JP2006176833A - 導電用アルミニウム合金及び導電用アルミニウム合金線並びにその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係る導電用アルミニウム合金は、
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%の割合で含有し、
残部が主成分であるAlと不可避不純物、
で構成されるものである。
【選択図】 なし
Description
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%の割合で含有し、
残部が主成分であるAlと不可避不純物、
で構成されるものである。
Ag,Mn,Sn,Znから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%の割合で含有し、 残部が主成分であるAlと不可避不純物、
で構成されるものである。
Alと、
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素、
の合金で構成され、伸びが2%の時の引張強さが230MPa以上、伸びが10%の時の引張強さが120MPa以上、導電率が53〜62%IACSのものである。
Alと、
Ag,Mn,Sn,Znから選択される少なくとも1種の元素、
の合金で構成され、伸びが2%の時の引張強さが230〜320MPa、伸びが10%の時の引張強さが120〜250MPa、導電率が53〜62%IACSのものである。
純度が99.95%以上の純アルミニウム、
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素を溶解し、
Alが主成分であり、
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%、
の割合で含む合金溶湯を溶解製造するステップ、
その合金溶湯を用いてアルミニウム合金鋳造体を鋳造するステップ、
そのアルミニウム合金鋳造体に伸線加工を施して線材を形成するステップ、
を含むものである。
純度が99.95%以上の純アルミニウム、
Ag,Mn,Sn,Znから選択される少なくとも1種の元素を溶解し、
Alが主成分であり、
Ag,Mn,Sn,Znから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%、
の割合で含む合金溶湯を溶解製造するステップ、
その合金溶湯を用いてアルミニウム合金鋳造体を鋳造するステップ、
そのアルミニウム合金鋳造体に伸線加工を施して線材を形成するステップ、
を含むものである。
Alと、
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素、好ましくはAg,Mn,Sn,Zn,Ge,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素、
の合金で構成されるものである。
Ag,Mn,Sn,Znから選択される1種の元素を0.3〜10.0重量%、好ましくは0.3〜7.0重量%、より好ましくは0.3〜6.0重量%の割合で含有し、
残部が主成分であるAlと不可避不純物、
で構成されるものである。
Agを4.0重量%(又はMnを0.4重量%、或いはSnを4.0重量%、もしくはZnを5.0重量%)の割合で含有し、
残部が主成分であるAlと不可避不純物、
で構成されるものである。この時、Ag,Mn,Sn,Znの中で、Ag,Snは、引張強さを向上させる効果が最も高い。このため、本実施の形態に係る導電用アルミニウム合金において、引張強さを重視する場合、Al-Ag合金,Al-Sn合金が好適である。また、Ag,Mn,Sn,Znの中で、Mnは、添加量に対する引張強さの向上効果が最も高い。このため、本実施の形態に係る導電用アルミニウム合金において、コストパフォーマンスを重視する場合、Al-Mn合金が好適である。さらに、Ag,Mn,Sn,Znの中で、Znは、引張強さを向上させる効果が最も低いが、導電率を低下させる効果も最も低い。このため、本実施の形態に係る導電用アルミニウム合金において、導電率を重視する場合、Al-Zn合金が好適である。
Alが主成分であり、
Ag(又はMn、或いはSn、もしくはZn)を0.3〜10.0重量%、
の割合で含む合金溶湯が溶解製造される(溶解製造ステップ)。ここで、合金溶湯の溶解製造に用いる純アルミニウムの純度を99.95%以上と規定したのは、純度が99.95%未満だと、最終的に得られる導電用アルミニウム合金線の導電率が53%IACS未満となるためである。言い換えると、純アルミニウムは、0.05重量%未満であれば不可避不純物を含んでいてもよい。
化学組成がAl-4.0Ag(単位は重量%)のアルミ合金溶湯を用いて、直径がφ9.5mmの荒引き線を鋳造により作製した。この荒引き線に断面減少率が90%の減面加工を施して伸線し、直径がφ3.0mmの線材を作製した。この線材に250〜350℃×約1時間の熱処理を施した後、再び減面加工を施し、直径がφ0.04mmの導電用アルミニウム合金線を作製した(試料1)。
