JP2006172754A - 防水コネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 本発明は、相手側ハウジングの離間時に、シール部材の抜け止めを確実に図ることのできる防水コネクタを提供する。
【解決手段】 シール部材19の後端縁には後方へ延出された延出部32が形成されており、この延出部32は、雌ハウジング11のうちロックアーム16と反対側に位置している。また雌ハウジング11には、延出部32を覆うようにして撓み変形可能な可撓片40が形成されている。雄ハウジング12を離間させる際、作業者は、ロックアーム16と可撓片40とに指をかけて雌ハウジング11を挟みつけることにより、ロックアーム16の係合を解除する。このとき可撓片40は延出部32に向かって撓み変形し、延出部32に当接する。これにより、作業者は可撓片40により間接的に延出部32を押圧できるから、シール部材19が雄ハウジング12に引っ張られて雌ハウジング11から離脱するのを確実に防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シール部材を備えた防水コネクタに関する。
従来より、防水コネクタとしては、例えば特許文献1記載のものが知られている。このものは、端子金具を収容可能な端子収容部とこの前記端子収容部を取り囲むように前方に開口して設けられ相手側ハウジングを収容可能なフード部とを備えるハウジングと、端子収容部の外周に嵌着されるシール部材とを備えてなり、シール部材が端子収容部と相手側ハウジングとの間に挟み付けられて両ハウジング間がシールされるようになっている。
上記のシール部材は、両ハウジング間をシールするためのシール部と、シール部の後端縁から外方に延出されたフランジ部とからなる。一方、フード部の内周面には、端子収容部に向けて突出する係止突起が形成されており、この係止突起とフランジ部とが係止することにより、相手側ハウジングの取り外し時において、シール部材の抜け止めが図られるようになっている。
特開平7−94234号公報
しかしながら上記の構成によると、相手側ハウジングを離間させる際に相手側ハウジングとシール部との間に働く摩擦力により、シール部が前方に引っ張られてフランジ部が撓み変形する結果、フランジ部と係止突起との係止が外れ、係止突起と端子収容部との間を滑り抜けてしまい、シール部材がハウジングから抜けてしまうおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、相手側ハウジングの離間時に、シール部材の抜け止めを確実に図ることのできる防水コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容可能な端子収容部とこの前記端子収容部を取り囲むように前方に開口して設けられ相手側ハウジングを収容可能なフード部とを備えるハウジングと、前記端子収容部の外周に嵌着されるシール部材とを備えてなり、前記シール部材が前記端子収容部と前記相手側ハウジングとの間に挟み付けられて前記両ハウジング間がシールされる防水コネクタであって、前記シール部材は、前記両ハウジング間をシールするシール部と、前記シール部の後端縁から、後方に向かって延設されてなる延出部とからなり、前記延出部を、前記ハウジングのうち、前記相手側ハウジングを離間させる際に作業者の指がかかる指かけ部に位置させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記延出部は、前記端子収容部と前記フード部とを連結する壁部に設けられた窓孔を貫通して、前記フード部から後方に突出しており、前記ハウジングには、前記フード部の後端縁から後方に延出されて前記延出部を覆うように形成されてなると共に、前記延出部に向かって撓み変形可能な可撓片が形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ハウジングには、前記相手側コネクタのロック受け部と係合して前記両コネクタを正規の嵌合状態に保持する撓み可能なロックアームが形成されており、前記可撓片は、前記ハウジングのうち、前記ロックアームと反対側の位置に形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のものにおいて、前記可撓片のうち、前記延出部側の壁面には、前記延出部に向かって突出する仮係止突起が形成されており、前記延出部には、前記係止突起と対応する位置に、前記仮係止突起と係合するための被係止部が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の防水コネクタ。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記シール部材は、前記端子収容部と前記フード部との間の空間に前方から挿入されて組みつけられるものであって、前記被係止部は、前記延出部に形成された凹部であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記延出部は、前記シール部材に1対形成されると共に、互いに点対称に配されていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、延出部は、作業者が相手側ハウジングの離間する作業を行う際に、自然に指が置かれる場所である指かけ部に位置されている。これにより作業者は、相手側ハウジングを離間する際、必然的に、延出部を指で押圧しながら作業を行うことになる。この結果、相手側ハウジングを離間する際に、シール部材がハウジングから抜けることを防止できる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、可撓片は延出部に向けて撓み変形可能に形成されているから、作業者は、相手側ハウジングを離間する際、可撓片を押圧して撓み変形させることにより、可撓片を延出部に当接させ、この可撓片を介して間接的に延出部を押圧できる。
