JP2006175318A - 排水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置構成を単純化し、また、小型化が可能な排水処理装置を実現する。
【解決手段】 ボイラ排水の中和手段であるエゼクタ11とボイラ排水の冷却手段9とを備えた排水処理装置1であって、ボイラ排水の貯留槽4と、この貯留槽4内のボイラ排水を循環させる循環経路7とを備え、前記循環経路7に前記エゼクタ11と前記冷却手段9とを直列配置したことを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ボイラ排水の中和および冷却を行う排水処理装置に関するものである。
給水を加熱して蒸気を発生させる蒸気ボイラ缶体内の缶水は、給水中に含まれている炭酸水素イオンや炭酸イオンが熱分解して水酸化物イオンが生成し、この水酸化物イオンの濃縮により次第にアルカリ性が強くなる。このようなアルカリ性の缶水を排出する際には、条例などで定められた排水基準に適合するよう、所定のpHまで中和を行う必要がある。
また、缶水は高温となっており、この缶水を排出する際には、排水基準で定められた所定の温度まで冷却する必要がある。
このような中和や冷却といった排水処理を行う装置として、ボイラ排水の中和手段とボイラ排水の冷却手段とを備えた排水処理装置が特許文献1に開示されている。
特開2001−293484号公報
しかし、従来の排水処理装置においては、中和手段と冷却手段とが別系統で設けられており、装置構成が複雑で、大型の装置とならざるを得なかった。したがって、スペースを確保することが困難な場所には、設置が難しかった。
この発明が解決しようとする課題は、構成が単純化され、また、小型化が可能な排水処理装置を実現することにある。
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、ボイラ排水の中和手段とボイラ排水の冷却手段とを備えた排水処理装置であって、前記中和手段と前記冷却手段とをボイラ排水を流通させる排水経路に直列配置したことを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明では、ボイラ排水は、前記排水経路に直列配置された前記中和手段で中和されるとともに、前記冷却手段で冷却される。
請求項2に記載の発明は、ボイラ排水の中和手段とボイラ排水の冷却手段とを備えた排水処理装置であって、ボイラ排水の貯留槽と、この貯留槽内のボイラ排水を循環させる循環経路とを備え、前記循環経路に前記中和手段と前記冷却手段とを直列配置したことを特徴とする。
このような請求項2に記載の発明では、前記貯留槽内のボイラ排水は、前記循環経路を循環しながら前記中和手段で中和されるとともに、前記冷却手段で冷却される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記中和手段の制御と、前記冷却手段の制御とを個別に行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、ボイラ排水が所定のpHとなるまで、前記中和手段を制御する。一方、ボイラ排水が所定の水温となるまで、前記冷却手段を制御する。
請求項1に記載の発明によれば、前記中和手段と前記冷却手段とがボイラ排水を流通させる排水経路に直列配置されているので、装置の構成を単純化することができるとともに、装置の小型化が可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、前記中和手段と前記冷却手段とがボイラ排水を循環させる循環経路に直列配置されているので、装置の構成を単純化することができるとともに、装置の小型化が可能になる。また、ボイラ排水は、前記循環経路を循環しながら中和処理されるとともに冷却されることから、効率よく,安定した排水処理を行うことができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記中和手段の制御と、前記冷却手段の制御とを個別に行うことができるので、中和と冷却の2つの排水処理のうち、いずれか一方の排水処理が完了し、他方の排水処理が不十分である場合、完了した排水処理のみを停止することができる。したがって、中和と冷却の2つの排水処理をそれぞれ適切に行うことができる。
