JP2006173362A - チップ搭載装置およびチップ搭載方法 - Google Patents

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Mitsuru Osono
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Abstract

【課題】サイズが異なる多品種のチップを安定してピックアップすることができるチップ搭載装置およびチップ搭載方法を提供することを目的とする。
【解決手段】紫外線照射により窒素ガスを発生する性質を有する粘着層5aによってチップ6を貼着保持したシート5からチップ6をピックアップして基板に搭載するチップ搭載装置において、UV光源部8bとシート5との間に2枚の遮光板37,38を重ね合わせた構成のシャッター部を設け、それぞれの透光部37b、38bが重複した透光範囲Tを変更自在とする。そして光照射に先立って、チップ6の形状・サイズに応じてシート5に照射される光が透過する透光範囲Tを変更する。これにより、ピックアップ対象のチップに応じた範囲のみに光を照射して、サイズが異なる多品種のチップを安定してピックアップして基板に搭載することができる。
【選択図】図13

Description

本発明は、シートに貼着保持されたチップをピックアップして基板に搭載するチップ搭載装置およびチップ搭載方法に関するものである。
半導体ウェハから切り出された個片の半導体チップをリードフレームなどの基板に実装するダイボンディング装置は、シートに貼着状態で保持された半導体チップを、個片ごとにシートから剥がして取り出すピックアップ装置を備えている。このピックアップ装置において、貼着状態の半導体チップをシートから剥離する方法として、従来用いられていたエジェクタピンによる突き上げ方式に替えて、紫外線照射による方式が実用化されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
この方式は、半導体チップをシートに接着する接着剤として、紫外線照射によって粘着力が低減する特性を備えた接着剤を用いるものであり、半導体チップの取り出しに際し、紫外線を照射することによってシートに半導体チップを保持する粘着力を低減させ、吸着コレットによる半導体チップのピックアップを容易にしている。
特開平8−288318号公報
ダイボンディング装置においては、対象となる半導体チップの種類は必ずしも一定ではなく、形状・サイズが異なる多種類の半導体チップが対象となる。しかしながら、上述の特許文献例に示す方式では、ピックアップ対象のチップの形状・サイズが異なる場合には、安定したピックアップ動作を確保することが困難であった。
すなわち、当該ピックアップ装置において設定された標準サイズよりも大きなチップを対象とする場合には、このチップよりも小さなエリアにしか紫外線が照射されず、粘着力の低減効果が不十分であった。また標準サイズよりも小さいチップを対象とする場合には、ピックアップ対象のチップのみならず隣接したチップに対しても紫外線照射による粘着力の低減効果が及び、シート上におけるチップの位置ずれなどの不都合が生じていた。このように従来のチップピックアップ装置では、サイズが異なる多品種のチップを安定してピックアップすることが困難であるという問題があった。
そこで本発明は、サイズが異なる多品種のチップを安定してピックアップすることができるチップ搭載装置およびチップ搭載方法を提供することを目的とする。
本発明のチップ搭載装置は、粘着剤によって上面にチップを貼着保持したシートから前記チップをピックアップして基板に搭載するチップ搭載装置であって、前記基板を保持する基板保持部と、前記シートを保持するシート保持部と、前記チップを前記シートからピックアップするピックアップ手段と、前記ピックアップされたチップを前記基板に搭載する搭載手段と、前記シート保持部の下方に設けられ前記シートに下方から光を照射することにより前記粘着剤によるチップの貼着保持力を低下させる光照射手段と、前記光照射手段と前記シートの下面との間に設けられ前記光が透過する透光範囲の形状・大きさを変更する透光範囲変更手段とを備えた。
本発明のチップ搭載方法は、粘着剤によって上面にチップを貼着保持したシートから前
記チップをピックアップして基板に搭載するチップ搭載方法であって、前記シートに下方から光を照射することにより前記粘着剤によるチップの貼着保持力を低下させる光照射工程と、前記チップを前記シートからピックアップするピックアップ工程と、ピックアップされた前記チップを基板に搭載する搭載工程とを含み、前記光照射工程に先立って、前記チップの形状・サイズに応じて前記光が透過する透光範囲の形状・大きさを変更する透光範囲変更工程を実行する。
