JP2006176408A - 水蛭粉末の製造方法及び該製造方法によって得られた水蛭粉末、該水蛭粉末を含有する血栓溶解促進組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水蛭に含まれる様々な生理活性物質を損なうことなく乾燥、粉末化することができる水蛭粉末の製造方法を提供する。更に、前記製造方法によって得られた水蛭粉末及び該水蛭粉末を含有する血栓溶解促進組成物を提供する。
【解決手段】 水蛭を洗浄し、前記洗浄した水蛭をエタノールに浸漬し、前記エタノールに浸漬した水蛭を凍結乾燥して粉砕することにより、水蛭粉末を得る。凍結乾燥した水蛭を粉砕する前に、窒素ガスを用いて酸化防止処理を行うことが好ましい。また、前記凍結乾燥して粉砕した水蛭を加熱殺菌することが好ましい。このようにして得られた水蛭粉末を、血栓溶解促進組成物の有効成分として含有させる。
【選択図】 なし
【解決手段】 水蛭を洗浄し、前記洗浄した水蛭をエタノールに浸漬し、前記エタノールに浸漬した水蛭を凍結乾燥して粉砕することにより、水蛭粉末を得る。凍結乾燥した水蛭を粉砕する前に、窒素ガスを用いて酸化防止処理を行うことが好ましい。また、前記凍結乾燥して粉砕した水蛭を加熱殺菌することが好ましい。このようにして得られた水蛭粉末を、血栓溶解促進組成物の有効成分として含有させる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、血栓溶解作用、血管拡張作用、血管壁修復作用等が期待できる水蛭粉末の製造方法に関し、更には、前記製造方法によって得られた水蛭粉末及び該水蛭粉末を含有する血栓溶解促進組成物に関する。
淡水や泥に宿生する水蛭は、人、家畜、蛙等の血液を餌とし、1回の吸血で自身の体重の2.5〜10倍もの血液を体内に取り込み、6〜8ヶ月もの時間をかけて消化すると言われている。
昔から、人が水蛭にかまれても痛みを感じず、感染を起こさず、血が自然に固まらないことが知られており、中国では、水蛭は血液の固まりを溶解する漢方薬として古くから用いられている。また、日本やヨーロッパ等でも、脳梗塞の後遺症や高血圧を改善し、関節の痛みを取るために、水蛭に人の血を吸わせる民間療法が行われていた。
その後の研究によって、水蛭の唾液や生体には、抗凝血成分や血管拡張成分をはじめとする様々な生理活性物質や必須アミノ酸、無機元素等が豊富に含まれていることが明らかとなり、医薬用原料や機能性素材として注目されるようになってきた。
そのため、水蛭を利用した健康食品や薬用組成物も提案されており、例えば、下記特許文献1には、水蛭、虻虫、しゃ虫の少なくとも1種の黒焼粉砕物を必須成分としてなる血液粘度低下食品が開示されている。
また、下記特許文献2には、柴胡、桃仁、牡丹皮、紅花、三稜、莪求、虻虫、水蛭、しゃ虫その他の駆お血剤の1種又は2種以上を含む漢方薬と平均分子量30万以下のキトサンとを併用することを特徴とする漢方と天然物の薬効組成物が開示されている。
また、下記特許文献3には、血液の凝固時間を延長し、比較的熱安定性であり、かつ分子量が25〜34KDaである薬用ヒルからのタンパク質、並びにその突然変異タンパク質が開示されている。
特開昭61−286328号公報
特開平9−48734号公報
特開表6−501255号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているように水蛭を黒焼きにした場合、水蛭に含まれる生理活性物質の大部分が損なわれてしまい、上記特許文献2に記載されているように漢方薬として用いられる水蛭の乾燥品であっても、その乾燥方法等によっては同様に生理活性物質が損なわれてしまう可能性が高く、十分満足できる効果が期待できないこともあった。