以下、この発明に係る排水処理装置を実施するための最良の形態を説明する。
この発明が実施される排水処理装置は、蒸気ボイラからのアルカリ性ブロー排水,すなわちボイラ排水の中和を行うとともに冷却を行い、排水基準に適合した処理水として排出するものである。
まず、第一実施形態について説明する。この第一実施形態における排水処理装置は、ボイラ排水の中和手段とボイラ排水の冷却手段とを備えている。前記中和手段と前記冷却手段は、それぞれボイラ排水を流通させる排水経路に直列配置されている。
前記中和手段は、外部から前記排水経路へ中和剤を取り込むとともに、この中和剤をボイラ排水へ混合させるものである。この中和手段は、前記排水経路に中和剤供給経路を接続することにより構成することができ、この中和剤供給経路の接続部において、前記中和剤が取り込まれるとともに、ボイラ排水へ混合される。ここにおいて、前記中和剤は、塩酸,硫酸,硝酸等の酸性薬品,炭酸ガス等の酸性ガス,あるいは炭酸ガスを含んでいるボイラ排ガスなどを利用することができる。
また、前記接続部には、ボイラ排水の流れによって発生させた負圧を利用して前記中和剤供給経路から前記中和剤を吸引するとともに、この中和剤とボイラ排水を混合して吐出する吸引混合器,たとえばエゼクタやアスピレーターが設けられていてもよい。具体的には、前記吸引混合器は、ボイラ排水の供給口および吐出口を有しており、この供給口および吐出口がそれぞれ前記排水経路と接続される。また、前記吸引混合器は、前記中和剤の吸引口を有しており、この吸引口が前記中和剤供給経路と接続される。このような吸引混合器を設けた場合、前記中和剤を効率よく取り込み、この中和剤とボイラ排水の混合を促進することができる。さらに、前記中和剤供給経路は、前記中和剤の供給とその停止を制御するため、開閉弁を備えていてもよい。
前記中和手段は、安全性やランニングコストの点から、前記中和剤にボイラ排ガスを用いる構成が好適である。さらには、中和効率に優れる点から、前記接続部に前記エゼクタを設ける構成がとくに好適である。このような構成による中和について具体的に説明すると、まず前記排水経路を流れるボイラ排水が前記エゼクタ内に取り入れられる。そして、このエゼクタ内において、前記中和剤供給経路から吸引されたボイラ排ガスがボイラ排水と混合される。この結果、ボイラ排ガスがボイラ排水に接触しながら溶解し、ボイラ排水が中和される。さらに、前記エゼクタで生じる乱流効果によってボイラ排水が撹拌されるので、効率よく中和することができる。また、前記エゼクタは、可動部を持たないことから、ボイラ排ガスの熱によって故障や劣化を起こしにくい。このため、ボイラ排水に対し、安定してボイラ排ガスを供給することができる。
前記冷却手段は、たとえば熱交換器であって、前記排水経路を流れるボイラ排水を供給する排水入口と、冷却されたボイラ排水を排出する排水出口とを備えている。さらに、この冷却手段は、冷却水を供給する冷却水入口と、熱交換された冷却水を排出する冷却水出口とを備えている。
このような第一実施形態の排水処理装置によれば、前記中和手段と前記冷却手段とが前記排水経路に直列配置されている。このため、前記中和手段と前記冷却手段とを別系統で設けた場合に比べ、装置の構成を単純化することができるとともに、装置の小型化が可能になる。
つぎに、第二実施形態について説明する。この第二実施形態は、前記第一実施形態の変形例である。この第二実施形態の排水処理装置は、ボイラ排水を貯留する貯留槽と、この貯留槽内のボイラ排水を循環させる循環経路とを備え、この循環経路に中和手段と冷却手段とが直列配置されている。また、前記循環経路には、循環ポンプが設けられ、この循環ポンプにより、前記貯留槽内のボイラ排水が循環するようになっている。
前記中和手段は、外部から前記循環経路へ中和剤を取り込むとともに、この中和剤をボイラ排水へ混合させるものである。この中和手段は、前記循環経路に中和剤供給経路を接続することにより構成することができ、この中和剤供給経路の接続部において、前記中和剤が取り込まれるとともに、循環中のボイラ排水へ混合される。ここにおいて、前記中和剤は、前記第一実施形態と同様のものを利用することができる。
