JP2006174422A - 通信装置および障害通知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信ネットワーク全体のコストアップを抑制しつつ、イーサネットを用いてリング配線方式を構築できるようにする。
【解決手段】STP機能を有するスイッチ部10を、既存の情報収集機能や制御機能を有する機能処理部20と同一半導体チップ100上に形成して機能処理部20と接続し、STPに基づき、フィールドバス5を介して機能処理部20と他の装置との間のデータ通信を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置に関し、特にイーサネット(Ethernet:登録商標)を介して他の通信装置と接続される通信装置に関する。
ビル設備やプラント設備を監視制御する監視制御システムでは、情報収集機能や制御機能などの各種機能を有する機器を通信装置として通信ネットワークを介して接続し、これら通信装置からの情報に基づき中央監視装置で個々の設備を監視制御するものとなっている。このような監視制御システムでは、通信ネットワークとしてイーサネットが用いられている。
イーサネットでは、複数の通信装置を接続する際、ハブやスイッチに各通信装置をそれぞれ接続するスター配線方式が基本である。このようなスター配線方式は、比較的規模の小さいオフィス環境には適合するものの、ビル設備やプラント設備などの大規模な設備には必ずしも適合しない。その理由としては、スター配線方式では、ハブやスイッチと各通信装置とをそれぞれ個別の配線を介して接続する必要があり、これに伴って配線が複雑化し、配線工事やメンテナンスの作業負担が増大するからである。
従来、このようなイーサネットにおいて、各通信装置をリング配線方式で接続するイーサネットスイッチが提案されている(例えば、非特許文献1など参照)。
このイーサネットスイッチは、通信経路の冗長化を実現するSTP(スパニング・ツリー・プロトコル:Spanning Tree Protocol)機能を用いて、渡り配線を介してリング型に複数の通信装置を接続する中継装置である。これらイーサネットスイッチをリング配線方式で接続し、それぞれのイーサネットスイッチに通信装置を接続することにより、スター配線方式を採用することなく複数の通信装置をイーサネットで接続することができる。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
http://japan.moxa.com、2003、Moxa Technologies
しかしながら、このような従来技術では、通信装置ごとにイーサネットスイッチを設ける必要があり、通信ネットワーク全体の大幅なコストアップの要因となるという問題点があった。また、コストダウンのため機能を削減した場合、障害発生およびその障害場所の特定を正確に行うことができないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、通信ネットワーク全体のコストアップを抑制しつつ、イーサネットを用いてリング配線方式を構築できる通信装置および障害通知方法を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる通信装置は、他の装置と各種データをやり取りすることにより所定の機能を実現する機能処理部を有し、イーサネット準拠のフィールドバスを用いて他の装置とリング配線方式で接続される通信装置であって、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき、フィールドバスを介した機能処理部と他の装置との間のデータ通信を制御するスイッチ部と、機能処理部およびスイッチ部を構成する信号処理回路が集積回路として形成された半導体チップとを備えている。
この際、スイッチ部の具体例として、それぞれに接続されたフィールドバスの端点を物理レイヤで終端制御する2つの通信ポートと、通信ポートごとに設けられ当該通信ポートを介して他の装置からのフレームを受信する2つの受信処理部と、通信ポートごとに設けられ当該受信処理部で受信したフレームを一時的に格納する2つのキューバッファと、通信ポートごとに設けられ他方のキューバッファに格納されているフレームを当該通信ポートを介して他の装置へ送信する送信処理部と、キューバッファに格納されている当該装置宛てのフレームを機能処理部へ出力するとともに、機能処理部から受け取った他の装置宛てのフレームをキューバッファに格納する通信制御部とを備えてもよい。
また、スイッチ部に、フィールドバスを介して当該通信装置に隣接されている2つの隣接装置との間で定期的にやり取りされる物理レイヤ上のリンク信号をそれぞれ監視するリンク信号監視手段を設け、機能処理部に、リンク信号監視手段により一方の隣接装置側からのリンク信号の異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いてスイッチ部から任意のメールサーバへ障害検出通知メールを送信するメール送信手段を設けてもよい。
あるいは、スイッチ部に、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき各通信装置を制御するスイッチ装置からフィールドバス上を巡回するよう定期的に送信されるデータリンクレイヤ上のチェックメッセージを監視するチェックメッセージ監視手段を設け、機能処理部に、チェックメッセージ監視手段により一方の隣接装置側からのチェックメッセージの異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いてスイッチ部から任意のメールサーバへ障害検出通知メールを送信するメール送信手段を設けてもよい。
