JP2006177779A - 鋼材の品質判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱間鋼材の表面温度の内、適切な判定部位の温度を取り込んで高精度な品質判定を行うことを可能にした鋼材の品質判定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計により測定し、その温度分布から温度データを採取する点を、材質を保証する品質管理点(クォータ部)よりも幅方向に3〜15%内側にずらした位置とし、その位置の温度に基づいて品質判定を行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は鋼材の品質判定方法に関し、特に、熱間鋼材の幅方向の表面温度分布から品質管理のための温度データを採取する方法に関する。
熱間圧延を行った鋼材の強度などの品質判定は、温度測定値を用いて行うことが多い。例えば、厚板やH形鋼などの鋼材の製造では、熱間仕上圧延後に水冷を行い、その後に温度を測定し、測定値が許容範囲内であれば、品質が良好であると判定している。厚板では、最エッジを除く板幅方向全ての部分を品質管理対象とするために、放射温度計を用いて板幅方向温度分布測定を行っている。H形鋼では、強度を保証するフランジ部分の温度分布を測定し、その温度分布から代表部分、例えばフランジ端部からフランジ幅の1/4内側の部分(以下、クォータ部とよぶ)の温度を求めて品質管理を行っている。
連続して測定する温度分布データからは、図3に示されるようにしきい値を設け、温度データの立上がりと立下がり部分を熱間鋼材の両端部と見なし、その間に採取した温度データを温度分布として認識する場合が一般的である。例えばクォータ部の温度は、温度データの総数の1/4にあたる順番のデータとしている。
H形鋼では、肉厚の薄いウェブが先に冷えてフランジとの温度差が極度に大きくなると、ウェブ波が発生する。こうなると製品として出荷できなくなるので、温度差の拡大を防ぐためにフランジの外側中央、すなわちウェブの付け根であるフィレット部分を特に集中的に冷却する場合がある。このような場合には、フランジの幅方向の温度分布は図3に示されるような凹型になる。
放射温度計による温度測定では、温度の応答の立ち上がりや立ち下がりにある程度の時間がかかることから、端部の急激な温度変化、すなわち鋼材がない部分から鋼材端部への温度の立ち上がり、あるいは鋼材端部から鋼材がない部分への温度の立ち下がりを正確にとらえることができない。したがって、端部温度の立ち上がりや立ち下がり部分を相対的に広めに計測してしまう。このような場合には、例えばフィレットを水冷した後のH形鋼のフランジ温度分布は図3に示されるように凹型となるが、クォータ部の位置を実際より外側に、温度を実際よりも高めに認識してしまうという問題があった。
そして、実際よりも高めに測定してしまった測定値が許容範囲に入っていなければ、その部分を温度不良と判定し、切り出して引張試験などの材料試験を行っていた。材料試験を行う場合には、製品の歩留まりが悪化する上、その結果が出るまでは製品が倉庫内に滞留するという問題が発生する。滞留する材料が多くなると、圧延の操業そのものを停止せざるを得なくなる状況が発生するという問題も発生していた。
上述のように、温度を認識する位置がずれていることが原因で温度不良と判定される場合が多いが、材料試験を行っても実際の強度は全く問題ないという場合も多かった。温度判定の精度が悪いので、不必要な材料試験が数多く行われることになり、歩留まりが低下するばかりかコストがかかるという問題もあった。
これに対し、許容温度範囲を広めるという対策も考えられるが、実際に許容温度範囲からはずれた場合を見逃すことになるので問題があった。ところで、放射温度計が端部を相対的に広めに計測してしまうという傾向は、温度計からの距離によっても異なるということが、本発明者らの研究によって明らかになった。H形鋼の左右のフランジ冷却を全く同一とし、同一の温度分布が得られたとしても、測定距離が異なると測定値も異なってしまう。こうなると、温度と材質の対応にばらつきが大きくなるので、材質が許容範囲を超えた部分を絶対に見逃さないように、温度の許容範囲をより狭くし、温度不良と判定された部分に対して数多く材料試験を行うということをせざるを得なかった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、熱間鋼材の表面温度の内、適切な判定部位の温度を取り込んで高精度な品質判定を行うことを可能にした鋼材の品質判定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る鋼材の品質判定方法は、熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計により測定し、その温度分布から温度データを採取する点を、材質を保証する品質管理点(クォータ部)よりも幅方向に3〜15%内側にずらした位置とし、その位置の温度に基づいて品質判定を行う。
