JP2006172741A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のプロジェクタ式灯具では二輪車の前照灯として採用したときに発光面積が小さく、対向車からの視認性が悪く、旋回時に事故の被害者になり易いなどの問題を生じていた。
【解決手段】 本発明により、一対の楕円反射面を第一焦点を一致させ、第二焦点側が開くように長軸を組合わせて一体化して内面鏡を形成し、同様な手段で焦点距離を変えた内面鏡を複数作成し、前記内面鏡の適宜な一部を切り欠くことで複数の内面鏡の第一焦点が1つの光源に一致させられるようにしすると共に第二焦点からの光が達する位置には、これら第二焦点からの光を照射方向に反射する放物系反射面の複数が配置され、前記各第二焦点の近傍には遮光板が設けられていて、前記放物系反射面に到達する反射光の形状を制御し配光形成が行われている車両用灯具とすることで課題を解決する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用灯具に関するものであり、詳細には、ヘッドライトなど照明用の車両用灯具に関し、更に詳細には、光源に対する光の利用効率を向上させ、例えば1灯でも走行に充分な明るさが得られるものとして、省スペース、省エネルギーを可能とし、二輪車などに適する構成とした車両用灯具に係るものである。
従来のプロジェクタ型灯具90の構成の例を示すものが図8であり、このプロジェクタ型灯具90は光源91を第一焦点F1とする回転楕円面などとしたリフレクタ92が用いられ、前記光源91からの光は第二焦点F2に集束するものとなる。
そして、前記第二焦点F2の近傍には、例えば、下半部を覆う遮光板93が設けられているので、第二焦点F2に収束する光は、ほぼ下弦の半円状となる。そして、前記遮光板93の前方には、この遮光板93に焦点を有する投影レンズ94が設けられているので、下弦の半円状であった第二焦点F2に収束していた光は、上下左右が反転し上弦の半円状として車両前方に投射されるものとなる。
よって、プロジェクタ型灯具90からの照射光は、上向きの光を一切含まないものとなり、対向車の運転者には幻惑を与えることのない、理想的とも云える配光特性が得られるものとなる。しかしながら、実際には水平よりも上方に一切光を放射しないと、道路標識の確認などが不可能であるので、車体が旋回により傾くことのない四輪車用において、交通法が左側通行の場合には、左側に向けて15°左上がりの光を放射し、歩行者の確認、道路標識の読み取りを行えるようにされている。即ち、すれ違い配光においては左右が非対称の形状とされている。尚、旋回時に車体が傾く二輪車用においては設けられることはない。
特開2001−76510号公報
上記に説明した従来のプロジェクタ型灯具90はリフレクタ92に回転放物面を採用したヘッドライトに比較すれば光源に対する光束利用率は高いとされ、近年は採用されることが多いが、それでも、遮光板93で約50%の光が遮蔽されて失われ、加えて、投影レンズ94を直射する光など配光形成上には無効となる光も生じるので、光束利用率は20〜30%程度であり、必ずしも満足できる状態とは云えない。
また、従来のプロジェクタ型灯具90は、点灯時に光輝する部分が直径100mm足らずの投影レンズ94のみであり、発光面積が小さく、よって、車体の中心にヘッドライトが1個しか設けられていない二輪車は対向車からの視認が困難となり、例えば、交差点などにおける方向転換時の事故を生じやすい問題点を生じていた。