また、本発明にかかる障害通知方法は、イーサネット準拠のフィールドバスを用いて他の装置とリング配線方式で接続される通信装置で用いられる障害通知方法であって、半導体チップに集積回路として形成された信号処理回路からなるスイッチ部により、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき、フィールドバスを介した機能処理部と他の装置との間のデータ通信を制御するスイッチステップと、半導体チップに集積回路として形成された信号処理回路からなる機能処理部により、スイッチ部を介して他の装置と各種データをやり取りすることにより所定の機能を実現する機能処理ステップとを備え、スイッチステップに、フィールドバスを介して当該通信装置に隣接されている2つの隣接装置との間で定期的にやり取りされる物理レイヤ上のリンク信号をそれぞれ監視するリンク信号監視ステップを設け、機能処理ステップに、リンク信号監視ステップにより一方の隣接装置側からのリンク信号の異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いてスイッチ部から任意のメールサーバへ障害検出通知メールを送信するメール送信ステップを設けてもよい。
また、本発明にかかる他の障害通知方法は、イーサネット準拠のフィールドバスを用いて他の装置とリング配線方式で接続される通信装置で用いられる障害通知方法であって、半導体チップに集積回路として形成された信号処理回路からなるスイッチ部により、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき、フィールドバスを介した機能処理部と他の装置との間のデータ通信を制御するスイッチステップと、半導体チップに集積回路として形成された信号処理回路からなる機能処理部により、スイッチ部を介して他の装置と各種データをやり取りすることにより所定の機能を実現する機能処理ステップとを備え、スイッチステップに、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき各通信装置を制御するスイッチ装置からフィールドバス上を巡回するよう定期的に送信されるデータリンクレイヤ上のチェックメッセージを監視するチェックメッセージ監視ステップを設け、機能処理ステップに、チェックメッセージ監視ステップにより一方の隣接装置側からのチェックメッセージの異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いてスイッチ部から任意のメールサーバへ障害検出通知メールを送信するメール送信ステップを設けてもよい。
本発明によれば、STP機能を有するスイッチ部と既存の情報収集機能や制御機能などの各種機能を実現する機能処理部とが同一半導体チップ上に形成されているため、通信装置ごとにSTPスイッチを外付けする場合と比較して、装置構成やコネクタなどの部材コスト、さらには製造コストが不要となる。
したがって、ビル設備やプラント設備を監視制御する規模の大きい監視制御システムであっても、通信ネットワーク全体のコストアップを抑制しつつ、イーサネットを用いてリング配線方式を構築できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる通信装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる通信装置が適用される監視制御システムの構成を示すブロック図である。
監視制御システムは、情報収集機能や制御機能などの各種機能を有する通信装置1と通信ネットワークを介して接続し、これら通信装置1からの情報に基づき中央監視装置4で個々の設備を監視制御するシステムである。
この監視制御システムは、通信装置1、STPスイッチ2、コントローラ3、および中央監視装置4から構成されている。
各通信装置1は、それぞれSTP機能を有するスイッチ部を備え、このスイッチ部を介してフィールドバス5にリング配線方式で接続されている。フィールドバス5は、イーサネット規格に準拠したリング型の通信回線であり、STP機能を有するSTPスイッチ2に接続されている。
STPスイッチ2は、1つ以上のフィールドバス5を終端制御する機能と、通信回線6を介してコントローラ3と接続する機能と、フィールドバス5に接続された各通信装置1とコントローラ3との間でデータを中継転送する機能とを有している。
コントローラ3は、上位ネットワーク7を介して中央監視装置4と接続する機能と、通信回線6を介して1つ以上のSTPスイッチ2と接続する機能と、STPスイッチ2を介して任意の通信装置1とデータ通信を行うことにより、通信装置1で収集された各種情報を取得して中央監視装置4へ通知する機能と、中央監視装置4からの指示、あるいは予め設定された制御プログラムに基づいて、STPスイッチ2を介して任意の通信装置1とデータ通信を行うことにより、当該通信装置1の動作を制御する機能とを有している。
本実施の形態では、各通信装置1のスイッチ部の信号処理回路を、情報収集機能や制御機能などの各種機能を構成する機能処理部の信号処理回路とともに、同一半導体チップ上に形成し、このスイッチ部を介してフィールドバス5へリング配線方式で接続するようにしたものである。
[通信装置]
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる通信装置について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる通信装置のスイッチ部の構成を示すブロック図である。
通信装置1は、主な回路構成として、スイッチ部10と機能処理部20と有しており、これら信号処理回路は、集積回路としてFPGA(Field Programmable Gate Array)などの同一半導体チップ100上に形成されている。FPGAとは、ハードウェアを設計データによって、動的に(使用時に)作り変えることができるゲートアレイである。小さなロジック・モジュールを組み合わせて設計できるため、自由度が高く、ゲートの使用効率が高いという長所がある。