また、上記特許文献3に記載されたタンパク質は、精製等に手間がかかるため、大量生産が難しく、また、水蛭に含まれる他の有効成分を利用できないという問題があった。
したがって、本発明の目的は、水蛭に含まれる様々な生理活性物質を損なうことなく乾燥、粉末化できる水蛭粉末の製造方法を提供することにあり、更には、前記製造方法によって得られた水蛭粉末及び該水蛭粉末を含有する血栓溶解促進組成物を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つは、水蛭を洗浄する工程と、前記洗浄した水蛭をエタノールに浸漬する工程と、前記エタノールに浸漬した水蛭を凍結乾燥して粉砕する工程を含むことを特徴とする水蛭粉末の製造方法を提供するものである。
本発明の製造方法によれば、水蛭を洗浄した後、エタノールに浸漬することにより、水蛭に含まれる生理活性物質の損失や腐敗を防止でき、後工程における取り扱いが容易になるとともに、水蛭の好ましくない臭いを低減することができる。そして、エタノールに浸漬した水蛭を凍結乾燥して粉砕することにより、水蛭の生体の全てを粉末化して利用することができる。
本発明の製造方法においては、前記凍結乾燥した水蛭を粉砕する前に、窒素ガスを用いて酸化防止処理を行うことが好ましい。これによれば、粉末化しても生理活性物質の酸化を防ぐことができる。
また、前記凍結乾燥して粉砕した水蛭を加熱殺菌することが好ましい。これによれば、より保存性の高い水蛭粉末を得ることができる。
また、本発明のもう一つは、前記の方法により製造された水蛭粉末を提供するものである。
本発明の水蛭粉末は、水蛭に含まれる様々な生理活性物質が損なわれることなく粉末化されているので、溶血栓、抗血栓、血管拡張、血管壁修復、免疫調整、血液循環改善、降血圧、動脈硬化防止等の様々な作用が期待できる。また、臭いも低減されており、色や機械適性にも優れている。
更に、本発明のもう一つは、前記水蛭粉末を有効成分として含有することを特徴とする血栓溶解促進組成物を提供するものである。
本発明の血栓溶解促進組成物は、上記水蛭粉末を有効成分として含有することにより、優れた血栓溶解作用が期待できる。
本発明の製造方法によれば、水蛭に含まれる様々な生理活性物質を損なうことなく水蛭の生体の全てを乾燥・粉末化することができ、溶血栓、抗血栓、血管拡張、血管壁修復、免疫調整、血液循環改善、降血圧、動脈硬化防止等の様々な作用が期待できる水蛭粉末を提供することができる。また、この水蛭粉末は、好ましくない臭いが低減されており、色や機械適性にも優れているので、血栓溶解促進組成物として、そのまま、あるいは様々な飲食品に配合して利用することができる。
本発明において原料として用いられる水蛭は医用蛭であり、具体的には、ウマビル(Whitmania pigra Whitman)、チャイロビル(W. acranulata)、チスイビル(Hirudo nipponia Whitman)等が例示できる。このような医用蛭は養殖されており、入手も容易である。水蛭は、冬には冬眠し、春の暖かい時期に活発になり、4〜5月が産卵期にあたるが、本発明においては、秋季の10月頃に採取される体長7〜8cmの水蛭が好ましく用いられる。
以下、本発明の製造方法について説明する。
(1)水蛭を洗浄する工程
まず、採取した水蛭を、10〜20℃の水を用いて洗浄し、水蛭の表面についた汚れを十分に落とす。
(1)水蛭を洗浄する工程
まず、採取した水蛭を、10〜20℃の水を用いて洗浄し、水蛭の表面についた汚れを十分に落とす。
(2)前記洗浄した水蛭をエタノールに浸漬する工程
