JP2006170795A - 放射性物質収納容器及び放射性物質貯蔵方法 - Google Patents

放射性物質収納容器及び放射性物質貯蔵方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射性物質収納容器及び放射性物質貯蔵方法において、冷却性能の向上を図る一方で、製造コストの上昇を抑制する。
【解決手段】胴本体12の外周側に複数の伝熱フィン17を介して外筒16を連結し、この胴本体12と外筒16との空間部にレジン18を装着し、内部のキャビティ13に使用済み燃料集合体を収納して蓋部22により密封可能とし、この外筒16の外周面に、複数のバンド部材52を連結することにより構成される放熱部材51を着脱自在に締結する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼を終えた使用済み燃料集合体を収納収容、貯蔵するものであって、使用済み燃料集合体の崩壊熱を効率良く大気中へ放出できる放熱性能に優れた放射性物質収納容器及び放射性物質貯蔵方法に関する。
核燃料サイクルの終期にあって、燃焼を終えて使用できなくなった核燃料集合体を、使用済み燃料集合体という。この使用済み燃料集合体は、FPなど高放射能物質を含むために熱的に冷却する必要があることから、原子力発電所の冷却ピットで所定期間(1〜3年間)冷却される。その後、放射性物質収納容器であるキャスクに収納され、トラック等で再処理施設に搬送して貯蔵される。使用済み燃料集合体は、キャスク内に設置したバスケットのセルにそれぞれ1体ずつ挿入され、これにより輸送中の振動などに対する適切な保持力を確保している。
このようなキャスクは、一般的に、上部が開口して円筒形状をなす胴本体と、この胴本体の外周部に設けられた中性子遮蔽体であるレジンと、このレジンの外周部に設けられた外筒と、胴本体の上部に固定される蓋部とから構成されている。胴本体は、γ線遮蔽体である炭素鋼製の鍛造品であり、蓋部は、ステンレス鋼製等の一次蓋及び二次蓋7からなり、この一次蓋及び二次蓋は、胴本体にOリングを介して嵌合し、ステンレス製等のボルトにより固定されている。また、胴本体と外筒との間には、熱伝導を行う複数の伝熱フィンが設けられている。レジンは、この伝熱フィンにより形成される空間に流動状態で注入され、冷却することで固化形成する。
従って、使用済み燃料集合体は、キャスクに収納された状態で、再処理施設で適正な年数、つまり、所定の温度以下に冷却されるまで保管される。
このようなキャスクとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2001−318187号公報
ところで、キャスク内に収納される使用済み燃料集合体は、貯蔵中に崩壊熱を発生する。この崩壊熱は、キャスクの外筒から大気中に放出されるが、十分な放熱性能が得られないと蓋部と胴本体との間に介在するOリングのクリープを進行させることがある。また、外筒からの放熱が十分でない場合には、バスケットを構成する材料にも耐熱性に優れたものを使用する必要があるので、キャスクの製造コスト増加を招く場合もある。特に、高燃焼度・短冷却期間の使用済み燃料集合体は発熱量が高く、これを収納するキャスクには高い放熱性能が求められる。
そのため、従来のキャスクでは、胴本体と外筒との間に複数の伝熱フィンを設け、この伝熱フィンにより形成される空間にレジンを挿入し、使用済み燃料集合体の崩壊熱を胴本体から各放熱フィンを介して外筒に伝達し、この外筒から空気中に放熱している。ところが、この従来のキャスクは、外筒の外周面が平坦であるため、放熱面積が小さくて十分な冷却性能を得ることができない。
そこで、上記特許文献1では、キャスクの外面を山形部または谷形部を設けることで、放熱面積を大きくしている。しかし、キャスクの外面に山形部や谷形部を設けることは製造上困難であり、製造コストが上昇してしまうという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、冷却性能の向上を図る一方で、製造コストの上昇を抑制した放射性物質収納容器及び放射性物質貯蔵方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の放射性物質収納容器は、放射性物質を収納する胴本体と、該胴本体の外周部に設けられた複数の伝熱フィンと、該伝熱フィンの外周部に設けられた外筒と、前記胴本体と該外筒との間に設けられた中性子遮蔽体と、前記外筒の外周部に着脱自在に設けられた放熱部材とを有することを特徴とするものである。
請求項2の発明の放射性物質収納容器では、前記放熱部材は、前記外筒の外周面に周方向に沿って互いに連結された複数のバンド部材からなることを特徴としている。
請求項3の発明の放射性物質収納容器では、前記複数のバンド部材は、一体に設けられたフランジ部同士が互いに締結されて連結されることを特徴としている。
請求項4の発明の放射性物質収納容器では、前記複数のバンド部材は、一体に設けられたフランジ部が前記外筒に形成されたフランジ部に締結されて連結されることを特徴としている。
