JP2006173769A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 漏れ光の影響を抑制して、高品質の画像表示を行うことが可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】 画像信号に応じて変調された変調光を生成する画像変調部200と、画像変調部で生成された変調光の光路をシフト可能な光路シフト部300と、光路シフト部を通過した変調光をスクリーンに投影する投影光学部400と、光路シフト部を通過した変調光の目的とする光路以外の光路への漏れ光を考慮して、画像変調部で生成される変調光の変調量を補正する補正部100とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像表示装置に関する。
限られた画素数の表示素子(LCD等)を用いて高解像度の画像投影装置(画像表示装置)を得る技術として、偏光旋回液晶セル及び複屈折板からなる光路シフトモジュールを用いて画素ずらしを行う技術(ウォブリング技術)が知られている。
ウォブリング技術では、偏光旋回液晶セルのオン・オフに応じて光線のシフトタイミングが決まるため、偏光旋回液晶セルのオン・オフタイミングと表示素子の表示タイミングとを整合させることが重要である。しかしながら、偏光旋回液晶セルの応答速度が速くないため、偏光旋回液晶セルのオフからオン或いはオンからオフへの移行期間(立ち上がり期間及び立ち下がり期間)では、光路シフトモジュールからシフト光と非シフト光の両者が出射されることとなる。そのため、移行期間では、本来の画素位置に隣接する画素位置にも光線が到達し、色漏れ等の問題が生じる。
このような問題に対して、例えば特許文献1では、1フレームの最初の期間と最後の期間に赤(R)及び青(B)の表示を行い、それらの間の期間に緑(G)の表示を行うようにしている。これにより、比視感度の高い緑(G)の表示が偏光旋回液晶セルの移行期間に重ならないようにできるため、漏れ光の影響を低減することが可能である。しかしながら、赤(R)及び青(B)の表示は移行期間に重なるため、漏れ光の影響を十分に抑えることはできない。
特開2002−281517号公報
このように、ウォブリング技術を用いた画像表示装置では、偏光旋回液晶セルの移行期間における漏れ光の影響により、高品質の画像表示を行うことが困難であった。
本発明は、上記従来の課題に対してなされたものであり、漏れ光の影響を抑制して、高品質の画像表示を行うことが可能な画像表示装置を提供することを目的としている。
本発明に係る画像表示装置は、画像信号に応じて変調された変調光を生成する画像変調手段と、前記画像変調手段で生成された変調光の光路をシフト可能な光路シフト手段と、前記光路シフト手段を通過した変調光をスクリーンに投影する投影光学手段と、前記光路シフト手段を通過した変調光の目的とする光路以外の光路への漏れ光を考慮して、前記画像変調手段で生成される変調光の変調量を補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする。
前記画像表示装置において、前記画像変調手段は、複数色の変調光を生成するものであり、前記補正手段は、前記複数色の色毎に変調光の変調量を補正することが好ましい。
前記画像表示装置において、前記補正手段は、前記漏れ光を考慮して画像信号の輝度値を色毎に補正する信号値演算手段と、前記信号値演算手段で色毎に補正された画像信号の最大輝度値が、前記画像変調手段で表示可能な最大輝度値を越えないように、前記信号値演算手段で補正された画像信号のゲインを補正するゲイン演算手段と、を有することが好ましい。
前記画像表示装置において、前記補正手段は、前記ゲイン演算手段でゲインが補正された色毎の画像信号に対して、ホワイトバランスの調整を行うホワイトバランス調整手段をさらに有することが好ましい。
前記画像表示装置において、前記光路シフト手段は、前記画像変調手段で生成された変調光に対して偏光旋回をする/しないを制御する偏光旋回液晶セルと、前記旋回液晶セルからの変調光が入射する複屈折板と、を有することが好ましい。
前記画像表示装置において、前記光路シフト手段は、前記偏光旋回液晶セルの応答特性を取得するセンシング手段をさらに有し、前記補正手段は、前記センシング手段で取得された応答特性に応じて、前記画像変調手段で生成される変調光の変調量を補正するためのパラメータを変更することが好ましい。
前記画像表示装置において、前記光路シフト手段は、前記変調光の各光路における漏れ光の割合が互いに略等しくなるように、前記偏光旋回液晶セルの駆動を制御する駆動制御手段をさらに有することが好ましい。
前記画像表示装置において、前記補正手段は、前記漏れ光の影響を除去するための画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段によって前記漏れ光の影響を除去するための画像処理を行うか否かを選択する選択スイッチと、を有することが好ましい。
前記画像表示装置において、前記補正手段は、前記漏れ光の影響を除去するための画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理における漏れ光の影響を除去する度合いを設定する設定手段と、を有することが好ましい。
前記画像表示装置において、前記補正手段は、前記漏れ光の影響を除去するための画像処理を行う画像処理手段と、入力する画像信号の画質を判定する画質判定手段と、前記画質判定手段で判定された画質に応じて、前記画像処理における漏れ光の影響を除去する度合いを設定する設定手段と、を有することが好ましい。