本発明によれば、粘着剤によるチップの貼着保持力を低下させる光照射工程に先立って、チップの形状・サイズに応じて光が透過する透光範囲の形状・大きさを変更することにより、ピックアップ対象のチップに応じた範囲のみに光を照射して、サイズが異なる多品種のチップを安定してピックアップして基板に搭載することができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側面図、図2は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の光照射部に設けられたシャッター機構の構造説明図、図3は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置のシャッター機構における遮光板の形状説明図、図4は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置のシャッター機構の動作説明図、図5は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の光照射部に設けられたシャッター機構の平面図、図6は本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の制御系の構成を示すブロック図、図7、図8は本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の動作フロー図、図9は本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ装置における動作タイミングの説明図、図10,図11,図12,図13、図14,図15,図16は本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ方法の動作説明図である。
まず図1を参照して、電子部品搭載装置の構造を説明する。図1において、基台1上には部品供給ステージ2が、X軸テーブル7X、Y軸テーブル7Yよりなる部品供給ステージ移動機構7によって水平移動可能に配設されている。部品供給ステージ2は治具ホルダ3を備えており、治具ホルダ3は、シート5が装着された治具4を着脱自在に保持する。シート5には、電子部品である半導体チップ6(以下、単に「チップ6」と略記。)が個片に分離された状態で貼着保持されている。
チップ6のキャリアとして用いられるシート5は、透明樹脂など光透過性材質をシート状に整形したものであり、シート5の上面には、以下の性質を有する粘着剤(接着性物質)を薄膜状にした粘着層5aが形成されている。粘着剤としては、光を照射することにより気体を発生する性質を有する化合物(例えばアジド基など紫外線照射により分解して窒素ガスを発生する性質を有するもの(特開2001−200234号公報参照))を含有した組成の粘着剤が用いられる。
すなわちシート5は、光を照射することにより気体を発生する接着性物質によって上面に複数のチップ6を貼着保持しており、部品供給ステージ2は、治具4に装着されたシート5を治具ホルダ3によって支持する。したがって部品供給ステージ2は、シート5を保持するシート保持部となっている。このようにチップ6を粘着層5aによって保持するキャリアとしてこのような粘着層5aを有するシート5を用いることにより、後述するように、チップ6をシート5からピックアップする際のチップ6の剥離を容易にすることができる。
治具ホルダ3に保持されたシート5の下方には、光照射部8が逆L字形状の保持ブラケット1bを介して基台1に固定保持されている。光照射部8は後述する部品観察カメラ17と同一水平位置に配置されており、この位置は後述する保持ツール20によってシート
5からチップ6を取り出すピックアップ位置Pとなっている。光照射部8は、シート5の下面に当接する筒状の導光部8aおよび導光部8aの下方に内蔵されたUV光源部8b(図2(b)参照)を備えており、UV光源部8bから上方に投射された紫外線を導光部8aの内部を介してシート5の下面に照射する。
導光部8aの上部にはシャッター機構9が設けられており、UV光源部8bからの紫外線をシート5に照射する際の透光範囲を調節して、紫外線の照射範囲を1つのチップ6のみに限定することができるようになっている。これにより、光照射部8をピックアップ対象のチップ6に位置合わせすると、このチップ6の裏側に位置する粘着層5aのみに紫外線が照射される。