また、前記接続部には、前記吸引混合器が設けられていてもよい。この場合、前記吸引混合器は、前記供給口および前記吐出口がそれぞれ前記循環経路と接続され、前記吸引口が前記中和剤供給経路と接続される。このような吸引混合器を設けた場合、前記中和剤を効率的に取り込み、この中和剤とボイラ排水の混合を促進することができる。さらに、前記中和剤供給経路は、前記中和剤の供給とその停止を制御するため、開閉弁を備えていてもよい。
前記中和手段は、前記中和剤にボイラ排ガスを用いる構成が好適であり、前記接続部に前記エゼクタを設ける構成がとくに好適である。このような構成による中和の作用効果は、前記第一実施形態で説明したとおりである。
前記冷却手段は、前記第一実施形態と同じ構成であり、前記排水入口と前記排水出口とがそれぞれ前記循環経路と接続されている。
さて、前記貯留槽には、貯留されたボイラ排水のpHを検出するpHセンサと水温を検出する温度センサとが設けられている。そして、前記pHセンサで検出されたpHに基づき、前記中和手段による中和の制御,具体的には、前記中和剤の供給または停止の制御が行われる。また、前記温度センサで検出された水温に基づき、前記冷却手段による冷却の制御,具体的には冷却水の供給または停止の制御が行われる。
このような第二実施形態の排水処理装置によれば、ボイラ排水は、前記循環経路を循環しながら中和されるとともに冷却されることから、効率よく、安定した排水処理を行うことができる。
また、前記中和手段と前記冷却手段とを前記循環経路に直列配置しているので、これらの各手段へボイラ排水を送るためのポンプは、前記循環ポンプ1つだけで済む。このため、ポンプを共用化でき、コストダウンを図ることができる。
さらに、第二実施形態の排水処理装置では、前記pHセンサで検出されるボイラ排水のpHに基づき中和を行い、また、前記温度センサで検出されるボイラ排水の水温に基づき冷却を行うように制御される。すなわち、前記中和手段は、ボイラ排水のpHが排水基準で定められた所定値になるまでは前記中和剤の供給を行い、pHが所定値になると前記中和剤の供給を停止するように制御される。一方、前記冷却手段は、ボイラ排水の水温が排水基準で定められた所定値になるまでは冷却水の供給を行い、水温が所定値になると冷却水の供給を停止するように制御される。このように、中和の制御と冷却の制御とを個別に行うことで、中和と冷却の2つの排水処理をそれぞれ適切に行うことができる。
以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明を実施する排水処理装置の構成を示す概略的な説明図である。
図1において、排水処理装置1は、蒸気ボイラ2からのアルカリ性のブロー排水(以下、「ボイラ排水」と云う。)を、ボイラ排ガスに含まれる炭酸ガスにより中和し、また冷却して、排水基準に適合した処理水として排出するものである。
排水処理装置1は、蒸気ボイラ2からボイラ排水を供給する排水経路3と、ボイラ排水の貯留槽4と、中和に使用するボイラ排ガスを供給する中和剤供給経路5を備えている。
前記蒸気ボイラ2は、燃料を燃焼させた排ガスを屋外へ排出する排気筒6を備えており、排ガスの一部を取り出すように、前記排気筒6と前記中和剤供給経路5とが接続されている。
前記貯留槽4には、貯留されたボイラ排水を循環させる循環経路7の両端部がそれぞれ接続されており、この循環経路7には、上流側から順に循環ポンプ8,冷却手段9,水圧検出手段10,エゼクタ11がそれぞれ直列配置されている。
前記冷却手段9は、熱交換器であって、前記循環経路7を流れるボイラ排水を供給する排水入口12と、冷却されたボイラ排水を排出する排水出口13とを備えている。さらに、この冷却手段9は、冷却水を供給する冷却水入口14と、熱交換された冷却水を排出する冷却水出口15とを備えている。前記冷却水入口14には、冷却水供給経路16が接続されており、この冷却水供給経路16には冷却水供給バルブ17が設けられている。この冷却水供給バルブ17は、制御部18によって開閉制御されるようになっている。