機能処理部20は、CPUや専用の演算処理回路などからなり、他の装置と各種データをやり取りすることにより、情報収集機能や制御機能などの各種機能を実現する。
スイッチ部10は、機能処理部と接続するとともに、フィールドバス5を介して他の装置と接続し、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき、フィールドバス5を介した機能処理部20と他の装置との間のデータ通信を制御するSTP機能を有し、フィールドバス5にリング配線方式で接続されている。STPは、イーサネットなどのネットワーク上でループを防止しながら、パスの冗長性を実現するレイヤ2リンク管理プロトコルであり、IEEE802.1d に準拠したブリッジおよびスイッチ上で動作する。
このスイッチ部10には、リング配線方式を実現するフィールドバス5に接続するため2つの通信系統A,Bが設けられている。このうち、一方の通信系統Aは、通信ポートA(11A)、受信処理部A(12A)、キューバッファA(13A)、および送信処理部A(14A)から構成され、他方の通信系統Bは、通信ポートB(11B)、受信処理部B(12B)、キューバッファB(13B)、および送信処理部B(14B)から構成されている。また、スイッチ部10には、これら通信系統A,Bを一括制御する通信制御部15が設けられている。
通信ポートA,Bは、それぞれに接続されたフィールドバス5の端点を物理レイヤで終端制御する機能を有している。
受信処理部A,Bは、通信ポートA,Bごとに設けられ、従来の通信装置が持つ物理レイヤインターフェースと同様の、メディアに依存しないMII(Media Independent Interface)インターフェースで接続した通信ポートA,Bからデータを受信する機能と、その受信データについてプリアンブル廃棄、CRCチェック、宛先MACアドレス確認などの受信処理を行う機能とを有している。
キューバッファA,Bは、通信ポートA,Bごとに設けられ、受信処理部A,Bで受信処理されたフレームや通信制御部15から出力されたフレームを一時的に格納するバッファである。
送信処理部A,Bは、通信ポートA,Bごとに設けられ、対向する通信系統のキューバッファB,Aから順次フレームを読み出す機能と、読み出したフレームを送信フレームとしてMIIインターフェースでIP接続した通信ポートA,Bへ出力する機能と、その際、当該送信フレームについてCSMA/CD、プリアンブル再生、フロー制御などの送信処理を行う機能とを有している。
通信制御部15は、STPに基づいて、自ノードフレーム送受信、MACアドレス・テーブル管理、障害処理などの通信制御を行う回路部であり、具体的には、MIIインターフェースを介して接続した機能処理部20とフレームをやり取りする機能と、キューバッファA,Bに格納されている当該装置宛てのフレームを機能処理部20へ出力するとともに、機能処理部20から受け取った他の装置宛てのフレームをキューバッファA,Bに格納する機能と、必要に応じて中央監視装置4に電子メールを送信する要求を割込信号線16を介して機能処理部20へ通知する機能とを有している。
[通信装置の動作]
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる通信装置の動作について詳細に説明する。
このスイッチ部10には、監視制御システム上、あるいはフィールドバス5上で固有のアドレスが割り当てられており、上記のような2系統の構成により、ストア&フォワード方式、半二重/全二重自動認識などによりレイヤ2スイッチを構成する。また、STP(スパニング・ツリー・プロトコル:Spanning Tree Protocol)の通信機能を用いて冗長化を実現する。
スイッチ部10の通信制御部15は、通信ポートA,Bを介して受信されキューバッファA,Bに格納されているフレームのMACアドレスをチェックしており、自ノードMACアドレスを宛先アドレスに持つフレームをキューバッファA,Bから取得して機能処理部20へ出力する。自ノードMACアドレスを宛先アドレスに持たないフレームについては、キューバッファA,Bから読み出し、送信処理部B,Aから他方の通信ポートを介してフィールドバス5へ転送する。
また、通信制御部15は、機能処理部20から送信フレームを受け取ってキューバッファA,Bへ格納することにより、フィールドバス5へ送信する。
また、通信制御部15は、障害処理により他の通信装置との間で回線チェックを行い、障害が発生していないか常時チェックしている。
このように、本実施の形態によれば、STP機能を有するスイッチ部10を、既存の情報収集機能や制御機能を有する機能処理部20と同一半導体チップ100上に形成して機能処理部20と接続するようにしたので、通信装置ごとにSTPスイッチを外付けする場合と比較して、装置構成やコネクタなどの部材コスト、さらには製造コストが不要となる。
したがって、ビル設備やプラント設備を監視制御する規模の大きい監視制御システムであっても、通信ネットワーク全体のコストアップを抑制しつつ、イーサネットを用いて冗長性を持つリング配線方式を構築できる。
また、機能処理部20については、既存の通信装置が有する従来の物理レイヤインターフェースと同様のMIIインターフェースでスイッチ部10と接続するようにしたので、機能処理部20側についてこれまでのソフトウェアを利用でき、ソフトウェア改造に要するコストアップを抑制できる。
[第2の実施の形態]
次に、図1および図2を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる通信装置について説明する。なお、本発明の第2の実施の形態にかかる通信装置の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