本発明によれば、漏れ光を考慮して変調光の変調量を補正することにより、漏れ光の影響が抑制された適正な高品質の画像表示を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置(画像投影装置)の機能的な構成を示したブロック図である。なお、本実施形態では、例えば単板式の画像投影装置を想定している。
図1に示した画像表示装置は、補正部100、画像変調部200、光路シフト部300及び投影光学部400によって構成されている。
補正部100は、画像処理部110及びフレームメモリ120を有しており、補正部100に入力した画像信号(映像信号)は、一旦フレームメモリ120に保持された後、画像処理部110によって後述するような所定の画像処理が施される。
補正部100によって補正された画像信号は、画像変調部200に送られる。画像変調部200は、例えば表示用LCDによって構成されており、後述する光源からの照明光を画像信号に応じて変調する。
画像変調部200で変調された照明光は、光路シフト部300に供給される。この光路シフト部300は、ウォブリングによって画素ずらしを行うものであり、光路シフトモジュール310及び、光路シフトモジュール310の駆動制御等を行う光路シフトモジュール制御部320によって構成されている。光路シフトモジュール310は、後述するように偏光旋回液晶セル及び複屈折板によって構成されており、光路シフトモジュール310からはシフト光及び非シフト光が時分割で出射される。
光路シフト部300から出射された変調光は、投射光学部400を介してスクリーン(図示せず)に供給され、スクリーン上には画像変調部200の画像に対応した画像が拡大投影される。
図2は、光路シフトモジュール310で行われる光路シフト動作(画素ずらし動作)を説明するための図である。
図2に示した光路シフトモジュール310は、偏光を旋回可能な偏光旋回液晶セル311と、複屈折性を有する複屈折板312及び313とによって構成されている。
偏光旋回液晶セル311は、例えばTN液晶を用いた液晶セルによって構成されており、印加電圧のオン・オフによって偏光の旋回を制御できるように構成されている。すなわち、偏光旋回液晶セル311への印加電圧がオフの場合には、入射光は90度偏光旋回して出射され、偏光旋回液晶セル311への印加電圧がオンの場合には、入射光は偏光旋回せずに出射される。
複屈折板312及び313は、入射光の偏光方向に応じて入射光を常光(no)と異常光(ne)とに分離するものである。複屈折板312は、水平方向に光線を1/2画素ピッチ分シフトできるように構成されており、垂直方向の偏光光は常光として複屈折板312でシフトせずに複屈折板312を通過し、水平方向の偏光光は異常光として複屈折板312で水平方向にシフトするようになっている。複屈折板313は、垂直方向に光線を1/2画素ピッチ分シフトできるように構成されており、水平方向の偏光光は常光として複屈折板313でシフトせずに複屈折板313を通過し、垂直方向の偏光光は異常光として複屈折板313で垂直方向にシフトするようになっている。
偏光旋回液晶セル311にオン電圧を印加した場合の動作を説明する。画像変調部200からは、画像光(変調光)として、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。偏光旋回液晶セル311にはオン電圧が印加されているため、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光は、偏光旋回液晶セル311で旋回せずに偏光旋回液晶セル311を通過する。偏光旋回液晶セル311から出射された偏光光は、複屈折板312において水平方向にシフトして複屈折板312を通過する。複屈折板312からの偏光光は、複屈折板313でシフトせずに複屈折板313を通過する。その結果、画像光の光線はスクリーン上の画素位置aに到達する。
偏光旋回液晶セル311にオフ電圧を印加した場合の動作を説明する。画像変調部200からは、画像光(変調光)として、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。偏光旋回液晶セル311にはオフ電圧が印加されているため、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光は偏光旋回液晶セル311で90度旋回し、偏光旋回液晶セル311からは垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。偏光旋回液晶セル311から出射された偏光光は、複屈折板312でシフトせずに複屈折板312を通過する。複屈折板312からの偏光光は、複屈折板313で垂直方向にシフトして複屈折板313を通過する。その結果、画像光の光線はスクリーン上の画素位置bに到達する。
以上のことからわかるように、偏光旋回液晶セル311のオン・オフを切り換えることにより、複屈折板312及び313でシフト動作を行うか否かの制御を行うことができる。したがって、画像変調部200の変調タイミングに同期して、偏光旋回液晶セル311のオン・オフを時間的に切り換えることで、図3に示すように、画素位置aに表示が行われる表示状態と、画素位置bに表示が行われる表示状態とを時間軸方向で合成することができる。その結果、画像変調部200の画素数の2倍の画素数を有する画像がスクリーン上に表示される。
図4は、偏光旋回液晶セル311の設定状態(オン状態、オフ状態)と駆動信号(駆動波形)との関係を示した図である。オン状態では±V(ボルト)の交流電圧が液晶セル311に印加され、オフ状態では0(ボルト)の電圧が液晶セル311に印加される。