請求項5の発明の放射性物質収納容器では、前記放熱部材は、前記外筒の外周面に形成された凹部に嵌合した位置で固定されることを特徴としている。
請求項6の発明の放射性物質収納容器では、前記放熱部材は、前記外筒の外周面に磁力により着脱自在であることを特徴としている。
また、請求項7の発明の放射性物質貯蔵方法は、外周部に放熱部材が装着された放射性物質収納容器に放射性物質を収納し、この収納状態で所定の貯蔵施設内に設置し、所定期間の経過後、前記放射性物質収納容器から前記放熱部材を取り外して再利用することを特徴とするものである。
請求項8の発明の放射性物質貯蔵方法では、前記放射性物質収納容器に前記放射性物質を収納した状態で前記貯蔵施設内に設置し、前記放射性物質収納容器の外面温度が所定温度以下になったら、前記放射性物質収納容器から前記放熱部材を取り外して再利用することを特徴としている。
請求項9の発明の放射性物質貯蔵方法では、前記放射性物質収納容器から前記放熱部材を取り外す作業は、遠隔位置から作業ロボットを操作することにより行うことを特徴としている。
更に、請求項10の発明の放射性物質貯蔵方法は、放射性物質収納容器に放射性物質を収納し、この収納状態で所定の貯蔵施設内に設置すると共に、前記放射性物質収納容器の外周部に所定間隔をあけてガイド壁を設置し、該ガイド壁の下部からこのガイド壁と前記放射性物質収納容器との空間部に侵入して上方に流れる自然冷却風により前記放射性物質収納容器を冷却することを特徴とするものである。
請求項11の発明の放射性物質貯蔵方法では、前記放射性物質収納容器の外面温度が所定温度以下になったら、前記ガイド壁または前記放射性物質収納容器を移動して該ガイド壁を再利用することを特徴としている。
請求項1の発明の放射性物質収納容器によれば、放射性物質を収納する胴本体の外周部に複数の伝熱フィンを解して外筒を設けると共に、この胴本体と外筒との間に中性子遮蔽体を設け、外筒の外周部に放熱部材を着脱自在に設けたので、放熱部材により放熱面積を拡大することで、冷却性能を向上することができ、放熱部材を着脱自在とすることで、外筒の外周部の構造を変更する必要はなく、また、放熱部材を再利用することができ、製造コストの上昇を抑制することができる。
請求項2の発明の放射性物質収納容器によれば、放熱部材を、外筒の外周面に周方向に沿って互いに連結された複数のバンド部材により構成したので、複数のバンド部材を連結して外筒の外周部に装着することで、外筒に対して放熱部材の着脱を容易に行うことができる。
請求項3の発明の放射性物質収納容器によれば、複数のバンド部材を、一体に設けられたフランジ部同士を互いに締結して連結したので、バンド部材同士を容易に連結することができ、外筒に対する放熱部材の着脱性を向上することができる。
請求項4の発明の放射性物質収納容器によれば、複数のバンド部材に一体に設けられたフランジ部を外筒に形成されたフランジ部に締結して連結したので、バンド部材を直接外筒に固定することができ、外筒に対する放熱部材の着脱性を向上することができる。
請求項5の発明の放射性物質収納容器によれば、放熱部材を、外筒の外周面に形成された凹部に嵌合した位置で固定したので、放熱部材を事前に外筒の凹部に嵌合した状態で固定することができ、外筒に対する放熱部材の着脱性を向上することができる。
請求項6の発明の放射性物質収納容器によれば、放熱部材を、外筒の外周面に磁力により着脱自在としたので、放熱部材を外筒に対して容易に着脱することができ、外筒に対する放熱部材の着脱性を向上することができる。
また、請求項7の発明の放射性物質貯蔵方法によれば、外周部に放熱部材が装着された放射性物質収納容器に放射性物質を収納し、この収納状態で所定の貯蔵施設内に設置し、所定期間の経過後、放射性物質収納容器から放熱部材を取り外して再利用するようにしたので、貯蔵施設では放熱部材により放熱面積を拡大することで、冷却性能を向上することができ、所定期間の経過後は放熱部材を取り外し、新たに搬入する放射性物質収納容器に装着して再利用することで、外筒の外周部の構造を変更する必要はなく、製造コストの上昇を抑制することができる。
請求項8の発明の放射性物質貯蔵方法によれば、放射性物質収納容器に放射性物質を収納した状態で貯蔵施設内に設置し、放射性物質収納容器の外面温度が所定温度以下になったら、放射性物質収納容器から放熱部材を取り外して再利用するようにしたので、放射性物質収納容器の外面温度を基準として放熱部材の取り外しを行うことで、放熱部材の再利用を効率的に行うことができる。
請求項9の発明の放射性物質貯蔵方法によれば、放射性物質収納容器から放熱部材を取り外す作業は、遠隔位置から作業ロボットを操作することにより行うようにしたので、作業者に被爆の危険性がなく、作業の安全性を向上することができる。
更に、請求項10の発明の放射性物質貯蔵方法によれば、放射性物質収納容器に放射性物質を収納し、この収納状態で所定の貯蔵施設内に設置すると共に、放射性物質収納容器の外周部に所定間隔をあけてガイド壁を設置し、ガイド壁の下部からこのガイド壁と放射性物質収納容器との空間部に侵入して上方に流れる自然冷却風により放射性物質収納容器を冷却するようにしたので、放射性物質収納容器の周辺の対流を促進することで、冷却性能を向上することができる。
