JP2006169888A - ドアチェッカ - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便な構造により、ドアを無段階で任意の位置に保持し得るドアチェッカを提供する。
【解決手段】 自動車のボディ側に揺動自在に設けられたアームにその長手方向に沿って多段な係合部を形成し、自動車のドア側に設けられたストッパを前記アームの長手方向に摺動可能に配置し、多段の係合部のいずれかに係合可能とすることにより、ドアを段階的に保持する有段ドア開度保持機構10と、外輪を自動車のボディ側に設け、かつ、軸をドア側に設け、外輪と軸間で回転トルクを伝達・遮断するテーパローラクラッチを有し、電磁コイルによるオンオフ制御でもってテーパローラクラッチを断接することにより、ドアを無段階で保持する無段ドア開度保持機構20とを備え、有段ドア開度保持機構10と無段ドア開度保持機構20を自動車のボディBとドアD間に並列に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車のボディとドアに連結されて、ドアを所定の開度位置に保持すべくドアの開閉トルクを制御する自動車用ドアチェッカに関する。
自動車のドア開閉装置においては、ドアを所定の開度位置に保持すべくドアの開閉トルクを制御する自動車用ドアチェッカが組み込まれた構造が一般的である(例えば、特許文献1参照)。図6は、特許文献1に開示されたドアチェッカの要部拡大断面図(特許文献1の図2参照)である。
この種のドアチェッカは、車両のドアとこのドアを枢支するドア開口周縁部材とのいずれか一方に連結されたチェックアーム8と、他方に取り付けられチェックアーム8の両側面を挟持するチェック部11とを備える。このチェック部11は、上下一対の挟持体Mをケース12に収納した構造を有し、その挟持体Mは、チェックアーム8の両側面に摺動するストッパである一対の摺動子14と、各摺動子14を互いに対向する方向の押圧力をそれぞれ付与する一対のダンパ部材15とからなる。この挟持体Mの中央には貫通孔hが設けられ、その貫通孔hにはチェックアーム8が摺動可能に嵌挿されている。このチェックアーム8は、係合部としての凹凸部A〜Dをその両側面に形成し、その両側面はそれぞれダンパ部材15を背側に配した各摺動子14に挟持されている。
このような構造により、前述のドアチェッカでは、チェックアーム8の両側面が一対の摺動子14に挟持されることにより生じる摺動抵抗を利用し、ドアに所定値以上の開閉操作力が加わらない限りはそのドアを所定の開度に保持するようにする。つまり、ドアの開放角度に節度を与えるようになっている。通常、ドアに抵抗を持たせる位置は、摺動子14が凸部A,Cに挟まれた中間凹部Bに達する半開位置と、摺動子14が全開凹部Dに達する全開位置の二箇所程度設けられている。
特開平11−241546号公報
ところで、前述した従来のドアチェッカでは、ドアに抵抗を持たせる位置として、摺動子14が凸部A,Cに挟まれた中間凹部Bに達する半開位置と、摺動子14が全開凹部Dに達する全開位置を設定することにより、ドアの開放角度に節度を与えるようになっている。
従って、半開位置の前後では、ドアが自然に半開位置に開閉作動するようになっているが、例えば狭い駐車場で乗降りするような場合、ドア半開位置の少し手前で止めようとしても半開位置まで開くために隣の車や壁に当たって傷つけるという問題があった。また、雨天時などでドアを小さく開いて傘をさしたい場合でも、半開位置まではストッパなく開くため、片手でドア位置を保持しなければならないという煩わしさがあった。さらに、坂道などで半開位置に達しない位置までドアを開いている場合、乗降中は常にドアの重量を手で保持する必要があるため、高齢者は乗降りしにくいという問題もあった。