本発明は、上記した従来の課題を解決するための具体的手段として、同じ焦点距離を有する一対の楕円反射面を第一焦点を一致させ、第二焦点側が開くように長軸を水平面で組合わせて一体化することで略凸面状の外径を有し、前記第一焦点よりも後方であり、お互いに相手側の楕円反射面の外径の近傍に第二焦点を有するように車両への取付け方向に対し前方が閉じ後方が開口する形状とした内面鏡を形成し、同様な手段で焦点距離を変えた内面鏡を複数作成し、これらの内面鏡の適宜な一部を切り欠くことで複数の前記内面鏡の各第一焦点が1つの光源に一致させられるようにすると共に全ての内面鏡に光源からの光が達するものとし、前記各内面鏡の焦点距離の差および切り欠きの位置により生ずる各内面鏡の後端或いは空隙から、それぞれの前記内面鏡第二焦点に収束する光は後方に向かう方向性を持って射出可能なものとし、前記第二焦点からの光が達する位置には、これら第二焦点を焦点とし、前記各内面鏡からの光を当該の車両用灯部の照射方向に反射する放物系反射面の複数が配置され、前記各第二焦点の近傍には遮光板が設けられていて、前記放物系反射面に到達する反射光の形状を制御し配光形成が行われていることを特徴とする車両用灯具を提供することで、第一には光源に対する光束利用率を向上させて明るいヘッドライトとし、第二には、発光面積を拡大できるものとして、対向車からの視認性を向上させ、上記した従来の課題を解決するものである。
本発明の車両用灯具は、前方が閉止された凹面鏡を採用し光源からの光を捕捉しているので、光源に対する光束捕捉率を高くすることが可能となり、更に、楕円面の第二焦点に収束する状態で外部に取出し、放物面の鏡面で前方へ投射するものとしているので、発光面積も増え視認性も向上して二輪車(二輪自動車)の被災の低減に極めて優れた効果を奏するものである。
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に示すものは、本発明に係る車両用灯具1の構成の原理を単純化して示すものであり、例えばハロゲン電球などである光源2には、2面の回転楕円反射面を組合わせた主内面鏡3が取付けられている。尚、以下に説明するに当たって前後、左右、上下などの方向は、この車両用灯具1を車両に取付けた状態で運転席側から見た状態を基準とする。
前記主内面鏡3は、上記にも説明したように、二面の回転楕円反射面、即ち、右楕円反射面3aと、左楕円反射面3bとが組合わされて構成される。組合せに当たっては、右楕円反射面3aと左楕円反射面3bとは、この車両用灯具1の中心線Z軸上を中心として対称に形成する。右楕円反射面3aの第一焦点f2aおよび左楕円反射面3bの第一焦点f2bが一致しており、且つ、Z軸上に配置した前記光源2の発光源、即ち、フィラメント2a上に位置する。
よって、中心軸zに対し右側から長軸を交差させる右楕円反射面3aの第二焦点f3aは左側(図1においては右側)後方に位置し、第一焦点f2aと第二焦点f3aを結ぶ楕円の長軸が、前記Z軸と交差する。また、左楕円反射面3bも右楕円反射面3aと同様に形成され、反射面3bの楕円の長軸が、右楕円反射面3aの長軸の前記中心線Z軸との交差角と同一角度で反対側(左側)から交差し、第二焦点f3b(図示せず)が斜め後方に位置するようにされている。
このようにすることで、光源2を点灯すると、前記右楕円反射面3aに反射した光は、左反射面3b側に位置させた右楕円反射面3aの第二焦点f3aに光源像を形成するものとなり、同様に左反射面3bに反射した光は、前記右楕円反射面3a側に存在する第二焦点f3b(図示せず)に光源像を形成するものとなる。尚、このときには、各第二焦点f3a、f3bは相手側の楕円反射面の外径の近傍に位置することが、後に説明する主対物鏡4を組合わせるときの位置として好ましい。また、それぞれの楕円反射面3a、3bは内面側にあるので光源2を点灯したときにも、凸面状である主内面鏡3の外面から前面側に向かい光が発せられることはない。
本発明では、上記のように照射方向に対して逆方向(後方)に放射される光を、この車両用灯具1の照射方向に折り返す主対物鏡4を設けるものであり、前記主内面鏡3が二面の組合せで形成されていたのに対応し、前記主対物鏡4も、原則的には、前記主内面鏡3が構成された2面のそれぞれに対応する2面として構成されている。
このときに、前記右楕円反射面3aの第二焦点f3aに対応しては、この第二焦点f3a若しくはその極めて近傍を焦点とし、反射方向を車両前方とする回転放物面など左放物系反射面4bが設けられるものであり、同様に、前記左楕円反射面3bの第二焦点f3bに対応しては、右放物系反射面4aが設けられるものとされている。