図5は、偏光旋回液晶セル311の設定状態に対する偏光旋回液晶セル311の応答特性を示した図である。図5に示すように、液晶セル311がオフ状態からオン状態に移行する期間(立ち上がり期間)及び、液晶セル311がオン状態からオフ状態に移行する期間(立ち下がり期間)ともに、液晶セル311の状態が安定するまでに時間がかかる。ここでは、液晶セル311にオン電圧を印加してから液晶セル311が応答開始するまでの期間を立ち上がり応答遅延期間t1、液晶セル311が応答開始してから液晶セル311が安定なオン状態に達するまでの期間を立ち上がり移行期間t2、液晶セル311にオフ電圧を印加してから液晶セル311が応答開始するまでの期間を立ち下がり応答遅延期間t3、液晶セル311が応答開始してから液晶セル311が安定なオフ状態に達するまでの期間を立ち下がり移行期間t4としている。
図5からわかるように、偏光旋回液晶セル311の設定状態が切り換えられる際には、立ち上がり移行期間t2及び立ち下がり移行期間t4が存在しており、これらの移行期間では、偏光旋回液晶セル311はオン状態とオフ状態との中間状態となっている。そのため、偏光旋回液晶セル311からは水平方向の偏光成分及び垂直方向の偏光成分を有する光が出射される。その結果、複屈折板312及び313を通過した画像光は、画素位置a及び画素位置bに到達することとなる。すなわち、偏光旋回液晶セル311がオン状態であるときには、本来は画素位置aのみに画像光が到達すべきであるにもかかわらず、画素位置bにも画像光が漏れ光として到達してしまう。同様に、偏光旋回液晶セル311がオフ状態であるときには、本来は画素位置bのみに画像光が到達すべきであるにもかかわらず、画素位置aにも画像光が漏れ光として到達してしまう。したがって、漏れ光の影響によって適正な高品質の画像表示を行うことが妨げられてしまう。そこで、本実施形態では、以下に示すような補正を行うことにより、適正な高品質の画像表示が得られるようにしている。
図6は、本実施形態における補正方法を説明するためのタイミング図である。図6に示すように、第nフレームでは画素位置aに、第n+1フレームでは画素位置bに、第n+2フレームでは画素位置aに画像が表示されるものとする。また、偏光旋回液晶セル311の立ち上がり移行期間におけるフレームの切り換わり時点での漏れ光の割合をα、偏光旋回液晶セル311の立ち下がり移行期間におけるフレームの切り換わり時点での漏れ光の割合をβとしている。
上述した漏れ光の影響がないと仮定した場合に、第nフレームにおいて画素位置aに表示される画像の輝度値をV1 とし、第n+1フレームにおいて画素位置bに表示される画像の輝度値をV2 とする。すなわち、漏れ光が全くなく、画像信号に対応した輝度値で表示が行われると仮定した場合の、画素位置a及び画素位置bでの輝度値をそれぞれV1 及びV2 とする。しかしながら、実際には上述した漏れ光が生じるため、漏れ光の影響を考慮すると、第nフレーム及び第n+1フレームにおける画素位置aでの輝度値Va 、第nフレーム及び第n+1フレームにおける画素位置bでの輝度値Vb は、
a=V1−αV1−βV1+βV2+αV2 (1)
b=V2−αV2−βV2+βV1+αV1 (2)
と表される。すなわち、漏れ光の影響がある場合には、式(1)で表される輝度値で画素位置aの表示が行われ、式(2)で表される輝度値で画素位置bの表示が行われることになる。
式(1)及び式(2)から、V1 及びV2 を求めると、
1=[(1−α−β)Va−(α+β)Vb]/[(1−α−β)2−(α+β)2] (3)
2=[(1−α−β)Vb−(α+β)Va]/[(1−α−β)2−(α+β)2] (4)
となる。
上述したように、漏れ光の影響を考慮すると、画素位置aでの輝度値はVa であり、画素位置bでの輝度値はVb となる。したがって、式(3)及び式(4)から輝度値V1 及びV2 を求め、これらの輝度値V1 及びV2 に対応した画像信号を画像変調部に供給することで、漏れ光の影響が抑制された適正な高品質の画像表示を行うことが可能となる。
上述したことを図1のブロック図で説明する。補正部100には、第nフレームにおいて画素位置aに表示されるべき画像の画像信号として輝度値Va の画像信号が供給され、第n+1フレームにおいて画素位置bに表示されるべき画像の画像信号として輝度値Vb の画像信号が供給される。画像処理部110では、上述した漏れ光の割合α及びβを考慮して、上記式(3)及び式(4)から輝度値V1 及びV2 を求め、これらの輝度値V1 及びV2 を有する画像信号を補正された画像信号として画像変調部200に供給する。画像変調部200において、補正された画像信号に基づいて照明光を変調することで、漏れ光の影響が抑制された適正な画像表示を行うことができる。
なお、上述したような補正を行った場合、補正された画像信号の輝度値V1 及びV2 が、画像変調部200で表示可能な最大輝度値を越えてしまう場合がある。このような場合には、補正された画像信号の最大輝度値が、画像変調部200で表示可能な最大輝度値を越えないように、ゲインを補正する。
画像変調部200で表示可能な最大輝度値をMaxValとし、補正された画像信号の最大輝度値をMax(Vi)とすると、ゲインの補正係数Cは、
C=MaxVal/Max(Vi) (5)
と表される。
したがって、ゲイン補正後に画像変調部200に供給される画像信号の輝度値V'1 及びV'2 は、
V'1=C・V1 (6)
V'2=C・V2 (7)
となる。
図7は、上述した処理を行うための補正部100の構成例を示したブロック図である。画像処理部110内に信号値演算部111及びゲイン演算部112が設けられ、信号値演算部111で漏れ光の影響を考慮した輝度値(V1 及びV2 に対応)が求められ、ゲイン演算部112でゲイン補正された輝度値(V'1 及びV'2 に対応)が求められ、ゲイン補正された輝度値(V'1 及びV'2 )を有する画像信号が画像変調部200に供給されることになる。
