JP2006175384A - ラジカル酸素水生成装置及びラジカル酸素水生成システム - Google Patents
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Abstract
水道水を用いてラジカル酸素を含むラジカル酸素水を所望の濃度で効率的に生成する。
【解決手段】
ラジカル酸素水生成装置は、固体電解質膜5と、陽極部6と、陰極部4とを具備する。陽極部6は、固体電解質膜5の一方の面に接するように設けられる。陰極部4は、固体電解質膜5の他方の面に接合するように設けられる。陽極部6は、一方の面を固体電解質膜5に接するように設けられた陽極61と、陽極61の他方の面に接するように設けられた網状の構造を有する第1陽極保持部62〜64とを備える。陰極部4は、一方の面を固体電解質膜5に接するように設けられた陰極41と、陰極41の他方の面に接するように設けられた網状の構造を有する第1陰極保持部42とを備える。
【選択図】 図3
Description
図2は、本発明のラジカル酸素水生成装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。ラジカル酸素水生成装置1は、ラジカル酸素水生成装置本体2、メンブレン8、セル10、変圧・整流部12、制御回路部11を備える。矢印は、水等の流れる方向を示す。
陽極部6は、陽極61と、第1陽極保持部62、63、64とを備える。
陽極61は、一方の面を固体電解質膜5に接し、他方の面を第1陽極保持部62に接するように設けられている。陽極61は、網状の構造を有する。その単位面積当たりの網目の数は、80メッシュ以上が望ましい。陽極61と固体電解質膜5との接触面積が多くなるからである。
この製造方法としては、例えば、陽極61の表面にフッ素系固体電解質の溶液をコーティングし乾燥する。コーティングしてできた膜をそのフッ素系固体電解質のガラス転移温度以上の温度で熱処理すると好ましい。また、そのコーティングしてできた膜に電子線を照射して多孔質化するとより好ましい。
凸部73は、陽極部6を保持する。凹部71及び凹部72は、凸部73とともに水に乱流を生じさせる。第2陽極保持部7は、耐腐食性があり、導電性があればどのような材料を用いても良い。例えば、ステンレスに例示される。
電解質膜45は、一方の面を固体電解質膜5に接し、他方の面を陰極41に接するように設けられている。電解質膜45は、多孔質で薄い膜状の物体であり、この薄い膜状の物体に電解質の材料(例示:塩類の水溶液のような液体)を含浸、保持させたものである。これにより、陰極41の表面での電流分布を均一化し、電流効率を上げることができる。電解質膜45は、電解質の材料をゲル状の物質に添加したものでも良い。電解質の材料を固体電解質の材料としても良い。なお、電解質膜45は、省略することも可能である。その場合、陰極41は、一方の面を固体電解質膜5に接し、他方の面を第1陰極保持部42に接するように設けられる。
図4は、第2陽極保持部7を示す斜視図である。矢印は、水等の流れを示す。
第2陽極保持部7の有する凹凸(71〜73)は、凸部73が蛇行した形状を有する。凸部73の蛇行によりできる溝が凹部71及び凹部72である。イオン交換部90で水は、まず凹部71に入り、次に凸部73を越えて凹部72に入り、そして送出される。その際、その水は、第2陽極保持部7上の陽極部6で電気的に処理される。なお、第2陽極保持部7は、歯を入水側に向けた櫛形の形状を有していても良い。
第2陰極保持部3を示す斜視図である。矢印は、水等の流れを示す。
第2陰極保持部3の有する凹凸(31、32)は、凸部32が水流に垂直な方向に伸びる山型の形状を有する。ただし、山の頂上部分は陰極部4に影響を与えないように丸みや平坦な形状としても良い。二つの凸部32間にできるV字型の溝が凹部31である。イオン交換部90で水は、凸部32を越えて凹部31に入る流れを繰り返し、そして送出される。その際、その水は、第2陰極保持部3上の陰極部4で電気的に処理される。なお、第2陰極保持部3は、第2陽極保持部7のような構造を有していても良い。
図1を参照して、バルブ91、93、95、96、98は開いている。バルブ94は、所望の量のラジカル酸素水を生成するのに必要な量の水を配管84へ流すような開度に開いている。バルブ92は、水とラジカル酸素水とが所望の割合で混合されるのに必要な量の水を配管82へ流すような開度に開いている。
2 ラジカル酸素水生成装置本体
2a 領域
2b、2g、2h 開口部、
2c、2d、2e、2f 配管
3 第2陰極保持部
4 陰極部
5 固体電解質膜
6 陽極部
7 第2陽極保持部
8 メンブレン
10 セル
11 制御回路部
12 変圧・整流部
31、71、72 凹部
32、73 凸部
41 陰極
42 第1陰極保持部
45 電解質膜
61 陽極
62、63、64 第1陽極保持部
66 糸
67 プロトン導電膜
80 ラジカル酸素水生成システム
81、82、83、84、85 配管
88 制御部
90 イオン交換部