STPプロトコルでは、フィールドバス5で接続される各通信装置のうちのいずれかがルート(ROOT)となって、プロトコルを制御するものと規定されている。この際、各通信装置のうち、それぞれの通信装置に設定されているプロトコル優先順位(プライオリティ)が最も高い装置がルートとなる。また、後からフィールドバス5接続された通信装置のプロトコル優先順位がそれまでのルートより高い場合、ルートの変更処理が発生し、データ通信が一時中断する。
本実施の形態では、通常、市販されているSTPスイッチ2のプロトコル優先順位は、中レベルに設定されていることに着目し、スイッチ部10の通信制御部15に設定するプロトコル優先順位を最低レベルに設定するようにしたので、通信装置1が後からフィールドバス5に接続された場合でも、例えば通信装置1で電源オン/オフが行われた場合でも、リング配線方式で接続される各通信装置間で、ルート決定のためのプロトコル優先順位に変更が生じず、不用なルート変更処理の発生を回避でき、これに起因するデータ通信の中断を抑止できる。
なお、図1では、STPスイッチ2で複数のリング配線方式を構築する場合について説明したが、各STPスイッチ2で1つのリング配線方式のみを構築してもよい。また、図3に示すように、コントローラ3に通信装置1と同様のスイッチ部を設けて、リング配線方式を構築し、さらには上位ネットワークを構築するようにしてもよい。
また、図3に示すように、フィールドバス5で接続される各通信装置のうちの1つとして、複数のリング配線方式を構築できるSTPスイッチ2を用いることにより、複数のリング配線方式を多段接続するようにしてもよく、ビル設備やプラント設備を監視制御する大規模な監視制御システムであっても、各通信装置を効率よく接続することができる。
[第3の実施の形態]
次に、図4を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置について説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置が適用される監視制御システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、前述した第1の実施の形態にかかる通信装置および監視制御システムにおいて、各通信装置1をリング配線方式で接続するフィールドバス5の異常を各通信装置1で検出し、その障害位置を通知する場合について説明する。
第1の実施の形態の監視制御システム(図1参照)と比較して、本実施の形態にかかる各通信装置1(1A〜1N)には、隣接する通信装置1やSTPスイッチ2との間を結ぶフィールドバス5のリンク5A〜5N,50,51での障害や、各通信装置1での障害を検出する機能を有している。
また、図4に示すように、本実施の形態第1の実施の形態の監視制御システム(図1参照)と比較して、本実施の形態にかかる監視制御システムにはメールサーバ8が新たに設けられており、スイッチ7Aを介して上位ネットワーク7に接続されている。メールサーバ8は、各種電子メールを送受信する一般的なメールサーバからなり、通信装置1で検出された通信障害を示す障害検出通知メールを、通信装置1からSTPスイッチ2、通信回線6、コントローラ3、上位ネットワーク7、およびスイッチ7Aを介して受信し、中央監視装置4からのアクセスに応じて障害検出通知メールの内容を中央監視装置4へ通知する。
[通信装置]
次に、図5および図6を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置について詳細に説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のスイッチ部の構成を示すブロック図である。図6は、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置の通信制御部と機能処理部の詳細構成を示すブロック図である。
前述した第1の実施の形態にかかる通信装置と比較して、本実施の形態にかかる通信装置1(1A〜1N)には、フィールドバス5を介したデータ通信に対する障害を検出するための機能手段が設けられている。
図6に示すように、スイッチ部10の通信制御部15には、STP制御手段15A、リンク信号制御手段15B、リンク信号監視手段15C、チェックメッセージ検出手段15D、およびチェックメッセージ監視手段15Eが設けられている。また、機能処理部20には、メール送信手段22が設けられている。
STP制御手段15Aは、キューバッファA,Bと各種データをやり取りする機能と、データバス18を介して機能処理部20と各種データをやり取りする機能と、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき、フィールドバス5を介した機能処理部20と他の装置との間のデータ通信を制御する機能を有している。
リンク信号制御手段15Bは、通信ポートAを介して隣接通信装置との間でリンク信号A(17A)をやり取りする機能と、通信ポートBを介して隣接通信装置との間でリンク信号B(17B)をやり取りする機能とを有している。リンク信号(Link Signaling)A,Bは、例えばイーサネットでデータ通信を行う際に用いる物理レイヤ上のフレームの隙間などのタイミングに、隣接する通信装置間で周期的にやり取りされる。
リンク信号監視手段15Cは、リンク信号制御手段15Bで受信された隣接通信装置からのリンク信号A,Bの周期や内容に基づきその正常性を監視する機能と、リンク信号A,Bの異常に応じて隣接通信装置とのデータ通信について障害を検出した場合は、その障害を検出したリンクを割込信号16Aにより機能処理部20のメール送信手段22へ通知する機能とを有している。
チェックメッセージ検出手段15Dは、通信ポートAおよび受信処理部Aを介してキューバッファAに格納された、STPスイッチ2からのチェックメッセージや、通信ポートBおよび受信処理部Bを介してキューバッファBに格納された、STPスイッチ2からのチェックメッセージを検出する機能を有している。チェックメッセージは、STPスイッチ2からフィールドバス5上の各通信装置1を巡回するよう定期的に送信されるデータリンクレイヤ上のメッセージである。