また、本発明に係る鋼材の品質判定方法は、熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計により測定し、鋼材端部を認識する温度しきい値を、前記温度計と鋼材間の距離に応じた値に設定し、そのしきい値より温度が高い領域の温度分布に基づいて品質判定を行う。
また、本発明に係る鋼材の品質判定方法は、熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計により測定し、その温度分布から温度データを採取する点を、前記温度計と鋼材間の距離に応じて変更して、その採取点の温度に基づいて品質判定を行う。
また、本発明に係る鋼材の品質判定方法は、熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計で測定し、凹型となる温度分布の温度極大と温度極小の位置に基づいて温度データを採取する点を求め、その採取点の温度に基づいて品質判定を行う。
また、本発明に係る鋼材の品質判定方法は、熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計で測定し、凹型となる温度分布の温度極大値と温度極小値に基づいて採取する温度を求め、その温度に基づいて品質判定を行う。
また、本発明に係る鋼材の品質判定方法は、熱間鋼材の上下又は左右の両面の幅方向温度分布を同時に測定して品質判定する際に、上記のいずれかの方法で鋼材両面の品質判定を行う。
また、本発明に係る鋼材の品質判定方法は、熱間圧延後のH形鋼を搬送するラインが2つ以上ある設備において、そのラインの外側からH形鋼の左右のフランジの幅方向温度分布を同時に測定して品質判定する際に、上記のいずれかの方法でフランジ両面の品質判定を行う。
本発明によれば、熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計で測定し、その表面温度分布の内、放射温度計の出力特性を考慮して温度データを採取する点(即ち温度判定位置)を求め、その採取点(温度判定位置)の温度に基づいて品質判定を行うようにしたので、高精度な品質判定が可能になっており、生産性が向上する。
図1は本発明の一実施形態に係る鋼材の品質判定方法が適用されたH形鋼の製造設備の構成図であり、図2はH形鋼と温度計A及び温度計Bとの相対的な位置関係を示した説明図である。この製造設備においては、粗圧延機10、冷却設備11、仕上圧延機12及び冷却設備13が直列に配置されている。仕上圧延機12の入側には1対の仕上入側温度計21,22が配置されており、冷却設備13の出側にはH形鋼20のフランジの表面温度分布を測定するための温度計A23及び温度計B24が配置されている。これらの温度計21〜24には何れも放射温度計が用いられている。温度計A23及び温度計B24は、図2に示されるように、ガイド15に設けられた狭い幅のスリット(図示せず)から、テーブルローラー14上のH形鋼20の左右のフランジをそれぞれ覗いて、フランジ幅方向の温度分布を測定する。
図1の製造設備において、H形鋼は粗圧延機10によって粗圧延された後、冷却設備11によりフランジ外面に冷却水が供給されて冷却され、更に、仕上圧延機12によって仕上圧延され、その後に、冷却設備13にてフランジ外面に冷却水が供給されて冷却される。そして、冷却設備13の下流側では、図示しない熱間鋸断機にて鋸断が行われる。
フランジの両面の幅方向温度分布は、仕上圧延機12による仕上圧延前と冷却設備13による水冷後に、1対の仕上入側温度計21,22及び温度計A23及び温度計B24によりそれぞれ測定される。この温度計21〜24は連続的にスキャンするが、或る温度(しきい値)以上の指示が出力された際に材料を認識し、連続的に取れた温度データを温度分布として認識する。このしきい値を、以下、単に温度しきい値とよぶことにする。この温度分布の測定より、例えば図3に示されるような温度分布の温度データが得られる。仕上入側温度計21,22、温度計A23及び温度計B24の各出力(フランジの幅方向の温度分布の温度データ)はコンピュータ25に取り込まれ、H形鋼の品質判定等の処理がなされる。
コンピュータ25は、温度計A23及び温度計B24からのフランジの幅方向の温度分布の温度データから後述の実施例において詳細に述べているようにして(後述の実施例1〜3参照)、温度判定位置の温度を抽出し、その温度に基づいて鋼材の品質評価を行っている。どのようにH形鋼の温度判定位置を特定しているかは後述の実施例1〜3において説明する。なお、本発明において、品質管理点とは実際の製品の材質を保証する点(クォータ部)を意味している。また、温度判定位置とは実際の品質管理点での温度として処理される温度データを採取するための位置(部位)であり、放射温度計の出力特性を考慮して決められる。このため、放射温度計による測定条件等によって変わる。