さらに、可撓片は延出部を覆うように形成されているから、延出部を保護することができる。
<請求項3の発明>
相手側ハウジングを離間する際、作業者は、相手側ハウジングのロック受け部との係合を解除する方向にロックアームを変形させる。ロックアームを変形させるためには、作業者はロックアームに力を加えなければならない。ロックアームに力を加えるためには、作業者は、ロックアームに指をかけると共に、ハウジングのうちロックアームとは反対側の位置に他の指をかけて、両方の指でもって、ハウジングを挟みつけるようにする必要がある。
請求項3の発明によれば、可撓片はロックアームと反対側に形成されているから、作業者は相手側ハウジングを離間する際、ロックアームに力を加えるために、必然的に、ロックアームに指をかけると共に、可撓片に他の指をかけてハウジングを挟みつけながら作業をするようになっている。この結果、可撓片により間接的に延出部を押圧できるから、相手側ハウジングを離間する際にシール部材が抜けることを確実に防止できる。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、仮係止突起と被係止部とが係止することにより、通常時におけるシール部材の抜け止めがなされる。
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、被係止部は延出部に形成された凹部なので、延出部を前方から窓孔に貫通させる際の抵抗が小さくてすむ。これにより、シール部材をハウジングに組み付ける際の作業性を向上させることができる。
<請求項6の発明>
請求項6の発明によれば、1対の延出部は点対称に配されているから、シール部材を、前後方向と垂直な方向において反転させた場合でも、シール部材をハウジングに取り付けることができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図8によって説明する。
本実施形態に係る防水コネクタは雌コネクタ10であり、この雌コネクタ10の雌コネクタハウジング11(本発明の「ハウジング」に相当。以下、「雌ハウジング11」という)が相手側の雄コネクタハウジング12(本発明の「相手側ハウジング」に相当。以下、「雄ハウジング12」という)と互いに嵌合、離脱を可能とされている。なお、以下の説明において、上下方向については図1を基準とし、前後方向については、両ハウジング11,12の嵌合する方向をそれぞれ前方向とする。
図4に示すように、雄ハウジング12は合成樹脂製であって、前方に開口した略角筒状のスカート部13が形成されている。このスカート部13内には雄端子金具42が突設されており、後述する雌端子金具18と電気的に接続するようになっている。そして、雄ハウジング12のスカート部13が、後述する嵌合空間14内に挿入されることにより、両ハウジング11,12が嵌合するようになっている。スカート部13の上面には、上方へ突出するロック受け部15が形成されており、後述するロックアーム16のロック突起17と係合するようになっている。
図4に示すように、雌コネクタ10は、雌ハウジング11と、この雌ハウジング11内に収容される雌端子金具18(本発明の端子金具に相当)と、雌ハウジング11に嵌着されるシール部材19とを備えてなる。
雌ハウジング11は合成樹脂製であって、雌端子金具18が収容される端子収容部20と、この端子収容部20を取り囲むようにして設けられるフード部21とを備えてなる。
端子収容部20は、詳細に図示はしないが略角柱状をなしており、雄ハウジング12のスカート部13が前方から外嵌できる大きさになっている。また、図2及び図3に示すように、端子収容部20には、雌端子金具18を収容可能なキャビティ22が幅方向に並んで複数個(本実施形態では2つ)形成され、端子収容部20の前壁には雄ハウジング12の雄端子金具42を挿入するための挿入口23が設けられている。キャビティ22の底壁からは前方に向けてランス24が片持ち状に突出しており、後方から雌端子金具18が挿入された際には、このランス24により、雌端子金具18が弾性的に係止されて後方への抜け止めがなされるようになっている(図4参照)。
