システム帯域の中心周波数FIFを算出する。rem(F,F)は、FをFで割った余りの値を得る。従って、FがF/2以下に折り返された周波数FIFは、図3(b)に表されている。
(S203)式(8)の値が奇数であった場合、以下の式(10)によってF/2以下に折り返されたダウンコンバート後の所望システム帯域の中心周波数FIFを算出する。従ってFがF/2以下に折り返された周波数FIFは、図3(c)に表されている。
(S204)以下の式(8)によって、所望チャネルの中心周波数Fchが折り返される回数を、fix{Fch/(F/2)}によって算出する。式(7)と同様に、式(8)によって得られる値の偶数/奇数は、図3(a)に表されている。
(S205)式(8)の値が偶数であった場合、以下の式(11)によってF/2以下に折り返されたダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数FIFchを算出する。FchがF/2以下に折り返された周波数FIFchは、図3(b)に表されている。
(S206)式(8)の値が奇数であった場合、以下の式(12)によってF/2以下に折り返されたダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数FIFchを算出する。FchがF/2以下に折り返された周波数FIFchは、図3(c)に表されている。
:所望システム帯域の中心周波数
IF:ダウンコンバート後の所望システム帯域の中心周波数
ch:所望チャネルの中心周波数
IFch:ダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数
fix(a):aの少数以下を切り捨てた値を得る関数
rem(a,b):aをbで割った余りを得る関数
ここで、本発明によれば、ダウンコンバートイメージが所望チャネルに重ならないようなサンプリング周波数Fを得ることを特徴とする。
(S207)(S208)このようにして得られたダウンコンバート後のシステム帯域中心周波数FIFと、ダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数FIFchとに対して、以下の式(13)及び(14)を満足するFを算出する。両式の条件を満たすことによって、ダウンコンバートイメージが所望チャネルに重ならないようなサンプリング周波数Fを得ることができる。
図7は、以下の式(13)及び(14)を説明する周波数成分のイメージ図である。式(13)は図7(a)に表されており、式(14)は図7(b)に表されている。
式(13)の左辺について、所望チャネルの中心周波数FIFchに所望チャネルの帯域幅の半分BWch/2を加算した周波数を、サンプリング周波数の半分F/2から差し引いた部分を表す。
式(13)の右辺について、所望システム帯域の中心周波数FIFに所望システム帯域の帯域幅の半分BW/2を加算した周波数から、サンプリング周波数の半分F/2を差し引いた部分を表す。
式(14)の左辺について、所望チャネルの中心周波数FIFchに所望チャネルの帯域幅の半分BWch/2を減算した部分を表す。
式(14)の右辺について、所望システム帯域の中心周波数FIFから、所望システム帯域の帯域幅の半分BW/2を減算した部分を符号反転した部分を表す。
(S209)フローチャートに記載されたように、式(13)又は式(14)のいずれか一方についても満たされない場合、サンプリング周波数FをΔFだけ増分し、再び201から処理を繰り返す。
図8は、2システム帯域についてシステム帯域毎の1つの所望チャネルをサンプリングするためのサンプリング周波数F決定方法のフローチャートである。
まず、仮のサンプリング周波数Fを決定した上で、処理を開始する。ここでは、以下の式(16)に基づいて仮のサンプリング周波数Fが決定される。添字nは、システム帯域毎の番号を示す。2つのシステム帯域(n=1,2)のシステム帯域幅BWとチャネル帯域幅BWchnとの全ての和を、仮の最小サンプリング周波数とする。
(S301)(S302)仮のサンプリング周波数Fについて、システム帯域毎に、図6に表したサンプリング周波数決定処理を行う。これにより、システム帯域毎に、アンダーサンプリング可能なサンプリング周波数S及びSが決定される。
(S303)以下の式(17)のように、サンプリング周波数SとSとが等しいか否か判断する。
(S304)サンプリング周波数SとSとが等しくないならば、式(18)のようにSがSよりも小さいか否か判定する。
(S305)SがSよりも小さいならば、Sに所定のサンプリング周波数ΔFを加算した値を仮のサンプリング周波数Fとして、再度、システム帯域1に対するS301のサンプリング周波数決定処理を行う。
(S306)SがSよりも小さくないならば、Sに所定のサンプリング周波数ΔFを加算した値を仮のサンプリング周波数Fとして、再度、システム帯域2に対するS302のサンプリング周波数決定処理を行う。
(S307)S303においてサンプリング周波数SとSとが等しいと判定されたならば、サンプリング周波数Fを、S(=S)とする。