チェックメッセージ監視手段15Eは、チェックメッセージ検出手段15Dで検出されたチェックメッセージの周期や内容に基づきその正常性を監視する機能と、チェックメッセージの異常に応じて隣接通信装置とのデータ通信について障害を検出した場合は、その障害を検出したリンクを割込信号16Bにより機能処理部20のメール送信手段22へ通知する機能とを有している。
メール送信手段22は、データバス18および内部バス21を介して通信制御部15のSTP制御手段15Aと各種データをやり取りする機能と、リンク信号監視手段15Cからの割込信号16Aやチェックメッセージ監視手段15Eからの割込信号16Bに応じて、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含むメールサーバ8宛の障害検出通知メールを生成する機能と、割込信号16A,16Bで通知された障害発生リンクとは反対側のリンク、すなわち障害が検出されていない隣接装置側のフィールドバス5を用いた障害検出通知メールの送信をSTP制御手段15Aへ指示する機能とを有している。
STPスイッチ2は、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づきフィールドバス5を介して各通信装置1とデータ通信を行うとともに、これら通信装置1を制御するため、通信装置1と同様のSTP制御手段15A、リンク信号制御手段15B、リンク信号監視手段15C、チェックメッセージ検出手段15D、チェックメッセージ監視手段15Eに加えて、チェックメッセージを周期的に送信するチェックメッセージ送信手段を備えている。
[第3の実施の形態の動作]
次に、図7および図8を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のリンク信号監視動作について説明する。図7は、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のリンク信号監視処理を示すフローチャートである。図8は、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のリンク信号監視動作を示すシーケンス図である。
通信装置1は、通信制御部15および機能処理部20により、図7のリンク信号監視処理を行っている。
まず、通信制御部15は、リンク信号制御手段15Bにより、常時、隣接通信装置1との間でリンク信号A,Bを相互にやり取りし、リンク信号監視手段15Cにより、隣接通信装置1からのリンク信号A,Bについて検出周期や内容に基づき正常性をチェックする(ステップ100)。ここで、リンク信号A,Bに異常がなかった場合(ステップ101:YES)、ステップ100へ戻る。
一方、例えばリンク断線により所定周期でリンク信号A,Bのいずれかが検出されず、リンク信号A,Bのいずれかに異常が認められた場合(ステップ101:YES)、リンク信号監視手段15Cは、その障害を検出したリンクを割込信号16Aによりメール送信手段22へ通知する。
メール送信手段22は、リンク信号監視手段15Cからの割込信号16Aに基づき障害発生を確認し、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含むメールサーバ8宛の障害検出通知メールを生成する(ステップ102)。そして、割込信号16Aで通知された障害発生リンクとは反対側のリンク、すなわち障害が検出されていない隣接装置側のフィールドバス5を用いて障害検出通知メールをメールサーバ8へ送信し(ステップ103)、ステップ100へ戻る。
したがって、図8に示すように、リンク5Aを介して通信装置1A,1B間でリンク信号が相互にやり取りされている際に(ステップ110)、リンク5Aが断線した場合、通信装置1A,1Bは、それぞれのリンク信号監視手段15Cにより、リンク信号の異常を検出し(ステップ111,112)、それぞれ障害検出通知メールを生成してメールサーバ8へ送信する(ステップ113,114)。
これら障害検出通知メールには、例えばIPアドレスなど、それぞれの通信装置1A,1Bの固有のネットワークアドレスが含まれている。したがって、中央監視装置4でメールサーバ8に格納されている障害検出通知メールを参照して、メール送信元の通信装置のネットワークアドレスを確認することにより、障害発生箇所を特定できる。
このように、本実施の形態は、スイッチ部10に、フィールドバス5を介して当該通信装置1に隣接されている2つの隣接装置との間で定期的にやり取りされる物理レイヤ上のリンク信号をそれぞれ監視するリンク信号監視手段15Cを設け、機能処理部20のメール送信手段22で、リンク信号監視手段15Cにより一方の隣接装置側からのリンク信号の異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバス5を用いてスイッチ部10からメールサーバ8へ障害検出通知メールを送信するようにしたので、これら障害検出通知メールのネットワークアドレスを確認することにより、障害発生箇所を特定できる。
したがって、STP機能を有するスイッチ部10を、既存の情報収集機能や制御機能を有する機能処理部20と同一半導体チップ100上に形成して機能処理部20と接続するようにした場合でも、各通信装置をリング接続方式で接続するフィールドバス5の各リンクや各通信装置での障害発生を容易に検出できるとともに、その障害発生場所を容易に特定できる。
なお、通信装置1のリンク信号監視手段15Cにおいて、リンク信号の異常を検出した場合、その障害発生リンクを介して対向する隣接通信装置1に対してリンク信号制御手段15Bから、例えばリンク信号の送信停止などの方法を用いてリンク信号異常を通知するようにしてもよい。これにより、対向する隣接通信装置1で、このリンク信号異常が検出されて、障害検出通知メールがメールサーバ8へ送信されるため、リンクの上りあるいは下りのいずれか一方に障害が発生した場合でも、そのリンクに接続された両通信装置1から障害検出通知メールを送信でき、障害発生箇所を特定できる。