図2を参照して、シャッター機構9の構造を説明する。導光部8aの側面には水平方向に延出したベースブラケット30が設けられており、さらにベースブラケット30に結合された保持ブラケット31にはモータ32が装着されている。モータ32の回転軸には送りねじ33が結合されており、送りねじ33に螺合したナット34a、ナット34bは、連結部材35a、35bを介してそれぞれ遮光板37、38に結合されている。
遮光板37、38は、図2(b)に示すように、相互に重ね合わされた形態で導光部8aの上面を覆って配置されており、後述するようにUV光源部8bから照射された光をシート5の下面に照射させる際のシャッターとして機能する。モータ32を回転駆動することにより、遮光板37、38はガイド軸36にガイドされて水平移動する。ここで送りねじ33に形成されたねじ溝は、軸長さ方向の中間部を境にしてピッチが逆となっており、送りねじ33を回転駆動することによりナット34a、34bは互いに逆方向に移動する。モータ32、送りねじ33、ナット34a、34bは、遮光板37、38より成るシャッター部を開閉駆動するシャッター駆動機構9aを構成する。
図3、図4を参照して、遮光板37、38の形状および機能について説明する。遮光板37、38はそれぞれ光を透過しない遮光性の矩形板を部分的に切除することにより略L字形状に成形した板部材である。遮光板37、38において、それぞれL字形状部分は光を遮断する遮光部37a、38aとなっており、切除部分は光を透過する透光部37b、38bとなっている。
遮光板37、38はそれぞれの遮光部37a、38aを向き合わせた方向で重ね合わされ、遮光板37、38を重ね合わせた状態では、透光部37b、38bの重複部はUV光源部8bからの光を上方に透過する透光範囲Tを形成する(図13、図15参照)。すなわち、重ね合わされた遮光板37、38は、光を遮断する遮光部と光を透過する透光部とがそれぞれ設けられた複数の遮光板を重ね合わせて、透光部が重複した矩形状の透光範囲Tを形成するシャッター部となっている。
このとき、図4に示すように、遮光板37、38を重ね合わせ面方向に相互に移動させることにより、透光範囲Tの形状・大きさが変更される。すなわち、図4(a)に示すように、遮光板37、38の重なり部分を少なくした状態では、大きな開度の透光範囲Tが形成される。そしてこの状態から連結部材35a、35bを相互に接近させて遮光板37、遮光板38の重なり部分を増加させることにより、図4(b)に示すように開度が絞られた透光範囲Tが形成される。
なお図3(a)に示す例では、遮光性の板部材で製作された遮光板37、38によってシャッター部を構成するようにしているが、図3(b)に示すように、遮光板37の替わりに矩形の透明ガラス板によって製作された遮光部材137を用いてもよい。遮光部材137は、遮光板37において遮光部37aに相当する範囲に遮光膜を蒸着することにより
遮光部137aとし、遮光板37では切除されていた透光部37bに相当する範囲を透明なまま残して透光部137bとしている。透明ガラス板の周囲の側面137cにも同様に遮光膜が蒸着により形成されている。これにより周囲への漏光を防止して光照射効率を改善することができる。なお、図4(b)では、遮光部材137のみをガラス板で製作しているが、同様に遮光板38を同様構成の透明ガラス板で製作してもよい。
図5は、シャッター部の構成として、4枚の遮光板を組み合わせた例を示している。図5(a)において、導光部8aの上面には、X方向に可動な2枚の遮光板40X,Y方向に可動な2枚の遮光板40Yを井桁状に組み合わせた構成のシャッター機構90が配設されている。これら4枚の遮光板によって囲まれた範囲は、下方に位置するUV光源部8bからの紫外線を上方に通過させる矩形状の透光範囲Tを形成する。
2枚の遮光板40Xおよび2枚の遮光板40Yは、図2に示す送りねじ33と同様に逆ピッチのねじ溝を有する送りねじ41X、送りねじ41Yによって互いに反対方向に移動する。すなわち、モータ42X、42Yによって送りねじ41X、41Yを回転駆動することにより、2枚の遮光板40Xおよび2枚の遮光板40Yは、それぞれ相接近、または相離反する方向に移動する。これにより、矩形状の透光範囲Tの大きさを任意に設定することが可能となっている。すなわち、2枚の遮光板40Xおよび2枚の遮光板40Yの相対距離を適切に設定することにより、透光範囲Tとして図5(a)に示すような正方形のみならず、図5(b)に示すように透光範囲Tの形状を長方形に設定することもできる。