(S308)以下の式(19)を満たすか否か判定する。式(19)は、システム帯域2における所望チャネルの中心周波数FIFch2と、システム帯域1の中心周波数FIF1との間の差が、システム帯域2における所望チャネルの帯域幅の半分BWch2/2と、システム帯域1の帯域幅の半分BW/2との和よりも大きいことを意味する。この様子を図7(c)に示す。
(S309)以下の式(19)を満たさない場合、サンプリング周波数FをΔFだけ増分し、再びS301及びS302から処理を繰り返す。
(S310)以下の式(19)を満たす場合、式(20)を満たすか否か判定する。式(20)は、システム帯域2の中心周波数FIF2と、システム帯域1における所望チャネルの中心周波数FIFch1との間の差が、システム帯域2の帯域幅の半分BW/2と、システム帯域1における所望チャネルの帯域幅の半分BWch1/2との和よりも大きいことを意味する。式(20)を満たすならば、そのサンプリング周波数Fが決定され、処理を終了する。このサンプリング周波数Fによれば、2つのシステム帯域におけるシステム帯域毎の1つの所望チャネルが、他のシステム帯域のダウンコンバートイメージの影響を受けることがない。
(S311)以下の式(19)を満たさない場合、サンプリング周波数FをΔFだけ増分し、再びS301及びS302から処理を繰り返す。
図9は、3以上の複数システム帯域についてシステム帯域毎の1つの所望チャネルをサンプリングするためのサンプリング周波数F決定方法のフローチャートである。
図9によれば、図8と対応付けてシーケンス番号を付している。処理内容については、図8のフローチャートと全く同じである。尚、図8の式(19)及び(20)は、以下の式(21)によって代用される。これにより、容易にN個のシステム帯域へ拡張可能となる。即ち、本発明は、システム帯域の数によって制限されるものではない。
次に、高速な処理を可能とする直交復調器の構成と、それに対応するサンプリング周波数決定方法について説明する。
図5の機能構成図からも明らかなとおり、A/D変換器105から出力された信号は、直交復調器110に入力される。この直交復調器110は、一般にsin及びcos演算を行う必要があり、それに対応する回路規模及び演算量が必要となる。そこで、サンプリング周波数の決定方法によっては、直交復調器110の回路規模及び演算量を削減することができ、高速な処理を可能とする。
図10は、直交復調器を簡単化するためのサンプリング周波数決定方法のフローチャートである。図5には、図10によって決定されたサンプリング周波数でサンプリングされた信号に対応する別の直交復調器110の実施形態が、破線で記載されている。
図10によれば、仮のサンプリング周波数Fを決定した上で、処理を開始する。ここでは、図6と同様に、仮のサンプリング周波数F=BW+BWchとする。
(S601)図6に説明した本発明のサンプリング周波数決定処理を実行し、最低のサンプリング周波数を決定する。
(S602)サンプリング周波数の4分の1であるF/4がFIFchと等しいか否かを判定する。等しければ、処理を終了する。
(S603)等しくなければ、最低のサンプリング周波数FをΔFだけ増分して、再度、本発明におけるサンプリング周波数決定処理を実行する。
これにより、結局のところ、ダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数FIFchの4倍となる最低のサンプリング周波数Fを決定することができる。
図10のような処理を実行することによって、直交復調器の機能構成を簡単化することができる。その直交復調器の機能構成図は、図5に他の実施形態として記載されている。
図5における他の実施形態の直交復調部110によれば、Iチャネルの信号は、
(1)サンプリングした信号
(2)常にゼロを出力する発信器からの出力
(3)サンプリングした信号の符号を反転した信号
の3つを順に並べて、スイッチ508を往復させて出力する。Qチャネルにおいても同様の動作を行うけれども、スイッチ509は、スイッチ508よりも1ステップだけ遅れて動作する。
これにより出力されたIチャネルの信号及びQチャネルの信号はそれぞれ、図3のローパスフィルタLPF111及び112によって高周波成分が除去され、復調器113によって所望チャネルの信号が復元される。
尚、図10のようなサンプリング周波数決定処理は、1つのシステム帯域について1つの所望チャネルをサンプリングする場合についてのみ適用できるものではなく、複数のシステム帯域について受信した場合であって、いずれか1つのシステム帯域に適用することによって回路規模又は演算量を削減することができる。例えば、図8又は図9に表されたサンプリング周波数決定処理の中で、いずれか1つを、前述した図10のサンプリング周波数決定処理に置き換えることにより、1つのシステム帯域の回路規模又は演算量を削減することができる。
最後に、サンプリング周波数とダウンコンバート後の周波数との関係について従来技術と本発明とを比較して具体的に説明する。
図11は、1つのシステム帯域に対してサンプリングした場合の周波数成分のグラフである。このグラフは、サンプリング周波数F(横軸)に対する、ダウンコンバート後の周波数(縦軸)を表している。図11(a)は従来技術のものであって、図11(b)は本発明のものであって、1つの所望チャネルについてのものである。