ここで、前記左放物系反射面4a、および、右放物系反射面4bの焦点距離は自由であり、例えば、大きな発光面が得たい場合、前記放物系反射面4a、4bには焦点距離の長いものを使用すれば良い。尚、この場合、前記放物系反射面4a、4bは一面である必要はなく、例えば、、少しずづつ異なる焦点距離の放物系反射面の複数を段差などを設けて接続し、必要面積、形状となるようにしても良い。
このように形成することで、本発明の車両用灯具1は、上記の説明と図1とからも明らかなように、従来のものと異なり前記楕円反射面3a、3bは光源2を前方から覆う形状とされていて、上記楕円反射面3a、3bで反射された光は、斜め後方に向かい光源2の口金部分と、楕円反射面3a、3bとの後方の間隙から外部に放出され、そして、前記放物系反射面4a、4bで折り返されて照射方向に向かうものとなる。
また、右楕円反射面3aの第二焦点f3aは左楕円反射面3bの延長線上若しくはその近傍とし左楕円反射面3bの第二焦点f3bは右楕円反射面3aの延長線上若しくはその近傍としている。このときには、各第二焦点f3a、f3bは相手側の楕円反射面の近傍に位置することが、後に説明する主対物鏡4を組合わせるときの位置として好ましく、特に楕円反射面の延長線上とすると、主内面鏡3の大きさを大きくして光の利用効率を高め、且つ、灯具全体の小型化を図ることができ望ましい。尚、中心軸Zおよび第二焦点f3aおよびf3bは、同一平面上として、灯具の小型化を図っている。
よって、本発明の車両用灯具1では、本来的に反射鏡を設けることができない口金部分以外に放射される光のほとんどを捕捉できるものとなるので、光源2に対する光束捕捉率が向上する。また、二面を組合わせた前記楕円反射面3a、3bにより二方向に光を均等に分配しているので、1つの光源で2つの発光面が得られるものとなり、例えば、二輪車などのように1つの車両用灯具1のみが使用される車両においても発光面積を増加させることが可能となる。
さらに、主内面鏡3の前面側に向かう光が発せられることはなく光源2が直接に外部から観視されることはない。また、左右の反射面から光が反射され、あたかも個別に光源バルブを備えたような印象を与える。従って、特に二輪車などのように車両の中央部分に一つの車両用灯具を配置した場合であっても、一つの光源で左右対称なに点灯が行われているように見せることが可能となる。
図2は、本発明に係る車両用灯具1の実際に実施が行われるときの形態の例を示す正面図であり、図1では構成を簡便化して示すために、1つの光源2に対し、1つの凹面鏡3と、一対の主対物鏡4とが組合わされて構成された車両用灯具1の例で説明を行ったが、このような構成では、上方に向かう光の低減が困難であり、結果としては、遮光板などで遮蔽する光の量が増え、それ程に光量増加の効果が得られない。
そこで、本発明では、内面を凹面鏡とした主内面鏡を、ほぼ上下方向の複数に分割することで、一つの凹面鏡から外部に放出される光のビームを本質的に上下方向が狭いものとし、遮光板9(9a)での遮光量を減じることで、全体としての光量の増加を図っている。
図2において符合3は主内面鏡(上部凹面鏡)、符合4は主対物鏡、符合5は下部凹面鏡(下側の主内面鏡)、符合6は下部凹面鏡に対応する下部対物鏡、符合7は上部凹面鏡、符合8は上部対物鏡、符合9および符合9aは遮光板である。主内面鏡3は上記した右楕円反射面3aおよび左楕円反射面3bにて、夫々光源2から発せられる光のおおよそ1/4までの光を分担する。下部凹面鏡5は同様に右楕円反射面5aおよび左楕円反射面5bを有し、それぞれ光源2から発せられる光のおおよそ1/4までの光を分担する。
また、下部凹面鏡5は主内面鏡3の楕円反射面3a、3bに比べて各楕円反射面5a、5bの第一焦点と第二焦点との間の焦点距離が短い小さな反射面としている。上部の主内面鏡3の楕円反射面の焦点間距離に比べて小さいものとすることで、対応する対物鏡の位置が重ならないように配置することができる。例えば前記中心軸Zから横方向の距離が離れるに従って対物鏡が上側に位置する図2に示したようなデザインの車両用灯具とすることができる。尚、逆に焦点距離を大きくすれば、反対に対物鏡が次第に下側に位置するようなデザインの車両用灯具とすることも可能である。