次に、図9,図10を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のチェックメッセージ監視動作について説明する。図9は、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のチェックメッセージ監視処理を示すフローチャートである。図10は、本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のチェックメッセージ監視動作を示すシーケンス図である。
通信装置1は、通信制御部15および機能処理部20により、図10のチェックメッセージ監視処理を行っている。
まず、通信制御部15は、起動時、チェックメッセージ検出手段15Dにより、STP制御手段15AでSTPスイッチ2からの最初のチェックメッセージが受信されたか検出し(ステップ130)、最初のチェックメッセージが受信された場合は(ステップ131:YES)、チェックメッセージ監視手段15Eにより、次のチェックメッセージを受信するのに十分な期間の受信タイマーを起動する(ステップ132)。
なお、チェックメッセージは、通信ポートAを介して受信処理部Aで受信され、キューバッファAに格納される。この後、キューバッファAに格納されているチェックメッセージは、送信処理部Bにより読み出されて通信ポートBから後続の通信装置1へ転送される。
一方、キューバッファAに格納されているチェックメッセージは、通信制御部15のSTP制御手段15Aにより読み出されて受信され、これがチェックメッセージ検出手段15Dにより検出される。
ステップ132の後、チェックメッセージ監視手段15Eは、STP制御手段15AでSTPスイッチ2からの最初のチェックメッセージが受信されたか検出し(ステップ133)、チェックメッセージが受信されていない場合は(ステップ134:NO)、受信タイマーがタイムアウトしたか判断し(ステップ135)、タイムアウトしていない場合は(ステップ133)へ戻る。
ここで、受信タイマーがタイムアウトする前に次のチェックメッセージを受信した場合(ステップ134:YES)、STPスイッチ2から当該通信装置1までの区間の各装置およびリンクが正常であると判断できることから、受信タイマーを停止した後(ステップ136)、再び受信タイマーを起動して(ステップ137)、ステップ133へ戻る。
一方、次のチェックメッセージを受信する前に受信タイマーがタイムアウトした場合(ステップ135:YES)、STPスイッチ2から当該通信装置1までの区間の各装置およびリンクで障害が発生していると判断できることから、チェックメッセージ監視手段15Eは、その障害を検出したリンクを割込信号16Bによりメール送信手段22へ通知する。
メール送信手段22は、チェックメッセージ監視手段15Eからの割込信号16Bに基づき障害発生を確認し、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含むメールサーバ8宛の障害検出通知メールを生成する(ステップ138)。そして、割込信号16Bで通知された障害発生リンクとは反対側のリンク、すなわち障害が検出されていない隣接装置側のフィールドバス5を用いて障害検出通知メールをメールサーバ8へ送信し(ステップ139)、ステップ130へ戻る。
したがって、図10に示すように、STPスイッチ2から送信されたチェックメッセージ60は、フィールドバス5の各リンクおよび通信装置1を介して順に転送され、いずれかの通信装置1に設定されているブロッキングポート(Blocking Port)まで到達して破棄される。
また、各通信装置1は、チェックメッセージ60の受信検出に応じてそれぞれ受信タイマーを起動し、次のチェックメッセージの受信を監視する。例えば、通信装置1Aで時刻T1Aにチェックメッセージ60が受信検出された場合、その時刻T1Aに受信タイマーTM1Aを起動する。また、通信装置1B,1C…でも同様にして、チェックメッセージ60が受信検出された時刻T1B,T1C…に受信タイマーTM1B,TM1C…をそれぞれ起動する。
時刻T1から所定時間経過後の時刻T2に、STPスイッチ2は、同様のチェックメッセージ61を送信する。
ここで、通信装置1A,1B間のリンク5Aが切断された場合、チェックメッセージ61は通信装置1Aまで正常に到達するため、通信装置1Aでは受信タイマーTM1Aがタイムアウトする前の時刻T2Aに次のチェックメッセージ61が正常に受信検出され、再び受信タイマーTM1Aが起動される。
一方、通信装置1Bは、チェックメッセージ61が受信検出される前の時刻T2Bに受信タイマーTM1Bがタイムアウトするため、障害検出通知メール70がメールサーバ8へ送信される。以降、通信装置1C…からも同様にして障害検出通知メール70がメールサーバ8へ送信される。
これら障害検出通知メールには、例えばIPアドレスなど、それぞれの通信装置1に固有のネットワークアドレスが含まれている。したがって、中央監視装置4でメールサーバ8に格納されている障害検出通知メールを参照して、メール送信元の通信装置のネットワークアドレスを確認し、チェックメッセージの転送順序のうち各障害検出通知メールを送信した最も上流側の通信装置の直前で障害が発生したことがわかる。