従来技術における図11(a)によれば、所望システム帯域全体をサンプリングする場合、システム帯域全体が上限であるF/2と下限である0の間に収容される必要がある。約25MHz幅のシステム帯域をサンプリングするための最低周波数は、52.5MHz程度となることを表している。
これに対し、本発明における図11(b)によれば、所望チャネルをサンプリングする場合、必要なチャネルのみが折り返し信号(灰色部分)と重ならなければよい。従って、約25MHz幅のシステム帯域のうち1チャネルの信号を折り返しと重ならずに取り込むための最低周波数は、26.5〜26.6MHzであることを表す。この例では、サンプリング周波数を半減することができる。
図12は、従来技術における、2つのシステム帯域に対してシステム帯域毎に1つの所望チャネルをサンプリングした場合の周波数成分のグラフである。ここでは、PHSと携帯電話システム帯域とについて、同時に受信する場合の実施形態について具体的に説明する。例えば、以下のように設定する。
[PHS]
システム帯域の中心周波数Fc1 :1906.6MHz
システム帯域の帯域幅BW :26.1MHz
所望チャネルの中心周波数Fch1:1906.6MHz
所望チャネルの帯域幅BWch1 :0.2MHz
[携帯電話システム帯域]
システム帯域の中心周波数Fc2 :2122.5MHz
システム帯域の帯域幅BW :13.75MHz
所望チャネルの中心周波数Fch2:2122.5MHz
所望チャネルの帯域幅BWch2 :1.25MHz
図12のグラフは、PHSと携帯電話の2つのシステム帯域について一括サンプリングした例を表す。上限であるサンプリング周波数F/2と下限であるサンプリング周波数0との間に、2つのシステム帯域のダウンコンバート後の周波数が並んで収容されるサンプリング周波数Fを求める。
図12(a)は、最低サンプリング周波数に対する部分を表しており、図12(b)は、80MHzから100MHzまでのサンプリング周波数に対する部分を表している。
図12(a)によれば、サンプリング周波数約83.5MHzのところで、PHSの帯域幅と携帯電話システム帯域の帯域幅とが並んで、サンプリング周波数F/2以下に収容されている。従って、このサンプリング周波数でサンプリングすれば、2つのシステム帯域の所望チャネルを同時に周波数変換することができる。このように、従来技術によれば、2つのシステム帯域の帯域幅全体が、サンプリング周波数F/2以下に収容される必要がある。
図13は、本発明における、2つのシステム帯域に対してシステム帯域毎に1つの所望チャネルをサンプリングした場合の周波数成分のグラフである。
図13は、本発明におけるアンダーサンプリング可能なサンプリング周波数を表す。図13(a)は、最低サンプリング周波数に対する部分を表しており、図13(b)は、50MHzから100MHzまでのサンプリング周波数に対する部分を表している。
図12(a)によれば、2システム帯域全体を一括サンプリングするために必要な最低のサンプリング周波数はおよそ83.5MHzが必要であるのに対し、図13(a)によれば、所望の2チャネルのみを受信するために必要な最低のサンプリング周波数はおよそ58.0MHzとなることがわかる。
また、図12(b)によれば、80MHzから100MHzの間で、2つのシステム帯域を一括して受信することが可能なサンプリング周波数がわずかしか存在しないことが分かる。これに対し、本発明を適用した場合の結果である図13(b)によれば、所望の2つのチャンネルを一括して受信する場合は、サンプリング周波数として使用可能な周波数が大幅に増えると同時に、80MHz以上だけでなく、それ以下の周波数でもサンプリング可能であることがわかる。
図13において、ダウンコンバート後の所望チャネルの中心周波数とF/4の線との交点では、直行復調器に図5の110の破線で示した構成を適用することができる。PHSに対して本構成を用いた場合は、約80MHzで初めてアンダーサンプリングが可能となる。一方、携帯電話システムに対して用いた場合は、約100MHzでアンダーサンプリングが可能となる。
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
従来技術におけるアンダーサンプリングを用いた受信機の機能構成図である。 アンダーサンプリングを用いた場合における周波数成分のダウンコンバートイメージ図である。 アンダーサンプリングにおけるダウンコンバートイメージであって、式(1)及び(7)〜(12)を説明する周波数成分のイメージ図である。 従来技術におけるダウンコンバート後の所望システム帯域の帯域幅の収容を表しており、式(2)、(3)及び(4)を説明する周波数成分のイメージ図である。 本発明におけるアンダーサンプリングを用いた受信機の機能構成図である。 本発明におけるサンプリング周波数F決定方法のフローチャートである。 式(13)、(14)及び(19)を説明する周波数成分のイメージ図である。 2システム帯域についてシステム帯域毎の1つの所望チャネルをサンプリングするためのサンプリング周波数F決定方法のフローチャートである。 3以上の複数システム帯域についてシステム帯域毎の1つの所望チャネルをサンプリングするためのサンプリング周波数F決定方法のフローチャートである。 直交復調器を簡単化するためのサンプリング周波数決定方法のフローチャートである。 1つのシステム帯域に対して1つの所望チャネルをサンプリングした場合の周波数成分のグラフである。図11(a)は従来技術のものであって、図11(b)は本発明のものである。 従来技術における、2つのシステム帯域に対してシステム帯域毎に1つの所望チャネルをサンプリングした場合の周波数成分のグラフである。 本発明における、2つのシステム帯域に対してシステム帯域毎に1つの所望チャネルをサンプリングした場合の周波数成分のグラフである。