下部凹面鏡5は、二面の回転楕円反射面、即ち、右楕円反射面5aと、左楕円反射面5bとが組合わされて構成されている。組合せに当たっては、右楕円反射面5aと左楕円反射面5bとは、この車両用灯具1の中心線Z軸を中心として対称に形成する。右楕円反射面5aの第一焦点f5a1および左楕円反射面5bの第一焦点f5b1は第一焦点f5が一致しており、且つ中心線Z軸上に配設した前記光源の発光源、即ちフィラメント2a上に位置する。
右反射面5aの第二焦点f5a2は左側後方に位置させ、第一焦点F5a1と第二焦点f5a2を結ぶ楕円の長軸が、前記中心軸Zと交差する。また、左楕円反射面5bも右楕円反射面5aと同様に形成され、右反射面5aの長軸の前記交差角と同一角度で図示しない第二焦点f5b2が斜め後方に位置するように交差させられている。なお、下部凹面鏡5は上部凹面鏡3に比べて第一焦点と第二焦点との間が短い。即ち、f5a1とf5a2の間の距離がf2aとf3aの間に距離よりも短くし、下部凹面鏡5は上部凹面鏡3よりも光源2に近接して設置している。
また、下部対物鏡には右楕円反射面5aに対応してこの第二焦点f5a2若しくはその極めて近傍を焦点とし、反射方向を車両前方とする回転放物面など左放物系反射面6aと、左楕円反射面5bに対応してこの第二焦点f5b2を焦点とし、反射方向を車両前方とする回転放物面など右放物系反射面6bとを備える。
また、上部凹面鏡7は、楕円反射面7aを有し、この楕円反射面7aは、前記主凹面鏡3が捕捉する範囲よりも後方に向かい放射される光源2からの光を捕捉し、そして、上部対物鏡8に入射させて前方に向かい反射させ照射光とする。尚、本発明においては、上記に説明した主凹面鏡3、下部凹面鏡5、上部凹面鏡7を構成する、各(右、左)楕円反射面3a、3b,5a、5b、7a、7bの第一焦点は図1に示すように、全て光源2のフィラメント2a上に位置するように設定されているので、光源2はほぼ全周が、各凹面鏡3、5、7で囲まれるものとなり光束捕捉率の向上が容易に行われるものとなる。
図3および図4は、上記に説明したように上下方向に分割した各凹面鏡3、5、7と、各対物鏡4、6、8、との対応関係、および、それに対する遮光板9、9aの作用などを模式的に示すものであり、図3は各反射面間の反射の光路を主として記載してあり、図4は各反射の配置を主として記載してある。まず、光源2から放出された光で、前記主凹面鏡3を構成する右楕円反射面3aに達したものは、前記光源2が第一焦点であるので、この右楕円反射面3aの第二焦点f3aに一旦収束した後に、主対物鏡4の左放物系反射面4bに到達するものとなる。
このときに、前記右楕円反射面3aの第二焦点f3a極めて近接する位置、好ましくは1mm以内には、遮光板9が設けられているものであり、この遮光板9は、その上端縁9Uが図5に示すように、前記右楕円反射面3aの第二焦点f3aに収束する様々な方向を向くフィラメント2aの像から、左放物系反射面4bに当接した後の反射光が上向きとなるフィラメント2a像を部分的に遮蔽し、配光特性がH線に沿う水平となるように設けられている。尚、本発明では、前記右楕円反射面3a、左放物系反射面4a、および、遮光板9(または、遮光板9a)のそれぞれが最適の位置に設定できるので、遮光板9で遮蔽する光量も極めて少量とすることが可能である。
また、下部凹面鏡5の下部右楕円反射面5aにおいては、光源2と同じ、若しくは、下方となる位置に存在するものとなっているので、前記下部凹面鏡5を形成する際に、下部右楕円反射面5a(下部左楕円反射面5b)を形成する際に、長軸を水平とすると反射光に含まれる上向き光の割合が増える傾向となる。
よって、前記下部凹面鏡5を構成する下部右楕円反射面5a(下部左楕円反射面5b)は長軸の第二焦点側を下げる、或いは、下部右楕円反射面5a(下部左楕円反射面5b)と組合わされる下部対物鏡6は下向きの反射光を生じるものとするなど適宜な手段により上向き光となる比率を下げ、有効光量を増やすための手段を講じるなど自在である。