このように、本実施の形態は、スイッチ部10に、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき各通信装置1を制御するSTPスイッチ(スイッチ装置)2からフィールドバス5上を巡回するよう定期的に送信されるデータリンクレイヤ上のチェックメッセージを監視するチェックメッセージ監視手段15Eを設け、機能処理部20のメール送信手段22で、チェックメッセージ監視手段15Eにより一方の隣接装置側からのチェックメッセージの異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いてスイッチ部10からメールサーバ8へ障害検出通知メールを送信するようにしたので、これら障害検出通知メールのネットワークアドレスを確認することにより、障害発生箇所を特定できる。
したがって、STP機能を有するスイッチ部10を、既存の情報収集機能や制御機能を有する機能処理部20と同一半導体チップ100上に形成して機能処理部20と接続するようにした場合でも、各通信装置をリング接続方式で接続するフィールドバス5の各リンクや各通信装置での障害発生を容易に検出できるとともに、その障害発生場所を容易に特定できる。また、一般的な電子メールプロトコルを利用して障害を通知するようにしたので、STPなどの既存の通信管理プロトコルを改変・拡張することなく、障害検出機能を実現でき、既存のシステムにも容易かつ安価に導入できる。
従来より、STP(スパニング・ツリー・プロトコル:Spanning Tree Protocol)機能を有するイーサネットスイッチを用いて、渡り配線により各通信装置をリング配線方式で接続して、ネットワークを冗長化する場合、通信正常時には、任意のイーサネットスイッチの一方の通信ポートをブロッキングポート(Blocking Port)とすることにより、無限ループを防止し、いずれかのリンクや通信装置で障害が発生した場合、STPによりブロッキングポートを解除して、障害箇所とブロッキングポートとの間の区間について通信を維持するという対応方法がとられる。
この方法によれば、障害箇所が1カ所の場合には対応できるものの、次に異なる位置で障害が発生した場合には2つの障害箇所の間の区間については通信を維持できなくなり、最初の障害が修復されるまで、ネットワーク全体の稼働性(アベイラビリティ)が低下する。このため、障害発生を直ちに検出して迅速に修復することが、ネットワーク全体の稼働性(アベイラビリティ)を高く維持するために必要となる。
本実施の形態によれば、障害発生に応じて直ちに障害検出通知メールが通信装置からメールサーバへ送信されるとともに、その障害検出通知メールに含まれるネットワークアドレスに基づき障害箇所を特定することができるため、ネットワーク全体の稼働性(アベイラビリティ)を高く維持することができる。
なお、図10では、STPスイッチ2から送信されるチェックメッセージの転送順序のうち、最も上流側の通信装置1からの障害検出メールに基づき障害箇所を判断しているが、障害検出通知メールで障害検出時刻を通知することにより、最初に障害が検出された通信装置を特定してもよい。
また、図10では、STPスイッチ2から通信装置1A側へ巡回するようチェックメッセージを送信した場合について説明したが、ブロッキングポートが設けられている位置によっては逆方向にチェックメッセージを送信してもよい。また、両方向で並行してチェックメッセージを送信するようにしてもよく、より正確に障害位置を特定できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる通信装置が適用される監視制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる通信装置のスイッチ部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる通信装置が適用される監視制御システムの他の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置が適用される監視制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のスイッチ部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置の通信制御部と機能処理部の詳細構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のリンク信号監視処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のリンク信号監視動作を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のチェックメッセージ監視処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる通信装置のチェックメッセージ監視動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1…通信装置、2…STPスイッチ、3…コントローラ、4…中央監視装置、5…フィールドバス、6…通信回線、7…上位ネットワーク、7A…スイッチ、10…スイッチ部、11A…通信ポートA、11B…通信ポートB、12A…受信処理部A、12B…受信処理部B、13A…キューバッファA、13B…キューバッファB、14A…送信処理部A、14B…送信処理部B、15…通信制御部、15A…STP制御手段、15B…リンク信号制御手段、15C…リンク信号監視手段、15D…チェックメッセージ検出手段、15E…チェックメッセージ監視手段、16…割込信号線、16A,16B…割込信号、17A…リンク信号A、17B…リンク信号B、18…データバス、20…機能処理部、21…内部バス、22…メール送信手段。

Claims (6)

  1. イーサネット準拠のフィールドバスを用いて他の装置とリング配線方式で接続される通信装置であって、
    スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき、前記フィールドバスを介した前記機能処理部と他の装置との間のデータ通信を制御するスイッチ部と、