符号の説明
101 アンテナ
102 低雑音増幅器、LNA
103、104 帯域通過フィルタ、バンドパスフィルタ、BPF
105 A/D変換器、ADC
106 シンセサイザ
107 CPU
108 ROM
109 RAM
110 直交復調器
111、112 低域通過フィルタ、ローパスフィルタ
113 復調器
501、504 乗算器
502 数値制御発振器、NCO
503 移相器
508、509 スイッチ

Claims (12)

  1. アンダーサンプリングを用いて、1つの無線システム帯域について1つの所望チャネルを周波数変換するためのサンプリング周波数Fを決定するサンプリング周波数決定方法であって、
    前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、前記システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と周波数領域で干渉しない最低のサンプリング周波数Fを決定するステップを有することを特徴とする方法。
  2. 前記ステップは、前記システム帯域のダウンコンバートイメージの中心周波数FIF、及び前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchとした場合に、
    /2−(FIFch+BWch/2)>(FIF+BW/2)−F/2及び
    IFch−(BWch/2)>−(FIF−BW/2)
    の条件を満たす最低のサンプリング周波数Fを決定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されるまで、決定された前記最低のサンプリング周波数Fから所定のサンプリング周波数ΔFを増分しつつ前記ステップを繰り返すことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. アンダーサンプリングを用いて、複数の無線システム帯域について該システム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換するためのサンプリング周波数Fを決定するサンプリング周波数決定方法であって、
    前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、前記システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と周波数領域で干渉せず、且つ、前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、他のシステム帯域の帯域幅BW他のIFと、周波数領域で干渉しない最低のサンプリング周波数Fを決定するステップを有することを特徴とする方法。
  5. 前記ステップは、前記システム帯域のダウンコンバートイメージの中心周波数FIF、及び前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchとした場合に、
    /2−(FIFch+BWch/2)>(FIF+BW/2)−F/2及び
    IFch−(BWch/2)>−(FIF−BW/2)
    の条件を満たす1つ以上のサンプリング周波数Fであって、且つ、他の全てのシステム帯域について
    |FIFch−F他のIF|≧(BWch+BW他のIF)/2
    の条件を満たす最低のサンプリング周波数Fを決定することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されるまで、決定された前記最低のサンプリング周波数Fから所定のサンプリング周波数ΔFを増分しつつ前記ステップを繰り返すことを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
  7. アンダーサンプリングを用いて、1つの無線システム帯域について1つの所望チャネルを周波数変換するサンプリング周波数Fを決定するようにコンピュータを実行させるサンプリング周波数決定プログラムであって、
    前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、前記システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と周波数領域で干渉しない最低のサンプリング周波数Fを決定するステップとしてコンピュータを実行させることを特徴とするサンプリング周波数決定プログラム。
  8. 前記ステップは、前記システム帯域のダウンコンバートイメージの中心周波数FIF、及び前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchとした場合に、