請求項11の発明の放射性物質貯蔵方法によれば、放射性物質収納容器の外面温度が所定温度以下になったら、ガイド壁または放射性物質収納容器を移動してこのガイド壁を再利用するようにしたので、放射性物質収納容器の外面温度を基準としてガイド壁を移動するか、放射性物質収納容器を別の場所に移動して保管するなどし、このガイド壁の再利用を効率的に行うことができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る放射性物質収納容器及び放射性物質貯蔵方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの正面図、図2は、実施例1のキャスクの平面図、図3は、実施例1のバンド部材の連結部を表すキャスクの要部拡大図、図4は、図3のIV−IV断面図、図5は、実施例1のキャスクの一部断面概略図、図6は、実施例1のキャスクの水平断面図、図7は、実施例1のキャスクを貯蔵するための貯蔵施設を表す概略図ある。
まず、実施例1の放射性物質収納容器としてのキャスクについて図5及び図6に基づいて詳細に説明する。図5及び図6に示すように、キャスク11において、胴本体12は円筒形状をなし、内部に設けられるキャビティ13内面がバスケット14の外周形状に合わせて機械加工されており、このキャビティ13内面の機械加工は、専用の加工装置を用いてフライス等によって加工する。胴本体12の下部には底部15が溶接により結合されており、この胴本体12及び底部15は、γ線遮蔽機能を有する炭素鋼製の鍛造品となっているが、炭素鋼の代わりにステンレス鋼を用いることもできる。
胴本体12の外周側には所定の隙間を開けて外筒16が配設されており、胴本体12の外周面と外筒16の内周面との間には、熱伝導を行う銅製の伝熱フィン17が周方向に均等間隔で複数溶接されている。そして、胴本体12と外筒16との空間部に水素を多く含有する高分子材料であって中性子遮蔽機能を有するレジン(中性子遮蔽体)18が流動状態で図示しないパイプ等を介して注入され、冷却固化されている。この場合、内部フィン17は、放熱を均一に行うために熱量の多い部分に高い密度で設けるようにするのが好ましい。また、底部15の下側には複数の連結板19により所定の隙間を開けて底板20が連結されており、この底部15と底板20との空間部にレジン(中性子遮蔽体)21が設けられている。なお、レジン18,21と外筒16または底板20との間には、数mmの熱膨張しろが設けられており、この熱膨張しろは、ホットメルト接着剤等にヒーターを埋め込んだ消失型を外筒16の内周面または底板20の上面に配設し、レジン18,21を注入して固化した後、ヒーターを加熱して溶融排出することによって形成する。
胴本体12の上部開口を閉塞する蓋部22は、一次蓋23と二次蓋24によって構成されている。一次蓋23は、γ線を遮蔽するステンレス鋼または炭素鋼からなる円盤形状である。また、二次蓋24も、ステンレス鋼製または炭素鋼製の円盤形状であるが、その上面には、レジン(中性子遮蔽体)25が封入されている。この一次蓋23及び二次蓋24は、ステンレス鋼製または炭素鋼製のボルト26により胴本体12の上端部に取付けられている。この場合、一次蓋23及び二次蓋24と胴本体12との間に、それぞれ図示しない金属ガスケットが介装され、内部の密封性を確保している。また、蓋部22の周囲には、レジン27を封入した補助遮蔽体28が設けられている。
キャスク11の内部に設けられるバスケット14は、使用済みの燃料集合体を収納するセル29を構成する複数本の角パイプから構成されている。この角パイプには、アルミニウムまたはアルミニウム合金の粉末に中性子吸収性能をもつボロンまたはボロン化合物の粉末を添加したアルミニウム複合材またはアルミニウム合金を用いる。また、中性子吸収材としては、ボロンの他にカドミウムを用いることができる。
また、胴本体12の外周面の両側には、キャスク11を吊り下げるためのトラニオン30が設けられている。キャスクは、内部に使用済みの燃料集合体を収納した後、貯蔵施設まで搬送されるが、このキャスク11の搬送時には、胴本体12の上端部に取付けた補助遮蔽体28を取外し、キャスクの上端部及び下端部に図示しない緩衝体を取付ける。この緩衝体は、ステンレス鋼材によって作成されたハウジング内にレッドウッド材などの緩衝材を組み込んだ構造となっている。また、キャスク11が貯蔵施設に搬入された後は、この緩衝体を取外し、据付台31を用いて起立状態で保管する。
即ち、図7に示すように、貯蔵施設41は、全体がコンクリート壁によって構成され、設置床42、天井壁43、複数の側壁44を有している。そして、設置床42の両側には多数の吸気口45が形成された換気塔46が設けられている。この貯蔵施設41内において、設置床42上には、多数のキャスク11が所定間隔をおいて整列配置されている。各キャスクは、前述したように使用済の燃料集合体を収納している。また、貯蔵施設41の一側には、搬入用ゲート47を有する搬入用ピット48が設けられており、キャスク11は、運搬車両によりこの搬入用ピット48から貯蔵施設41の内部に搬入される。貯蔵施設41の上部にはキャスク移送用クレーン49が移動自在に設けられており、搬入用ピット48に搬入されたキャスク11は、このキャスク移送用クレーン49により移送され、所定の位置に配置される。