化学組成がAl-0.4Mn(単位は重量%)のアルミ合金溶湯を用いる以外は、実施例1と同様にして、直径がφ0.04mmの導電用アルミニウム合金線を作製した(試料2)。
化学組成がAl-4.0Sn(単位は重量%)のアルミ合金溶湯を用いる以外は、実施例1と同様にして、直径がφ0.04mmの導電用アルミニウム合金線を作製した(試料3)。
化学組成がAl-5.0Zn(単位は重量%)のアルミ合金溶湯を用いる以外は、実施例1と同様にして、直径がφ0.04mmの導電用アルミニウム合金線を作製した(試料4)。
純度が99.95%の純アルミニウム溶湯を用いる以外は、実施例1と同様にして、直径がφ0.04mmの導電用アルミニウム線を作製した(試料5)。
Claims (9)
- Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%の割合で含有し、
残部が主成分であるAlと不可避不純物、
で構成されることを特徴とする導電用アルミニウム合金。 - Ag,Mn,Sn,Znから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%の割合で含有し、 残部が主成分であるAlと不可避不純物、
で構成されることを特徴とする導電用アルミニウム合金。 - Alと、
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素、
の合金で構成され、伸びが2%の時の引張強さが230MPa以上、伸びが10%の時の引張強さが120MPa以上、導電率が53〜62%IACSであることを特徴とする導電用アルミニウム合金線。 - Alと、
Ag,Mn,Sn,Znから選択される少なくとも1種の元素、
の合金で構成され、伸びが2%の時の引張強さが230〜320MPa、伸びが10%の時の引張強さが120〜250MPa、導電率が53〜62%IACSであることを特徴とする導電用アルミニウム合金線。 - Alと合金を構成する上記元素が、アルミニウム合金のマトリックス中に固溶分散された請求項3又は4記載の導電用アルミニウム合金線。
- 純度が99.95%以上の純アルミニウム、
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素を溶解し、
Alが主成分であり、
Ag,Mn,Sn,Zn,Cu,Ga,Ge,Li,Mg,Si,Th,Ti,V,Zrから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%、
の割合で含む合金溶湯を溶解製造するステップ、
その合金溶湯を用いてアルミニウム合金鋳造体を鋳造するステップ、
そのアルミニウム合金鋳造体に伸線加工を施して線材を形成するステップ、
を含むことを特徴とする導電用アルミニウム合金線の製造方法。 - 上記伸線加工が、減面加工工程と熱処理工程を含み、伸びが2%の時の引張強さが230MPa以上、伸びが10%の時の引張強さが120MPa以上となるように減面率及び熱処理条件を調整する請求項6記載の導電用アルミニウム合金線の製造方法。
- 純度が99.95%以上の純アルミニウム、
Ag,Mn,Sn,Znから選択される少なくとも1種の元素を溶解し、
Alが主成分であり、
Ag,Mn,Sn,Znから選択される少なくとも1種の元素を0.3〜10.0重量%、
の割合で含む合金溶湯を溶解製造するステップ、
その合金溶湯を用いてアルミニウム合金鋳造体を鋳造するステップ、
そのアルミニウム合金鋳造体に伸線加工を施して線材を形成するステップ、
を含むことを特徴とする導電用アルミニウム合金線の製造方法。 - 上記伸線加工が、減面加工工程と熱処理工程を含み、伸びが2%の時の引張強さが230〜320MPa、伸びが10%の時の引張強さが120〜250MPaとなるように減面率及び熱処理条件を調整する請求項8記載の導電用アルミニウム合金線の製造方法。
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CN111139379A (zh) * | 2020-03-12 | 2020-05-12 | 兰州理工大学 | 一种可降解铝合金及其热处理方法、铝合金和其应用 |
CN116479272A (zh) * | 2023-05-11 | 2023-07-25 | 扬州亚光电缆有限公司 | 一种轻型铜包铝合金材料及其制备方法和在航空航天高载流线缆组件中的运用 |
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2004
- 2004-12-22 JP JP2004371444A patent/JP2006176833A/ja active Pending
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