JP2006168778A - パネル用ドライラック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数の棚網部4は、互いに相対した第一傾斜面が上部に拡開した状態でそれぞれ形成された一対の第一支持部、及び第一傾斜面の相対方向と直交する方向に臨んで互いに相対した第二傾斜面が上部に拡開した状態でそれぞれ形成された一対の第二支持部を有するパネル支持部を備え、一対の第一傾斜面及び第二傾斜面にフラットパネル12の各辺を当接させて支持するドライラック1において、前記棚網部4にシート14を載せ利用するパネル用ドライラック。
【選択図】図1
Description
また、従来から印刷物の乾燥用ラックとして、スクリーン印刷業界などの乾燥用ラックとしてドライラックが数多く使われている。
そこで、従来のドライラックでは、移動などの作業効率を向上させるため下フレーム部の4箇所にキャスターがそれぞれ設けられているもの(例えば、特許文献1参照)が存在している。
そこで、本願発明の請求項1のように、棚網部にシートを載せ、フラットパネル業界でも使用可能にできるようにするものである。
また、パネルの取り出しのため、シートをフォーム等により段差をつけ製品を載せられるようにするが、棚網部のピッチがその分増え、一台あたりの収容数が減ってしまい、ドライラックの特徴である省スペース化の実現が難しかった。
また、シートを取り付けることにより跳ね上げ時の空気抵抗が増え、スプリングの強さを上げなければならず、跳ね上がりのスピードが増し、作業者に危険が生じるという問題がある。
また、棚網にパネルを載せ移動する際、衝撃等によりパネルが跳ね上がり、上部の棚網に直接当り、破損する可能性が考えられるので、この衝撃解消が必要である。
加えて、棚網部とシートの固定は簡易に且つしっかりと固定する必要がある。
下フレーム部と、前記下フレーム部に立設された背フレーム部と、前記背フレーム部から前記下フレーム部の上方に対して略水平に突出して設けられた複数の棚網部とを具備し、前記棚網部は、互いに相対した第一傾斜面が上部に拡開した状態でそれぞれ形成された一対の第一支持部、及び前記第一傾斜面の相対方向と直交する方向に臨んで互いに相対した第二傾斜面が上部に拡開した状態でそれぞれ形成された一対の第二支持部を有するパネル支持部を備え、一対の前記第一傾斜面及び第二傾斜面にフラットパネルの各辺を当接させて支持するドライラックにおいて、前記棚網部にシートを載せ利用する構成である。
請求項1に記載の発明に加えて、棚網部に載置したシートの上部にパネルの滑り止め兼緩衝用の帯電防止クッション材を設ける構成である。
請求項2に記載の発明に加えて、棚網部下面にパネル保護用の帯電防止フォーム材を適宜範囲設ける構成である。
請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の発明に加えて、棚網部とシートを取り付ける連結具を設ける構成である。
請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の発明に加えて、棚網部に載せたシートに取り出し穴を開け、フラットパネルの取り出しを容易にするとともに、跳ね上げ時に生ずる空気抵抗を少なくする構成である。
(1)シート自体に取り出しの穴を開けることにより、棚のピッチが最小限ですみ、一台あたりの収容数を増やせ、省スペースになり、一度に搬送できる数も増えるため作業効率の向上につながる。
(2)シート自体に穴を開けることにより、棚網跳ね上げ時に生じる空気抵抗も減らせ、スプリングの強度も最小限に抑えられ、跳ね上げ時のスピードも最小限に抑えることができるため、作業を安全に行うことができ、シートの選択肢も増え、さまざまな形態に対応することができる。
(3)衝撃に対して、パネル自体の滑り止め、衝撃緩衝、帯電防止が可能である。
(4)移動中における衝撃によりパネルが跳ね上がり、パネル用ドライラックの上部の網に直接当り、破損することを解消でき、加えて帯電防止、低発塵を考慮したものである。
(5)フォーム等により、かさ上げをしなくても取り出せるため、経済的効果も大きい。
(6)作業スペースを有効に使え、省スペース化が実現でき、作業者にかかる労力の負担を低減することができる。