    /2−(FIFch+BWch/2)>(FIF+BW/2)−F/2及び
    IFch−(BWch/2)>−(FIF−BW/2)
    の条件を満たす最低のサンプリング周波数Fを決定するようにコンピュータを実行させることを特徴とする請求項7に記載のサンプリング周波数決定プログラム。
  9. 前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されるまで、決定された前記最低のサンプリング周波数Fから所定のサンプリング周波数ΔFを増分しつつ前記ステップを繰り返すようにコンピュータを実行させることを特徴とする請求項7又は8に記載のサンプリング周波数決定プログラム。
  10. アンダーサンプリングを用いて、複数の無線システム帯域について該システム帯域毎に1つの所望チャネルを周波数変換するサンプリング周波数Fを決定するように、コンピュータを実行させるサンプリング周波数決定プログラムであって、
    前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、前記システム帯域のダウンコンバートイメージの帯域幅BWにおける周波数0又はサンプリング周波数の半分F/2を境界とする折り返し信号と周波数領域で干渉せず、且つ、前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの帯域幅BWchが、他のシステム帯域の帯域幅BW他のIFと、周波数領域で干渉しない最低のサンプリング周波数Fを決定するステップとしてコンピュータを実行させることを特徴とするサンプリング周波数決定プログラム。
  11. 前記ステップは、前記システム帯域のダウンコンバートイメージの中心周波数FIF、及び前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchとした場合に、
    /2−(FIFch+BWch/2)>(FIF+BW/2)−F/2及び
    IFch−(BWch/2)>−(FIF−BW/2)
    の条件を満たす1つ以上のサンプリング周波数Fであって、且つ、他の全てのシステム帯域について
    |FIFch−F他のIF|≧(BWch+BW他のIF)/2
    の条件を満たす最低のサンプリング周波数Fを決定するようにコンピュータを実行させることを特徴とする請求項10に記載のサンプリング周波数決定プログラム。
  12. 前記所望チャネルのダウンコンバートイメージの中心周波数FIFchが、サンプリング周波数Fの4分の1(F/4)となるサンプリング周波数Fが決定されるまで、決定された前記最低のサンプリング周波数Fから所定のサンプリング周波数ΔFを増分しつつ前記ステップを繰り返すようにコンピュータを実行させることを特徴とする請求項10又は11に記載のサンプリング周波数決定プログラム。
JP2004373556A 2004-12-24 2004-12-24 アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラム Expired - Fee Related JP4501679B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004373556A JP4501679B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004373556A JP4501679B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006180373A true JP2006180373A (ja) 2006-07-06
JP4501679B2 JP4501679B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=36734028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004373556A Expired - Fee Related JP4501679B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4501679B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008160689A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Seiko Epson Corp 受信回路、ノイズキャンセル回路及び電子機器
JP2009049727A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Kddi Corp アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数探索方法及びプログラム
JP2011166773A (ja) * 2010-02-11 2011-08-25 Korea Electronics Telecommun サブサンプリング技法を利用する受信器のデジタル処理構造
KR101408094B1 (ko) 2010-02-08 2014-06-17 한국전자통신연구원 주파수 선택적 잡음 제거기를 이용한 서브샘플링 기반 수신기