そこで、本発明は前述した問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、簡便な構造により、ドアを無段階で任意の位置に保持し得るドアチェッカを提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、自動車のボディ側に揺動自在に設けられたアームにその長手方向に沿って多段な係合部を形成し、自動車のドア側に設けられたストッパを前記アームの長手方向に摺動可能に配置し、多段の係合部のいずれかに係合可能とすることにより、ドアを段階的に保持する有段ドア開度保持機構と、外方部材あるいは内方部材のいずれか一方を自動車のボディ側に設け、かつ、他方をドア側に設け、前記外方部材と内方部材間で回転トルクを伝達・遮断するクラッチを有し、制御手段によるオンオフ制御でもって前記クラッチを断接することにより、ドアを無段階で保持する無段ドア開度保持機構とを備え、前記有段ドア開度保持機構と無段ドア開度保持機構を自動車のボディとドア間に並列に配置したことを特徴とする。
本発明に係るドアチェッカでは、有段ドア開度保持機構と無段ドア開度保持機構とを自動車のボディとドア間に並列に配置したことにより、有段ドア開度保持機構と無段ドア開度保持機構を併用することができることから、無段ドア開度保持機構を使用すれば、ドアを無段階で任意の開度で保持することができる。例えば狭い駐車場での乗降り時や雨天時などでドアを小さく開く場合、坂道などで半開位置に達しない位置までドアを開いている場合でも、ドアをその位置に確実に保持することができる。また、無段ドア開度保持機構が不要な場合や故障した場合などには、有段ドア開度保持機構を使用すればよい。
前述の構成におけるクラッチは、外方部材と内方部材を同軸的に配置し、その外方部材の内周面あるいは内方部材の外周面のいずれか一方に、円周方向に沿うローラカム面と軸方向に傾斜したテーパカム面をそれぞれ形成し、外方部材と内方部材間に係合離脱可能な円錐形状の係合子を介在させると共に、その係合子を保持する保持器を前記外方部材あるいは内方部材に対して軸方向移動可能に設けた構造とすることが望ましい。このようにすれば、無段ドア開度保持機構のクラッチは、テーパローラクラッチ機構を構成することになる。
また、前述の構成における前記制御手段は、外方部材あるいは内方部材のいずれか一方に取り付けられ、軸方向移動可能な保持器に一体的に設けられたアーマチュアを吸着可能とした電磁コイルと、前記外方部材あるいは内方部材のいずれか一方と保持器との間に設けられ、アーマチュアを電磁コイルから離脱させる方向に弾性力を付勢する弾性部材とで構成することが望ましい。このように制御手段を電磁コイルと弾性部材で構成することにより、簡単な構造でもってクラッチをオンオフすることができ、外方部材と内方部材間の内部空間に収容することができる。
ここで、ドアを開閉しようとする外力、例えば強風などが作用した時、乗員のスイッチ操作によるクラッチ解除がなされず、クラッチが係合状態を保持したままとなるため、テーパローラクラッチに過大なトルクが負荷される場合がある。そのため、クラッチおよびその周辺部の破損を未然に防止する目的から、過負荷時に設定値以上のトルクを遮断するトルクリミッタを設けることが望ましい。
そこで、無段ドア開度保持機構が、自動車のボディ側に揺動自在に設けられたアームの先端を自動車のドア内に挿入すると共にそのドアにクラッチの内方部材をドア連結部を介して連結し、ドア内に挿入されたアームの先端にボディ連結部を介して前記クラッチの外方部材を連結した構造である場合、クラッチの外方部材とボディ連結部との間に、過大トルク負荷時にその両者間でのトルク伝達を遮断するトルクリミッタを設けることが可能である。このトルクリミッタとしては、弾性部材あるいは摩擦部材からなる摺動抵抗付与手段で構成することが可能である。他の構造しては、クラッチの内方部材とドア連結部との間および前記外方部材とボディ連結部との間に、過大トルク負荷時にその両者間でのトルク伝達を遮断するトルクリミッタを設けることも可能である。その場合、トルクリミッタは、クラッチの内方部材とドア連結部との間に設けられた弾性部材と、外方部材とボディ連結部との間に設けられた歯車対とで構成することが可能である。
