JP2006169223A - ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 絹フィブロインを分解して得たシルクゲルに、ヒラミレモンを配合して、美肌効果の高い化粧品を提供すること。
【解決手段】 蚕繭、生糸等を適量のお湯で煮てセリシンを取り除いた絹フィブロインを中性塩による水素結合の切断作用を利用して膨潤させ、分子量を4万〜100に調整し、中性塩を脱塩して得た絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の水溶液を加熱してシルクゲルを得る。これに適量のヒラミレモンエキスを配合して、ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品とする。
【選択図】 なし
【解決手段】 蚕繭、生糸等を適量のお湯で煮てセリシンを取り除いた絹フィブロインを中性塩による水素結合の切断作用を利用して膨潤させ、分子量を4万〜100に調整し、中性塩を脱塩して得た絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の水溶液を加熱してシルクゲルを得る。これに適量のヒラミレモンエキスを配合して、ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品とする。
【選択図】 なし
Description
本発明は、主成分としてシルクゲルを用い、ヒラミレモンエキス等を配合した、シルクゲル化粧品に関するものである。
従来、絹フィブロインをいろいろな方法で分解してシルクゲルを得て、これを化粧品として使用する方法が行われている。また、これにいろいろの有用成分を添加した化粧品があった。
絹フィブロインを分解する方法に関する文献としては、例えば下記の文献がある。
特許第2737784号
また、ヒラミレモンに関する文献としては、例えば下記の文献がある。 特開2004−250408号
絹フィブロインを分解する方法としては、酸又はアルカリによる分解方法、酵素による分解方法あるいは中性塩による分解方法等がある。
特許第2737784号においては、中性塩による分解方法を取っているが、この文献では、食品への応用が述べられている。
また、特開2004−250408号においては、ハイビスカスの抽出成分への配合物質としてヒラミレモンの配合例が述べられている。
本発明においては、中性塩による分解方法をとるが、これにより分解して得たシルクゲルに、ヒラミレモンエキスを配合することにより、紫外線照射による炎症等の障害を抑制する「抗炎性」が期待される。
特許第2737784号においては、中性塩による分解方法を取っているが、この文献では、食品への応用が述べられている。
また、特開2004−250408号においては、ハイビスカスの抽出成分への配合物質としてヒラミレモンの配合例が述べられている。
本発明においては、中性塩による分解方法をとるが、これにより分解して得たシルクゲルに、ヒラミレモンエキスを配合することにより、紫外線照射による炎症等の障害を抑制する「抗炎性」が期待される。
(イ)蚕繭、生糸等を適量のお湯で煮てセリシンを取り除いた絹フィブロインを、中性塩による水素結合の切断作用を利用して膨潤させ、分子量を4万〜100に調整し、中性塩を脱塩して得た絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の水溶液を加熱してシルクゲルを得、これに適量のヒラミレモンエキスを配合した、ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品。
(ロ)上記(イ)によるシルクゲル化粧品に、他の有用成分も適量配合した、ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品。
(ロ)上記(イ)によるシルクゲル化粧品に、他の有用成分も適量配合した、ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品。
化粧品としてのシルクゲルは、それ自体が絹タンパク質から作られた絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の成分であるため、皮膚への有効成分として作用し、皮膚を活性化し、美肌効果がある。
これにヒラミレモンエキスを配合することにより、ヒラミレモンの持つ紫外線照射による炎症等の障害を抑制する「抗炎性」が加わり、より一層化粧品としての効果が高まる。
これにヒラミレモンエキスを配合することにより、ヒラミレモンの持つ紫外線照射による炎症等の障害を抑制する「抗炎性」が加わり、より一層化粧品としての効果が高まる。