KR101408801B1 (ko) 2010-02-11 2014-06-19 한국전자통신연구원 서브 샘플링 기법을 이용한 수신기의 디지털 처리 구조
JP2014168158A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Tohoku Univ 受信装置
JP2014534691A (ja) * 2011-10-12 2014-12-18 オプティス セルラー テクノロジー, エルエルシーOptis Cellular Technology,LLC デジタルダウンコンバージョン及び復調
CN105676693A (zh) * 2016-01-15 2016-06-15 武汉光庭科技有限公司 自动驾驶中车辆传感器的数据同步方法及系统
JPWO2020137656A1 (ja) * 2018-12-25 2021-12-23 京セラ株式会社 アナログ/デジタル変換装置、無線通信装置、及びアナログ/デジタル変換方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08162990A (ja) * 1994-12-09 1996-06-21 Japan Radio Co Ltd ディジタル受信機
JP2001045081A (ja) * 1999-07-26 2001-02-16 Furuno Electric Co Ltd 信号処理方法
JP2001111639A (ja) * 1999-03-04 2001-04-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ディジタル信号分波装置、ディジタル信号合波装置、ディジタル信号伝送装置
JP2003318759A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 周波数変換装置
JP2004096177A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 復調器,並びにこれを用いた受信機,車載器,及び路側装置
JP2004531132A (ja) * 2001-05-01 2004-10-07 マツシタ コミュニケーション インダストリアル コーポレーション オブ ユー.エス.エイ. サンプリングによる周波数変換

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08162990A (ja) * 1994-12-09 1996-06-21 Japan Radio Co Ltd ディジタル受信機
JP2001111639A (ja) * 1999-03-04 2001-04-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ディジタル信号分波装置、ディジタル信号合波装置、ディジタル信号伝送装置
JP2001045081A (ja) * 1999-07-26 2001-02-16 Furuno Electric Co Ltd 信号処理方法
JP2004531132A (ja) * 2001-05-01 2004-10-07 マツシタ コミュニケーション インダストリアル コーポレーション オブ ユー.エス.エイ. サンプリングによる周波数変換
JP2003318759A (ja) * 2002-04-25 2003-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 周波数変換装置
JP2004096177A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 復調器,並びにこれを用いた受信機,車載器,及び路側装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8412140B2 (en) 2006-12-26 2013-04-02 Seiko Epson Corporation Method of canceling noise contained in received signal
JP2008160689A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Seiko Epson Corp 受信回路、ノイズキャンセル回路及び電子機器
JP2009049727A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Kddi Corp アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数探索方法及びプログラム
KR101408094B1 (ko) 2010-02-08 2014-06-17 한국전자통신연구원 주파수 선택적 잡음 제거기를 이용한 서브샘플링 기반 수신기
JP2011166773A (ja) * 2010-02-11 2011-08-25 Korea Electronics Telecommun サブサンプリング技法を利用する受信器のデジタル処理構造