チップ6を部品供給ステージ2から取り出すピックアップ動作においては、光照射部移動機構7によって光照射部8を水平移動させて透光範囲Tがピックアップ対象となるチップ6の直下に位置するようにアライメント動作を行い、この状態でUV光源部8bを点灯して、ピックアップ対象のチップ6の直下に位置するシート5の下面に対して紫外線を照射する。これにより、紫外線はシート5を透過して粘着層5aに照射され、粘着層5aから窒素ガスが発生する。そして発生した窒素ガスがチップ6と粘着層5aとの貼着界面に滞留してガス層を形成することにより、粘着層5aがチップ6を貼着保持する保持力が大幅に低下し、チップ6のシート5からの剥離が容易となる。
すなわち上記構成において、光照射部8に設けられたUV光源部8bは、シート保持部である部品供給ステージ2の下方に設けられシート5に下方から光を照射することにより、粘着層5aによるチップ6の貼着保持力を低下させる光照射手段となっている。そしてシャッター機構9は、UV光源部8bとシート5の下面との間に設けられ、UV光源部8bからの紫外線が透過する透光範囲の形状・大きさを変更する透光範囲変更手段となっている。また光照射部移動機構7は、部品供給ステージ2と光照射部8とを相対的に移動させることにより、光照射部8の光の照射範囲をピックアップすべきチップ6の下面に位置合わせする相対移動機構となっている。
なお上述例では、粘着層5aとして紫外線照射により窒素ガスを発生する性質を有する接着性物質を用いる例を示しているが、紫外線照射によって粘着力が低下する性質を有する粘着剤を用いてもよい。この場合においても、紫外線の照射により、粘着剤によるチップ6の貼着保持力を低下させてシート5からの剥離を容易にすることができる。
図1において、基台1上には部品供給ステージ2に隣接して基板保持ステージ10が配設されている。基板保持ステージ10は基台1に立設された支持ポスト1cの上部に基板保持テーブル11を固定した構成となっており、基板保持テーブル11はチップ6が搭載される基板12を保持する基板保持部となっている。基板保持テーブル11を対象とした基板12の搬入・搬出は、基板搬送機構21(図6参照)によって行われる。
基台1上面の両端部に立設された支持ポスト1aには、部品保持ヘッド移動機構16が架設されており、部品保持ヘッド移動機構16には部品保持ヘッド19が水平移動自在に配設されている。部品保持ヘッド19の下部には保持ツール20が装着されており、部品保持ヘッド19を部品供給ステージ2に設定されたピックアップ位置に移動させて保持ツール20を下降させることにより、保持ツール20はピックアップ位置Pに位置合わせされたチップ6を真空吸着により保持してピックアップする。
チップ6を保持した部品保持ヘッド19を基板保持ステージ10の上方に移動させて、基板保持テーブル11に保持された基板12に対して保持ツール20を昇降させることにより、保持ツール20に保持されたチップ6は基板12に搭載される。保持ツール20を備えた部品保持ヘッド19および部品保持ヘッド移動機構16は、シート5上のチップ6をピックアップするピックアップ手段であるとともに、ピックアップされたチップ6を基板12に搭載する搭載手段となっている。
左側の支持ポスト1aの上部には逆L型の支持ブラケット15が固定されており、支持ブラケット15には部品観察カメラ17が保持ツール20によるピックアップ位置P、すなわち光照射部8の直上に位置して保持されている。部品供給ステージ移動機構7によって部品供給ステージ2を水平移動させることにより、シート5上のチップ6は部品観察カメラ17に対して相対移動し、これにより、部品観察カメラ17によってシート5に保持された任意のチップ6を撮像することができる。この撮像結果を制御部23の電子部品認識部23b(図6参照)によって認識処理することによりチップ6の位置が認識される。
次に図6を参照して、制御系の構成を説明する。制御部23は、内部機能として搭載動作処理部23a、電子部品認識部23b、記憶部23cを備えており、部品保持ヘッド19、部品保持ヘッド移動機構16より成る部品搭載機構、光照射部8のUV光源部8b、シャッター機構9、部品供給ステージ移動機構7、基板搬送機構21の動作や処理を制御する。操作・入力部22はキーボードなどの入力手段であり、操作指令や後述するチップサイズデータ、時間パラメータT1,T2などの各種データを入力する。
ここで、搭載動作処理部23aが、部品保持ヘッド19、部品保持ヘッド移動機構16、UV光源部8b、シャッター機構9、部品供給ステージ移動機構7の各部を制御することにより、後述する搭載動作が実行される。電子部品認識部23bは、部品観察カメラ17による撮像結果を認識処理することにより、部品供給ステージ2においてシート5に保持されたチップ6の位置を認識する。