図4に示すように、雌端子金具18は、前部には角筒状をなす本体部25が形成されると共に、後部には電線26の端部に圧着接続されるバレル部27が形成されてなる。本体部25は、前後に開口するとともに内部に弾性接触片(図示せず)を備えてなる。バレル部27は、前後に一対ずつのかしめ片を有しており、前側のワイヤバレル27Aが電線26の芯線をかしめ付け、後ろ側のインシュレーションバレル27Bが電線26の被覆部分をかしめ付けている。バレル部27の後方には、防水ゴム栓28が電線26の被覆を一括して囲むように嵌挿されている。防水ゴム栓28には図示3条のリップ29が形成されており、リップ29の外周面がキャビティ22の内周面に弾性的に密着することにより、電線26とキャビティ22内面との間をシールしている。
図3に示すように、端子収容部20のうち前後方向の中央よりもやや後ろ側には、全周に亘って外方に突出した壁部30が形成されており、この壁部30の端部から前方に延出されて、端子収容部20の周囲を取り囲むとともに前方に開口した筒状のフード部21が形成されている。この壁部30により、フード部21と端子収容部20とは連結されている。端子収容部20の外周面とフード部21の内周面との間の空間は、前方に開口するとともに雄ハウジング12のスカート部13を嵌め入れ可能な嵌合空間14とされる。
図3及び図4に示すように、壁部30のうち、上下方向の両端部には、前後方向に貫通する窓孔31が形成されており、後述する延出部32が貫通されるようになっている。この窓孔31のうち、上側の窓孔31の後方には、端子収容部20の外周面から外方に立設された当接壁部33が形成されており、延出部32の後端と当接するようになっている。また、下側の窓孔31の後方には、端子収容部20の外周面に段差部34が形成されており、この段差部34に、延出部32の後端が当接するようになっている。
また、フード部21の上面には、上下方向に弾性変形可能なロックアーム16が前後方向に延びて設けられている。このロックアーム16は長さ方向のほぼ中央部を支点としてシーソー状に傾動可能とされている。ロックアーム16の前端部の下面には、下方に突出するロック突起17が形成されている。また、ロックアーム16の後端部は雌ハウジング11の後半部分(本実施形態では雌ハウジング11の後端部)に配されており、このロックアーム16の後端部の上面には、ロックの解除操作用の押圧部35が設けられている。図5に示すように、雄ハウジング12のスカート部13を、嵌合空間14内の正規嵌合位置まで挿入すると、雄ハウジング12のロック受け部15と、雌ハウジング11のロック突起17とが係合することにより、両ハウジング11,12がロックされるようになっている。一方、ロック突起17とロック受け部15との係合の解除は、押圧部35を押し下げてロックアーム16の前端部を上方に変位させることによりなされる構成となっており、上記した押圧部35は、雄ハウジング12の離間時に作業者の指がかかる指かけ部となっている。
嵌合空間14内には、端子収容部20の外周にシール部材19が嵌着されている。図6ないし図8に示すように、このシール部材19は、弾性部材(例えばゴム製)からなり、断面略長方形状で前後に開口した筒状をなすシール部36(図6参照)と、シール部36の後端縁のうち、上端部及び下端部から後方に延出されて、お互いに点対称に配された1対の延出部32,32とからなる(図7及び図8参照)。
シール部36は、端子収容部20の外周面に嵌合可能な大きさに形成されている。このシール部36の外周面には、外方に突出すると共に前後方向に並ぶ図示2条のリップ37が形成されている。そして、雄コネクタとの嵌合時に、雄ハウジング12のスカート部13が嵌合空間14内のシール部36に達する位置まで挿入されると、リップ37が押し潰された状態でスカート部13の内周面および端子収容部20の外周面にシール部36が挟み付けられることにより、両ハウジング11,12間がシールされるようになっている(図5参照)。
図7に示すように、延出部32,32は上方から見て略矩形状をなしている。また、延出部32,32の後端部(図7における右端部)の外周面には、凹部38(本発明の被係止部に相当)が形成されており、後述する仮係止突起39と係止可能となっている。図4及び図5に示すように、シール部36が雌ハウジング11に対して正規位置に嵌着した状態において、延出部32,32は、壁部30の窓孔31を貫通してフード部21の後方に突出している。図4及び図5において上側に配された延出部32の後端縁は、当接壁部33の前面に前方から当接しており、また、下側に配された延出部32の後端縁は、段差部34に前方から当接している。これにより、シール部材19が後方に変位することが規制されている。
上述したように、雄ハウジング12の離間時に両ハウジング11,12のロックを解除するためにはロックアーム16の押圧部35を押し下げる必要があり、そのためには、雌ハウジング11の後半部分に配された押圧部35に指をかけると共に、雌ハウジング11のうちロックアーム16とは反対側の位置にも他の指をかけて、両方の指で雌ハウジング11を挟みつけるように力を加える必要がある。すなわち、雌ハウジング11の後半部分の下側は、雄ハウジング12の離間時に作業者の指が自然にかかる指かけ部となっている。上述した延出部32のうち下側に位置されたものは、フード部21の後方に突出して、雌ハウジング11の後半部分の下側に配されており、指かけ部に位置されるようになっている。