KR101408801B1 (ko) 2010-02-11 2014-06-19 한국전자통신연구원 서브 샘플링 기법을 이용한 수신기의 디지털 처리 구조
JP2014534691A (ja) * 2011-10-12 2014-12-18 オプティス セルラー テクノロジー, エルエルシーOptis Cellular Technology,LLC デジタルダウンコンバージョン及び復調
JP2014168158A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Tohoku Univ 受信装置
CN105676693A (zh) * 2016-01-15 2016-06-15 武汉光庭科技有限公司 自动驾驶中车辆传感器的数据同步方法及系统
CN105676693B (zh) * 2016-01-15 2019-01-01 武汉光庭科技有限公司 自动驾驶中车辆传感器的数据同步方法及系统
JPWO2020137656A1 (ja) * 2018-12-25 2021-12-23 京セラ株式会社 アナログ/デジタル変換装置、無線通信装置、及びアナログ/デジタル変換方法
JP7232265B2 (ja) 2018-12-25 2023-03-02 京セラ株式会社 アナログ/デジタル変換装置、無線通信装置、及びアナログ/デジタル変換方法
US11611350B2 (en) 2018-12-25 2023-03-21 Kyocera Corporation Analog-to-digital converter, wireless communication apparatus, and analog-to-digital conversion method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4501679B2 (ja) 2010-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4624420B2 (ja) 無線通信信号のブラインドソースセパレーションのためのシステムと方法
US20100124257A1 (en) Tranceiver front end for software radio system
JPWO2006137325A1 (ja) 無線受信装置
JP2007329926A (ja) 適応型無線受信装置
US6356594B1 (en) Data converter
US20150138995A1 (en) Method, system and apparatus for phase noise cancellation
JP4501679B2 (ja) アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラム
US8543074B1 (en) Frequency agile digital radio receiver
US7953184B2 (en) Direct sampling type wireless receiver and method using the same
JP4968737B2 (ja) 所望チャネルに対するアンダーサンプリングのためのサンプリング周波数探索方法及びプログラム
JP4749395B2 (ja) アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数探索方法及びプログラム
JP4793274B2 (ja) イメージ除去型受信装置
US9184771B2 (en) Digital down conversion and demodulation
JP4459029B2 (ja) Ofdm無線受信機
JP4863307B2 (ja) アンダーサンプリングを用いた受信機、プログラム及び方法
JP5354750B2 (ja) イメージ信号を除去するアンダーサンプリングを用いた受信機、プログラム及び方法
CN113016142B (zh) 使用数字载波信号的下变频
KR20190007194A (ko) 병렬 믹서를 활용한 wban용 디지털 다운 컨버터
JP2003298356A (ja) 広帯域減衰可能なイメージリジェクションミキサ
JP2006270849A (ja) 周波数変換回路
JP4842217B2 (ja) オーバー/アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数探索方法及びプログラム
JP4662480B2 (ja) アンダーサンプリングにおけるサンプリング周波数決定方法及びプログラム
JP2007221212A (ja) 受信装置とこれを用いた電子機器
JPWO2019093475A1 (ja) 妨害信号発生装置、妨害信号発生システム及び妨害信号発生方法
JP2021069088A (ja) 受信機及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4501679

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160430

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees