JP2006179916A - パッシベーション層を有する半導体素子 - Google Patents

パッシベーション層を有する半導体素子 Download PDF

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Abstract

【課題】パッシベーション層に亀裂が生じても機能が損なわれない、または、機能が損なわれることを小さく抑える半導体素子を提供する。
【解決手段】半導体素子は、半導体基板(1)と上記半導体基板(1)の上側に配置されるとともに、側面に沿ってお互い隣接する複数の金属領域(8,8,8)と絶縁体領域(10)とを有し、上記金属領域(8,8,8)が、上記半導体本体(1)に電流を供給する役目を果たしている金属/絶縁体構造(2)とを備えている。上記金属/絶縁体構造は、半導体基板(1)の上側に配置されており、複数の金属領域(8,8,8)と側面に沿って相互に隣接する絶縁体領域(10)とを有している。さらに、半導体素子は、金属/絶縁体構造(2)上に配置されたパッシベーション層(3)を備えている。パッシベーション層(3)は、金属または金属を含む化合物からなっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、パッシベーション層を有する半導体素子に関するものである。
一般的に、半導体素子に対する周囲の影響(例えば、温度の変化または湿度)を最小限に抑えるため、半導体素子にはパッシベーション層が備えられている。上記パッシベーション層は、半導体素子の機械的な安定化のためにも用いられている。
パッシベーション層を有する半導体素子を深刻な温度変化にさらすと、パッシベーション層とパッシベーション層に隣接する半導体素子の領域との熱膨張係数が異なっているため、パッシベーション層に亀裂の生じることがある。パッシベーション層に亀裂の生じることがあるのは、特に、パッシベーション層に隣接する成形材料によって半導体素子が外部と仕切られている場合である。理由としては、パッシベーション層と成形材料との熱膨張係数は、相互に大きく異なっていることがあるからである。亀裂が半導体素子の重大領域(例えば、2つの導電性の領域を相互に絶縁する領域)に生じれば、この亀裂によって半導体素子の機能が損なわれてしまうこともある。最悪の場合、上記亀裂によって、半導体素子が完全な欠陥品になってしまう。
問題となる領域について、図1〜図3を参照した以下の記載によって例示的に説明を行う。
図1に、典型的なパワー半導体素子の詳細な断面図を示す。半導体基板1は、ここではシリコンからなっており、この半導体基板1上に、金属/絶縁体構造2が配置されている。上記金属/絶縁体構造2は、パッシベーション層3によって被覆されている。また、パッシベーション層3上には、バッファ層4が設けられている。上記バッファ層4上に、最終的な囲いとして機能する成形材料層5が配置されている。ここでは、金属/絶縁体構造2は、第1〜第3の金属面6・7・8を有している。上記第1〜第3の金属面6・7・8は、導電性の接続部9によって相互に電気的に接続されている。上記金属面6・7・8は、絶縁構造10によってお互い電気的に絶縁されている別々の金属面領域に分割されている(この実施形態では、第1金属面6は5つの金属面領域6〜6に分割されており、第2金属面7は3つの金属面領域7〜7に分割されており、第3金属面8は3つの金属面領域8〜8に分割されている)。
パッシベーション層3と成形材料層5との熱膨張係数は、一般的に大きく異なっていることが知られており、温度が変化する場合は、パッシベーション層3とバッファ層4との間の遷移部に、図2に矢印11で示す横方向の大きな張力が生じる。引張り応力が特定の閾値を上回れば、パッシベーション層3に亀裂12が生じる。亀裂12は、特に、最上金属面(第3金属面8)の縁の部分13に隣接するパッシベーション層3の領域に生じる。
図3Aに、参照番号15で示す図2の領域の顕微鏡写真を示す。金属領域8の縁の部分13のパッシベーション層3に、亀裂12が生じているのがはっきりと見える。図3Aに示す亀裂12は、重大なものではない。なぜなら、湿気は該亀裂12を介して半導体基板1または絶縁中間領域(絶縁構造10)に入り込めないからである。
図3Bに示すような状況はより重大である。図3Bにメタライゼーション16を有する半導体素子の平面図を示す。メタライゼーション16は、全体に広がっているか、または絶縁体領域17によって分断されている。パッシベーション層3(ここでは、透明)は、メタライゼーション16および絶縁体領域17の上側に設けられており、熱応力によって上記パッシベーション層3に亀裂12が生じている。該亀裂12は、絶縁体領域17の上側に延びており、深刻に受け止めなければならない危険性のもとになっている。なぜなら、亀裂12のために、メタライゼーション16の個々の領域の間の適切な絶縁、またはメタライゼーションの下側に配置されている導電性の領域の間の適切な絶縁が、確実には行われなくなっているためである。
本発明の目的は、パッシベーション層に亀裂が生じても機能が損なわれない、または機能が損なわれることを小さく抑える半導体素子を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載の半導体素子を提供する。また、従属請求項に、本発明の構想の有利な改良形態および発展形態を示す。
本発明の半導体素子は、半導体基板と、半導体基板の上側に配置される金属/絶縁体構造とを備え、側面に沿って相互に隣接する複数の金属領域および絶縁体領域を有している。また、上記金属領域は、半導体基板に電流を供給する役目を果たしている。さらに、上記半導体素子は、上記金属/絶縁体構造上に配置されるパッシベーション層を有している。上記パッシベーション層は、金属または金属を含む化合物からなっている。
上記パッシベーション層は、NiP、NiB、NiMoP、NiMo、CoW、NiRe、WもしくはTiN、またはこのような単体/化合物の組み合わせからなっていることが好ましい。もし、W、TiもしくはTiN、またはこれらの金属の組み合わせを使用する場合は、相互接続部間の導電性接続を中断するために、例えばフォトパターニングを用い、スパッタリングプロセスを利用する必要がある。
このような材料を使用することには様々な利点がある。1つ目は、金属または金属を含む化合物からなるパッシベーション層は、引き裂く力に対して非常に高い耐性を有している点である。2つ目は、このような材料と上記絶縁体領域に通常使用される材料(例えば、酸化物、窒化物、SiC、酸化窒化物、またはこれらの材料の組み合わせ)との間の接着が非常に弱い点である。このことは、上記パッシベーション層中の、上記絶縁体領域の上側に延びている亀裂は、上記絶縁体領域から非常に広がりにくいことを意味している。また、このことは、上記絶縁体領域の上側に広がっている亀裂のために半導体素子が完全な欠陥品になってしまう可能性が比較的低いことを意味している。
上記利点は、上記パッシベーション層がNiPまたはNiMoPからなっており、上記金属領域の材料がアルミニウムである場合に特に顕著である。
全てのパッシベーション層材料が、ボンディング接触領域としての利用に適しているわけではないので、上記パッシベーション層上にボンディングワイヤを、直接ボンディングしにくいこともある。したがって、好ましい一実施形態では、上記パッシベーション層の少なくとも部分的な領域が、ボンディング接触領域としての役目を果たすPdまたはAuでできている薄層によって被覆されている。その結果、上記PdまたはAu層と、上記パッシベーション層と、上記パッシベーション層に接続された上記金属/絶縁体構造とを介して、電流を上記半導体基板へ供給できる。
上記パッシベーション層の典型的な厚みは、50nm〜5μmである。しかしながら、本発明は、この厚みの範囲に制限されない。
上記パッシベーション層自体だけではなく、上記パッシベーション層の下側に配置されている金属領域も、上記パッシベーション層に対して横方向に働く上述の引き裂く力(張力)によって損傷を受けることがある。したがって、張力が大きい場合は上記金属領域に変形が生じ、極端な場合には特定の金属領域が折り曲げられる、または引き裂かれてしまうことがある。
この問題を解決するため、上記金属領域に安定化構造が設けられていてもよい。この目的のため、上記金属領域は、複数の金属サブ領域にそれぞれ分割されている。複数の金属サブ領域は相互に並んで配置されており、相互に間隔が開いている。また、金属サブ領域がパッシベーション層によってお互い電気的に接続されるように、金属サブ領域の間にある自由空間は、パッシベーション層によって(少なくとも部分的に)充填されている。したがって、上記金属領域の一部は、他の導電性の材料(上記パッシベーション層の導電性の材料)によって置換されている。このようにして、上記金属領域に導電性の安定化構造が設けられている。さらに、上記安定化構造は、上記パッシベーション層によって少なくとも部分的に充填された上記金属領域中の凹部によって形成されていてもよい。
上述の説明では、上記パッシベーション層が金属/絶縁体構造の全体を被覆しているものと仮定していたが、上記パッシベーション層が上記金属/絶縁体構造の一部だけを被覆していてもよい。この場合は、上記パッシベーション層によって被覆されていない上記金属/絶縁体構造の一部は、成形材料によって直接被覆される。発明者は、上記パッシベーション層が上記金属/絶縁体構造の一部だけを被覆している場合であっても、上記金属/絶縁体構造に対する外力を充分に低減できることを見出した。例えば、上記金属/絶縁体構造の一部、実質的には少なくとも上記金属領域の外側の角の部分と外側の縁の部分とのうちの一方だけが上記パッシベーション層によって被覆されていれば、上記金属/絶縁体構造に対する外力を充分に低減できるという良好な結果になり得る。
金属または金属を含む化合物からなるパッシベーション層は、引き裂く力に対して非常に高い耐性を有している点と、このような材料と上記絶縁体領域に通常使用される材料との間の接着が非常に弱い点とによって、上記パッシベーション層中の、上記絶縁体領域の上側に延びている亀裂は、上記絶縁体領域から非常に広がりにくくなるという効果を奏する。
図を参照しながら本発明の実施例について以下により詳しく説明を行う。図1は、従来のパワー半導体素子を詳細に示す断面図である。図2は、横方向に引張り応力がかかっている場合の図1に示すパワー半導体素子を詳細に示す図である。図3Aは、図2の詳細な顕微鏡写真を示す図である。図3Bは、従来の半導体素子の詳細な平面図である。図4は、本発明の半導体素子の好ましい第1実施形態を詳細に示す断面図である。図5は、本発明の半導体素子の好ましい第2実施形態を詳細に示す断面図である。図6は、本発明の半導体素子の金属領域の好ましい一実施形態を示す平面図である。図7は、本発明の半導体素子の金属領域のさらに好ましい一実施形態を示す平面図である。図8は、本発明の半導体素子の好ましい第3実施形態を詳細に示す断面図である。図9は、本発明の半導体素子の好ましい第3実施形態を詳細に示す平面図である。これらの図では、同じ構成要素もしくは互いに対応する構成要素、または構成要素のグループに同じ参照番号を付けている。
図4に、本発明の半導体素子の好ましい第1実施形態を示す。この実施形態と図2に示す実施形態との本質的な違いは、パッシベーション層3の材料が、金属または金属を含む化合物からなっていることである。また、パッシベーション層3の材料は、NiPまたはNiMoPであることが好ましい。この材料を使用することによって、パッシベーション層3は、参照番号18によって示される場所において、絶縁構造10に接着しなくなる、または、接着が非常に弱くなる。亀裂が絶縁構造10の上側のパッシベーション層3に生じるか、または、上記亀裂が絶縁構造10の方向へ広がっても、上記亀裂の上記絶縁構造10への「飛び移り」によって上記絶縁構造10が破損する可能性は非常に低い。なぜなら、パッシベーション層3は領域18上に接着していないからである。上述のように、このようなパッシベーション層3を使用する場合、パッシベーション層3の引き裂く力に対しての耐性が非常に高いという利点もある。
図5に、最上金属面8の金属領域(例えば、金属領域8)が複数の金属サブ領域19・20・21に分割されている一実施形態を示す。上記金属サブ領域19・20・21は、パッシベーション層3によって充填された自由空間22によってお互い分離されている。したがって、パッシベーション層3は、金属サブ領域19・20・21を相互に電気的に接続している。パッシベーション層材料によって充填された自由空間22は、金属領域8に設けられている安定化構造の構成要素になる。このような構成によって、金属領域8の変形を回避することができる。
図6および図7に、金属領域(例えば、金属領域8)を水平に切った平面図を示す。金属領域8には、垂直に延びる凹部(トレンチ、ホール)22が設けられている。上記凹部22は、図6に示すように、あらゆる所望の幾何学形状を有していてもよい。
図7に、凹部22がつながったトレンチの形状に形成されていてもよいことを示す。この実施形態では、金属領域8は4つの金属サブ領域23・24・25・26に分割されている。凹部22は、安定化するための横方向の支えを形成し、横方向への張力が高い場合に、金属サブ領域23・24・25・26が変形、または、引き裂かれて破損するのを防ぐ。
ここまでで説明してきた実施形態では、金属/絶縁体構造2全体が、パッシベーション層3によって被覆されている。図8に、パッシベーション層3(ここでは、NiMoP)が、金属/絶縁体構造2の一部だけを被覆している場合を示す。したがって、パッシベーション層3によって被覆されていない金属/絶縁体構造2の部分は、成形材料5によって直接被覆されていてもよい。この実施形態は、発明者が、外部から(成形材料5から)金属/絶縁体構造2に加えられる力を大きく低減させるには一部のパッシベーション層3で充分だということを見出したことに基づくものであって、例えば、図8に示す実施形態で良好な結果が得られる。図8に示す実施形態では、金属/絶縁体構造2の、パッシベーション層3によって被覆されている上記一部は、実質的に、金属領域8の外側の角の部分と外側の縁の部分とのうちの少なくとも一方だけである。図8および図9は、ゲートメタライゼーション(金属領域8の外部領域)とソースメタライゼーション(金属領域8の内部領域)とを有するシングルトランジスタを示している。図8および図9に示すソースパッド27およびゲートパッド28は、(パターン化された)パッシベーション層3の一部であって、機械的な安定化要素としての役目も果たす。
図8および図9に記載の実施形態は、アルミニウム領域全体をNiMoPによって「封入する」必要はないことを示している。代わりに、アルミニウム領域の一部だけを被覆するだけでもよいことを示している。NiMoPはアルミニウムよりもかなり硬いので、アルミニウム線がずらされる/移動されるのを防ぐことができる。上記アルミニウム領域の角の部分は、外力によって損傷を受ける可能性が最も高い。ただし、必ずしも上記アルミニウム領域の側壁をパッシベーション材料(例えばNiMoP)によって被覆する必要はなく、上記アルミニウム領域の最上面(すなわち、側壁以外)の一部を強化要素であるパッシベーション材料によって被覆するだけで充分でる。このように、アルミニウム領域は、外力(成形材料によって加えられる力)に対して一部のみ強化されている。
図8に、外側にあるNiMoPパッシベーション層3によって部分的に被覆されているアルミニウム領域を有するシングルトランジスタの一例を示す。NiMoPは非常に硬いので、導線全体の上記角の部分に加えられる力を低減できる。その結果、導線はシングルトランジスタの中央領域方向へ大きくずらされなくなる。NiMoPパッシベーション層3は、例えば対応するフォトマスクを用いて作成されてもよい。
図9に、図8のシングルトランジスタの平面図を示す。強化要素である上記NiMoPは、外部導線上(導線の外部表面上)に配置されている。図9に示すように、ソース面(内部アルミニウム領域8)が設けられているならば、「最小主義的な」方法を採用してもよい。つまり、NiMoP(または、他の材料も)を使用してソース面の角の部分を強化するだけで充分になる。強化要素である上記NiMoPは、三角形の要素であってもよく、また、他の多角形の強化要素であってもよい。
本発明のさらに他の側面について以下の記載で説明する。
パワーIC技術では、大パワーDMOSトランジスタは、一般的にチップの端の部分に配置されている。上記トランジスタは、大きな金属面を有している。これらの大きな金属面のサイズは、0.01mm〜数mmであって差し支えなく、数百nmの厚みのパッシベーション層3を有するプラスチックパッケージの成形材料に対して絶縁されている(図1)。上記チップ、上記チップが固定されているリードフレーム、および上記成形材料の膨張係数はそれぞれ異なっているので、パッシベーション層3に大きな張力がかかる。アルミニウムまたは銅からなる上記最上金属層は、多くの場合、上記張力を吸収することができない(文献1および2)。したがって、パッシベーション層亀裂が生じ、場合によっては作業中に上記チップの欠陥が生じる。上記チップの丈夫さは、一般的に複数の温度サイクルを通して決定されている。多くの場合、上記亀裂を最小限にするために、バッファ層(例えば、ポリイミドなど)がチップパッシベーション層と成形材料との間に設けられている。
従来までは、上記亀裂をかなり小さく維持することができた。しかし、機能部の小型化が進む結果、最近ではCMP(chemical mechanical polishing)などの平坦化技術が、メタライゼーションにおいて使用されるようになってきている。これらの技術によって、メタライゼーション表面は完全に平坦となる。その結果、成形材料の力が、平坦になったメタライゼーション表面の領域全体にかかり、多数の大きな亀裂を生じさせ得る(図2および図3)。もし、これらの亀裂が個々のメタライゼーション面の間の電気的な絶縁体(層間絶縁体(ILD))にも広がった場合、湿気が上記チップに浸透してしまう可能性が生じる。最悪の場合(例えば、金属が上記亀裂に押し込まれたら)には漏電を起こしてしまう。
これらの影響は、小型化の結果、高い電流密度を利用するために最上金属層を厚くするほど、より顕著になる。その結果、アルミニウムの変形性(可塑性)が高くなり、金属線の傾きを引き起こす可能性が生じる。
原則的に、上記亀裂は最上金属層の縁の部分に生じ、最上金属層に沿ってILDの下側へ達する(図3)ので、上記亀裂そのものを防止するか、または上記亀裂がILDへ達するのを防止する必要がある。さらに、パッシベーション層は、成形材料によって誘発される剪断応力がかかるので、保護を受けて金属経路の形状を維持するようになっていることが望ましい。なぜなら、そうしない場合は、エレクトロマイグレーションの低減(金属経路の信頼性には電流不足からの保護が必要)を考慮する必要があるからである。これらの条件は、最上金属経路を金属によって被覆することにより達成できる(図2)。
引き裂き力に対する金属の耐性は、一般的に使用されるパッシベーション層材料(窒化物および酸化物)よりもかなり高い。よって、NiPまたはNiMoPを使用することが好ましい。NiPまたはNiMoPは、例えば電気化学的自己組織化の様式で堆積されていてもよく、好ましいパッシベーション層の厚みは、50nm〜5μmである。NiPまたはNiMoPという材料は、酸化物または窒化物ほど裂け易くなく、アルミニウムには接着するが、下側に配置されているILDには接着しないという利点を有している。したがって、NiPまたはNiMoPの亀裂がILDにも飛び移るという可能性は少ない。NiPまたはNiMoPは非常に硬いので、アルミニウムも変形できない。
成形材料によって大きな力がかけられても大きなアルミニウム領域の形状を安定して維持するために、大きなアルミニウム領域(より一般的には、最上メタライゼーション)をより小さな領域にパターン化してもよい(図5参照)。しかしながら、より小さな領域の間に結果として生じる間隔は、パッシベーション層(NiPまたはNiMoP)の厚みの2倍未満となっているほうがよい。これは、より小さな領域を、NiPまたはMiMoPを介してお互いを再び電気的に接続するためである。最上メタライゼーションのパターニングは、様々な方法で行うことができる。1つ目の方法は、一部または全体がNiPまたはNiMoPによって充填されている何らかの形状のホールを、最上金属層へ導入することが考えられる(図6参照)。ホール全体がNiPまたはMiMoPによって充填されている場合はシート抵抗が上昇するので望ましくない。他の方法としては、金属層を金属領域に分解し、パッシベーション層のNiPまたはNiMoPを介して、これらの領域を電気的に再び接続することがあげられる(図7参照)。
NiPまたはNiMoP上のボンディング信頼性はあまり高くないので、NiP上にPd、AuまたはPd/Auをさらに堆積するほうが都合がよい。これらの層は、結果的に非常に薄くできる。また、これらの層は、ボンディングワイヤの接続用のパッドの領域において特に必要とされているものである。しかしながら、このような層は、NiP(NiMoP)の他の部分でも邪魔にならないであろう。それゆえ、これらの層は、NiP(NiMoP)の他の部分にも(すなわち、パッシベーション層の全領域に)堆積されていてもよい。このようにして保護された最上メタライゼーションと、バッファ層(好ましくはイミド)との間、またはバッファ層が使用されていない場合は成形材料との間に、化学的もしくは機械的な接着促進要素によって、接着が生じていてもよい(接着促進要因は、接着剤と同等のものである。例えば、イミドをチップパッシベーション層と成形材料との間の接着促進要素として使用できる)。さらに、貴金属およびILD層に同時に接着するイミドおよび成形材料を使用することもできる。
したがって、本発明の本質的な側面は、、上記最上金属層の酸化物または窒化物パッシベーション層を、NiP、NiB、NiMo、NiMoP、CoW、CoWPまたはNiReなどの安定化金属によって置換することである。他の金属(WまたはTiNなど)も同様に考えられる。これらの層は、選択的に堆積できないので、選択的な除去プロセスがさらに必要となる。NiP、NiB、NiMo、NiMoP、CoW、CoWPまたはNiReは、原則的にILDに接着しないという利点を有している。したがって、大きな剪断応力の存在によってNiP、NiB、NiMo、NiMoP、CoW、CoWPまたはNiReに引き起こされる亀裂は、上記ILDへ広がることができない。
図5に、熱膨張係数の違いによって、基本的に張力は成形材料に生じるということを示す。成形材料は、一般的に、シリコンチップおよびメタライゼーションの8倍の膨張または収縮をする。張力は、バッファ層4(好ましくはイミド)によって多少低減され、上記チップの外部から内部へ向かう。なぜなら、成形材料は、チップの周囲に約180℃で注入されているからである。チップの使用温度は、一般的に180℃未満である。
NiPは、標準的なものとして使用されている金属(AlおよびCu)よりも導電性があるので、NiPによって導電性の横方向への支えを組み込むことができる。上記伝導性の横方向の支えは、成形材料からの剪断応力に対して、最上金属層を安定化させる。
図6に、側壁のパッシベーション層と、保護されている上記パターン化された金属層とが表されている大きな金属層の水平断面を示す。上記横方向の支えは、最上金属層内の領域であってもよく、これらの領域はつながっている必要はない。図7に、つながった横方向の支えも可能なことを示す。金属領域が大きい場合は、むしろつながった横方向の支えを使用するほうがよい。
[文献]
文献1:John Sauber著の「Modeling of die surfaces features of integrated circuits to improve device realiability」