フード部21の下端部に形成された窓孔31の下方には、フード部21の後端縁から後方に延設されて、延出部32を下方から覆うように形成されると共に、延出部32に向かって撓み変形可能な、板状をなす可撓片40が形成されている。可撓片40は延出部32を覆うように形成されているから、延出部32は可撓片40によって保護されるようになっており、延出部32に異物が突き当たってシール部材19が変位し、両ハウジング11,12間の防水性が低下することを防止できる。また、この可撓片40は上述したようにフード部21の下端部の後端縁からフード部21の後方に延設されており、フード部21の上面に形成されたロックアーム16とは、雌ハウジング11において反対側の位置に形成されているから、可撓片40も延出部32と同様に指かけ部に位置されている。
可撓片40の上面のうち、延出部32の凹部38に対応する位置には、延出部32に向かって突出する仮係止突起39が形成されており、延出部32に形成された凹部38の後端縁と前方から係止するようになっている。これにより、通常時において、シール部材19が前方に変位することが規制されている(図4及び図5参照)。この仮係止突起39の上端部は、常には、凹部38の底壁41と離間した状態になっている。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。
まず、シール部材19を、延出部32が上方及び下方に位置すると共に後方に突出する状態で、端子収容部20の外周面の前端部に、前方(図3の矢線の方向)から嵌めこむ。このとき、延出部32は点対称に配置されているから、シール部材19を上下方向(前後方向と垂直な方向)に反転させた状態で端子収容部20に嵌めこんでも、シール部材19は正規位置に挿入可能となっている。これにより、シール部材19の組み付け時に、シール部材19の上下方向について確認する手間が不要となるから、組み付け作業の効率が向上する。
シール部材19を後方に押し込むと、延出部32が、壁部30に形成された窓孔31内に前方から進入する。このとき、可撓片40の仮係止突起39と係止するための被係止部は、延出部32の外周面に凹部38として形成されているから、窓孔31への挿入抵抗が小さくてすむ。
図4に示すように、シール部材19が正規位置まで挿入されると、上側に位置する延出部32の後端縁が当接壁部33の前面に前方から当接すると共に、下側に位置する延出部32の後端縁が段差部34に前方から当接することにより、シール部材19の後方への変位が規制される。また、延出部32に形成された凹部38の後端縁と、仮係止突起39の後面とが係止することにより、通常時においてシール部材19が前方に変位するのが規制される。
次に、シール部材19が組みつけられた雌ハウジング11に、前方(図4の矢線の方向)から雄ハウジング12のスカート部13を、雌ハウジング11のフード部21内に進入させる。
図5に示すように、両ハウジング11,12が正規の嵌合状態に至ると、ロック突起17の後面がロック受け部15の前面に当接することにより、両ハウジング11,12が抜け止め状態に保持される。また、雄ハウジング12のスカート部13の後端部は、雌ハウジング11の壁部30に前方から当接して、雄ハウジング12が後方に変位するのを規制している。
また、スカート部13の内周面がリップ37を押しつぶすことにより、シール部材19が、スカート部13の内周面及び端子収容部20の外周面に押し付けられる。これにより、雄ハウジング12と雌ハウジング11との間がシールされる。
またこのとき、雄端子金具42は、雌端子金具18の挿入口23から本体部25内に挿入されて弾性接触片を押圧して弾性撓みさせ、この弾発力により雄端子金具42と弾性接触片とが接続されて、雄端子金具42と雌端子金具18との電気的な接続が図られる。
次に、両ハウジング11,12を離間させる手順について説明する。まず、作業者は、雌ハウジング11の後端部に配されたロックアーム16の押圧部35に指をかけると共に、押圧部35に下方への力を印加するために、雌ハウジング11のうちロックアーム16と反対側、すなわち雌ハウジング11の後半部分の下側に他の指をかける。雌ハウジング11の後半部分の下側には可撓片40が形成されているから、作業者は必然的に可撓片40に指をかける。
次に作業者は、押圧部35及び可撓片40にかけた両方の指で雌ハウジング11を挟みつけるように力を加える。すると、図1に示すように、押圧部35が押し下げられて、ロックアーム16の前端部が上方に変位し、ロック突起17とロック受け部15との係合が解除されて、雄ハウジング12が離脱可能となる。このとき、可撓片40は延出部32に向かって撓み変形して、可撓片40の仮係止突起39の上端部が、延出部32に形成された凹部38の底壁41に下方から当接する。すなわち、延出部32が、作業者により可撓片40を介して間接的に押圧された状態になっている。
続いて、雄ハウジング12を後方(図1における左方)に引っ張って、雄ハウジング12を雌ハウジング11から離間させる。このとき、シール部材19のリップと、雄ハウジング12のスカート部13との間の摩擦抵抗によって、シール部材19には前方への引張力が作用する。しかし、延出部32が、可撓片40を介して作業者により押圧されているから、シール部材19が嵌合空間14から離脱することを確実に防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態においては、雌ハウジング11に可撓片40が形成されて、可撓片40により間接的に延出部32を押圧する構成としたが、可撓片40を省略して、作業者が延出部32を指で直接押圧する構成としてもよい。