91、92、93、94、95、96、97、98 バルブ
99 逆止弁
Claims (13)
- 固体電解質膜と、
前記固体電解質膜の一方の面に接するように設けられ、水が流通可能な陽極部と、
前記固体電解質膜の他方の面に接合するように設けられ、水が流通可能な陰極部と
を具備し、
前記陽極部は、
一方の面を前記固体電解質膜に接するように設けられた陽極と、
前記陽極の他方の面に接するように設けられた網状の構造を有する第1陽極保持部と
を備え、
前記陰極部は、
一方の面を前記固体電解質膜に接するように設けられた陰極と、
前記陰極の他方の面に接するように設けられた網状の構造を有する第1陰極保持部と
を備え、
前記陽極部及び前記陰極部へ電力を供給可能である
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項1に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記第1陽極保持部は、層状に重ねられた複数の金網を含み、
前記複数の金網の各々における単位面積当たりの網目の数は、前記陽極に近い金網ほど多い
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項1又は2に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記陽極は、表面に固体電解質材料の皮膜を有する
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記陰極部は、前記陰極と前記固体電解質膜との間に、両者に接するように設けられ、電解質の材料を含む電解質膜を更に備える
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記第1陽極保持部における前記陽極側とは反対の側に接するように設けられた第2陽極保持部と、
前記第1陰極保持部における前記陰極側とは反対の側に接するように設けられた第2陰極保持部と
を更に具備し、
前記陽極部における水が流通可能な領域は、前記固体電解質膜と前記第2陽極保持部との間の第1隙間であり、
前記陰極部における水が流通可能な領域は、前記固体電解質膜と前記第2陰極保持部との間の第2隙間である
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項5に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記第2陽極保持部は、前記第1陽極保持部と接する側に凹凸を有する
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項6に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記第2陽極保持部の有する前記凹凸は、蛇行する凸部を有する
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項7に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記凸部の間隔及び幅は、1mm以上、5mm以下である
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項5乃至8のいずれか一項に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記第1隙間の大きさは、0.3mm以上、10mm以下である
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項5乃至9のいずれか一項に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記第2陰極保持部は、前記第1陰極保持部と接する側に凹凸を有する
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記陽極部へ水を供給可能な第1配管と、
前記第1配管から分岐され、前記陰極部へ水を供給可能な第2配管と、
前記第1配管と前記第2配管との分岐点又は前記第2配管の途中に設けられ、前記第2配管を流通する水の量を制限するメンブレンと
を更に具備する
ラジカル酸素水生成装置。 - 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のラジカル酸素水生成装置において、
前記陽極部における水の流れる速度は、50mm/sec.以上、500mm/sec.以下である
ラジカル酸素水生成装置。 - イオン交換樹脂フィルタを含み、供給された水道水の所定の不純物を除去するイオン交換部と、
前記所定の不純物を除去された前記水道水に電力を印加する請求項1乃至12のいずれか一項に記載のラジカル酸素水生成装置と
を具備する
ラジカル酸素水生成システム。
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