(7)耐熱シート、耐熱キャスターを使用すれば、ドライラック自身が金属製のため、エージング槽などへそのまま搬送し使用することができる。
図1は本発明の一実施形態であるパネル用ドライラック1の要部の構成を示す拡大斜視図であり、図2はパネル用ドライラックの構成を示す側面図である。
なお、図4のように横から見た場合、シート14自体にフラットパネル12が載っており、フラットパネル12を取り出す際にも取り出し穴13があるため、フラットパネル12がシートに直接載っていても、フラットパネル12を容易に取り出すことができ、一段あたりのピッチが最小限に抑えられる。また、跳ね上げ時の空気抵抗も取り出し穴13が開いているため、抑えることができるものである。例えば、従来の図5、図6のようにフォーム15等でかさ上げすると、取り出しは可能であるが、必要以上に一段あたりのピッチが高くなり、一台あたりの積載量が減ってしまう。
この場合、突起している部分を取り出し穴13に入れてしまうことで、複雑な形状にも対応することができる。同じく従来の図8、図9のようにかさ上げすると、棚数が減り一台あたりの積載量が減ってしまうものである。
パネル自体は最近非常に薄型化、大型化しているため、大変衝撃に弱くなっている。しかも、静電気にも弱いというのが現状である。
そのため、パネル用ドライラック1の棚網部4に載せて固定支持したシート14上にパネルを載せる場合、クッション性に優れ、帯電防止(もしくは導電性)のクッション材17をシート14上に設け、なおかつ移動中にフラットパネル12が滑り落ちないように滑り止め効果のある物質を混入したり、凹凸部を形成して滑り止め、緩衝材であるゴム等からなるクッション材17を設けるものである。
棚網部4とシート14とを取り付ける場合、簡易に且つしっかりとした固定手段が必要である。しかしながら、棚網部4がメッシュになっているため、網部に接着できる面がなく、非常に困難である。
そこで、簡易に安価にできるものとして、結束バンド19を利用して取り付けるもので、様々な外枠、シートの厚みに対しても調整ができ、取り付けることができるものである。
3・・・・背フレーム部 4・・・・棚網部
5・・・・回動孔 6・・・・棚フレーム部
7・・・・後フレーム部 8・・・・中フレーム部
9・・・・シート支持部 10・・・・バネ部材
11・・・・棚保持片 12・・・・フラットパネル
13・・・・取り出し口及び空気抵抗削減穴 14・・・・シート
15・・・・フォーム 16・・・・キャスター
17・・・・クッション材 18・・・・フォーム材
19・・・・結束バンド
A・・・・支持位置 B・・・・跳上位置
Claims (5)
- 下フレーム部と、前記下フレーム部に立設された背フレーム部と、前記背フレーム部から前記下フレーム部の上方に対して略水平に突出して設けられた複数の棚網部とを具備し、前記棚網部は、互いに相対した第一傾斜面が上部に拡開した状態でそれぞれ形成された一対の第一支持部、及び前記第一傾斜面の相対方向と直交する方向に臨んで互いに相対した第二傾斜面が上部に拡開した状態でそれぞれ形成された一対の第二支持部を有するパネル支持部を備え、一対の前記第一傾斜面及び第二傾斜面にフラットパネルの各辺を当接させて支持するドライラックにおいて、前記棚網部にシートを載せ利用することを特徴とするパネル用ドライラック。
- 棚網部に載置したシートの上部にパネルの滑り止め兼緩衝用の帯電防止クッション材を設けたことを特徴とする請求項1記載のパネル用ドライラック。
- 棚網部下面にパネル保護用の帯電防止フォーム材を適宜範囲設けたことを特徴とする請求項2記載のパネル用ドライラック。
- 棚網部とシートを取り付ける連結具を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載のパネル用ドライラック。
- 棚網部に載せたシートに取り出し穴を開け、フラットパネルの取り出しを容易にするとともに、跳ね上げ時に生ずる空気抵抗を少なくしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載のパネル用ドライラック。
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