前記水圧検出手段10は、たとえば圧力スイッチや圧力センサなどであり、この水圧検出手段10からの信号が前記制御部18に入力されるようになっている。
前記エゼクタ11は、中和手段を構成する部材であり、前記循環経路7が接続される排水供給口19と前記中和剤供給経路5が接続される中和剤吸引口20とを有している。そして、このエゼクタ11は、前記排水供給口19からボイラ排水を取り入れるとともに、前記中和剤吸引口20からボイラ排ガスを吸引し、ボイラ排水と混合するようになっている。ボイラ排ガスが混合されたボイラ排水は、前記エゼクタ11の吐出口21から前記貯留槽4内へ噴射されるようになっている。
ここにおいて、前記エゼクタ11は、可動部を持たないことから、ボイラ排ガスの熱によって故障や劣化を起こしにくい。このため、ボイラ排水に対し、安定してボイラ排ガスを供給,混合し、中和を行うことができる。
また、ボイラ排ガスは、前記中和剤供給経路5に設けられた中和剤供給バルブ22とエアバルブ23を開閉操作することで、前記エゼクタ11へ供給され,あるいは供給が停止されるようになっている(後で詳しく説明する)。前記中和剤供給バルブ22と前記エアバルブ23は、それぞれ前記制御部18によって開閉制御されている。
前記貯留槽4には、貯留されたボイラ排水の水温およびpHを検出するための温度センサ24とpHセンサ25とがそれぞれ設けられている。また、前記貯留槽4の底部には、中和されたボイラ排水,すなわち処理水を系外へ排出する処理水排出経路26が接続されており、この処理水排出経路26には排出バルブ27が設けられている。この排出バルブ27は、前記温度センサ24および前記pHセンサ25によって検出された水質が排水基準に適合した水温とpHになったとき、前記制御部18からの指令で開くように制御されている。
ここで、前記排水処理装置1の作用について説明する。前記蒸気ボイラ2からのボイラ排水は、前記排水経路3を介して前記貯留槽4内に貯留される。この貯留されたボイラ排水は、前記制御部18の指令に基づく前記循環ポンプ8の駆動により、前記循環経路7を循環する。そして、ボイラ排水は前記循環経路7において、冷却されるとともに中和される。
まず、ボイラ排水の冷却について具体的に説明すると、前記循環経路7を流れるボイラ排水は、前記排水入口12から前記冷却手段9の内部流路(図示省略)へと導入される。この状態で前記冷却水供給バルブ17を開くと、冷却水が前記冷却水供給経路16を介して前記冷却水入口14から前記内部流路の外側へ供給される。この冷却水は、ボイラ排水の熱を奪い、前記冷却水出口15から排出される。冷却されたボイラ排水は、前記排水出口13から前記循環経路7へ排出され、前記貯留槽4内へ還流する。
つぎに、ボイラ排水の中和について具体的に説明すると、前記循環経路7を循環するボイラ排水は、前記中和剤供給経路5から供給されるボイラ排ガスによって、前記エゼクタ11の作用で中和される。具体的には、前記エゼクタ11は、前記排水供給口19からボイラ排水を取り入れるとともに、前記中和剤供給経路5から供給されるボイラ排ガスを前記中和剤吸引口20から吸引し、ボイラ排水とボイラ排ガスとを混合する。これにより、ボイラ排水とボイラ排ガスとを効率よく接触させ、さらに前記エゼクタ11内で生じる乱流効果でボイラ排水を撹拌することによって、ボイラ排水中へボイラ排ガスを溶解させて中和する。そして、このボイラ排水は、前記吐出口21から前記貯留槽4内へ噴射される。ここにおいて、前記エゼクタ11内でボイラ排水へ溶解しきれなかったボイラ排ガスは、前記貯留槽4内に気泡状に吹き出し、ボイラ排水中で微細化して溶解し、中和を促進する。
ところで、この実施例では、前記温度センサ24で検出されたボイラ排水の水温に基づき、前記冷却手段9による冷却を前記制御部18で制御している。また、前記pHセンサ25で検出されたボイラ排水のpHに基づき、前記エゼクタ11(すなわち、前記中和手段)による中和を前記制御部18で制御している。