記憶部23cには、チップ6のサイズを示すチップサイズデータ、時間パラメータT1,T2が記憶されている。シャッター駆動機構9aを駆動して、前述の透光範囲Tを対象とするチップ6に合わせる際には、チップサイズデータが読み出され参照される。時間パラメータT1,T2は、後述する電子部品搭載動作において、光照射部8によってチップ6の剥離を容易にする効果が確実に得られるような動作条件を実現するために設定される。図9に示すように、時間パラメータT1は、UV光源部8bの点灯タイミングtaから消灯タイミングtbまでの時間を示している。時間パラメータT1を適正に設定することにより、UV光源部8bの駆動時間の無駄を排除することができる。
また時間パラメータT2は、UV光源部8bの点灯タイミングtaから保持ツール上昇工程開始タイミングtcまでの時間を示している。時間パラメータT1に加えて時間パラメータT2を適正に設定することにより、保持ツール20によってチップ6を保持してシート5から剥離する際の、窒素ガスによる剥離促進効果を確実なものとすることができる。
次に電子部品搭載動作について、図7のフローに沿って各図を参照しながら説明する。この電子部品搭載動作は、粘着剤によって上面にチップ6を貼着保持したシート5からチップ6をピックアップして基板12に搭載するものであり、図10〜図14はサイズが大きいチップ6を対象としたピックアップ動作例、図15、図16はサイズが小さいチップ6を対象としたピックアップ動作例を示している。
図7において、まずチップサイズデータを記憶部23cから読み込む(ST1)。次いで、電子部品認識工程を実行する(ST2)。すなわち、図10に示すように、ピックアップすべきチップ6を部品観察カメラ17の下方に位置させてチップ6を撮像し、撮像結果を電子部品認識部23bによって認識処理することにより、チップ6の位置を認識する。なおこの状態においては、ピックアップすべきチップ6は光照射部8に設けられたシャッター機構9の透光範囲Tに対して正しく位置合わせされておらず、位置ずれ状態にある。
ついでアライメント工程を実行する(ST3)。電子部品認識結果に基づいて部品供給ステージ移動機構7を駆動することにより、シート5を水平移動させて上述の位置ずれを補正し、ピックアップすべきチップ6が保持ツール20によるピックアップ位置Pに正しく位置するように位置合わせする。これにより、図11に示すように、チップ6は光照射部8に対しても位置合わせされ、透光範囲Tはこのチップ6の直下に位置する。すなわち、ここでは電子部品認識工程の後、保持ツール下降工程の前に、シート5を水平移動させることにより、認識したチップ6をピックアップ位置Pに位置決めする。
そしてチップ6が正しく位置合わせされたならば、保持ツール下降工程を実行する(ST4)。すなわち、図12に示すように、保持ツール20を下降させて、チップ6の上面に接触させる。次いで(ST1)にて読み込まれたチップサイズデータに基づき、必要に応じて透光範囲変更工程が実行され(ST5)、引き続いて光照射工程が実行される(ST6)。
すなわち、シャッター機構9において既設定の透光範囲Tが対象とするチップ6に対応したサイズである場合には、図13に示すように、そのままの透光範囲Tを用いて光照射が行われる。また既設定の透光範囲Tが対象とするチップ6に対応したサイズと異なっている場合には、シャッター駆動機構9aを駆動して透光範囲変更動作が行われる。この動作は、図15に示すように、遮光板37,38を重ね合わせ面方向に移動させることにより行われ、これにより透光部37b、38bが重複して形成される透光範囲Tが、新たにチップ6に対応したサイズに変更される。
光照射工程においては、図13,図15に示すように、UV光源部8bを点灯して、ピックアップすべきチップ6の裏面に位置する粘着層5aに対してシート5の下面側から紫外線を照射することにより、粘着層5aから窒素ガスを発生させる。この光照射は予め時間パラメータT2として設定された所定の時間T2だけ継続して実行される。
そしてタイマによって時間T2の経過を監視し(ST7)、所定の時間T2がタイムアップして粘着層5aから発生した窒素ガスがチップ6と粘着層5aとの接着界面に十分な量で溜まり、図13,図15に示すようにガス層Gが形成されたならば、保持ツール上昇工程を実行する(ST8)。すなわち図14,図16に示すように、保持ツール20を上昇させて保持したチップ6をシート5から剥離してピックアップする。この保持ツール上昇工程においては、前述のように光照射工程における光照射開始タイミングから所定の時間T2が経過した後に、保持ツール20を上昇させるようにしている。そして保持ツール20によってチップ6をピックアップしたならば、部品保持ヘッド19は基板保持テーブル10へ移動して電子部品搭載工程を実行し(ST9)、チップ6を基板12に搭載する