また、遮光板9の上端縁9Uに極めて近接する位置、好ましくは1mm以内には、上記した上部凹面鏡7である上部右楕円反射面7aの第二焦点f7a2(図示せず)が位置するようにする。このようにすると、上部右楕円反射面7aに対応する左対物鏡8bに反射され照射する光の配光特性も、図5に示すように遮光板9により、その一部が遮蔽され、本実施例においては配光特性が水平線であるH線より下側でH線に沿う水平となる、なお、上部凹面鏡7を経た照射光はH線に沿う部分の光の成分をより増加させるためのものであり、H線に沿うカットラインが不要な場合には、遮光板9に対し第二焦点f7a2(図示せず)をそれ程に接近させなくとも良い。
遮光板9aは遮光板9と同様に、図5と同様に反射光が上向きとなるフィラメント2aの像を部分的に遮蔽し、配光特性に沿う形状とするために設けられており、下部右楕円反射面5aの第二焦点f5a2に極めて近接する位置、好ましくは1mm以内とする。下部右楕円反射面5aにて反射された光は第二焦点f5a2に一旦収束した後に、下部対物鏡6の左放物系反射面6bに到達するものとなる。左放物系反射面6bに到達する前に遮光板9aにより、その一部が遮蔽され本実施例においては配光特性が水平線であるH線より下側でH線に沿う水平となる。
なお、遮光板9、9aは左側のみでなく、右側においても同様に配置される。また、主対物鏡4と下部対物鏡6とは右側において一体に形成されており、前記遮光板9、9aはこれに固定されている。同様に左側においても、主対物鏡4、下部対物鏡6および前記遮光板9、9aが結合している。
また、下部凹面鏡10は光源2側に下部楕円反射面10a、10bを備え遮光板9aの下側に配設される。また、右側の遮光板9aの下側に配設された下部右楕円反射面10aに対応する左上向き反射面部6ubが、下部対物鏡6bに形成される、同様に左側の遮光板9aの下側に配設された下部左楕円反射面10bに対応する右上向き反射面部6uaが、下部対物鏡6aに形成される下部右楕円反射面10aは第一焦点を光源とする。下部右楕円反射面10aの第二焦点と放物面系の反射面とした左上向き反射面部6ubの焦点が一致若しくはほぼ一致し、左上向き反射面部から反射される照射光は図6に示すように水平線Hよりも上方で且つ垂直中心V近傍に放射される配光DUを生じるようにする。同様に右上向き反射面部6uaから反射される照射光も配光DUを生じるようにする。配光DUは二輪車の配光規格に適合させるもので、その照度は最大で5カンデラ程度であり、対向車に眩惑を生じさせるほどではない。また図7は本発明に係る車両用灯具1の配光特性Dを示すグラフである。
そして、上部凹面鏡7は、前記主凹面鏡3と下部凹面鏡5とでは捕捉が不可能である位置の光源2の光を捕捉すべく設けられるものであり、具体的には、主凹面鏡3の後方で且つ外周側近傍となる。尚、下部凹面鏡5の後方にも、上記主凹面鏡3と下部凹面鏡5とでは光源2からの光の捕捉が不可能な部分を生じるが、この部分には、車両用灯具1を車体へ取付けるための機構が設けられることが多く、それらと機構的に干渉する恐れが多い。
また、例え捕捉が可能であったとしても、この部分の前方には、前記主対物鏡4、下部対物鏡6などが配置されており、光を取り出すことが困難であり、また、光源2よりも下方の位置となるので、反射光も上向き成分の多いものとなり有効利用が困難であり、以上を総合すると、この部分に反射鏡を設けることで得られる光量増加の効果は、限定的であるため遮光板9aの下側に小さな下部凹面鏡10を設け、車両用灯具1の小型化を図っている。
以上の説明のように車両用灯具1を形成したことで、本発明の車両用灯具1においては、光源2が発生する総光量に対し、照明光として使用できる光量は約43%に達するものとなり、従来のプロジェクタ型灯具に対して、略2倍の効率が得られるものとすることが可能となった。