このように、ゲイン補正を行うことにより、補正された画像信号の輝度値が画像変調部200で表示可能な最大輝度値を越えてしまう場合にも、適正な高品質の画像表示を行うことが可能となる。
(実施形態2)
図8は、本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置(画像投影装置)の構成を模式的に示した図である。なお、基本的な機能構成については図1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
第1の実施形態では、単板式の画像投影装置を想定して説明をしたが、本実施形態では、照明部からの赤(R)、緑(G)及び青(B)の照明光を時分割で画像変調部に供給することで、カラー画像を表示するようにしている。
光源510は、白色光を生じるものであり、例えば放電ランプが用いられる。光源510の出射側には、カラーホイール520が設けられている。カラーホイール520は、図9に示すように、R(赤)光を透過するRフィルター部521R、G(緑)光を透過するGフィルター部521G、及びB(青)光を透過するBフィルター部521Bを有している。カラーホイール520を回転させることで、光源510からの照明光が、Rフィルター部521R、Gフィルター部521G及びBフィルター部521Bを順次通過する。
カラーホイール520の出射面側には、偏光変換素子(PS変換素子)530、照明光学系540及び光量調整用の液晶シャッター550が設けられている。偏光変換素子530は、特定の偏光方向を持たない光源からの光を特定の偏光方向(本例では垂直方向)に揃えるものである。液晶シャッター550は、カラーホイール520の各フィルター部からの光量の比率を調整するためのものである。
画像変調部200は、第1の実施形態と同様に、例えば表示用の透過型LCDによって構成されており、カラーホイール520のフィルター部に応じて出射光の色が決まる。透過型LCDの入射側には垂直方向の偏光透過軸を有する偏光板(図示せず)が設けられ、透過型LCDの出射側には水平方向の偏光透過軸を有する偏光板(図示せず)が設けられている。したがって、画像変調部200からの出射光は、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光となる。
画像変調部200からの偏光光(変調光)は、光路シフトモジュール310に入射する。光路シフトモジュール310の基本的な構成及び動作は、第1の実施形態の図2と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。光路シフトモジュール310からの投影光は、投影光学系400を介してスクリーン(図示せず)上に投影され、スクリーン上の画素位置a及びbに表示が行われる。
第1の実施形態で説明したように、偏光旋回液晶セル311の設定状態が切り換えられる際の移行期間では、偏光旋回液晶セル311はオン状態とオフ状態との中間状態となっており、漏れ光の影響によって適正な画像表示を行うことが妨げられてしまう。本実施形態では、以下に示すような補正を行うことにより、適正な画像表示が得られるようにしている。
図10は、本実施形態における補正方法を説明するためのタイミング図である。図10に示すように、第nフレームでは画素位置aにR画像、G画像及びB画像が表示され、第n+1フレームでは画素位置bにR画像、G画像及びB画像が表示される。また、第1の実施形態と同様に、偏光旋回液晶セル311の立ち上がり移行期間におけるフレームの切り換わり時点での漏れ光の割合をα、偏光旋回液晶セル311の立ち下がり移行期間におけるフレームの切り換わり時点での漏れ光の割合をβとしている。
第1の実施形態で説明したのと同様に、漏れ光の影響がないと仮定した場合に、第nフレームにおいて画素位置aに表示されるR画像の輝度値をR1 とし、第n+1フレームにおいて画素位置bに表示されるR画像の輝度値をR2 とする。実際には漏れ光があるため、漏れ光の影響を考慮した場合には、第nフレーム及び第n+1フレームにおける画素位置aでのR画像の輝度値Ra 、第nフレーム及び第n+1フレームにおける画素位置bでのR画像の輝度値Rb は、
a=R1−αR1+βR2 (8)
b=R2−βR2+αR1 (9)
と表される。すなわち、漏れ光の影響がある場合には、式(8)で表される輝度値で画素位置aにR画像の表示が行われ、式(9)で表される輝度値で画素位置bにR画像の表示が行われることになる。
式(8)及び式(9)から、R1 及びR2 を求めると、
1=[(1−β)Ra−βRb]/(1−α−β) (10)
2=[(1−α)Rb−αRa]/(1−α−β) (11)
となる。
同様に、B画像については、
a=B1−βB1+αB2 (12)
b=B2−αB2+βB1 (13)
と表され、漏れ光の影響がある場合には、式(12)で表される輝度値で画素位置aにB画像の表示が行われ、式(13)で表される輝度値で画素位置bにB画像の表示が行われることになる。
式(12)及び式(13)から、B1 及びB2 を求めると、
1=[(1−α)Ba−αRb]/(1−α−β) (14)
2=[(1−β)Bb−βRa]/(1−α−β) (15)
となる。
G画像については、偏光旋回液晶セル311の立ち上がり移行期間及び立ち下がり移行期間において表示が行われないため、漏れ光の影響を考慮する必要はなく、G1=Ga 、G2=Gb であり、漏れ光の影響を考慮した補正は行わない。
