JP2006169297A - コーティング剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アセトアセチル基を0.01〜10mol%有するポリビニルアルコール系樹脂(A)、蛍光増白剤(B)及び無機顔料(C)を含有してなるコーティング剤組成物であって、該ポリビニルアルコール系樹脂(A)1重量部に対して、蛍光増白剤(B)が0.5〜5重量部であることを特徴とするコーティング剤組成物。
【選択図】なし
Description
〔1〕 アセトアセチル基を0.01〜10mol%有するPVA系樹脂(A)、蛍光増白剤(B)及び無機顔料(C)を含有してなるコーティング剤組成物であって、該PVA系樹脂(A)1重量部に対して、蛍光増白剤(B)を0.5〜5重量部含有することを特徴とするコーティング剤組成物。
〔2〕 PVA系樹脂(A)1重量部に対して、無機顔料(C)を40〜400重量部含有することを特徴とする上記〔1〕記載のコーティング剤組成物。
〔3〕 PVA系樹脂(A)の鹸化度が、90〜100mol%であることを特徴とする上記〔1〕又は〔2〕記載のコーティング剤組成物。
〔4〕 PVA系樹脂(A)の重合度が、1200以下であることを特徴とする上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のコーティング剤組成物。
〔5〕 無機顔料(C)が、少なくとも炭酸カルシウム、酸化チタン、カオリン、シリカのいずれか1種以上であることを特徴とする上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のコーティング剤組成物。
〔6〕 さらに、PVA系樹脂(A)1重量部に対して、ラテックス系バインダー(D)を1〜20重量部含有することを特徴とする上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のコーティング剤組成物。
〔7〕 紙のコーティング用途に用いることを特徴とする上記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載のコーティング剤組成物。
本発明で用いられるアセトアセチル基を0.01〜10mol%有するPVA系樹脂(A)(以下、AA基含有PVA(A)とも称する)としては、特に限定されないが、好ましくは後述するようにPVAにジケテンを反応させたり、PVAとアセト酢酸エステルを反応させてエステル交換したりして、PVAにアセト酢酸エステル基を導入させたもので、かかるPVAとしては、一般的にはポリ酢酸ビニルの低級アルコール溶液をアルカリや酸などの鹸化触媒によって鹸化した鹸化物又はその誘導体が用いられ、更には酢酸ビニルと共重合性を有する単量体と酢酸ビニルとの共重合体の鹸化物等を用いることもできる。
なお、ここでいうアセトアセチル基量は、以下の実施例で示すように1H−NMRで測定して算出される値である。
なお、ここでいう総固形分は、コーティング剤組成物中に存在する全ての固形分をいい、上記の各成分ばかりでなく、以下の添加剤に由来する固形分をも合わせたものである。
尚、以下の例中、「%」、「部」とあるのは、特に断りのない限り重量基準を意味する。
[PVA系樹脂(A)]
製造例1:PVA系樹脂(A1)
鹸化度98mol%、重合度450のPVA粉末100部をニーダーに仕込み、これに酢酸25部を入れて膨潤させた。回転数20rpmで撹拌しながら、60℃に昇温後、ジケテン6部を4時間かけて滴下し、さらに30分間反応させた。反応終了後、メタノールでよく洗浄して熱風乾燥機中で乾燥し、PVA系樹脂(A1)を得た。
得られたPVA系樹脂(A1)のアセトアセチル基の含有量は、1H−NMR(内部標準:テトラメチルシラン、溶媒:d6−DMSO)で測定したところ、3mol%であった。
製造例1において、鹸化度93mol%、重合度450のPVA粉末を原料として用い、ジケテンの滴下量を0.2部とした以外は、製造例1と同様にしてPVA系樹脂(A2)を得た。
得られたPVA系樹脂(A2)のアセトアセチル基の含有量は、0.1mol%であった。
製造例1において、鹸化度98mol%、重合度1200のPVA粉末を原料とし、ジケテンの滴下量を2部とした以外は、製造例1と同様にしてPVA系樹脂(A3)を得た。
得られたPVA系樹脂(A3)のアセトアセチル基の含有量は、1mol%であった。
製造例1において、ジケテンの滴下量を25部とした以外は、製造例1と同様にしてPVA系樹脂(A4)を得た。
得られたPVA系樹脂(A4)のアセトアセチル基の含有量は、10mol%であった。