また、無段ドア開度保持機構が、自動車のボディ側に設けられ、かつ、ドアを開閉自在に枢着するヒンジ部に、前記クラッチを内蔵させた構造の場合、クラッチの外方部材とドア連結部との間に、過大トルク負荷時にその両者間でのトルク伝達を遮断するトルクリミッタを設けることが可能である。その場合、トルクリミッタは、弾性部材あるいは摩擦部材からなる摺動抵抗付与手段で構成することが可能である。
以上のように過負荷時に設定値以上のトルクを遮断するトルクリミッタを設ければ、過大トルク負荷によるクラッチおよびその周辺部の破損を未然に防止することができるので、安全なドアチェッカを提供でき、そのドアチェッカの信頼性も大幅に向上する。
本発明に係るドアチェッカによれば、有段ドア開度保持機構と無段ドア開度保持機構とを自動車のボディとドア間に並列に配置したことにより、有段ドア開度保持機構と無段ドア開度保持機構を併用することができることから、無段ドア開度保持機構を使用すれば、ドアを無段階で任意の開度で保持することができる。
例えば狭い駐車場での乗降り時や雨天時などでドアを小さく開く場合、坂道などで半開位置に達しない位置までドアを開いている場合でも、ドアをその位置に確実に保持することができるので、乗員のフィーリング観点からも使用感のよいドアチェッカを提供することができる。
また、無段ドア開度保持機構が不要な場合や故障した場合などには、有段ドア開度保持機構を使用することができるので、安全で信頼性の高いドアチェッカを提供できる。
本発明に係るドアチェッカの実施形態を以下に詳述する。
この実施形態のドアチェッカは、図1に示すように有段ドア開度保持機構10と無段ドア開度保持機構20を自動車のボディBとドアD間に並列に配置した構造を具備する。図2はドアチェッカにおける無段ドア開度保持機構20の主要部構成で、ドアDを任意の開度で保持する時のロック状態を示し、図3は図2のA−A線に沿う断面を示す。図4はドアDを開閉する時に図2の状態からクラッチ25を解除したフリー状態を示す。
図2および図3に示す実施形態の無段ドア開度保持機構20は、駆動系である自動車のドアD(図1参照)にドア連結部23を介して連結された内方部材である軸22と、その軸22の外側に同軸的に配置され、静止系である自動車のボディB(図1参照)にボディ連結部21a,21bを介して連結された外方部材である外輪24と、軸22と外輪24を含む構成でもってその両者間に設けられたテーパローラクラッチ25と、そのテーパローラクラッチ25を断接する制御手段26とで主要部が構成されている。
前述した外輪24は、一対の転がり軸受27,28を介して回転自在に軸22に支承されている。なお、それら一対の転がり軸受27,28は、止め輪29,30により外輪24と軸22間の環状空間に対して抜け止めされている。この外輪24の内周面には、円周方向に沿ってV溝状のローラカム面32が形成され、また、軸22の外周面には、軸方向に傾斜したテーパ状の円錐面、つまり、テーパカム面31が形成されている。
この軸22と外輪24間に、ローラカム面32とテーパカム面31に係合離脱可能な円錐形状の係合子である円錐ローラ33を介在させると共に、その円錐ローラ33を保持する保持器34を軸22に対して軸方向移動可能に設けている。保持器34は、複数(図では8個)の円錐ローラ33をポケット35に収容して円周方向等間隔に配置した状態で転動自在に保持する。以上のような外輪24、軸22、円錐ローラ33および保持器34からなる部材によりテーパローラクラッチ25を構成している。
このテーパローラクラッチ25を断接する制御手段26は、軸22の外周にホルダ36を介して取り付けられた電磁コイル37と、保持器34の開口端に取り付けられたアーマチュア39と、軸22と保持器34との間に介設された弾性部材であるばね40とで構成されている。このばね40は、保持器34を円錐ローラ33の非係合方向(図2の右方向)、つまり、円錐ローラ33がローラカム面32およびテーパカム面31から離脱する方向に弾性力を付勢している。