上記電子部品搭載動作は、シート5に下方から光を照射することにより粘着剤によるチップ6の貼着保持力を低下させる光照射工程と、チップ6をシート5からピックアップするピックアップ工程と、ピックアップされたチップ6を基板12に搭載する搭載工程とを含み、光照射工程に先立って、チップ6の形状・サイズに応じて、UV光源部8bからシート5に照射される紫外線が透過する透光範囲Tの形状・大きさを変更する透光範囲変更工程を実行する形態となっている。
そして前述の透光範囲変更工程において、紫外線を遮断する略L字状の遮光部と光を透過する透光部とがそれぞれ設けられた複数の遮光板37、38を重ね合わせて、透光部が重複した矩形状の透光範囲Tを形成し、遮光板37、38を相互に重ね合わせ面方向に移動させることにより、透光範囲Tの形状・大きさを変更するようにしている。
このような構成を採用することにより、半導体チップのピックアップに際し、紫外線を照射することによってキャリアに半導体チップを保持する粘着力を低減させる構成の従来のチップピックアップ装置おける以下の課題を解決することが可能となっている。
ダイボンディング装置においては、対象となる半導体チップの種類は必ずしも一定ではなく、形状・サイズが異なる多種類の半導体チップが対象となるが、従来装置においては、当該装置において設定された標準サイズと異なるサイズのチップを対象とする場合には、紫外線照射による粘着力の低減効果に過不足が生じ、ピックアップミスやシート上におけるチップの位置ずれなどの不具合が生じていた。
これに対し本実施の形態に示すチップピックアップ装置においては、シート5へ紫外線を照射する光照射工程に先立って、チップ6の形状・サイズに応じて透光範囲Tの形状・大きさを変更する構成を採用しているため、常にチップのサイズに応じた適正範囲に紫外線を照射することができる。したがって、サイズが異なる多品種のチップを対象とする場合にあっても、ピックアップミスやチップの位置ずれなどの不具合を生じることなく、チップを安定してピックアップすることができる。
なお上述の電子部品搭載動作においては、保持ツール下降工程の前にアライメント工程を実行することにより、シート5上のチップ6をピックアップ位置の直下に固定配置された光照射部8に対して位置合わせし、これによりチップ6を保持ツール20の正しい位置に保持するようにしているが、図8のフローに示す動作順序を採用して、部品供給ステージ2におけるアライメント工程を省略してもよい。
図8に示す(ST11)、(ST12)、(ST13)、(ST14)、(ST15)、(ST16)、(ST17)は、それぞれ図7に示す(ST1)、(ST2)、(ST4)、(ST5)、(ST6)、(ST7)、(ST8)、と同様の動作であり、図8に示す動作フローにおいては、(ST17)の後に電子部品位置合わせ工程(ST18)を実行するようにしている。すなわち、(ST12)にて実行した電子部品認識工程における認識結果に基づいて、保持ヘッド20に保持されたチップ6と基板12とを位置合わせする。そして位置合わせされたチップ6を基板12に搭載する電子部品搭載工程を実行する(ST19)。このような動作順序によっても、図7に示すフローによって実現される電子部品搭載動作と同様の効果を得ることができる。
本発明では、光を照射することにより気体を発生する接着物質からなる粘着層5a上にチップ6を接着保持しているため、保持ツール20をチップ6に接触させるタイミングが重要である。保持ツール20がチップ6に接触するタイミングが遅すぎると、粘着層5a
から発生したガスによりチップ6が移動してしまい、保持ツール20がチップ6を保持する直前にチップ6が位置ずれしてしまう可能性が高い。
そこで本発明では、粘着層5aから発生する窒素ガスによってチップ6が移動し始める前に、保持ツール20をチップ6の上面に接触させてチップ6の位置を固定している。これにより、粘着層5aから発生する窒素ガスによるチップ6の位置ずれに起因する実装ずれの発生を防止している。チップ6の上面に保持ツール20を接触させるタイミングとしては、光照射部8から光を照射した後であっても粘着層5aからの窒素ガスの発生が少ないうちであればよいが、より確実にチップ6の移動を防止したいということであれば、光を照射する前が望ましい。
本発明のチップ搭載装置およびチップ搭載方法は、サイズが異なる多品種のチップを安定してピックアップ指摘板に搭載することができるという効果を有し、ダイボンディング装置においてシートに保持されたチップをピックアップして基板に搭載する用途に有用である。