文献2:M. Huang, Z. Sao著の「Thin film cracking by ratcheting caused by temperatur cycling」
従来のパワー半導体素子を詳細に示す断面図である。 横方向に引張り応力がかかっている場合の図1に示すパワー半導体素子を詳細に示す図である。 図2の詳細な顕微鏡写真を示す図である。 従来の半導体素子の詳細な平面図である。 本発明の半導体素子の好ましい第1実施形態を詳細に示す断面図である。 本発明の半導体素子の好ましい第2実施形態を詳細に示す断面図である。 本発明の半導体素子の金属領域の好ましい一実施形態を示す平面図である。 本発明の半導体素子の金属領域のさらに好ましい一実施形態を示す平面図である。 本発明の半導体素子の好ましい第3実施形態を詳細に示す断面図である。 本発明の半導体素子の好ましい第3実施形態を詳細に示す平面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 金属/絶縁体構造
3 パッシベーション層
4 バッファ層
5 成形材料層
6 第1金属面
7 第2金属面
8 第3金属面
9 伝導性の接続部
10 絶縁構造
11 矢印
12 亀裂
13 縁の部分
14 領域
15 領域
16 メタライゼーション
17 絶縁体領域
18 領域
19 金属サブ領域
20 金属サブ領域
21 金属サブ領域
22 自由空間
23 金属サブ領域
24 金属サブ領域
25 金属サブ領域
26 金属サブ領域
27 ソースパッド
28 ゲートパッド

Claims (9)

  1. 半導体基板(1)と、
    上記半導体基板(1)の上側に配置されるとともに、側面に沿ってお互い隣接する複数の金属領域(8、8、8)と絶縁体領域(10)とを有し、上記金属領域(8、8、8)が、上記半導体本体(1)に電流を供給する役目を果たしている金属/絶縁体構造(2)と、
    上記金属/絶縁体構造(2)上に配置されたパッシベーション層(3)とを備え、
    上記パッシベーション層(3)が、金属または金属を含む化合物からなっていることを特徴とする半導体素子。
  2. 上記パッシベーション層(3)は、NiP、NiB、NiRe、NiMoP、NiMo、CoW、WもしくはTiN、またはこのような単体/化合物の組み合わせからなっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. 上記パッシベーション層(3)上に、Pd、Auまたはこのような単体の組み合わせでできている層が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体素子。
  4. 上記パッシベーション層(3)の厚みは、50nm〜5μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体素子。
  5. 少なくとも1つの金属領域(8)は、複数の金属サブ領域(19、20、21)に分割されていて、
    上記複数の金属サブ領域(19、20、21)は、相互に並んで配置されているとともに、相互に間隔が取られており、
    上記金属サブ領域(19、20、21)間に配置されている自由空間(22)は、上記金属サブ領域(19、20、21)が上記パッシベーション層(3)によってお互い電気的に接続されるように、少なくとも一部に上記パッシベーション層(3)が充填されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体素子。
  6. 少なくとも1つの金属領域(8)は、上記パッシベーション層(3)によって少なくとも部分的に充填されている凹部(22)を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体素子。
  7. 上記パッシベーション層(3)は、上記金属/絶縁体構造(2)の一部だけを被覆していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体素子。
  8. 上記パッシベーション層(3)の形状および寸法は、上記金属/絶縁体構造(2)にかかる外力を大きく低減するように選択されていることを特徴とする請求項7に記載の半導体素子。
  9. 上記パッシベーション層(3)によって被覆されている上記金属/絶縁体構造(2)の該一部分は、少なくとも1つの金属領域(8)の外側の角の部分と外側の縁の部分とのうちの一方であることを特徴とする請求項7または8に記載の半導体素子。
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