電磁コイル37の通電時には、ばね40の弾性力に抗してアーマチュア39を吸着することにより、保持器34が図中左方向へ移動して円錐ローラ33が軸22と外輪24間に係合した状態(図2参照)、つまり、テーパローラクラッチ25がオンする。一方、電磁コイル37の非通電時には、ばね40の弾性力により保持器34が図中右方向へ押圧されていることから、アーマチュア39は電磁コイル37から離間し、円錐ローラ33が軸22と外輪24間から離脱した状態(図3参照)、つまり、テーパローラクラッチ25がオフする。
次に、この実施形態におけるドアチェッカにおける無段ドア開度保持機構の動作例を以下に説明する。
自動車のドアには、乗員が操作するハンドルまたはタッチセンサ等の開閉操作検出手段であるスイッチ機構(図示せず)が設けられており、そのスイッチ機構を乗員が操作することにより、スイッチ機構のオンオフ信号に基づいて電磁コイル37への通電・非通電が切り換えられる。
まず、乗員が自動車のドアを開閉しようとすると、ドアノブの操作だけでは電磁クラッチ37はオフ状態のままでテーパローラクラッチ25はオフ状態になっている。その後、乗員がタッチセンサに触れる等のスイッチ機構操作をしながらドアDを開閉し、ドアDから手を離すと、電磁コイル37への通電によりその電磁コイル37にアーマチュア39がばね40の弾性力に抗して吸着される。このアーマチュア39の吸着により保持器34が円錐ローラ33を保持した状態で図2の左方向へ移動することで、円錐ローラ33が軸22のテーパカム面31と外輪24間に押し込まれてローラカム面32と軸22間に噛み込むことで、テーパローラクラッチ25がオンする(図2参照)。
このように円錐ローラ33がローラカム面32と軸22間に噛み込むことにより、テーパローラクラッチ25は両方向とも相対回転できないロック状態となり、ドアは静止系に対して固定される。なお、この時、円錐ローラ33がテーパカム面31と外輪24間に押し込まれていることによりガタ詰めされている。
再度、乗員がドアを開閉するためにタッチセンサに触れる等のスイッチ機構操作をすると、電磁コイル37の通電が遮断され、図2のロック状態からばね40の弾性力により、アーマチュア39が電磁コイル37から離間すると共に、円錐ローラ33が軸22のテーパカム面31と外輪24間から離脱すると共に外輪24のローラカム面32と軸22間から離間することにより、テーパローラクラッチ25がオフする(図4参照)。このように円錐ローラ33が外輪24のローラカム面32と軸22間から離間することにより、テーパローラクラッチ25は外輪24が軸22に対して空転可能なフリー状態となる。これにより、外輪24に連結されたドアを容易に開閉することができる。
以上のようにして、テーパローラクラッチ25によりドアを保持する構造を採用することによって、内蔵された制御手段26によりテーパローラクラッチ25をオンオフすることで、乗員のスイッチ操作でもってドアを容易に開閉することができると共に、そのドアを無段階で任意の開度に保持することができる。
ここで、図2に示すテーパローラクラッチ25のロック状態において、乗員の操作ではなく、例えば強風などによりドアが開閉されようとした場合、テーパローラクラッチ25により軸22と外輪24が係合状態を保持したままとなるため、テーパローラクラッチ25に過大なトルクが負荷される場合がある。そのため、テーパローラクラッチ25およびその周辺部の破損を未然に防止する目的から、過負荷時に設定値以上のトルクを遮断するトルクリミッタを設ける必要がある。
なお、軸22は、ドア連結部23を介してドアDに固定されており、一方、外輪24は、ボディ連結部21a,21bを介して回転自在に取り付けられている。このボディ連結部21a,21bでは、歯車対46の一方の歯車46aを外輪24のボディ連結部21aに設けると共に他方の歯車46bを基端部がボディBに揺動自在に取り付けられ、かつ、先端部がドアD内に挿入配置されたボディ連結部(アーム)21b(図1参照)に設けた構造としている。