本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側面図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の光照射部に設けられたシャッター機構の構造説明図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置のシャッター機構における遮光板の形状説明図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置のシャッター機構の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の光照射部に設けられたシャッター機構の平面図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の動作フロー図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載方法の動作フロー図 本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ装置における動作タイミングの説明図 本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ方法の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ方法の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ方法の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ方法の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ方法の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ方法の動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品ピックアップ方法の動作説明図
符号の説明
2 部品供給ステージ
5 シート
5a 粘着層
6 チップ
7 部品供給ステージ移動機構
8 光照射部
9 シャッター機構
10 基板保持ステージ
12 基板
16 部品保持ヘッド移動機構
19 部品保持ヘッド
20 保持ツール
37、38 遮光板
37a、38a 遮光部
37b、38b 透光部
T 透光範囲

Claims (6)

  1. 粘着剤によって上面にチップを貼着保持したシートから前記チップをピックアップして基板に搭載するチップ搭載装置であって、
    前記基板を保持する基板保持部と、前記シートを保持するシート保持部と、前記チップを前記シートからピックアップするピックアップ手段と、前記ピックアップされたチップを前記基板に搭載する搭載手段と、前記シート保持部の下方に設けられ前記シートに下方から光を照射することにより前記粘着剤によるチップの貼着保持力を低下させる光照射手段と、前記光照射手段と前記シートの下面との間に設けられ前記光が透過する透光範囲の形状・大きさを変更する透光範囲変更手段とを備えたことを特徴とするチップ搭載装置。
  2. 前記透光範囲変更手段は、光を遮断する遮光部と光を透過する透光部とがそれぞれ設けられた複数の遮光板を重ね合わせて前記透光部が重複した透光範囲を形成するシャッター部を備え、前記遮光板を重ね合わせ面方向に相互に移動させることにより前記透光範囲の形状・大きさを変更することを特徴とする請求項1記載のチップ搭載装置。
  3. 前記透光範囲の形状が矩形状であることを特徴とする請求項1記載のチップ搭載装置。
  4. 粘着剤によって上面にチップを貼着保持したシートから前記チップをピックアップして基板に搭載するチップ搭載方法であって、
    前記シートに下方から光を照射することにより前記粘着剤によるチップの貼着保持力を低下させる光照射工程と、前記チップを前記シートからピックアップするピックアップ工程と、ピックアップされた前記チップを基板に搭載する搭載工程とを含み、前記光照射工程に先立って、前記チップの形状・サイズに応じて前記シートに照射される光が透過する透光範囲の形状・大きさを変更する透光範囲変更工程を実行することを特徴とするチップ搭載方法。
  5. 前記透光範囲変更工程において、光を遮断する遮光部と光を透過する透光部とがそれぞれ設けられた複数の遮光板を重ね合わせて前記透光部が重複した透光範囲を形成し、前記遮光板を重ね合わせ面方向に相互に移動させることにより前記透光範囲の形状・大きさを変更することを特徴とする請求項4記載のチップ搭載方法。
  6. 前記透光範囲の形状を矩形状に形成することを特徴とする請求項4記載のチップ搭載方法。
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