(2)本実施形態においては、延出部32は、端子収容部20とフード部21とを連結する壁部30に設けた窓孔31を貫通して、フード部21の後方に突出する構成としたが、これに限られず、フード部21に開口を設けることで、作業者が開口からフード部21内に指を挿入して、延出部32を押圧できる構成としてもよい。
(3)本実施形態においては、延出部32は、シール部材19の上下に1対設けられて、両延出部32は点対称に配される構成としたが、これに限られず、1対の両延出部32の形状は互いに異なっていてもよい。また、延出部32はシール部材19に1つだけ設けられる構成としてもよい。
(4)本実施形態においては、可撓片40に仮係止突起39を形成する構成としたが、例えば端子収容部20にシール部材19と係止する突起が形成されているなど、通常時においてシール部材19を前方へ抜け止めするための仮係止手段が雌ハウジング11に形成されている場合には、仮係止突起39を省略できる。
(5)本実施形態においては、延出部32には被係止部として凹部38が形成されていたが、これに限られず、被係止部として、可撓片40に向かって突出すると共に、可撓片40の仮係止突起39と係止可能な突起を形成してもよい。
(6)本実施形態においては、仮係止突起39は、常には、凹部38の底壁41に当接しない構成としたが、これに限られず、仮係止突起39は、通常状態においても凹部38の底壁41と当接する構成としてもよい。
本実施形態に係る防水コネクタにおいて、雄ハウジングを離間させる途中状態を示す断面図 雌ハウジングの背面図 雌ハウジングにシール部材を組み付ける前の状態を示す断面図 雌ハウジングと雄ハウジングとを組み付ける前の状態を示す断面図 雌ハウジングと雄ハウジングとが正規嵌合した状態を示す断面図 シール部材の正面図 シール部材の平面図 図7のA−A線断面図
符号の説明
11…雌ハウジング(ハウジング)
12…雄ハウジング(相手側ハウジング)
15…ロック受け部
16…ロックアーム
18…雌端子金具(端子金具)
19…シール部材
20…端子収容部
21…フード部
31…窓孔
32…延出部
36…シール部
38…凹部(被係止部)
39…仮係止突起
40…可撓片

Claims (6)

  1. 端子金具を収容可能な端子収容部とこの前記端子収容部を取り囲むように前方に開口して設けられ相手側ハウジングを収容可能なフード部とを備えるハウジングと、前記端子収容部の外周に嵌着されるシール部材とを備えてなり、
    前記シール部材が前記端子収容部と前記相手側ハウジングとの間に挟み付けられて前記両ハウジング間がシールされる防水コネクタであって、
    前記シール部材は、前記両ハウジング間をシールするシール部と、前記シール部の後端縁から、後方に向かって延設されてなる延出部とからなり、
    前記延出部を、前記ハウジングのうち、前記相手側ハウジングを離間させる際に作業者の指がかかる指かけ部に位置させることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記延出部は、前記端子収容部と前記フード部とを連結する壁部に設けられた窓孔を貫通して、前記フード部から後方に突出しており、
    前記ハウジングには、前記フード部の後端縁から後方に延出されて前記延出部を覆うように形成されてなると共に、前記延出部に向かって撓み変形可能な可撓片が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記ハウジングには、前記相手側コネクタのロック受け部と係合して前記両コネクタを正規の嵌合状態に保持する撓み可能なロックアームが形成されており、
    前記可撓片は、前記ハウジングのうち、前記ロックアームと反対側の位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防水コネクタ。
  4. 前記可撓片のうち、前記延出部側の壁面には、前記延出部に向かって突出する仮係止突起が形成されており、
    前記延出部には、前記係止突起と対応する位置に、前記仮係止突起と係合するための被係止部が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の防水コネクタ。
  5. 前記シール部材は、前記端子収容部と前記フード部との間の空間に前方から挿入されて組みつけられるものであって、
    前記被係止部は、前記延出部に形成された凹部であることを特徴とする請求項4に記載の防水コネクタ。
  6. 前記延出部は、前記シール部材に1対形成されると共に、互いに点対称に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の防水コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021157319A1 (ja) * 2020-02-05 2021-08-12 住友電装株式会社 コネクタ

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