前記工程で洗浄した水蛭は水を十分に切った後、水蛭の3〜10倍量(質量比)、好ましくは3〜5倍量(質量比)のエタノールに浸漬する。エタノールの濃度は、65〜85%(v/v)が好ましく、75〜80%(v/v)がより好ましい。エタノール濃度が低過ぎると、水蛭に含まれる生理活性物質の損失や腐敗を十分に防止することができず、また、臭いも低減することができない。一方、エタノール濃度が高過ぎると、水蛭の表皮のみがタンパク変性を起こし、内部へのエタノールの浸透が阻害される。
前記工程で洗浄した水蛭は水を十分に切った後、水蛭の3〜10倍量(質量比)、好ましくは3〜5倍量(質量比)のエタノールに浸漬する。エタノールの濃度は、65〜85%(v/v)が好ましく、75〜80%(v/v)がより好ましい。エタノール濃度が低過ぎると、水蛭に含まれる生理活性物質の損失や腐敗を十分に防止することができず、また、臭いも低減することができない。一方、エタノール濃度が高過ぎると、水蛭の表皮のみがタンパク変性を起こし、内部へのエタノールの浸透が阻害される。
浸漬条件は、上記所定の濃度のエタノールに10〜15℃で10〜24時間浸漬すればよい。
(3)前記エタノールに浸漬した水蛭を凍結乾燥して粉砕する工程
前記工程でエタノールに浸漬した水蛭は、エタノールを十分に切った後、−20℃以下で急速凍結し、常法にしたがって凍結乾燥する。
前記工程でエタノールに浸漬した水蛭は、エタノールを十分に切った後、−20℃以下で急速凍結し、常法にしたがって凍結乾燥する。
凍結乾燥が終了した水蛭は、粉砕機やミキサー等の公知の手段により粉砕する。本発明においては、前記凍結乾燥した水蛭は、そのまま所定の大きさ(好ましくは80メッシュパス)に粉砕してもよいが、窒素ガスによる酸化防止処理を行ってから粉砕することが好ましい。窒素ガスによる酸化防止処理は、密封された粉砕機内部のガスを窒素ガスに置換し、その状態で凍結乾燥した水蛭を粉砕すればよい。
上記のようにして得られた水蛭粉末には、ヒルジン、ヘマジン、ヘメンチン、ヘメンテリン、コラゲナーゼ、ブデリン、エグリン、プロスタグランジン、デスタビラーゼ等の様々な生理活性物質がその活性を保持したまま豊富に含まれており、また、水蛭の好ましくない臭いも低減されており、医薬用原料や機能性素材等として利用することができる。
次に、本発明の血栓溶解促進組成物について説明する。
本発明の血栓溶解促進組成物は、上記水蛭粉末を有効成分として含有するものであり、上記水蛭粉末をそのまま血栓溶解促進組成物として用いることもできる。
本発明の血栓溶解促進組成物は、上記水蛭粉末を有効成分として含有するものであり、上記水蛭粉末をそのまま血栓溶解促進組成物として用いることもできる。
製品形態は、錠剤、カプセル剤、粉末、顆粒、液状、ペースト状、ゼリー状等の各種形態とすることができる。
また、水蛭粉末以外に、他の成分として田七人参、ウコン、鶏血藤、丹参葉、あるいはそれらの抽出物等を適宜含むことができる。例えば、田七人参の配合割合は、水蛭粉末100質量部に対して10〜50質量部が好ましい。ウコンの配合割合は、水蛭粉末100質量部に対して10〜50質量部が好ましい。鶏血藤の配合割合は、水蛭粉末100質量部に対して10〜50質量部が好ましい。丹参葉の配合割合は、水蛭粉末100質量部に対して10〜50質量部が好ましい。水蛭粉末と上記成分を併用することにより、相乗効果が期待できる。
本発明の血栓溶解促進組成物の有効摂取量は、成人1日当たり、水蛭粉末換算で100〜1000mgであり、好ましくは500〜1000mgである。
本発明の血栓溶解促進組成物は、そのまま摂取することもできるが、例えば、飲料、ゼリー、焼き菓子、パン、魚肉及び畜肉練製品等の各種飲食品に配合することもできる。本発明の血栓溶解促進組成物を飲食品に配合する場合は、上記の成人1日当たりの有効摂取量に基づいて添加量を設定すればよいが、通常、1〜20質量%が好ましく、3〜5質量%がより好ましい。
水蛭500gを水で洗浄して十分に汚れを落とし、水を切った後、5Lの75%(v/v)エタノール(15℃)に24時間浸漬した。