ところで、キャスク11内に収納される使用済み燃料集合体は、貯蔵中に崩壊熱を発生することから、高い耐熱性並びに高い放熱性が必要となる。一般的には、図5および図6に示すように、胴本体12と外筒16との間に複数の伝熱フィン17を設け、使用済み燃料集合体の崩壊熱をこの胴本体12から各放熱フィン17を介して外筒16に伝達し、この外筒16から空気中に放熱している。また、貯蔵施設41では、一方の換気塔46の各吸気口45から空気を内部に取り入れ、配置されている多数のキャスク11の周囲に供給することで冷却し、温まった空気を他方の換気塔46の各吸気口45から外部に排出している。しかし、複数の伝熱フィン17及び外筒16だけでは、放熱面積が小さくて十分な冷却性能を得ることができない。
そこで、この実施例1では、図1乃至図4に示すように、外筒16の外周部に放熱部材51を着脱自在に設け、この放熱部材51が装着されたキャスク11に使用済み燃料集合体を収納し、この収納状態でキャスク11を貯蔵施設41に搬送して貯蔵することで、冷却する。そして、所定期間の経過後、キャスク11の外面温度が所定温度以下になったら、キャスク11から放熱部材51を取り外して再利用するようにしている。従って、放熱部材51の装着により放熱面積を拡大して冷却性能を向上する一方、放熱部材51を再利用することで製造コストの上昇を抑制する。
即ち、放熱部材51は、外筒16の外周面に周方向に沿って互いに連結された複数(本実施例では3つ)のバンド部材52から構成されている。このバンド部材52は、外筒16の外周面に沿って湾曲形状をなすバンド本体52aと、このバンド本体52aの各端部が折曲されて一体に形成されたフランジ部が52bとから構成され、各フランジ部52bに締結ボルト53が貫通可能な連結孔52cが形成されている。そして、バンド部材52は、バンド本体52aの表面に山部と谷部とが交互に形成されることで多数の放熱フィン54が形成され、その表面積(放熱面積)が拡大されている。
一方、キャスク11にて、外筒16の外周面には、バンド部材52が嵌入可能な凹部16aが全周にわたって形成されており、凹部16aは、キャスク11の上部、中央部、下部の3箇所に形成されている。この凹部16aの幅は、バンド52の幅よりも若干広く、深さは、バンドの厚さの約半分となっている。
そして、放熱部材51をキャスク11に装着するには、まず、3つのバンド部材52のフランジ部52b同士を締結ボルト53及びナット55により仮締結し、各バンド部材52をリング状に連結する。次に、この連結状態にあるバンド部材52をキャスク11における外筒16の外周面に遊嵌する。そして、各バンド部材52を外筒16の凹部16aに嵌合しながら、3つの締結ボルト53を順にナット55に螺合させていくことで、各バンド部材52を外筒16の外周面に締結する。すると、放熱部材51は、キャスク11に固定される。
ここで、キャスク11の貯蔵方法について説明する。図1及び図2に示すように、まず、前述したように、放熱部材51としての3つのバンド部材52を外筒16の外周面に締結してキャスクを構成する。次に、キャスク11の内部に使用済み燃料集合体を収納し、蓋部22を固定して密封する。そして、キャスク11の上端部及び下端部に緩衝体を装着し、車両により貯蔵施設41まで搬送する。
貯蔵施設41では、図7に示すように、使用済み燃料集合体を収納したキャスク11を据付台31に設置した状態で設置床42上に設置し、この状態で所定期間(数年)放置する。すると、この貯蔵期間に、キャスク11内に収納される使用済み燃料集合体は、貯蔵中に崩壊熱を発生するが、この崩壊熱は、胴本体12から各放熱フィン17を介して外筒16に伝達され、この外筒16及び外筒16に取付けられた放熱部材51から空気中に放熱されることで冷却される。また、貯蔵施設41内にて、空気が取り入れて各キャスク11の周囲を循環することで冷却される。
そして、使用済み燃料集合体を収納したキャスク11が所定期間貯蔵されると、使用済み燃料集合体からの崩壊熱の発生が減少し、キャスク11の外面温度が所定温度以下になる。この場合、貯蔵施設41内やキャスク11外面の温度管理を行うことで、この時期を検出するようにすることが望ましい。
キャスク11の外面温度が所定温度以下になったら、必要以上の冷却性能(放熱面積)を必要としないため、キャスク11から放熱部材51を取り外す。このキャスク11から放熱部材51を取り外す作業は、前述の装着作業の逆の手順により行うものであるが、作業者が遠隔位置から図示しない作業ロボットを操作することにより行うことが望ましく、作業が円滑に行うことができると共に、安全な作業環境でおこなうことで被爆等危険が防止される。そして、キャスク11から取外された放熱部材51は、車両等により貯蔵施設41から搬出され、原子炉施設などに搬送して新たなキャスク11に装着することで再利用される。