製造例1における原料PVAであり、その鹸化度は98mol%、重合度は450である。
製造例1において、ジケテンの滴下量を45部とした以外は、製造例1と同様にしてPVA系樹脂(A4)を得た。
得られたPVA系樹脂(A4)のアセトアセチル基の含有量は、15mol%であった。
・スチルベン系化合物[商品名 ホワイテックス:住友化学社製]
・クマリン系化合物[商品名 カルコフルオル−RWP:BASF社製]
・ビフェニル系化合物[商品名 チノパールCBS−X:チバガイギー社製]
・炭酸カルシウム(CaCO3)[商品名 FMT−90:ファイマテック社製]
・シリカ[商品名 ファインシールX37B:トクヤマ社製]
・カオリン[商品名 HT−GAS:エンゲルハート社製]
・酸化チタン(TiO2)[商品名 TA−300:富士チタン社製]
・スチレン/ブタジエン系ラテックス(SBR)[商品名 スマーテックスSN−307:日本エイアンドエル社製]
・スチレン/アクリル系ラテックス(St−AC)[商品名 モビニール880:クラリアント社製]]
以下の組成で各成分を総固形分が50%となるように水に分散させ、各コーティング剤組成物を製造した。なお、各実施例及び比較例で使用したPVA系樹脂(A)、蛍光増白剤(B)、無機顔料(C)及びラテックス系バインダー(D)を表1に示す。
[組成]
PVA系樹脂(A) 1部
蛍光増白剤(B) 4部
無機顔料(C) 100部
ラテックス系バインダー(D) (樹脂分50%) 9部
カルボキシメチルセルロース 0.5部
ポリカルボン酸(分散剤) 0.5部
なお、比較例3においては、蛍光増白剤(B)を0.3部とした。
色差計(日本電色社製「Σ80スペクトロメーター」)でUVフィルターを使用して、コーティング紙の蛍光増白度を測定した。
グロスメーター(日本電色工業社製「VG−1D」)を用いて、コーティング紙の75°表面光沢度(%)を測定した。
IGT印刷適性試験機により、インキとして「FINEINK TV−25」(大日本インキ化学工業社製)を用いてコーティング紙のIGTピック強度(cm/sec)を測定した。
Claims (7)
- アセトアセチル基を0.01〜10mol%有するポリビニルアルコール系樹脂(A)、蛍光増白剤(B)及び無機顔料(C)を含有してなるコーティング剤組成物であって、該ポリビニルアルコール系樹脂(A)1重量部に対して、蛍光増白剤(B)を0.5〜5重量部含有することを特徴とするコーティング剤組成物。
- ポリビニルアルコール系樹脂(A)1重量部に対して、無機顔料(C)を40〜400重量部含有することを特徴とする請求項1記載のコーティング剤組成物。
- ポリビニルアルコール系樹脂(A)の鹸化度が、90〜100mol%であることを特徴とする請求項1又は2記載のコーティング剤組成物。
- ポリビニルアルコール系樹脂(A)の重合度が、1200以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコーティング剤組成物。
- 無機顔料(C)が、少なくとも炭酸カルシウム、酸化チタン、カオリン、シリカのいずれか1種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコーティング剤組成物。
- さらに、ポリビニルアルコール系樹脂(A)1重量部に対して、ラテックス系バインダー(D)を1〜20重量部含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコーティング剤組成物。
- 紙のコーティング用途に用いることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のコーティング剤組成物。
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JPS61152899A (ja) * | 1984-12-21 | 1986-07-11 | 日本合成化学工業株式会社 | 紙加工剤 |
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JPH06322697A (ja) * | 1993-05-08 | 1994-11-22 | Ciba Geigy Ag | 紙の蛍光増白方法 |
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- 2004-12-13 JP JP2004360530A patent/JP2006169297A/ja active Pending
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