このことは、車体の中心に1灯の前照灯が取付けられた二輪車においても、2灯を設けた4輪車並の明るさの照明が可能となるものであり、例えば、対向車などからの視認性が向上して安全性が増す。また、本発明により1つの光源からの光を凹面鏡と左右対物鏡とにより2箇所で発光するものとしているので、発光面積の増大の面からも対向車からの視認性が向上し、この点でも安全性が向上している。尚、自車の車両用灯具が明るくなったことで路面などに対する視認性が向上し傷害物の発見も容易となり安全性が向上していることは云うまでもないことである。
以上に説明したように本発明により、1つの光源2を第一焦点として第二焦点が左右方向に拡げられた凹面鏡の複数で前面から覆うと共に、前記第二焦点を焦点とし、光軸を照射方向とする放物系反射面を左右方向に設けることで、第一には、光源2を主凹面鏡3、下部凹面鏡5、上部凹面鏡7の3面で取り囲むことで光束捕捉率を向上させ、更に、前記それぞれの凹面鏡を構成する回転放物面の第二焦点を焦点とする放物系反射面で照射方向に向かわせることで、従来のプロジェクタ型灯具に比べて光源2に対する光束捕捉率を格段に向上させた明るい車両用灯具1の実現を可能として性能の向上、安全性の向上に優れた効果を奏する。
また、第二には、本発明の構成としたことで発光面積が格段に増大すると共に、上記の光束捕捉率の向上により、拡大した発光面積が暗くなることをなくし、対向車からの視認性の向上と、自車からの障害物の発見の性能を共に向上させて、二輪車の安全性の向上に寄与するものである。
本発明に係る車両用灯具の構成原理を示す説明図である。 本発明に係る車両用灯具の正面図である。 本発明に係る車両用灯具の各反射面の対応関係を示す説明図である。 本発明に係る車両用灯具の各反射面の位置関係を示す説明図である。 遮光板の作用を示す説明図である。 本発明に係る車両用灯具の上向き反射部による配光を示すグラフである。 本発明に係る車両用灯具の総合の配光特性を示すグラフである。 従来例を示す断面図である。
符号の説明
1…車両用灯具
2…光源
3…主凹面鏡
3a…右楕円反射面
3b…左楕円反射面
4…主対物鏡
4a…右左放物系反射面
4b…左放物系反射面
5…下部凹面鏡
5a…下部右楕円反射面
5b…下部左楕円反射面
6…下部対物鏡
6a…下部右放物系反射面
6ua…右上向き反射部
6b…下部左放物系反射面
6ub…左上向き反射部
7…上部凹面鏡
7a…上部右楕円反射面
7b…上部左楕円反射面
8…上部対物鏡
9、9a…遮光板
10…下部凹面鏡
10a…下部右楕円反射面
10b…下部左楕円反射面

Claims (2)

  1. 同じ焦点距離を有する一対の楕円反射面を第一焦点を一致させ、第二焦点側が開くように長軸を水平面で組合わせて一体化することで略凸面状の外径を有し、前記第一焦点よりも後方であり、お互いに相手側の楕円反射面の外径の近傍に第二焦点を有するように車両への取付け方向に対し前方が閉じ後方が開口する形状とした内面鏡を形成し、同様な手段で焦点距離を変えた内面鏡を複数作成し、これらの内面鏡の適宜な一部を切り欠くことで複数の前記内面鏡の各第一焦点が1つの光源に一致させられるようにすると共に全ての内面鏡に光源からの光が達するものとし、前記各内面鏡の焦点距離の差および切り欠きの位置により生ずる各内面鏡の後端或いは空隙から、それぞれの前記内面鏡第二焦点に収束する光は後方に向かう方向性を持って射出可能なものとし、前記第二焦点からの光が達する位置には、これら第二焦点を焦点とし、前記各内面鏡からの光を当該の車両用灯部の照射方向に反射する放物系反射面の複数が配置され、前記各第二焦点の近傍には遮光板が設けられていて、前記放物系反射面に到達する反射光の形状を制御し配光形成が行われていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記放物系反射面の複数は、前記各内面鏡を中心として左右対称に配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
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