このように実施例1のキャスク11にあっては、胴本体12の外周側に複数の伝熱フィン17を介して外筒16を連結し、この胴本体12と外筒16との空間部にレジン18を装着し、内部のキャビティ13に使用済み燃料集合体を収納して蓋部22により密封可能とし、この外筒16の外周面に、複数のバンド部材52を連結することにより構成される放熱部材51を着脱自在に締結している。
従って、放熱部材51によりキャスク11の放熱面積を拡大することで、使用済み燃料集合体が発生する崩壊熱を確実に放出して冷却することができ、胴本体12と蓋部22との間に介在するOリングの寿命を延長することができると共に、バスケット14を構成する材料として耐熱性に優れたものを使用することによる製造コスト増加を抑制することができる。
また、放熱部材51を着脱自在とすることで、外筒16の外周部の構造を大幅に変更する必要はなく、また、放熱部材51を再利用することができ、キャスク11の製造コストの上昇を抑制することができる。更に、放熱部材51を複数のバンド部材52により構成することで、この放熱部材51を簡単な構成で、且つ、低コストで製造することができ、また、高い着脱性能を確保することで作業性を向上することができる。
また、実施例1の放射性物質貯蔵方法にあっては、放熱部材51を外筒16の外周面に締結してキャスクを構成し、内部に使用済み燃料集合体を収納して蓋部22により密封し、この状態で貯蔵施設41に搬送して所定期間放置して冷却し、キャスク11の外面温度が所定温度以下になったら、キャスク11から放熱部材51を取り外し、この放熱部材51を新たなキャスク11に装着することで再利用するようにしている。
従って、放熱部材51を用いることで、使用済み燃料集合体を貯蔵中のキャスク11の冷却性能を向上することができ、所定期間の経過後はこの放熱部材51を取り外し、新たなキャスク11に装着して再利用することで、外筒16の外周部の構造を大幅に変更する必要はなく、製造コストの上昇を抑制することができる。
図8は、本発明の実施例2に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの平面図、図9は、実施例2のバンド部材の連結部を表すキャスクの要部拡大図ある。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2において、図8及び図9に示すように、キャスク11における外筒16の外周部に放熱部材61が着脱自在に設けられており、この放熱部材61は、外筒16の外周面に周方向に沿って互いに連結された複数(本実施例では2つ)のバンド部材62から構成されている。このバンド部材62は、外筒16の外周面に沿って湾曲形状をなすバンド本体62aと、このバンド本体62aの各端部が折曲されて一体に形成されたフランジ部が62bとから構成され、各フランジ部62bに図示しない連結孔が形成されている。そして、バンド部材62は、バンド本体62aの表面に山部と谷部とが交互に、且つ、格子状に形成されることで多数の放熱フィン64が形成され、その表面積(放熱面積)が拡大されている。
一方、キャスク11にて、外筒16の外周面には、周方向に対向して2つのフランジ部16bが一体に形成されており、このフランジ部16bに図示しない連結孔が形成されている。この各フランジ部16bは、バンド部材62が装着される高さに、バンド部材62のフランジ部62bに対応して形成されている。
そして、放熱部材61をキャスク11に装着するには、まず、各バンド部材62の一方のフランジ部62bにより外筒16のフランジ部16bを挟持し、各フランジ部62b,13bの連結孔に締結ボルト63を挿通してナット65に螺合することで締結する。次に、各バンド部材62の他方のフランジ部62bにより外筒16のフランジ部16bを挟持し、各フランジ部62b,13bの連結孔に締結ボルト63を挿通してナット65螺合することで締結する。すると、放熱部材61は、キャスク11に固定される。
なお、放熱部材61を用いたキャスク11の貯蔵方法については、前述した実施例1とほぼ同様であるため、説明は省略する。
このように実施例2のキャスク11にあっては、胴本体12の外周側に複数の伝熱フィン17を介して外筒16を連結し、この胴本体12と外筒16との空間部にレジン18を装着し、内部のキャビティ13に使用済み燃料集合体を収納して蓋部22により密封可能とし、この外筒16の外周面に、複数のバンド部材62を外筒16のフランジ部16bを用いて連結することにより構成される放熱部材61を着脱自在に締結している。
従って、放熱部材61によりキャスク11の放熱面積を拡大することで、使用済み燃料集合体が発生する崩壊熱を確実に放出して冷却することができ、また、放熱部材61を着脱自在とすることで、外筒16の外周部の構造を大幅に変更する必要はなく、また、放熱部材61を再利用することができ、キャスク11の製造コストの上昇を抑制することができる。そして、放熱部材61を複数のバンド部材62により構成し、外筒16のフランジ部16bを用いてキャスク11に装着することで、この放熱部材61を簡単な構成で、且つ、低コストで製造することができ、また、取付作業性を向上することができる。