このように、本実施形態においても、式(10)及び式(11)から輝度値R1 及びR2 を求めるとともに、式(14)及び式(15)から輝度値B1 及びB2 を求め、これらの輝度値R1 、R2 、B1 及びB2 に対応した画像信号を画像変調部に供給することで、第1の実施形態と同様に、漏れ光の影響が抑制された適正な高品質の画像表示を行うことが可能となる。
なお、上述したような補正を行った場合、第1の実施形態でも述べたように、補正された画像信号の輝度値R1 、R2 、B1 及びB2 が、画像変調部200で表示可能な最大輝度値を越えてしまう場合がある。このような場合には、第1の実施形態と同様に、補正された画像信号の最大輝度値が、画像変調部200で表示可能な最大輝度値を越えないように、ゲインを補正する。
画像変調部200で表示可能な最大輝度値をMaxValとし、補正されたR画像及びB画像の画像信号の最大輝度値をMax(Ri,Bi)とすると、ゲインの補正係数Cは、
C=MaxVal/Max(Ri,Bi) (16)
と表される。
したがって、ゲイン補正後に画像変調部200に供給される画像信号の輝度値R'1、R'2、B'1 及びB'2 は、
R'1=C・R1 (17)
R'2=C・R2 (18)
B'1=C・B1 (19)
B'2=C・B2 (20)
となる。
ただし、R画像及びB画像のみについてゲイン補正を行い、G画像についてゲイン補正を行わないとすると、ホワイトバランスが崩れるおそれがある。そこで、G画像についても同様にゲイン補正を行うと、
G'1=C・G1 (21)
G'2=C・G2 (22)
となる。
図11は、上述した処理を行うための補正部100の構成例を示したブロック図である。画像処理部110に信号値演算部111、ゲイン演算部112及びホワイトバランス調整部113が設けられている。信号値演算部111で漏れ光の影響を考慮した輝度値(R1、R2、B1 及びB2 に対応)が求められ、ゲイン演算部112でゲイン補正された輝度値(R'1、R'2、B'1 及びB'2 に対応)が求められ、さらにホワイトバランス調整部113でホワイトバランスが調整された輝度値(R'1、R'2、B'1、B'2、G'1 及びG'2 に対応)が求められ、ホワイトバランスが調整された輝度値を有する画像信号が画像変調部200に供給されることになる。
このように、ゲイン補正やホワイトバランス調整を行うことにより、補正された画像信号の輝度値が画像変調部200で表示可能な最大輝度値を越えてしまう場合にも、適正な高品質の画像表示を行うことが可能となる。
図12は、本実施形態の変更例の構成を模式的に示した図である。図8に示した例では、白色光を生じる光源510とカラーホイール520を用いて、R光、G光及びB光の照明光を時分割で画像変調部200に供給するようにしたが、本変更例では、R発光部510R、G発光部510G及びB発光部510Bからなる光源(LED光源)510を用い、R発光部510R、G発光部510G及びB発光部510Bを順次発光させることにより、照明光を時分割で画像変調部200に供給するようにしている。その他の基本的な構成は図8と同様である。このような構成を用いても、漏れ光の影響が抑制された適正な高品質の画像表示を行うことが可能となる。
(実施形態3)
図13は、本発明の第3の実施形態に係る画像表示装置(画像投影装置)の構成を模式的に示した図である。なお、基本的な機能や構成については第1及び第2の実施形態と同様であり、それらの詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では2点画素ずらしを想定していたが、本実施形態では4点画素ずらしを想定している。そのため、光路シフトモジュール310は、2つの偏光旋回液晶セル311a及び311bと、2つの複屈折板312及び313とによって構成されている。
偏光旋回液晶セル311aにオフ電圧が、偏光旋回液晶セル311bにもオフ電圧が印加されている場合の動作を説明する。図13に示すように、画像変調部200からは、画像光(変調光)として、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。偏光旋回液晶セル311aにはオフ電圧が印加されているため、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光は偏光旋回液晶セル311aで90度旋回し、偏光旋回液晶セル311aからは垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。そのため、偏光旋回液晶セル311aから出射された偏光光は、複屈折板312でシフトせずに複屈折板312を通過する。偏光旋回液晶セル311bにはオフ電圧が印加されているため、垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光は偏光旋回液晶セル311bで90度旋回し、偏光旋回液晶セル311bからは水平方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。そのため、偏光旋回液晶セル311bから出射された偏光光は、複屈折板313でシフトせずに複屈折板313を通過する。その結果、画像光の光線はスクリーン上の画素位置aに到達する。
詳細な説明は省略するが、偏光旋回液晶セル311aにオン電圧が、偏光旋回液晶セル311bにもオン電圧が印加されている場合には、画像光の光線はスクリーン上の画素位置bに到達する。また、偏光旋回液晶セル311aにオン電圧が、偏光旋回液晶セル311bにオフ電圧が印加されている場合には、画像光の光線はスクリーン上の画素位置cに到達する。また、偏光旋回液晶セル311aにオフ電圧が、偏光旋回液晶セル311bにオン電圧が印加されている場合には、画像光の光線はスクリーン上の画素位置dに到達する。