この実施形態においては、外輪24とボディ連結部21a,21bとの間に、過大トルク負荷時にその両者間でのトルク伝達を遮断するトルクリミッタ41を設けた構造としている。そのトルクリミッタ41としては、弾性部材あるいは摩擦部材からなる摺動抵抗付与手段で構成すればよい。
このトルクリミッタ41は他の構造でも可能であり、図5は他の実施形態のドアチェッカを示す。この実施形態においては、テーパローラクラッチ25に関する構成および動作は、前述した図2の実施形態と同様であるため、重複説明は省略する。図5の実施形態において、図2の実施形態と異なる点は、トルクリミッタ44に関する構成および動作であり、以下、そのトルクリミッタ44について説明する。
この実施形態におけるトルクリミッタ44は、外輪24の外周面に一方の歯車46a’を形成し、他方の歯車46b’をボディ連結部(アーム)21に形成することにより構成された歯車対46’と、軸22とドア連結部23’との間に設けられた弾性部材45とで構成されている。
以上のようにトルクリミッタ44を設けたことにより、テーパローラクラッチ25のロック状態において、外力による過大トルクが作用すると、弾性部材45のたわみにより歯車対46’では、一方の歯車46a’から他方の歯車46b’が外れる、いわゆる歯飛び現象が発生する。このようにして、過大トルクを遮断することが可能となる。なお、リミットトルクの設定は、弾性部材45が例えばゴムであれば、ゴム硬度で調整することが可能である。
なお、前述した二つの実施形態では、テーパローラクラッチ25として、内輪に相当する軸22の外周面にテーパカム面31、外輪24の内周面にローラカム面32を形成した構造を例示したが、本発明はこれに限定されることなく、外輪24の内周面にテーパカム面、内輪に相当する軸22の外周面にローラカム面を形成した構造を採用することも可能である。
また、以上の実施形態では、アーム構造を採用したドアチェッカについて説明したが、自動車のボディ側に設けられ、かつ、ドアを開閉自在に枢着するヒンジ部に、テーパローラクラッチを内蔵させた構造とすることも可能である。
さらに、前述の実施形態では、電磁コイル37により保持器34を吸着する構造としたが、制御手段26としては、電磁コイル37の代わりにソレノイド等のアクチュエータを使用することも可能である。
以上で説明した無段ドア開度保持機構20を有段ドア開度保持機構10に並設している(図1参照)。ここで、有段ドア開度保持機構10については、従来のドアチェッカ(例えば特許文献1参照)と同様の構成および動作であるため、説明は省略する。
このように有段ドア開度保持機構10と無段ドア開度保持機構20とを並設したことにより、無段ドア開度保持機構20にショート等の電気トラブルが生じた場合でも従来の有段ドア開度保持機構10を有していることから安全性は確保される。また、無段ドア開度保持機構20を利用するか、有段ドア開度保持機構10を利用するかは、両機構を切り換えるスイッチを車室内に設けるようすれば、そのスイッチの切り換えにより、乗員が選択することが可能である。
本発明の実施形態であって、有段ドア開度保持機構と無段ドア開度保持機構とを自動車のボディとドア間に並設した構造例を示す部分斜視図である。 本発明の実施形態であって、ドアチェッカの主要部構成で、ドアを任意の開度で保持する時の状態を示す断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態であって、ドアチェッカの主要部構成で、ドアを開閉する時の状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態を示す断面図である。 従来のドアチェッカで、有段ドア開度保持機構を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