図10は、本発明の実施例3に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの平面図ある。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3において、図10に示すように、キャスク11における外筒16の外周部に放熱部材71が着脱自在に設けられており、この放熱部材71は、外筒16の外周面に周方向に沿って互いに連結された複数のバンド部材72から構成されている。このバンド部材72は、外筒16の外周面に沿って湾曲形状をなすと共に所定の幅を有するバンド本体72aと、このバンド本体72aの各端部が折曲されて一体に形成されたフランジ部が72bとから構成され、各フランジ部72bに図示しない連結孔が形成されている。そして、バンド部材72は、外周面に凹凸形状をなす多数の放熱フィンが形成され、その表面積(放熱面積)が拡大されている。
一方、キャスク11にて、外筒16の外周面には、周方向に沿って全周にわたるフランジ部16cが一体に形成されている。
そして、放熱部材71をキャスク11に装着するには、まず、各バンド部材72のフランジ部72b同士を締結ボルト73及びナット75により仮締結し、各バンド部材72を円筒状に連結する。次に、この連結状態にあるバンド部材72をキャスク11における外筒16の外周面に遊嵌し、下端部を外筒16のフランジ部16cに載置する。そして、各各締結ボルト73を順にナット75に螺合させていくことで、各バンド部材72を外筒16の外周面に締結する。すると、放熱部材71は、キャスク11に固定される。
このように実施例3のキャスク11にあっては、胴本体12の外周側に複数の伝熱フィン17を介して外筒16を連結し、この胴本体12と外筒16との空間部にレジン18を装着し、内部のキャビティ13に使用済み燃料集合体を収納して蓋部22により密封可能とし、この外筒16の外周面に、複数のバンド部材72を外筒16のフランジ部16cを用いて連結することにより構成される放熱部材71を着脱自在に締結している。
従って、放熱部材71によりキャスク11の放熱面積を拡大することで、使用済み燃料集合体が発生する崩壊熱を確実に放出して冷却することができ、また、放熱部材71を着脱自在とすることで、外筒16の外周部の構造を大幅に変更する必要はなく、また、放熱部材71を再利用することができ、キャスク11の製造コストの上昇を抑制することができる。そして、放熱部材71を複数のバンド部材72により構成し、各バンド部材72を仮連結した状態で外筒16のフランジ部16cに載置し、更にこの各バンド部材72を締結することでキャスク11に装着することができ、この放熱部材71を簡単な構成で、且つ、低コストで製造することができ、また、取付作業性を向上することができる。
なお、上述した実施例1、2、3にて、放熱部材51,61,71を2つまたは3つのバンド部材52,62,72により構成したが、その個数が限定されることはなく、外筒16の形状に応じて適宜設定すればよいものである。また、外筒16に装着する放熱部材51,61,71の個数も1つまたは3つに限定されるものではなく、その幅も各実施例に限定されるものではない。
図11は、本発明の実施例4に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの平面図、図12は、放熱部材の斜視図ある。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4において、図11及び図12に示すように、キャスク11における外筒16の外周部に放熱部材81が磁力により着脱自在に設けられている。即ち、この放熱部材81は、外筒16の外周面に沿って湾曲形状をなす板材の裏面に磁石82が固定される一方、表面に凹凸形状をなす多数の放熱フィン83が傾斜して形成され、その表面積(放熱面積)が拡大されている。そのため、放熱部材81は、裏面の磁石82により外筒16の外周面に吸着することで、この放熱部材81はキャスク11に固定される。
このように実施例4のキャスク11にあっては、胴本体12の外周側に複数の伝熱フィン17を介して外筒16を連結し、この胴本体12と外筒16との空間部にレジン18を装着し、内部のキャビティ13に使用済み燃料集合体を収納して蓋部22により密封可能とし、この外筒16の外周面に、放熱部材81を磁石82により着脱自在としている。
従って、放熱部材81によりキャスク11の放熱面積を拡大することで、使用済み燃料集合体が発生する崩壊熱を確実に放出して冷却することができ、また、放熱部材81を着脱自在とすることで、外筒16の外周部の構造を大幅に変更する必要はなく、また、放熱部材81を再利用することができ、キャスク11の製造コストの上昇を抑制することができる。そして、放熱部材81を磁石82により外筒16に固定することで、キャスク11に装着することができ、この放熱部材71を簡単な構成で、且つ、低コストで製造することができ、また、取付作業性を向上することができる。更に、放熱部材71に放熱フィン83を傾斜して形成したことで、キャスク11の起立状態、横倒し状態にかかわらず、所定の冷却性能を確保することができる。