このようにして、画像変調部200の画素数の4倍の画素数を有する画像がスクリーン上に表示される。
第1の実施形態で説明したように、偏光旋回液晶セルの設定状態が切り換えられる際の移行期間では、偏光旋回液晶セルはオン状態とオフ状態との中間状態となっており、漏れ光の影響によって適正な画像表示を行うことが妨げられてしまう。本実施形態では、以下に示すような補正を行うことにより、適正な画像表示が得られるようにしている。
図14は、本実施形態における補正方法を説明するためのタイミング図である。図14に示すように、第nフレームでは画素位置aにR、G及びB画像が、第n+1フレームでは画素位置bにR、G及びB画像が、第n+2フレームでは画素位置cにR、G及びB画像が、第n+3フレームでは画素位置dにR、G及びB画像が表示される。また、第1の実施形態と同様に、偏光旋回液晶セル311a及び311bの立ち上がり移行期間におけるフレームの切り換わり時点での漏れ光の割合をα、偏光旋回液晶セル311a及び311bの立ち下がり移行期間におけるフレームの切り換わり時点での漏れ光の割合をβとしている。
第1及び第2の実施形態で説明したのと同様に、漏れ光の影響がないと仮定した場合に、第nフレームにおいて画素位置aに表示されるR画像の輝度値をR1 とし、第n+1フレームにおいて画素位置bに表示されるR画像の輝度値をR2 とし、第n+2フレームにおいて画素位置cに表示されるR画像の輝度値をR3 とし、第n+3フレームにおいて画素位置dに表示されるR画像の輝度値をR4 とする。実際には漏れ光があるため、漏れ光の影響を考慮した場合には、第nフレーム〜第n+3フレームにおける画素位置aでのR画像の輝度値Ra、画素位置bでのR画像の輝度値Rb、画素位置cでのR画像の輝度値Rc、画素位置dでのR画像の輝度値Rd は、
a=R1−αR1+βR2 (23)
b=R2−βR2+βR3 (24)
c=R3−βR3+αR4 (25)
d=R4−αR4+αR1 (26)
と表される。
同様に、B画像については、
a=B1−βB1+αB2 (27)
b=B2−βB2+βB3 (28)
c=B3−αB3+βB4 (29)
d=B4−αB4+αB1 (30)
と表される。
G画像については、偏光旋回液晶セルの立ち上がり移行期間及び立ち下がり移行期間において表示が行われないため、漏れ光の影響を考慮する必要はなく、Ga=G1、Gb=G2、Gc=G3、Gd=G4 であり、漏れ光の影響を考慮した補正は行わない。
第1及び第2の実施形態と同様にして、式(23)〜式(26)から輝度値R1、R2、R3 及びR4 を求めるとともに、式(27)〜式(30)から輝度値B1、B2、B3 及びB4 を求め、これらの輝度値R1〜R4 及びB1 〜B4 に対応した画像信号を画像変調部に供給することで、第1及び第2の実施形態と同様に、漏れ光の影響が抑制された適正な高品質の画像表示を行うことが可能となる。
なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、ゲイン補正やホワイトバランス調整を行うようにしてもよい。また、本実施形態においても、図15に示すように、第2の実施形態と同様に、R発光部510R、G発光部510G及びB発光部510Bからなる光源(LED光源)510を用いるようにしてもよい。
(実施形態4)
図16は、本発明の第4の実施形態に係る画像表示装置(画像投影装置)の機能的な構成を示したブロック図である。なお、基本的な構成については、第1〜第3の実施形態で説明した構成と同様であり、それらの詳細な説明は省略する。
本実施形態では、光路シフト部300に光路シフトモジュールセンサ部330を設けている。図17は、光路シフトモジュールセンサ部330の構成例を示した図である。
光路シフトモジュールセンサ部330は、測定用光源331、偏光板332、偏光板333及び受光素子334を有しており、測定用光源331から出射された測定光が、偏光板332、偏光旋回液晶セル311及び偏光板333を介して受光素子334に入射するようになっている。この光路シフトモジュールセンサ部330により、偏光旋回液晶セル311の応答特性を測定することが可能である。
LEDで構成された測定用光源331からの測定光は、偏光板332によって一方向に偏光方向が揃えられ、偏光旋回液晶セル311に供給される。偏光旋回液晶セル311を挟んで偏光板332と対向する位置には、偏光板333が設けられている。偏光板332と偏光板333とは、互いの偏光透過軸が同一方向になるように配置されている。偏光板333を通過した測定光は、フォトダイオードで構成された受光素子334に入射する。受光素子334からは、受光した測定光の光量に応じた光電変換信号が出力されるが、この光電変換信号は偏光旋回液晶セル311の応答特性に対応する。
偏光旋回液晶セル311の応答特性は温度等の応じて変化するため、図6等における漏れ光の割合α及びβも温度等に応じて変化する。本実施形態では、光路シフトモジュールセンサ部330によって取得された応答特性に基づいて、画像処理部110で上記α及びβを求め、このようにして求めたα及びβを先に示した各計算式に反映させるようにしている。すなわち、応答特性の変動に応じて、パラメータα及びβを変更するようにしている。
このように、本実施形態では、光路シフトモジュールセンサ部330を設けることにより、偏光旋回液晶セル311の応答特性の変動、すなわちα及びβの変動に応じた最適な補正演算を行うことができる。したがって、常に漏れ光の影響が的確に抑制された適正な高品質の画像表示を行うことが可能となる。