そして、エタノールを十分に切ってから−20℃で急速凍結して常法にしたがって凍結乾燥した。
凍結乾燥した水蛭を粉砕機で粉砕した後、熱風殺菌(85℃、10分)して100メッシュの水蛭粉末を得た。なお、粉砕する際に、粉砕機の内部のガスを窒素ガスで置換した粉砕機で粉砕した。
得られた水蛭粉末(試験区)の臭い(生臭さ、カビ臭)の有無、及び色の良し悪しについて、10名のパネラーによる官能評価を行った。なお、対照区として、従来の方法(天日乾燥後、粉末化)にしたがって製造した水蛭粉末を用いた。その結果を表1に示す。
表1から、試験区は対照区に比べて生臭さ及び色について大幅に改善されていることが分かる。一方、カビ臭さについては、試験区及び対照区であまり違いが見られなかった。
また、各水蛭粉末について、常法にしたがって機械適性(打錠適性、カプセル充填適性)について調べた。その結果を表2に示す。
表2から、試験区は、対照区に比べて賦形剤の添加量を低減することができ、打錠適性が優れていることが分かる。また、カプセル充填適性(充填ロス率)についても、向上していることが分かる。
実施例1と同様の方法で得られた水蛭粉末に、田七人参、ウコン、鶏血籐、丹参葉の熱湯抽出物を加えてカプセル充填(383mg/錠、1錠当り、水蛭粉末64mg含有)した。
得られた血栓溶解促進組成物(錠剤)を、下記の各病状の患者に服用してもらい、症状の改善効果を調べた。
1)微小脳梗塞(ラクナ脳梗塞)
この患者(女性、60歳)は、平素の運動不足と偏った食生活、特に肉類及び油脂脂肪分の多い食生活による生活習慣病によって疲れやすく、時々めまいが生じる症状が増加した。更に、手足の痺れが始まり、血糖値は150から190まで上昇し、体重も最近の1年間で10kgも増加し、自覚症状がはっきりと感じられるようになった。病院のMRI検査で、微小脳梗塞(ラクナ脳梗塞)の疑いがあると診断された。
この患者(女性、60歳)は、平素の運動不足と偏った食生活、特に肉類及び油脂脂肪分の多い食生活による生活習慣病によって疲れやすく、時々めまいが生じる症状が増加した。更に、手足の痺れが始まり、血糖値は150から190まで上昇し、体重も最近の1年間で10kgも増加し、自覚症状がはっきりと感じられるようになった。病院のMRI検査で、微小脳梗塞(ラクナ脳梗塞)の疑いがあると診断された。
この患者に、血栓溶解促進組成物(錠剤)を朝3粒、夕2粒毎日摂取(摂取期間:2004/03/01〜2004/04/30)してもらったところ、2週間で手足の痺れがなくなり、1ヶ月後にはめまいもなくなった。また、血糖値検査の結果、126まで低下してており、MRIの再検査の結果でもラクナ脳梗塞の疑いがなくなった。
2)狭心症
この患者(男性、52歳)は、40歳前半から動悸、息切れが起こるようになり、また、胸焼けもするようになり、検査を受けたところ、血圧の平常値が140〜150ほどであったのが、180まで上がることがあった。以来、病院処方の降下剤と心臓の薬を服用し、長期間通院治療を受けてきたが、不規則な食生活と深酒を続けたため、寝ている時に強く胸が締め付けられる発作が起こるようになり、精密検査で狭心症と診断された。
この患者(男性、52歳)は、40歳前半から動悸、息切れが起こるようになり、また、胸焼けもするようになり、検査を受けたところ、血圧の平常値が140〜150ほどであったのが、180まで上がることがあった。以来、病院処方の降下剤と心臓の薬を服用し、長期間通院治療を受けてきたが、不規則な食生活と深酒を続けたため、寝ている時に強く胸が締め付けられる発作が起こるようになり、精密検査で狭心症と診断された。
この患者に、血栓溶解促進組成物(錠剤)を毎日5粒摂取(摂取期間:2004/02/10〜2004/04/10)してもらったところ、3日後から胸がスーとして全身が軽くなり、息切れもなくなった。その後、動悸や胸が締め付けられるような痛みもなくなった。