本発明の実施例として、仕上圧延機12による熱間仕上圧延後に、ウェブ高さ700mm、ウェブ厚9mm、フランジ幅200mm、フランジ厚22mmのH型鋼のフランジ外面に冷却設備13にて冷却水を供給し、その後、搬送ラインにて温度計A23,温度計B24によりフランジ両面の温度分布を測定する場合について説明する。
図1に示されたH形鋼の製造設備において、温度計A23、B24とH形鋼の相対的な位置関係は図2に示されるようになっており、測定距離は温度計A23が2m、温度計B24が6mであった。それぞれがガイド15に設けられた狭い幅のスリット(図示せず)からフランジ面を覗いてフランジ幅方向、図2の例では上下方向の温度分布を測定している。
Figure 2006177779
比較例1は温度しきい値を350℃とする従来の技術であり、実施例1〜3は本発明が適用された実施例である。実施例1では、遠い方の温度計B24で測定する場合で温度しきい値を450℃とした。実施例2では、温度計A23による温度分布Aの温度判定位置をフランジ端から30%内側、温度計B24による温度分布の温度判定位置をフランジ端から35%内側の位置とした。実施例3では、凹型となる温度分布の内、温度判定位置を温度極大位置と温度極小位置の中間位置として認識して処理を行った。
いずれの場合も、粗圧延後及び仕上圧延後に冷却設備11,13おいてフランジ中央部分160mmの幅に対してスプレー冷却を行い、フランジの左右両面(温度計A及びB側)ともに幅方向中央部の表面温度を600℃とした場合について比較する。温度データの採取点である温度判定位置は、フランジ左右面(温度計A及びB側)の上下のクォータ部(又はそれに補正を加えた位置)QA1,QA2,QB1,QB2の4点とし、各温度計により測定した温度分布からクォータ部4点の温度を抽出して出力している。クォータ部で目的の材質(強度及び伸び)を得るための温度の許容範囲は、例えば560〜680℃であり、測定値が許容範囲内に入らない場合には、温度不良判定材として認識し、製品の一部(クォータ部)を切り出して材料試験を行った。
比較例1では、放射温度計で測定する温度分布は、端部温度の立ち上がり、立ち下がりの範囲が相対的に広く、温度極大位置が実際よりも内側となった。遠い方の温度計B23で測定された温度分布Bでは、特にその傾向が強かった。温度分布及び温度判定位置(比較例1の温度判定位置はクオータ部と一致)であるQA1,QA2,QB1,QB2の温度は、図4(a)に示されるようになった。すなわちQA1,QA2は640±30℃(以下±は、測定値の90%がおさまるばらつきを表す)であるのに対し、QB1,QB2は670±30℃と測定された。680℃を超える部分が多く、温度不良判定が40%にもなった。材料試験結果がわかるまでは製品倉庫で滞留するので、物流が混乱するという問題点が発生した。温度不良判定材のうち、実際に材質不良であったのは2.5%であり、品質不良材を出荷するのを防止するためとはいえ、極めて効率が悪い品質管理を行っていたことになる。
実施例1では、温度分布Aは比較例1と変わらなかったが、温度計B24の温度しきい値を450℃まで上げたため、温度分布Bでの立ち上がり立ち下がり部分がやや小さくなった。温度分布及び温度判定位置(比較例1の温度判定位置はクォータ部と一致)であるQA1,QA2,QB1,QB2の温度は、図4(b)に示されるようになった。すなわちQA1,QA2は640±30℃であるのに対し、QB1,QB2は655±30℃と測定された。680℃を超える部分がいくらか少なくなり、温度不良判定は10%に低下した。材質不良的中率は10%であり、比較例1よりは品質管理の効率がよくなった。
実施例2では、温度分布Aでの温度判定位置を端部から30%の位置とし、温度分布Bでの温度判定位置を端部から35%の位置として処理した。したがって、実施例2の温度判定位置はクオータ部より内側に位置することになる。温度分布及び温度判定位置であるQA1,QA2,QB1,QB2の温度は、図4(c)に示されるようになった。すなわちQAl,QA2,QB1,QB2は630±30℃と測定された。680℃を超えて測定される場合がまれにあるだけで、温度不良判定は2%に低下した。材質不良的中率は50%であり、比較例及び実施例1よりも品質管理の効率が飛躍的によくなった。不必要な材料試験の数が減ったので、歩留まりが向上し、コストを削減させることができた。
実施例3では、温度分布A,Bともに、温度判定位置を極大位置と極小位置の中間位置とし、温度判定位置の温度をその中間位置における温度として処理した。温度分布及び温度判定位置であるQA1,QA2,QB1,QB2の温度は、図4(d)に示されるようになった。すなわちQA1,QA2,QB1,QB2は30±630℃と測定された。実施例2と同様に、温度不良判定は2%に低下した。材質不良的中率は50%であり、比較例及び実施例1に比べて不必要な材料試験の数が減ったので、歩留まりが向上し、コストを削減させることができた。
なお、実施例1〜3では温度不良判定が10%以下であったので、物流の混乱は全く発生しなかった。