なお、上述した各実施例にて、放熱フィン54,64,74,83の形状を凹凸形状、格子形状、傾斜形状としたが、その形状は各実施例に限定されるものではなく、その他、V字形状やスリット形状であってもよく、または、内部に冷却流体を封入して見掛けの熱伝導率を増加するようにしても良い。
図13は、本発明の実施例5に係る放射性物質貯蔵方法を説明するためのキャスクの設置状態を表す概略図ある。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例5の放射性物質貯蔵方法において、図13に示すように、貯蔵設備にて、設置床上に使用済み燃料集合体が収納されたキャスク11を据付台31を用いて設置し、このキャスク11の周囲に所定間隔をあけてガイド壁としての移動可能なガイド筒91を設置している。このガイド筒91は、キャスク11の外径より大きく、ほぼ同じ高さを有しており、下部に複数の開口部92が形成されている。
従って、キャスク11の周囲に所定間隔をあけてガイド筒91を設置すると、キャスク11の外周部から使用済み燃料集合体の崩壊熱が放出されることで、キャスク11とガイド筒91との間の空間部に上方への対流が発生する。そのため、新たな空気がガイド筒91の各開口部92下部からこのキャスク11とガイド筒91との空間部に侵入し、上方に流れて上部から排出される自然冷却風が発生することとなり、所謂、煙突効果によりキャスク11を効率的に冷却することができる。
そして、使用済み燃料集合体を収納したキャスク11が所定期間貯蔵されると、使用済み燃料集合体からの崩壊熱の発生が減少し、キャスク11の外面温度が所定温度以下になる。キャスク11の外面温度が所定温度以下になったら、必要以上の冷却性能を必要としないため、キャスク11の周囲に設けられたガイド筒91を別の場所に移動して再利用する。
このように実施例5の放射性物質貯蔵方法にあっては、使用済み燃料集合体が収納されたキャスク11の外周部に所定間隔をあけてガイド筒91を設置し、このガイド筒91の下部に形成された開口部92からキャスク11とこのガイド筒91との空間部に侵入して上方に流れる自然冷却風によりキャスク11を冷却するようにしている。
従って、簡単な構成でキャスク11の周辺の対流を促進することで、キャスク11の冷却性能を向上することができる。また、により隣接するキャスク11からの輻射熱を遮断して冷却効率を向上することができる。
また、実施例5では、キャスク11の周囲に所定間隔をあけて移動可能なガイド筒91を設置し、この状態で所定期間放置して冷却し、キャスク11の外面温度が所定温度以下になったら、ガイド筒91を移動して再利用するようにしている。従って、ガイド筒91を再利用することで、保管コストの上昇を抑制することができる。
図14は、本発明の実施例6に係る放射性物質貯蔵方法を説明するためのキャスクの設置状態を表す概略図ある。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例6の放射性物質貯蔵方法において、図14に示すように、貯蔵設備にて、設置床上に使用済み燃料集合体が収納されたキャスク11を据付台31を用いて設置し、多数のキャスク11を仕切るようにその周囲に所定間隔をあけて複数のガイド壁101,102を格子状に設置している。このガイド壁101,102は、キャスク11とほぼ同じ高さを有しており、下部に図示しない開口部が形成されている。
従って、キャスク11の周囲に複数のガイド壁101,102を格子状に設置すると、キャスク11の外周部から使用済み燃料集合体の崩壊熱が放出されることで、キャスク11と各ガイド壁101,102との間の空間部に上方への対流が発生する。そのため、新たな空気が各ガイド壁101,102の下部からこのキャスク11と各ガイド壁101,102との空間部に侵入し、上方に流れて上部から排出される自然冷却風が発生することとなり、所謂、煙突効果によりキャスク11を効率的に冷却することができる。
そして、使用済み燃料集合体を収納したキャスク11が所定期間貯蔵されると、使用済み燃料集合体からの崩壊熱の発生が減少し、キャスク11の外面温度が所定温度以下になる。キャスク11の外面温度が所定温度以下になったら、必要以上の冷却性能を必要としないため、キャスク11を別の保管場所に移動して保管し、各ガイド壁101,102を再利用する。
このように実施例6の放射性物質貯蔵方法にあっては、使用済み燃料集合体が収納されたキャスク11の外周部に複数のガイド壁101,102を所定間隔をあけて格子状に設置し、この各ガイド壁101,102の下部に形成された開口部からキャスク11とこの各ガイド壁101,102との空間部に侵入して上方に流れる自然冷却風によりキャスク11を冷却するようにしている。
従って、簡単な構成でキャスク11の周辺の対流を促進することで、キャスク11の冷却性能を向上することができる。また、各ガイド壁101,102により隣接するキャスク11からの輻射熱を遮断して冷却効率を向上することができる。