なお、光路シフトモジュールセンサ部330は、図17に示すように、画像変調部で変調された変調光が通過する領域外の領域に配置されている。すなわち、画像変調部からの投影光(画像光)が通過する有効範囲以外の非有効範囲に、光路シフトモジュールセンサ部330は配置されている。このように、非有効範囲に光路シフトモジュールセンサ部330を配置することで、画像光に何ら影響を与えることなく、偏光旋回液晶セル311の応答特性を測定することが可能である。したがって、画像表示を行っている期間中であっても、偏光旋回液晶セル311の応答特性をリアルタイムで常時取得することが可能である。
(実施形態5)
図18は、本発明の第5の実施形態に係る画像表示装置(画像投影装置)の機能的な構成を示したブロック図である。なお、基本的な構成については、第1〜第3の実施形態で説明した構成と同様であり、それらの詳細な説明は省略する。
本実施形態でも、上述した第4の実施形態と同様に、図17に示したような光路シフトモジュールセンサ部330を設けている。本実施形態では、光路シフトモジュールセンサ部330によって取得された偏光旋回液晶セル311の応答特性に基づき、光路シフトモジュール制御部320により、変調光の各光路における漏れ光の割合が略等しくなるように、すなわちαとβの値が略等しくなるように、偏光旋回液晶セル311の駆動を制御している。
図19は、偏光旋回液晶セル311の駆動制御について示した図である。図19に示した例では、駆動信号の電圧を変化させる(例えば、電圧値を徐々に変化させる)ことで、偏光旋回液晶セル311の立ち上がり特性や立ち下がり特性を変化させて、αとβの値が略等しくなるように制御している。なお、駆動信号の周波数を変化させる、或いはオン期間及びオフ期間の比率を変化させることで、αとβの値が略等しくなるように制御を行うようにしてもよい。
このように、本実施形態では、αとβの値が略等しくなるように偏光旋回液晶セル311の駆動を制御することにより、α=βとなるので、先に示した各計算式が簡単化される。したがって、補正部100(特に画層処理部110)の構成を簡単化することが可能となる。
(実施形態6)
上述した各実施形態では、漏れ光の影響をできる限り除去するようにしていたが、漏れ光の影響を除去することによって、画像の忠実性は向上するが、コントラストが下がるおそれがある。そこで、本実施形態では、以下のような構成を採用することで、所望の或いは的確な画像表示を行うようにしている。
図20は、本実施形態の第1の構成例を示したブロック図である。本構成例では、補正部100に漏れ光影響除去スイッチ(選択スイッチ)130を設けている。スイッチ130を画像処理部110に接続した場合、上述した各実施形態で説明したような漏れ光の影響を除去するための補正処理が行われる。スイッチ130を画像処理部110から切り離した場合には、そのような補正処理は行われない。このような構成により、使用者の要求(例えば、画像の忠実性を優先するか或いはコントラストを優先するか等)に応じた的確な画像表示を行うことができる。
図21は、本実施形態の第2の構成例を示したブロック図である。本構成例では、補正部100に漏れ光影響除去レベル設定部140を設けている。設定部140によって漏れ光影響除去レベル(0%以上で100%以下)を所望のレベルに設定することで、画像の忠実性とコントラストとのバランスを的確に設定することができ、的確な画像表示を行うことが可能である。
図22は、本実施形態の第3の構成例を示したブロック図である。本構成例では、補正部100に漏れ光影響除去レベル設定部140及び画質判定部150を設けている。画質判定部150では画像信号から画質(例えば画像の種類)を判定し、漏れ光影響除去レベル設定部140ではその判定結果に基づいて漏れ光影響除去レベルを設定する。このような構成により、画質に応じた適正な漏れ光影響除去レベルを自動的に設定することができ、的確な画像表示を行うことが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の機能的な構成を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係り、光路シフトモジュールの構成例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係り、画像ずらしの表示状態を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係り、偏光旋回液晶セルの設定状態と駆動信号との関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係り、偏光旋回液晶セルの設定状態に対する偏光旋回液晶セルの応答特性を示した図である。 本発明の第1の実施形態の補正方法を説明するためのタイミング図である。 本発明の第1の実施形態に係り、補正部の構成例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置の構成例を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施形態に係り、カラーホイールの構成例を示した図である。 本発明の第2の実施形態の補正方法を説明するためのタイミング図である。 本発明の第2の実施形態に係り、補正部の構成例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置の変更例の構成を模式的に示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像表示装置の構成例を模式的に示した図である。 