また、上記の実施例では、H形鋼のフランジ両面の温度分布を、距離が異なる2つの放射温度計にて測定し、品質を管理する方法について示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、フランジの片面だけを測定する場合であっても、あるいは2つの温度計を同じ距離に設置した場合であっても、後述の実施例1〜3を適用すれば、程度の差はあるものの、精度の高い品質管理が行われる。
また、実施例2では、温度分布上で品質判定を行う温度判定位置(定義点)は材質を保証する実際の品質管理点(クオータ部)よりもフランジ幅の5〜10%内側に補正したが、フランジ幅の3〜15%の範囲であればよい。測定距離が本発明の実施例よりも短い場合、例えば1.5mの場合は、その比率を小さくして3%としてもよい。ちなみに、補正が3%より小さければ補正の意味をなさず、本発明の効果はほとんど得られないし、15%を超えると中央部温度と区別がつかなくなるので本発明の意味をなさなくなる。
また、実施例3では、温度判定位置を温度分布の極大位置と極小位置の内挿によって求めたが、品質管理点の温度を温度分布の極大値と極小値から内挿によって直接求めるようにしてもよい。さらには、H形鋼以外の形鋼の製造で適用してもよいし、また厚板の製造などにおいても適用してもよい。また、上記の例は何れも搬送ラインが1つの例であるが、搬送ラインが2ライン以上ある設備においても本発明は同様に適用される。
図5は2つの搬送ラインが設けられている場合におけるH形鋼と温度計A及び温度計Bとの関係を示した説明図である。図5の例は、例えばH形鋼20が冷却設備13の下流側に2つの搬送ライン(テーブルローラー14,14a)が設けられていて、冷却設備13で冷却されたH形鋼20が何れか一方の搬送ラインに送り出されるような構成を前提としており、温度計A23及び温度計B24により何れか一方の搬送ラインのH形鋼20のフランジの幅方向の温度分布をガイド15及び15aのスリット(図示せず)を介して測定する。温度計A23及び温度計B24からのフランジの幅方向の温度分布の温度データに基づいて、品質管理点の温度を抽出し、その温度に基づいて鋼材の品質評価を行うが、それは上記の実施例1〜実施例3と同様である。
H形鋼の製造設備の概略図。 H形鋼と温度計A,Bとの相対関係の例を示した説明図。 H形鋼のフランジの幅方向の温度分布を示した図。 H形鋼のフランジの幅方向の温度分布データと温度判定位置とを表した図。 H形鋼と温度計A,Bとの相対関係の他の例を示した説明図。
符号の説明
10 粗圧延機、11 冷却設備、12 仕上圧延機、13 冷却設備、15 ガイド、
20 H形鋼、21,22 仕上入側温度計、23 温度計A、24 温度計B。

Claims (7)

  1. 熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計により測定し、その温度分布から温度データを採取する点を、材質を保証する品質管理点よりも幅方向に3〜15%内側にずらした位置とし、その位置の温度に基づいて品質判定を行うことを特徴とする鋼材の品質判定方法。
  2. 熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計により測定し、その温度分布の鋼材端部を認識する温度しきい値を前記温度計と鋼材間の距離に応じた値に設定し、そのしきい値より温度が高い領域の温度分布に基づいて品質判定を行うことを特徴とする鋼材の品質判定方法。
  3. 熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計により測定し、その温度分布から温度データを採取する点を前記温度計と鋼材間の距離に応じて変更して、その採取点の温度に基づいて品質判定を行うことを特徴とする鋼材の品質判定方法。
  4. 熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計で測定し、凹型となる温度分布の温度極大と温度極小の位置に基づいて温度データを採取する点を求め、その採取点の温度に基づいて品質判定を行うことを特徴とする鋼材の品質判定方法。
  5. 熱間鋼材の幅方向の表面温度分布を放射温度計で測定し、凹型となる温度分布の温度極大値と温度極小値に基づいて採取する温度を求め、その温度に基づいて品質判定を行うことを特徴とする鋼材の品質判定方法。
  6. 熱間鋼材の上下又は左右の両面の幅方向温度分布を同時に測定して品質判定する際に、請求項1〜5のいずれかの方法で鋼材両面の品質判定を行うことを特徴とする鋼材の品質判定方法。
  7. 熱間圧延後のH形鋼を搬送するラインが2つ以上ある設備において、前記ラインの外側からH形鋼の左右のフランジの幅方向温度分布を同時に測定して品質判定する際に、請求項1〜5のいずれかの方法でフランジ両面の品質判定を行うことを特徴とする鋼材の品質判定方法。
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