また、実施例6では、キャスク11の外周部に複数のガイド壁101,102を所定間隔をあけて格子状に設置し、この状態で所定期間放置して冷却し、キャスク11の外面温度が所定温度以下になったら、キャスク11を別の保管場所に移動してガイド壁101,102再利用するようにしている。従って、ガイド壁101,102を再利用することで、保管コストの上昇を抑制することができる。
本発明に係る放射性物質収納容器及び放射性物質貯蔵方法は、冷却性能を向上させる一方で、製造コストの上昇を抑制するものであり、いずれの種類の放射性物質収納容器にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの正面図である。 実施例1のキャスクの平面図である。 実施例1のバンド部材の連結部を表すキャスクの要部拡大図である。 図3のIV−IV断面図である。 実施例1のキャスクの一部断面概略図である。 実施例1のキャスクの水平断面図である。 実施例1のキャスクを貯蔵するための貯蔵施設を表す概略図である。 本発明の実施例2に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの平面図である。 実施例2のバンド部材の連結部を表すキャスクの要部拡大図である。 本発明の実施例3に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの平面図である。 本発明の実施例4に係る放射性物質収納容器としてのキャスクの平面図である。 放熱部材の斜視図である。 本発明の実施例5に係る放射性物質貯蔵方法を説明するためのキャスクの設置状態を表す概略図である。 本発明の実施例6に係る放射性物質貯蔵方法を説明するためのキャスクの設置状態を表す概略図である。
符号の説明
11 キャスク(放射性物質収納容器)
12 胴本体
16 外筒
16a 凹部
16b フランジ部
17 伝熱フィン
18 レジン(中性子遮蔽体)
22 蓋部
31 据付台
41 貯蔵施設
51,61,71,81 放熱部材
52,62,72 バンド部材
52a,62a,72a バンド本体
52b,62b,72b フランジ部
53,63,73 締結ボルト
54,64 放熱フィン
91 ガイド筒(ガイド壁)
92 開口部
101,102 ガイド壁

Claims (11)

  1. 放射性物質を収納する胴本体と、該胴本体の外周部に設けられた複数の伝熱フィンと、該伝熱フィンの外周部に設けられた外筒と、前記胴本体と該外筒との間に設けられた中性子遮蔽体と、前記外筒の外周部に着脱自在に設けられた放熱部材とを有することを特徴とする放射性物質収納容器。
  2. 請求項1に記載の放射性物質収納容器において、前記放熱部材は、前記外筒の外周面に周方向に沿って互いに連結された複数のバンド部材からなることを特徴とする放射性物質収納容器。
  3. 請求項2に記載の放射性物質収納容器において、前記複数のバンド部材は、一体に設けられたフランジ部同士が互いに締結されて連結されることを特徴とする放射性物質収納容器。
  4. 請求項1に記載の放射性物質収納容器において、前記複数のバンド部材は、一体に設けられたフランジ部が前記外筒に形成されたフランジ部に締結されて連結されることを特徴とする放射性物質収納容器。
  5. 請求項1に記載の放射性物質収納容器において、前記放熱部材は、前記外筒の外周面に形成された凹部に嵌合した位置で固定されることを特徴とする放射性物質収納容器。
  6. 請求項1に記載の放射性物質収納容器において、前記放熱部材は、前記外筒の外周面に磁力により着脱自在であることを特徴とする放射性物質収納容器。
  7. 外周部に放熱部材が装着された放射性物質収納容器に放射性物質を収納し、この収納状態で所定の貯蔵施設内に設置し、所定期間の経過後、前記放射性物質収納容器から前記放熱部材を取り外して再利用することを特徴とする放射性物質貯蔵方法。
  8. 請求項7に記載の放射性物質貯蔵方法において、前記放射性物質収納容器に前記放射性物質を収納した状態で前記貯蔵施設内に設置し、前記放射性物質収納容器の外面温度が所定温度以下になったら、前記放射性物質収納容器から前記放熱部材を取り外して再利用することを特徴とする放射性物質貯蔵方法。
  9. 請求項7に記載の放射性物質貯蔵方法において、前記放射性物質収納容器から前記放熱部材を取り外す作業は、遠隔位置から作業ロボットを操作することにより行うことを特徴とする放射性物質貯蔵方法。
  10. 放射性物質収納容器に放射性物質を収納し、この収納状態で所定の貯蔵施設内に設置すると共に、前記放射性物質収納容器の外周部に所定間隔をあけてガイド壁を設置し、該ガイド壁の下部からこのガイド壁と前記放射性物質収納容器との空間部に侵入して上方に流れる自然冷却風により前記放射性物質収納容器を冷却することを特徴とする放射性物質貯蔵方法。
  11. 請求項10に記載の放射性物質貯蔵方法において、前記放射性物質収納容器の外面温度が所定温度以下になったら、前記ガイド壁または前記放射性物質収納容器を移動して該ガイド壁を再利用することを特徴とする放射性物質貯蔵方法。
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