蚕繭、生糸等を適量のお湯で煮てセリシンを取り除いて絹フィブロインを得る。この絹フィブロインを塩化カルシウム等の中性塩の水溶液にて溶解し、分子量4万〜100に調整する。
この水溶液を透析チューブを用いて脱塩し、絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の水溶液を得る。
この水溶液に水を加えて希釈し、濃度を2.3%に調整して、これを80℃で15分間加熱すると、透明で延展性に富んだシルクゲルが得られる。
このシルクゲルにヒラミレモンエキスを3重量%配合して攪拌し、常温で24時間静置する。
この水溶液を透析チューブを用いて脱塩し、絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の水溶液を得る。
この水溶液に水を加えて希釈し、濃度を2.3%に調整して、これを80℃で15分間加熱すると、透明で延展性に富んだシルクゲルが得られる。
このシルクゲルにヒラミレモンエキスを3重量%配合して攪拌し、常温で24時間静置する。
ヒラミレモンは、別名シークワーサーとも言われ、沖縄特産の柑橘類である。
ヒラミレモンの栄養価は非常に高く、ビタミンC、ビタミンB1、クエン酸、ノビレチン、各種ミネラル等も含有するヘルシーな果物である。特に果皮にはフラボノイドの一種である、ノビレチンが他の柑橘類よりも豊富に含まれている。
ノビレチン等ポリメトキシフラボノイドには、様々なメカニズムに基づく癌予防機能を有するが、皮膚への効果も期待される。
オゾン層の破壊により紫外線が急増し、皮膚の障害や発癌が心配されているが、現在の日焼け止めには、一般に紫外線を吸収したり反射させる素材を使用して、皮膚を防御している。これに対し、ノビレチン等ポリメトキシフラボノイドには全く別のメカニズムに基づく皮膚の障害防止が可能である。
皮膚が紫外線を浴びると、皮膚の細胞中にアラキドン酸回路の酵素系が誘導され、プロスタグランジンE2が作られる。このプロスタグランジンE2は、皮膚細胞に炎症を起こさせる働きがあり、赤く腫れ上がらせ(紅斑)サンバーンを引き起こす。さらにはしみ、表皮細胞に肥厚、ひいては皮膚癌の原因ともなりうる。
ノビレチンには、リン脂質が分解され、アラキドン酸を生成する酵素(細胞質リン脂質分解酵素)を阻害し、さらにアラキドン酸を生成する回路のキー酵素である誘導性シクロオキシゲナーゼ(COX−2)が、紫外線で誘導されるプロスタグランジンE2を抑制する。その結果、紫外線照射による障害を、紫外線吸収・反射とは別のメカニズムで予防することが可能である。
また、ノビレチンは、皮膚の老化によるしわの原因となる細胞外基質分解酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ)の産出予防、しみの原因であるメラニンの生成を抑制する働きもある。
従って、ヒラミレモンエキスはシルクゲルとの相乗効果により、美肌効果を促進する。
ヒラミレモンの栄養価は非常に高く、ビタミンC、ビタミンB1、クエン酸、ノビレチン、各種ミネラル等も含有するヘルシーな果物である。特に果皮にはフラボノイドの一種である、ノビレチンが他の柑橘類よりも豊富に含まれている。
ノビレチン等ポリメトキシフラボノイドには、様々なメカニズムに基づく癌予防機能を有するが、皮膚への効果も期待される。
オゾン層の破壊により紫外線が急増し、皮膚の障害や発癌が心配されているが、現在の日焼け止めには、一般に紫外線を吸収したり反射させる素材を使用して、皮膚を防御している。これに対し、ノビレチン等ポリメトキシフラボノイドには全く別のメカニズムに基づく皮膚の障害防止が可能である。
皮膚が紫外線を浴びると、皮膚の細胞中にアラキドン酸回路の酵素系が誘導され、プロスタグランジンE2が作られる。このプロスタグランジンE2は、皮膚細胞に炎症を起こさせる働きがあり、赤く腫れ上がらせ(紅斑)サンバーンを引き起こす。さらにはしみ、表皮細胞に肥厚、ひいては皮膚癌の原因ともなりうる。
ノビレチンには、リン脂質が分解され、アラキドン酸を生成する酵素(細胞質リン脂質分解酵素)を阻害し、さらにアラキドン酸を生成する回路のキー酵素である誘導性シクロオキシゲナーゼ(COX−2)が、紫外線で誘導されるプロスタグランジンE2を抑制する。その結果、紫外線照射による障害を、紫外線吸収・反射とは別のメカニズムで予防することが可能である。
また、ノビレチンは、皮膚の老化によるしわの原因となる細胞外基質分解酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ)の産出予防、しみの原因であるメラニンの生成を抑制する働きもある。