3)下肢静脈瘤
この患者(女性、62歳)は、10年ほど前からふくらはぎの血管が太く浮き出るようになり、年々血管の膨らみが大きくなり、次第に足のだるさと浮腫が増してきた。そのうち、痛みを伴うようになり、検査を受けたところ、下肢静脈瘤と診断された。
この患者(女性、62歳)は、10年ほど前からふくらはぎの血管が太く浮き出るようになり、年々血管の膨らみが大きくなり、次第に足のだるさと浮腫が増してきた。そのうち、痛みを伴うようになり、検査を受けたところ、下肢静脈瘤と診断された。
この患者に、血栓溶解促進組成物(錠剤)を毎日5粒摂取(摂取期間:2004/02/15〜2004/06/30)してもらったところ、2ヶ月後には足の痛みが解消し、更にその1ヶ月後には静脈瘤がほとんど目立たないようになった。
4)脳溢血の後遺症
この患者(男性、70歳)は、脳溢血の後遺症により、下半身が麻痺して歩行が困難になり、言語もはっきりせず、手足も麻痺し、視力も低下していた。
この患者(男性、70歳)は、脳溢血の後遺症により、下半身が麻痺して歩行が困難になり、言語もはっきりせず、手足も麻痺し、視力も低下していた。
この患者に、血栓溶解促進組成物(錠剤)を毎日5粒摂取(摂取期間:2004/01/20〜2004/05/20)してもらったところ、2週間後には、手足の痺れ及び麻痺が軽くなり、視力も回復の兆しが見られ、1ヶ月後には言語もはっきりするようになり、歩行も少しずつできるようになった。そして3ヶ月後には、病院のリハビリを受けられるまで回復した。
5)脳梗塞
この患者(女性、56歳)は、以前より血圧が高く、下降剤を服用していたが、なかなか血圧が下がらず、そのうち、手足が痺れる症状が現れ、また、首の後が重く、めまいや立ちくらみ、激しい頭痛に襲われるようになり、脳梗塞が疑われた。
この患者(女性、56歳)は、以前より血圧が高く、下降剤を服用していたが、なかなか血圧が下がらず、そのうち、手足が痺れる症状が現れ、また、首の後が重く、めまいや立ちくらみ、激しい頭痛に襲われるようになり、脳梗塞が疑われた。
この患者に、血栓溶解促進組成物(錠剤)を朝2粒、夕3粒毎日摂取(摂取期間:2004/02/01〜2004/04/30)してもらったところ、10日程で手足の痺れが取れ、頭痛やめまいが起こらなくなった。また、血圧も下がり、正常血圧数値で安定するようになった。
以上の結果から、本願の血栓溶解促進組成物を摂取することにより、脳梗塞、狭心症、静脈瘤、脳卒中の後遺症等の症状を効果的に改善できることが示唆された。
本発明の製造方法は、医薬用原料や機能性素材等として利用できる水蛭粉末の製造に好適である。また、得られた水蛭粉末は、血栓溶解促進組成物として、心筋梗塞、心臓病、動脈硬化、脳卒中、脳卒中の後遺症、血栓性静脈瘤、血管炎、静脈拡張、高脂血症、肝硬変、静脈血栓、動脈血栓等の疾患の予防、症状の改善等に用いることができる。
Claims (5)
- 水蛭を洗浄する工程と、前記洗浄した水蛭をエタノールに浸漬する工程と、前記エタノールに浸漬した水蛭を凍結乾燥して粉砕する工程を含むことを特徴とする水蛭粉末の製造方法。
- 前記凍結乾燥した水蛭を粉砕する前に、窒素ガスを用いて酸化防止処理を行う請求項1記載の水蛭粉末の製造方法。
- 前記凍結乾燥して粉砕した水蛭を加熱殺菌する請求項1又は2記載の水蛭粉末の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法により製造された水蛭粉末。
- 請求項4記載の水蛭粉末を有効成分として含有することを特徴とする血栓溶解促進組成物。
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