まず、前記冷却手段9による冷却の制御について具体的に説明する。前記温度センサ24で検出されるボイラ排水の水温が、排水基準で定められた所定値を超えているとき、前記制御部18は、前記冷却水供給バルブ17を開状態とする。この結果、前記冷却水供給経路16を介して冷却水が前記冷却手段9へ供給され、ボイラ排水が継続的に冷却される。一方、前記温度センサ24で検出されるボイラ排水の水温が、排水基準で定められた所定値以下になったとき、前記制御部18は、前記冷却水供給バルブ17を閉状態とする。この結果、前記冷却手段9に対する冷却水の供給が遮断され、ボイラ排水の冷却が停止される。
つぎに、前記エゼクタ11による中和の制御について具体的に説明する。前記pHセンサ25で検出されるボイラ排水のpHが、排水基準で定められた所定値を超えているとき、前記制御部18は、前記中和剤供給バルブ22を開状態とするとともに、前記エアバルブ23を閉状態とする。この結果、前記エゼクタ11が前記中和剤供給経路5を介してボイラ排ガスを吸引可能となり、ボイラ排水が継続的に中和される。一方、前記pHセンサ25で検出されるボイラ排水のpHが、排水基準で定められた所定値以下になったとき、前記制御部18は、前記中和剤供給バルブ22を閉状態とするとともに、前記エアーバルブ23を開状態とする。この結果、前記エゼクタ11へは外気が吸引され、ボイラ排水の中和が停止される。このように、ボイラ排ガスを供給しないときに、外気を吸入させると、前記エゼクタ11内で発生する圧力変動に起因する振動が抑制される。
以上のように、前記貯留槽4内のボイラ排水が前記循環経路7を循環しながら、排水基準で定められた水温とpHになるまで、冷却の制御と中和の制御がそれぞれ個別に行われる。そして、前記貯留槽4内のボイラ排水が排水基準に適合した水温とpHになったとき、前記制御部18は、前記排出バルブ27を開状態にし、前記処理水排出経路26を介してボイラ排水を系外へ排出する。
ところで、前記排水処理装置1は、前記エゼクタ11へ流入するボイラ排水の水圧を前記水圧検出手段10により検出する構成となっている。たとえば、前記循環ポンプ8の故障や前記循環経路7の詰まりなどが起こった場合、前記エゼクタ11へのボイラ排水の水圧が低下し、前記中和剤吸引口20で十分な負圧が得られなくなる。このため、ボイラ排ガスの吸気量が減少し、所定の中和能力を発揮できなくなる。そこで、この構成においては、ボイラ排水の水圧が所定値以下になったとき、前記制御部18は、外部へ警報等を発して異常を知らせるようにしている。この結果、前記循環ポンプ8や前記循環経路7などのメンテナンスを速やかに行うことができ、ボイラ排ガスの吸気量の減少が未然に防止される。
前記で説明した排水処理装置1は、前記貯留槽4内のボイラ排水を循環させる循環経路7を備え、この循環経路7に前記冷却手段9と前記エゼクタ11(すなわち、前記中和手段)が設けられているが、これらの各部材は、前記排水経路3に設けられていてもよい。この場合、前記貯留槽4内へ流入するボイラ排水が排水基準に適合した水温とpHとなるように、前記冷却手段9の冷却能力と、前記エゼクタ11の吸引能力とをそれぞれ設定することが望ましい。また、前記温度センサ24で検出されるボイラ排水の水温,もしくは前記pHセンサ25で検出されるボイラ排水のpHのいずれかが排水基準で定められた所定値を超えているとき、前記貯留槽4内のボイラ排水を前記冷却手段9および前記エゼクタ11よりも上流側の前記排水経路3へ返送するように構成することもできる。
この発明に係る排水処理装置の一実施例の構成を示す概略的な説明図である。
符号の説明
1 排水処理装置
3 排水経路
7 循環経路
9 冷却手段
11 エゼクタ(中和手段)

Claims (3)

  1. ボイラ排水の中和手段とボイラ排水の冷却手段とを備えた排水処理装置であって、
    前記中和手段と前記冷却手段とをボイラ排水を流通させる排水経路に直列配置したことを特徴とする排水処理装置。
  2. ボイラ排水の中和手段とボイラ排水の冷却手段とを備えた排水処理装置であって、
    ボイラ排水の貯留槽と、この貯留槽内のボイラ排水を循環させる循環経路とを備え、
    前記循環経路に前記中和手段と前記冷却手段とを直列配置したことを特徴とする排水処理装置。
  3. 前記中和手段の制御と、前記冷却手段の制御とを個別に行うことを特徴とする請求項1または2に記載の排水処理装置。
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