本発明の第3の実施形態の補正方法を説明するためのタイミング図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像表示装置の変更例の構成を模式的に示した図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像表示装置の機能的な構成を示したブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係り、光路シフトモジュールセンサ部の構成例を示した図である。 本発明の第5の実施形態に係る画像表示装置の機能的な構成を示したブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係り、偏光旋回液晶セルの駆動制御について示した図である。 本発明の第6の実施形態に係り、補正部の構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係り、補正部の構成の他の例を示したブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係り、補正部の構成のさらに他の例を示したブロック図である。
符号の説明
100…補正部 110…画像処理部
111…信号値演算部 112…ゲイン演算部
113…ホワイトバランス調整部
120…フレームメモリ 130…漏れ光影響除去スイッチ
140…漏れ光影響除去レベル設定部 150…画質判定部
200…画像変調部
300…光路シフト部 310…光路シフトモジュール
311…偏光旋回液晶セル 312、313…複屈折板
320…光路シフトモジュール制御部
330…光路シフトモジュールセンサ部 331…測定用光源
332、333…偏光板 334…受光素子
400…投射光学部
510…光源 520…カラーホイール 530…偏光変換素子
540…照明光学系 550…液晶シャッター

Claims (10)

  1. 画像信号に応じて変調された変調光を生成する画像変調手段と、
    前記画像変調手段で生成された変調光の光路をシフト可能な光路シフト手段と、
    前記光路シフト手段を通過した変調光をスクリーンに投影する投影光学手段と、
    前記光路シフト手段を通過した変調光の目的とする光路以外の光路への漏れ光を考慮して、前記画像変調手段で生成される変調光の変調量を補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記画像変調手段は、複数色の変調光を生成するものであり、
    前記補正手段は、前記複数色の色毎に変調光の変調量を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記補正手段は、
    前記漏れ光を考慮して画像信号の輝度値を色毎に補正する信号値演算手段と、
    前記信号値演算手段で色毎に補正された画像信号の最大輝度値が、前記画像変調手段で表示可能な最大輝度値を越えないように、前記信号値演算手段で補正された画像信号のゲインを補正するゲイン演算手段と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記補正手段は、前記ゲイン演算手段でゲインが補正された色毎の画像信号に対して、ホワイトバランスの調整を行うホワイトバランス調整手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記光路シフト手段は、
    前記画像変調手段で生成された変調光に対して偏光旋回をする/しないを制御する偏光旋回液晶セルと、
    前記旋回液晶セルからの変調光が入射する複屈折板と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 前記光路シフト手段は、前記偏光旋回液晶セルの応答特性を取得するセンシング手段をさらに有し、
    前記補正手段は、前記センシング手段で取得された応答特性に応じて、前記画像変調手段で生成される変調光の変調量を補正するためのパラメータを変更する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記光路シフト手段は、前記変調光の各光路における漏れ光の割合が互いに略等しくなるように、前記偏光旋回液晶セルの駆動を制御する駆動制御手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  8. 前記補正手段は、
    前記漏れ光の影響を除去するための画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって前記漏れ光の影響を除去するための画像処理を行うか否かを選択する選択スイッチと、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 前記補正手段は、
    前記漏れ光の影響を除去するための画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理における漏れ光の影響を除去する度合いを設定する設定手段と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  10. 前記補正手段は、
    前記漏れ光の影響を除去するための画像処理を行う画像処理手段と、
    入力する画像信号の画質を判定する画質判定手段と、
    前記画質判定手段で判定された画質に応じて、前記画像処理における漏れ光の影響を除去する度合いを設定する設定手段と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
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