    前記スイッチ部を介して他の装置と各種データをやり取りすることにより所定の機能を実現する機能処理部と、
    前記機能処理部およびスイッチ部を構成する信号処理回路が集積回路として形成された半導体チップと
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記スイッチ部は、それぞれに接続された前記フィールドバスの端点を物理レイヤで終端制御する2つの通信ポートと、前記通信ポートごとに設けられ当該通信ポートを介して他の装置からのフレームを受信する2つの受信処理部と、前記通信ポートごとに設けられ当該受信処理部で受信したフレームを一時的に格納する2つのキューバッファと、前記通信ポートごとに設けられ他方のキューバッファに格納されているフレームを当該通信ポートを介して他の装置へ送信する送信処理部と、前記キューバッファに格納されている当該装置宛てのフレームを前記機能処理部へ出力するとともに、前記機能処理部から受け取った他の装置宛てのフレームを前記キューバッファに格納する通信制御部とを備えることを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記スイッチ部は、前記フィールドバスを介して当該通信装置に隣接されている2つの隣接装置との間で定期的にやり取りされる物理レイヤ上のリンク信号をそれぞれ監視するリンク信号監視手段を有し、
    前記機能処理部は、前記リンク信号監視手段により一方の隣接装置側からのリンク信号の異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、前記障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いて前記スイッチ部から任意のメールサーバへ前記障害検出通知メールを送信するメール送信手段を有する
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記スイッチ部は、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき前記各通信装置を制御するスイッチ装置から前記フィールドバス上を巡回するよう定期的に送信されるデータリンクレイヤ上のチェックメッセージを監視するチェックメッセージ監視手段を有し、
    前記機能処理部は、前記チェックメッセージ監視手段により一方の隣接装置側からのチェックメッセージの異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、前記障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いて前記スイッチ部から任意のメールサーバへ前記障害検出通知メールを送信するメール送信手段を有する
    ことを特徴とする通信装置。
  5. イーサネット準拠のフィールドバスを用いて他の装置とリング配線方式で接続される通信装置で用いられる障害通知方法であって、
    半導体チップに集積回路として形成された信号処理回路からなるスイッチ部により、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき、前記フィールドバスを介した前記機能処理部と他の装置との間のデータ通信を制御するスイッチステップと、
    前記半導体チップに集積回路として形成された信号処理回路からなる機能処理部により、前記スイッチ部を介して他の装置と各種データをやり取りすることにより所定の機能を実現する機能処理ステップと
    を備え、
    前記スイッチステップは、前記フィールドバスを介して当該通信装置に隣接されている2つの隣接装置との間で定期的にやり取りされる物理レイヤ上のリンク信号をそれぞれ監視するリンク信号監視ステップを有し、
    前記機能処理ステップは、前記リンク信号監視ステップにより一方の隣接装置側からのリンク信号の異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、前記障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いて前記スイッチ部から任意のメールサーバへ前記障害検出通知メールを送信するメール送信ステップを有する
    ことを特徴とする障害通知方法。
  6. イーサネット準拠のフィールドバスを用いて他の装置とリング配線方式で接続される通信装置で用いられる障害通知方法であって、
    半導体チップに集積回路として形成された信号処理回路からなるスイッチ部により、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき、前記フィールドバスを介した前記機能処理部と他の装置との間のデータ通信を制御するスイッチステップと、
    前記半導体チップに集積回路として形成された信号処理回路からなる機能処理部により、前記スイッチ部を介して他の装置と各種データをやり取りすることにより所定の機能を実現する機能処理ステップと
    を備え、
    前記スイッチステップは、スパニング・ツリー・プロトコル(STP)に基づき前記各通信装置を制御するスイッチ装置から前記フィールドバス上を巡回するよう定期的に送信されるデータリンクレイヤ上のチェックメッセージを監視するチェックメッセージ監視ステップを有し、
    前記機能処理ステップは、前記チェックメッセージ監視ステップにより一方の隣接装置側からのチェックメッセージの異常に応じて障害が検出された場合、当該通信装置に固有のネットワークアドレスを含む障害検出通知メールを生成し、前記障害が検出されていない他方の隣接装置側のフィールドバスを用いて前記スイッチ部から任意のメールサーバへ前記障害検出通知メールを送信するメール送信ステップを有する
    ことを特徴とする障害通知方法。
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