10 有段ドア開度保持機構
20 無段ドア開度保持機構
22 内方部材(軸)
24 外方部材(外輪)
25 クラッチ(テーパローラクラッチ)
26 制御手段
31 テーパカム面
32 ローラカム面
33 係合子(円錐ローラ)
34 保持器
37 電磁コイル
39 アーマチュア
40 弾性部材(ばね)
41 トルクリミッタ
44 トルクリミッタ
45 弾性部材
46 歯車対
B ボディ
D ドア

Claims (11)

  1. 自動車のボディ側に揺動自在に設けられたアームにその長手方向に沿って多段な係合部を形成し、自動車のドア側に設けられたストッパを前記アームの長手方向に摺動可能に配置し、多段の係合部のいずれかに係合可能とすることにより、ドアを段階的に保持する有段ドア開度保持機構と、外方部材あるいは内方部材のいずれか一方を自動車のボディ側に設け、かつ、他方をドア側に設け、前記外方部材と内方部材間で回転トルクを伝達・遮断するクラッチを有し、制御手段によるオンオフ制御でもって前記クラッチを断接することにより、ドアを無段階で保持する無段ドア開度保持機構とを備え、前記有段ドア開度保持機構と無段ドア開度保持機構を自動車のボディとドア間に並列に配置したことを特徴とするドアチェッカ。
  2. 前記クラッチは、外方部材と内方部材を同軸的に配置し、その外方部材の内周面あるいは内方部材の外周面のいずれか一方に、円周方向に沿うローラカム面と軸方向に傾斜したテーパカム面をそれぞれ形成し、外方部材と内方部材間に係合離脱可能な円錐形状の係合子を介在させると共に、その係合子を保持する保持器を前記外方部材あるいは内方部材に対して軸方向移動可能に設けた構造を具備した請求項1に記載のドアチェッカ。
  3. 前記制御手段は、外方部材あるいは内方部材のいずれか一方に取り付けられ、軸方向移動可能な保持器に一体的に設けられたアーマチュアを吸着可能とした電磁コイルと、前記外方部材あるいは内方部材のいずれか一方と保持器との間に設けられ、アーマチュアを電磁コイルから離脱させる方向に弾性力を付勢する弾性部材とで構成されている請求項1又は2に記載のドアチェッカ。
  4. 前記無段ドア開度保持機構は、自動車のボディ側に揺動自在に設けられたアームの先端をドア内に挿入すると共にそのドアにクラッチの内方部材をドア連結部を介して連結し、ドア内に挿入されたアームの先端にボディ連結部を介して前記クラッチの外方部材を連結した請求項1〜3のいずれか一項に記載のドアチェッカ。
  5. 前記クラッチの外方部材とボディ連結部との間に、過大トルク負荷時にその両者間でのトルク伝達を遮断するトルクリミッタを設けた請求項4に記載のドアチェッカ。
  6. 前記トルクリミッタは、弾性部材あるいは摩擦部材からなる摺動抵抗付与手段で構成されている請求項5に記載のドアチェッカ。
  7. 前記クラッチの内方部材とドア連結部との間および前記外方部材とボディ連結部との間に、過大トルク負荷時にその両者間でのトルク伝達を遮断するトルクリミッタを設けた請求項4に記載のドアチェッカ。
  8. 前記トルクリミッタは、クラッチの内方部材とドア連結部との間に設けられた弾性部材と、外方部材とボディ連結部との間に設けられた歯車対とで構成されている請求項7に記載のドアチェッカ。
  9. 前記無段ドア開度保持機構は、自動車のボディ側に設けられ、かつ、ドアを開閉自在に枢着するヒンジ部に、前記クラッチを内蔵させた請求項1〜3のいずれか一項に記載のドアチェッカ。
  10. 前記クラッチの外方部材とドア連結部との間に、過大トルク負荷時にその両者間でのトルク伝達を遮断するトルクリミッタを設けた請求項9に記載のドアチェッカ。
  11. 前記トルクリミッタは、弾性部材あるいは摩擦部材からなる摺動抵抗付与手段で構成されている請求項10に記載のドアチェッカ。
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