従って、ヒラミレモンエキスはシルクゲルとの相乗効果により、美肌効果を促進する。
シルクゲルに、必要に応じて化粧素材として用いる保湿剤、油剤、色素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、天然エキス成分、香料、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、中和剤、キレート剤、pH調整剤、溶媒等を同時に配合することができる。
シルクゲルに水を加えて希釈し、濃度を2.3%に調整する。この溶液にヒラミレモンエキスを3重量%、エタノールを5重量%、スクワランを3重量%、グリセリンを3重量%、メチルパラペンを0.1重量%、ブチルパラペンを0.05重量%、フェノキシエタノールを0.2重量%配合し、80℃で15分加熱する。
上記諸成分を配合することにより、長期保存が可能になり、また、肌への保湿性、伸び等の使用感が向上する。
上記諸成分を配合することにより、長期保存が可能になり、また、肌への保湿性、伸び等の使用感が向上する。
シルクゲルに水を加えて希釈し、濃度を2.3%に調整する。この溶液にヒラミレモンエキスを3重量%、エタノールを5重量%、スクワランを3重量%、グリセリンを3重量%、メチルパラペンを0.1重量%、ブチルパラペンを0.05重量%、フェノキシエタノールを0.2重量%、アーモンドオイルを1.0重量%配合し、80℃で15分加熱する。
天然エキス成分のアーモンドオイルを配合することにより、肌への浸透性が向上する。
天然エキス成分のアーモンドオイルを配合することにより、肌への浸透性が向上する。
シルクゲルに水を加えて希釈し、濃度を2.3%に調整する。この溶液にヒラミレモンエキスを3重量%、エタノールを5重量%、スクワランを3重量%、グリセリンを3重量%、メチルパラペンを0.1重量%、ブチルパラペンを0.05重量%、フェノキシエタノールを0.2重量%、L−トリプトファンを1.0重量%、ヒアルロン酸ナトリウムを1.0重量%配合し、80℃で15分加熱する。
ヒアルロン酸ナトリウムを配合することにより、肌への保湿性がさらに向上する。
ヒアルロン酸ナトリウムを配合することにより、肌への保湿性がさらに向上する。
Claims (2)
- 蚕繭、生糸等を煮沸してセリシンを除去した絹フィブロインを、中性塩による水素結合の切断作用を利用して膨潤させ、分子量を4万〜100に調整した後、脱塩して得たシルクゲルに、ヒラミレモンエキスを配合した、ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品。
- 請求項1のヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品に、他の有用成分も配合した、ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004382465A JP2006169223A (ja) | 2004-12-10 | 2004-12-10 | ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品 |
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Publications (1)
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JP2004382465A Pending JP2006169223A (ja) | 2004-12-10 | 2004-12-10 | ヒラミレモンエキス配合シルクゲル化粧品 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
KR101837145B1 (ko) | 2010-10-26 | 2018-03-09 | (주)아모레퍼시픽 | 플랫레몬 추출물을 함유하는 피부 턴오버 촉진용 화장료 조성물 |
JP2019023176A (ja) * | 2017-07-25 | 2019-02-14 | 沖縄県農業協同組合 | 転写因子活性促進剤および転写因子活性促進用食品組成物 |
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2004
- 2004-12-10 JP JP2004382465A patent/JP2006169223A/ja active Pending
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